もくじ
アイネット30号の重みを受けとめて これからの道しるべになろう!!
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年を祝して 江戸川区議会議長 高木 秀隆
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平湯大滝公園と奥飛騨ガーデンホテル焼岳一泊そして上高地をめぐる旅
松本 俊吾
アイネット30号、創立35年記念号を読者の皆様にお届けします。
今年は夏から秋にかけて、台風による水害、御嶽山の噴火等、種々の災害が日本列島に被害をもたらしました。特に9月10日の江戸川区の集中豪雨による浸水被害は、明日は我が身に降りかかる問題であることを再認識させられました。
ところで、3年半前に発生した東日本大震災は、日本人のたゆまぬ努力によって、復興が加速されていると聞いています。しかし福島県における放射能被害が、今なお後遺症としての様々な形で人の心をむしばんでいることは、痛恨の極みです。すばらしい日本の自然環境を後世に継承するためにも、あらゆる努力を惜しんではならないと思います。
都内の福祉施策の動きに目を転じますと、国の来年度予算の概算要求で急浮上してきました年金の見直し・介護報酬の引き下げ等、不透明な時代に入ってきた感があります。また消費税の10%引き上げの方向性をにらみながらではありますが、1年後にどのような施策が打ち出されるかどうかも不安材料の一つでしょう。
さて、障害者総合支援法の見直しは、視覚障害者の外出支援にも少しずつ変化の兆しが現れ始めています。
例えば、同行援護で通院が可能になったのですが、65才を過ぎると介護保険優先施策から、私たちが一番心配しています院内介助が「中抜きになるのではないか」と懸念されています。何時も安心して外出が可能になるには、本誌の懇談会報告にも書きましたが、同行援護の支給量の増量を、個々の利用計画を示して外出の必要性を引き続き要望していかねばなりません。
他方、いま直面しています自然現象と同様に、人身の心に不安感を誘う諸問題が、生じていることは否めません。これらの問題は、私たちの活動を通して、解決を模索していかねばなりません。
明るいニュースでは、6年後に東京オリンピックとパラリンピックが開かれることが決まり、私たちも何らかの形でこの歴史的イベントに関わりたいものです。そして、江戸川区の人情豊かな地域に生きる一人一人が自覚し、生きていかなければならないと思います。
情報誌アイネット第1号が創刊され、今秋11月24日の本会創立35周年にあわせ、30冊目が発刊される運びとなりました!
そこで、現在までご支援頂いた多くの皆様方の中から、まず本記念号の冒頭に多田正見江戸川区長様、高木秀隆議長様はじめ12名の本会を支援して頂いている方々より筆を執って頂くとともに、江戸川区の職員の皆様からも心のこもったメッセージを添えて頂きました。これは本会にとっても大変ありがたいことです。本当にありがとうございました。
このほか75ページの中に、江戸川ガイドヘルプセンター開設10年を祝う会を含めたお祝い関連記事が満載です。
今まで発行してきました30冊にこめられた記事の意味するところを感じながら、編集委員の皆さんが各方面から原稿をお預かりし、心をこめて編集に当たったのです。地域に居住する視覚障害者の生の声を、区内外の多くの方々に知って頂くことが、必要であることを痛感します。
折しも本年2月、国連の障害者権利条約が批准され、東京都においても権利条約の条例の制定が待たれます。
この記念号が新たな未来への架け橋となるよう願いながら、結びに一言。
区内の視覚障害者の活動は、自助共助による社会参加活動をめざし、誰もが当たり前に暮らせるインクルーシブ社会が新たな活動を生み出す力となることを信じて、15年の本会の歩みを振り返りながら、30冊にこめられた記録の重みを受けとめ、これからも読者の皆様と共に歩む「アイネット」でありたいものです。
平成26年11月 吉日
江戸川区長 多田 正見
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年を心からお祝い申し上げます。
貴協会は、昭和54年に江戸川区盲人福祉協会として発足して以来、会員相互の親睦をはじめ、視覚障害者の自立と社会参加の促進を図るため、積極的に取り組んでこられました。
区政の情報を発信する「声の広報」や「声のたより みんな友だち」の作成等を担っていただき、視覚障害者の社会参加に大きく貢献していただいております。さらに、歩道などの歩行安全確保・バリアフリー化や震災などの防災対策に貴重なご意見をいただくなど、貴協会のお力添えに対し、深く御礼申し上げます。
また、会員の皆さんは、視覚障害というハンデを乗り越え、スポーツ・文化・芸術に親しみ、積極的に活動の場を広げ、活躍されている姿に感銘を受けるとともに、元気と勇気をいただいています。中でもスポーツの分野では、サウンドテーブルテニスの全国大会で優秀な成績を収めるなど、他の障害者の模範となり、大きな励みにもなっております。本当に素晴らしいことです。
これも、松本理事長さんはじめ歴代の役員、会員の皆様方が、障害者の方々の幸せのために弛まず取り組んでこられたご尽力の賜物であり、心から敬意を表し、感謝を申し上げます。また、日頃から活動の大きな支えとなっている、ボランティアの皆さんにも心から感謝します。
さらに、平成15年にNPO法人の認証を受け、自ら事業者となり、全国に先駆けて実施された「ガイドヘルパー派遣事業」もはや10年が経過し、視覚障害者の方々にとって、たいへん頼もしい存在になっております。今後も、事業が順調に運営されますことを願っております。
これからも、慣れ親しんだ地域で、誰もが安全で安心できる生活の実現を目指し、皆さんと共に力を合わせてまいりたいと思います。
創立35周年にあたり、江戸川区視覚障害者福祉協会の一層の発展と会員の皆さま方のますますのご活躍とご多幸を心から祈念しまして、お祝いのことばといたします。
江戸川区議会議長 高木 秀隆
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年、また、江戸川ガイドヘルプセンター開設10周年を心からお喜び申し上げます。
貴協会は、昭和54年7月、区内の視覚障害者39名の方々によって東京都盲人福祉協会江戸川支部から独立し、「江戸川区盲人福祉協会」として発足しました。
その後、平成15年8月に特定非営利活動法人の認証を受け、「NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会」と名称を変え、区内視覚障害者の皆さんの福祉増進に大きく寄与してまいりました。これも歴代の会長さんをはじめ、関係者各位の皆様の熱意とご努力の賜物であり、敬意を表するとともに感謝を申し上げます。
創立から今日までの35年における貴協会が果たしてこられた業績は、点字ブロックや音声誘導装置の区内公共施設への普及、音声パソコン講習会の開催、区民施設への盲人用卓球台の整備、情報誌「アイネット」の発行など、まちづくりからコミュニティづくりまで広範にわたっています。また、平成16年には「江戸川ガイドヘルプセンター」を開設して外出サポート事業を開始し、ハンディを乗り越えて活動しようとする方々にとって大きな存在となっております。
今年、1月に我が国も国連総会において「障害者の権利に関する条例」を締結しました。これにより、障害のある方の人権尊重や社会参加が一層進むこととなり、貴協会に寄せる期待はますます高まるものと思います。
このたびの創立35周年を契機といたしまして、松本理事長を中心に江戸川区視覚障害者福祉協会がさらに躍進し、皆さんの自立と社会参加が一層促進されますことを祈念いたしまして、お祝いのことばといたします。
昭和54年以前は、鍼灸マッサージ業者を中心に、江戸川区鍼灸按摩マッサージ指圧師会の文化部内に、本会の前身組織としての東京都盲人福祉協会江戸川支部が設けられていた。
視覚障害者の一層の福祉増進を進めるため、独立の機運が高まり、昭和52年10月に会則を制定。
昭和54年(1979年) 7月29日
グリーンパレスに於いて区内の視覚障害者39人が出席、発足総会開く。
昭和58年(1983年) 10月
小岩区民館に於いて第1回文化の集いを開催。
昭和59年(1984年) 8月
日盲連三療協議会設置に関し業権養護の観点から、あはき業者会員25名が都盲協を一時脱会。関係団体で話し合いを継続し、3年後に一部を除き殆どの会員が都盲協に復帰し、支部活動の正常化図られる。
昭和62年(1987年) 4月
国が措置制度による視覚障害者ガイドヘルパー派遣事業を制度化。
本会の自立と社会参加活動前進。
平成 4年(1992年) 10月
第15回区民祭りバザー(都立篠崎公園)に区内ボランティアの支援を得て初出店。以後22回連続出店。
平成 5年(1993年) 9月
姉妹都市オーストラリア・ゴスフォード市、会員有志34名親善訪問。
視覚障害者相互交流開始。
平成 5年(1993年) 11月
区立松江コミュニティ会館に於いて創立15周年記念第10回文化祭盛大に開催。
平成 6年(1994年) 10月
オーストラリア・ゴスフォード市の視覚障害者一行来区。国際交流深まる。
平成 7年(1995年) 7月
土木部との意見交換会始まり、瑞江駅周囲の点字ブロック検証。
平成12年、音声誘導装置小岩区民館第1号設置。平成26年8月現在、区内公共施設・バス停等の160箇所に整備、安全歩行に道を開く。
平成 8年(1996年) 4月
点訳・音訳ボランティアの協力により、区立西葛西図書館で音声ワープロ講習会開講。
平成11年(1999年) 3月
江戸川区総合区民ホール(現・タワーホール船堀)3階に本会事務所開設。
「声の広報えどがわ」テープ版、音訳百舌の会と共に発受。
2年後、音訳ボランティア風の会と共に「声の区議会便り」テープ版発受開始。
平成11年(1999年) 11月20日
総合区民ホールに於いて第31回東京都盲人福祉大会並びに創立20周年記念式典開く。
平成12年(2000年) 7月
情報誌「アイネット」、区内ボランティアの協力を得て第1号発行。
平成12年(2000年) 10月
区立松江小学校でシンポジウムに役員ゲスト講師。総合学習にて、視覚障害者の日常活動を発表。以後、区内小・中学校での「出前ボランティア」活動に協力、生徒との交流に発展。
平成12年(2000年) 12月
吉田軍治初代会長、都知事賞受賞。
平成13年(2001年) 3月
江戸川区が視覚障害者のスポーツ振興を目的として、グリーンパレスに盲人用卓球台整備。
平成13年(2001年) 5月
本会会員及びボランティア有志44名、第2回オーストラリア・ゴスフォード市訪問。視覚障害者国際親善交流一層深まる。
平成13年(2001年) 12月
宮地昭雄相談役、都知事賞受賞。
平成14年(2002年) 4月
江戸川区の助成による視覚障害者向け「音声パソコン講習会」、タワーホール船堀で開講。区立中央図書館でのIT教室に道を開く。
平成15年(2003年) 8月
東京都より特定非営利活動法人の認証を受け、江戸川区盲人福祉協会24年の歴史に幕を引き、会名を変更、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会設立。
平成15年(2003年) 12月
宮地昭雄相談役、厚生労働大臣賞受賞。
平成16年(2004年) 2月
東京都より居宅介護事業所指定を受け、本会事務所に江戸川ガイドヘルプセンター開設。
平成16年(2004年) 4月
支援費制度によるガイドヘルパー派遣(移動介護)事業を区内視覚障害者に対し開始。
平成16年(2004年) 11月
創立25周年記念式典(第20回文化祭を兼ねる)に於いて、江戸川区より福祉増進のための団体活動に対し、感謝状受ける。
アイネット第10号・創立25周年記念号発行。
平成18年(2006年) 10月
障害者自立支援法が全面施行され、視覚障害者の外出支援は地域生活支援事業の中の「移動支援事業」となり、本会の事業所は東京都の指定を解かれ、翌年11月、定款を改正、東京都より再指定を受け、居宅介護事業(通院等介助)に参入。
平成19年(2007年) 2月
2台目の卓球台整備。練習場を区立篠崎コミュニティ会館に移す。
平成20年(2008年) 11月
情報機器の変遷に伴い「声の広報えどがわ」・「声の区議会便り」、音訳百舌の会・風の会・デイジー江戸川・点訳グループの協力を得て、カセットテープ・CD(デイジー)の併用による発受開始。
平成21年(2009年) 8月
視覚障害者の震災時の避難誘導問題を主に区と意見交換を行い、災害時に着用する視覚障害者を確認できるジャケット(防災ベスト)が個別に支給され、翌年防災手帳が会員に配布された。
平成21年(2009年) 10月
江戸川区が葛西臨海公園にタンデム自転車を配備し、視覚障害者の利用に配慮。
平成21年(2009年) 11月14日
タワーホール船堀に於いて、第41回東京都盲人福祉大会並びにNPO法人・事業所開設5周年・創立30年記念式典挙行。
アイネット第20号・創立30周年記念号発行。
平成21年(2009年) 12月
松本俊吾理事長、都知事賞受賞。
平成22年(2010年) 11月
松本俊吾理事長、区政功労賞受賞。
平成23年(2011年) 4月19日〜22日
沖縄八重山諸島(石垣島・小浜島・西表島・宮古島)記念旅行で歴訪。
石垣市視覚障害者協会平良会長他会員と交流。
翌年(2012年)11月、平良会長江戸川区を表敬訪問。
平成23年(2011年) 10月
障害者自立支援法の改正に伴い、視覚障害者の外出は江戸川区主管の「移動支援」にかわり、東京都主管の「同行援護」とされる。本会事業所も同行援護サービス提供の指定を受け、外出支援を継続。
平成23年(2011年) 12月
松本俊吾理事長、厚生労働大臣賞受賞。
平成24年(2012年) 10月
船堀トヨダビル5Fに業務センター開設。
平成24年(2012年) 12月
北澤とみゑ相談役、都知事賞受賞。
平成25年(2013年) 9月
障害者自立支援法にかわり障害者総合支援法が施行されたことに伴い、定款を一部変更、「介護職員養成」に道を開く。
平成26年(2014年) 2月
第1回重度視覚障害者ガイドヘルパー養成研修(一般・応用課程32時間)並びに情報提供4時間・一般課程講習会各定員24名で開講。
平成26年(2014年) 11月15日
アイネット第30号・創立35周年記念号発行。
平成26年(2014年) 11月24日
創立35周年記念式典・事業所開設10年を祝う会、タワーホール船堀で開催。
〈平成26年10月現在の会員数〉
正会員 79名 賛助会員 34名 会員総数 113名
江戸川ガイドヘルプセンター利用契約者 : 113名
同 ガイドヘルパー事業所登録者数 : 85名
初 代 吉田 軍治
第2代 渡辺 桂作
第3代 藤田 悟郎
第4代 永井 宏
第5代 松本 俊吾 (平成26年11月現在)
日時 : 平成26年11月24日(月・振り替え休日) 13:00〜19:30
会場 : タワーホール船堀・5F小ホール(第一部〜第三部)・2F瑞雲の間(第四部)
主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会
江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・出前ボランティア活動部会
在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川
《プログラム》
【第一部】 創立35周年式典 司会…小野塚耕吉 (13:00〜13:50)
1 区歌斉唱
2 式典開会の辞 … 住山浩子
3 創立35周年を祝って … 松本俊吾
4 江戸川区視障協35年のあゆみ … 水谷智子
5 多田区長祝辞並びに江戸川区より感謝状贈呈
6 花束贈呈 … 住山浩子
7 高木区議会議長祝辞
8 2団体に感謝状贈呈
9 来賓祝辞
10 来賓紹介と祝電披露
11 式典閉会の辞 … 高田孝治
【第二部】 文化講演(区福祉部講演会を兼ねる) (13:50〜14:50)
演題 … 都内の視覚障害者福祉の現状と都盲協の今後の取り組み
講師 … 笹川吉彦 公益社団法人東京都盲人福祉協会会長
【第三部】 第30回文化祭 司会…冨澤 豊 (15:00〜16:30)
1 朗読2題 … 音訳ボランティア
@ 『むかしまち地名事典』から「築地」森まゆみ著
朗読者 … 藤村礼子・田中紀恵子 (音訳ボランティア風の会)
A 『みちづれ(短編集モザイク1)』から「とんかつ」三浦哲郎著
朗読者 … 小檜山智子 (音訳百舌の会)
2 短歌発表 … 披講 水谷智子
3 文化クラブ発表
@ リズム運動 … 女性部有志 (司会 橋谷道子)
曲目 … ラヴァルス・デ・フィオレット(スミレのワルツ)
カテリーナ
指導 / 高津容子先生他
A 民謡 … 民謡部(若竹) (司会 和田 彰)
演目 … 灘の酒造り唄・真室川音頭
指導・三味線 / 熊田 實 先生
B 合唱 … コーラス部(若草) (司会 植木清枝)
曲目 … 赤い靴・さくら貝の歌・リンゴの唄
ピアノ / 瀬沼淳子
C 魅惑の社交ダンス(社交ダンスドリーム) (司会 鈴木泰子)
指導 / 伊藤金四郎先生・池田定道他有志
【第四部】 ガイドヘルプセンター開設10周年を祝う会 (17:00〜19:30)
司会…成田貴美代
1 祝う会開会の辞 … 藤原美子
2 事業所開設10年の軌跡とご挨拶 … 松本俊吾
3 来賓祝辞
4 来賓紹介
5 乾杯 … 柏谷幸司
6 事業所開設10年を祝って!
