松本俊吾
平成12年に産声をあげた情報誌「アイネット」も、節目の25号を読者の皆様にお届けすることになりました。
現在の編集委員も、小林さんと藤原さんが加わって会員は6名になりました。
また編集のサポートをお願いしています日高さんをはじめ、金子さん、そして鈴木さんを合わせて総勢9名で5回の編集委員会を開いています。
本号でも江戸川視障協の主な事業や活動をトップページに掲載し、ありのままの姿が見える記事になるよう、一つ一つの原稿を丁寧に読み合わせ校正を加えています。毎回の編集委員会の障害者協議室では、いつも笑いの絶えない作業風景がそこにあります。
そして、皆さんが毎回持ち寄ったお茶菓子を頂きながらの談笑も楽しみの一つで、これが委員のエネルギーの源になっているのかも知れません。
本号では、平成24年度の通常総会の報告記事を、小林さんが要約して判りやすくまとめてくれました。また藤原さんには日本橋界隈を訪ねた七福神巡りのエピソードを交えた紀行文を寄せて頂きました。私たちが忘れがちな「江戸の情緒」を垣間見る気がします。
そして、6月に行われました甲州路を訪ねての下部温泉徒歩訓練旅行では、山梨県立美術館でのミレーの「落ち穂拾い」を始めとする絵画や彫刻の見学の模様を成田さんと小野塚さんがまとめてくれました。私も当日は美術館内での多くのボランティアの女性の皆様に手を取って頂き、名画を観賞することが出来ました。特に中世フランスの田園風景のうち、農夫の所作を指先の感覚を頼りに脳裡に描き、絵画の持つ奥の深さに改めて感動を覚えたものです。
一つ残念だったのは、テーブルの上に置かれた模擬絵画に点図が描かれていれば、もっと絵の全体の様子が読みとれるような気がしました。それから彫刻では裸婦像にも手を取って触れさせて頂き、しなやかな女性の体の線が見事に表現されているのに驚きました。見学時間が制約されていましたので、次に訪れる際には時間をかけて多くの美術品に触れてみたいと思います。
この他にも江戸川区という地域での草の根の活動をご紹介させて頂きました。
今後も読者の皆さんと共に歩むアイネットでありたいと考えています。これから暑い夏がまたやって参りますが、節電を心がけながら乗り切りたいものです。
小林 智恵子
去る5月19日(土)、午後1時20分から4時30分まで、NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会 平成24年度通常総会が、タワーホール船堀・4階研修室にて開催されました。さわやかな春の日差しの中、37名の会員と、付き添いのご家族・ガイドヘルパーなど、たくさんの方が集まりました。
当日は、本会顧問の田島和明先生(都議会議員)と、須賀清次先生(区議会議員)が、ご公務の中駆けつけてくださり、大変力強く温かいご挨拶をいただきました。
最初に、松本俊吾理事長の挨拶がありました。その中で、
1. 先日、『点字毎日』の取材を受けたが、全国の中でも、江戸川区は頑張って防災対策に取り組んでいること
2. 昨年10月からスタートした「同行援護」は、個別給付として国が予算の裏づけを取るようになり、「最低50時間の保障」をはっきり文書で通知しているが、まだ、この制度も十分に定着したとは言い切れないこと
3. 江戸川区に要望することとして、
@ 日常生活で使う「同行援護」と、通院で使う「居宅介護サービス」の「通院等介助」との線引きを、はっきり示していただきたいこと
A 災害時に備えて、今年度中には、本会と江戸川区の間で、メールの交換ができるような連絡体制にしていきたいこと
などが話されました。
さて、成田貴美代さんによる開会の辞に続き、千歳雅行事務局長から、職員の鈴木真智子・増田美智子・小野寺明子さんが紹介されました。
司会者の小野塚耕吉副理事長により、冨澤豊議長、議事録署名人に松本俊吾さん・田名後浩子さんが選任され、定足数の確認後、議事が進行しました。
【第一号議案】 平成23年度事業報告並びに決算承認の件
* 総括報告 : 松本理事長より、以下の報告がありました。
1. 事業の成果 : 通院等介助(障害福祉サービス事業)と、9月までの「移動支援事業(地域生活支援事業)」、10月からの「同行援護(障害福祉サービス事業)」を合わせると、大体27,000時間を切るぐらいで、昨年度と比べると、3%ほど増えた。前半は、東日本大震災の影響で少なかったが、後半になって盛り返し、11月には今までで最大の2,999.5時間を記録するなど、順調に推移している。
2. 特定非営利活動に係る事業
@ 公的機関発行の録音物等の発受事業
A 障害者自立支援法に基づく障害福祉サービス事業
B 障害者自立支援法に基づく地域生活支援事業
C ガイドヘルパーのための研修会等開催事業 : 8月と2月に開催
D パソコン講座・研修会等開催事業 : 2名の方がパソコン講座を受講
3. 本会の運営委員会が実施する諸事業及び活動
@ 視覚障害者の防災対策、自立と社会参加及びバリアフリー化のための諸活動 : 昨年も、区の要望書に基づき、福祉部、土木部・災害対策課、広報課、文化課・スポーツ振興課・図書館・教育委員会・生活振興部地域振興課・都市開発部施設課との意見交換会が開催された。要望の中心は、「同行援護」について。
A 創立記念・沖縄県八重山周遊旅行 : 石垣市視覚障害者福祉協会との交流会を行い、大きな成果があった。
B 5大行事の開催 : 徒歩訓練旅行(養護盲老人ホーム・ひとみ園見学とさくらんぼ狩り)、納涼懇談カラオケ大会、日帰り行楽行事の実施(山梨県増富温泉)、第27回文化祭(170人ぐらい来場)、平成24年新年会(松本理事長・厚生労働大臣表彰受賞祝賀会を兼ねる)。
C 城東ブロック行事への参加・協力(幹事区は江東区) : 家庭生活訓練事業(ストレッチ体操)、スティックボール大会、交流カラオケ大会、サウンドテーブルテニス大会(団体優勝は江戸川区、個人優勝は成田さん)、生きがい教室など。
D 本会の組織強化に繋がる諸活動の積極的な取り組み(クラブ活動など)
E 区内の友好諸団体との交流
F 区内の障害者団体・上部団体との連絡調整と行事に対する協力 : 昨年は、障害者団体連絡会の20周年記念で、松本理事長が感謝状を受賞。
* 現在の会員数 : 正会員84名、賛助会員32名、会員総数116名。
ここで、新入会員2名(佐藤日出夫、松本清二)の紹介と挨拶がありました。
* 小野塚副理事長より、役員の構成について、相談役2名、監事1名、理事・運営委員17名、合計20名で運営されたことと、理事運営委員合同会議が7回、常任理事会が3回開催されたことが報告されました。
* 田名後総務部長より、毎月発行されている情報連絡テープの内容が報告されました。なお、CD(デイジー方式)でも発行されているので、希望者は事務所までお申し出ください。
* 女性、熟年、文化、体育、職業、企画、広報事業、安全対策の各部長、都盲協の担当者の挨拶がありました。
* 平成23年度決算報告 : 千歳事務局長より、収支計算書、貸借対照表、財産目録、特別会計等が報告されました。その後、`島三郎監事より、本会の財務面に関する説明と、事務所の運営問題、事業内容・収支見通し、正味財産の推移等を含め詳しい監査報告がありました。
【第二号議案】 役員選任の件
1. 松本理事長より、平野税理士を監事として推薦する件、`島監事を顧問に選任する件について説明がありました。
※ 監事の平野税理士と、顧問の`島さんの挨拶がありました。
2. 都盲協代議員5名の選任について : 都盲協の公益社団法人への移行に伴い、各支部ごとに会員15名に1名の代議員を選出すること、本会では、役員16名を会長推薦の立候補者として公示したことが、松本理事長より説明されました。選挙は、2名ずつ投票する方法で行われ、開票の結果、小野塚耕吉さん・田名後浩子さん・高田孝治さん・池田定道さん・藤原美子さん、次点として成田貴美代さんが当選しました。ここで、一人ずつ、所信表明がありました。
【第三号議案】 平成24年度事業計画並びに収支予算承認の件
松本理事長より、今年度の事業計画が発表されました。その中で、「住んでよかった江戸川区・活動してよかった江戸川視障協」となるように、皆さんに協力していただきたいこと、現在の事務所を、ボランティアの方々にも録音室として使っていただくには狭いので、今の事務所と連動し、トランクルームの機能を持った便利な場所を探していること、NPO法人として、なるべく経費を使わずに、ある程度、会員の皆さんに還元するには、どこで線引きをするのか考えなければならないこと、などを話されました。
続いて、千歳事務局長より予算案が発表されました。松本理事長より、事業費の仕組みについて、「同行援護」の場合、3、4時間ぐらいで1700〜1800円ぐらい、6、7時間で1600円ぐらいと、スライド式に少なくなり、10時間を越えると1500円を切ることが説明されました。
ここで、以下のような質問・要望がありました。
Q(植木):「同行援護」は長時間使わないほうがいいということか?
