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もくじ

巻頭言

平成30年度 第34回 文化祭

  私が歩んできた視覚障害者福祉の昨日今日  山口 和彦

平成30年度夏期江戸川区各部意見交換会報告

  T 福祉部懇談会

  U 危機管理室意見交換会

  V 土木部・区内三警察署意見交換会

  W 広報課・区議会事務局意見交換会

  X 区立図書館意見交換会

  Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会

生活サポート事業いよいよ受付開始

創立40周年記念旅行参加者を募集、受付を開始

中央図書館に谷一英夫新館長

  ご挨拶   谷一 英夫

  福耳通信

パラリンピック2年前を記念した区主催のイベントに参加して

防災訓練

月例会報告

  私の生活の知恵

秋の栃木路を訪ねて

城東ブロック親睦交流会 同行援護の利用について  編集部

第15回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会

カラオケ大会

第41回区民祭り・バザー事業、篠崎公園で成功裡に

第13回全日本ブラインドダンス選手権大会

私の行動範囲

自然災害とわたしの災難

えどもう歌壇

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

編集後記




巻頭言


                             井草 恵子


 7月の広島、岡山を中心とした集中豪雨、8月の相次ぐ台風の襲来、そして9月の北海道胆振東部地震など、度重なる自然災害に見舞われた日本列島。
 いくつものプレートが重なり合って出来ているこの国だから、余計、自然災害には絶えず注意しなくてはなりません。
 何事も備えあれば憂いなし。

 さて、恒例のアイネットを皆さんに贈る季節となりました。
 今回も各部との意見交換会や、日帰りバス旅行、暮らしのアラカルトや短歌など、硬軟取り混ぜた内容となっています。
 長かった残暑も終わり、これからはスポーツに、読書に、芸術観賞と、何をするにも1年中で最も適した季節です。

 中には、食欲の秋という人もいる事でしょう。
 紅葉狩りもいいですね。
 どうか皆さん、健康に留意し、この素敵なシーズンを楽しんでみてはいかがでしょうか?




平成30年度 第34回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・出前ボランティア活動部会
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川

日時 : 平成30年11月23日(祝日) 午前10時〜午後4時
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132-0025 江戸川区松江7-5-12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午前9時30分より(1階ホール前)


《プログラム》


【午前の部 10時〜12時】  午前の部は会員外の区内視覚障害者も参加
    司会   冨澤 豊
1 開会の辞 … 藤原美子                (10:00〜10:05)
2 文化講演                       (10:05〜11:15)
    演題 … 私が歩んできた視覚障害者福祉の昨日今日
    講師 … 山口和彦氏(NPO法人TOMO 事務局長)
3 朗読2題 … 音訳ボランティア            (11:15〜11:45)
 @ 「アイウエオの陰謀」 東海林さだお著
   朗読:田部井恵子・長野由里(音訳ボランティア風の会)
 A 「注文の多い料理店」 宮沢賢治著
   朗読:高桑孝一(音訳百舌の会)
4 短歌発表 … 披講  斉藤久枝(音訳百舌の会)     (11:45〜11:55)
5 来賓・ボランティア団体代表挨拶            (11:55〜12:10)
    司会  小野塚耕吉

【休憩 12時10分〜13時】



【午後の部 13時〜16時】

    司会  藤原美子・小野塚耕吉
6 式典  『多田区長さんと共に心と文化のハーモニー』   (13:00〜13:40)
  @ 区歌斉唱          A 理事長歓迎の辞
  B 多田正見区長祝辞      C 花束贈呈 … 成田貴美代
  D 伊藤照子区議会副議長挨拶  E 来賓挨拶
  F 来賓紹介と祝電披露     G 乾杯 … 城谷直人
【休憩 10分】

7 文化クラブ発表                    (13:50〜14:40)
    総合司会  成田貴美代
  @ フォークダンス・カトレア          (司会 橋谷道子)
     演 目 … 「クヴァル・アハレイ・ハツォット」
           「プライド・オブ・エリン・ワルツ」
     指 導 … 高津容子先生他

  A 民謡・若竹                 (司会 和田 彰)
     演 目 … 「八戸小唄」 「真室川音頭」
     三味線 … 荒井さく先生   尺八 … 柏谷幸司

  B コーラス・若草               (司会 植木清枝)
     曲 目 … 「赤とんぼ」「四季の歌」「オールド・ブラック・ジョー」
     ピアノ … 須賀妙子先生

  C 社交ダンスドリーム 魅惑の社交ダンス    (司会 鈴木泰子)
     指 導 … 山本真未先生・池田定道他有志
     ※ 全日本ブラインドダンス選手権優勝者発表

8 カラオケ競演 … 来賓・会員有志           (14:40〜15:55)
    司会  岡畠信子

9 閉会の辞 … 田孝治                (15:55〜16:00)


※ 1階ホール前に会員の生け花・作品、舞台脇に短歌・表彰状等、展示。


文化講演レジュメ

     私が歩んできた視覚障害者福祉の昨日今日

           NPO法人TOMO・事務局長  山口 和彦

@ 失明と視覚障害の不便さ
A 視覚障害リハビリテーションから社会復帰へ
B 国際障害者年(1981年)が人生の転機
C 海外研修
D 「白杖片手に世界ひとり旅」
E 視覚障害の悩みは世界共通
F 同行援護で一層の社会参加を

     〜・〜 講師 山口和彦氏・プロフィール 〜・〜
生年月日:1946年1月27日 (72才)
学  歴:1969年3月、上智大学外国語学部 英語学科卒
職  歴:新聞記者、商社などに勤務していたが、25才で緑内障で失明。
 1981年、ミスタードーナツ障害者リーダーコース研修生として渡米。
 1983年、東京都失明者更生館(現、東京視覚障害者生活支援センター)、
     ロゴス点字図書館、国際視覚障害者援護協会を経て、
     現在、NPO法人 TOMO 事務局長として勤務。




平成30年度夏期江戸川区各部意見交換会報告




 夏期恒例の江戸川区各部懇談会・意見交換会が今年も猛暑の中、担当役員のご協力のもとに、視覚障害者が抱える課題について、有意義な意見交換がなされました。本欄では、各担当編集委員より独自の視点で報告します。


T 福祉部懇談会                    松本 俊吾

 日時・会場 … 7月31日(火) 14:30〜16:00 区役所501号会議室
 区出席者  … 岡村福祉部長・飯田(はんだ)障害者福祉課長・中川庶務係長・
         田中身体障害者相談係長・中根計画係長
 本会出席者 … 松本・小野塚・藤原・城谷・住山・田・橋谷・大里(事務局)

 当日は、生活サポート事業の今後の推移について福祉部の受け止め方、同行援護等外出支援支給量を含めて創立40周年行事と支給量、日常生活用具に関する事項を取り上げました。次に災害に関し、発災時の防災対策の江戸川区の取り組みについて意見交換が行われました。懇談項目に従って、Q&Aの形で報告します。


☆ 「生活サポート事業」開始の件

Q(松本):視覚障害者が区内で生活するには色々な問題がある。直面している課題の一つに、4月の総合支援法の見直しで介護報酬の一本化が図られ、誕生月で契約が更新される。新たな報酬体系に移行するに際し、業務の見直しに少し時間がかかると思う。もう一つは、処遇改善加算申請をし取り組んでおり、職員・ガイドヘルパーの手当等見直しを図っており、軌道に乗りつつある。

 4月18日に岡村部長に相談し、代筆代読を主とする生活サポート事業を実施するにあたり、8月7日に説明会を開き、18日の準備会を経て、利用申し込みを受け10月1日にサービスを開始しようと思う。飯田課長にご相談しながらアイフレンズ江戸川の支援員のご協力を得てやっていく。区内に住む一人暮らしの視覚障害者が安心安全に生活できるようにしたい。生活サポート事業について区としての考えは変わらないか。
A(岡村):この事業を必要とする方がいるのであればいいのではないか。

Q(松本):居宅と外出支援を併せ持つサービスを行うのであるが、視覚障害者は文字を読めない・書けないので、代筆代読支援が欠かせない。意思疎通支援事業でも国は課長通知で区市町村に行うよう指導している。聴覚障害者は聴覚言語条例を4月から江戸川区も施行しており、コミュニケーション事業としての代筆代読はこれに比べ一歩遅れている。パソコン等はあるが一部の人に限られており、この事業に於ける支援員の協力は必要である。マンパワーにより読み書きして貰うことが、特に高齢の一人暮らしの視覚障害者にとって必要な支援である。今行政が行っている同行援護・通院等介助や居宅に於ける家事援助等サービスに、生活サポート事業は類似する。これをやるのに問題はないか。
A(飯田):勿論ない。

Q(松本):板橋が地域生活支援事業で代筆代読月5時間を支給して実施しているが、江戸川区もこの方向に行って頂けるといいのだが、何年か実績を積んで新しいサービスを提供していいのではないか。将来の方向付けとして行いたい。
A(飯田):制度だから同行援護・居宅介護で出来ることと出来ないことがある。制度の隙間を埋めて団体として立ち上げてくれたことは、当事者のニーズがそこにあると認識している。今後どれくらいの方が生活サポート事業を必要としているのか、どのような課題があるのか、10月の事業開始以降、色々出てくると思う。非常に注目しており実施の状況を見て考えたい。

Q(松本):大変前向きなお話を頂き、心強く思う。私達は代筆代読を、地域生活支援事業の意志疎通支援事業として入れて頂ければ一番有難い。何かの形で社会貢献しなければいけないことも充分承知している。将来に向けて展望のある事業に発展するよう努力する。視覚障害者の置かれている立場から言えば、コミュニケーション不足解消の手段としての生活サポート事業を何としても軌道に乗せて、当面は4、5人はできると思う。重要な活動の一つとして、介護保険でもない、障害福祉サービスでもない第三のサービスで代筆代読を主に支援する形である。数ヶ月に一度飯田課長に報告ご相談するのでご指導頂きたい。


☆ 支給量増量の件

Q(松本):役員は増量を認めてきて頂いた。一般会員はどうか。
A(飯田):区の方の行事で出席をお願いしたものについては、一般の会員でそれに類似するような外出があれば、ご相談頂ければ検討できる。

Q(松本):都盲大会と文化祭は、役員外でも増量を認めて頂いてきた。江視協はこれまで、オーストラリア・ゴスフォード市や石垣島との親善交流事業を行ってきた。2019年5月19日から4日間、鹿児島県視障協との親善交流を記念事業として行う予定。32時間の支給量申請して、10時間の増量を認めて欲しい。15人くらいではないかと思う。
A(飯田):50時間の範囲内では問題はない。これまで同様、計画的にご利用頂きたい。一律に何時間増やすのではなく、個々の事情により認めることになる。