ソプラノ…須賀妙子 演奏…赤塚由紀(ピアノ)・古宮朋子(ヴァイオリン)
曲目 …モーツァルト作曲「きらきら星変奏曲」
ゲイリームーア作曲「パリの散歩道」
紅葉・赤とんぼ・里の秋
7 カラオケ競演 (司会 … 岡畠信子)
8 閉会の辞 … 小野塚耕吉
文化講演資料
都内の視覚障害者福祉の現状と都盲協の今後の取り組み
公益社団法人東京都盲人福祉協会
会長 笹川 吉彦
1.都内の視覚障害者の現状
都内の視覚障害者は約39,000人、この内東京都盲人福祉協会に所属している会員は約1,400人、その他に支部会員のみの方もある。
組織加盟率の低さが目立つ。
視覚障害者の特色は、高齢化(65歳以上が全体の70%)と就業率の低さ(20%程度)。
2.当面の課題
(1)組織率を高めること
(2)同行援護事業の充実を図ること
(3)障害者権利条約に伴う東京都条例の策定を急ぐこと
(4)就業率を高めること
(5)はり、きゅう、マッサージ業を堅持すること
(6)各地域で健常者と共に生活できる環境づくり
3.東京都盲人福祉協会と共に歩んだ50年
(1)都盲人協会への加入
(2)活動拠点の確保
(3)法人化と東京都からの委託事業、補助事業の受託
(4)働く場の確保(パイオニア等)
(5)将来展望
笹川吉彦氏の略歴
生年月日 昭和8年12月2日
学 歴 昭和23年3月 福岡県立福岡盲学校高等部専攻科卒業
職 歴 昭和33年4月 あんまマッサージ指圧、はり、きゅう治療院開業
昭和49年4月 社団法人東京都盲人福祉協会副会長兼事務局長就任
昭和61年4月 社会福祉法人日本盲人会連合 副会長就任
平成12年4月 社会福祉法人日本盲人会連合 会長就任
平成12年4月 社団法人東京都盲人福祉協会 会長就任
今日に至る
平成24年3月 社会福祉法人日本盲人会連合会長を勇退
今回創立35周年に際し、区内外の関係者の皆様からご寄稿がありましたので、ご紹介します。
東京都議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
田島 和明
貴協会の歩みを振り返ると、歴代の会長、役員をはじめ会員皆様の弛まぬ努力と実行の成果であることに心打たれ、深く敬意を表わすものであります。
今後、高齢化が加速し、社会の様相も変化流動していく中で、貴協会の活動が力強い存在であり、私共も皆様と力を合わせて参りたいと思います。
本会の益々の発展とご活躍、会員皆様のご多幸を心より祈念申し上げます。
元・江戸川区議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
稲見 和夫
本当に早いものですね。視覚障害者のガイドヘルパー事業、そしてタワーホールに事務所が開設されてから、もう10年という大きな節目を迎えたわけですね。
心からお喜び申し上げます。松本理事長を先頭とした皆様方のご努力に、大きな拍手をお送りしたいと存じます。
私と皆様方との出会いは昭和50年代の半ばで、区議会議員として3期目の頃でございました。先輩の佐藤由哉議員の紹介と、松本理事長が会の運営の基本理念として、ただ自治体や地域社会の協力のみを求め、頼りにしていくのではなく、障害者自らの努力を含めて仲間たちの自立と福祉の向上を図ろうという基本姿勢に共感して、「よし、私も力一杯協力していこう」と決意したのが、きっかけでありました。
そのために、先ず最初に取り組んだのは、皆様と区政、皆様と区議会との距離を縮めることから活動を始めました。
松本理事長との緊密な連係と、ボランティアの皆様のご協力を頂き、「声の広報えどがわ」、「声の区議会だより」を発行することになりました。
又、区長と二人きりで懇談する機会を活用して、区長車ではなく、自らの足で視覚障害者の身になって、区内の都道、区道を点検してほしいと要請して、大きな改善が行われたことが、今では忘れられない思い出となっております。
障害者の皆様にとっての課題はまだまだ数多くあります。東京直下型地震が30年以内に発生する確率は70%ともいわれております。災害対策、そして高齢化の進行は皆様にとっても例外ではありません。医療、介護対策は大丈夫でしょうか。そして何より重要なのは生きがいの問題であります。
これからも松本理事長を中心として、皆様とがっちりスクラムを組んで協力をして参りたいと存じます。
最後に皆様のご健勝とご多幸を心から祈念して結びと致します。
創立35周年・事業所開設10周年記念「アイネット30号」に寄せて
江戸川区議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
須賀 清次
創立35周年、並びに事業所開設10周年を心からお喜び申し上げます。
またアイネット30号特集号の発刊おめでとうございます。
障害者福祉にお力を尽くしてこられた関係各位に、心からの敬意と感謝を申し上げます。
今、少子・高齢化がさけばれている中で、江戸川区はお年寄りや子供の声が響き、障害を持つ皆様と共に連帯意識の向上を心がけてこられて来ました
しかし最近の世相を見ていますと、我関せずの刹那的な時の流れが、盲導犬をキズつけたりと、悲しむべき報道を耳にするたび残念に思うことや、社会から笑顔の数が減っていく気がします。
私は、少しでもお役に立てればと、ラジオで行われています「チャリティー・ミュージックソン」を、第8回から毎年、募金協力店としてお手伝いをして来ましたが、当会の顧問として、まだまだ力不足を感じていますが、初心を忘れず皆様の声に耳をかたむけ、本当に必要なことを考えていきたいと思っています。
「古きをたずねて、新しきを知る」ことにより「キーワードは楽しむ」を合言葉に未来に向け支え合う街で、誰もが住み慣れた地域で安心して暮らし続けられる心こそ、今、私たちの課題であると考えます。
昭和54年に江戸川区盲人福祉協会が発足して以来、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会のますますのご発展を祈念すると共に、歴代会長各位のご労苦に感謝の心をそえ結びとします。
公益社団法人東京都盲人福祉協会
会長 笹川 吉彦
貴重な情報源である「アイネット」が、めでたく30号を迎えられたことを、心からお慶び申し上げますとともに、30回の長きに亘り、その制作発行に当たられた松本会長はじめスタッフの皆様の、並々ならぬご尽力に対し深く敬意を表します。
視覚障害者は情報障害ともいわれ、日常的に情報不足に陥りがちですが、江戸川区視覚障害者福祉協会の皆様は、アイネットによって、常に新しい情報を入手しておられ、大変羨ましく思います。
情報不足のいい例は、あの東日本大震災でした。日本盲人福祉委員会と日盲連では、直ちに支援態勢を整え、ラジオや白杖、そしてさまざまな日常生活用具を支援しましたが、組織に入っていない視覚障害者は、何が日常生活用具に指定されているのかも知らず、支援事務局には問い合わせが殺到しました。特に、プレクストークや拡大読書機など聞いたこともない、一体どんな機器なのかという問い合わせに、唖然とするばかりでした。改めて、組織の存在意義や情報の重要さを実感しました。
今はまさに情報化時代・・・新しい情報が巷にあふれています。そうした時代の流れにどう対処して行くかが、これからの大きな課題となります。
本会では、東京都の補助事業として、中途失明者を対象に、生活訓練を実施していますが、ほとんどの方々は福祉情報を入手していない状況で、訓練に併せ情報提供者としての役割も果たしています。
「継続は力なり」といいます。アイネットが30号を契機に、今後益々充実発展されんことを祈念し、お祝いの言葉といたします。
足立区視力障害者福祉協会 会長
城東地区盲協連絡協議会 ブロック長
鹿濱 秋信
特定非営利活動法人・江戸川区視覚障害者福祉協会の皆様、貴会創立35周年・事業所開設10周年、ならびにアイネット創刊30号、トリプル記念おめでとうございます。
平成20年11月、城東地区盲協連絡協議会担当長として、初めて区立松江コミュニティ会館で開催された文化祭に出席させて頂き、日本点字図書館の田中先生の講演と、朗読ボランティアグループによる朗読劇に感銘いたしました。
足立区内には1,800名前後の区民が視覚障害の身体障害者手帳を受給しておりますが、その8%・110名が足視協の会員として入会しております。大多数の受給者が足視協に入会しない原因は、60〜70歳での白内障・緑内障等々、高齢障害とPR不足が考えられます。そこで本会では5年ほど前から「入会のご案内」のチラシを障害者センターや福祉事務所の窓口で配布したり、ガイドヘルパーの紹介による入会者が徐々に増えつつあります。
江戸川区では公共施設や各鉄道駅での音声案内が充実しておりますが、足立区では不十分な個所が多々あります。
共通課題として取り上げられるのが、点字ブロック並びにエスコートゾーンの敷設問題であります。どこの地域も幹線道路から一歩裏道に入ると、点字ブロックは皆無状態です。
信号機のある交差点には形だけの点字ブロックがあるが、交差点と交差点を結ぶ誘導ブロックが敷設されていない。
我々視覚障害者が自立し安心して社会参加の出来る安心安全な街づくりに、共に手を取り合い前進しましょう。
結びに貴会の発展と皆様のご健勝を願い筆をおきます。
音訳百舌の会
代表 松本 恵美子
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年、並びに江戸川ガイドヘルプセンター開設10周年、おめでとうございます。
発足当初の昭和54年頃は、交通手段や情報の伝達も今よりもっと不便だったと思います。そんな中で会を立ち上げ、発展させ、更に種々の方面との交流を広め現在に至るまでには大変なご苦労を重ねられた事と存じます。
また、ガイドヘルプセンターの運営においても、不足する外出支援を解消すべくガイドヘルパー養成研修を開催する等積極的に活動され、その熱意と実行力に心から敬意を表します。
私たち音訳百舌の会は貴協会設立の2年後に発足し、皆さま方のご協力をいただきながら今日まで活動を続けてまいりました。
毎年の文化祭や納涼懇談カラオケ大会では、皆さまの日頃のスポーツや文化活動のご活躍に感嘆し、ボランティアフェスティバルではリズムダンスをとても楽しくご一緒させていただいています。
音訳では、「声の広報えどがわ」、「声の便利帳」、「アイネット」等の貴協会情報誌やプライベートのご依頼などをお受けしています。
近年はサピエ図書館からのデイジー図書配信や電子音声など、読書環境は著しく向上してまいりましたが、私たちはこれまで通り、皆さまの身近な活字物の音訳や対面での朗読にお応え出来たらと思っております。
「早く、正確に、わかりやすい音訳」に心がけ努力していく所存ですが、今後の活動に活かすためにも、お聴きいただいたご感想ご要望など、どうぞ率直なご意見をお寄せいただけたらと思います。
貴協会とガイドヘルプセンターの益々のご発展を祈念すると共に、これからも私たちの活動へのご協力をどうぞよろしくお願い申し上げます。
音訳ボランティア風の会
代表 松村 勝之
創立35周年、おめでとうございます。
私達の音訳活動については、変わらぬご支援と激励を頂き、厚くお礼申しあげます。
私が音訳活動に携わってから5年経ちました。人生大学の同級生である藤原さんから「松ちゃんは、顔は分からないけど、声がいいから音訳やってよ」とおだてられたのがきっかけでした。始めてみると、音訳も結構奥が深くて面白いです。カッコ内の文字とか図表・グラフ・写真の説明とかは自分で目をつぶって、この読みで図書に書かれている通りにイメージできるか考えてみます。簡潔に表現するためにはたくさんの本を読んでいろいろな表現を頭にためておきます。
最近、関心があるのは、障害者差別解消法が施行されるとき、健常者と障害者の情報格差をどうやって解消していくのか、ということです。
たとえば、視覚障害者の方が、思いついて図書館に立ち寄り、必要な情報をすぐ手に入れるためにどうするか、ということです。
一つは録音図書のように必要とする情報を予測しつつ、先に録音図書として用意すること。または、ある程度の音訳技術を持つ方を図書館に登録していただき、必要な時に図書館からの連絡で駆け付けてお役に立てる、という方法を作ることだと思います。はやりの言葉でいえばオン・デマンドで対応することでしょうか。
第一歩として、まず区立図書館での録音図書の充実を働き掛け、近く区内のボランティアが音訳・デイジー編集した録音図書が区立図書館に蔵書されます。
どうぞご利用いただくと共に、読みたい・聞きたい本のリクエストを図書館に伝えてください。
江戸川点訳メイト
代表 近藤 郷子
江戸川点訳メイトは平成元年に設立し、江戸川区主催の点訳講習会修了者を中心に活動をしております。
今はパソコン点訳が中心ですが、設立当初は点字板や点字タイプライターで点訳していたことが懐かしく思い出されます。
江戸川視障協の皆様とは、設立のころからお付き合いさせていただいており、今では文化祭や新年会のプログラムを作成させていただいております。
江戸川点訳メイトでは、おもに視覚障害者の方からご依頼のあったものを点訳しています。今までに一般図書の他、東洋医学関係、学習教材、歌詞集、取り扱い説明書、各種資料などを点訳してまいりました。この他に、情報誌「メイト」を月1回発行し、ご希望の方に送付させていただいています。内容は季節の話題、気になる話、エッセイ、温泉案内、健康、料理などです。1回にお届けできる情報は限られてしまいますが、軽い読み物として楽しんでいただけるよう心がけています。また、点訳のほかに、点字から墨字への墨訳、読み合わせのボランティア活動も行っております。
点訳活動を行うにあたり、点訳者として情報を正確に、わかりやすく、しかもなるべく早くにと心がけておりますが、何年たっても、日本語のむずかしさ・奥深さを痛感し、言葉が生きていることを実感しています。