A(松本):支給量の範囲内で、自由に使っていただき、どうしても足りないときには、「アイフレンズ江戸川」に、相談に乗っていただくようにお願いしたい。
Q(北澤):江戸川区内に新しい施設を作るときには、必ず点字ブロックの敷設を、また、図書館には対面朗読室を設けていただけるよう、是非お願いしたい。
A(松本):文化プラザ・篠崎は江戸川区の敷地ではないので、点字ブロックは、地主の承諾を得ないと敷設できないが、今、土木部に申し入れている。その他に、篠崎の危険な五叉路の所に信号機を付けてほしいという要望があり、土木部の遠藤係長と一緒に、小松川警察署に行ってきた。タワーホールの前の音声信号機の所には、エスコートゾーンができることになっており、区役所の前、駅の周りなど、順々に敷設されることになっている。
Q(富澤):新しい事務所の家賃の上限はどれくらいか?
A(松本):千歳事務局長や顧問の`島さんの助言をいただきながら、役員の皆さんと相談して、半年以内に決めたい。船堀駅から徒歩5分ぐらいの所を希望している。
Q(岡畠):11月8日、都盲協のスティックボール大会が多摩地区で行われるが、あまりにも遠くて、参加希望者がいないので欠席したい。
A(松本):皆さんが決めることで、参加者がいなければ出なくてもいい。
【第四号議案】 その他(松本理事長より)
1. 「同行援護」について : 若いガイドヘルパーが主流となり、ベテランのヘルパーが、後輩を指導しながら支えていくようなガイドヘルプセンターにしなければならない。
2. 東京都盲人福祉推進政治連盟会費納入の件 : 福祉は黙って付いて来るものではないことを、30年の活動を通して痛切に感じている。行動を起こすことで、江戸川ガイドヘルプセンターが守られ、皆さんの福祉増進・活動に繋がっていくので、是非協力していただきたい。
3. 賛助会員入会について : 本会を活性化するためにも、ガイドヘルパー、ご家族の方に、是非ご協力いただきたい。
議事はスムーズに進行し、第1号議案から第4号議案まで、全て拍手をもって承認されました。
議長退任挨拶の後、高田孝治さんによる閉会の辞で総会が終了しました。
※ 変化の多い時代ですが、常に社会問題に関心を持って、精一杯、私にできる行動をしていきたいと思います。
地震などの災害対策に関する危機管理室防災危平成24年度第1回防災・福祉部意見交換会報告機管理課、福祉部障害者福祉課と広報課を交えた3課長第1回意見交換会が、去る5月31日にグリーンパレスで開かれました。
本欄では安全対策部と共に同行援護支給量を含めた諸問題について、意見交換の内容を報告することにします。
日時・会場 … 5月31日(木) 14:00〜15:30・グリーンパレス401
江戸川区出席者 … 柿澤危機管理室防災危機管理課長・岡村障害者福祉課長・
矢作広報課長・菊池計画係長・関口身体障害者相談係長・
谷田部庶務係長
本会出席者 … 松本俊吾・小野塚耕吉・田名後浩子・成田貴美代・高田孝治
橋谷道子・池田定道・岡畠信子・千歳雅行(事務局)
安全対策部 高田 孝治
1.防災を含む視覚障害者の諸施策を円滑に行う目的で、江戸川区福祉部障害者福祉課間とのメールによる連絡体制の早期整備について要望。
@ 本会の連絡窓口を本会理事長のメールアドレスとする。
A 6月中に区の窓口のアドレスを提示する事を岡村課長が回答。
※ 江戸川区においては関係各課間で調整して、本メールを通じて視覚障害者に関する情報を随時提供する。情報提供を受けた本会は会員に適切な情報媒体を通じてすみやかに通知する。
B 区広報課は「区広報」等を通じて災害対策関係情報の提供。
2.発災時の諸要望
@ 一人暮らしの要援護者リストに基づく救援策の具体的思案の提示。
A 1次避難所から2次避難所への視覚障害者の移送問題について。
1) 視覚障害者を主とする2次避難所の特定の早期提示。
2) 2次避難所内での視覚障害者への誘導や食事等について、区内ボランティア団体の協力を得て対応策を講じて頂くよう要望。
3.区内視覚障害者に配布した防災ジャケットと防災手帳の活用方法の検討を要望した結果、本年7月26日に行われる区防災訓練に参加出来る事となった。ご尽力を頂いた柿澤課長に感謝したい。
※ 意見交換会の最後に江戸川区から「発災時は区が機能するのには3日間かかるので、それまでは区民各自が日頃からの備えで命を守ってもらい、地域のコミュニティを使って3日間命をつないでもらう事に尽きる」と言う現実問題が提示されました。ますます日頃からの災害への備えの重要性を実感しました。
松本 俊吾
Q(松本):居宅介護事業における通院等介助と同行援護の通院の利用問題について区の区分はどうか。
A(関口):昨年9月にも説明したが、定期通院は通院等介助、突発的なカゼ等の疾病は同行援護で対応してほしい。
Q(松本):同行援護の増量の際、通院等介助支給量に影響しないと思うがどうか。
A(関口):そのような指導はしていないが支給量の全体を見直す場合はありうる。
Q(松本):二つのサービスの必要不可欠な外出について、総量による見直しをしないようお願いする。
A(岡村):必要不可欠の外出なのだから、増える人もあれば減る人もある。目安はあるがご相談する。
Q(高田):細かい申し出で迷惑をかけるかも知れないが宜しくお願いしたい。
Q(松本・小野塚):ガイドヘルプセンターをやっている関係から自主規制をしている。7月30日に都盲協の創立記念式典がタワーホールである。また10月26日に第44回都盲大会が新宿区で行われる。この二つの参加者の支給量を8時間増量してほしい。
A(岡村):検討させてほしい。(後日、二つの大会に8時間を認める連絡あり)
※ 最後に、要望書に基づく夏恒例の福祉部との意見交換会を8月初旬に行うことを確認、相互に有意義な意見交換会になりました。
松本 俊吾
昨年10月1日に個別給付化されました同行援護事業(障害福祉サービス事業)は施行後9ヶ月を経過し、東京都についてはほとんどの区市町村で、概ね安定したサービスが提供されているようです。
そこで、視覚障害者の外出の保障に係る移動支援から同行援護への制度変革の経緯と方向性を探りながら、その現状と課題を要約してあげてみたいと思います。
さて、この制度のこれまでの経緯をはじめに振り返ってみましょう。
平成15年の「支援費制度」の導入によって、いわゆる「措置から契約」に福祉制度全般において変革がなされ、障害者施策が前向きに進むきっかけとなったことは周知の通りです。
それ故に平成22年12月の障害者自立支援法の一部改正は、知的障害者の外出支援の行動援護や障害福祉サービス事業の通院等介助に準じて、個別給付の「同行援護」に継承され、安心安全の外出保障に道を開くことになったと考えます。
