30年を振り返って会員メッセージ
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平成21年度 江戸川区各部懇談会報告
T 福祉部
U 土木部
V 広報課懇談会
W 文化共育部・教育委員会
松本 俊吾
梅雨明けが8月にずれ込んだこの夏は、西日本を中心に各地で豪雨による大きな被害がg発生しました。また東海沖で震度5弱の地震が起こり、東名高速道路が数日通行止めとなりお盆の帰省ラッシュに拍車をかけたことなど、正に自然のなせる力の凄さに驚くばかりです。災害時の防災対策については、江戸川区では視覚障害者に防災ジャケットの配布や、防災手帳の準備などに取り組んで頂いておりますが、私たちを取り巻く環境が「どうなるのかなあ」と、海に囲まれた日本列島の有様を思いながら、不安を覚えるのは私一人ではないと思います。
他方、国の政治の動きに目を転じますと、歴史を塗り替えるような形で自然現象と同様に人身の心に地殻変動が起こりはじめ、これが現実となって来たことも肯定せざるを得ません。去る8月30日の衆議院議員選挙で自民党に代わり民主党が政権交代を成し遂げ、地域に住む私たちにも何らかの影響が有るのではないかと危惧しています。
一方、海外の政情を見ますと、米国に於いてもオバマ大統領の「核廃絶宣言」等、昨今のめまぐるしい動きには驚くばかりです。
そして、江戸川区の人情豊かな地域に生きる私たちにも、世の中の動きは予想を遥かに超えて「潮流が渦を巻いて進んでいるなあ」と、実感します昨今の状況ですが、読者の皆様はどのような目で世相を見ているのでしょうか?
さて、本年は創立30年の節目の年に当たりますので、本会の創生期の出来事について触れ、皆様と共に活動のあり方を考えてみたいと思います。ちょうど25年前の昭和59年夏に、本会の組織運営に関わる重要問題が突如生じたことを昨日のことのように思い出します。当時、上部団体の意向を受け地元鍼灸マッサージ業界の業権養護運動に端を発した「日盲連三療協議会」の設置に関し、職業を取るか福祉を取るかで会員間で論争となり、「都盲協脱会」問題に発展したのでした。そして賛否両論が出され、この問題処理のために同年8月5日にグリーンパレス4F会議室で、会員集会が開かれました。その結果、職業に重きをおく三療業者会員25名が脱会決議に署名し、上部団体の都盲協から離脱することになりました。
私はこの問題を処理するため、平成12年に故人となられた藤田元会長、宮地現相談役ほかの役員の皆さんと共に、「業団と福祉団体が抱える問題点を明らかにした上で、ここで起きた経緯を決して忘れることなく後に続く会員に伝え、今後の障害者の福祉増進活動に生かそう」とお互いに心に留めたのでした。そして速やかに日常活動を本来の姿に復するべく努力を惜しまないことを誓い合いました。その結果、3年後には一部の会員を残し離脱者の殆どが都盲協に復帰するに至ったのです。これ以後、会員の努力と結束が図られ、あわせて区内の朗読・点訳ボランティアやガイドヘルパーの皆様方の献身的なご支援により、本会活動は目覚ましい発展を遂げるに至りました。
更に歳月を重ね、10年前の平成11年に当時の故中里区長様のご尽力により、タワーホール船堀の3階に事務所を開設することになり、ここを拠点にNPO法人の設立、ガイドヘルパー派遣事業所の開設に道を開きました。
ここ数十年のIT機器の進歩は、視覚障害者の読み書き分野に革命的な変化をもたらし、その翌年7月にアイネット第1号が創刊され、今秋11月14日の本会創立30周年にあわせ、20冊目の記念号が発刊される運びとなりました! 本誌は「心のぬくもりを大切に」を目標に編集に取り組んで参りました。そこで、現在までご支援頂いた多くの皆様方の中から、まず本記念号の冒頭に多田正見江戸川区長様より心のこもったご祝辞を頂きました。この他、17名の方々や会員から寄稿が有り、本誌上に華を添えて下さいました。また80ページの中に、第41回東京都盲人福祉大会並びに法人事業所開設5周年・創立30年を祝う会プログラムと記念式典表彰者のご紹介をさせて頂きました。そして後段には、毎年8月の江戸川区各部との懇談会リポート記事や、会員の旅行記他満載です。
