【特集】 NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会発足!!
念願のNPO法人8月に登記
平成15年度・江戸川区各部との懇談会報告
@福祉部との懇談会
A土木部との懇談会
B広報課懇談会
C図書館、教育委員会懇談会
DNPO法人認証報告及び居宅介護事業所に係る懇談会
夏から秋へ 本会行事開く
夏の定番 納涼懇談カラオケ大会
『 防災について 』
@防災訓練に参加して
A 視覚障害者の視点から
暮らしのア・ラ・カ・ル・ト
都盲協結成100周年記念大会盛大に開催
1.簡単おいしいクッキング
2.便利グッズの紹介
紅葉前線が関東地方に今年も日本の秋を運んでくれました。「アイネット」の創刊号に筆を執らせて頂いた平成12年から以後、編集委員の皆さんが、年2回発行する度、手際よく原稿の校正やまとめをスムーズにこなして頂いていますので、第8号もお陰様をもちまして、文化祭に参加される多くの皆様にもページを開いて頂くことができます。
ところで本会は、10月1日よりNPO法人に移行するにあたり、永年親しんできました会名を「盲人福祉協会」から、「江戸川区視覚障害者福祉協会」に変更、活動を継続することになりました。それ故に本号は、障害者支援費制度に参入の前提となります、念願の特定非営利活動(NPO)法人を立ち上げ、居宅介護事業参入へのプロセス等をまず報告させて頂きました。
特に設立総会を経て、8月に東京都よりNPO法人の認証通知を頂いた時には、設立に関わった役員は、言葉に語り尽くせない程の充実感を味わうと同時に、責任の重さに身の引き締まる思いでした。このような高いハードルを何とか越えられたのも、陰に陽に応援下さった会員を始め音訳や点訳ボランティアの皆さんのお力添えによるものであり、本誌上をお借りして深く感謝申し上げます。
`島さんには、NPO法人取得後の現状分析から、事業の進め方等について、ご自分の経験に裏打ちされたご意見を寄せて頂きました。他方、本会が今まで着実に行ってきました行事報告は勿論、新たに北澤さんが城東ブロック活動を報告して下さいました。更に和田さんは、全国47都道府県を10年余の間に、マラソンで走破、正に汗を流されたことが、文面から手に取るように判ります。
来るべき平成16年、本会は創立25年を迎え、四半世紀の節目の年にもあたります。その4月1日に視覚障害者自らが自立と社会参加のための福祉サービスを提供できる組織に生まれ変わろうとしているのです。会員の皆さんや、多くの読者の皆様に支えられ、「アイネット」の内容を充実させる一方、インターネットのホームページにも本会の活動を掲載することになりました。新たな活動に向かって躍動感のある正に力強い第一歩にしたいものです。
念願のNPO法人8月に登記 松本俊吾
江戸川区盲人福祉協会は創立以来24年、任意団体として、自立と社会参加活動は勿論ですが、会員間の融和と親睦を目的に、地域に根ざした諸活動を行って来ました。平成15年(2003年)4月、支援費制度の導入により、措置から契約へと障害者施策の見直しが行われたことは、周知の通りです。そこで障害者団体としてこれらの状況をふまえ、円滑な活動を進めるには、次の四つの視点が考えられます。
@ガイドヘルパー制度の利用制限をなくし、自立と社会参加活動の推進と
この制度の民間委託による将来への不安をなくすこと。
A高齢視覚障害者が生涯区内に居住できる環境を早期に実現させること。
B災害時の安全確保を含む区内に於ける障害者のバリアフリーを進めること。
C実務の多様化に対応できる組織力を備えること等であります。
本会はこれらを解決する唯一の手段として、NPO法人を立ち上げ、会の名称を江戸川区視覚障害者福祉協会(略称:江戸川視協)に改め、新たに組織の再構築を図ることとしました。更に本年1月の役員会では、東京都よりの居宅介護事業所の指定を得て、ガイドヘルパー事業に参入することを申し合わせました。
そこで、目標達成にはややハードルは高いと準備当初から心配な面も有りましたが、何とか会員の多くの皆さんの後押しに支えられ、設立総会を経て、8月に待望の都よりの認証を受け登記を完了、第1のハードルをクリア出来ました。
ここでは、NPO法人の立ち上げから登記に至った経過の概要と、本年度後半に、東京都から居宅介護(移動介護)事業者指定を受け、本会事務所において、「江戸川ガイドヘルプセンター」を開く準備を始めるまでの経過を掲げました。そこで来年の4月にスタートする、第2のハードルを目指すための、スケジュールを簡単に触れておきます。
1 特定非営利活動(NPO)法人立ち上げの経過
1.設立総会までの取り組み
(1)平成14年3月12日(火)
江戸川区在宅サービス係主幹のガイドヘルパー研修会にて
ガイドヘルパー事業の民間委託の件で、本会へ事業参入打診あり。
(2)5月
平成14年度区長宛要望書に
平成15年度の「支援費制度」中のガイドヘルパー関連項目を
掲げ、福祉部との懇談会に臨むことを決定。
(3) 7月24日(水)
区長宛要望書による福祉部との懇談会
坂本宏昭福祉部長は、次の2点を示した。
a.ガイドヘルパー事業について、平成15年度1年間は区が事業者となる。
b.2年目から民間事業者に事業を移管する。
また田中雅実障害者福祉課長から、「江戸川区盲人福祉協会が
この事業に参入するのは好ましい」と、積極的回答あり。
(4)12月24日(火)
第1回居宅介護事業所指定のための意見交換会
障害者福祉課 田中課長・原野係長、 松本
☆ NPO法人の立上げについて江戸川盲協執行部で検討課題にする事を確認。
(5) 平成15年1月10日(金)
第2回意見交換会 原野係長・高橋主査・松本
☆ NPO法人立ち上げの執行部内の意見集約を始めたことを表明。
指定事業者の要件の確認等。
6) 1月21日(火)
人材開発機構(ナレッジバンク)定款案指導(本会事務所)
(7) 1月28日(火)
平成14年度第7回役員会(三役会) (障害者協議室)
松本・小松・北澤・小野塚・`島
☆移動介護の居宅支援事業者指定を前提に、NPO法人を立ち上げることを
全員一致で確認。
(8) 2月7日(木)
第8回臨時三役会 (区民ホール305号室)
☆ 法人設立時会名を
「江戸川区視覚障害者福祉協会」に改めることを全員一致で確認。
定款逐条審議の上、素案作成。
(9) 2月18日(火)
第3回意見交換会 障害者福祉課田中課長・原野係長 松本
☆ 特定非営利活動法人江戸川区視覚障害者福祉協会定款素案と主旨書提出。
平成15年度の1年を限定して、区が移動介護指定事業者となり
16年4月より民間に委託することを正式に確認。
(10) 2月28日(金)
第1回法人設立準備会
(11) 3月17日(月)
平成14年度決算総役員会(障害者協議室)
(法人関連項目)
a.総会議題決定
b.法人理事内定
c.手続き書類の確認(議事録書式の作成等)
(12) 3月29日(土)
1 第2回法人設立準備会
2 設立総会 4月20日(日) タワーホール船堀・4F研修室 出席会員57名
3 東京都庁への認証書類(定款・趣旨書等16種)提出 4月24日(木)
4 江戸川区へ認証申請報告 5月8日(木) 田中課長・原野係長 松本
5 定款の一部差し替え手続き 8月6日(水)
6 石原東京都知事の認証書(8月7日付)受け取り
2 設立登記完了
@ 登記申請(認証書・印鑑証明等) 8月20日(水)
A 登記完了通知(印鑑証明書)受け取り 8月27日(水)
B都税事務所及び都に登記完了文書提出 9月1日(月)
3 居宅介護事業への取り組み
(NPO法人登記以後の諸事項)
@ 事業者の名称「江戸川ガイドヘルプセンター」に決定 月6日(土)役員会
A 移動介護受給量、障害者福祉課相談係・支援費事業係懇談 月16日(火)
B 移動介護受給量の変更手続きが10月から開始
4視覚障害者講演会及び会員説明会
10月9日(木)
@ 講演会「支援費制度の利用について」 原野支援費事業係長
A 居宅介護事業に関する会員説明会
5 ガイドヘルパー登録説明会の開催
@ 第1回 11月29日(土)
第2回 12月3日(水)13:30〜15:30
A 内容 講演と登録手続き
6 会員利用者の事業者(江戸川ガイドヘルプセンター)との契約手続き
@ 期日 平成16年2月〜3月、2回実施。
A 東京都への事業者指定に係る書類の提出(平成16年2月1日以降)
7 「江戸川ガイドヘルプセンター」、ガイドヘルパー派遣事業開始
(4月1日)
@ 障害者支援ハウス主催の講座・講習会
日時・場所 10月9日(木) 13:30〜15:00 タワーホール船堀4階研修室
支援ハウスの関口さんの司会により、矢島所長、松本会長の挨拶がありました。講演に移り「支援費制度の利用について・居宅介護と支援費(ガイドヘルプを中心に)」というテーマで、原野障害者福祉課支援費事業係長からお話がありました。今年4月から在宅サービス係がなくなり、以下のような係に分散されました。
・身体障害者相談係