パソコンの普及による情報取得方法の幅が広がったことで、録音図書に比べ点字の利用が減少し、点訳ボランティアの存在意義も変わってきているとは思いますが、点訳を中心としつつも幅広い活動ができるよう、努力し続けていきたいと考えております。
これからも、よろしくお願いいたします。
在宅福祉グループ
代表 相原 容子
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会(旧江戸川区盲人福祉協会) 創立35周年、並びに事業所開設10周年を迎えられましたこと、心よりお慶び申し上げます。
松本俊吾理事長様のご活躍と、会員皆様の文化、スポーツ等に対する情熱的に取組む姿勢が、障害のある皆様にも大きな力となっていることに心から敬意を表し、感謝申し上げます。
思い起こしてみますと、通院介助等をしていた在宅福祉グループに対し、区からの要請でガイドヘルプサービスを行ったことがご縁のようです。そんな当グループも来年30周年を迎えようとしています。
当初は我がグループからも十数名の会員がガイドヘルプの講習を受け登録をさせていただき、パソコン講習会、文化活動等色々なところにご一緒させていただいておりました。
イベントの時は会場誘導等お手伝いもさせていただきましたが、皆様の活躍ぶりには敬服いたしました。また当グループの配食班と会員の皆様がガイドヘルパーさんのお手伝いを頂いて、料理講習会も行いました。不安を抱いて開催したものの、皆様の積極さにパワーをいただき、楽しかったことが思い出されます。
平成7年よりの宅配弁当、途中より形を変え平成25年まで行った快食会(会食)には皆様も参加して下さいました。私ごとではありますが、デイジー図書にも関わることができ、皆様と接する中で色々な経験もさせていただきました。これからもお役にたてる事がございましたら、お声かけ下さいますようお待ち申し上げます。
創立35周年を節目にNPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の益々のご発展と、会員皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げ、この良きご縁を大切に今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。
デイジー江戸川
代表 岩岡 信之
此の度35周年をお迎えになられてお目出とう御座います。
貴協会の「あゆみ」を戴き、着実かつ誠実な発展行動が身に迫って感激させられました。健康に恵まれた者は、ある程度定められたコースで進むことが可能で、その過程にどう立向って来たのかが、人生への結果となって表れて来ている様に思います。
視覚に障害の有る方の場合、健常者には理解し得ない難負担が宇宙的に取り巻かれている事なのでしょうか。その環境を克服しつつ生活をされる事の壮絶さは、如何に学んでも学びきれない様に感じ入って居ます。
江視協の皆様とは日常的に接する事が少ない私ですが、親睦会等でお会いする度に感ずるのは、お若くハツラツとしたお姿です。
決してお世辞ではありません。皆様は目の見えない分、脳裏を凄くお使いになるため、精神的な点から若さが保たれているのだと言えましょう。
皆様の若さとご気力が益々のご発展の原動力になられます事を願っています。
私共デイジー江戸川は平成11年に、国内でも数少ないグループとして発足致しまして、都内の公設図書館の録音図書をデイジー化していました。
江視協様との関わりは、音訳録音図書をカセットテープでご利用されていました中に、「声の広報えどがわ」・「声の区議会だより」が有りまして、この情報をデイジー版で皆様に提供する運びとなり、私共の出番が与えられました。現在・将来ともに会員の総力を挙げて努力をさせて頂きます。
皆様の35周年記念の偉大さが、私共ボランティアに携わる者の胸深くに伝わって来ています。
江戸川区視覚障害者福祉協会の益々のご発展を心より願っています。
慶 祝
アイフレンズ江戸川
代表 星谷 弘子
江戸川区視覚障害者福祉協会創立35周年並びに事業所開設10周年、おめでとうございます。
私どもアイフレンズ江戸川(旧:視覚障害者を支える江戸川ボランティアの会)は10年前に松本理事長の御希望で発足したボランティアグループです。
初代代表でもあり、前代表の鈴木泰子さんが発足当初よりしっかりと活動基盤を築いて下さり、今があります。
現在の会員数は73名で、主な活動は、外出支援、アイネット編集の手伝い、各クラブ活動指導、行事手伝い・・・等で、常に江視協さんのお側で楽しく活動させていただいております。
楽しかった活動の一つに、平成23年4月の『沖縄八重山諸島記念旅行』3泊4日があります。川平湾の吸い込まれるような澄んだブルー、珊瑚礁、仲間川のマングローブクルーズ。水牛車ではオジイの三線と島唄に皆んなで手拍子・・・等々。又、観光だけではなく、“石垣島視協”の皆さんとしっかり交流も図れた江視協さんの旅でした。
これからも、会員一同、的確な情報提供、安全、安心をモットーに江視協さんの御活躍と共に歩ませていただきたいと思っております。
今後共、宜しくお願い申し上げます。
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会
創立35周年・事業所開設10周年を祝う会に寄せて
江戸川区福祉ボランティア団体協議会
活動部会長 並木 初江
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会が創立35周年・事業所開設10周年を迎えられ、アイネット第30号・創立記念特集号を発行されましたこと、心よりお祝い申し上げます。
私ども活動部会は、「出前ボランティア体験」を平成12年から始めました。
区内の小中学校および高校に伺って、障がいを持った方の話や、点字・ガイドヘルプ・手話・車イス介助などを体験していただいております。
参加された生徒の皆さんには、障がいを持った方が困っていることを知ってもらい、自分たちのできることを気づいて、優しさと思いやりのある人に育ってほしいと願っております。
皆様方が日ごろから私どもの活動にご賛同・ご協力いただいておりますことを活動部会員一同、心より感謝申し上げます。
今後とも同じ目的を持って、共に歩んでまいりたいと思います。
いつもお世話になっている江戸川区役所の職員の皆様から、創立35周年に際し、メッセージをいただきました。
あるガイドヘルパーの方がおっしゃっていました。「この仕事を始めるまでは、目の不自由な人は大変だなと漠然と思っているだけでしたが、実際にそうした方に付き添って歩いたりしますと、階段の上り下りや買い物など日常の生活の中で、こんなにも不自由なことが多いのかと気付かされます。」と。皆様はとてもお元気でにこやかなので、私たちの方がエネルギーをいただいています。
今後とも、大変にお感じになることは遠慮なく情報をいただきたいと思います。区も頑張ります。
江戸川区副区長 原野 哲也
江戸川区視覚障害者福祉協会創立35周年、誠におめでとうございます。
松本会長、そして役員のみなさまが日頃より視覚障害者の社会参加のため、また、自らが地域貢献のために日夜努力をされている姿を拝見し、そのバイタリティと行動力に、心から敬意を表しております。これからも、松本会長を中心に、更なる発展をされることをお祈りしてお祝いのことばといたします。
江戸川区福祉部長 斉藤 猛
協会創立35周年、そして法人事業所開設10周年、おめでとうございます。
松本会長はじめ、役員並びに会員の皆様はいつも熱心でエネルギッシュでいらっしゃいますね。そういった熱い思いが、区内視覚障害者の福祉を推進してきたのだと思います。私ども障害者福祉課職員も、これからも精一杯努めてまいりますので、皆様の変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。
障害者福祉課長 甲斐 豊明
協会創立35周年記念「アイネット第30号」の発行、誠におめでとうございます。
松本会長のリーダーシップのもとに協会が続けてこられた「ガイドヘルプ事業」や「文化活動」を拝見して、会員の皆様の努力と熱意に心から敬意を表させていただきます。社会福祉協議会としても、その歴史と実績の重さを同じ思いで受け止め、みなさんとともに歩んでゆく所存ですので、よろしくお願いいたします。
社会福祉協議会事務局長 深津 康二
江視協35周年おめでとうございます。松本理事長以下、役員の皆様の努力の賜物だと思います。
今後も40周年、45周年と江視協のために理事長以下、役員の皆様のご尽力を期待しています。
庶務係長 鬼頭 善明
創立35周年おめでとうございます。今後の一層のご発展をお祈りいたします。
庶務係主査 戸澤 志文
平素より、貴協会の皆様方にはいろいろとお世話になり、ありがとうございます。
このたびはNPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年、さらにガイドヘルプセンター開設10周年ということで、誠におめでとうございます。
日頃、松本理事長と話をする中で、「江視協さんと区は、車の両輪のようなものですよね。」と申し上げておりますが、これからも、互いに知恵を出し合い、より良い地域社会づくりのために、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
計画係長 菊地 俊博
おめでとうございます。皆様とお話させていただくたびに、勉強させていただいております。今後とも、ご指導の程、よろしくお願いいたします。
計画係 山本 ふゆか
この度はおめでとうございます。皆様のご活躍を伺うたびに、良い刺激をいただいております。今後のご活躍をお祈り申し上げます。
計画係 中畑 優子
協会設立35周年、おめでとうございます。私も35周年を迎えました(笑)。同級生として、お互いに素敵な歴史を刻んでいきましょう。
計画係 加藤 幸一郎
35周年おめでとうございます。魅惑の社交ダンスをこれからも楽しみにしています!これからも元気いっぱいで、ご活躍ください。
計画係 陣内 真紀
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立35周年、心よりお祝い申し上げます。
これまでの松本会長をはじめ歴代の役員、会員の皆様の努力に心からの敬意と感謝を表する次第であります。
35周年を契機に、なお一層のご発展と会員皆様のご活躍を祈念し、お祝いの言葉とさせていただきます。
認定係長 伊藤 博康
設立35周年おめでとうございます。
視覚という、外界からの膨大な情報収集と判断の根幹ともいえる重要な機能に障害を持たれた皆様が、障害をものともせず、仕事や、趣味などの多方面で精力的にご活躍されている姿に、いつも感動と勇気をいただいております。
身体障害者福祉司という立場で、また、微力ながら、何かお手伝いができれば幸いです。今後ともよろしくお願いいたします。
身体障害者相談係長 関口 成
おめでとうございます。これからも精力的に活動されるように応援しています。
身体障害者相談係主査 小林 義明
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 岩ア 正子
35周年おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします。
身体障害者相談係 櫻井 里江
35周年おめでとうございます。今後ともよろしくお願いします。
身体障害者相談係 山川 陽子
おめでとうございます。視覚障害の方々の毎日がexcitingになる活動を続けてください。
身体障害者相談係 松下 真貴子
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 榎本 雅広
35周年おめでとうございます。これからも視覚障害の方々の大きな力でありますように。
身体障害者相談係 立原 杏奈
35周年おめでとうございます。何卒これからもよろしくお願いします。
身体障害者相談係 曽根 昌弘
35周年おめでとうございます。これからもよろしくお願いします。
身体障害者相談係 吹田 渚
35周年おめでとうございます。これからもよろしくお願いします。
身体障害者相談係 大古 美南
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 廣瀬 奈緒子
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 太田 美智子
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 田中 弘子
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 高山 みおり
35周年おめでとうございます。皆様の歴史を重ねるお手伝いをさせてください。
身体障害者相談係 横田 一博
35周年おめでとうございます。 身体障害者相談係 小宮 知子
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会発足35周年おめでとうございます。
前身組織の東京都盲人福祉協会江戸川支部からの活動も含め、長きにわたり江戸川区障害者福祉の運営にご尽力賜りましたこと厚くお礼申しあげます。
今後とも、障害者福祉行政へのご理解ご協力をお願いします。貴協会の益々のご活躍とご発展を心からお祈りいたします。
愛の手帳相談係長 高橋 真人
このたびは35周年を迎えられ、大変喜ばしく心よりお祝い申し上げます。
35年の長きにわたり着実に努力を重ねられ今日の発展を築かれてきたことと敬服しております。
今後もなお一層の飛躍が期待されますよう祈念いたしますとともに、区へのご指導ご助言を賜りますようお願いいたします。
自立援助係長 高橋 伸子
35周年おめでとうございます。視覚障害がある方の生活向上を目指した皆様の弛まない努力に対し、敬服申し上げます。