アイネット15号でも触れましたが、ワープロ用紙30ページの第1号が完成した時は、編集委員は勿論ですが、編集作業を支えて頂きましたボランティアの皆さんと共に、手を握り合って喜びを分かち合ったことが懐かしく思い出されます。そして、この情報誌が本号で20冊を数え、この一冊一冊のページをめくってみますと、その時々に関わった方々の心のこもった温かい優しさや所作が脳裡に浮かび、今も新鮮な感動を呼び起こしてくれます。
この記念号が新たな未来への架け橋となるよう願いつつ、結びに一言、地域に居住する視覚障害者の生の声を、区内外の多くの方々に知って頂くことが、新たな活動を生み出す力となることは間違いありません。これからも読者の皆様と共に歩む「アイネット」でありたいものです。
平成21年(2009年)11月 吉日
江戸川区長 多田 正見
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立30周年を心からお祝い申し上げます。
貴協会は、昭和54年に江戸川区盲人福祉協会としてスタートされ、以来、会員相互の親睦とともに視覚障害者の自立と社会参加を促進する活動に、積極的に取り組んでこられました。
中でも、歩道や公共施設のバリアフリー化、バリアフリーマップの作成に際しましては、毎回貴重なご意見、ご提言をいただいているほか、区政情報を発信する「声の広報」や「声のたより」の作成等にも携わっていただき、区と協働して視覚障害者の社会参加の条件整備に大きくご貢献いただいております。また、会員の皆さま方は社会のあらゆる分野で積極的に活躍されており、特にスポーツや文化活動では全国大会で優秀な成績を収めるなど、他の障害者の模範となり、また大きな励みにもなっておられます。本当に素晴らしいことです。
これも、松本理事長さんはじめ歴代の役員、会員の皆様方が、障害者の方々の幸せのために弛まず真摯に取り組んでこられたご努力の賜物であり、心から敬意を表し、感謝を申し上げます。
さらに、平成15年よりNPO法人の認証を受け、全国に先駆けて実施された視覚障害者の外出支援「ガイドヘルパー派遣事業」も順調に運営されており、誠に心強く、嬉しい限りです。
これからも、だれもが安心して暮らせる「心豊かなまち」を目指して、皆さんと共に力を合わせてまいりたいと思います。
創立30周年にあたり、江戸川区視覚障害者福祉協会の一層の発展と会員の皆さま方のますますのご活躍とご多幸を心から祈念しまして、お祝いのことばといたします。
(旧江戸川区盲人福祉協会)
30年のあゆみ
昭和54年以前は、鍼灸マッサージ業者を中心に、江戸川区鍼灸按摩マッサージ指圧師会の文化部内に、本会の前身組織としての東京都盲人福祉協会江戸川支部が設けられていた。
視覚障害者の一層の福祉増進を進めるため、独立の機運が高まり、昭和52年10月に会則を制定。
昭和54年(1979年) 7月29日
グリーンパレス(松島1)に於いて区内の視覚障害者39人が出席、発足総会開く。
昭和58年(1983年) 10月
小岩区民館に於いて第1回文化の集いを開催。
昭和59年(1984年) 8月
日盲連三療協議会設置に関し業権養護の観点から、あはき業者会員25名が都盲協を一時脱会。関係団体で話し合いを継続し、3年後に一部を除き殆どの会員が都盲協に復帰し、支部活動の正常化図られる。
昭和62年(1987年) 4月
国が措置制度による視覚障害者ガイドヘルパー派遣事業を制度化。
本会の自立と社会参加活動前進。
平成 4年(1992年) 10月
第15回区民祭りバザー(都立篠崎公園)に区内ボランティアの支援を得て初出店。以後18回連続出店。
平成 5年(1993年) 9月
姉妹都市オーストラリア・ゴスフォード市、会員有志34名親善訪問。
視覚障害者相互交流開始。
平成 5年(1993年) 11月
区立松江コミュニティ会館に於いて創立15周年記念第10回文化祭盛大に開催。
平成 6年(1994年) 10月