☆ 通院に関する件
A(飯田):65才以上の介護保険優先は変わらない。通院の場合の中抜けが問題だと思う。ケアマネに相談して頂ければ良い。

Q(松本):通院介助の支給量を減らしていっているのではないか。この指導基準が不明確なきらいがある。同行援護で通院が可能になったことが原因と承知している。この問題は事業所の存続にも係る問題で、慎重にお願いしたい。同行援護の支給量が残っているのに介護保険の通院を使いなさいという指導はしないで欲しい。
A(田中):その趣旨はケースワーカーに伝える。
A(飯田):これは調べて後日お話をしたい。


☆ 介護認定の件

Q(松本):65歳を超えた方で要支援2から介護度区分1になった方は、障害福祉サービスを利用できないのか。
A(田中・飯田):国の介護保険優先ということから、利用はできない。

Q(松本):支援区分の調査内容は視覚障害者に特化していない。
A(飯田):一般的内容で、調査内容をコンピューターで判定し、審査会の審査の結果で認定される。

Q(松本):本人のおかれた状態を勘案して審査会の適正な判定をお願いしたい。
Q(住山):視覚障害者の状況を審査するには調査項目が少なすぎる。
Q(城谷):調査内容でできる、できないの二者択一で、例えば食事をしていてこぼした時にそれを探すことができない。他にもこれに似た調査項目があり、項目の内容に合わないことが多い。調査にこられた方に詳細をきめ細かく書いてくれるよう依頼した。
A(飯田):共通の項目が多い。特記事項に配慮しながら行っている。

Q(松本):介護保険のサービスを利用したいがために、介護支援区分1の方に回ってくることがある。本来は支援2に留まるような内容の方が区分1に回されることもある。
A(飯田):調査認定に伺う調査員もしっかり聞くようにお願いする。


☆ 指定特定相談支援事業所とセルフプランについて

Q(松本):相談支援等サービスの申請とセルフプランについて、調査表を相談指定事業所に持ち込んで申請するように指導しているのか。
A(飯田):セルフプランについては、機会あるごとに相談支援事業所での相談支援専門員のサービス等事業計画書にて申請するように指導している。出来ない方は区でお手伝いをしている。

Q(松本):うちの事業所でも数人にはサポートをしている。
A(飯田):同行援護だけではいいのだが、様々なサービスを利用している場合には、相談支援事業所での申請が望ましい。90%が相談支援専門員によるサービス等事業計画による申請である。


☆ 日常生活用具関連事項

Q(松本):オトングラスは発売したばかりなので、これから検討して貰いたい。ウォレットは是非検討して日常生活用具に入れて欲しい。
A(田中):要望は聞いたので検討したい。

Q(住山):カラートーク等、色を認識する機器は指定出来ないのか。
A(田中):識別装置は指定について考えてみたい。

Q(藤原):白杖は補装具だがこれはどうか。
Q(城谷):今年に入って2本を折ってしまった。2年間は支給できないと言われているが、事情によっては支給して欲しい。
Q(松本):手続きを早くして頂き支給できるようにお願いしたい。
A(田中):一日も早く支給できるようにしたい。

Q(松本):プレクストークの耐用年数はどうか。
A(田中):修理の場合は個別に相談して頂ければ対応出来ると思う。


☆ 高齢視覚障害者(主に夫婦全盲者・一人暮らし)に対し、滞在型グループホームの整備、区内の特別養護老人ホーム等への入所を含め、きめ細かな支援の件。

Q(松本):特養やグループホームへの視覚障害者の入所について特別枠は?
A(岡村):視覚障害者だからという特別枠は設けていない。機能障害や緊急性が入所の条件になる。


☆ 今後について

Q(松本):生活サポート事業は成功させたいので、ご支援をお願いしたい。
A(岡村):今は色々なサービスがあるので比べてもらい、進めて欲しい。

Q(松本):私たちも誠心誠意、制度化出来るように努力させて頂こうと思っているので、実績を見て頂いて、「なるほど江戸川視障協は頑張ったなあ、よし何とかしよう」と言われるように自助努力をするのでよろしくお願いしたい。
A(岡村):了解した。

Q(松本):岡村部長、飯田課長も誠心誠意お答え頂き感謝している。いい懇談会になったと思う。出来るだけ自助と共助を主に、足りないところを公助をお願いしたいと思う。来年は創立40周年事業を成功させたいと思っているので、どうぞよろしくお願いしたい。




U 危機管理室意見交換会                  松本 俊吾


 日時・会場 … 7月31日(火) 13:30〜14:30 区役所501号会議室
 区出席者  … 高橋防災危機管理課長・本多地域防災課長
         森防災危機課計画係長・檜山ボランティアセンター所長
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … 福祉部に同じ

☆ 災害弱者の名簿作成の件

A(高橋):危機管理室に新たに地域防災課を新設した。西日本では大水害が発生し、多くの犠牲者も出ている。江戸川区もゼロメートル地帯で水害が想定されている。

Q(松本):このような時に危機管理室防災課との意見交換が出来ることも機を得ていると思う。江戸川視障協も名簿を作成したが、今回あらためて名簿の管理ということで、一人暮らし、夫婦全盲を主に作成し名簿を提出、地域防災、安心安全の生活を送るために努力したい。
A(高橋):一つに既に警察と消防には前回のものが渡されている。もう一つ見守り名簿は、これを用いることになる。手挙げ名簿を広く出していいかどうか、個人情報に抵触するので、これをどのように管理するのか考えている。

Q(松本):一応私達が最初のチェックをやって、各人の条件によって救援方法も変わってくると思うので、来年2月頃までに提出の予定。提出された方は発災時に行政の支援を頂き、一次的には救命、二次的には二次避難所への移送を含め、この名簿を作ろうと思う。見回りというのはどういう意味か。
A(高橋):発災時だけでなく、日頃から視覚障害者ほか災害弱者の皆さんを登録して皆で助け合いましょうとの趣旨で、町会・民生委員と協定を結んで、名簿をお渡しし、何かあった時には見回って貰う。今、警察と消防に渡している名簿は、どちらかはまだ判らない。

Q(松本):既にそのような対策をとられていることは、ある意味では安心した。飯田課長とも相談して、どういう形の名簿を作るかということから始めなければならない。今までの名簿でどこが足りなかったのかを、相談したいと思う。


☆ 発災時の対応について

A(高橋):「避難準備」とは高齢者等避難開始。障害者も含め避難に時間がかかる人、準備情報が出たら避難準備を開始する事を認知させる。「避難勧告」とは相当に危険になった事。「避難指示」とは、ここにはいられないという事。この3段階に分けている。この他に避難準備情報が出るので覚えていて欲しい。そしてどこの避難所を開けるか避難場所を特定する。これに基づき行動して欲しい。

Q(松本):この伝達方法は防災行政無線なのか。
A(高橋):防災行政無線、HP、ツイッター、メールニュース、FM江戸川、テレビ、ラジオなどである。

Q(松本):情報享受の手段が限られているので、携帯電話の連絡網のようなもので、個々にやってもらいたい。本会の電話連絡網を使って知らせる方法が一番いいやり方。きめ細かく視覚障害者には情報を伝えて欲しい。
A(飯田):現実的に特別に連絡することは困難。区全体に災害情報を伝えることが必要である。

Q(小野塚):避難するような状態が起きた時には、全体を対象にすることになるのではないか。出来れば会長にだけは連絡して欲しい。
Q(城谷):テレビはどのチャンネルで流れるのか。
A(高橋):FM江戸川は情報を流してくれる。

Q(城谷):テレビは届かない。ツイッターも高齢者はやっていない。会長だけにでも一本電話をして何とかなるのではないか。
A(高橋):防災行政無線は限界がある。江戸川区視障協の連絡網も必要である。受け取った側で情報を拡散してほしい。

Q(松本):私達も会員には連絡網で知らせる態勢は取れる。行政との連絡パイプは一本取っておかねばならない。この流れのシュミレーションを作り上げる必要がある。高橋課長も発災時にパニックで何も出来ないではなく、相互に連絡できる態勢は取って欲しい。
Q(城谷):仙台で東日本を経験している。防災無線も聞こえない。電気も止まってしまった。何もできない状態だった。自動で発信できる方法はないか。メールで送れる方法はないか。電話はできないのか。
A(高橋):「えどがわメールニュース」に登録して欲しい。電話は防災確認ダイヤル 03-3652-1284 がある。


☆ 二次避難所の対応策について。

A(飯田):災害時避難所でどのようなサポートができるかについて、様々な課題があると認識している。検討しているところである。

Q(松本):7月26日の総合防災訓練は大変参考になった。災害弱者の救援策の方向性を示して欲しい。出来ることはやっていきたい。二次避難所に於いて日常サポートを頂いている方に支援頂くのが望ましい。生活サポート事業を何とか定着させ、数年内には江戸川視障協として社会貢献が出来る。ここでの支援員の方々も落ち着いてからでのサポートは出来るのではないか。普段お世話をして頂いているガイドさんやホームヘルパーさんに支援して貰うと安心である。生活サポート事業の半分はそちらにウエイトを置きたい。
A(飯田):今のお話を参考にして危機管理室とも協議し、福祉部でも検討しどのような方法があるか考えてみたい。


☆ 支援ボランティアの登録について

A(高橋):支援ボランティアは色々な形がある。医師や看護師をはじめ家屋の泥の始末など、区内で被災していない人、近隣は勿論、全国からボランティアを募って、何をして貰わなければいけないのか、今日出席の檜山所長などとも相談し、何が必要なのか募集をかけることを考えている。
A(檜山):どのようにして区内外のボランティアと結びつけるか、そのシステムを作ろうとしている。今災害ボランティアの訓練を始めたところ。視覚障害者への支援についてもお話を伺い、ご意見があれば取り入れていきたい。

Q(松本):本多課長、地域防災課は何をするところか。
A(本多):方向先の避難訓練とか地域訓練の指導である。


☆ 避難訓練について

Q(松本):総合防災訓練はすごいと思う。あのプログラムの中に災害弱者の訓練の組込みを検討して貰いたい。
A(本多):例えば訓練会場の横のPR会場なら出来ると思う。視覚障害者の団体がブースを出すのであれば可能である。