すなわち、この制度変革は視覚障害者の外出支援の仕組みが、利用目的や予算の裏付け等、適用範囲や支給量を含め抜本的に制度そのものが見直されたとも言えましょう。具体的には、地域生活支援事業の「移動支援」サービス(裁量的経費)に変わり、国が主管する個別給付の「同行援護」サービス(義務的経費)に位置づけられるとともに、外出時の「読み書き」を主とする移動に係る情報提供が主体となりますサービスに様変わりしたのです。
この「同行援護」は日盲連がかねてから強く情報提供を意識して要望を続け、自立支援法の改正に力を注いだ結果として、国による抜本改正に道を開いたことは冒頭に触れておかねばなりません。
この「視覚障害者の外出保障」に係わる「移動支援」と「同行援護」二つのサービスの最も大きな相違点を挙げてみましょう。
一つに、「同行援護」では、情報提供を視覚障害者の外出支援において最も重要な要素と位置づけたこと。
二つに、「同行援護」では、国が支給量の基準値(概ね月50時間)を設定し、全国のどの地域においても、この範囲内において予算的裏付けのある支給量として提示したこと。
三つに、移動支援を主とする事業者が、個別給付の「同行援護」への参入がスムーズに行えるよう経過措置を講じ、サービス提供責任者の資格要件と配置基準を緩和したことを挙げることが出来ます。
しかし、平成23年10月1日からサービスが開始されたこの「同行援護」については、都内では、暫定的に「移動支援」のまま、サービスを提供している区市町村が一部に見受けられたことも見逃すことは出来ません。
去る3月30日に開かれました日盲連移動支援事業所等連絡会の研修で、厚生労働省の高木専門官は、「可及的速やかに同行援護サービスの提供体制を整えるように区市町村に促したい」と、今後のこの制度の有りようを示唆していました。
更に同氏は、長年の懸案であった、宿泊を伴う外出の同行援護の摘要について、次のような内容の説明をされました。
「同行援護における宿泊を伴う利用については、支給決定時間の範囲内であり、社会通念上適当であると市町村が認めた場合は対象として差し支えないことから、再度自治体とご相談いただきたい」と話されました。
障害者総合福祉部会の骨格提言を受けて、「障害者総合支援法」が野田内閣において閣議決定され、国会での審議がなされ、一部改正を含めこの法案は成立することになると思われます。しかし法律の正否に拘わらず、同行援護の制度そのものは変更なく、現行制度が継続されることになっています。
私たち視覚障害者がいつでも自由に外出できる社会こそ、理想の福祉社会であることを肝に銘じて、将来を見据えてもう一度、「措置から契約へ」10年前の制度変革の流れをふまえながら、江戸川区という地域で生活する本会会員は次の10年に向けて、安心安全の外出をモットーに、江戸川区という住み慣れた環境の中にあって地域に根ざした活動を続けて行く必要があります。
そして同行援護サービス内容の改善に向けて、日々たゆまぬ努力を重ねたいものです。
田名後 浩子
本会の松本俊吾会長が、昨年12月7日に厚生労働大臣表彰を受賞しました。平成24年1月14日の新年会で、文化部長の池田定道さんからいただいた祝辞をご紹介します。
松本会長、厚生労働大臣表彰受賞おめでとうございます。
私たちがこのように日常生活に参加し、あらゆる行事にも参加できることは、これは、松本会長の尽力が非常に大きいと思うのです。
そして、その業績が認められ、このような表彰をいただくことができたと言うことは、私達にとっても非常にうれしいことだと思っております。
会長、どうもありがとうございます。
私が会長と初めて会ったのは、約10年くらい前だったと思います。
: その頃、私が視覚障害者となり、仕事も失って、区の福祉相談係の方に相談に行きました。そして、そこで国リハという所を紹介していただき、そこであはき(按摩・はり・灸の略称)の勉強をすることになりました。
そこの同窓会で松本会長に初めてお会いいたしました。別に特別なことはなかったのですけど、その時に「なんか困ったことや、相談することがあったらいつでも来なさい」、このように声をかけていただきました。
なんか自分一人でいた時にですね、そのような声をかけていただき、「あー、これで、そのうちに何とかなるんじゃないかな?」という希望が湧いたと言うことは事実です。
そして、無事免許を取得し、江戸川に戻って参りました。
それ以来、会長と一緒にいろんな活動をさせていただいております。
はじめは単に「まあ、面倒見のいいおじさんかなあ」それくらいに思っていたのですが、実際、江戸川視障協の活動、盲人会の活動、そのようなことを一緒にしていくにあたり、そのバイタリティー、その権威力、これのすごさには驚かされています。
私達、もうついて行くのがやっとか、もうついていけなくなるくらいですけど、まあ、これも、松本会長のためにということでもありますし、私達のためにということで一生懸命頑張っております。
また、学術方面でも非常に優れていらっしゃいまして、東洋医学の関係です。全国の学会などにも行くのですが、そこで会長は座長として、若い研究者が発表されることをですね、私達あまりよくわからないのですが、それを上手に解説して、よくわかるようによりよく説明を加えてくれております。
なんか私もちょっとは、わかるような気にさせていただけております。本当にどうもありがとうございます。
非常にパワーを持ち、技力もあり、見識もある会長です。こういう人材はそうはいません。もう、こういう人材はですね、どんどんどんどん表に出していただいて、これからもどんどんどんどん仕事をしていただけますことを、お願いいたします。
この度はどうもおめでとうございます。
以上、池田さんの新年会での祝辞を書かせていただきました。
松本会長は、平成21年に「都知事賞」、22年に「区政功労賞」もいただいており、3年続いての受賞です。
現在、本会の社交ダンスサークルドリームに所属し、伊東金四郎先生のご指導のもと、池田定道部長の特訓を受け、汗を流しています。昨年の文化祭では、みなさんの知らない松本会長の一面を見ていただきました。
これからも、健康に気をつけて、江視協の会員を引っ張って行ってください。
松本会長、おめでとうございました。
宮地 昭雄
6月24日、納骨の儀が行われる予定になっています。そこは成田空港から程近い三方に林を望める広々とした霊園の一角です。
藤田悟郎さんが亡くなられて12年という長年月、江戸川視障協のクラブ活動にかけた情熱と気力、そして貢献は賞賛のほかありません。
松本理事長も棺に向かって「ありがとう」と言っていたと聞きましたが、その一言はすべての思いをなつかしく晴々とした気持ちにさせて、旅立って行ったと思えます。