身体障害者手帳の申請、補装具、点字図書、支援費支給決定などトータル的な相談係
・「愛の手帳」相談係
知的障害者の相談係
・自立援助係
手当関係、タクシーチケットの申請、丸障の医療証など
・調整係
団体の調整
・支援費事業係
ガイドヘルプ事業、支援費の支払い、研修、自立障害者のためのホームヘルプサービスなど
厚生労働省による支援費制度の理念とは「障害者の自己決定を尊重し、利用者本位のサービスの提供を基本として、事業者と対等な関係に基づき、障害者自らがサービスを選択し、契約によりサービスを利用する仕組み」です。全国どこでも障害者に対して、一定水準のサービスが提供できるようにするのがねらいです。新制度の目指すものは「障害者にとって、身近な地域で自分にあったサービスを選択し、利用できるようにすること」です。
役割としては、基準作り、制度全体の枠組作り、予算の確保です。国の今年度の予算は前年度に比べて5%増。ちなみに江戸川区は約72%増でしたが、今現在赤字になるだろうと思われます。都道府県については、市区町村の支援と事業者の指定、指導、監督をすること。市区町村としては、サービス提供体制の整備、支援費の支給決定、利用斡旋調整などです。
江戸川区の支援費事業者は10月1日現在、昨年の16から38事業者に増えました。また、区外でも8事業者が利用でき、他にもそれぞれ特徴を持った事業者が出てきていますので、自分達で選びやすくなりました。支援費制度は大きく、居宅生活支援費と施設訓練等支援費の2つに分かれています。居宅生活支援費には、ホームヘルプサービス(身体介護・家事援助・移動介護・日常生活支援)があり、昨年度の月平均の利用者は352名、時間数は11万4500時間でしたが、支援費制度になり、今年度は平均487名、時間数は18万3700時間となり、裾野が広がりました。
その他、江戸川区のデイサービスとしては2箇所が支援費の指定を受けています。ショートステイやグループホームなどが居宅生活支援費です。これ以外のサービスは支援費ではないので、自立援助係に移動されました。施設訓練等支援費は、厚生施設、授産施設、養護施設、通勤寮などに入所、通所することです。支援費は介護保険サービスが優先です。介護保険と支援費の両方のサービスを受けている方は、介護保険にないサービスを支援費で使います。介護保険は65歳以上の方と40歳以上の特定疾病の方です。
◎ 介護保険と支援費の違い
介護保険
・ケアマネージャーが調査、医師の診断書、介護認定審査会を経て、要支援・要介護の認定を受けます。
・財源は保険料と税金で、自己負担はかかった費用の1割を負担します。
支援費制度
・区の職員が聞き取り調査をして、支給量を決定します。
・財源は税金です。自己負担は所得による応能負担で、上限月額がきまっています。
◎ ガイドヘルプ事業について
重度の視力障害者、全身性の障害者、知的障害者の方達がガイドヘルプを受けて社会参加が認められました。
ガイドヘルプをするためには、それぞれの移動介護の資格が必要です。
通院や散歩などは介護保険に入りますので、ケアマネージャーと相談し、介護プランに通院、散歩を入れてもらってください。
また、今まで介護保険に加入していなかった方で、65歳以上の方と40歳以上の特定疾病のある方は介護保険の申請をしておいてください。
また、10月以降の誕生月から更新手続きが始まります。介護保険に該当しない方は通院、散歩は支援費でまかないますので、その旨調査の時に必ず言ってください。支援費でのガイドヘルプは、社会参加(レジャー・趣味・団体活動への参加)となっていますので、調査員が行った時にお話ください。
最終的な結果は所内に持ち帰って決定します。
利用についてはかなり使いやすくなったと思います。
自己負担のある方は、知的障害者で1.5%、身体障害者の方は、6月の統計で6.9%、18歳未満の児童では、18.3%となっています。
支援費は半分が国、4分の1は都道府県、市区町村が4分の1を支払うことになっていますが、財政の厳しい地方では、支援費を介護保険と一本化してほしいとの動きがあります。
江戸川区障害者福祉課の支援費事業係は来年3月31日で幕を閉じます。これからは、民間の事業者を育てたり、ガイドヘルプの講習会を行ったりなど、役割を変え、質の良いヘルパーさん、いい事業者を育て、皆さんの痒いところに手が届くようなサービスをしたいと思っています。
q&A
Q 事業者が38あるということですが、全ての事業者でガイドヘルプサービスを行っていますか?(K)
A 全てではありません。移動介護をやっていますと看板を出している所は半分くらいありますが、視覚障害者向けのガイドさんがいるかどうかは?です。1〜2人いる所もありますが、いない所もあります。身体障害者向けのガイドさんはすべての事業者にいます。御相談いただければ情報提供します。
Q 1ヶ月8時間しか支給されなかったのですが、見直しは簡単にできるのでしょうか? また、自給1400円の負担で高額なのですが、いつまでも子供が扶養義務者でいられるのでしょうか?(H)
A 支給量は支援費の内容と合致するものであれば、御相談は順次応じています。扶養義務者の件はお子さんと同居しているのであれば、当面変わらないと思います。
Q 介護保険と支援費の一本化を希望している県がありますが、東京都の意見はどうなのか? 将来その可能性はどうなのか?(H)
A 東京都は特に要望は出していません。まだ、始まったばかりの制度なので、すぐにどうこうということはないと思います。
q 65歳未満で家事援助と移動介護を利用している人の決定の仕方と、ガイドヘルパーさんの資格について、これからガイドヘルプをやりたい場合はどうするとよいのか?(M)
A ホームヘルプについては、聞き取り調査を行い本人の状態によって点数をつけて時間を出します。ガイドヘルプは具体的に何に使いたいのか、通院や社会参加などを詳しく聞きとった上で時間をきめます。ガイドヘルパーの資格について、今年3月末までにガイドヘルプに従事した方については、すべて東京都から資格をもらっています。今後は東京都で行う4日間の講習会が唯一認められている認定講習です。たとえ介護福祉士やホームヘルパー2級以上の免許を持っていても、視覚と全身性の障害者のガイドはそれぞれ別個の資格が必要です。今年、江戸川区としては有資格者に対してステップアップ研修を行い、実務経験をしてもらう予定でいます。来年度以降は都で行っている認定講習を江戸川区でやれないか東京都に接触しています。
Q 認定講習は申し込んだ方はすべて受けられますか?(M)
A どなたでも申し込めますが、多ければ抽選になります。
Q ガイドヘルプの時間を決める際にレクリエーションや江戸川視協ではクラブ活動等がありますが、どこまでそれが認められるのか?城東ブロックの中では江戸川区は支給量が少ないのですが、その辺りのことをお聞きしたい。(O)
A 昨年度の聞き取り調査では、予算と人数配分から御要望があれば週に1回は出かけられることを保証しましょうと言うことで16時間、それに趣味の時間や通院などが積み上がってきている数字だと思います。来年度は介護保険を使えるものはそちらを使ってもらい、趣味の社会参加の枠をなるだけ広げて行きたい。次回の聞き取り調査では、後悔のないように取り敢えず言うだけは、言って下さい。城東ブロックの件に関してはそれぞれの区で事情が違いますが、差が出てしまったことはお話してあります。今後は増やせるように努力します。この件は検討課題ということで、お話しておきます。
Q 昨年度の支援費制度になる前と、なってからのガイドヘルプの利用時間の比較を教えてください。(K)
A 手元に資料がありませんが、自由に使える時間が増えていますので、圧倒的に増
えています。御利用になられる人数も時間も裾野が増えています。
A 会員に対する説明会(同日15:00〜16:30)
* NPO法人立ち上げ経過と居宅介護事業等の今後の予定
小野塚さんの司会で松本会長からお話がありました。昨年から特定非営利活動(NPO)法人を立ち上げて居宅介護事業に参入するための活動を行って来ました。10月1日からNPO法人ということで、実務が始まりましたが、今までの活動はそのまま継続し、社会参加等に関しても江戸川区の御理解を得て進めています。
◎ 居宅介護事業、特に移動介護事業
これは、ガイドヘルパー派遣事業です。事業者名は「江戸川ガイドヘルプセンター」と決まり、タワーホール船堀3F事務所で行います。これからガイドヘルパーの皆さんのために説明会を行います。1回目は11月29日、2回目は12月3日です。これはガイドヘルパーの登録の呼びかけで、強制ではありません。ガイドヘルパーさんの御協力、実動部隊がないと難しい事業です。
今まで江戸川区がやってきましたガイドヘルパーの派遣と全く変わりません。1月には確定した登録者の名簿を作り東京都に提出し、2月1日に事業者指定の申請を行います。それと平行して、視覚障害者の皆さんに利用契約手続きを2月中旬頃に2回行いたいと思います。事業所は3月1日から4月以降のガイドヘルプの申し込みを受け付けます。今まで行ってきたダビング作業なども引き続き行いますが、プライバシー等のこともあり、障害者協議室をお借りして午前中を中心に行いたいと思っています。