今後も皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。
事業者調整係長 山脇 隆寛
恒例の江戸川区との懇談会が梅雨明けの7月に、今回から福祉部と同日に危機管理室との防災問題について話し合いがもたれました。そして8月に入り土木部・広報課・都市開発部・図書館等と本会との意見交換が行われました。
今年も例年通り、区内視覚障害者の自立や社会参加が円滑に行われますよう、役員の皆さんが時間を割いて対応して頂きました。読者の皆さんが、この報告内容を熟読して頂き、今後の活動に生かして頂ければ幸いです。
日時・会場 … 7月28日(月)14:00〜15:30・区役所4階第5委員会室
区出席者 … 斉藤福祉部長・甲斐障害者福祉課長・鬼頭庶務係長・
関口身体障害者相談係長・菊地計画係長
柿澤防災危機管理課長・小川計画係長ほか
本会出席者 … 松本・小野塚・住山・成田・藤原・小林・大里(事務局)
松本理事長の挨拶に続き、昨年までは土木部と一緒に意見交換をしていた防災課が今年は福祉部の方に入り最初の懇談が始まりました。
Q(松本):視覚障害者の防災訓練の実施について。
A(柿澤):区が主催というのではなく皆さんが企画を立てて頂き、その中で私達が手伝える事があれば、お手伝いして行きたい。地域の皆さんと仲良くして、災害時などにも手助けをお願いするのも必要だと思う。
Q(松本):2次避難所の対応について。
A(柿澤):2次避難所の対応に関しては非常に難しい。被災状況によって決めつけられない。1次避難所での生活状況をある程度体験したり把握できたりするような訓練をされた方が良いのでは。
Q(松本):一人暮らしの視覚障害者や全盲夫婦の方の震災時の救済について、また守秘義務などで、名簿作成が遅滞している状態。
A(柿澤):自主的に作られた名簿を地域の皆さんに見せておけば、「もしもの時には気にかけて下さい」というような事になる。会長方の思いの発信であり、それを受けとめたいという地域も出始めている。日頃のコミュニケーションの延長で、防災の時の支援行動につながるという考え方が区にある。
Q(松本):今年度後半には、防災課との意見交換会を設定して頂きたい。
A(甲斐):名簿があればすべて解決という事にはならず、日頃のお付き合いで、お隣さんとどのくらいコミュニケーションが取れているか、これは視覚障害者の方に限らないが、声掛けをしてもらう事が非常に大事。
A(柿澤):2次避難所の部分は、区の施設では希望の家とか虹の家というところ。都の施設では、特別支援学校。民間の施設としてはホテル・特養の施設。コミュニティ会館は、職員の体制がそこまで行き届かず、2次避難所の候補としていない。落ち着いてきた中で、コミュニティ会館みたいなところが、そういう活用が出来るかどうか、被害の状況を見て相談しながら決めなければならない。今、区の防災の考え方として、コミュニティ会館の2次避難所という考え方はない。
※ 続いて福祉部との懇談会に入りました。
Q(松本):9月に全国盲女性研修大会が東京で開催される。また10月に東京都盲人福祉大会が中野である。この二つの行事について、同行援護支給量に特段のご配慮をお願いしたい。
A(甲斐):社会参加活動として我々も認識しているので、どなたというのを明示して頂き、配慮させて頂きたい(申請者全員に支給量増量がはかられた)。
Q(松本):個別給付(居宅介護)の通院等介助と、同行援護での通院の取り扱いについて江戸川区の考え方を教えて貰いたい。
A(甲斐):介護保険が視覚障害者の方にどのような形で通院介助を捉えているのか考えてきたが、今まで通り同行援護は突発的な病気と外出に使って頂くという事、定期的な通院については、通院介助をお使い頂くというのは変わらない。介護保険が適用になる65才以上の方の通院介助は、介護保険での通院をお願いしてきた。居宅介護の中の通院介助と内容がほぼ一緒だという考え方がある。ただ国の方は、介護保険上だからといって「院内の介助を全て認めない」という扱いはいけない、という通知を出している。例えば、排泄介助が必要とか行動上の介助が必要とかの場合は、「院内介助を認めてもいい」といった判断を出している。本来64才迄は、介護保険の方もドアtoドアで認めさせて頂いている部分がある。それが介護保険になると中抜きで使い勝手が悪くなるという意見があるので確認させて頂いた。区としては、院内は駄目ですよと言っていることが一つある。介護保険では、ケアマネさんを中心とした主治医の意見もふまえて、その方の院内介助が必要かが大切なので、介護保険に移行した後の方は、院内介助が必要となれば、介護保険を使って頂いて、その上でケアマネさんに対し「私はどうしても院内介助を認めて欲しい」と要望を出して頂きたい。
Q(松本):ちょっと不思議に思うが、ここ半年くらいで、通院等介助の支給量を停止して、「同行援護でやりなさい」という指導をケースワーカーが利用者の会員に話している。これは問題ではないか。
A(甲斐):これは先日会長が出された12名の方のことで、皆さんほぼ介護保険の方へ移行されていた方。案内の仕方があったと思うが、本来は「介護保険へ移られているので、同行援護は今まで通り使えますが、通院介助につきましては介護保険でやって下さい」と丁寧に説明して納得頂かなければいけなかったが、会員さんによっては、「あなたは同行援護を使っていないので、通院介助は同行援護に含めても大丈夫ですね」という受け止め方をされたという事が明らかになった。「あなたの通院介助は介護保険の方へ移行しているので、そちらで利用下さいね」というのが本来の説明の仕方だった。
Q(小野塚):介護の方へ移った時、ケアマネさんの意見で、中抜きになってしまうということは大変な問題だと思う。
A(甲斐):そこについては、ケアマネさんを中心に主治医の先生や事業者さんとかを含めて、その方が院内介助が必要かどうか判断をして貰うが、それで必要という事になればつく場合もあるし、ただつくといっても、診察室の中だけという事もある。ケアマネさんに遠慮なく相談して欲しい。
Q(住山):病院の検査の時はあちらこちらに移動するので付いて貰わないと困る。
Q(藤原):診察室の中の移動は看護師さんもおられるし、先生との距離も近いので、問題は待合室。呼ばれてわかっていても、そこに行かれない。
A(甲斐):ケースバイケースの事で、そのためにケアマネさんがいる。ちょっと遠めの大病院なのか、慣れている近場の診療所なのかで、その不安度は変わってくると思う。専門のチームで1件1件判断させて貰っているので、ケアマネさんに大事な状況を伝えて頂くことが一番だと思う。
Q(松本):視覚障害者がちょっとだめになったら、聖明園とか埼玉のひとみ苑に江戸川からも5、6人の人が行っている。視覚障害者が終生江戸川区内で生活していけるようなシステムづくりについて、斉藤部長はどう思われるか?
A(斉藤):私はどちらかというと施設よりも住み慣れた在宅がいいと思う。私自身は、何年か前に視覚障害者の方と一緒にアパートを探した経験がある。当時は電磁調理器もない時代で断られる事もたくさんあり苦労したが見つけて、一人で年配の方だったが立派に最後まで暮らされた。やはり住み慣れた江戸川区で暮らして頂きたい。そのための方策を手伝っていければと思う。江戸川区で出来る事はやらせて頂きたい。ただし国の制度のからみがあり、通院の中抜けの部分も大きな課題。そのための意見交換をさせて頂きたい。
Q(松本):病院入院時のヘルパー派遣に、何か救済策はないか。入院した視覚障害者のヘルパー利用がどの制度でできるのか、日盲連でも問題になっている。入院した一人暮らしの視覚障害者にヘルパー派遣というのは、ある程度普通ではないかと認識している。これは国の制度の範疇だが、江戸川区独自のサービスとして制度化できないか? 以前は難しいとの回答だったが、今も同じか?
A(斉藤):入院してどこまで出来るかという話だと思うが、通常家の中でやっている診療報酬のからみとか、院内の完全介護とのからみもあるが、ただ支援はさせて頂くと言うスタンスは大切だと思っている。
Q(松本):入退院時の手続きまでは、江戸川区で出来るという理解でいいか。
A(関口):それは通院等介助の中で出来る。
Q(松本):日常生活用具について、防災ラジオというのがあり、どこかの区では生活用具の中にいれているという。江戸川区はどうか?
A(関口):一昨年くらいから出ているが、これは全員に必要なものだと思う。全体の中で、考えさせて頂きたい。
A(斉藤):貴重な税金なので、全体のバランスで、あったらいいねとか、なきゃだめだとか毎年考えており、検討させて頂きたい。
Q(松本):タクシー券が半分になってしまい非常に困ったという人がたくさんいる。多少でも増やせないか?
A(関口):タクシー券は元々いろいろな障害をお持ちの方がいる中で、公共の乗り物が使えない部分がハンデなので、それをタクシー券で支援をしようという移動確保が目的だった。前はバリアフリーも進んでいない状態だったが、今は徐々に使いやすくなっている。当初の目的がそうだったので、見直しをした。
Q(成田):白杖を給付して頂く時に、金額の上限はあるか?
A(関口):白杖は補装具なので、国が定めた3500円とかの上限がある。
Q(松本): 最後に三療サービス制度の内、一定の額を超えた場合に半額になることに治療の質と老人福祉の線引きはどうか。
Q(小野塚):やはりこの制度で、お年寄りに奉仕することだけでは治療院はやっていけない。本当に1月頃から収入が半分になるわけで重大な問題であって、受け取る人にもちゃんと説明をしてもらいたい。
A(斉藤):三療サービスは二つの側面があり、一つは皆さんにやって頂いてある程度の所得を得て頂く事。一方では区民サービス、高齢者福祉というのがある。皆さんのやっている仕事の評価を半分にするというのではない。担当課長が介護の方ではなく高齢者の方の課長なので、その話は持ち帰ってしっかり伝える。
※ 日頃、お世話になっている福祉部との意見交換会、タクシー券が半分になってしまったのは驚きでした。せめて少しずつ減らしていくと言う訳には行かなかったのでしょうか。私はマッサージの資格がないので、その方面には詳しくありませんが、やはりこの制度も後半の数ヶ月の治療費が半額になったとの話で、タクシー券と比べる事は出来ませんが、はり灸マッサージの仕事をしている方にとっては大変な事なのだと思います。より良い解決策が待たれるところです。
日時・会場 … 8月4日(月) 13:30〜15:30・グリーンパレス芙蓉の間
区出席者 … 高井土木部長・立原計画課長・他職員
菊地障害者福祉課計画係長・区内三警察
本会出席者 … 松本・住山・高田・藤原・橋谷・大里(事務局)
8月4日1時30分、グリーンパレスにて役所から24名、小松川・葛西・小岩それぞれの警察署からもご出席いただき、こちらも松本会長はじめ6名、総勢30名以上ではじまりました。
主な話題は、音のでる信号機・バス停の音声案内・点字ブロックの設置のあり方・自転車のマナーと取り締まり方・歩道の整備などで、活発な意見と答えがかえってきました。
点字ブロックの設置のあり方については、視覚障害者の立場からの設置に徹してほしい。一つの例をあげれば、歩道と車道を区別する停止線をもう少し内側につけてほしい。瑞江駅周辺の場合、道路改修後の点字ブロックの設置の仕方は良くなく、前もって連絡頂ければ有り難かった。
次に自転車のマナーについては、罰則の券をきっていたら犯罪者だらけ? になってしまうそうです。一層の警備に力をいれるそうです。
また今回出席の高田さんから、家の近くのメインストリートには不便を感じていること。右に200メートル、左に100メートル行かなければ信号がありません。多くの方が車の間を危ないとわかりつつ渡っています。せめて横断歩道だけでもつけてください。これには警察も役所も 早速現地を見たいとのこと。
このような雰囲気で、今回の懇談会は終了いたしました。
※ 藤原からは、河川の使い方について、少し意見を述べさせて頂きました。昔ながらのどぶ川が美しい流れと変化し、我々が普段歩いている所は、便利な暗渠となり、その上を私たちは歩道として利用しています。しかしよその区に行った時に思ったことが一つありました。川の成り立ちが違うからかもしれませんが、両岸はいろいろと工夫がなされ、憩いの場として利用しているところが多く、川は川として利用している姿が多いと思います。その点、江戸川区はあまりに早くから水と緑に取り組んだからかもしれませんが、万が一の時の川の利用の仕方、その流れの隅々までの掃除が困難であると思いました。シンプルなのが一番なにかと便利なのでは。
日時・会場 … 8月28日(木) 13:30〜14:10・区役所4階第5委員会室
区出席者 … 矢作広報課長・石田編集係長・区議会事務局野村調査係長・
障害者福祉課菊地計画係長
本会出席者 … 松本・小野塚・成田・住山・橋谷・藤原・花見・小林・
大里(事務局)
1.「声の広報」・「声の区議会だより」の複製発受費・音訳編集費の引き上げの件。
A(矢作):前回の引き上げから4、5年経っており、金額的な事も、他のボランティアへの謝礼、他区の状況等を調べた上で、必要な時期にきちんとしたい。
2.「声の広報」・「声の区議会だより」の担当者に対する収録編集機器の助成制度。
Q(松本):国の制度を使って、江戸川区から頂いたCDコピー機が1台あるが、一度に3枚しかコピーができない。一度に何十枚もコピーできる機械の購入を、検討して頂きたい。
A(矢作):継続課題にさせて頂いている。なかなか実現できないのが辛いところ。
3.「広報えどがわ」に障害者団体紹介記事のシリーズ形式での掲載について。
Q(松本):江戸川区にこういう障害者団体があり、こういう活動をしているということを、年に1回ぐらい紹介するコーナーがあってもいいのではないか。
A(矢作):障害関係の記事を特集するようなときに、頑張っていらっしゃる皆さんを、年1回ぐらい紹介できればと思う。
Q(小野塚):サークル紹介の欄に我々の会員募集を載せることはどうなのか?