告別式に出席できなかった私が送った追悼文を次に記させて頂きます。
藤田菊江さんが5月7日午後2時33分に亡くなられました。やむをえない事情とは言いながら、弔文のみで今日の式に出席できないことをお詫び致します。
そして今、悲しみとさびしさのなかで、哀悼の気持ちを禁じえません。
振り返ってみますと、藤田悟郎さんが亡くなられたのは平成12年1月25日と記憶しております。それから12年以上の歳月が流れました。
実はあの時、みんなが心配しておりました。あれ程仲の良かった悟郎さんが亡くなられてどうなるんだろうかと思いました。どこに行くにも一緒、悟郎さんが行く所には、かならず菊江さんがいました。
しかし私達が心配するには及びませんでした。
都盲や江戸川視障協の活動を今まで通り、むしろそれ以上に頑張っている菊江さんがいたからです。
一人になった時、女性のほうが強いと言うことをしばしば聞きますが、まさに菊江さんもその中の一人。
しかし涙を隠して頑張ったこともあったでしょう。
そしてまた、引き際がみごとでした。今年の3月を区切りにご自身の寿命を知っていたかのように全ての役を辞し…。寒い春でしたが1ヶ月と1週間、あっと言う間に逝ってしまわれました。
今から思うと、藤田ご夫妻の後半生は、江戸川視障協と共にあったような気がします。心からご冥福をお祈りし、お別れの言葉と致します。
熟年部 岡畠信子
熟年部は初代の、今は亡くなられた藤田菊江さんが、熟年のスポーツとして長きにわたって会員の人達と楽しみながらやってきたそうです。私もはやくからスティックには参加してきました。今は代替わりして私が熟年部をあずかる事になりました。まだまだはじめたばかりで、わからない事ばかりで、会員の皆さんに助けてもらいながら歩き始めました。会員は今10名ほどいますが、またやってみたいと思われる方は、岡畠までお知らせください、お待ちしております。 (※ 毎月1、2回・グリーンパレスにて)
今年の7月26日には墨田区の産業会館で城東ブロックの大会があります。
江戸川からは1チームが参加します。秋には都盲大会もあります。
会員の皆さん、どうぞ一度遊びにきてください。
熟年部はもう一つの楽しい集まりがあります。外になかなか出たがらない熟年の方たちとの楽しい語らいや、美味しいお食事など、私と住山さんが企画して美味しいお店をさがして、皆さんにお電話したり、情報連絡でお誘いしています。
最近では5月10日に新小岩の「梅の花」というお店に、お豆腐のコースを食べに行ってきました。会員、ガイドあわせて17名あつまってくれました。
皆さん美味しいといいながら、わいわいがやがや楽しそうにいただいて、最後にはデザートでしめくくりになりました。
またいろんなお店につれていってほしいと皆さんがのぞまれているので、秋ぐらいになったらまた企画しようと思っています。
このアイネットを読まれた方で、良いお店がありましたら、どんどん岡畠までお知らせください。
熟年部は会名を、「バラの会」と名づけさせていただきました。熟年部だけではいかにも年寄りっぽいので、私が勝手に、私たちはいつまでも綺麗で咲きほこっていたい、押し花ではないので、このネーミングがとてもあっているようで、役員会の時に皆さんの前でお話いたしました。
どうぞ宜しくおねがいいたします。
成田 貴美代
6月3・4日の二日間、どんよりした曇り空の中、江戸川視障協の徒歩訓練旅行で、山梨へ行って来ました。参加者43名、お馴染みのドライバーは岡田さん、バスガイドの中蔦さん、そして初めての添乗員さんは二階堂さんです。
何時もながらの楽しい小野塚さんの司会で、松本会長さんの挨拶、そして皆さんの元気な自己紹介を聞きながらバスは一路、最初の見学地、信玄餅の桔梗屋さんへ向かいます。
工場見学とはいえ急な階段を上がったり下がったりで、意外と大変でした。お菓子で作られた栗の木や紅葉の木、いろいろあり、
とてもお菓子で出来てるとは思えないというのがガイドさんの感想です。また正規の値段より安くなっているアウトレットが人気で、こちらでお土産を買う人も多かったようです。
昼食は一宮の里の駅で済ませ、石和温泉を通過して2番目の見学地、山梨県立美術館に到着しました。レンガ作りの建物の周りは芸術の森公園と称して緑も多く森林浴に最適で、時間があればゆっくりと散策もしてみたかったです。
ミレーの作品が70点も展示されているというこの有名な美術館は、昭和53年に開館され、視覚障害者の方達にも何とか絵の事をわかってもらいたいと色々研究されて来たようです。美術館の方の挨拶があり、専門ボランティアの24人の皆さんが案内に立ってくれました。
私は大久保さんという女性が付いて下さり、説明を聞きながら館内を一巡り。机に座って点字をなぞって行きながら「落ち穂拾い」や「種をまく人」の絵について内容を聞いたり、彫刻ではザッキン作の「三美神」という複雑にからんだ3人の足に触りながら完成するまでの月日を聞いたりしました。
2階には大小様々な作品が展示されており、ゆっくりと説明を受けながら見て回るには、時間がとても足りませんでした。後に、ミレーの2番目の妻となった人を描いた「眠れるお針子」というのが印象に残りました。見えないながらも雰囲気を味わう事が出来て満足です。
美術館を後に次は武田神社に行きました。参道を進んで行くと知恵が授かるという知の輪があり、中央から輪をくぐり抜けて、左に曲がる。そのまま八の字を描いて輪くぐりを続けると、元のところに戻る。そして輪をくぐると賽銭箱の前に立つので、お参りをする。という事です。参拝した後は水琴窟の音を聞いたり姫の井戸を見学しました。
さあ信玄の隠し湯、下部ホテルに4時半到着です。今回は、一部の親しい仲間の皆さんが、池田幹事が予約していました家族風呂を利用したようです。私は体重を少しでも減らすべくサウナで汗を流し露天風呂で、ゆっくり、リラックス、宴会の時間となりました。
岡畠信子さんの名司会でカラオケも始まり、社交ダンス部の面々はダンスに興じ、柏谷さんの三味線で民謡も飛び出し、誠に芸達者な皆様です。
2次会は会長さんの部屋で懇談し、池田さんはお点前教室を開講、実に賑やかな夜でした。
二日目、9時15分ホテルを出発、日蓮宗総本山の身延山久遠寺へ向かいます。下から境内まで歩いた人もいましたが、私は怠けてエレベーターで上がりました。広い境内には見事なしだれ桜や五重塔などがあり遠くで勤行の声も高らかに聞こえて来ました。
次は本栖湖方面に向かい白糸の滝を見学です。滝壺へ下りていくと風で舞い上がった水しぶきが身体にかかって寒いくらいでした。数十メートルを横に滝が落ちて岩を糸を引くように流れるさまが白糸と呼ばれる由縁でしょうか?