オーストラリア・ゴスフォード市の視覚障害者一行来区。国際交流深まる。
平成 7年(1995年) 7月
土木部との意見交換会始まり、瑞江駅周囲の点字ブロック検証。
平成12年、音声誘導装置小岩区民館第1号設置。区内公共施設・バス停等の122箇所に整備、安全歩行に道を開く。
平成 8年(1996年) 4月
点訳・音訳ボランティアの協力により、区立西葛西図書館で音声ワープロ講習会開講。
平成11年(1999年) 3月
江戸川区総合区民ホール3階に本会事務所開設。
「声の広報えどがわ」テープ版、音訳百舌の会と共に発受。
2年後、音訳ボランティア風の会と共に「声の区議会便り」テープ版発受開始。
平成11年(1999年) 11月20日
総合区民ホールに於いて第31回東京都盲人福祉大会並びに創立20周年記念式典開く。
平成12年(2000年) 7月
情報誌「アイネット」、区内ボランティアの協力を得て
第1号発行。
平成12年(2000年) 10月
区立松江小学校でシンポジウムに役員ゲスト講師。総合学習にて、視覚障害者の日常活動を発表。
以後、区内小・中学校での「出前ボランティア」活動に協力、生徒との交流に発展。
平成13年(2001年) 3月
江戸川区が視覚障害者のスポーツ振興を目的として、グリーンパレスに盲人用卓球台整備。平成19年に2台目の卓球台整備。練習場を区立篠崎コミュニティ会館に移す。
平成13年(2001年) 5月
本会会員及びボランティア有志44名、第2回オーストラリア・ゴスフォード市訪問。視覚障害者国際親善交流一層深まる。
平成14年(2002年) 4月
江戸川区の助成による視覚障害者向け「音声パソコン講習会」、タワーホール船堀で開講。区立中央図書館でのIT教室に道を開く。
平成15年(2003年) 8月
東京都より特定非営利活動法人の認証を受け、江戸川区盲人福祉協会24年の歴史に幕を引き、会名を変更、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会設立。
平成16年(2004年) 2月
東京都より居宅介護事業所指定を受け、本会事務所に江戸川ガイドヘルプセンター開設。
平成16年(2004年) 4月
支援費制度によるガイドヘルパー派遣(移動介護)事業を区内視覚障害者に対し開始。
平成16年(2004年) 11月
創立25周年記念式典(第20回文化祭を兼ねる)に於いて、江戸川区より福祉増進のための団体活動に対し、感謝状受ける。
アイネット第10号(25周年記念)発行。
平成18年(2006年) 10月
障害者自立支援法が全面施行され、視覚障害者の外出支援は地域生活支援事業の中の「移動支援事業」となり、本会の事業所は東京都の指定を解かれ、翌年11月、定款を改正、東京都より再指定を受け、居宅介護事業(通院介助等)に参入。
平成20年(2008年) 11月
情報機器の変遷に伴い「声の広報」・「区議会便り」、音訳百舌の会・風の会・デイジー江戸川・点訳グループの協力を得て、カセットテープ・CD(デイジー)の併用による発受開始。
平成21年(2009年) 8月
視覚障害者の震災時の避難誘導問題を主に区と意見交換を行い、災害時に着用する視覚障害者を確認できるジャケット(防災ベスト)が個別に配布。
平成21年(2009年) 9月
城東ブロック第6回盲人卓球(サウンドテーブルテニス)大会で、平成19年に
続き2度目の団体優勝。
平成21年(2009年) 11月14日
情報誌「アイネット」第20号・創立30周年記念号発行。
タワーホール船堀に於いて、第41回東京都盲人福祉大会並びにNPO法人・事業所開設5周年・創立30年記念式典挙行。
江戸川区盲人福祉協会
初 代 吉田 軍治
第2代 渡辺 桂作
第3代 藤田 悟郎
第4代 永井 宏
第5代 松本 俊吾
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会
理事長
初 代 松本 俊吾
(平成21年11月現在)
主催 … 社団法人東京都盲人福祉協会・NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 … 江戸川区