A(石田):会員の募集等、活動の場所や回数・内容を紹介しており、可能である。
Q(松本):今年2月1日にガイドヘルパー養成研修記事を掲載頂き感謝している。
A(矢作):区がバックアップした講演とか、協賛するもの等、条件が付けてある。
4.江戸川区の各種発送文書の本会事務所及び地域連絡網担当者への、電子メールによる情報提供について。
Q(松本):石田係長のアドレスを、私に知らせてほしい。災害時など、どうしてもお互いに連絡する必要がある。メールを最優先にした方がいいと思う。
A(矢作):全然問題ない。
5.「広報えどがわ」に、区内図書館対面朗読室紹介記事を掲載することについて。
Q(松本):立派な対面朗読室があるのだから、年に1回ぐらい載せて頂きたい。広報と図書館と連携して、対面朗読室の申し込み方法を掲載して頂きたい。
A(矢作):広報誌は各課の要望を受けての記事が多い。図書館と相談してみる。
6.「みんな友だち」に、発災時対応策の特集を年2回以上取り上げて頂きたい。
Q(松本):視覚障害者に特化したような内容が、我々団体としてはほしい。
A(石田):8月から、広報の20日号に「防災コラム」という、区民に対して、災害時の対応を含めた連載を掲載していくので、その記事を皆様に提供していくことを考えている。
Q(松本):9月10日に柿澤課長からお話を伺うが、これは非常に関心がある。
A(矢作):その柿澤課長のお話を「みんな友だち」の中に入れるのもいい。
Q(松本):是非入れて頂きたい。本誌の記事の方にも、10日に出たコメントを、音訳ボランティアの録音で聴けるので、直接生の記事を我々も聴いた方がいいと思う。その上で、そちらにシフトして、「みんな友だち」も聴くといい。
A(矢作):今係長が言った記事は、毎月20日に掲載するので、1ヶ月に1回は何らかの形で、防災に関するコラムを、いろんな角度からやっていく。
7.図書館が所蔵する音声CD版新着図書紹介を「声の便りみんな友だち」に、新たに図書館情報コーナーとして設けて頂きたい。
Q(松本):音声CD版図書は、サピエで取れるもの以外で、江戸川区で独自にできているデイジー図書もある。それを「みんな友だち」に入れるとか、借りるにはどういう方法があるとか、そういう事を、年1回ぐらいは入れて頂きたい。
A(矢作):それも図書館と相談する。
8.「点字広報えどがわ」に、毎年発災時対応策の記事を掲載して頂きたい。
Q(松本):「みんな友だち」に出したものの中で、「点字広報」に移せるものがあれば、限られた紙面でコンパクトに出して頂きたい。視覚障害者の文字としての点字は、手元に記事があると、1冊の「点字広報」は貴重である。
9.区内公共施設周囲の詳細点字地図発行の検討について。
Q(松本):点字地図は、最低10年に1回は出す必要がある。江戸川区にはないが、点図を専門的にやっている所もあるので、検討して頂きたい。点字が読めない方でも位置自覚はできる。そういう意味で付加価値はとても大きい。
A(矢作):これは毎年問題になっている。
10.「広報えどがわ」の記事掲載基準を緩和し、視覚障害者関連諸行事の案内等、視覚障害者の情報バリアを解消して頂きたい。
Q(松本):障害者福祉課と相談しながら、目的は一つなので、そういうことからやっていけばいいと思う。
日時・会場 … 8月28日(木) 14:10〜14:45・区役所4階第5委員会室
区出席者 … 都市開発部(吉沢町づくり調整課長)/
文化共育部スポーツ振興課(植松スポーツ係長)/
生活振興部(茶屋地域振興課長)/教育委員会指導室(大川指導主事)
本会出席者 … Vに同じ
1.「えどねっと」による区主管施設の使用について、視覚障害者の活動が円滑に行えるよう施策を講じて頂きたい。
Q(松本):区内施設に於ける、リズム運動・社交ダンス・盲人卓球・講演会の施設利用について、支援をお願いしたい。
A(茶屋):「えどねっと」に登録した団体は、一般より早く抽選会をしている。少年・青年・熟年者・障害者、あとは文化団体ということで、基本的には登録している団体は皆公平。但し、料金の面で障害者団体は減免措置があり、利用が多くなっているので、そこらへんは配慮させて頂いている。事前承認という形で扱っているところもある。団体のイベント等は、その時期よりも少し早めにご相談頂ければ、いろいろとご相談に乗っている。
Q(松本):事前承認の場合に、障害者団体でも有料になっているか。
A(茶屋):事前承認は有料ということではない。例えば飲食が中心になるものについては有料にさせて頂いている。公共性が高くて、実際にイベント的な飲食ではなくて、表彰などのものについては、コミュニティ会館は免除されている。
Q(松本):11月24日に、タワーホール船堀の小ホールを使って、午後1時から5時まで、飲食なしで記念行事の式典と講演と文化祭を行う。使用料は?
A(茶屋):生活振興課で受け持っているのはコミュニティ会館の範囲であり、タワーホールは文化施設なので、文化課と分けさせて頂いている。タワーホール・文化センター・グリーンパレスは、よりクオリティーが高いコンベンション施設で、それなりの準備・照明・音響などの人材も投入している。
2.盲人用卓球台を新規に購入し、設置を図って頂きたい。
(1) 平成12年に設置した卓球台の老朽化により、組立不全の危険があること。
(2) 平成28年度に、江戸川区で城東ブロック盲人卓球大会の開催を予定。
以上の理由により、卓球台購入のための予算措置をお願いしたい。
A(植松):卓球台は、今篠崎に、2台置いている。古い方の12年度に設置した卓球台を、一昨年、ふちの部分が危険という事で、新しいものに変え、その後修理もしている。現在利用状態は、月に1回から2回で10人程度のようで、1台あれば十分と考えさせて頂いた。
Q(松本):平成12年からもう14年経っている。もし事故があったらどうするのか。来年度予算でなくても「28年度当初であれば間に合うので、何とかしてほしい」とお願いし、課長も「何とかしたい」とおっしゃった。もう一度持ち帰って課長とよく話してほしい。12年からやってきて、3、4回城東ブロックで優勝し、全国大会や国体で優勝する等、実績を残している。それを評価して頂きたい。
A(植松):それでは持ち帰って今一度検討する。
Q(藤原):使っている状況を調べたとおっしゃったが、なかなかそこの場所が取れない。練習ができないから他の所に行く。それも行かれる方しか行かれない。
Q(成田):月に2回取れれば本当にいいほうで、抽選に外れることが多くて取れないのが現実。一般の方と差別なくということで、抽選を甘んじて受けているが、9月は練習が1回もない状態なので、そういうことも考えて頂きたい。
Q(松本):前に使っていたグリーンパレスがなかなか取れず、篠崎が取れるのではということで移して頂いたという事情もある。9月5日に城東ブロックの試合があり、毎週でも、毎日でも、皆さん練習したかったのに、できないから王子まで行っている。そこはもう少し深く調べて、茶屋課長とも相談して頂いて、間違いなく週1回は取れるならば、もっと使う頻度が多くなる。茶屋課長のほうは、使う団体はいろいろあるけれど、そこには若干の匙加減もいるのではないか。ルールに従わなければならないか。
A(茶屋):この場ですぐお答えするのは難しいが、非常に駅の近くというのは利用頻度が高い。本来もう少し使える所が広がればいいが、どうしてもこの場所だけとなると、かなり抽選がきついというのも感じている。
Q(松本):先程の例では、飲食するわけでなく、事前協議で無料で借りられる。今のルールの範囲で事前協議すれば、少なくとも月に2、3回は借りられる訳だ。
A(茶屋):そこら辺は持ち帰って少し協議させて頂きたい。
Q(松本):こういう方法だったらと知恵を貸してほしい。何とか最低月2回は使いたい。やはりそこは一つのルールを超えた、行政の温かさではないかと思う。
A(茶屋):話はよく分かった。スポーツの方とも相談し考えさせて頂きたい。
3.区内各駅ホームドアの早期整備と、未整備のホーム危険防止用内方線早期設置等、駅ホームにおける安全歩行の確保を鉄道事業者に働きかけて頂きたい。
A(吉沢):内方線付き点字ブロックの状況は大分進んでおり、昨年、JR小岩駅にもできた。残る所はJR平井駅と葛西臨海公園駅、京成線の小岩駅と江戸川駅の4駅となり、強くお願いしている。京成の駅については、事業者も理解してくれ、整備に国から補助金が出るので、今申請をしている状況。うまくいけば、大体年度末ぐらいにどこの駅に補助が出るか具体的に決まり、我々も期待している。JRの2駅も、引き続き事業者に強く働きかけていきたい。ホームドアは、東京都もオリンピックの年までには、全部整備していくと宣言している。都営新宿線は、乗り入れている京王線と車両の形体が違い、その辺の改造をするという話を具体的にし始めている。東京メトロは、今年度の事業計画で、新技術の可動式のバーやロープのホームドアを使って、東西線の1駅か2駅で、具体的に実験を始めている。その経過を見た中で、東西線に新技術を導入していくということなので、是非とも早い段階での実現を働きかけていきたい。
Q(松本):都営新宿線一之江駅環七口・エレベーターの新規設置を、東京都に働きかけて頂きたい。
A(吉沢):予算も組まれ、設計段階なので、前にしっかり進んでいる状況。工事期間は1年半から2年程。今年度を含めれば3年以内でできると認識している。
4.区内小・中学校の総合学習での障害者やボランティア活動等の体験学習や出前ボランティア活動を今後共発展させ相互理解を深めることについて。
A(大川):今、特別支援の教育についてということが、大きく展開し始めていて、東京都立鹿本学園ができた。中小岩小学校に、弱視学級がある。そういう学級の、目が見えないとか、耳が聞こえないというのが実際にどういうことなのか、子供達に理解させるような学習を、総合学習の中で展開しているところである。
Q(松本):江戸川区独自の学校に対する総合学習の中でご協力させて頂いている。出前ボランティアの形でなく、学校独自で我々との人間関係から、小松川第二小学校に5、6年続けて行っている。ゲストティーチャーとして、障害者がどういうものを使っているのかという話もしてきた。先生に「目の色が輝いて子供達が生き生きとする」と言って頂いた。やはりそれが教育の原点だと思う。
日時・会場 … 8月28日(木) 14:55〜15:30・区役所4階第5委員会室
区出席者 … 関山文化課長・澤田推進係長・森中央図書館長・木村職員
本会出席者 … Vに同じ
1.平成25年度からの中央図書館における指定管理者による運営について。
Q(松本):昨年の4月から指定管理になって、どこが変わったか?
A(森):まずは直営時代のサービスの継続が第一だと思い、それに邁進してきた。パソコンのWindows7に対応したソフトを、またパソコンの導入を要望され、去年入れた。今後は要望を頂いたら十分検討し、できるだけ対応していきたい。
Q(成田):ノートパソコンにメールソフトが入っていない。高知システムの「MyMail」を使っている人が多いので、もし可能ならそれを入れて頂きたい。
A(森):それについては検討させて頂きたい。
Q(成田):私はよく音楽CDを検索して借りたりしているが、演歌とかポップスにしても、曲とカラオケが一緒になったCDというのはどのくらいあるのか?
A(木村):カラオケはカラオケで、歌が入っていない物として召集している。
A(森):あるかどうか調べて、探してみる。
2.対面朗読室を備えている区内図書館の朗読者の配置や、利用時間・使用申し込み方法等を、「広報えどがわ」に図書館特集として年数回掲載して頂きたい。
A(関山):広報課と相談し、対応できる部分は対応していきたいと考えている。
Q(松本):対面朗読室の大きなほうは、朗読・音訳関係の人たちが使っている。小さい3つのほうは空いていれば使えるのか?
A(森):是非ご利用頂きたい。
Q(松本):音訳者の紹介は図書館側でやっているのか。それともボランティアセンターの方でやっているのか。
A(木村):図書館の方に言っていただければご紹介できる。
Q(松本):そういう記事を、年1回でも、音声の「みんな友だち」に入れていただけば、対面朗読室の利用も増えるのではないか。
3.「声の広報えどがわ」・「声の区議会だより」の編集について、デイジー江戸川のパソコンによるボランティア活動を支援して頂きたい。
A(森):録音室・対面朗読室・録音作業室を提供する事で、編集を支援している。
Q(松本):その場合、予算的な処置というよりも、斡旋みたいなことか? そういう活動をしている皆さんと、図書館との予算的なことにはならないか?