昼食は朝霧高原にあるもちやさん、力うどんがおいしかったです。最後の見学場所は笹一酒造です。説明をしてくれる男性のユニークな話し方に笑いが絶えませんでした。いかにもおいしそうに話すので、私もお酒とワインをお土産に買ってしまいました。甘酒もおいしかったです。
二日間、雨にも降られずお土産いっぱい、思い出を胸に、無事に江戸川へ帰着しました。今回の旅行も付き添いの皆様やお世話頂いた皆様のお陰で、温泉にもゆっくり入り、鋭気を養う事が出来ました。有り難うございます。
明日からはまた忙しい日々が待っている事でしょう。元気に過ごして行きたいと思います。
下部温泉徒歩訓練旅行
小野塚耕吉
6月3日(日)、曇天の中タワーホールを出発、区役所前で仲間を乗せ中央ハイウエーへ、石川パーキングエリアで八王子の小林さんお二人と合流、総勢43名の旅が始まりました。今回の旅には企画部の池田さんの発案により、お菓子工場見学、手で触れての美術鑑賞、みんなで入れる家族風呂の予約など、新しい試みが組み込まれました。
山梨県に入る頃には薄日が差してきてビールも入り気分は上々。最初にお邪魔したところはお菓子製造直売どころの桔梗屋さん。製造工程は二階からガラス越しに見学、通路途中で焼きたてのアツアツの餡入り桃菓子をお買い上げ、フーフーしながら頂いた。この直売店では賞味期限が迫っているお菓子を値引きして販売するアウトレットコーナーがあり、朝早めに行くと210円で小袋にお菓子の詰め放題が出来たのだが、残念ながら時既に遅く挑戦なりませんでした。葛餅と月餅を買ったが月餅は思っていた味と違った。道の駅で買った赤い小さな大根はサラダで食べたが美味しかった。昼食にホウトウが出たが思いやりで冷めたのを出したのだろうがやはり熱い方が美味しい。
午後からはミレーの絵画収集で知られた山梨美術館を訪れる。20名を超えるボランティアさんのお出迎えには驚きました。解説の後、先ずはミレーの「種をまく人」と「落ち穂拾い」の複写絵を指で触れて鑑賞した。浮き出しの点やたて横などの棒線で人物や風景、稲藁などを表しているのだが点や線がゴチャゴチャしていて解りづらかった。もう少し単純に人物や主な物の輪郭だけを表し、その中に点字で「農夫」などと書いて頂いたほうがイメージが湧くと感じた。それに絵の枠外に全体の構成の簡単な説明があればと思った。次に案内されたところは実物の銅像が点在しているところで裸婦像や胸像が展示されている。少々見える私にとっては裸婦像のお尻を撫でまわしているのを見るのは気恥ずかしいものだ。ミレーの絵画の部屋で実物の「種をまく人」と「落ち穂拾い」を見た。「落ち穂拾い」は意外に小さな絵だと感じたが価格は億だそうでここでは一番の高値だそうだ。ヘルパーさんは私の手を肩に抑えて一生懸命案内して頂きました。感謝のひと時でした。他の美術館にもこのようなボランティアさんが居れば良いなと思った。
武田神社に参拝し16時すぎに下部ホテルに入る。早速貸切の家族風呂へ池田さんの案内で会長と小林さんの4人で向かう。話には出ていたが混浴にはならないだろうと思っていたら何とガヤガヤと白い一団が入ってくるではないか。間をおいてもう一団が加わり8名がいらっしゃいました。身体にはシッカリとバスタオルを巻いて。浴槽は大きいので目は届きませんが会員はK、O、Tさんの3名。ヘルパーさんはF、M、K、K、Tさんの5名でした。会長は4人の肩を揉んだという。女性陣が引き上げた後、私は頭に汗が出てきたので小林さんと洗い場に退散しました。
宴会では皆さんよく歌ってくれました。会員の方は全員歌ったのではないでしょうか。二次会はお茶会と酒宴に別れ、酒宴では柏谷さんの尺八を堪能した。
6月4日(月)は上天気、朝風呂浴びてバイキングの朝食、9時過ぎに身延山久遠寺へ、荘厳な境内を見学、一度は下から石段を登ってみたいものだ。
麓には宿坊が点在し街道沿いの商店の人は観光バスが通ると外に出て手を振り礼をするのには感服した。寺のお陰として参拝に来る観光客を大切にするのだという。車中から富士山が望めるかと期待したが残念ながら雲から頭を出してくれなかった。白糸の滝では滝壺まで降りていった。飛沫が舞い上がりマイナスイオンを全身に浴び満喫した。
広々とした牧場の間の朝霧高原ルートを最後の立ち寄り先「笹一酒造」に向かう。この時期の酒造は閑期で案内人の解説だけであったが、その語り口が講談調で大いに笑った。試飲ではサクランボのワインが旨かった。1升1万円の超大吟醸を盃1杯300円で飲ませるとのことで頂いたが、口の中でフワッと溶けるようで旨かった。酒造を後に一路東京へ。車中ではカラオケが盛り上がりましたが、特に吉田聡子さんの瀬川瑛子のモノマネ「命くれない」が絶品でした。19時過ぎに皆さん無事江戸川区に帰りました。今回は新企画もあり楽しい旅行が出来ました。次回も皆さんのアイデアで朗らかな旅行をしましょうね。
旅の感想
岡畠信子さん
☆下部温泉には、子供達が小さかった頃に行っています。美術館では、パネルに点字で書いてあるようでしたが、ボランティアの人が、手を持って触らせて下さり、説明のしかたも、まるでその光景が目に浮かぶよう、農作業の女の人が、種まきをしている絵などとても丁寧に説明して下さり、絵には興味などなかった私も、もっといたいと思いました。今回の目玉は混浴の話が話題になっていましたので、私は乗り気はなかったのですけど、お部屋の女性軍団と男性達を無視して入ろうと心して4人で入って行きました。何とした事もなかったでした。
またカラオケの司会をさせていただき、そつなく終える事が出来てほっとしております。
皆さんとも、久しぶりの方もいらして部屋の人達と夜がふけるのも忘れて話に花が咲きました。今回の旅行に参加して少しだけ自信が出ました。また来年行けるといいですけどねー。
橋谷道子さん
☆お風呂がとても良かったです。体調が悪いので、ゆっくり入らせて頂きました。美術館はもう少し時間があればと思いました。ゆっくり説明して下さり、手にも触れさせて頂き最高でした。
松田恵子さん
☆とても楽しかったです。初めて美術館に行きましたがボランティアの方に説明を受けたのも初めてなので、とても新鮮でした。時間がもっとあればよかったです。
高田孝治さん
☆ミレーの「落ち穂拾い、秋」、小さい額なのに値段が4億円もするそうです。大きい方が高いと思っていたので、びっくりしました。
あそこの美術館ではそれが一番高いとの事でした。
高田清江さん
☆元気に旅行に参加出来て嬉しい!