日時 … 平成21年11月14日(土) 午前10時〜午後4時10分
会場 … 江戸川区・タワーホール船堀 5階 大ホール
〒134-0091 江戸川区船堀4-1-1 (03)5676-2211
第1部 式典 (10:00〜11:10)
@ 開会の辞 … 時任基清((社)東京都盲人福祉協会副会長)
A 会歌斉唱
B 黙 祷
C 歓迎の辞 … 松本俊吾(NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会理事長)
D 大会長挨拶 … 笹川吉彦((社)東京都盲人福祉協会会長)
E 名誉大会長挨拶 … 多田正見(江戸川区長)
F 表彰及び感謝状贈呈
G 来賓祝辞
H 来賓紹介と祝電披露
第2部 議事 (11:15〜11:45)
@ 議長団選出
A 情勢報告 … 渡邉哲宏((社)東京都盲人福祉協会副会長)
B 宣言文(案)朗読 … 工藤博史
(NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会常任理事)
C 決議文(案)朗読 … 川村和利((社)東京都盲人福祉協会組織部長)
昼食・休憩 (11:50〜12:45)
※ 江戸川区支部 リズム運動・社交ダンス発表(30分)
第3部 芸能コンクール (12:50〜14:50)
出場 … 各支部代表
第4部 アトラクション (15:00〜15:40)
出演 … 八汐由子(演歌歌手)
コンクール表彰 (15:40〜15:55)
次期大会開催区代表挨拶 … 池田治雄(江東区視覚障害者福祉協会会長)
閉会の辞 … 北澤とみゑ(NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会副理事長)
(午後4時10分閉会)
第41回東京都盲人福祉大会式典表彰者(敬称は略)
支援ボランティア団体(4団体代表)
☆ 長年にわたり視覚障害者の社会参加活動に支援、本会の発展に貢献。
1. アイフレンズ江戸川 代表 鈴木 泰子
2. デイジー江戸川 代表 岩岡 信之
3. 江戸川区福祉ボランティア協議会活動部会
出前ボランティア体験 代表 山本 国子
4. 江戸川ホームステイクラブ 代表 渡辺 薫
クラブ同好会講師(個人8名)
☆ 長年にわたり本会のクラブ・同好会の指導に尽力。
1. 渡邊テイ子(リズム運動) 2. 手塚 征子(リズム運動)
3. 石原 忠美(リズム運動) 4. 渡辺 麗子(生け花同好会千草会)
5. 瀬沼 淳子(コーラス部若草) 6. 大橋 幸江(水泳教室)
7. 北條千代子(水泳教室) 8. 伊藤金四郎(社交ダンスドリーム)
八汐由子・プロフィール (大分県大分市出身)
1974年 読売TV全日本歌謡選手権に出場、10週勝ち抜き35代チャンピオン。
1975年 船村徹先生にスカウトされ弟子になる。10月、コロンビアレコードから「さよならの旅」「枯葉色の街」でデビュー。
最近は、盲導犬オレオ号と共にチャリティコンサートを開催したり、講演活動で活躍中。
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会
日時 … 平成21年11月14日(土) 午後5時〜7時30分
会場 … 江戸川区・タワーホール船堀 2階 瑞雲・平安の間
〒134-0091 江戸川区船堀4-1-1 (03)5676-2211
1 式 典 (17:00〜17:45)
司会 … 田名後浩子・小野塚耕吉
@ 区歌斉唱
A 開会の辞 … 北澤とみゑ(副理事長)
B 理事長挨拶 … 松本俊吾
C 多田正見区長祝辞
D 30年のあゆみ … 水谷智子
E 表彰・感謝状贈呈(特別表彰状4名・感謝状3団体)
F 来賓祝辞
G 来賓紹介・祝電披露 … 鈴木泰子
H 乾 杯 … 宮地昭雄(相談役)
(10分間懇談)
※ テーブルスピーチ 司会 … 小野塚耕吉
2 創立30年を祝って(第25回文化祭を兼ねる) (17:55〜18:25)
司会 … 冨澤 豊
@ 民謡 … 若竹(民謡部) 司 会 … 和田 彰