Q(松本):こういう方法でどうかというアドバイスを頂ければ検討してみたい。


☆ 防災に関する定期協議について

Q(松本):警察や消防がどのようなことをしてくれるのかが判らない。代表が集まり、年に1、2度程度定期協議が必要ではないのか。
A(高橋):中心は救助になると思う。時間軸によって変わって来る。命を守ること、そして檜山所長が言ったように、色々な人の支援を受けることにもなる。消防はやってもいいと言ってくれている。パイプはできているので取り次ぎは出来る。災害時の救援方法の説明だけでもいいと思う。

Q(松本):今年度中にやりたい。今日は有意義な話し合いが出来たと思う。江戸川視障協は自助・共助で今後も活動を行うのでご支援を頂きたい。


※ これからも行政と本会が機会あるごとに話し合いを行い、視覚障害者が江戸川区において、地域に根ざした活動が継続できますよう、読者・会員の皆様のご支援をお願いするものです。


V 土木部・区内三警察署意見交換会           田 孝治


 日時・会場   … 8月2日(木) 13:30〜15:30・グリーンパレス 芙蓉
 江戸川区出席者 … 立原土木部長・田中計画調整課長・藤川街路橋梁課長
           柿澤区画整理課長・多賀水とみどりの課長・佐京保全課長
           中根障害者福祉課計画係長、他職員
 警察署出席者  … 小松川警察署 関端交通規制係長
           小岩警察署  横川交通規制係長代理
           葛西警察署  伊藤交通規制係長
 本会出席者   … 松本・小野塚・藤原・成田・田・住山・城谷・橋谷・
           大里(事務局)


 本年も「優しい道づくり」をテーマに、去る8月2日グリーンパレスで意見交換会が開かれました。最初に松本理事長と立原土木部長の挨拶と出席者の自己紹介があり、その後、要望項目に沿って意見交換会が行われました。
 以下、主要な項目について報告します。


☆ 警察署への項目

Q:江戸川区役所前など区内主要な横断歩道へのエスコートゾーンの設置を検討してほしい。
A:現在まで、船堀駅前、葛西駅環七通り、西葛西駅前に敷設整備された。なお、来年度中に葛西レクリエーション公園前と葛西駅南口環七通りに敷設を予定している。警察庁の予算の都合や、2020年のオリンピック・パラリンピック関連の影響で設置は早期にはならない。引き続き本部に働きかける。

Q:音声信号機の早期設置を図ってほしい。
A:設置要望箇所があれば、区から警察署に申請する。小岩駅南口、北口横断歩道への設置は、再開発後にエスコートゾーンの新設を検討している。また音声信号機の作動時間について延長を含め検討している。


☆ 土木部への項目

Q:区内駅前周辺の違法駐車、駐輪の取り締まり強化をお願いする。
A:特に駐輪は即日撤去の効果で大変減っている。引き続き努力していく。

Q:区内各所の点字ブロックの増設とメンテナンスをお願いする。
A:現在かなり充実してきたが、不足している所があれば可能な限り対応する。

Q:歩行の安全のために、歩道などの損傷個所の保守点検と改善をお願いする。
A:損傷や不都合な場所など、連絡してもらえれば対応したい。

Q:弱視者に配慮して、区内公共施設などの点字ブロックの色付け、階段端の色付けをお願いする。
A:古い施設などでは色が薄い所もあるので、可能な限り改善していく。

※ また当会の城谷会員からは、違法駐輪により歩行に大変困難をきたしている事や、点字ブロック上を歩きスマホをしてきた人とぶつかり、トラブルになった体験談が述べられ、区に対し強い対応を取って欲しいとの要望がありました。

区からは強行な対応には法的には制限があり難しいが、最大限の努力をしているとの回答を得ました。

 最後に、一之江環七口地上エレベーター出口から、コミュニティプラザ一之江までの音声誘導装置と付近の誘導点字ブロックの整備をお願いしました。設置が決まった際には当会員が立ち会うこととなりました。
 また臨海公園でのタンデム車の利用が制限なく乗ることが出来るので、大いに利用して欲しいとの働きかけがありましたので、活用したいものです。


W 広報課・区議会事務局意見交換会           井草 恵子


 日時・会場 … 8月30日(木) 13:30〜14:10・グリーンパレス401集会室
 区出席者  … 田森広報課長・大網編集係長・区議会事務局武井調査係長・
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … 松本・小野塚・藤原・城谷・成田・橋谷・松田・花見・井草
         大里(事務局)


Q:「声の広報」「声の区議会便り」1回あたりの発送手数料の引き上げについて検討して欲しい。
A:検討はするが、しばらくは現状でお願いしたい。

Q:「声の広報江戸川」に、障害者団体紹介記事をシリーズ形式で掲載して欲しい。
A:これまで通りの方針で編集したい。

Q:江戸川区の各種発送文書の、本会、事務所、及び地域連絡網担当者への電子メールによる情報提供を検討して欲しい。
A:検討課題としたい。

Q:「広報江戸川」の掲載記事のうち、本会職員の募集などで、掲載制限の緩和を検討して欲しい。
A:掲載記事の内容を検討するが、個別の内容によっては掲載できないこともあるので、可否は即答出来ない。

Q:声の便り「みんな友達」の編集について、2年後の東京オリンピック・パラリンピック関連の収録記事を増やして欲しい。
A:これまでも東京五輪、パラリンピックの関連記事は掲載しており、江戸川区で行うカヌー競技なども載せてきている。また水泳の池江選手などの関連記事も同様に取り扱ってきている。

Q:「点字広報江戸川」テキスト版のメールによる発信を検討して欲しい。
A:検討したい。(後日、テキストファイルの提供を頂いた。)

☆ 視覚障害者にとって耳からの情報が重要になってくるので、これらの要望がかなうように祈らずにはいられない。


X 区立図書館意見交換会(文化共育部関連)      藤原 美子


 日時・会場 … 8月30日(木) 14:10〜14:40・グリーンパレス401集会室
 区出席者  … 茶谷文化課長・澤田文化課推進係長
         谷一中央図書館長・中川職員
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … Wに同じ


 新しく8月から就任された谷一館長さんと、いつも私たちがお世話になっている職員の中川さんから、対面朗読室の利用状況は月に4、5回程となっていると報告して頂き、マラケシュ条約に基づいての著作権法など難しいことをお聞きしました。そしてパソコン講習会など、大いに参加されるようにとのことでした。

 この他、図書のレファレンスサービスの利用についても、対応できますとの回答がありました。対面朗読室でスマホ教室をIT講習会を兼ねて利用できますとのお話でした。

 こちら側からの幾つもの要望に、丁寧に答えて頂きました。デイジーを不便なく利用できるように、ご協力頂けるとのことでした。
 これからもかわらず図書館をご利用ください。


Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会    成田 貴美代


 日時・会場 … 8月30日(木) 14:55〜15:30・グリーンパレス401集会室
 区出席者  … 都市開発部(眞分都市計画課長・乙訓まちづくり調整課長・
         室井施設課長・前塲施設課事業調整係長)
         文化共育部(茶谷文化課長・澤田文化課推進係長・
         渡邊スポーツ振興課長)・生活振興部(岡部地域振興課長)
         教育委員会指導室(千葉指導主事)
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … Wに同じ


 それぞれの自己紹介の後、意見交換会が始まりました。

☆ 東京五輪会場の最寄り駅JR京葉線葛西臨海公園駅のエスカレーターやエレベーターの設置、また会場迄の点字ブロック、音声誘導装置の整備について。

Q(松本):臨海公園駅のエスカレーターなしでの階段は長い。大丈夫か。
A(乙訓):エレベーターが狭いとの事で、JRに聞いてみたが現在の所、改修の予定はないそうだ。このような意見がある事をしっかりと伝えて行く。会場迄の送迎バスの予定はないが、アクセスがないのは、東京都も認識し検討しているところ。


☆ 本会のクラブ活動円滑化について。

A(岡部):篠崎コミュニティ会館の卓球については、改修工事に入るため休館になる。他の施設への移動について卓球台の移動など協力させて頂きたい。

Q(成田):鹿骨区民館の隣のなごみの家の上にあるフラワーホールが空いているとの情報があるがどうか?
Q(松本):卓球台を移した時に必ず部屋が使えるというのが前提。
A(岡部):状況を把握しながら判断して話をさせて頂きたい。


☆ “えどねっと”による視覚障害者の活動について。

A(岡部):様々な活動にご協力頂いていると思うが、3ヶ月前の抽選というのが決まりとなっている。また総会とか大きな活動の時には、事前に調整させて頂いている。通常のクラブ活動については抽選でお願いする。


☆ 区施設内の音声案内装置の配備について。

A(岡部):案内装置は大規模改修をする時に逐次整備を行いたい。先ほど話題になった篠崎コミュニティ会館は、工事の時に色々整備して行きたい。区内の公衆手洗所なども音声案内装置を取り付けるようにしていく。


☆ 区内JR、東京メトロ、都営地下鉄などのホームドア装置や、ホーム上の安全確保について。

Q(松本):都営地下鉄のホームドアの設置や一之江駅のエレベーター設置について江戸川区の支援に改めてお礼を申し上げる。
A(乙訓):ホームドアの設置は東大島まで出来ている。新宿駅に向けて東京都の方は平成31年の秋迄には完了予定。一之江駅の新しいエレベーターの音声誘導装置や点字ブロックは、今年度内の整備に向けて進めているところ。また一之江駅のリムジンバスの点字ブロックは、立ち会いなどをして頂きながら整備して行きたいと思っている。


☆ タワーホール船堀のエスカレーター、乗降時の危険防止のための音声案内装置について。
A(室井):これも大規模改修の時に設置していきたい。タワーホールも建築後、20年近くになって来たので、そろそろ改修もしなければと言う課題がある。アーバンプラザには昨年の改修の時に整備した。


☆ 区内小・中学校の総合学習で現在行われている障害者やボランティア活動などの体験学習について。
A(千葉):総合的な学習の時間については、これまでの障害者ボランティア活動者との体験学習は主に小・中学生を中心に進めているところ。パラリンピック教育等も入ってきて、ますます盛り上がりをみせている。これからも働きかけをしていきたいと思っている。

Q(城谷):施設抽選の件で、事前に調整が出来るのであれば助かる。例えば自分達が12時半から使いたい、前の人たちが1時まで使いたい、この30分の差で取れなかったりする。その30分の差をどちらも譲れば両方が使えるとかの調整をして頂ければ有難いと思う。可能ならば実現して頂きたい。
Q(松本):こういう形でどうだろうかと具体的な話があったら江視協の方に連絡を頂きたい。視覚障害者はどこの施設でも良いという訳にはいかない。特に卓球の場合は台がなければだめなので、ご配慮をお願いする。