柏谷幸司さん
☆今回も天気はまあまあいい方じゃあないですか。宴会も楽しかったし、バスの中も楽しかったでしょう。美術館では点字を読もうとしたけど読み切れなかった。彫刻はわかりやすかった。ちゃんとわかった。二次会では自分の趣味のものをやらせてもらい満足でした。
古谷節子さん
☆美術館では男の人が色々説明してくれてよかった。
昔は点字がなかったと思うけど、今は点字で説明がわかるようになっているので、点字が読めたらいいなと思いました。
北澤とみゑさん
☆買い物も良し、温泉も良し、天候もまずまず、一番よかったのはやはり美術館です。触って絵がわかり点字もはっきり、それに建物のすばらしいこと、満足でした。
田名後浩子さん <山梨美術館を見学して>
☆ ミレーの絵が70点もあり、世界第3位の貯蔵だと聞いて、驚きました。触ってわかる「種をまく人」・「落ち穂拾い」など、その時代の背景や、色使いなど詳しい説明があり、とてもよくわかりました。また、「凍えるキューピット」のお話は、もっと聞いていたかったです。多数のガイドボランティアの方たちを集めていただきましたのに、時間が無くて非常に残念でした。短時間でしたが、とても楽しい有意義な一時を過ごさせていただき、ありがとうございました。次回は、ゆっくり時間を取ってまた行ってみたいです。
吉田聡子さん
☆美術館では説明してくれる人が丁寧に説明してくれて、とてもよかったです。宴会では何時も楽しませて頂いてます。
高橋満子さん
☆お風呂がよかったですね。それとバスの中でのカラオケで吉田さんが瀬川瑛子の「命くれない」を歌ったのがとても面白くて楽しかったです。
星野 勇さん
☆美術館の館内は空調が行き届いて快適の中、説明を受けた。フランスのミレーの作品、歴史などの話があって、更に専門のボランティアが付いて説明して下さると言う。
まずテーブル上の点図に導かれ触れた絵の丁寧な説明を聞く。全体に暗いと言う。下の方に「種をまく人」と書いてあった。次の点図はスカートの農婦が前屈みで手をのばし何かを拾っている絵でした。下に点字で、「落ち穂拾い」と書いてありました。墨字も書いてありました。落ち穂は麦の穂です。この絵はかつて教科書で、写真を見た事を思い出しました。ついで、階段を上がり2階で、二つの絵が飾られ、ガラスで保護され触れる事は出来なかったが、大小の絵を見たまま説明を受けました。暗い絵と言っていました。それから女の人の色彩豊かな絵も展示されていました。
静かな雰囲気でした。
1階に下りて彫刻に触れました。ブロンズ像、座像などに軽く触れふくれたお乳で、女性とわかりました。中でも女性3体の女神像に触れたらつやっぽくなめらかだったので、材質を聞いたら本来は触ってはいけないと言われ、わからないとボランティアの女性は申してました。私は軽く指でたたいたら金属音がして中は空間とわかり、石でない事がわかりました。売店には絵画、飾り物、ストラップなど売ってました。コーヒーの香る中、外に出ました。
下部温泉の朝は静かで、清々しい。早起き、早足で周辺を歩く。金子さんに導かれホテルを出る。食事は6時半からと聞いた。踏切通過、途中どんぶり屋があり、鰻丼、天丼など書いてある。馬鹿丼もあるわよ。どんなのだろう?(金子さんコメントせよ)ガイド金子コメント「うましか丼でもないし。ゴメンゴメン、うまか丼って下に書いてあるよ」
馬鹿丼は馬と鹿の肉に長ねぎを入れて甘辛く煮込んだ丼です。上に唐辛子をかけます。
小川は流れ、公園土の上を歩いたり、家、旅館など目覚めて朝の音、あちこちから聞こえて来る。ホテルの女の人に会い、泊まった人数聞いたら320人と言う。土曜は350人と言ってた。駅では、たまに来る電車にも出会ったりした。ホテルに戻り食堂に行く。賑わっている。バイキングで、ガイドさんは二人分よそらなくてはならない、大変だ。でも私はどこでも白い杖を出していたせいか旅館の方がお皿に一通り持って来て下さりテーブルに置いてくれた。刺身も別にお皿で、置いてくれました。有り難いです。それから金子さんが持って来てくれた一杯の牛乳がとってもおいしかったです。ご飯も富士山の水を使っているようで、おいしかったです。金子さんは、その後もいろいろと料理を運んで下さり優しい人だなあと思いました。 朝食前の徒歩訓練は1時間10分、7500歩でした。
関守幸男さん
☆点字の読めない私にボランティアさんが大変丁寧に説明してくれました。とてもよくわかりました。感激して美術館で本を買って妻にプレゼントしました。とても喜ばれました。また池田さんが彫刻に触らせてくれました。白糸の滝では孫にジープを買い帰ってから渡したら喜んでくれました。
私も前から比べたら歩けるようになりました。
山梨県立美術館にて
─ 世界の名画 ミレーの落ち穂拾いに接して ─
和田 彰
今回図らずも奇観により妻の説明で、世界の名画、ミレーの落ち穂拾いに接することが出来ました。この時は、やはり目が見えないのが残念だと思いました。
しかし石版に手をそえて手に触れて見ることが出来ました。そこには点字で、3人の農婦の上着、3人の農婦のスカートと読むことが出来ました。
目が見えている時に上野の美術館で、世界の名画レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を見ています。「眼聞耳視」(目で聞き、耳で見る)と言う言葉があります。正しく耳で見ることが出来ました。手でさわれる彫刻も良かったです。東京の渋谷にも手でさわれる美術館があります。
2階に上がりかなり広い展示場へ行きました。「凍れるキューピッド」の絵があると教えてくれました。かなりの絵があるなーと感じました。もし出来るならば作者と絵の名前を点字で読めるようにしてほしいですね。
広い館内を方向もわからず歩きましたがエレベーターのところにいる係員に帰りの道順を教えてもらい安心して館を出る事が出来ました。
ありがとうございました。
体育部長 冨澤 豊
◆水泳教室感謝の会開催される
本会の水泳教室は平成13年10月にスタートしました。11年間指導をして下さった大橋幸江、北條千代子両コーチが昨年度をもって退任されたことから、平成24年4月7日の午後3時過ぎから江戸川区本一色にあるファミリーレストランのデニーズで、長年指導を受けたことに感謝し、水泳教室感謝の会を参加者21名で開催させていただきました。最初に松本会長に挨拶をいただき、続いて両先生に花束を贈呈しました。指導を受けた会員の一人一人に長年お世話になったことのお礼と思い出を語ってもらい和やかな会になりました。
本年から新たに堀川順子、結縄秀子両コーチを後任として迎えて、感謝の会と同日から平成24年度水泳教室の前期を開始しました。後期は夏休みを挟んで9月29日からスタートします。多くの方の参加をお待ちしております。
11年の長きに亘りご指導いただいた大橋、北條両先生には深く感謝します。
ありがとうございました。
◆第12回江戸川区サウンドテーブルテニス大会
第12回江戸川区サウンドテーブルテニス大会が、平成24年6月21日木曜日午後1時過ぎから、篠崎コミュニティ会館2階スポーツルームにて開催されました。今回の参加者は8名で、予選リーグを全参加者総当たりで行い、上位4名が決勝トーナメントを行いました。今回は予選リーグ、決勝トーナメントともに11点3セットマッチで行い、審判団やボランティアのみなさんのお陰でスムーズに進行することができました。今回、大会初参加の伊東喜代子さんがたいへん敢闘されました。以下は参加者と成績です。
伊東喜代子 北澤とみゑ 才川美千代 坂本芳雄
橋谷道子 松田恵子 松本俊吾 冨澤 豊
準決勝 坂本芳雄 2 − 0 松田恵子
北澤とみゑ 0 − 2 冨澤 豊
決勝 坂本芳雄 1 − 2 冨澤 豊
更に本年9月6日に開催される城東ブロックサウンドテーブルテニス大会に、北澤、松田、坂本、冨澤の各選手が代表として参加します。
毎年、梅雨に入ると晴天が続いたり、何時入り、何時明けたかもはっきりせずに夏を迎えたりと、技術が進歩しても天候の予測は難しいようですね。四季のはっきりしたはずの日本も、季節感が薄くなってきた様に感じます。
6月に異例の列島直撃をした台風4号で、江戸川区は最大瞬間風速33m超を観測したそうですが、雨上がりの道端では、草の匂いに夏の訪れが近いことを感じます。皆様はいかがおすごしですか。
今年は『甘酒』が夏の季語だと知り、江戸時代の教えに従って、夏バテ防止に、冷たい甘酒にチャレンジしてみたいと思っています。
さて、私たちがサピエに参加して一年、国立国会図書館の全国総合目録も一新し、情報入手は格段便利になりました。また、『24時間テレビ(愛は地球を救う)』から寄贈されたパソコンやCDコピー機も、日々私たちの作業を支えてくれています。以下、この春起こったハプニング(事態は深刻!でも解決した今となっては、ちょっと大げさかしら?)というか近況報告です。
今年もゴールデンウィークで配送がお休みになる前に、お休み期間の読書用にと資料を準備していた矢先、突然「サピエ」がシステム障害を起こし、予定されていたサーバー移転も含め、一ヶ月半に渡り、一部機能が使えないという事態に陥りました。特に、定期刊行物(雑誌類)を楽しみにされている方には、資料の貸出し目途が立つまで、ご不便をおかけしました。従来の方法(電話やFAX)で、製作館へ資料の貸出しをお願いする中、文明の利器がいかに便利で仕事の効率化に貢献していたのかということと、有事には原点に戻ることの大切さの両方を実感した永くて短い、短くて永い一ヵ月半でした。この経験を糧にこれからも日々励んでゆきたいと思っています。