皆さんと相談し、納得していただけるような形でこの事業が進められるように、今後も充分努力したいと思っています。支給量については、10月からの誕生月に契約の見直しがされますので、後で後悔のないようにしてください。
Q 支援費になって底辺が広がったということですが、広がった部分を除いた前年度の今までの人の時間数を見極めて、これからの事業展開を考えていってもらいたいです。(K)
A 私個人としては、前年度より3割ほど増えていると思います。カラオケ大会の時に3分の1くらいの方が支給量が足りないと言っていましたので、聞いてそれを根拠に話を進めて行きたいと思います。
Q 緊急に土曜・日曜に必要になった時はどうしたら良いのでしょうか?(N)
A 4月からの事業所は月曜〜金曜までの9時から17時半を設定しています。年末年始は事務所はお休みですが、365日派遣はできると思います。原則は5日前までですが、急に日曜日に出かけたくなった時は金曜日で大丈夫です。土曜・日曜その日に必要になった時は、月曜日にガイドヘルパーさんと御本人にどこへ行ったかはっきり証明できる物、できれば第三者など確認できる人がいれば、今の段階であれば認められるのではないかと思います。
Q 先程原野係長さんがガイドヘルパーさんの派遣できる場所について、行ける所、行けない所を言っていましたが、江戸川ガイドヘルプセンターは買物など、どうなのでしょうか?(N)
A 身の回りの買物や近くのスーパーに行くのは、ホームヘルパーの仕事です。ホームヘルパーを週2回ほど利用している方は無理ですが、ホームヘルパーを使っていない方であれば、もう少し弾力的に認めて行きたいと思っています。これは、あくまでも支援費制度に書かれてあるルールに従ってです。
Q ガイドヘルプの方の仕事量が集中しているのではないかとの話がありますが、平均的に回すことを考えているのでしょうか?(M)
a これは、ガイドヘルパーさんも我々も考えなくてはいけないことです。この制度はケアマネージャーがいないため、自分で1ヶ月の予定を立てて指名も効くことになっています。利用者の人もこの人でなければだめということではなく、5、6人の人を予め事務局に言っておくなど、うまく回るように事務局で調整し、ガイドヘルプセンターに登録しているガイドヘルパーさんには、平均してできるだけデコボコを無くし平らにしようと思います。利用者もガイドヘルパーさんもお互いに譲り合って江戸川区の地域を素晴らしい外出ができるような環境に作って行きましょう。
Q 「居宅介護サービス提供実績記録表」はプライベート的なことがありますが、どのようにお考えですか?(K)
A 事務管理上の制約もありますし、厚生労働省の指導もありますし、間違いがあると大変です。これからの検討課題ということでよいでしょうか。いろいろな提案を出してください。尚、ガイドヘルプの時間数が足りない場合や、困った時にはボランティアセンターがありますので、覚えておいてください。
当協会は、来年4月よりガイドヘルパー派遣事業(移動介護)を取り扱う事を目的として、本年8月に東京都よりNPO法人(特定非営利活動法人)の認証を受け、本年10月より協会内に江戸川ガイドヘルプセンターを開設する事となった。この事は当協会にとって真に喜ばしい事であるが、一方において関係者の一人として身の引き締まる思いを覚えるところである。そこでこの事業を取り扱うに当たり、その意義について多少の考察をしてみたいと思う。
1998年3月に特定非営利活動促進法(NPO法)が生まれ、またこれに先立ち1997年末に成立した介護支援法は、行政指導の福祉制度に直接に市民が参加出来る様にした画期的な制度である。NPOとは、Non Profit Organizationの事で非営利組織の全てをさす用語であるが、NPO法人と言う場合には、NPO法に依って認証された特定非営利活動の事を言い、NPO法は行政や企業が追求する価値ではなく、社会一般の利益や少数の人間が求める価値を大切にし、それを実現する為の活動に社会的基盤を提供しようとするものである。
この様な法律の主旨は、当協会が目指す福祉の向上と自立と社会参加に沿うものである事は言うまでもなく、当協会が自ら福祉NPO法人としてガイドヘルパー派遣事業に参加する事は、昨今の高齢者や身体障害者に配慮したバリアフリー促進に依る町造りなど、地域の福祉社会に資する事となり大変意義のある事と思う次第である。一方において行政に成り代わってのサービス提供(事業運営)は社会的に責任の一端を負うものであり、事業運営に当たっては強い使命感を持つ事が要求される。
次に本事業が当協会にもたらすメリットを2、3揚げてみたいとおもう。
その1 事業者となる当協会会員が同時に利用者となる事である。この事はサービスを提供する側がサービスを受ける側の事情を把握し易い立場にあり、弾力性のあるサービス提供が利用者として期待できる。これは会員外の視覚障害者(利用者)に対しても同様の関係となる。もとより本事業は行政より支払われる支援費に依って支えられている制度である以上、その提供されるサービスに対しての過剰な要求と提供は厳に慎むべきである。
その2 従来よりの当協会運営は、ボランティアの方々の絶大なる協力を中心に支えられて来たが、日常の業務処理に関して一部のボランティアや会員の方に過重な負担が掛かる傾向にあり、今後はバランスの取れた役割分担が望まれるところである。この点に関して本事業取り扱いの為に採用される職員に対して本来の業務処理のみならず、従来よりの業務の一部を取り扱う様必要に応じ協力要請が出来る体制となるので、前述の過重負担の問題はある程度軽減される事となる。ちなみに職員の合理的な運営と協力に依り負担軽減など改善される業務の主なものとして、事務所の当直当番制の廃止、会計を含む事務、そして録音物を含めた郵便物の発受などがあげられよう。
その3 如何なる組織においても老齢化は避けられず、執行部の世代交代は常に考慮しておかねばならない。一般企業や団体と異なり視覚障害者団体である当協会の中で広く人材を求める事は容易でなく、従って執行部を含め役割担当者は、個人差は有るとしても長期間の担当とならざるを得ない事となる。特に今後のパソコン中心の事務処理関係の人材確保には限界が有るが、この問題はその2で述べた通り職員のアシストを得る協力体制に依りある程度解決する事となり、安定した長期的運営に焦眉を開いた感がある。
無論会の運営に携わる職員は、理事会の監督と責任の下に勤務し、健全な雇用関係とする事は言うまでもない事である。幸い職員雇用など管理費の財源は、支援費の一部を充当する事としており、すなわちガイドヘルパーへの報酬を差し引いた残りの資金で賄われる仕組みなので本事業を行う限り、適正規模の職員数を確保し維持する事が出来、ボランティアの協力と併せこの職員配置の新体制が当協会の安定した運営と活性化に貢献する事となり、大きなメリットの一つと言えるであろう。
一方、常に心掛けねばならぬ留意すべき点として、如何に質の良いサービスを提供出来るか? そして結果としての信頼を得る事が出来るか? が極めて大切である。問題は、マネージメント(理事会及び事務局)の熱意と努力に依るが、本事業は営利を目的とせず、あくまでも視覚障害者の為の非営利事業との独自の目的としての使命感を持って運営し活動を続ける限り社会的信頼を生むであろう!と信じて止まないものである。
いずれにせよ、本事業の健全なる運営と発展を願うばかりであるが、その為には執行部と事務局を含めた関係者が共通の認識と使命感を持ち、そして会員を始めボランティアやガイドヘルプを担う方々の理解と協力を得る事が何よりも肝要である。終わりに、本NPO法人立ち上げに関わった関係者の一人として、来年4月の江戸川ガイドヘルプセンターの無事なる船出を心から願って止まない次第である。了
10年ぶりの冷夏で、不順な天候に一喜一憂の毎日でしたが、本年度も恒例の江戸川区各部との懇談会が、多田区長宛要望書に基づき開かれました。7月25日の福祉部に始まり、8月8日の土木部(防災課を含む)、そして8月27日に広報課・教育委員会(図書館を含む)の順に、活発な意見交換が行われました。
中でも福祉部との話し合いでは、本年4月にスタートしました支援費制度における、ガイドヘルパーの受給量の引き上げ問題や、本会が来年度に東京都の事業者指定を受け居宅介護事業に参入する事もあって、会員の皆さんの関心も高く、予定時間を30分も超える程の熱のこもった実りある懇談会となりました。本欄では、話し合いに加わった各役員にお願いし、当日の内容について要約し報告して頂きました。尚、後段には本会が行う居宅介護事業に関し、江戸川区福祉部との実務を主とする懇談会が8月29日に区役所5階会議室で行われましたので、これらを合わせ報告しましょう。