※ 卓球のサークルを4ヶ月間休みと覚悟していましたが、いろいろなご配慮で鹿骨のフラワーホールに台を移して出来る事になりました。有難うございます。
またエスカレーターやエレベーターの設置も大事な事ですが、私は目が見えなくなって一人歩きも困難な時に初めて点字ブロックを目にした時に、これを辿ればどこへでも行けると感激したのを未だに覚えています。視覚障害者にとって点字ブロックは本当に有り難く大事なものです。感謝しつつこれからも必要な所の整備をよろしくお願いします。


江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




生活サポート事業いよいよ受付開始


                             松本 俊吾


 アイネット37号でもお知らせしましたが、本会がかねてより準備してきました、一人住まいや全盲夫婦を対象に、「代筆代読」を軸に区内視覚障害者の生活をサポートするための新たな自主事業を、10月1日より受付を開始し、すでに3人の利用申し込みがありました。

 この制度は、江戸川区福祉部とも連絡を取り、将来に向けて地域定着型の新たな形態を模索、自主事業として、使い勝手のいい良い制度にしたいものです。

【生活サポート事業のあらまし】

 1.生活サポート協力費
  @ 支援員の利用者ヘの生活サポート協力費 1回2時間あたり1,000円。
  A アイフレンズ江戸川との連絡調整等団体協力費 500円。
  B 利用者は1回あたりの交通費 1,000円をその都度支援員に支払うこと。

 2.月2回から4回とし、1回の利用時間を2時間とする。

 3.代筆代読のほか、居宅における軽作業、買い物や散歩などに利用できる。

 4.以上のような内容で、利用者は支援員の氏名を申し出て、江視協理事長に電話にて申し込みができる。

 5.江視協理事長は支援員に確認を取り、アイフレンズ江戸川代表に連絡。

 6.アイフレンズ江戸川代表は派遣日時を月別にまとめ、翌月10日までに江視協事務局長に実績記録表を提出する。

 7.江視協事務局長は実績記録表に従って、翌月末までにアイフレンズ江戸川代表に口座振込みもしくは他の方法により、決済を行う。

 ※ なお、この制度の財務は江視協事務局長が行うものとする。

 以上のように、江戸川区視障協の新たな取り組みとして、一人住まいや全盲夫婦世帯を主に、この制度を始動させることになりました。アイフレンズ江戸川の支援員のご協力に、本欄を通じて謝意を申し上げます。




創立40周年記念旅行参加者を募集、受付を開始


                              松本 俊吾


 2019年5月19日(日)〜22日(水)の3泊4日の予定で、創立40周年記念行事の一つとして、九州縦断親善交流のための記念旅行を実施することとなりました。本会は過去3回ほぼ10年ごとに記念旅行を実施しており、オーストラリア・当時のゴスフォード市に2回、前回は沖縄八重山諸島の石垣市視覚障害者協会平良会長との交流を行い、親交を深めることが出来ました。

 今回は鹿児島県視覚障害者連合会の小山会長をはじめ同会会員の皆様と、桜島にて昼食を共にしながらの親善交流を予定しています。
 「西郷(せご)どん」でおなじみの明治維新の薩摩隼人の気風を継承しています面々との交流をお楽しみにして頂き、多くの会員・ご家族・ガイドヘルパーの皆様の記念旅行への参加申込をお待ちしております。

<創立40周年九州縦断記念旅行募集要項>

実施期間 … 2019年5月19日(日)〜22日(水)  3泊4日
目 的 地 … 九州縦断親善交流旅行
参 加 者 … 30〜40名予定
対 象 者 … 会員・家族・友人・ガイドヘルプセンター登録者・ガイドヘルパー他、当会支援者

1.参加会費
  @ 基本会費       … 120,000円
  A 同行援護支給量によるガイドヘルパー32時間(4日×8時間)の付添者…  90,000円
  B 上記以外の参加者会費 … 120,000円
  C 予約金2万円納入者は、10万円を納入。
  D 会費納入先 … 事務局(大里由美子局長)まで期間内に郵便振替用紙、或いは直接納入とする。

2.募集期間 … 平成30年10月1日〜12月15日

3.参加者合同説明会 … 平成30年12月15日(土) 13:30〜15:00
             コミュニティプラザ一之江 集会室1・2

4.空港までの送迎と帰途時の送迎
  @ 5月19日(日) 午前6時30分・JR小岩駅北口
              6時50分・都営地下鉄一之江駅リムジン乗り場
              7時10分・東西線葛西駅北口リムジン乗り場
     経由で羽田空港第2旅客ターミナル
  A 最終空港集合場所と時間
     5月19日(日) 8時 ANA(全日空)羽田空港第2旅客ターミナル
     参加者全員、東都観光貸切バス送迎
  B 5月22日(水) 葛西、一之江、小岩の順で送迎する。

5.日程  鹿児島〜熊本〜長崎
第1日目 5月19日(日)
  江戸川区6:30発==(送迎バス)==8:00頃羽田第2ターミナル
  羽田空港8:55発→→ANA621→→10:45鹿児島空港
  貸し切りバスにて空港より桜島に直行する。
  鹿児島県視覚障害者団体連合会との親睦交流セレモニー 12:00〜14:00
    親睦交流場所 … 国民宿舎 レインボー桜島
    〒891-1419 鹿児島県鹿児島市桜島横山町1722-16 TEL099-293-2323
  桜島国民宿舎==桜島港〜〜(約15分)〜〜鹿児島港==
  16:45指宿/シーサイドホテル0993-23-3111

第2日目 5月20日(月)
  ホテル9:00==本坊酒造(見学)==11:20鹿児島中央駅12:04++九州新幹線++
  13:00熊本駅※==13:15市内(昼食)==熊本城(城外)==
  山鹿八千代座(見学)==17:00菊池温泉/菊池グランドホテル0968-25-3111
※ 新幹線利用の為バス会社がかわります。お荷物持参の上列車に乗車になります。

第3日目 5月21日(火)
  ホテル9:00==柳川川下り(約60分・白秋生家など散策)==
  13:00村岡総本舗 羊羹資料館(昼食)==有田ポーセリンパーク(手びねり体験)
  ==16:30嬉野温泉/和多屋 0954-42-0210

第4日目 5月22日(水)
  ホテル8:30==お茶ちゃ村(見学・新茶)==グラバー園(見学)==
  出島(見学)==12:15和泉屋本店(平和公園・13:00昼食)13:45==
  15:30長崎空港→→ANA3740→→17:25羽田空港

6.備考
  @ 福祉バス助成制度(25万円)を30年10月に社会福祉協議会に申請する。
  A 参加者の同行援護支給量申請について
    1) 同行援護の宿泊を伴う支給量は、1日8時間、4日32時間
    2) 記念旅行参加者には、2019年5月に同行援護支給量10時間程度の増量申請を障害者福祉課飯田課長に行う。
    3) 職員2名参加予定。別途会費を設定する。
  B 平成31年3月または4月上旬に結団式を行う。
  C 目的地の一部変更を含め、最終日程要項の確定は平成30年12月15日とする。
  D 旅行代金の支払日は11月1日以降12月15日までとする。
  E 付き添い(ガイドヘルパー等)が見つからない場合は、事務局にご相談下さい。
    お問い合わせ  松本 080-1206-8229




中央図書館に谷一英夫新館長




 平成12年に区立中央図書館が開館して18年を経過し、本会は今日まで図書館の区内視覚障害者サービスの一層の充実を要望して参りました。
 また、「福耳通信」を通じて、図書館の情報を頂いております。

 さて、区立中央図書館は、8月1日付けで前吉島館長に代わり、新たに谷一(たにいち)英夫(ひでお)氏が就任されました。
 本稿では、谷一新館長のご挨拶と、中央図書館を主とする視覚障害者サービスについてご紹介しましょう。


ご挨拶

 みなさま方に於かれましては、ますますご盛栄のこととお慶び申し上げます。
 私は、本年8月より中央図書館の館長に就任しました谷一英夫と申します。
微力ではございますが、江戸川区民のみなさまが区内の図書館を快適にお使いいただけるよう、努力して行く所存でございます。
何卒、よろしくお願い申し上げます。

 さて、本年4月に待望のマラケシュ条約が国会で承認され、来年1月には改正著作権法が施行されます。図書館サービスにおいても、DAIデータの電子メールでの提供などが可能になります。中央図書館としても、より便利に図書館サービスをお使いいただけるよう、みなさま方のご意見をお伺いしながら取り組んで参りたいと考えております。
 最後になりましたが、区内の各図書館ではバリアフリー企画として、映画の上映会なども開催しておりますので、是非、お越し頂ければ幸いです。
 今後とも、江戸川区立図書館をご愛顧いただきますよう、お願い申し上げます。

              江戸川区立中央図書館  館長  谷一英夫


福耳通信




 こんにちは、中央図書館の障害者サービス担当の中川です。
 今年の猛暑は紅葉にも影響を与え、色づきがよくない木もあったそうで、少し残念に感じました。とはいえ、やはり秋はさわやかな気候で過ごしやすく、スポーツ、旅行など楽しいご予定を立てている方も多くいらっしゃることと思います。

 さて今回は、これから予定しております中央図書館のイベントについてご案内します。
 12月9日(日)14時から15時、「若手音楽家が奏でるヴァイオリンとピアノ」を行います。障害のある人もない人も、大人も子供もクラシック音楽を楽しもう!という主旨のバリアフリーコンサートで、ヴァイオリンを松原倭花子(わかこ)さん、ピアノを神代(こうしろ)あゆりさんが演奏します。

 クラシック音楽の他にもクリスマスソングや軽音楽も織り交ぜた内容で、曲目は「Part of your world」「エトピリカ」他を予定しています。
 また、12月15日(土)14時から16時、バリアフリー上映会「西の魔女が死んだ」(2008年公開、邦画、長崎俊一監督)を行います。

 音声ガイドと字幕付きのバリアフリーの上映会です。梨木香歩さんのロングセラー小説が原作で、女子中学生の孫が、“西の魔女”と呼ばれている祖母と日常を過ごしていく中で、心の傷をいやしつつ前向きに生きていく力を得ていくというファンタジーです。
 ご都合があうようでしたらぜひご参加ください。皆様のお越しをお待ちしております。尚、ご参加には事前の申し込みが必要になりますので、中央図書館までお問い合わせくださいますようお願いいたします。