本が特定されていなくても、お気に入りの作家の作品を読みたいなど、リクエストや読書相談などございましたら、お気軽に担当までご相談ください。
住 所 江戸川区中央3−1−3
電話 3656−6298〔直通〕
中央図書館の担当は私たち(秋山 高津 川原田 豊嶌)4名です。
江戸川区立図書館ホームページ
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/toshow/index.asp
住山 浩子
2月28日(火)、私は盲導犬と一緒に参加しました。
まず最初に、私達を素晴らしい合唱「ビリーブ」と「風に吹かれて」の楽しい合奏が出迎えてくれました。
そのあと、教室で5グループになって、タッチミーアートを触れてみました。画用紙の大きさは縦40センチぐらい、横60センチぐらいの大きさに、子供達の将来の夢や、今一番熱心にやっている事などを、一人一人説明をしてもらいながら触って行きました。
女の子は髪の毛にかなり力を入れて、作っているのが、可愛いなと思いました。男の子は、サッカーボールなどに工夫が見られました。下絵の上にいろいろな手触りの布や毛糸、厚紙を重ねてみたり、木片・綿・革など多くの材料を貼り合わせて作られていました。きっと多くの時間を私達のために使ってくれた事に感謝をしています。
2クラス10人の子供達と将来看護師さんになりたい子、バスケの選手になりたい子、画家を目指している子、みんな大きな夢に向かって頑張って欲しいなと思いました。そして夢が叶うような温かい世の中を残してあげなければと思いました。
今回28日の参加者は、高田さん、北澤さん、成田さん、伊東さん、住山の5人でした。
追伸 私達の次の日は、大雪で大変だったろうなーと思っていました。
※ 29日の参加者 … 松本・田名後・橋谷・松田・才川
松本 俊吾
かねてから公益法人を目指して準備を加速させていました本会の上部団体であります、社団法人東京都盲人福祉協会は、組織内での申請手続きなど微調整を経て、昨年末に東京都より公益社団法人として認定されました。
また鍼灸按摩マッサージの始祖として江戸元禄時代から鍼治講習所(私塾)を開設、盲人の職業的自立の道を開き、日本はもとより世界でも知名度の高い杉山和一検校の遺徳を、昭和初期から80年余顕彰しながら活動を続けてきました財団法人杉山検校遺徳顕彰会も、文部科学省より平成24年4月1日に公益財団法人の認可を受けて新たな活動を始動させました。
本欄では、この二つの団体の公益法人取得の経緯を追ってみましょう。
T 都盲協公益社団法人化・結成110年記念式典挙行へ
都盲協は数年来、社団法人から公益社団法人に移行するための準備を進めてきていましたが、平成23年12月22日、東京都の審議会において公益社団法人として認定されることになりました。
これまで認定申請のための書類の作成など準備に当たってきました関係者の皆様のご苦労に頭が下がる思いです。
そして平成24年4月1日から公益社団法人東京都盲人福祉協会として新たな一歩を踏み出したのです。
都盲協は社団法人を取得したのが今から40数年前の昭和44年4月1日でした。改めて先人の方々のたゆまざるご努力に対し敬意と感謝の意を表するとともに、約3万7千人といわれる目の不自由な都民に対し、より公益性の高い支援やサービス提供に努めて頂き、視覚障害者福祉が向上することを望んでいます。
また本年が結成110年という記念すべき年に当たることも、公益法人認可に花を添えることになりましょう。
そこで主な記念事業を挙げてみたいと思います。
@ 結成110周年記念誌の発行
A 110年記念式典と祝賀会の開催
1) 期日 … 平成24年7月30日
2) 会場 … 江戸川区・タワーホール船堀
3) 午前 … 記念式典・記念講演(小ホール)
午後 … 祝賀会(福寿・平安の間)
4) 参加者 … 350人を予定
B 北海道知床方面記念研修旅行の実施
1) 期日 … 平成24年9月26日〜29日
2) 目的地 … 北海道知床方面周遊
以上ですが、第44回東京都盲人福祉大会を新宿視障協と共催で開催し、合わせて公益社団法人認可を兼ねて110年記念大会を実施することになっています。
U 公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会記念館建設へ
平成22年5月30日に、杉山和一検校生誕400年記念式典と記念講演・祝賀会を、全国各地から350人を集めて成功裡に終了させたことは、本誌でもご紹介しました。この事業が文部科学省を動かし、公益財団法人化に道を開いたとも言えましょう。
また本年1月8日に同神社社務所の2階に杉山鍼按治療所を開設し、江戸時代から同地で開設していました鍼治講習所を現在に継承し、日本伝統鍼灸術の更なる発展に繋がる鍼灸施術所運営事業を始め、講習会開催事業等を地元の皆様のご協力を得て進めていることは、読者の皆様もご承知のことと思います。
同会ではこれらの活動を積み重ね、数年後を目指して、両国の江島杉山神社の現在地に、治療室の開設、史料の保存と展示公開、鍼灸研究会などを行う施設として、記念館の建設を予定しています。
日本鍼灸の発展のためにも、この事業が成功することを願うものです。
以上、私たちに関係のある二つの団体の公益法人認可の経緯と意義について触れてみました。
読者の皆様と共に、この二つの団体が公益法人として益々発展することを祈念するものです。
藤原 美子
五月晴れの13日、世の中は母の日! 午前10時に浜町駅に着き、さあ! あるくぞ!! 笠間稲荷神社・末廣神社・松島神社・水天宮・茶の木神社・小網神社・寶田恵比寿神社・椙森神社この八つの神社を日本橋七福神という。
江戸のなごりをみつけにきました。
3、4分も歩くと笠間稲荷神社。ここは、長寿の神様、寿老人をおまつりしてあります。若いレザーのスーツを着たアベックがイキなお参りしてました。車の音も違ってきこえます。
3分も歩くと末廣神社。毘沙門天をおまつりしています。数々の災いから守ってくださる神様。江戸のはじめここに吉原があり、明和のはじめころ大きな火事があり、現在の場所に再建されたそうです。なお、江戸時代の建築のさいに、扇が出土したことにより縁起をこめて神社の名にしたそうです。この火事は「ふりそで火事」とよばれています。そののち、今の浅草に「新吉原」となったわけです。せまい範囲ですが、その昔のなごりは匂います。路地・格子戸など、のこしてくれているような。
そこから3、4分もあるけば松島神社。鎌倉時代以前、海だったここいら周辺にとって、この島は灯台の役目をしてきた。埋め立てるにあたり、全国からの人々が、それぞれの神様をつれてきたために14もの神様がいるとか?? 代表は、大国主神。ビルの中にきちんとまつられています。こんな路地に江戸のイキが脈々とつながっているなんて。
水天宮。久留米のお殿様、有馬さまが200年程前に久留米からここにおさめた。なお、久留米の水天宮は、いまから700年程前に創建されたそうです。江戸時代の水天宮は藩邸内にあったため、庶民はお参りできなかった。門外より賽銭を投げいれていた。殿様のはからいで、いつもは毎月5日の縁日に門が開かれて庶民に開放されました。参拝のおりに妊婦さんが、鈴の緒をいただいて腹帯と一緒に巻いたところ、たいへんお産が軽くすんだことが評判となり、いまや“安産の神様”といえば水天宮! という次第。「情け有馬の水天宮」とはやり言葉までうまれていたそうです。ここの神様、天御中主大神(あめのみなかぬしのおおかみ)。
今日5月13日、戌の日、大安、晴天、母の日。これだけ条件がそろっていることはほとほとめずらしい。お参りする方の行列が延々と続いていて、入り口の階段に到達するまで2時間以上かかります。江戸の昔、チョンマゲ姿の侍も、職人も、武士の奥方も、町娘も、商人も、長屋のかあちゃんも、みーんな願うことは今も昔もかわることはないのだね。鈴の音や太鼓の音、人のにぎわいが、これほど幸せを運ぶものだとは。
茶の木神社。布袋様がまつられています。伏見から堀田家の庭におかれ近隣の人々にも親しまれていた。3000坪の敷地にぐるりとお茶の木が、きれいにかりこまれていたことからこの名前がつきました。なぜか火災からまもられていたので「火伏の神」とあがめられた。昭和60年に七福神に加わり8つの神様になりました。
小網神社。今年のパワースポットですぞ! 龍の彫り物がしてあります。お鈴の緒も編み上げてあり袋になっています。福禄寿と弁財天がおまつりされています。
寶田恵比寿神社。お鈴の緒、六角になっています。徳川家康が寶田神社に恵比寿様を寄贈したことから、名がつきました。寶田・祝田・千代田、これが三伝と呼ばれている。江戸からは大伝馬町と呼ばれていた。
椙森神社。平安時代、雨乞いの神としてまつられました。烏森・柳森・椙森、3つの森の神様です。また、今でいう宝くじ、富くじをおこなって盛んだった。
8つの神社をまわってきましたがまとめてみると書きたりないことばかりです。どれほどの掘割がこの江戸にめぐらされていたのか、想像ができませんが、今、私たちが歩いている道は、ほとんどが水路であったことだけはわかった。
吉原、その昔は葦原と呼ばれていて、徳川幕府により埋め立てが進み“吉”となるように改名されたとのこと。なお、われわれのいう吉原は新吉原です。
元気に歩いてまたでかけていきまーす! ヘルパーさん、よろしく!