A(木村):こちらからプライベートデイジーなどの作成をボランティアにお願いするときがあるが、その場合は、依頼された依頼者の方に作成費を頂く。
Q(松本):図書館で所蔵する独自のデイジー図書を作るとき、以前の区のほうは、具体的にこれだけの長さだったらいくらだとかいっていたが、今はどうか?
A(木村):図書館での所蔵ではなく、その個人の方の依頼ということになる。図書館ではボランティアを紹介するという形で、所蔵するということにはしない。
Q(松本):それは前とは違うので、その仕組みはちゃんと皆さんわきまえておかないといけない。
4.区内図書館のテープ版・デイジー図書・新刊書の紹介を区広報誌・「声の便りみんな友だち」等で、引き続き定期的にPRをお願いしたい。
A(森):図書館特集などを組む際に、折を見て広報課に依頼していく。
Q(成田):画像なしの音声だけで解説が付いている「シネマ・デイジー」というのが、サピエからもダウンロードできる。そういうのも紹介して頂きたい。
A(森):ご要望いただければ取り上げたい。
5.本会が発行する情報誌「アイネット」に図書館便り「福耳通信」の原稿を引き続き掲載して頂きたい。
Q(松本):11月に特集号が出るので、引き続きお願いしたい。
6.国立国会図書館等の図書掲載情報の提供について便宜を図って頂きたい。
Q(松本):図書館ニュースの特集の中で、こういう事もできるといってもらうのが一つ。鍼灸の古典等を勉強しているが、こういう本が国会図書館にあると思うのでデータ・資料等がほしいと要望したら、中央図書館でやって頂けるか?
A(森):お探しの資料などがあれば伺う。
7.図書のリクエストなど、図書館サービスに関わる要件が生じたときは、必要に応じ意見交換が出来るよう図って頂きたい。
8.区内の図書館に、点字プリンタの整備を図ると共に、故障時修理等、予算措置を講じて頂きたい。
A(木村):点字プリンタは、西葛西図書館と東葛西図書館に置いてあり、その二館については、点訳ボランティアの方に、いつでも借りて頂ける。
9.盲人用スティックボール会場予約が容易に出来るよう施策を講じて頂きたい。
Q(住山):他区は障害者用の福祉会館を持っているが、江戸川区はそれがない。だから、何かの配慮があってもいいのではないか?
A(関山):施設の担当、他のコミ館施設とか、そういうところもあるが、今この場でいいですよと、私の力では言えない。要望として了解した。
※ 今年も意見交換会に参加させて頂き、大変勉強になりました。貴重な会を開催してくださったことに感謝いたします。
江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/
井草 恵子
毎年秋恒例の、江戸川区福祉部主催第1回視覚障害者向け講演会の季節がやって来ました。去る9月10日(水)グリーンパレスにおいて、残暑の中、開催されました。今年のテーマは「江戸川区の水害対策」。本会、松本理事長の挨拶に引き続き、柿澤江戸川区危機管理室防災危機管理課長より、貴重な講義を拝聴しました。
─ 主な内容 ─
1.障害者のための災害時防災訓練が昨年度に引き続き開催。
* 今年度は9月28日(日)に江戸川消防署を中心に開催。主な内容は次の通り。防災訓練の対象は障害者の他、ボランティア、区内居住外国人。
@ 集団避難訓練。
A 2次避難所における対応策。
B 避難所における炊き出しおにぎりを用意。
2.水害対策
@ 震災・水害に備えてスーパー堤防の建設
A 臨海公園内ほか区内では、集中豪雨の際に雨量1時間あたり60mmに対応。
3.江戸川区では防災マップ(暮らしの便利帳)等でPR。
4.集中豪雨などに特別警報を新たに設けた(昨年8月)。
@ 災害情報はFM江戸川で放送。
A PC・携帯電話のエリアメールでの対応。
<Q&A>
Q:防潮堤の許容量が、50mmで大丈夫か?
A:区役所等の情報を得て、速やかに避難して欲しい。
広島の豪雨災害は、一瞬のうちに私達を飲み込んでしまうという怖さを痛感しました。ロマンティック雨降りもゲリラ豪雨は、映画のシーンにもなりません。
(この講演会のあと夕刻に、区内の一部で集中豪雨により床上浸水が発生)
天空に久しい旧友と思う遠い日
日に日に秋が深まる季節となりましたが、みなさまにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
前回こちらで、サピエ図書館と国立国会図書館が連携した新しいサービスについてご紹介いたしました。中央図書館では、主にサピエを利用して録音図書や点字図書をみなさまにご提供しています。今回は、そのサピエ図書館で昨年から登録が始まった「シネマ・デイジー」についてご案内いたします。
「シネマ・デイジー」は、1枚のCDに映画本編の主音声と、登場人物の動きや場面、背景などの視覚情報を言葉で解説した音声解説を、ともに録音したもので、耳で観る映画とも言われています。お手持ちのデイジー再生機で、映画の主音声を音声解説と同時に聞くことができるので、映像を見ることはできませんが手軽に映画を楽しめます。また、デイジー形式で製作されているので、作品情報、キャストの紹介、映画の本編などに簡単に移動することができます。現在、日本点字図書館、日本ライトハウス情報センター、京都ライトハウス情報ステーションの製作したものが100タイトル以上、サピエに登録されています。ご興味のある方は、ぜひ中央図書館の担当までお問い合わせください。
映画に関連して、「バリアフリー映画会」についてもご紹介いたします。「バリアフリー映画」は、目や耳が不自由な方も一般の方も、一緒に鑑賞していただけるよう、音声ガイドや字幕が付いた映画です。セリフの合間に音声ガイドにより登場人物の身振りや表情、背景などの場面解説が付いていますので、映像を想像しながら楽しむことができます。江戸川区でもいくつかの図書館でバリアフリー映画の上映会を行っており、来年2月には東葛西図書館で開催予定です。開催日と上映作品は未定ですが、ご家族やご友人と一緒に映画をお楽しみいただけると思います。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。
住所 江戸川区中央3−1−3
電話 3656−6298〔直通〕
中央図書館の担当は私たち5名(木村 高津 川原田 豊嶌 松川)です。
和田 彰
今年(平成26年)の徒歩訓練旅行は秋になり、9月15日・16日の両日となった。江戸川区役所前を7時44分、出発した。旅行のスタッフは岡田運転手・中蔦バスガイド・土舘添乗員、そして大里事務局長である。小野塚副会長の司会で、松本会長の挨拶や参加者32名の自己紹介があった。
8時25分、荒川を越え東京を後にする。途中今日の日程の説明を聞きながら埼玉県上里サービスエリアで、トイレタイムとなる。9時35分に出発した。ここから間もなく群馬県に入る。ここで世界遺産の登録となった富岡製糸場の説明を受ける。2回目の休憩、東部湯の丸サービスエリアにおり、10時55分に出発、バスは上信越自動車道を快調に走る。高速道路の両側は防音壁で景色が見えないが、刈り取られていない稲がところどころで、垣間見る事が出来る。日本の秋は実りの秋である。
昼食場所の石井味噌店に12時25分に着く。石井味噌店の味噌樽を見学する。高さ2m30cm、直径2m30cmの大きな樽に、大きな竹箍が上部に1個、中ほどに1個、下方に4個締められている。その味噌樽が12個置いてあった。やはり信州味噌として有名である。その他では名古屋の八丁味噌や仙台味噌等が有名である。昼食を食べてから高さ2mの六角型で出来たオブジェが2個あった。そして高さ30cmのオブジェが5個あった。その場所から見える山の名前を刻んだ案内石があった。
次の見学場所、亀田屋酒造店に行く。明治18年に造られた家は70畳敷で、家の内部は囲炉裏で燻されて黒くなっていた。天井は吹き抜けになっていてガラスで覆われている。酒造りの説明は壁に歴代の写真があり、それを見て説明を受けた。渡り廊下を通って家の外に出た。昔からある木造の家とは風格がある。酒の初絞りの後では、座敷でお祝いをすると言うことであった。2時30分、亀田屋酒造店を出発する。自動車道は悪くなり、ガタガタと揺れる。川筋には3つのダムがあり、ダムの高さは95mあり発電は東京まで送られている。トンネルも数多くなってきた。
平湯大滝公園に着く。10分くらい歩くと平湯大滝に着く。滝までバスで行く事も出来る。ほとんどの人が歩きバスで行ったのは3人だった。大きな階段を登り終わるとデコボコ道である。滝のそばまで着くと水の音が大きくて大きな滝だとわかった。高さ64m、滝幅6m、その水は平湯川となって流れている。奥飛騨の山に来たという感じだ。
4時30分に出発、奥飛騨ガーデンホテル焼岳に4時50分に着く。ランニング姿になり5時10分から30分ホテル前の急坂の車道を登り下りして走る。山の冷たく新鮮な空気を感じる。身体を動かすと気持ちが良い。ホテルに戻り温泉に入る。今までに私の行った滝は、那智の滝、袋田の滝、日光の華厳の滝、外国ではナイアガラの滝等である。
6時40分から宴会が始まった。ガイドヘルパーさんの自己紹介があり、北澤さんの乾杯の音頭で酒宴が始まった。藤原さんと成田さんの司会で、カラオケが始まり盛り上がった。私はお酒を飲むと眠くなり早々に部屋に戻った。
翌日の朝、5時30分、外に走りに出た。ホテル前には青色の電車(奥飛騨エクスプレス号)が止まっている。駐車場の先には高さ3mの滝というよりは落水している。大きな音がしてその流れは畳2畳ほどの岩にぶつかり大きな音をたてている。ホテルの左側には水槽があり50〜60cmの鮫が5〜6匹泳いでいた。そばによるとエサでももらえると思うのか集まって来た。車道の高い所からは露天風呂が見えた。ここの露天風呂は有名で、大小9つあると言う。1回目の走りで下ってくると、星野さんとガイドヘルパーさんが登って来た。2回目の登りに走る。6時頃には朝もやが晴れ青空となった。初めて走る道は趣があり走ってよかったと実感する。そこでは1時間くらい走った。7時過ぎに朝食をとる。バスは9時に出発した。
これから行くところ、北アルプスの玄関口上高地である。10時20分に大正池に着く。ここから上高地まで約4km、全員が1時間ほどかけて歩いた。大正池は大正4年6月に焼岳が噴火して土石が流れて桶川をせき止めて出来た池です。
お土産屋さんで登山靴のキーホルダーを買った。そして近くを散策し河童橋まで歩いて行く。橋は木製で、歩くとグラグラ揺れた。長さ約27m、歩数で55歩あった。梓川はきれいな水の流れで、勢いはすごい。明神池まで3.3km、ウエストン石には1.1kmという案内板があった。多くの登山者がいた。ここは北アルプスの登山口だなあと実感した。私は穂高岳や槍ヶ岳を登りたかったが果たせなかった。今までに登った山は中学の時、三つ峠、高校の時、富士山、妻は山岳部で白馬岳、大学の時、北海道の旭岳、八甲田山、新婚旅行は富山県の立山、盲人になってからは安達太良山、雲取山、奥武蔵の山々に登った。河童橋近くで座っていると寒くなり冷気というより寒気となっている。11時36分に全員揃い出発した。
途中急坂のトンネルやガタガタ道を通り、昼食場所そば庄に12時6分に着く。1時10分、出発。バスの中では藤原文化部長の音頭で歌合戦が始まった。二組に分かれ静かな湖畔の歌で、輪唱が始まった。続いてカエルの合唱やもみじを歌った。2時30分、諏訪湖サービスエリアに着く。諏訪湖はきれいな水で、温泉もあった。2時50分に出発、中央自動車道に乗って東京に向かう。ここからカラオケが始まった。山梨県の談合坂サービスエリアに3時55分に着き4時15分出発、指名制でカラオケが始まり、中でも「ガマの油」の口上を言う芸達者な人もいた。私は指名されて奥飛騨慕情を歌った。快調に走っていたバスが遅くなったと思っていたら都内に入っていた。皆さんや松本会長にお礼を言ってバスを降りた。中蔦さん、運転手さん、土舘さんにお礼を言って別れた。江戸川区役所前に着いたのは6時15分、楽しい2日間の旅にお礼申し上げます。ありがとうございました。
◇◆ 一言インタビュー ◆◇
関守幸男さん:(この旅のご感想を!!) いいお天気で、お食事もおいしくて、自分も元気。うれしいな〜。
古山幸子さん:関守さんがたくさん歩いてくれてうれしいでーす!!
伊東喜代子さん(大正池の回りで):楽しい、楽しい。おいしい空気をた〜くさん吸っていきます。大正池に来たのは3度目ですよ。いろんな季節に来ました。さっきお猿さんがいました。おっぱいをあげていましたよ。天気が良くて何よりです。
森 和子さん:大正池で泳ぎたかった。大正琴のお稽古を休んで、お供をしています。
星野 勇さん:全然おもしろくなかった?!
金子曜子さん:うそをお言い!!
星野 勇さん:大正池の回りは牧道あり、石ころ道ありで、65分かけて歩いたよ。水がきれいで音がこころよい。梓川からの水の恵みなんだな。
和田 彰さん:(奥様との参加、いかがでしたか?) お母ちゃんも晴れて、天気も晴れて良かったよ。お風呂は予約が取れなくて残念!!