 資料のことや図書館での行事について等、ご不明な点がございましたら、お気軽に中央図書館の担当までお問い合わせください。皆様のご利用を心よりお待ちしております。

  住所 江戸川区中央3−1−3
  電話 3656−6298〔直通〕
中央図書館の担当は私たち4名(中川 高津 川原田 竹下)です。


江戸川区立図書館ホームページ




パラリンピック2年前を記念した区主催のイベントに参加して


                          成田 貴美代


 8月25日の土曜日、タワーホールにて、パラリンピックを意識したイベントが江戸川区の主催で開催されました。いろいろな体験コーナーが設けられ、ボランティアセンターの職員の皆様も準備怠りなく動き回っておられました。

 その中で共生社会を目指したボランティアの取り組みとして、出前ボランティア体験教室の様子を区民の皆様にも紹介しようとの趣旨で、私は点字の手伝いで参加しました。車いすや聴覚の方達と机を並べ、市民の方達の来場を待ちながら、大勢の方が来てくださるといいなと思いました。

 点字の先生はなぎさ点訳の平良さん・猪股さん・細谷さんがおられました(午後は点訳メイトの皆さんが担当)。点筆の持ち方や打ち方などを指導して名前を打ってもらいます。それを私が読むという順序で始まりました。

 間を置かず体験を希望する方達が見え始め、「駅やいろいろなところで点字を目にしているが、どうして点字にするのか気になっていた。今日は本当に良い体験が出来ました」と反対にお礼を言われたり、またご家族4人で見えた方が両側にご両親が座り、熱心にお子様に教えて、できあがった名前を私が読んで合っていた時のお父様の手放しの喜びようにこちらもうれしく感激でした。
 このようなイベントを通じて、少しの手助けをして頂きながら、お互いに笑顔で毎日を過ごせたら良いと思いました。
 他にも江戸川視障協の会員の皆様や、ガイドヘルパーさん等が参加しておりましたので、どのような感想を持たれたでしょうか? 伺いました。ご覧下さい。


なぎさ点訳の平良さん
 大人の方が、真剣に点字の仕組みを勉強してくださり、有意義なひとときを過ごすことができました。

フォークダンスカトレアの皆さんの一言

橋谷道子さん:フォークダンスカトレアでは、赤いスカート、白いブラウス、胸にはオリンピックバッチを付けて参加しました。20名の方が参加して下さり、またふたば小学校の皆さん、先生やPTAの方々と手話入りコーラスで、一緒に参加しました。それで私たちはフォークダンスでは「一人の手」「世界は一つ」「ビリーブ」3曲披露しまして、先生やPTAの方たちにも参加して頂き、素晴らしい踊りとなって本当に盛り上がってよかったと思います。

住山浩子さん:イベントに参加出来てよかったです。特にフォークダンスは、いろいろな人が全員で踊れるのでよかったと思っています。

長谷川とくよさん:先日の踊りの時は、右側に小学校の背の高い先生、左側は男孫。車いすの体験もさせて頂きました。段差と点字ブロックの上でしたけど、ちょっと不快でした。

ガイドの星谷さん:このようなイベントをやって頂く事で、東京2020のパラリンピックの機運が徐々に高まってくれるといいですね。それトトンとトトンと東京で。

松田惠子さん:障害者の私たちと小学校の生徒さん、先生、PTAの方と一緒に踊ったり歌ったり出来て、その交流がみんなとても楽しくできたので、よかったと思いました。

北澤とみゑさん:よかったですね。晴眼者もみんな一緒に参加できたという事、続けて来てよかったです。改めて進んで行きたいと思います。

和田 彰さん:小学生の歌はみんなよく出来ましたね。拍手して、我々も参加したので、本当は歌える歌かと思っていたのですが、全然初めて聞く歌だったので、歌わずじまいで終わったので、途中で拍手だけでもして参加しました。それがよかったです。

高津先生:とても楽しい会が出来たと思います。私が一番心配していたのは時間でした。3曲用意はしましたが、どのような配分になるかわからなかったので、時間を5分余計に頂けたので、余裕を持ってやる事が出来ました。全体的には皆さんが本当に協力的で助かったと思います。何がとてもよかったかと言うとその前に手話ダンスをやって下さった先生方、それからPTAの方、とても楽しい思いをしましたが、その男性の先生方はずいぶんたくさん私たちの方のダンスに入って盛り上げて下さったのが本当に思いがけずよかったなと思いました。若い先生方が多いので、とてもとても盛り上がりました。あんなふうにやって頂けると、私たちが普段やっている事も少しはお役に立ったんだなと思ってとても喜んでいます。ありがとうございました。

渡辺先生:まず私たちの番がくる前に、耳の聞こえない方の手話と一緒に踊りながらを初めて見たものですから、皆さんが明るくニコニコして、そしてお子さん達もとってもよかったです。その後ろの父兄の方と学校の先生とか皆さんがとても楽しそうにやっているのを見て、私たちも一緒になってあの時教わりながらやったのですが、本当に楽しんで、とても良い事に参加させてもらったなと思いました。それから私たちのフォークダンスカトレアの会になって、飛び入りで入って下さった方がとっても楽しそうに、私は皆さんの荷物の番をして座っていたのですが、目の前の人は踊りだけではなくて自分で手を振ったりお尻を振ったりぐるっと回る時に、うれしそうにニコニコして楽しんで踊ってくれたのがうれしかったです。よかったと思います。

手塚先生:私は女性の先生が来て東京音頭の踊りを教えて下さったので、それで覚えたような気がします。みんな輪になって踊ったので、それがとってもよかったと思います。

石原先生:私は私たちの踊り以上に手話コーラスがとても感動致しました。みなさんの指導の先生のやる事を私も見ながらずっと楽しく手話コーラスに参加出来た事がとてもうれしかったです。そしてまたそれだけではなくて、もう少し簡単な手話コーラスがあったら私も勉強したいと思いました。手話コーラスの先生方が皆さん参加して下さった私たちのダンスも、経験のないくらい盛り上がって楽しい会でした。ありがとうございました。

ガイドの門脇さん:2020年に向けてという事でダンスをやらせて頂いて、たいへんな盛り上がり、とてもよかったと思います。いろいろなイベントに参加させて頂いたらまた楽しいなと思っています。よろしくお願いします。

ガイドの神尾さん:ふたば小学校の子どもたちと父兄、先生方の手話によるコーラス、一緒にやってとても楽しく手話を覚える事もできたし、その後、江視協のサークルのダンスも皆さんで踊って頂いて、小学前の子供たちも一緒に踊って楽しく楽しく笑顔で踊る事が出来ました。

ボランティアセンターからのコメント:車いす、ガイドヘルプ体験コーナーには、6人の活動部会のメンバーが待機し、184名もの参加者が実際に車いすの乗り方、押し方、歩き方を教わり、ガイドヘルプではアイマスクを付けてガイドしてもらう人、する人の体験をしていました。子供と親が交代でやってみたりして、みなさん楽しげでした。各体験コーナーはスタンプラリーに組み込んであったので、参加者が途切れることなく、合計で380名ほどの人が体験され、色々な障がいについて知っていただく良い機会になりました。




防災訓練


                              藤原 美子


 7月26日(木)、江戸川区総合防災訓練が江戸川河川敷にて実施されました。
 東京ガスのブースでは、ガス器具の再開の仕方を何度も繰り返して教えて貰いました。ボタンを押したり、コックを捻ったり、2度も3度も。NTTのブースでは伝言ダイヤルのやり方、水道局では水圧の体験などができました。

 空にはヘリコプターが何機も飛びかっている音がし、地上では消防車やパトカー、そして救急車が火災現場や災害現場に出動していました。ヘリコプターにも大小があることを説明されました。そして、はしご車では救出できない人は、ヘリコプターで救出されていました。今年も温かいおにぎりと冷たい冷や麦を頂いて、訓練を終わりました。


 9月16日(日)、ボランティアセンター主催の防災訓練に参加しました。
 今回の訓練に参加して良かったです。消防署内の消火器の使い方はもちろんですが、初めて本物の消防自動車の運転席に座り、本物のキーをいじり、ハンドルを触り、ついているマイクも使ってみました。どれを触っても私たちが普段乗っている車とは厚みが違うことが感じられました。松江第三中学校に移ってから、本当の避難所での過ごし方を教えて貰いました。新聞紙やレジ袋、大きなゴミ袋がいかに役立つかを学びました。外国の方もたくさん質問をしていました。そばにいた中国の方は、「こんなにいろんな事を体験させて貰って、こういう体験は今までにしたことがない」と言って喜んでいました。
 たくさんのボランティアの皆さま、ありがとうございます。

 なお、9月22日(土)に東部区民館で行われた防災講座にも参加して来ました。キャッチフレーズは「女性のチカラ×防災 in 東部地区」。我々は日常、アレルギーを持つ人の食べ物など考えたこともありませんでしたが、おにぎり一つとってもアレルギーを持つ人にとっては、大変な事なのだと知りました。鍋や釜、お玉や菜箸まで、変えなければならないことを知りました。
 参加してみて、どこに行っても女性は強いことを改めて感じました。




月例会報告




 前号に続き、これまで実施しました平成30年度後半の月例会・第4回から第6回までの内容をご報告するとともに、7回以降の予定をお知らせします。また、第6回月例会での、小山直行さんのミニ講演を要約して掲載させて頂きます。

【平成30年度】
第4回   @ 日時 … 7月20日(金) 13:00〜16:00
      A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・401号室
      B 朗読 … エッセー集「子供の頃にみた夢」より4編
             風の会:神守秀子・大山精一
      C えどもサロン

第5回   @ 日時 … 9月21日(金) 13:00〜16:00
      A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・307号室
      B 朗読 … 東海林さだお著「東海林さだおの弁当箱」
             百舌の会:西田麻里子
      C えどもサロン

第6回   @ 日時 … 10月19日(金) 13:00〜16:00
      A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
      B 朗読 … 浜田廣介著「泣いた赤鬼」
             風の会:岸野比佐子
      C ミニ講演 … 「私の生活の知恵」 ギター演奏
                小山直行(本会会員)
      D えどもサロン

【今後の予定】
  第7回:12月21日(金) 障害者協議室・303号室(クリスマスパーティー)
  第8回: 2月15日(金) 障害者協議室・303号室
  第9回: 3月15日(金) 障害者協議室・303号室


「私の生活の知恵」

                             小山 直行


 「私が歩んできた道」は、演題をかえて、「私の生活の知恵」とします。
 私が毎日朝起きると、衣服を脱着します。その際に左右の靴下を合わすのが大変でした。目が見えなくなる前後では、左右が何時もバラバラになって困りました。ある時、洗濯をする前に靴下に輪ゴムをはめて、洗うようにしました。すると取り出して干す時に乾きは悪いのですが、ワンペアになっていますので間違いなく靴下がはけて、いいと思います。皆さんの中で左右がバラバラになって困っている方は、輪ゴムを用意して下さい。これが一つです。