日時・場所 7月25日(金)13:30〜15:00 区役所内202会議室
出席者 坂本福祉部長・田中障害者福祉課長・他2名
本会:松本・小野塚・北澤・柏谷・岡畠・成田
4月から支援費制度がスタートして数ヶ月が経ち、受給時間などについての不満が多く聞かれる中、福祉部との懇談会が開かれました。要望書に従い特養老人ホームでの視覚障害者の雇用問題、福祉バス年2回の助成、スピーチオのSPコードでの文書作成、ケアハウスなどへの入居、移動介護(外出時のガイドヘルプ)等のことです。移動介護については江戸川区は他区に比べ受給時間が平均的に少ないようです。
出席した岡畠さんより「通院に時間が取られるため社会参加(民謡・コーラス・卓球)などに出られなくて困ります。」といった切実な意見が出されました。昨年までは自由にサークル活動に参加出来たのに、支援費制度になり社会参加を制限されることは残念でなりません。受給量の改定時の見直しでは受給時間の引き上げなどを期待したいものです。 (N)
日時・場所 8月8日(金)13:30〜15:30 区役所内第2庁舎3階会議室
出席者 土屋土木部長・高井計画課長・他多数
本会:松本・伊藤・北澤・藤田・坂本・成田
本年度も江戸川区役所に提出致しました要望書中の4つ目の項目「区内の視覚障害者の外出時における安全対策、及び障害者の災害時における安全確保に関する事項」の中の11件について話し合いました。その模様を報告します。今年は土木部からは30名程の職員の方々が参加され、例年よりも多かったようです。本会からは伊藤を含め6名が出席致しました。始めに松本会長が挨拶をし、続いて土木部長から有意義な懇談会になるようにとのご挨拶がありました。
要望書の内容に関してはほぼ昨年通りでした。それぞれの要望項目についてのその後の経過報告・説明を頂きました。継続して進めていくもの、新たに点・線ブロック、音声誘導システム、音声信号機(以前からの要望を含め改めて計10箇所要望)などの設置する場所などについて確認・お願いをして参りました。更に、今年もサイクリングロードにおけるタンデムの整備と管理を要望いたしました。高井課長からは「タンデム10台位の予算は取れるようにしたい」との大変嬉しい回答を頂くことが出来ました。少しずつですが確実に良い方向に進んでおります。
バス停におけるグリーンゾーン、点・線ブロック、音声誘導システム、音声信号機など時間はかかりますが、着実に進行しております。
防災課との懇談会では、昨年に引き続き3つの事をお願いしました。
1つ目は、災害時における視覚障害者の避難誘導のための防災マニュアルの作成について。
2つ目は、避難時や避難場所などで視覚障害者であることの目印と音の出る物、例えば腕章などの作成。
3つ目は、視覚障害者専用防災手帳の作成についてでした。
土木部・防災課ともに私達の要望を充分に聞いて頂けました。今後も皆様方の積極的なご連絡をお待ちしております。以上簡単ながら報告とさせて頂きます。(I)
日時・場所 8月27日(水)13:15〜14:00 区役所内3階会議室
出席者 小田課長・岩瀬係長・他2名
本会:松本・小野塚・北澤・成田・田名後
午前中は雨でしたが、午後は晴れ、まずは、顔合わせ。今年4月から「みんな友達」を本会に委託していただき順調に発送していますとの松本会長の挨拶の後、要望書に沿って懇談が始まりました。本会では平成8年から使用している「広報えどがわ」の郵袋がそろそろ損傷しているため100枚ほど新しく購入して欲しいこと。また、「江戸川区視覚障害者福祉協会」と名称変更に伴い、宛名カードを新規に作成するため、宛名カードの用紙も要望しました。
広報課では、郵袋に関しては調べてから検討し、まとめて良い方向で御返事しますとのことでした。毎月1日に発行されている江戸川区の「点字広報」は、これまで同様ご要望があれば発送して頂けるそうです。「みんな友達」はシステムも決まり、順調に発行しています。生録音も評判が良いですが、障害者が出る割合は決まっているのでしょうか?との質問に、3度に1度は障害者を載せるようにしているとのことでした。これから、文化祭の様子や、何ヶ月かに1度は視覚障害者用の新刊図書の掲載をしてほしいこと。また、毎月15日には会員の手元に届くようにしたいので、テープは12日までに事務所に届くようにとお願いしました。 (T)
日時・場所 8月27日(水)14:10〜15:00 区役所内3階会議室
出席者 市川区立中央図書館館長 長田学習スポーツ振興課長 他1名
本会: 広報課に同じ
10月1日からNPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会となることの紹介の後、懇談会が始まりました。市川館長から次のような回答がありました。
1・音訳ボランティア、点訳ボランティアの講習会を図書館で行って欲しいとの要望には
⇒ 場所の提供はします。
2・対面朗読室はあまり利用されていないようですが、、、には
⇒図書館として朗読者を配置しておくと言うわけにはいきませんが、ボランティアセンターと連絡しあって、みなさんの御希望に応えたいです。
3・「みんな友達」に録音図書(カセットテープ)・デイジー図書(CD)の新刊情報記載をとの要望には
⇒ 広報課から要望があれば可能かと思われます。検討させてください。
4・対面朗読室のパソコンのインターネット接続の要望には
⇒ 今年度中に接続したいと努力はしますが約束はできません。また、パソコンの利用は決まり次第連絡すれば利用は可能です。
5・大活字本やCD等に関して
⇒ 特に視覚障害者向きと言う訳ではありませんが、担当の者と相談してバランスよく購入していきたいです。
6・図書の貸し出しカードを紛失した場合は
⇒住所、氏名、生年月日などを言えば貸し出しは可能ですが、本を返却する2週間後まで捜して、ない場合に再発行します。
なお、東葛西に平成17年中ごろをめどにコミュニティ会館と図書館の複合施設(録音室が整備)ができる予定です。
学習スポーツ振興課との懇談会では、盲人卓球に参加する人数が多くなったため、もう1台卓球台を増やしてほしいとの要望には
⇒ 設置が可能か考えさせてください。また、スティックボールに関しては、見学してからということでした。(T)
日時・場所 8月29日(金)15:00〜17:00 区役所5階会議室
出席者 坂本福祉部長・水口障害者福祉課長・原野支援費事業係長・他2名
本会:松本・小野塚・北澤・`島・常岡・吉川あさ子・他1名
東京都よりNPO法人の認証を受け、8月20日に登記を完了したことをまず報告し、その後、ガイドヘルプセンターの事務局長に内定しています常岡さんと、サービス提供責任者としてお願いしています吉川さんを紹介させて頂きました。そこで事業を立ち上げる来年度に向けて、東京都に事業者指定を受けるための、提出書類の確認や、実務研修等について、活発な意見交換を行いました。
また、江戸川区に登録されているガイドヘルパーの名簿の取扱や、派遣のための業務について原野係長より、詳しく聞くことが出来ました。本会の出席者からは、申請書類や保険・税務等多くの関連質問が出されました。今後、担当者間で充分コミュニケーションを図り、会員の皆さんが安心してガイドヘルプを受けられるよう、話し合いを持ちたいと考えています。 (M)
永井 宏
今年の暑さの最後とも思える10月2日の午後、4人の視覚障害者、そして4人の車イス使用者は、それぞれ二人ずつに分かれて瑞江駅周辺の銀行、郵便局、レストラン、寿司店など、区から呼びかけがあって推薦あるいは申し出のあった店舗の検証をした。区の土木課の方の案内で、トイレ幅は80センチ以上あるか、玄関のスロープ・点字ブロック・音声案内・点字のメニューなど、まだ緒についたところだと思う。江戸川区が、熟年者、障害者の社会参加がよりスムーズに行えるようにとの願いから、こうした「バリアフリーマップ」の作成に取り組んで下さるとは、実に「福祉の江戸川」にふさわしく、感謝したいことである。
ハートビル法が施行されて久しいが、これは大店舗や病院への適用であり、江戸川区のように呼びかけ、それに答えるいき方は、理想とも言えると思う。この啓発がひいては区民の福祉への関心の高まりとなれば素晴らしいし、私はそれを期待している。皆さんも、この「バリアフリーマップ」を活用して、外出をお楽しみ下さい。
井草 恵子
私は10月2日に、「バリアフリーマップ」作成のための調査に、地下鉄瑞江駅周辺の6ヵ所のお店を回りました。お店は、本屋であったり喫茶店であったりと多種多様でした。調査内容は、お店の出入り口や公衆トイレの広さ、エレベーターの「音声案内」の有無について等です。どのお店も全般的にエレベーターが狭かったり、出入り口が狭い道路に面したりと、まだまだ改善点が多いのが現状と言えましょう。
マスコミで「バリアフリー化」と騒がれてから余り時間が経過していないので、それぞれのお店で対策に苦慮している様子が、この調査で改めて分かりました。それは勿論、建物の構造上の点と「コスト」の点から、解決しなければならない問題が山積しているのです。