曲目 … いもがらぼくと・市川文珠 三味線 … 上野榮美
A コーラス … 若草(コーラス部) 司 会 … 藤田菊江
曲目 … 紅葉・浜千鳥・故郷を離るる歌 ピアノ … 瀬沼淳子
B ゲスト演奏
1) ピアノ独奏 … 長友公一
曲目 … ピアノソロ:ショパン 遺作のワルツ ホ短調
弾き語り :ラ・セーヌ・今宵貴方が聴く歌は
2) 民謡・漫才くずし … 上野榮美
3 カラオケ競演 (18:40〜19:25)
司会 … 工藤博史・成田貴美代
4 閉会の辞 … 小野塚耕吉(副理事長) (午後7時30分閉会)
※ 会場入り口脇に生け花同好会「千草会」会員の生け花4鉢を展示。
指 導 … 渡辺麗子
生け花出展者 … 藤田菊江・高橋満子・花見とみ子・坂本幸枝
法人事業所開設5周年・創立30年祝賀会表彰者(敬称は略)
特別表彰(4名)
☆ 長年にわたり物心両面の支援で本会の発展に貢献。
1. 稲見 和夫 本会顧問・元区議会議員
2. 加藤 郁雄 藤正商事株式会社代表取締役
3. 山上健次郎 恵仁堂医院名誉院長・東京江戸川ライオンズクラブ
4. 須賀 妙子 (有)オフィススガ代表
感謝状贈呈者(3団体)
☆ 長年にわたり視覚障害者の自立・社会参加活動にご支援を頂き本会の発展に貢献。
1. 東京江戸川ライオンズクラブ 会長 橋 正治
2. 東京江戸川南ライオンズクラブ 会長 岩楯 孝男
3. 東京江戸川中央ライオンズクラブ 会長 並木 孝行
今回創立30周年に際し、区内外の関係者の皆様からご寄稿がありましたので、ご紹介します。
江戸川区議会議長 須賀 精二
江戸川区視覚障害者福祉協会が、ここに創立30周年を迎えられましたことを心からお祝い申し上げます。
貴協会は昭和54年7月に視覚障害者の方の福祉増進を目的に江戸川区盲人福祉協会として設立されました。その後、平成15年8月に特定非営利活動法人の認証を受けたことを機に名称を改め、現在に至っております。
この間、貴協会は視覚障害者の方の自立や社会参加活動の支援を積極的に行ってこられました。
とりわけ、移動支援として平成16年から実施しておられるガイドヘルパー派遣事業は、視覚障害者の方の安心・安全の外出を支える事業として利用者の方から大変喜ばれています。ガイドヘルパーの派遣実績も年々増加し、現在では100人に迫る利用者がおられるということで、そのニーズの高さが伺われます。
また、江戸川区がお願いしております「声の広報えどがわ・声の区議会便り」にも取り組まれております。これによりまして、区政の動きや私どもの議会活動を視覚障害者の方々にお伝えいただいております。どのような障害を持っていようと、誰もが平等に、そしてあらゆる情報を得られるということは、とても大切なことであり、素晴らしいことです。
これまで視覚障害者の方の立場を第一に考え、ご尽力してこられました関係者各位の熱意とご努力に改めて敬意を表しますとともに感謝を申し上げます。
この度の創立30周年を契機といたしまして、江戸川区視覚障害者福祉協会が松本理事長を中心に、ますます充実・発展されますことを祈念いたしまして、お祝いのことばといたします。
東京都議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
田島 和明
江戸川区視覚障害者福祉協会の創立30周年、心からお祝い申し上げます。
四半世紀余、社会のメンバーとして地域社会に積極的に参加、行動する姿勢は、誠に素晴らしい事と存じます。
生産的な市民であり開発過程に参加する完全な権利を持つ社会のメンバーへの啓発運動・行動力には心より敬意と感謝を感じております。
今後も松本理事長さんはじめ会員の皆様のますますのご発展、ご活躍を心より祈念いたします。
元・江戸川区議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
稲見 和夫