 次には、歯磨きです。私は電動歯ブラシを使っているのですが、まだ見えている頃は、ブラウンの歯ブラシを使っていたのですが、歯ブラシの毛の所にペーストを乗せることが出来ました。たまたまですが、スイッチを入れますと、何処かに飛んで行ってしまいます。「ああ何処かにいってしまった」と手で探すのに困りました。それである時、ペーストがうまくあたらないので、歯磨きを開けたら、直接口の中にペーストをいれてしまいます。少量ですよ。それにブラシを濡らして歯ブラシを口の中に入れて、口中の舌でこねてそれからスイッチオンをします(笑い)。これは百発百中で磨けますよ。そんなわけで朝晩の歯磨きはうまくいくようになりました。

 3番目は、夕飯時にメンチやコロッケを買うのですが、食べる時にソースが必要ですよね。醤油とソースを用意してきました。ソースは、前に使っていたのは、ブルドックの四角のフタの上からポンと押すとフタが出て来ます。そればっかり使っていたのですが、ある時、分量がわからないので、お皿にかけると、ソースばかりになります。ソースを食べているのか、メンチを食べているのか、わからなくなります。その際に、手でソースを溶かすんです。勿論手を洗うんですよ。何か薄気味悪いメンチにはなりますが…。お弁当のソースがあればいいのになと、サミットの店員に聞きました。すると、店員は探してくれて、ついにありました。10袋分けて入っているソースがありました。こういうのを買いますと1袋12、3円でかえって無駄になりませんね。これらの品物の内、ケチャップ・マヨネーズ、もちろん醤油も小分けにして売っています。是非買って下さい。これは便利ですよ。

 4つ目は醤油に移りますよ。味わいリッチ減塩しょうゆ(キッコーマン)、形はテトラポットみたいですね。三角錐なので、これはいいことに倒れません。フタがありますから、空いたままでもこぼれません。そして適量を入れることが出来ます。これはスーパーストアで売っています。小さいフタつきの醤油さしです。少量ずつ出ますので、これは非常に無駄がなく便利ですよ。日本点字図書館などで扱っているものは、一回移し替えしなければならないので、また移す時にドボドボとこぼす時がありますので、それはちょっともったいないなあと思います。この醤油さしは一切心配はありません。しかも、たまに半額で売っていますよ(笑い)。これは250円程度で、そんなに高いものではありません。

 次はスーパーに買物に行くと重いもの、例えば布団だとか買って帰るときは、プラスチックのハンドルを鞄に入れておくと、ホームセンターを含めて重いものを持ち帰る時には、持ち手の両サイドに引っかけておくと、ハンドルで軽く荷物を持ち上げることが出来ます。重さが軽くなります。プラスチック製のハンドルは捨てないように手元に置いておくと良いですよ。
 これが僕の生活の知恵です。試して下さいね。

 このミニ講演の後に小山さんのギター演奏がありました。素晴らしいギターの音色に参加者の皆様から大きな拍手が起り、プロ級のテクニックで「ブラボー」「アンコール」の声も上がったほどでした。
 今後もミニ講演への会員のお話を期待しております。




秋の栃木路を訪ねて


                            井草 恵子


 9月11日(火)、今年も恒例の江視協バスハイクが行われた。今回は、益子焼の絵付け体験と葡萄狩りである。
 朝、朝食や身支度を整え、7時30分にガイドのSさんが来て、私達は、家を出発した。背中には空っぽのリュックサックを背負い、集合場所の一つ、船堀へ向かった。

 車内に乗車し、座席に座ってすぐにシートベルトを腰に締めた。既に、バスには私達を含む22名の会員、ガイドヘルパーが乗っていた。バスは、もう一つの集合場所江戸川区役所で残りの会員、ガイドヘルパー、20名と合流し、バスは栃木へとタイヤを走らせた。

 松本理事長、添乗員、バスガイドさんの挨拶に続き、小野塚さんが会員、ガイドヘルパーさんの点呼を取った。全部で42名が今年は参加した。私は会費9千円を払い、たくさんの差し入れのお菓子を頂き、ついでに缶ビールまで頂いた。これは、飲んべえの妹にあげよう。
 途中トイレ休憩を挟みながら、益子焼の工房へと向かった。テーブルの上には各人にお皿が置いてあり、そばには筆と3色の絵の具が添えてあった。お皿の感触はとても薄く、力を入れたら壊れそうだ。絵の具の色は青とレンガ色とピンクらしい。同じテーブルには猫とカニの見本が置いてあったが、私は犬が好きなので犬の横向きの姿をピンクの絵の具で描いた。皿の端には私の名前の一文字を書いた。このお皿は窯で焼いて、1、2ヵ月後に手元に送られて来るというので、出来上がりが今から楽しみである。お土産には、3百円の湯呑み2つを買った。これは母と妹に。お漬物の好きな母には、ワカメとショウガの漬物を買った。別の場所では、有名な作家の作品が並べてあり、値段が1桁多く、売られていた。

 ホテルで昼食を取った後、今度は近くにある日本酒の酒蔵へと向かった。お店の人からお酒の製造工程の説明を聞いたあと試飲になり、私は日本酒が下戸なので、全てSさんに代飲して貰った。ちょっとSさんにはきつかったかなー。

 農園までの1時間、会員藤原さんの司会でゲーム大会が開かれ、私は惜しくも景品を逃してしまった。
 今度はいよいよ、メインの葡萄狩り。巨峰の実が大粒に実って私を誘っていた。今年の巨峰はとても甘く皮ごと食べた。試食後、農園内に入りお土産用の巨峰1房を探したが、甘くておいしいものは既に取られてしまった。やっとおいしそうな巨峰が見つかり私達は農園を出発した。

 帰りはカラオケで車内は盛り上がり、楽しい旅の一日を過ごした。伝統美術と秋の味覚に触れ、とても有意義な一日を送り、私の想い出の1ページに加わった。感謝、感謝。


一言インタビュー

☆ 関守幸男さん:楽しかったよ〜。そしてバッチリ!
☆ 和田 彰さん:よかったね〜。お天気良くてなによりだね。ブドウもただで食べたしね。
☆ 秋葉喜一さん:楽しかったよ〜。だけどさ、ブドウはイマイチだったな。期待しすぎたのかもしれない。
☆ 田中誠子さん:すごく楽しかった。ブドウも美味しかったわ。来年もアンヨが大丈夫だったら参加したいわ。
☆ 松田恵子さん:楽しかったー。来年は行き先によるぞー!
☆ 冨澤洋子さん:ゆったりして楽しかったわー。お皿には、バタフライを書いたの。出来上がりが楽しみ。
☆ 花見とみ子さん:お皿には花を、そして葉っぱを書いたの。自分で書いたのよ。手伝ってもらってね。
☆ 松本清二さん:皿には秋田犬の「まさる」を書いたんだ。藤原さんと会えてうれしかったなー??
☆ 伊東喜代子さん:自分のジャンケンの強さにびっくり。ほんとに楽しかったわー。

益子焼窯元共販センター|陶器市・陶芸教室・栃木県益子町|




城東ブロック親睦交流会


同行援護の利用について(鈴木孝幸氏が講演)

                               編集部
 城東ブロック親睦交流会が墨田区視覚障害者福祉協会の主幹により、錦糸町駅北口、北斎通りに面した東武ホテルレバント東京4階・錦の間で、去る7月19日に開催されました。
 午前10時からの第1部講演会では、鈴木孝幸氏(日盲連理事)が「同行援護の利用について」、約1時間30分、制度全般についてお話し頂きましたので、同行援護サービスを充分に理解したうえで利用して頂くために、解説を加えながらご報告します。
 同行援護は、視覚障害者の外出に必須の制度として定着化してきましたが、このサービスの内容については充分に周知されていないこともあり、今回の講演会は、読者の皆さんにとっても参考になる内容でしたので、本欄をお借りして報告することとしました。
 なお、第2部の親睦交流会は、当日江戸川区から参加した藤原美子編集委員より、コメントを頂きました。
 江戸川区視障協からは15名が出席し、他の支部を含めて80名余が参加し、充実した交流会となりました。

 それでは講演の主な要点を絞り報告しましょう。

1.同行援護で利用できないサービス項目
 @ 通勤など、営業活動に係る外出は利用できない。
 A 通年長期にわたる通院・通所には利用できない。
 B 社会通念上適さない外出(パチンコなど・政治・宗教活動)は利用できない。

2.介護報酬の一本化(介護有りと介護無しの区分を廃止)
 ※ 平成30年度中は契約期日までは旧単価が適応される。

3.ガイドヘルパーの所有する車での送迎は、目的地の下車以降、帰途時の乗車迄を同行援護時間として算定。

4.目的地迄を同行援護を利用し、帰りはガイドヘルパーさんが一人単独で帰る際の交通費は利用者が負担する。

5.同行援護では移動中の情報提供と代筆代読は必須項目。目的地迄の移動支援のみではないことを認識する必要あり。

6.単なる噂話や、他人を中傷する内容は情報提供でないことを、利用者・ガイドヘルパー双方が共通認識をもって対応する必要がある。

7.代筆のうち不動産売買、契約書等は、利用者との確認の取れない場合は、代筆は不可。

 以上、利用者とガイドヘルパー双方が同行援護の制度を熟知して、外出時に事業所よりサービスの提供を受ける必要がある。
 この制度は障害福祉サービスで介護保険にはない、障害によって生じたものを補うための制度であり、この範囲に於いては、介護保険優先ではなく、障害福祉サービスが優先すると考えて良い。
 以上、鈴木孝幸氏の講演の要旨を報告しました。


 第2部では、ホテルご自慢のお料理を囲み、丑の日も近かったので、なんとウナギが供されました。舞台では各支部から2、3人の方々が歌を披露してくれました。1部で活躍した鈴木さんが、一人二役も三役もの声を使い分けて、「銀座の恋の物語」を歌ってくれました。最高です!