(今日も走りましたか?) 走ったなんて言わないでよ〜。今朝も1時間、坂あり、山ありを走ったよ。気持ちが良かった〜。
藤原 美子
8月19日(火) 1時より、コミュニティプラザ一之江。来賓の皆様のご紹介とご挨拶のお言葉を一言ずついただき、松本会長の講演とページは進み、我々江戸川視障協・江戸川ガイドヘルプセンターの発展を続けるには、会員が1時間でも多く支給量をこなすこと、また心ない通院同行の“切り捨て”に声を大にして出席のみなさまに伝えました。
次のページへと場面は移り、「カラオケ」となりました。星谷さん、神尾さん、そして名司会者の岡畠さんの手によって、カラオケ大会は始まりました。
みなさま12、3人の方々がこころよくコンクールに参加してくださり、スマートでなごやかでシンプルで楽しい会が開かれました。
その見事な歌いっぷりとパフォーマンスには、やんやの喝采が飛び交いました。
ガイドのみなさま、ご出席のみなさまの温かいお心で、会は5人の城東ブロック選手を投票にて選出。
その結果、吉田聡子さん、関守幸男さん、竹橋一成さん、廣木ツネさん、小野塚耕吉さんの5名の方が、我らの「心意気」をもって? 出場してくださいます。
4時30分、高田さんの閉会挨拶でページは閉じられました。ガイドのみなさまやコミュニティ会館のみなさま、事務所のみなさまのご協力で、会場もアッというまに片付き、やさしい空気だけがありました。ありがとうございます。
10月1日(水)、足立区にて城東ブロックカラオケ大会が行われ、5人の精鋭が活躍をし、関守さんが見事3位、団体においても優秀な成績をおさめました。
10月10日(金)、なかのZOROホールにて、都盲大会二部のカラオケ大会では、関守さんがみごと第2位! ご苦労様でした。
皆様、ご協力ありがとうございました。
体育部長 冨澤 豊
第14回 江戸川区サウンドテーブルテニス大会
第14回江戸川区サウンドテーブルテニス大会が、平成26年7月17日木曜日の午後から、篠崎コミュニティ会館2階スポーツルームにて開催されました。今回の参加者は7名で、試合は11点3セットマッチで行い熱戦でした。今回も全員総当たりのリーグ戦を行い、上位4名が城東ブロック大会の選手に進出されました。以下は参加者と成績です。
参加者
竹橋一成 坂本芳雄 伊東喜代子 成田貴美代 松本俊吾 橋谷道子 冨澤 豊
成績
第1位 成田貴美代 6勝0敗
第2位 坂本芳雄 5勝1敗
第3位 冨澤 豊 4勝2敗
第4位 橋谷道子 3勝3敗
第11回 城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会
第11回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会が、平成26年9月5日金曜日の午後12時半から、北区の東京都障害者総合スポーツセンター2階集会室において足立支部の幹事で開催されました。江戸川区からは橋谷道子、坂本芳雄、成田貴美代、冨澤 豊の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田、荒川、足立の各区の参加者20選手とで熱戦が展開されました。今大会は、3名ずつ8グループに分かれて1ゲーム11点3セットマッチのリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝トーナメントへ進出しました。
江戸川の各選手は予選リーグでは橋谷選手が健闘し、冨澤選手は予選通過ならず。坂本選手準決勝で、江東区の甲斐選手に惜しくも敗れ第三位、成田選手は決勝で甲斐選手にセットカウント2対0で勝利し優勝されました。団体部門では江戸川チームが第一位になり好成績で終わることができました。多数の応援ありがとうございました。
岡畠 信子
平成26年7月18日(金)、西新井ギャラクシティ多目的室において、選手は星野さん・住山さん・竹橋さん・橋谷さん・高田さんの5名、監督は岡畠。
1回戦は荒川区と戦い、合計点数4対19で負けました。
その後、敗者復活戦(負けた3チームで、各1名ずつ)は住山さんが出場しました。
1回目は各チーム0点で、2回目は住山さんの1点で、準決勝へ立ち上がり頑張ってくれました。
準決勝は葛飾区と戦い、12対7で勝ち、決勝戦へ進みました。
決勝戦は荒川区と戦い、10対17で負けてしまい準優勝となりました。
住山さんの敗者復活戦の1点から準決勝、決勝戦まで行き、住山さんの大活躍となりました。
住山 浩子
第60回記念全国盲女性研修大会東京大会が行われました。江戸川視障協からの参加者は、9月8日(月)は20名、9月9日(火)には30名と、多数の方々のご協力を頂きありがとうございました。この大会には、全国から1200名の参加者でした。
8日には、記念講演は、マラソンの解説等を行っている増田明美さんの「自分という人生の長距離ランナー」という講演で、その中で私が感動した話は、ロス五輪からの帰りに、「非国民」という心ない人の声にしばらくの間、精神的に落ち込んでしまったこと、それを克服するのには、やはり走る事によって元の明るい自分に戻れたという話にジンと来てしまいました。今は視覚障害者のマラソンの伴走をしたりと、障害者のスポーツにと大活躍をされております。
活躍している明るい姿に接して、スポーツのすばらしさに、感動したひと時をありがとうございました。
次は全国から9人の方々によるレポート発表「バリアフリー商品と私 ─ 使ってよかったと思うもの、あったらいいなと思うもの ─」。この中では音声体重計に多くの意見が飛び交っていました。あとは飲み物の缶に「オサケ」と点字が書かれたり、シャンプー・リンスの区別、電化商品の点字表示もだいぶ増えて来ています。ちなみに私が今、便利だと思うものは縫い針に糸を通す時に使う道具です。その他プレクストーク、よむべい、拡大読書機、等々いろいろあり、便利になってはいますが、さらなる発展を願っています。また欲しいものの中でユニークな発想で、指にはめて点字が読めるものというのがありました。
記念式典で、秋篠宮妃殿下のお優しい心のこもったご挨拶、前日の式典では最初から最後まで熱心にお聞き頂いたのには、大変感動しました。日盲連会長の挨拶、女性部長等の挨拶がありました。
次は「アピール」、「大会宣言」等、次回の宮城県の会長の「こちらにも多くの方の参加をお待ちしています」と呼びかけがありました。
今回のスローガンのおもなものは、入院時にもガイドヘルパーが使えるように、乗り物で特急券等を半額に、同行援護の格差是正等のこと、が一刻も早く実現する事を願って最後とします。
冨澤 豊
私たちは昨年世界文化遺産に登録された富士山に8月3日〜4日にかけて行ってきた。参加者は小野塚耕吉さん、冨澤洋子さん、私冨澤豊、ガイドヘルパーの星谷弘子さん、金子曜子さん、深町福江さん、江幡和子さん。深町さんの娘婿の峰村学さんの総勢8名。
初日の8月3日は、新宿駅の高速バスターミナル集合。橋谷道子さんをはじめ神尾雅代さんや尾崎典子さんからお守りとお菓子を全員いただき午前6時40分元気に出発。一路バスは中央道を富士山へ。途中バスからは雲に覆われた富士山が見えた。やがてバスは中央道から富士スバルラインへ。今年はマイカーの乗り入れが規制されているため定刻の午前9時10分に富士スバルライン五合目に到着。曇り空の五合目に着くと早速無料休憩所に。ここはトイレも無料だ。
私たち夫婦と小野塚さん、深町さんの4人は土産店の2階の食堂へ。私冨澤は750円の天ぷらうどん、冨澤洋子さんは750円の山菜うどん、小野塚さんは850円の富士山カレーを、深町さんはおでんをそれぞれおいしくいただいた。他のメンバーは休憩所でそれぞれ持参した食事をとり休んでいた。富士スバルライン五合目は標高2300mでここで最低1時間は高地に慣れるため留まるのが鉄則になっている。
富士山入山料として皆で一人1000円を納めてブリキのバッジをもらっていよいよ午前10時12分登山口を元気に出発。妻は心の中でよし行くぞと気合を入れ、足取り軽くスタートできたそうだ。五合目を出てしばらくは下りが続いている。6合目の方から大勢の人が歩いて来る。10歳くらいの女の子が馬に乗って戻ってくる。天気は曇りで涼しい。
小野塚さんによれば前日に登った人がちょうど帰ってくる時間とのこと。六合目には1時間ほどで到着。標高2390mだ。ここからが砂利の上り坂と不規則な階段とをジグザグに登っていくことになる。昼12時20分ごろ七合目に着く。標高2700m。ここからは急な岩場を這い上がる。途中の山小屋鎌岩館で江幡さんの足がつったというので冷えピタを張っていただいた。江幡さんはだんだん調子を上げていける粘り強さがあるので心配ない。
山小屋東洋館を過ぎると岩に手をかけよじ登る。ここから八合目が最大の難所できつい。妻は目の見えないものの強みでガイドヘルパーの指示で一歩ずつ登り鎖を持つ手に力が入るが楽しかったと言う。私はザックの重さで後ろに引き倒されそうになる。風も強くなる。相変わらず雲の中にいるようだ。もう勢いを付けないと上がれないし自分のペースにしていくとだんだん先頭になり急な石段を上ると山小屋太子館で八合目にたどり着く。8人がそろうと午後3時になっていた。ここが標高3100m。スタートから5時間ほどになる。
太子館の前のベンチでみんな一息ついた。小野塚さんから「八合目は長いよ。今日泊まる御来光館まではまだ2時間はかかるよ。下の東洋館からここまで50分もかかった。さあ行こう」と。休みすぎると体が冷える。もう一頑張りだ。八合目は砂礫の急坂にもどる。点在する山小屋を縫うように登っていく。風は冷たい。雲が浮かぶ。途中で私は皆とはぐれてしまい本八合目を過ぎてから、妻の携帯に電話をかけると下の山小屋富士山ホテルに着いたとのこと。ここは特に風がある。もう頭が冷えて痛くなる。足も上がらない。休み休み上へ上へと登っていく。やっと御来光館に到着。やったあ。ベンチに座り込む。小野塚さんが来てザックを見てくれと頼まれる。トイレへ行ったのかなと思っていたが妻のザックを持ってきてくれた。ありがたい。やがて全員が山小屋に無事到着。ここは八合目五勺、標高3450mだ。時刻は午後5時20分で所用時間は7時間少々である。
山小屋「御来光館」は平屋で入口入って右がカーペット敷きの食堂。左が二段ベッドになっている。収容人数は150名。最初に靴入れ袋を渡されて狭くて低い自分の布団の上のフックに掛ける。
荷物を置いて一休みして、午後6時半から夕食。ハンバーグ弁当である。なかなかおいしくて妻のももらって食べてしまった。すぐに翌朝の弁当が配られた。私たち夫婦は一杯500円のコーヒーを飲んだ。なかなかおいしかった。
トイレは外にあって200円の有料。シルバーの横型の郵便受けのような料金箱にお金を入れてから入る。大用小用あって大用は洋式トイレで比較的きれいだ。私たちは午後8時過ぎには就寝。二段ベッドの下段なので低くて狭い。布団と枕はあるもののザラザラで人とくっついてしまい、熱い。頭の上が通路で人が歩く。話し声が聞こえる。酸素をシューシューやる人がいる。私は頭と肩が痛くなり、気持ち悪くなった。イビキもうるさくとても眠れたものじゃない。私は自分の肩をずっと揉んでいた。深夜0時ごろトイレに行くと夜景がきれいで御殿場、箱根、熱海あたりの街の光と思われる。空気も冷たい。フロアに寝ころんでいる人が大勢いる。眠れないうちに出発の時間になった。
午前2時10分過ぎいよいよ山頂を目指して出発だ。私は頭が痛くて気持ち悪い。ヘッドランプを点けた登山者がゾロゾロと上がってくる。登り始めてしばらくは傾斜も緩やかだったがだんだんと岩場になっていく。九合目は高さ5mほどの白い鳥居でさほど大きくない。頂上への通過点に過ぎないようだ。ここからは最後の難所になる。急な岩場が続く。多数の登山者がひしめきあい、自然とスローになる。監視員が拡声器で「止まらないでくださーい。間を開けないで進んでください」としきりに呼びかけている。「はいそこの方、後ろが詰まってますよ。横によってください」と深町さんと妻と私は脇に寄せられてしまう。風も風速5〜6mだという。星谷さんにメガネが汗で曇ってしまいザックにしまってと頼まれた。金子さんは調子が悪いという。私は岩に膝が当たったり、下ばかり見ているので方向が逸れたりする。また皆とはぐれてしまった。監視員が「あと少しですよー」と呼びかけているがなかなか着かない。「あと30mですよ。がんばってー」と拡声器の声が聞こえたので急いで登る。足下を見ていたので山頂の鳥居がわからないまま山頂に上がってしまった。突然強風が吹いて私の帽子は暗闇の中に消えてしまった。時刻は午前3時50分。深町さんの婿さんが皆を探しに行ってくれて、星谷さんが来てくれてみんなもう着いていると教えてくれた。どうやら私が最後だったようだ。標高3710mの吉田・須走ルートの山頂にはぞくぞくと人が上がってきて一杯だ。やったーというところだがウエアがびっしょりだ。水蒸気の中にいるようだ。妻は富士山頂との実感がわかずあまりの寒さに身が震えたとのこと。とにかく何か飲もうと売店に行く。売り子のお兄さんの英語がとても流暢だ。お湯で温めた1缶300mlくらいのココアが800円である。これを全員で飲んだ。寒いのでうまかった。
午前4時50分が日の出の時間だが、一面の霧である。星谷さんが照明と太陽を見間違えるくらいである。御来光はほんの少しだけ丸い太陽を見せてくれたのみになった。
体も冷えてきたので記念撮影をして下山となる。山頂だけはトイレの入り口におじさんが300円を徴収している。山頂はトイレも高い。下山口とお鉢めぐりの分岐点で学生らしき2人が監視員からお鉢めぐりは道が狭く突風が吹くと転落するから気を付けてと言われていた。午前5時25分下山開始。下山ルートは道幅の広い砂利道で転げるような急坂で、ブルドーザーが荷揚げをするルートだからひたすら降りるだけだ。午前6時ごろに山小屋に到着。朝飯だ。昨夜もらったサケ弁当をいただく。午前6時50分に預けていたザックを背負い出発。ひたすら下る。ズルズルッとやたら滑る。ゼッケンを付けた5〜60人ほどの子供たちが下りていく。眼下には山中湖が見えその手前は自衛隊の北富士演習場だ。時折ドーン、ドーンと模擬弾の音がする。白い雲が広がる。どこまでも続くジグザグ坂。本八合目で須走ルートとの分岐を右に分けて吉田ルートを降りていく。六合目で登りと合流する。六合目に入ると馬が上がってくる。一回二千円らしい。10人ほど乗せて馬車が追い抜いていく。中国人らしき一行が登っていく。午前10時20分に富士スバルライン五合目に無事到着。皆で記念のカメラに収まった。およそ4時間少々で降り切ったことになる。食堂に入って生ビールで乾杯。金子さんもビールを飲んだ。うまい。売店でみやげに富士山ショコラを購入し外へ出ると雨が降ってきた。これから上る人は気の毒だ。前日と同じ休憩所で雨宿りする。
午後1時発の高速バスで帰路に就く。午後3時25分に新宿駅に到着し解散となった。
冨澤洋子さんは富士登山が達成できたのは、小野塚さんや深町さんの周到な準備と金子さん、星谷さんと深町さんの交代でガイドしてくれたお蔭と感謝しているとのこと。私からも江幡さんや峰村さんをはじめ応援、ご協力いただいた皆さんに心から感謝したい。ありがとうございました。
下山して、小野塚さんにご馳走になった一杯のビールの美味しかった事。五臓六腑にしみわたるとはこの事でしょうか。ご馳走さまでした。金子
生け花教室「千草会」
高橋 満子
皆さん、こんにちは!