とかく日本では「ファッション感覚」で、この言葉が気軽に使われてしまう風潮があります。単なる「流行語」ではなく、皆で真剣に考える必要があるのではないかと思います。いつ誰が、重い障害を背負う立場になってしまうか、全く分からないからです。街中が、健常者も障害者も分け隔てなく、安心して買い物やお茶を飲む事が出来る社会が、近い将来きっと可能となる事でしょう。
私達、江戸川視協の上部団体である都盲協の活動には全体の事業の他に、各ブロックにわけての活動がある。江戸川視協は城東ブロックに属し、年度ごとに担当区が変わる。本年度は荒川区の担当で、生活訓練事業として「ストレッチ体操」が5月から8回のコースで行われた。
会場はアクロスあらかわ(荒川区立障害者福祉会館)。千代田線町屋駅下車、都電の線路沿いに三ノ輪方面に進む。そこには線路を囲むように赤・白・橙とバラのアーチが続き、とても花のきれいな季節に事業がはじまった。あまりの美しい光景に、しばし立ち尽くし、そこを電車が通りぬける。すると、カメラマニアの人がシャッターを切る音、音。路面電車の遠ざかる音に郷愁を思い起こさせる。
太田道灌ゆかりのお寺を目印に右に折れると、若葉に包まれた集合住宅に出る。その先が目的地のアクロスあらかわ。正面玄関を入ると左奥が生活訓練の行われるホール。運動の前半は音楽に乗って椅子に座り、後半はマットに横になってのストレッチ。体操の終わる頃には心地よくなり寝息が聞こえてくるほどです。
施設の2階には障害者団体が自主運営で活動している喫茶コーナーがある。健常者の助けを借りお昼時などは30席ほどあるテーブルのあいまを障害のある人が走り回っている。他の区では見られないほほえましい光景に出会えた。この行事も9月25日に無事終了した。
次は、残暑厳しい8月23日(日)に、城東ブロック納涼懇親会があり、会場は日暮里駅前にあるホテル・ラングッドで行われた。当日は江戸川の行事と重なり出席は女性が3名(橋谷、松田、北澤)。会場で荒川区の皆さんに迎えられ、60名程の参加で始まった。おいしい日本料理に舌づつみをうち、情報交換、カラオケと進み、聞き覚えのある声が途切れることなく続き、和やかなひと時を過ごした。
さて、来年度は江戸川区の担当となります。そろそろ準備に入りますので、ご希望の企画がありましたらご連絡ください。その節は、皆様のご協力をお願いいたします。以上で、城東ブロック行事の報告といたします。
夏の定番 納涼懇談カラオケ大会 大嶋潤子
今年も行って来ました、夏はこれ、恒例の「納涼懇談カラオケ大会」。今回は、大嶋が現場からレポートいたします。去る8月23日(土)、恒例の「納涼懇談カラオケ大会」が、コミュニティプラザ一の江で、華やかに開催されました。普段は協会の行事になかなか参加出来ない大嶋も、この時ばかりは、得意のインド民族衣装でバッチリ決めて、いざ出陣。
前半は、「ついに獲得、江戸川区視覚障害者協会NPO法人に大変身」と言う内容のお話でした。特に、ガイドヘルパー派遣事業に参入するとのお話は、ガイドヘルパーさんなしには生きていけないこの私にとって、興味深く、しっかりと拝聴いたしました。熱心な質疑応答も繰り広げられ、問題の切実さを垣間見た思いでした。
あっ、ちょっと、そこのあなた、「早くカラオケにならないかなあ。」なあんて、不謹慎なこと考えているんじゃありませんか。だめですよ、真面目に聞かないと。さあ、いよいよ後半、カラオケ大会の始まりです。お弁当や飲み物が配られ、まずは乾杯。この食べやすいおにぎり弁当、大福がおいしいんですよ、大福が。でも、自分の出番が終わってから食べようと、しばしおあずけ。うーーん、みんなうまいなあ。ご自分の声によく合った歌を選んでいらっしゃる。聴きほれていると、いつのまにか自分の出番が回って来る。
カラオケボックスで、こっそり練習したものの、やっぱり緊張するなあ。今回は、今流行りの沖縄ソングスの老舗、いや、違った、代表的な曲とも言える「花」を歌ってみました。「泣きなさい 笑いなさい いつの日か いつの日か 花を咲かそうよ」
この歌詞がいいんです。本当に、いつの日か花を咲かせたい。そんな気持ちになる、大好きな曲。無事に歌い終わり、急いでおにぎりをほおばった大嶋なのでした。ああ、やっぱり、歌って本当にいいなあ。そんなことが実感出来た、夏のカラオケ大会でした。
●第3回江戸川区視覚障害者卓球大会
去る9月14日(日)、午後1時半よりグリーンパレス4階ホールにおいて、第3回江戸川区視覚障害者卓球大会を開催しました。当日の参加者は9名で、試合は11点制3セットゲームで行い、予選として各対戦の勝者が決勝トーナメントに進む形式としました。一度対戦で負けても次の対戦で勝利すれば決勝トーナメントに進めることになります。決勝トーナメントでは準々決勝で坂本対冨澤という昨年の組み合わせと同じになり、2−1で坂本芳夫さんが逆転勝ちし、その他星野さんの健闘が光り、工藤さんは準決勝まで進出しました。大会は順調に進み、昨年に続き坂本芳夫さんと成田さんとの決勝となり、2−0の2セットを坂本さんが連取し優勝となりました。準優勝は成田貴美代さんでした。
坂本さんはこれで3年連続優勝ということになりました。「みんな去年より強くなっていたので今年が一番苦しい試合だった。優勝できてとてもうれしい。」と話していました。優勝者には優勝カップと金メダルが、準優勝者には銀メダルがそれぞれ授与されました。
●平成15年度水泳教室
平成15年度の水泳教室が、春5回(4/12, 4/26, 5/10, 5/24, 6/7)、秋3回(9/27, 10/11, 10/25)、総合体育館温水プールで実施されました。本年も指導員に、大橋幸江(さちえ)先生、北條千代子先生の両氏をお願いして、会員を2グループに分けて指導をして頂きました。総合体育館の温水プールは6レーンあるのでそのうち2レーンを一時間半借り切って水泳教室は行われます。
はじめに準備体操を行い、2グループに分かれてプールの中に入り、水の中を歩いて各レーンに移動し、それぞれの指導員の指導が始まります。Aグループは大橋先生から、クロール、背泳ぎ、平泳ぎの基本の指導を受け、Bグループは北條先生から、水の中での歩き方や呼吸の仕方、泳ぎ方を1対1でじっくりと指導を受けます。今回参加者は、松本 原口 星野 長谷川とくよ 橋谷 坂本幸枝 北澤 藤田 丸山 松田 冨澤の11名(1回平均8.5人参加)でした。(敬称略)
◎大橋先生からのコメント
水とけんかをしているとなかなかうまく泳げるようにならないんですけれども、皆さんは水と仲良くすることが上手になってきたと思います。特に星野さんはとても水と仲良くなれて体がまっすぐに浮くようになりました。
◎北條先生からのコメント
皆さん力が抜けてとてもきれいで上手になりました。今までは皆さんの体をおさえてとても大変だったんですが、今回はおさえることがなくなって皆さんが自分で浮いてくれるのでとても助かりました。次回はクロールを一人で泳げるようにがんばりましょう。
この水泳教室は指導員2名でしかも少人数なので、全く泳げなかった方も泳げるようになってしまいます。あるいは、膝等が悪い方でも水の中では浮力により負荷が軽減されるのでとても良い運動になります。しかも、プールの中は貸し切りになりますから、他の利用者と交錯する心配もなく安全です。泳げる方も泳げない方も大勢の方々の参加を宜しくお願いします。
◎星野勇さんの感想
水と言えば入浴、たまに温泉や海・川の浅い所で親しんで来ました。元来カナヅチでプールなんかは考えられませんでしたが、水泳教室に参加して、先生方に、ボランティアの皆様に、仲間の皆様に導かれ、楽しく励まされて、いつしか水に親しむ事が出来て、まだ少しは怖いけど浮くようになりました。今でも水が鼻から口から遠慮なく入ってくるけど、クロールや背泳ぎが少し出来るように成りました。「継続は力なり」。私の大きな成果でした。皆様、心から有難う御座いました。
今年も60名を超えるボランティア並びに会員の方々からバザー品の提供を戴きました。誠にありがとうございました。心から感謝申し上げます。お陰様をもちまして、賛助会員、ご家族の方々のご協力を頂き、ほとんど売り切りました。収益金につきましては、会の活動資金として大切に使わせて頂きます。
10月5日(日)午前8時30分、会長宅に集合。バザー品収集、値段付け、ガレージセールを行う。午前中、森山さん、岡畠さんの車でバザー品収集。ご協力者 ボランティア11名、会員6名。会長宅の車庫は瑞江駅に向かう道路に面し、広いスペースは作業場としても倉庫としても利用出来、ガレージセールには最適。したがいまして、毎回利用させて頂いております。ありがとうございます。特に会長夫人には感謝申し上げます。