第15回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会

                          体育部長 冨澤 豊


 第15回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会が、平成30年9月6日木曜日の午前11時半過ぎから、北区十条台の本年改装された東京都障害者総合スポーツセンター2階会議室を会場に、墨田区支部の幹事で開催されました。

 開会式ではブロック長の浅岡会長の挨拶に続き、来賓として障害者スポーツセンターの所長さんが挨拶をされました。続いて城東ブロックの各支部長の挨拶の後、田島審判長の挨拶と審判員の紹介。最後に選手宣誓を行い開会式は終了しました。

 江戸川支部からは、成田貴美代選手、才川美千代選手、伊東喜代子選手、冨澤の4選手が参加し、他の江東、墨田、荒川、足立の各支部の参加者とで熱戦が展開されました。今大会は、2名と3名の8グループに分かれて1ゲーム11点3セットマッチのリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝へ進出しました。この後、各グループの勝者8名がトーナメント戦で優勝者を決めるという進行方法となりました。残念ながら葛飾支部の参加がなく、各支部とも選手を4名揃えることに苦戦しているようです。

 江戸川の選手は予選リーグでは才川選手と伊東選手が健闘し、冨澤選手は準々決勝で成田選手に2-0で敗退。成田選手が準決勝で江東区の甲斐選手に敗れてしまいました。決勝は同じ江東支部の甲斐選手と岡田選手となり甲斐選手が優勝されました。さらに、団体優勝も江東支部となりました。
 皆さん応援・ご協力、ありがとうございました。


カラオケ大会

                      藤原 美子


 8月18日土曜日、コミュニティプラザ一之江で、会員の皆様、ガイドの皆様、ご来賓の方々、そして事務所の方を加え70名近くで、納涼懇談カラオケ大会が賑やかに開催されました。

 第1部の開会宣言のあと、第2部では松本理事長の今回の講演テーマ「生活サポート事業」に関する説明と質疑応答がありました。内容としては利用方法なのですが、週に1回、1回2時間が限度、利用者負担が2時間1000円ということでした。会長はどんな質問にも、丁寧に答えていました。すでに、数人の方が利用を決めているそうです。

 第3部のカラオケ大会が、岡畠さんの司会によって行われ、15人の方々が歌を競ってくれました。今回の結果は、1位吉田聰子さん、2位松本俊吾さん、3位伊東喜代子さん、4位松本清二さん、5位高橋満子さんでした。ご来賓の方も歌って下さって、盛り上がりは最高でした。ありがとうございます。


 10月4日木曜日、墨田区・ユートリヤで城東ブロックカラオケ大会が開かれました。江戸川選手は、吉田聰子さん、松本俊吾さん、松本清二さん、小野塚耕吉さん、北澤とみゑさんのすばらしいメンバーでした。音響の具合やマイクの調子の悪い中、皆様活躍して下さいました。応援も一致団結してがんばりました。

 見事、「酒よ」の小野塚さんが努力賞を頂きました。ご参加くださった皆さま、ありがとうございます。小野塚さん、努力賞、おめでとうございます!


 10月30日火曜日、文京シビックホールにて東京都盲人福祉大会が開かれ、第1部では大会決議案を採択し、第2部では各支部を代表して22名がのどを競うカラオケ大会が行われました。江戸川区代表の松本会長も、のどの不調を訴えておりましたが、見事な歌いっぷりでした。応援に駆けつけてくれた皆さま、ありがとうございました。




第41回区民祭り


バザー事業、篠崎公園で成功裡に

                             松本 俊吾


 毎年恒例となりましたバザー品の販売事業は、会員・ボランティア団体並びにガイドヘルパー有志の皆様のご支援により、去る10月7日(日)に、都立篠崎公園にて実施しました。
 当日は好天にめぐまれ、日中は32度まで寒暖計がうなぎ登りで、夏の名残りの暑い一日でした。フレッシュ広場のバザーコーナー15番テントには、古山さんをはじめ18人の販売スタッフがスタンバイ。会員・家族・友人・百舌の会・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川等のバザー品のご提供があり、神尾・小川・平野・伊東さんから物品搬送用の車のご提供を受けて、4台の車に満載の品々はテント内に積み上げられました。はたしてこれを売り切る事ができるか大変心配しました。ところが井戸川さんをはじめ皆さんが段ボールやビニール袋のゴミ類を片づけて、販売とのコンビネーションは見事に進み、日焼けした面々の笑顔が印象的でした。また会員の皆様の陣中見舞いの訪問もあり、夕刻4時まで、汗だくで販売をさせて頂きました。

 特に橋谷、藤原、伊東さんは、「いらっしゃいませ」の息の合ったかけ声で、必死の呼びかけが功を奏したのでしょう。皆様からお預かりしましたバザー品は、ほぼ完売し、4名の方からのご寄付などがあり、販売経費・車両代を差し引いても10万円に届くくらいの善意の収益金になったようです。

 販売の品々から出るゴミ類を後処理して、最後に小野塚さんの三本締めで、全ての作業を終えることが出来ました。
 今回のバザー事業に対し物品のご提供を頂きました皆様や、当日早朝6時から夕刻6時まで、移送・販売にご支援を頂きました多くの皆様に、改めて謝意を申し上げ、本誌上にて報告させて頂きました。
 ありがとうございました。


篠崎公園|公園へ行こう!





第13回全日本ブラインドダンス選手権大会


                            田名後 浩子


 8月26日(日)お台場のテレコムセンターで第13回全日本ブラインドダンス選手権大会が行われました。今回は、日本テレビの「愛は地球を救う」24時間テレビで生中継されました。タレントのナンチャンが率いる芸能人チームと視覚障害者がペアになって、全日本ブラインドダンス選手権大会に出場するという企画です。

 2006年に第1回の大会がビッグサイトで行われた時も、日本テレビのウリナリダンスクラブのナンチャン達芸能人と一緒に出場し、やはり中継されましたので、今回で2度目になります。今回出場した芸能人は、ナンチャン・Sexy Zone(セクシーゾーン) の松島・マリウス・佐藤栞里・ブルゾンちえみ・小倉優子の6名です。

 そのブルゾンちえみの相手役に江戸川区視覚障害者福祉協会ダンスサークル「ドリーム」から池田定道さんが選ばれ、みごとチャチャチャの男性部門で優勝しました。
 今回は、「ドリーム」から4名が出場しました。
 結果は、以下の通りです。

男性部門
  チャチャチャ優勝  池田定道
男女部門
  ルンバ・チャチャチャ・ワルツ・タンゴ優勝  小野塚耕吉・松田惠子
女性部門
  チャチャチャ・ワルツ・タンゴ入賞  田名後浩子




私の行動範囲


                          和田 彰


 皆さん、こんにちは。和田 彰です。平成30年のすでに行った所や、これから行く所を書き出します。

 まずバスで平井五丁目から東大島駅前まで行きます。そして都営新宿線東大島駅から江視協事務局とデモフォークダンスのタワーホールで船堀。カラオケ同好会、社交ダンスドリームと江視協の納涼懇談カラオケ大会はコミュニティプラザ一之江。民謡若竹は瑞江会館で一之江。コーラス若草は東部フレンドホールで瑞江です。フォークダンスカトレアはグリーンパレスでJR平井から新小岩、バスで新小岩駅前から江戸川区役所前までです。江視協文化祭は松江コミュニティ会館で新小岩駅前から一之江四丁目です。

○ ベートーベン第九の練習はリバーサイドホールで、バスで平井駅前から墨田区役所前です。同じく第九の練習会はトリフォニーホールでJR錦糸町。国技館5000人の第九を歌う会は両国。平成30年2月25日、国技館で20回目を歌いました。

○ 日本点字図書館は高田馬場で、現在藤沢周平のデイジーの本を聞いている。

○ 個人のダンスは村田ダンスは西日暮里とデモダンスロイヤルパインズホテルは浦和です。橘ダンスは駒込とデモダンスホテルメトロポリタンは池袋です。

○ 平成30年7月22日までのデモダンスは40回踊ってます。

○ マラソンレースが少なくなり、遠出がなくなる中、平成30年7月15日まで走ったレースは226回目です。今回14回連続出場となる小布施見にマラソンハーフに出場最高年齢者になりました。バスで新宿から長野駅前まで、長野電鉄長野から小布施まで、レース後小布施から湯田中、そしてタクシーで渋温泉へ行きました。

○ 日頃のマラソン練習は日本ブラインドマラソン協会とアキレスジャパンは代々木公園で原宿です。その他は自宅近くの亀戸公園と大島の公園、そして荒川のサイクリングロードで東西線を越えると東京湾に面します。自宅から7キロ位、往復14キロ以上になります。

○ 遠出の練習は@千葉県とA静岡県。千葉県は平井から新小岩乗り換え、総武線快速で上総一ノ宮まで行き、一宮シーサイドホテルで宿泊。2020オリンピックサーフィン会場となる遊歩道や海岸のダートコースで走る。雨の日はホテルのジムで走る。静岡県は温泉の薬業保養所や、妻の会社の保養所で宿泊し、伊豆急の伊豆高原駅を中心に30年以上桜の里や伊東から下田までの沿線のバス道を乗り継ぎして走りました。

○ フルマラソンは62回走りました。思い出に残ったフルマラソンは、北海道の森林マラソンで制限時間の6時間ギリギリ、30人ランナーを抜いての最終ランナーで完走しました。それから北海道サロマ湖100kmの部。75kmでリタイヤ。先導してくれたのはパトカー、後から来る収容車は網走刑務所の護送車でそれに乗りました。

○ 海外のフルマラソンは18回。オーストラリアのゴールドコースト、台湾の高雄、ボストン、ニューヨーク。ホノルルマラソンは14回走りました。

○ 日本のウルトラマラソンは9回出場中、100kmは7回挑戦し、
1.しまなみ海道100km遠足は、瀬戸内海6つの島を横断し、19時間で完走。
2.福島県の開成山公園24時間マラソンは、2.6kmの周回コースで100kmを目標に挑戦。1回目は80kmで雨のためリタイヤ。2回目は90kmで靴擦れでリタイヤ。3回目は万全の用意をして39周し101kmで完走、タイム23時間かかりました。
3.サロマ湖100km 1回目50kmでリタイヤ(50km地点のエイドステーションの食物の誘惑に負ける)  2回目75kmでリタイヤ(護送車に収容される)
4.サロマ湖50kmの部 6時間5分で完走。
5.四万十川60kmの部 制限時間7時間の5分前で完走。第1回選手宣誓をする。
6.城内坂ウルトラ50kmから100km以上のレース。夜中からのスタート。暗闇を頭にカンテラをつけて走る。曲がり角に車のライトが照らしてくれ、地上は晴れても山に登ると雨になる。75kmまで走る。ウルトラ文字入りの大皿を戴く。

○ 平成15年までで夫婦で日本全国47都道府県マラソン完走。平成16年に月刊誌ランナーズ社から、全国から選ばれランナーズ賞を受賞する。

○ 平成30年5月バスで静岡県の寸又温泉郷と、9月栃木県の益子焼を見学、そしてぶどう狩りに行く。
 何か目標を見つけて行動範囲を広げて行きたいと思います。   終わり