私と視覚障害者の皆様との出会いは、故・佐藤由哉区議の後をうけて、旧・江戸川盲協の顧問に就任させて頂いたその時からでございます。当時は第4代の永井会長時代でありましたが、早いもので、それから今日迄、15年近くになろうとしております。そして、私の議員活動・議会活動の中の、最も重要な柱の一つとして障害者の皆様への支援を据えた動機になったのは、現・松本会長を中心とした会員の皆様が、自助・公助・共助で構成される支援の全体的なレベルアップは、先ず自助の努力と、その姿を多くの人々に理解されて初めて、公助・共助が得られるものだという基本姿勢に打たれたからであります。
振り返って、この15年の歩みの中で思い出されるのは、声の広報えどがわ、声の区議会だよりのテープ版の発受や、タワーホール船堀3階の事務所開設を始めとして、区内公共施設に支援のための自動販売機設置、視覚障害者のスポーツ推奨のための盲人用卓球台設置などなど、皆様と一緒に取り組んで参りましたが、何といっても忘れることの出来ないのは、平成15年のNPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の発足と、ガイドヘルパー事業の開始であります。この画期的な事業に向けて示された松本会長の精力的な行動力には頭の下がる思いが致しましたが、側面からの協力をさせて頂いたことは、忘れることの出来ない思い出になりました。
さて、今日迄、着実に一歩一歩、前進して参りました本会の、これからの課題は、さらなる高齢化の進展の中で、会員の皆様が、この江戸川で生涯を全うしたいという願いに、こたえられる地域社会づくりのために、介護を始めとする受け入れ態勢の整備・構築に、会として取り組んでいかなければなりません。私も残り少ない人生ではありますが、皆様のために、これからも全力でご協力していく事をお誓いし、本会の限りない発展を祈念して、ご挨拶と致します。
江戸川区議会議員
江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
須賀 清次
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の母体であります、江戸川区盲人福祉協会が、昭和54年7月に発足以来創立30周年を迎えられ、アイネット20号の記念誌を発刊するにあたり心からお祝い申し上げます。
歴代会長はじめ、松本俊吾理事長、役員、ならびに会員の皆様のたゆまぬご努力に心から敬意と感謝申し上げます。
あわせて視覚障害者の社会参加活動を支援して頂きました皆様方に心からお礼申し上げます。
また、第41回東京都盲人福祉大会が、江戸川区タワーホール船堀・大ホールでの開催をお喜び申し上げます。
これからも、自立支援・移動支援・震災時の対応など、視覚障害者の安全や、社会参加活動の未解決の問題につきまして、更に努力させていただきます。
先日NHKの朝の番組で、すてきなお話しに出会いました。
人様の幸福を願う幸せがあってもよいという臨済宗禅僧・松原泰道さんの言葉でした。
「いつも来てくれた、目のご不自由なマッサージ師の方が、私は目が見えませんから家の中は必要ありませんが、家の前が暗いというので、家の前の道に外燈の電気を付けてみたら皆さんが喜んでくれました」という、人のためにする分福について話されていました。
幸せも腹八分目にして、のこりの二分をわけあたえる福があるものですと語っていました。
何ものにも代えがたい幸福という宝ものではないでしょうか。これからも皆様の障害特性を正しく認識し、多くの困難をのりこえ、多くの区民の皆様と共に、地域に根ざした活動を継続していければと感じています。
この意義ある、創立30周年を機に、江戸川区視覚障害者福祉協会の更なる発展と会員の皆様の益々のご多幸をお祈り申し上げ、お祝いのことばといたします。
江戸川区副区長 ア 賢一
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の創立30周年、おめでとうございます。
松本会長はじめ歴代の会長、役員と会員の皆様のご尽力で、視覚障害者のみならず障害を持つすべての人々に自立と社会参加の大きな希望を与える活動を展開されてきたことに深く敬意を表し、感謝を申し上げます。