10月12日(日)区民祭りの日、午前6時会長宅に集合。雨が前夜から降り続いており、中止かと思われましたが、降り止むという予報で決行される。車5台(森山、尾崎、岡畠、北澤、会長各氏)で会場に向かう。午前9時頃雨はあがり、午後には夏日を思わせる太陽が輝く。例年に比べ人出が少ない。ご協力者 ボランティア20名、会員8名。毎度のことですが我らの仕事は「呼び込み」と「金庫番」。他はボランティア頼り。「誰の為の催し物」と言われてしまうと、立つ瀬がありません。賛助会員の皆様、ご支援ご協力ありがとうございました。最後になりましたが、ご寄付下さいました宮地さん、高橋 満子さん、ありがとうございました。差し入れ下さいました皆様、ご馳走さま。
江戸川点訳メイト代表 綱井 佳子
設立 平成元年
目的 視覚障害に理解を持ち、点訳技術を向上、視覚障害ボランティアにとりくむこと
活動 視覚障害者の依頼による点訳・墨訳・サポートなど
情報誌「メイト」の発行(月1回)
会員数 23名 代表 綱井佳子 TEL 3878-4135
皆様、はじめまして。今年4月に会の創設者・鈴木恭子さんから代表を引き継ぎました綱井と申します。まだ日が浅いのですが、皆様のお役に立てるよう努力してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。私達は江戸川区主催の点訳講習会を受講後に集まった仲間です。江戸川点訳メイトでは、おもに視覚障害者の方からご依頼のあったものを点訳しています。今までに一般図書の他、東洋医学関係、学習教材、歌詞集、取り扱い説明書、各種資料などを点訳してまいりました。
この他に、情報誌「メイト」を月1回発行し、ご希望の方に送付させていただいています。内容は季節の話題、気になる話、エッセイ、温泉案内、健康、料理などです。1回にお届けできる情報は限られてしまいますが、軽い読み物として楽しんでいただけるよう心がけています。(点字印刷物だけでなくパソコンで読めるように、フロッピーディスクでもお届けしています。)
点訳者として情報を正確に、わかりやすく、しかもなるべく早くにと心がけておりますが、日々、日本語のむずかしさ・奥深さ、言葉が生きていることを実感しています。このような機会を頂戴しましたので、情報誌「メイト」送付のご希望、お読みになりたいものがございましたら、お気軽に江戸川点訳メイトの会員までお知らせください。お待ちしております。
9月9日(水)・10日(木)の両日、初秋へ変わろうとする八ヶ岳連峰、その雄大な山の冷気を一杯に受け久しぶりの山歩きを楽しんできました。お天気にも恵まれ、日頃の行いが良いせいでしょうか?バス2台を連ね中央高速を走り茅野から白樺湖へ、そこで昼食後水辺を散歩。
午後は横岳山麗から100人乗りのロープウェイに乗り、2440メートルの山頂へ、ロープウェイからは南アルプス・中央アルプス・北アルプスが一望でき、山頂には坪庭自然園があり、ゴツゴツとした溶岩台地をはうように低木が広がりハクサンシャクナゲ・イワカガミ・ハイマツなどの数多くの高山植物が見られます。
山の斜面は帯状に枯れた針葉樹林が何列もの白い縞模様を作っており、これが「縞枯現象」といわれ不思議な現象で有名だそうです。30分で一周できる遊歩道になってるとはいえ、急な坂道や、自然に出来たような石の階段などを足元を確かめながらの一歩一歩で、日頃の運動不足がこたえました。山の天気は変わりやすいといいますが、この日ばかりは見事に富士山がくっきりと見え、これはめったにないことですよと職員の方の話です。横谷峡温泉旅館で一泊、温泉で疲れをいやします。
次の日は大門峠を経由し、標高1630メートルにある八島ヶ原湿原へと向かいます。ここは昭和14年に国の天然記念物に指定され、さらに国定公園内の特別保護区にもなりました。ゆるやかに起伏する広大な霧ヶ峰高原の北端に美しい湿原を中心とした別天地、八島湿原が広がります。長い間人を近づけなかったため自然がそのまま残されており、横井弘氏作「あざみの歌」が作詞された場所とのことです。
この一帯はシベリアに似た大陸的な気候で230種類を超える亜高植物が成育する花の宝庫です。咲いていた花はノハラアザミ・ヤナギラン・キリンソウ・サラシナショウマなどです。秋も深まれば、また別の花が咲くことでしょう。湿原の中の遊歩道が木道で散策出来るようになっているのですが、その木道が50センチくらいの幅しかないためよそ見をしていると、足を踏み外してしまいます。神経を使いました。「あざみの歌」とはどんな歌だったかななどと思いつつ花にも触れてみたりしました。
それから勝沼のワイン工場見学、試飲もありましたが自分としては飲めないのが残念です。帰りは交通渋滞にも巻き込まれず予定より早く中央高速を経て無事に千駄ヶ谷駅前へ到着です。都盲協の旅行はよく歩くなというのが印象でした。山と温泉、今度は紅葉の頃に訪れてみたいです。お世話になりました皆様、お陰様で楽しい旅行が出来ました。有り難うございました。
8月21日朝、船堀駅を8時37分の電車に乗り笹塚駅で乗り換えて、高尾山入口に10時30分に着き、坂道を登りケーブルカーで清滝へ行きました。少し休憩を取り、薬王院をめざして山道を登りました。道の途中で大きく太いタコ杉や両側の灯篭に触れたりして鳥居をくぐり、私はそこで引き返して来ました。
昼食は6人で賑やかでした。ガイドの大和田さんの作って下さった味噌汁でオニギリを食べました。オニギリはとても美味しくて、またその後のコーヒーは、格別美味しかったです。食後は柏谷さんの尺八とハーモニカに合わせて、色々な歌をみんなで歌いました。他の登山者達が、南部牛追い歌を聞いて喜んでお礼を言って行きました。ガイドさんのご協力に感射致します。楽しい高尾での1日でした。
感想
・ お山の空気が、きれいで美味しかったです。木々を渡って来る風が頬にとても気持ちが良かったです。 (中根)
・ 初めての高尾山のきれいな空気の中でハーモニカ・尺八を吹き、とても気持ちが良かったです。若いカップルが尺八を聞いてお礼を言ってくれた。スコールのようなにわか雨にもあった。味噌汁とオニギリとコーヒーが、とてもうまかった。 (柏谷)
今年一番暑い夏の一日ではないかと思われる8月24日(日)、南葛西第2中学校校庭にて「夏休み災害ボランティア体験スクール」が「江戸川区福祉ボランティア団体協議会」の主催により実施されました。参加者は、生徒43名、そして私達障害者3名、その他PTAやいろいろな団体の皆さんです。校庭ではお湯などを足すだけで簡単に出来上がる混ぜご飯などが紹介され試食してみました。これが結構おいしかったです。災害時には欠かせないものですね。
そして五つのグループに分かれ体験のスタート。リヤカーにバケツを乗せて江戸川に水を汲みにゆくグループが出発していきました。子供達にはリヤカーなどは珍しいものだったでしょう。昔のリヤカーのイメージではなく、今は錆びたりもせず折りたたみ式になっており、コンパクトに収納出来るので便利だそうです。
残りのグループは学校から道路を四つの方向に分かれ、それぞれ災害ボランティアの方の歩いてみての注意点、危険と思われる場所などの指導を受けながら、地図を片手にみんなで実際に取水栓はどこか、危険なブロック塀のチェック、コンビニの場所、電柱の位置など調べて地図に色分けして書き込んでいきました。
私も第5班の中に参加してガイドしてもらいながら一緒に歩いてみました。今まで無関心に歩いていた道路も、話を聞いた後ではまるで見る目が違ってきたような感じがします。途中南葛西消防分署に寄り、職員の方の「皆さんはもう中学生です。お父さんが仕事で留守中に災害が起きた時には、君たちがしっかりと指図してお母さんやおばあちゃんを守ってあげて下さい。」の話がとても印象的でした。
近くの小学校が集合場所になっており、そこからすぐのスーパーからダンボールなどをもらい、学校に帰り着き訓練の終了となりました。そのダンボールの利用法などもいろいろあるということです。やはり大事なことは訓練を繰り返し行っていくことが安全につながるのではないでしょうか。体験なので暑いとか寒いとかはいってられないのですが、とにかく暑い一日でした。ボランティアの皆様お世話になりました。
先日、アイネットの編集員から、「防災について視覚障害者の立場から何かを書いて欲しい」といわれた。困ったなぁ。しかし、小心者の私は逆らえず、そこで美人ガイドさんに導かれて、上野の国立科学博物館で開催されている「THE地震展」に行った。受付で障害者手帳を提示したら無料になった。館内は静かだった。まず、いままでの日本の地震・100大地震が絵や写真で壁に掛けられ説明文が展示されていた。日本書紀に書かれた記録(西暦416)が日本最初の地震の記録です。
次に倒壊した家・電柱・信号機があった。家の窓のアルミサッシに触るとグニャリとなっていた。おそらくガラスは瞬時に飛び散ったと思われる。恐ろしいと思った。断層のところでは、模型があり触ってみた。地震によって隆起した地面がそこにあった。また壁・床に免震・耐震の施された建築物があったが、高そうだった。自衛隊の炊飯大型トレーラートラックも展示されていて、これは600人分の食事が作れるという。タイヤがごつかった。
館内を見学して印象に残ったことを書いてみます。
(1)大津波38mのシュミレーションです。