自然災害とわたしの災難


                              星野 勇


 平成30年も早や10月になって秋らしさが忍び寄ってきた。それでもまだ蒸し暑い日がある。
 今年を思い出すままに振り返ると、2月のさむ〜い時期に引越しをした。この低温で周りには冷え切った高齢者が多数いた。私も引越しをして部屋をほぼ一人で片付けをした。この1年で身長が1cmも縮まり、今もそのままである。もう伸びない。こういうのを引越しストレスというのかもしれない。

 こうして時は流れ暖かくなり、多くの人さまに助けられ、クーラーや小さな扇風機・洗濯機も入手でき、部屋も徐々に自分の部屋らしくなっていった。
 去年の夏、妹がこの世を去った。妹の1周忌を梅雨の頃終えた。
 日本全国あちこちで災害が発生し続いている。6月末に梅雨明けした。これは記録的である。今度は日本中が暑く連日の猛暑になり、熊谷では41.1度の記録的な気温になった。熱中症が多発した。

 大金を出して買ったクーラーをふんだんに使ったから電気代もうなぎ登りに上がっていった。
 土用の丑の日がきて、うなぎの焼く香ばしい匂いが漂い私の前を過ぎていった。今年もあちこちで集中豪雨や土砂災害で家屋の損壊・流出が増え、多くの命が失われた。
 だが、これだけではない。日本中あちこちが揺れている。大地震が大阪に来て、女の子が大きな塀が倒れ押しつぶされたのは痛ましい。北海道も震度7の揺れで大災害に見舞われて大停電が発生し、冷凍品や冷蔵庫内の食品は腐敗し捨てられた。

 また台風の直撃があって、強風・大雨・土砂・高潮など、大災害を受けた。
 台風24号では夜中に暴風が来た。ラジオを聞くと江戸川区は38.8mの最大瞬間風速が吹いたという。明け方まで屋根のがらがらとすごい音、壊れていく音がして眠れなかった。
 朝、隣のおばさんが来て、屋根や隣のアパートの壁が壊れている事を教えてくれた。アパートの不動産屋に連絡した。間もなく屋根の上で音がして、壊れたスレート屋根にブルーシートを貼って補修してくれた。夕方までかかった。まだ本当の修理はされてない。

 それから今年は発電所の故障や強風・塩害などで大停電が多発した。こんな時のため電池で聞けるラジオ、発電ラジオ、LED照明、水など用意したほうがよい。スマホやガラ携の携帯も大切だ。(これは充電しないと使えない)

 さて、私にも自己災害、病魔が忍び寄っていた。病魔の症状は続いていたが、ついに決断の時がきた。去年から1年間に3回も入院、手術を受けたのだ。
 去年の9月には邪魔だった痔の手術を受けて本当にスッキリした。退院後、医師の診察で病名は肛門ポリープ。組織検査ではガンの成分が含まれていたと聞き、心臓がドッキンとした。医師からは「切除して良かったね」と言われ、ホッとした。

 次は10月、11月にかけてB病院での入院である。心カテーテル検査を受けたが、退院と言われない。確かここまでは、去年の秋のアイネットに記載したかと思う。で、医師たちの説明によれば、心臓に重大なものが潜んでいると言われた。でも症状は何もない。勧められるままに、左の鎖骨下に除細動器付きのペースメーカーが埋め込まれ、いろいろあって、入院がひと月にもなった。リュックサックが背負えなくなったのが残念。この頃から右鼠径ヘルニアが目立ち、邪魔になってきた。

 年も明けて七福神巡りもした。2月の引越しストレスもなんとか乗り越えた。運動不足になり、ガイドさんに徒歩訓練を受けてきたが、足の運びは遅かった。

 そして次の入院は8月だった。B病院外科で6月に鼠径ヘルニアの診察を受け、8月に入院手術を受けた。外科の先生をはじめ、循環器科、ペースメーカー、そして麻酔科の先生など、それから看護師とか、多数の人が関わってくれたようだ。というのは、全身麻酔で2時間半は眠っていたのだ。また、Oさん、Sさん、Kさんが関わってくれた。感謝。入院中は体温・血圧はほぼ正常に経過し、発熱もなかった。ただ、糖尿病、血糖値の乱高下がわかったことだ。朝は110台と正常。しかし、朝飯を食べて昼前の数値は250〜304など跳ね上がり、特に、20日の手術日は1日絶食で正常で推移したが、翌朝の空腹時は220を超えていた。ナースに聞いたら、反動的に上がることがあると言っていた。

 退院後も傷は少し痛いが順調に経過している。痛み止めも飲んでいる。のちに、I病院で定期診察時、腎臓のクレアチニンが1.36と高くなっていた。無症状である。先生と話し合っているうちに、痛み止めのロキソプロフェンではとなって、早速中止した。今度の採血検査でわかると思う。
 あとはこれも10月に右下の奥歯が痛みもなくポロリと取れた。今は入れ歯の治療中である。もう80歳に近い。80歳で8020がいいと言うが私の歯は8018だ。世の中には健康な人々がたくさんたくさんいるのに・・・。
 今もガイドさんと徒歩訓練を続けている。10月13日に旧中川の河川敷を北へ歩く。川には魚が飛び跳ねる。中平井のコミュニティ会館まで歩けた。50分余りかかった。ここには大きなパン屋があって、パンを買うと紙コップのコーヒーが飲める。無料だ。袋詰めになったパンの耳が置いてあり欲しい人は貰える。ありがたい。昼時だったから、テーブルには近所のおばあさん、おばさんや子ども連れの若いお母さんの声で賑わっていた。パン屋のコミュニティ外食もいいなーと思った。歩けたおかげで、汗も少しかき、体調は良かった。中平井コミュニティ会館はとても静かだった。

                   平成30年10月13日未明 記す




えどもう歌壇




〈和田 彰〉
    今年来るはずがこないな年賀状 君の安否に思いぞ至る
    今にあるSLの声揺れ動く 汽笛を鳴らしてトンネル入る
    最高齢走る力は衰えて 力はあれど歩むがごとく


〈藤原 美子〉
    秋きたり土手にコスモスひがんばな 足をくすぐる ねこじゃらしゆれ
    この夏の暑さまさかとおもうほど 心しずかに秋となりゆく
    足早にすぎゆく季節としかさね 春をむかえに木枯らしがふく


〈渡邊 登〉
    わだつみのいづこに春は生(あ)るるとや 南風(はえ)ともないて花芽訪(と)い
    灼熱の夏輝きてさるすべり いま秋風にその紅(こう)散らす
    インターホン受話器も鳴らぬ侘び住みも 静かでいいやふたりでならば


〈長谷川 とくよ〉
    ガイドなる酒井さんらに支えられ プール通いも十余年経ぬ
    背泳ぎの八百メートルこなす日よ 結縄(ゆいなわ)先生有難きかな
    カトレアの友と踊らんフォークダンス 先生方に深ぶかと謝す


〈松本 俊吾〉
    益子焼き小皿に描く花一輪 枝葉に浮かぶ淡き紅色(べにいろ)


〈井草 恵子〉
    手のひらにたわわに実った葡萄の実 友と語らうときは短し
    手術台僅かに聞けた我が耳に 一緒に唄う友と舞台で
    湯上りにどこかで聞こえる夏の音 リズムあわせ届け夜空へ


〈成田 貴美代〉
    絵付けして出来映えいかに益子焼 届く日を待ち心そわそわ
    カラオケの応援合戦賑やかに 舞台にとどけエール送らん




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.おすすめのお店

ボローニア(イタリアン)

  (江戸川区南小岩8-13-10 電話03-3650-0376)
 ランチなどは1000円程度でコーヒーがついています。
 スパゲティはボリュームたっぷり。
 小岩駅南口から徒歩5分です。


シャノアール 瑞江店(喫茶&軽食)

  (江戸川区瑞江2-5-1 ドーミー瑞江2F 電話03-3698-5903 )
 瑞江駅北口の本屋の上にある喫茶店。
 ゆっくり出来ます。
 我々世代にピッタリのサンドイッチの量。
 コーヒーもたっぷり。甘い物も豊富。


2.便利グッズの紹介  **日常生活に役立ちます**

簡単糸通し「エスコートU」

 本体の両側にある円筒部に針の穴を下に向けて挿入し、円筒部のワキの溝に糸をかけ、本体中央部にあるレバーを下に押すと、簡単に糸を通すことができます。
※ エスコートUには使えない針(針穴の丸い針・刺繍針・毛糸針・針穴が縦長でも「太針用の穴筒」に入りにくい太さの針)
  価 格 : 1,625円
  大きさ : (幅)80×(奥行)30×(高さ)50mm
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課  03-3209-0751


セルフ針セット(12本入・ケース付)

 針穴の先端に小さな隙間がありますので、この隙間に糸をセットし、糸を押し付けることにより、穴に糸を通すことができます。いったん通した糸は、隙間から抜けることはなく、通常の針と同じように使うことができます。
  価 格 : 875円
  内 容 : 合計12本入り
           薄地用:長針2本、普通針2本、短針2本
           厚地用:長針2本、普通針2本、短針2本
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課  03-3209-0751


2019ユニバーサルデザインカレンダー 日本の玩具

 月めくり式の卓上兼壁掛けタイプのカレンダーです。点図デザインのテーマは、「日本の玩具」です。表紙に凧上げの凧、本文はお正月遊びで使われる羽子板やコマ、だるま落とし等の昔ながらの玩具が載せられています。本文は左側に点字と墨字のカレンダー、右側に点図が描かれています。
 点図とは、触図ともいい、視覚障害者が指で触れて理解できるようにした図のことです。羽子板やだるま落とし等、日本の古き良き玩具たちを目で見て手で触れてお楽しみください。
 点字に触れたことがないかたへのプレゼントにもお勧めです。
  価 格 : 1,000円
  大きさ : (幅)218×(厚さ)60×(高さ)157mm
         A5版リング製本×13枚綴り
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751

                (日本点字図書館ホームページより抜粋)


編集後記




 「アイネット38号」をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。
 今年も自然災害の多い一年でしたが、江戸川視障協は10月から「生活サポート事業」をスタートさせるなど、活動を広げていっております。

 来年度には40周年旅行も企画されており、会員の皆さまの活動を、紙面を通して報告していきたいと思います。
 イベントなどでは、ガイドの皆様に写真を提供いただき、感謝しております。ありがとうございます。
 来年5月には元号も変わります。新たな気持ちで編集部一同頑張りますので、皆様の投稿をお待ちしています。                 (K)

   情報誌編集委員 (50音順)
     井草 恵子  金子 曜子  鈴木 洋子  成田貴美代
     日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾




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