お花のサークル「千草会」です。
渡辺先生を中心に月1回、タワーホール船堀でお花を生けています。
今は会員3名で和気あいあいとやっています。
新年会と文化祭で私たちの作品を発表しています。
少しでも興味のある方は是非、私達と一緒にお花に触れてみませんか?
松本 俊吾
10月25日(土)、今秋も日本で培われてきました鍼灸術の学術研鑽の場の一つ、第42回日本伝統鍼灸学会香川大会がユープラザ宇多津で開かれ、業友の仲間10人で参加しました。一泊目は琴平温泉に宿を取り、そして当初の計画通り、翌日の午後、今回の旅のもう一つの楽しみでもありました、オリーブの実が瀬戸内海の潮風に揺れる小豆島での思い出の旅の一ページを開いてみましょう。
10月26日(日) 穏やかな昼下がり、讃岐路の名勝地、源平の合戦で知られる屋島を臨む栗林公園は、水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに日本三大名園の一つとして有名です。庭には手入れされた松の緑がおりなし、これに紫雲山の借景がそこにありました。遊歩道の池に映える庭園内の月島と、池を回遊する錦鯉の群れを左に見ながら、園内の茶店にて名物の讃岐うどんを頂きました。中年のおばさんが讃岐なまりの大きな声で、「うどんが冷めないうちに食べんしゃい」と丼を私の右脇に配膳、私は割り箸で挟み「つるつる」とこしのあるうどんはシコシコとして、のど通りも良く胃に収まりました。
午後3時10分、高松港を後にしたフェリーは、白色に緑のラインが映える三階建ての大型船に、マイクロバスに乗ったまま、船内の駐車スペースに軟着陸。フェリーは白い波の航跡を残してオリーブの香り豊かなロマンの島に向けて出港しました。中秋から晩秋にかけての瀬戸内海は、夕凪の鏡のような海面は折から夕日が沈む時間ともなり、目前の瀬戸大橋の向こうの島影に真っ赤な太陽が沈む光景を拝する瞬間が偶然重なったのです。
この落日を目前にして、私の介助をして頂いていますガイドのMさんが、「素晴らしい!」と発し絶句。瞬時の光景に遭遇したのです。私の故郷の愛媛県菊間町(現在は今治市)で幼少の頃、夕日の落ちる寸前の深紅の大きな丸い太陽が脳裡に蘇ってきました。
土庄港から旅装を解く小豆島国際ホテルは引き潮時にエンジェルロードが数百メートル、幅3メートルくらいに続いて、干潮の時々の海岸への道が細い半島のように突きだし内海の先に開くことで、小豆島の新たな名勝地になっているようです。このホテルの西側から海に続く白砂の向こうに幸せを約束する守り神が居ることを願い! この小島に続く道は薄暮の時を迎えていました。
早速10名の一行は小豆島の白い砂の感触を確かめながら、波打ち際に寄せるサラサラと繰り返す優しい波音に心が洗われるような気になったものです。さらに歩を進めて左脇の海水に浸食された岩端に置かれた幸せの鐘を2度少し強めに叩き、余韻が西の空に尾を引いて、流れました。
その夜の宴席での美味しい礒料理や、オリーブの薫り高いお膳に地酒の喉通りの良かったことが、小豆島の魅力の一つになったことは申し上げるまでもありません。
10月27日(月)、小豆島の早朝に通り雨があがり、湿気が肌に優しく感じ、潮の香が漂い、気分は最高。昨夕の小島に続くエンジェルロードを目前に一望できる、海沿いの「約束の丘」に登りました。小豆島の南西、土庄港に続く白砂の海岸線で岸壁とのコントラストがこの島の素晴らしい景観美を作り出しているのです。私はMさんの肩に左手を置き、ホテルのすぐ脇から小岩が連なる上り勾配の岩道を踏みしめながら、50メートルくらいのところにある「約束の鐘」にたどりつきました。
朝日を背に受けて、これは昨夕と異なり‘約束を果たしてくれる鐘’とも呼ばれ、昨日叩いた幸せの鐘より一回り大きいものでした。槌を手にして一つ大きく打ち鳴らし、この余韻が小高い丘から、瀬戸内の海沿いの東の空の黄金色の朝日に向かって流れたような気がしました。
雨上がりの丸い岩畳の坂を下り、波打ち際から、がさがさと砂を熊手でアサリを取っているような音が聞こえてきました。
初老の漁夫が手提げのバケツを差し出し、数匹の15センチくらいの「べら」(通称青ギザミ)と呼ばれる白身の小魚で砂利の中に仮眠をしているのを熊手で呼び起こして捕獲する漁法だそうで、バケツの中に手を入れてみると尾ひれをくにゃくにゃと弾くように動かして、これはまた肉感的で、寝覚めを襲われた魚君は、何が起こったのかなあと驚いてバタバタともがいているようにも思えたのです。漁夫の頬が緩んだ一コマでもありました。
引き潮の波打ちぎわにがしゃがしゃと
熊手のひびき漁夫の頬緩む
その日の朝食は、散歩のせいか瀬戸内の魚介類を満喫するものとなりました。
午前10時過ぎに、「二十四の瞳」でおなじみの岬の分教場で大石久子先生が12人の生徒に教鞭を執った教室の机を前に木製の腰掛けに座ると、私は同時代を過ごした幼い頃の想い出が蘇ってきました。岬に沿ったお土産店のおばさんにオリーブの苗を「一鉢600円でいいよ」と声をかけられ、Yさんがオリーブの鉢を品定めしていました。
午後には小豆島の景勝地寒霞渓のロープウェイの4分50秒に身を任せて、612メートルの「もみじ」の一部は赤く染まり始めているようでした。このロープウェイの頂上駅から渓谷沿いに瀬戸内海を一望する眺めが、11月下旬には真っ赤な紅葉で彩られるそうです。
日本で初めて国立公園に指定された、瀬戸内海では高い山の名所を後にして、私の小さな旅は素朴な島の人々の出会いの旅でもありました。
小豆島旅ナビhttp://shodoshima.or.jp/
1.簡単おいしいクッキング
〔藤原美子さんのレシピ〕
◎ 春雨の中華サラダ
材料(2人分) 春雨50g きゅうり1本 もやし半袋 玉ねぎ1/4個
タレ(ゴマ油 酢 めんつゆ 各大さじ1)
作り方(1) 春雨は熱湯で3分ほどゆで、冷水でさまし、ザルにあげておく。
(2) もやしは水からゆで、沸騰したらすぐ火をとめ、ザルにあげ水気をきっておく。
(3) きゅうりは4cm程の長さに切り、千切りにしておく。
(4) 玉ねぎはうすくスライスしておく。
(5) すべての材料をボールに入れて、あわせておいたタレを具にまぜあわせたら、あら、どこかの中華料理屋さんとおんなじ〜!!
(あ、そうそう、タカノツメを1本、輪切りにして入れるとおいしいよ!)
〔金子曜子さんのレシピ〕
◎ かぼちゃサラダ
材料(3〜4人分) かぼちゃ1/4 牛乳大さじ2 マヨネーズ適量 塩コショウ適量
作り方(1) かぼちゃを火が通りやすい大きさに切り、耐熱皿にのせる。
レンジ600Wで4分チンをする。
(2) 柔らかくなったら、ボウルに移して塩コショウ、マヨネーズ、牛乳を加え、味見しながら和える。
※ 玉ねぎ1/4をみじん切りにして水にさらし、布でしっかり水を切って和えても美味しい。
2.便利グッズの紹介 **日常生活に役立ちます**
USBラジオカセットレコーダー RCS-U500K-S
ラジオやカセットテープの音源をUSBフラッシュメモリへ録音できるシンプルで昔懐かしい形状のステレオタイプのラジオカセットレコーダーです。USBメモリに保存したデータはMP3の128kbpsで保存されるので、プレクストークのPTN2やPTP1、リンクポケットなどでも再生可能です。
価 格 : 4,980円(税込)
大きさ : (幅)29×(奥行)8.5×(高さ)11.6cm
付属品 : 電源コード、アルカリ単2形乾電池4本
問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部 03-3209-0751
紙幣が見分けられる! 簡単サ印ガイド
サインと捺印のためのガイド枠が付いた紙幣見分け板です。一万円札サイズで、千円札と五千円札も長さで見分けられます。紙幣を合わせやすくするためのすべり止めも付けました。すべり止めは、サインをする時にも滑りにくい効果があります。
価 格 : 325円(税込)
大きさ : (幅)16×(高さ)7.6cm
問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部
03-3209-0751
3WAY水切りボウル
側面の一部にザルのような網目があることによって、ボウルとザルの機能が合わさっているキッチン用品です。ボウルの底が3面になっているので、網目を下にして傾けると「水切り」ができ、反対側に傾けると「洗う」「和える」ことができ、水平状態にすると「さらす」ことができます。
価 格 : 2,200円(税込)
大きさ : (直径)23.5×(深さ)12.5cm
材 質 : ステンレススチール
問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部 03-3209-0751
のびのびストレッチロープ
手軽で簡単に上半身をストレッチできるシリコン製のロープです。全長約35cm、団子状になっている両端のにぎり部を持って、胸の前や頭上で左右に引っ張るだけ。体の筋を思いっきり伸ばし、ココロとカラダを解放しましょう。軽量で、どこにでも持ち運べます。色はグリーン。エクササイズCD付。
価 格 : 1,255円(税込)
大きさ : (幅)35×(持ち手の高さ)約3.5×(ロープ部の高さ)約1.4cm
重 さ : 90g
問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部 03-3209-0751
(日本点字図書館ホームページより)
日本点字図書館販売サイト わくわく用具ショップ
〈渡邊 登〉
半年の書道学びし孫われに とめ・はね・はらいを手ぶり身ぶりで
残る生(よ)になにおかひとつ繚乱の ふたりにめぐれそっと静かに
〈藤原 美子〉
小田原のさきをいそぐは二人づれ 昼飯めざしてただあるくのみ
(江の浦港の飯処をめざして)
根府川に江戸をたずねて二里ばかり ジャリトラゆきかい関所はいずこに
(俳句) 災害に みのりのあきも かたすかし
〈和田 彰〉
さわやかな冷気を肌に奥飛騨を 妻に引かれて急坂走る
登山者の多く集める河童橋 ゆれる木橋がアルプスの道
〈岡畠 信子〉
病院で結果聞くまで憂い顔 出て来た時は笑顔満開
コスモスが風に揺らいではかなげに そっと手に取りほのかな香り
〈成田 貴美代〉
卓球の交流ワクワク仙台へ 初の手合せスカイプの友
寅さんの足跡たどる記念館 人出おおしは矢切の渡し
〈松本 俊吾〉
朝凪に霧笛残して一筋に 白きフェリーは土庄港に入る
(小豆島にて)
〈長谷川 とくよ〉
数匹の猿が人間みてる道 土掘りいるは白(はく)ビシンらし
わが背なにやぶ蚊あまたと若き娘(こ)が 手にはらいつつ追い越して行く
(上高地にて)
アイネット情報誌、いよいよ記念の30号を迎える運びとなりました。感慨ひとしおです。最近は印刷会社に回しちゃんとした冊子になって戻って来ますが、創刊号当初は協議室の中の聴覚の方達の部屋で印刷を頼み、ホチキスでとめていたと記憶しています。
原稿を書くのにも、スラスラとはいかず時間がかかり苦労したものです。テープおこしなども初めての事で、聞きながらパソコンに入力していくのも大変でした。これは今でも時間がかかります。編集委員の方もいろいろ変わりました。
その方たちのおかげもあって、30号を迎えられたのだと思います。新鮮な情報を会員の皆様に伝えたいというのが心境です。
本号では記念号にふさわしく多田区長さんをはじめとして他方面の方々に原稿を寄せて頂きました。ご一読頂ければ幸いです。 (N)
情報誌編集委員 (50音順)
井草 恵子 金子 曜子 小林智恵子
鈴木 洋子 成田貴美代 日高真木子
藤原 美子 松本 俊吾
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