伊東 喜代子
私にとってパソコンは遠い遠い世界でした。
周りの人たちに背中をしっかりと押して頂きスタートしました。
3人の優しい先生に見守られ両手の構え方やABC、そしてあいうえお、まるで小さな子供に教えるように焦らず急かさず忍耐の指導だったとおもいます。
パソコン特有の言葉が頭の中をぐるりぐるり???の連続でした。
行動と考えがいつもちぐはぐになってしまい失敗の連続でした。
回数を重ねていくうちに少しずつ理解出来る様になり、いつも軽い頭が少し重くなってきました。
先生の甘い言葉と鞭で漸くメールを送れるようになりました。
時には私ってすごいねとチョッピリほめてみました。
パソコン講習で私は大きな勇気と自信と希望を得ることができました。
日高さん、田名後さん、成田さん、3人の先生方有り難うございました。
〈長谷川 とくよ〉
美しき声のうたびと藤田さん 逝ってしまいぬ妙音日菊信女(みょうおんじつきくしんにょ)
乾杯の声高らかな藤田さん 空か翔けたまえ薫風のなか
〈松田 恵子〉
盲いにもふるれば分かるガイドあり 落ち穂拾いは山梨美術館
〈和田 彰〉
きれいよと桜満開手にふれて 春風さやか妻と楽しむ
走友の急死に接して君の声 心に響き 聞きおりぬ 生けるがごとく 共に走りて
〈松本 俊吾〉
白樺の梢遙かに穂高岳 山なみ抱いて梓川いく
(梅雨の中休みの7月5日、上高地にて)
〈藤原 美子〉
こもれくる光と風のそのなかに 加賀の栄華の時にたたずむ
(駒場公園の前田様のお屋敷にて)
花おえて枝をねぎらう春の雨 (俳句)
〈渡邊 登〉
庭にまた河津桜が咲きつれば 天(あま)つ空なる母よ訪(と)いませ
盲いては鏡はいらず吾(あ)と妻の 老いゆく容貌(かお)の知れぬしあわせ
1.簡単おいしいクッキング 〔藤原美子さんのレシピ〕
◎ 冷製パスタ
材料 小松菜半束 キャベツ1枚 大根2cm厚み スパッゲッティ流水麺 塩
作り方(1) 小松菜は5cmぐらいに切ります。キャベツ・大根は千切り。
(2) ナベに湯をわかしている間に、ボールに野菜をいれて、大さじ1杯の塩でもみもみします。
(3) 沸騰したナベに野菜を入れて、10秒たったらザルにあけてサーッと水をかけて、ギュッとしぼります。
(4) 流水スパゲッティはサラサラと水で少し洗います。
(5) ぜ〜んぶ混ぜてお好きなドレッシングで。
(焼きたてのパンとともに!)
※ 塩もみした野菜は歯にもやさしいです。
◎ 豆腐のゴマ油焼き
材料 もめん豆腐 塩麹 ゴマ油大さじ1
作り方(1) 水切りした豆腐を3つに切り、豆腐に塩麹をぬります。
(2) フライパンにゴマ油を入れ、温まったら豆腐をいれて、ジュウという音くらいの火加減で、フタをしてゆっくり焼きます。
(3) 好みで、塩・こしょうしてもよいし、大根おろしやドレッシングをかけていただいてもおいしいよ〜。
※ なお、豆腐は“もめん”ですぞ!
2.便利グッズの紹介 **日常生活に役立ちます**
おろしスプーン
レンゲのような大きめのスプーンの内側で、生姜やにんにくがすりおろせるステンレス製のおろし金です。すりおろした物を、そのまま混ぜたり溶かしたりすることができるので、無駄がなく洗い物を減らすこともできます。
価 格 :1,260円
お問い合わせ:日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751
用具・点字図書の販売|日本点字図書館
http://www.nittento.or.jp/sale/index.html
FOMA 補助充電アダプタ 03
軽くて持ち運びに便利な補助充電アダプタです。このアダプタはバッテリーを搭載しており、バッテリーから電源を取ることによって、コンセントを使用せず携帯電話を充電することができるものです。ケーブルの先が充電端子になっており、ここに携帯電話を接続すると自動的に充電が始まります。
バッテリーを充電するためには、携帯電話充電用のACアダプタを本体側面の端子に接続します。リチウムイオン電池を内蔵し、繰り返し充電ができるため経済的です。
大きさ : 高さ 約68.5o×幅 約56.0o×
厚さ 約13.6o
価 格 : 1,890円
お問い合わせ : docomoショップなど
ボヘミアンガラスつめやすり(スワロフスキー仕様)
質の高いチェコ強化耐熱ガラス(耐熱温度220℃)を使用したつめやすりで、耐久性に優れており、やすりの目減りがなく半永久的にご使用いただけます。
柄の部分にピンク系・パープル系・オレンジ系のスワロフスキーストーンが散りばめられていて、ネイルケアが楽しみになるおしゃれなデザインです。
サイズは小ぶりのフォークくらいで、つめやすりの先端はとがった形状になっています。誤って皮膚を突いたりすると怪我をする場合もございますので、ご使用後は必ず専用のサックケースに入れて保管してください。
水洗いができるうえ、熱湯消毒や洗剤での洗浄も可能です。
価 格 : 1,780円
お問い合わせ : 日本点字図書館用具事業課
03-3209-0751
今年も桜の花も無事咲き終わり、珍しく梅雨らしい梅雨にめぐりあえた年ですね。もう半年が過ぎてしまいました。時折やってくる地震によって、今頑張っている被災地を思い出さずにはいられません。
さて、めまぐるしく変わる外出に関する制度や、この半年間に行われた様々な行事など、会に入会して間もない私は、何もわからないまま来てしまった気がします。
さて、アイネット25号はいかがでしたか? アイネットをお読みになった皆様からのご感想やご意見をお待ちしています。
これから本格的な夏がやって参ります。皆様、どうぞお身体ご慈愛ください。
(F)
情報誌編集委員 (50音順)
井草 恵子 金子 曜子 小林智恵子
鈴木 洋子 田名後浩子 成田貴美代
日高真木子 藤原 美子 松本 俊吾
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