我々が立っている向いの画面に海が見え、そばには道路があり車が走っている。道路沿いには家や電柱が立っている。突然、海が盛り上がり大きな轟音がして、道路を走っている車が波にさらわれ、家も呑込まれる。画面が真っ暗になり波が我々の頭上に。波が引くときは全てを海に持ち去ったのだ。その間は数秒だった。
(2)液状化現象です。
コーナーでは若い女性が説明していた。つい近づく。模型に触れてみた。模型の中は柔らかい土がありその中にマンホールがありノッポのビルが建っていた。家もあるとしよう。説明中振動が起きた。女性が地震を起こしたのだ。地面に触れると水浸し。どろんこ、泥沼化していた。マンホールは持ちあがり家やノッポビルはいつのまにか横に倒れていた。これが本物だったらと思うとぞっとした。
(3)巨大地震の音響だ。
台所で洗い物の水の音が聞こえる。そこへゴーッと聞こえたかと思うと、急に大きな音になり、家がガタガタ・ザーザーと鳴り、電気が消え、ガラスがバリバリ、ガチャンと食器がぶつかりあって落ちて割れた。そして静かになった。この間は1分間くらいだと思ったが大音響だった。地震は地球の何処かで、毎日起きているのだ。
(4)防災グッズの売店があった。
地震の本を買った。「音の出る物を」と聞いたらホイッスルがあった。防災ラジオにも触れてみた。これは発電機、警報音、照明灯がついて便利だった。値段は6,000円位でしたが…、買わなかった。保存食品は缶詰の乾パン、真空パックのいそべ餅、黄な粉餅、あんころ餅があった。炭水化物ばかりだ。私はまた聞いた。「野菜の缶詰はありませんか?」。答えはなかった。仕方なく乾パンを買った。非常時は、野菜が不足するので、非常食用に作られた野菜があればよいのにと思った。
さてて、昔から恐ろしいには地震、雷、火事と、なんとかです。天災は忘れたころにやってきます。5月・7月の岩手・宮城県の地震、そして今回9月下旬の北海道の地震。津波もやってきました。二つの地震とも家具やテレビがずり落ち、倒れた物に挟まったり、ガラス・食器類などが割れケガをしたり、避難中に転倒し打撲骨折した人がほとんどでした。
みんなに問いかけます。このような時、視覚障害者のあなたならどうしますか?台所で煮物をしていたとしたら「火を消さなくては!」と思います。しかし大揺れの直後は直ぐには動けないでしょう。それでもなんとか火を消し、玄関にたどり着いたとしてドアが開かなかったら、どうしますか?液状化現象で地盤沈下し、家が傾き外にでられないとしたら。何とか外に出た、でも通路、階段、道路がどうなっているか解りません。今までとは様子が違っているはずです。どのようにして助けを求めますか? 本震のあとの余震と大火災も気になります。見えない私達はどうしたらよいのでしょうか?暗くなるのでここら辺で話は終わりとしますが、みなさんは地震があったらどうするか考えていますか。よい意見がありましたら、お聞きしたいと思います。館外に出た。残暑は厳しいが澄んだ青い空だと言う。やがて天高く馬も人も肥える秋が来る。
平成15年4月29日は、我々夫妻にとってマラソンライフの記念日となった。私のマラソンは、運動不足解消の為に国リハ(略称)の運動場の白線をいくらか残存する視力でたどりながら走り始めたことから始まる。そして盲人マラソンの会があることを知り、それに入会した。それはJBMA(日本盲人マラソン協会)である。JBMAの各地のマラソンツアーに参加しレース経験をつんだ。そして伴走者も次第に増え、東京近辺のレースに参加していった。
平成6年頃には、20都道府県を越えていた。妻の走力も上がり、ホノルルマラソンにも参加していった。JBMA杉本会長が日本全国制覇を成し遂げていることを知り、私も残り半分だなーと思い、全国のマラソンレースに走ることに目標を立てた。それと共に100kmウルトラマラソンにも挑戦することにした。日本各地を盲人ランナーが、妻の伴走で走る事を初めて見る人が、意外に多いのには驚いた。私のランニングシャツの後ろには、「盲人」と書いたゼッケンをつけてある。それによって妻と仲良く紐を持って走っていると思った人達は、私達の後ろ姿を見て、「目の見えない人が走っているよ」と言う声がしばしば聞こえた。
走る仲間も声援してくれる。ゴール際では、多くの人達が拍手で迎え入れてくれた。嬉しかった。しかし、平成8年では大腸がん、そして平成13年では盲腸がん手術をし、体調を崩し走力が落ちたが、走る意欲は落ちていなかった。レースは、第1回目の新設レースと、二度とない記念レースを見つけて参加した。
その中でも佐賀空港開港記念マラソン(佐賀県)・平安建都1200年国際ハーフマラソン(京都)・本州最南端串本サンセットマラソン(和歌山県)・日蘭交流400周年記念長崎333マラソン(長崎県)そして、テレビで放映されたレース荒川市民マラソン(東京都)など、思い出として残るのは、選手宣誓したレース、大栄町すいか、ながいも(鳥取県)・四万十川60K(高知県)・盲人マラソン小田原大会(神奈川県)。
そして、100Kマラソンでは、広島から愛媛まで瀬戸内海横断しまなみ海道100kmを19時間33分で完走、朝5時スタートし瀬戸内海の6つの島を走り抜け、夜に入り月と潮風に送られ最終ランナーとして走った。ゴールインした時は、夜中の12時33分でした。それまで大会のスタッフは、帰らず待ち受けてくれた。感謝感激である。日本各県の名産品や古跡めぐりも出来、地方の美味しい食べ物や地酒もいただき、数多くの人との出会いも楽しいものであった。
最終レースとして、秋田県大館市の山田記念ロードレースに参加した。それは、私の尊敬するボストンマラソン優勝者である山田敬藏先生と共に走るレースだからだ。山田先生とは、外国のマラソンを共に走り、国内でも走る機会があった。大館市は桜が満開であった。長木川では、白鳥を十数羽見ることが出来た。桜の大木には驚いた。走りながらこの1歩1歩が全国走って来たレースの最後の1歩であると、最終レースとして感慨深いものであった。
多くの声援も嬉しい、ゴールのグランドに来ると大きな拍手が沸いた。やっと長年の目標を達成することが出来た。これで全国制覇したと言う感激が身に伝わった。マラソンと人生の伴走である妻にも感謝である。私は恵まれていました。この全国制覇を杉本会長に話した所、とても喜んでくれ、盲人ランナーの励みになることだからと言うことで、大館市のマラソンの会長である大館市長に表彰状を贈るように推挙状を出してくれた。大館市長(小畑元)様が快くこれを受けてくださり、表彰状と大館市の名産品曲わっぱを記念として送ってくれた。
これによって自己満足していたものが実感として伝わった。表彰状は、勤務先のセントラルスポーツの治療室に掲げてあります。伴走してくれた妻とサポートしてくれた皆様、そして全国の声援してくれた皆様に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。
◎ 玉ネギと鰹節の酢醤油あえ 〔岡畠信子さんのレシピ〕
材料(4人前)
玉ネギ大2個 鰹節1袋 しょう油大さじ3 酢大さじ2
味の素、塩、こしょう少々
作り方
(1) 玉ネギを薄くスライスする。
(2) スライスした玉ネギを塩で揉み、水でさらし堅く絞る。
(3) ボールにしょう油・酢を入れ、玉ネギとまぜ、こしょう・味の素を加える。
◎ 韓国風焼き飯 〔岡畠信子さんのレシピ〕
材料(4人前)
キムチ1瓶 温かいご飯お茶碗4杯 挽肉200グラム
焼き肉のタレ(甘口)1瓶 油、塩、こしょう少々
作り方
(1) キムチは軽く絞っておく。
(2) 挽肉はキムチと一緒に軽くいためて塩こしょうをする。
(3) ご飯を加え焼肉のタレを加える。(タレは好みで増減する)
* 上手に作る方法は、2人前ぐらいがよい。
◎ 野菜焼きソバミートソース 〔岡畠信子さんのレシピ〕
材料(4人前)
焼きソバ4袋 キャベツ、モヤシ、人参、ピーマン適量
ミートソース1〜2缶 油、塩、こしょう少々
作り方
(1) 野菜を食べやすい大きさに切っておく。
(2) 焼ソバを少しいためる。
(3) キャベツ、モヤシ、人参、ピーマンを加えいため、塩こしょうをする。
(4) 別の鍋でミートソースを温める。
(5) 食べる時に焼きソバに掛ける。(ミートソースは多めの方が美味しい)
◎ 中華丼 〔橋谷道子さんのレシピ〕
材料(4人分)
豚薄切り肉200g 白菜5〜6枚 人参(中)1/2本
竹の子の水煮(中)1/2 長ネギ1本 小松菜3株
キクラゲ10g 鶏ガラスープ(粉末)中さじ2 酒大さじ1
しょう油大さじ1 ごま油小さじ1 サラダ油大さじ1
水100cc 豆板醤少量 水溶き片栗粉大さじ1〜2
作り方
(1) 豚肉は一口大の大きさに、白菜、小松菜、長ネギは2cm程度に切る。人参、竹の子は短冊の薄切りにする。キクラゲは水で戻し、適当にちぎる。
(2) フライパンにサラダ油を熱し、豚肉を中火で炒める。大体火が通ったら野菜を炒める。
(3) 鶏ガラスープ、しょう油を入れて炒め合わせ、酒を加えてアルコールをすばやく飛ばす。
(4) 豆板醤を少量入れる。
(5) 水を加えて全体へなじませ、ごま油で香付けをする。
(6) 水溶き片栗粉でとろみを付け、ごはんの上に盛りつける。
応用 : シーフードでも美味しくできる。
◎らくらく糸通し
特長 「1つの針入れ」と「1つのボタン」で、細い針から太い針まで通せます。
注意事項 丸穴針・刺繍針は使用できません。スムーズな糸通しのために規格の統一されたダ円穴の「クローバー」の縫い針を選んでください。
サイズ 縦2.5p×横8p×高さ6p
価格 1,575円
* お問い合わせは「らくらく糸通し」
社会福祉法人 日本点字図書館 用具事業課
п@03−3209−0751
3.生活の知恵
玉ネギやジャガイモは林檎を入れておくとエチレンガスが出て、悪くなりにくいです。
葉物野菜は植物と同じように二酸化炭素を吸って、酸素を出しているので、ビニールの袋に入れ、息を吹き込んでおくと長持ちします。
バナナを長持ちさせるには、1本ずつラップにくるんで冷蔵庫に入れておきます。
クッキーは缶を開けると湿気てしまいますが、角砂糖を一緒に入れておくと湿気ず、最後までおいしく食べられます。
砂糖がかたく固まるのを防ぐにはグレープフルーツの皮を4分の1くらい入れておくとサラサラのままです。
古くなったお米は蜂蜜を少し入れて炊くとおいしく炊き上がります。
個包装でないおもちは、容器の四隅に練りわさびを置いておくとカビにくくなります。
お米に米虫がつかないようにするには、唐辛子を入れておくとよいです。
お人形などをしまう時も唐辛子を2、3本入れておくと、金糸などが腐蝕しにくいです。
ステンレスの包丁が切れなくなったら、アルミホイルを切るとよく切れるようになります。
4.らくだ交通のご紹介
車椅子のまま乗車でき、介護者も助手席に乗車できる車です。玄関先まで乗務員がお迎えに行き、目的地(行き先はどこでも)まで送ります。帰りの予約をすれば、予約時間に再び希望の場所に迎えに行き、自宅まで送ります。予約は早めが希望の時間が取れます。
会社名 : 東京福祉交通サービス株式会社(愛称・らくだ)
電 話 : 3674−3432
予約方法
1.お名前
2.配車場所(お迎えに行くところ)
3.配車時間(お迎えの時間)
4.行き先
5.電話番号
1〜5までをお知らせください。
障害手帳持参の人は運賃が1割引になり、福祉タクシー券が利用できます。
運賃(予約金400円、初乗り590円、事後運賃は315mで80円)
東京都盲人福祉協会の結成100年を祝う、第35回大会が、10月30日(木)日比谷公会堂で開かれた。当日は抜けるような紺碧の秋の空が常緑樹の緑に映え、限りなく高く広がり、紅葉が色づき始めた公園内は、すばらしいコントラストをみせていた。都内各地から視覚障害者や家族・ボランティアを含む1500名が集い、本会からは120名が参加した。
午前10時の第1部記念式典に始まり、笹川吉彦都盲協会長から、100年の重みを全ての会員が次の世紀への活動の原点にし、新たな活動のスタートにしよう・・・と、力強い挨拶があり、表彰式では、組織功労者に、最高齢の本会会員の会沢重忠さんが、総代として賞状を受け取った。このほか永井宏さんと、都盲協理事の北澤とみゑ・松本俊吾の両会員、援助功労者として、猿田英子先生・福島悦子さんが表彰された。
第2部議事で午前中のプログラムを終了し昼食に移った。そして午後の記念講演では、元厚生省厚生課長の板山賢治先生からは、「21世紀に於ける障害者福祉を展望する」と題して、熱のこもったお話を聞くことが出来た。
第4部の芸能コンクールチャンピオン歌の祭典では、本会の小松栄次さんが、1番目に五木ひろしの「山河」を熱唱し、万雷の拍手が贈られた。第5部のアトラクション、次期開催の大田区代表の挨拶で盛大な100周年大会が締めくくられた。
午後5時から公園内の松本楼で、この記念大会を祝う会が開かれ150名が参加した。なお記念誌は後日配布されることになっている。表彰された皆様、おめでとう御座います。(M)
おめでとう! 延原光子さん、文化会長賞受賞
11月3日に行われました第51回江戸川区文化祭短歌大会において、会員の延原光子さんが互選賞・文化会長賞を受賞されました。
受賞作「百合の花 かすかに香る 谷の道 盲(めしい)のわれを 夫はいざなう」
選評:短歌会「冬潮」主幹 松原信孝先生
(掲載順不同)
〈永井 宏さんの短歌〉
原作 秋の夜に目覚めてラジオ聴きおれば「歌は真実演技でなし」と
添削 秋の夜を目覚めてラジオ聴きおれば「歌は真実演技でなし」という
(評)夜更けに目覚めてラジオから流れてきた音声に、心を揺すぶられたことを率直に三十一文字に纏めたところに感銘深いものがあろう。
原作 本間氏のお別れ会にのぞみなば偉大な功績神から来ると
添削 本間氏のお別れ会寂し偉大なる功績は神の教えとぞいふ 嗚呼
(評)前作とこの一首はともに素直に事実を見つめられ、短歌として歌われているのがよいと思いました。このような人事詠では相手を尊重されて歌われるとよい作品が得られると思っています。
〈松田 恵子さんの短歌〉
原作 軽井沢のさわやかさ偲ぶ松本楼テラスのランチ小鳥らと風
添削 軽井沢の松本楼偲びぬさわやかなテラスのランチと小鳥と風と
(評)この作品の場合は、下句で軽井沢のさわやかさを表現するとよく、「ランチと小鳥と風と」としてみました。現代風な作品になると思います。
〈小野塚耕吉さんの短歌〉
原作 ヒースロー耳欹てて座り居る買い物ゆきし妻の荷持ちて
添削 ヒースローに耳峙だてて坐りおり買物に行きし妻の荷持ちて
(評)作者の日常性のうかがえる作品。ただ「ヒースロー」が生かされているかいないかが、この作品の評価がより良くもなると思っています。
〈福岡明夫さんの短歌〉
原作 碁敵の一周忌済み秋めきて彼の故郷のジャスミン茶注ぐ
添削 碁敵の一周忌済みぬ秋めきて彼のふる里のジャスミン茶注ぐ
(評)「碁敵」は常日頃、囲碁を楽しむ相手であっただけに、その一周忌を終えられた作者の心境は、推し量ることが出来る。そして、碁敵のふる里のジャスミンの茶を注ぎ、往時をしのばれていたのだろう。哀感のある一首といえよう。
〈伊藤 茂さんの短歌〉
原作 白き杖持ちて早くも十九年雨・風・雪に目足となりて
添削 白き杖持ちて十九年はやも過ぐ雨・風・雪に目と足になり
(評)素直に自分の置かれている状況を短歌に歌われ味わい深い作品である。
原作 水際で見えぬウイルスとめられて何故とめられぬヤク人ガンは
添削 水際にて風邪のウイルス防ぎしに麻薬また拳銃など押収できぬか
(評)社会的に問題化している悪の温床を駆除できぬことの悲しさが歌われ、心打たれるものがある。
〈工藤 博史さんの短歌〉
原作 久々に知人とくぐる縄のれん秋の夜長に話題は尽きず
添削 ひさびさに知人と縄のれんくぐりたる秋灯の下に話題は尽きず
(評)気持のわかる作品ですが、「夜長」が一晩中ということで、少し気になりました。「秋灯の下」としますと事実が浮かび上ってくるように思えます。
〈延原 光子さんの短歌〉
原作 恙なく一日(ひとひ)終わりぬ佛前に語りかけつつおりんを鳴らす
添削 恙なくひと日終わりぬ今日もまた佛前にお鈴を鳴らし語りぬ
(評)事柄をあるがままに歌われていてよいでしょう。ただ、一首の中に「今日もまた」を入れることで、昨日もそうだったがとなりよくなると思います。
〈宮地 昭雄さんの短歌〉
原作 拉致されてあの海山ぞ超えしかと今は悲し清津の丘
(清津の小・中校で学んだ私はその海・山・自然に郷愁にも似た懐かしさを感ずるとアイネット1号に記したが、その後拉致を知るに及んで気持ちは一変した。)
添削 拉致されし人らあの海越えしかと思えば悲し清津の丘も
(評)拉致されていた五人が帰られて「拉致問題」は解決どころか、暗澹なる状況の中で不透明化している。拉致された人の帰還をせつに願ってやまない。その思いは清津小中学校で学ばれた作者にはひとしおだろう。
アイネット8号、いかがでしたでしょうか?NPO法人取得、ガイドヘルプセンター設立へと大きな変革のさなかとあって、少々堅めの記事が多くなりましたが、この時期の事でご容赦ください。反面、これまで編集委員以外は主に役員の方に記事をお願いして参りましたが、今後は一般の会員の皆様に書いて頂くページを、少しずつ増やして行きたいと思っております。この方針のもと、今回は永井さん、星野さん、花見さん、大嶋さんが依頼に応え、アイネットに新鮮な風を吹き込んで下さいました。
編集委員から原稿依頼の声が掛かりましたら、どうぞ宜しくお願い致します。アイネットも今回で8号、バックナンバーと呼べるものも揃って来ました。墨字版・テープ版はもちろん、毎回点字版も作っておりますし、6号まではデイジーにまとめてあります。バックナンバーのご希望がありましたら、どうぞ編集委員までご連絡ください。今後も、その時々の協会の活動を写す情報誌として、号を重ねていきたいと思います。次号もどうぞご期待ください。 (H)
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