平成10年に福祉部長となって以来、皆様と接する機会が数多くありましたが、会員皆様の驚くばかりのバイタリティと行動力にはいつも敬服させられたものでした。
それには、松本会長の信念と包容力にあふれたお人柄によるところが大きいと思います。一方で、会員の誰もが優れた感受性を発揮して活動されていることに感動いたしました。
今は松江コミュニティ会館が会場となりましたが、瑞江会館で毎年開催されていた文化祭を懐かしく思い出します。まず入り口で藤田さんの生け花を拝見し、色の工合や香り、全体のバランス等どれも素晴らしく、花は心で活けるものと実感したものです。(もちろんほかの作品も皆素敵ですよ。)演芸では、北澤さんのマイクを握る姿や若竹の唄や踊りは忘れられません。小野塚さんのカラオケもなかなかのもの。カラオケと言えば松本会長も「何でこんなに上手なの」と感心するばかり。
書けば限りがありませんが、精一杯生きる姿にいつも励まされたものです。
このたび創立30周年にあわせて第41回東京都盲人福祉大会がタワーホール船堀で開催されます。第31回大会を上回る大成功をお祈りするとともに、貴協会の一層のご発展と会員皆様のお幸せを願ってお祝いのご挨拶といたします。
江戸川区 福祉部長 渡辺 浩
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会が創立30周年を迎えられ、心よりお祝い申し上げます。
昭和54年7月に、視覚障害者の一層の福祉の増進を図るため、39名のメンバーでスタートした当時は、盲人福祉協会という名称であったとお聞きしています。今では、会員数112名を数え、障害者団体の中核として活躍されております。
30年の歴史の中で、江戸川区の姉妹都市であるオーストラリア・ゴスフォード市との国際交流や毎年開催される文化祭、盲人卓球やブラインドダンスでは各種大会で優勝するなどの成果をあげ、会員の文化・スポーツ活動の充実は目を見張るものがあります。平成15年には特定非営利活動法人の認可を受け、翌年2月には江戸川ガイドヘルプセンターを開設し、ガイドヘルパー派遣事業の運営に着手され、今ではなくてはならない事業として、視覚障害者の生活の向上に大きな力を発揮しています。
障害を乗り越えて明るく生き生きとした会員の皆様の姿には、いつも勇気づけられています。障害を持つ方のために自ら尽力する姿には、感銘するとともに感動を覚えます。これからも、地域のなかで活躍されることを願っています。
このたびタワーホール船堀において、視覚障害者福祉協会30周年記念式典とともに、第41回東京都盲人福祉大会が開催されますが、両会の盛会を心よりお祈り申し上げます。
結びにあたり、視覚障害者福祉協会が松本理事長を中心に、更なる飛躍を遂げられることを祈念して、お祝いのことばといたします。
江戸川区 子ども家庭部長 稲毛 律夫
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の設立30周年、誠におめでとうございます。また、情報誌「アイネット」も第20号の記念の発行になるとのこと、重ねてお祝い申し上げます。
さて、私が協会のことを知り、具体的に関わりを持つようになったのは、総合区民施設(タワーホール船堀)の建設担当としてでした。平成5年、前年度取得した船堀駅前の旧都バス車庫用地を活用して、どのような施設を建設するかの検討協議会において、障害者の拠点を取り入れるべきとの答申があり、区の基本計画でも、拠点として、事務室と活動・交流の場を設けることを位置づけました。
その後、設計・施工と仕事は進み、平成10年12月25日、竣工引渡しとなり、翌平成11年3月16日、一般供用を開始したのでした。この間、協会の方々、特に松本現理事長さんとは、事務室の造りを中心に打ち合わせを持ちながら、現在の形へと結実させていきました。又、館内の誘導用ブロックの位置や色彩、案内表示の点字のあり方など、唯基準の範囲ということだけでなく、この施設のグレードや使い勝手をも想像しながら、アドバイスをいただき、工事を進めていきました。
それは、視覚障害の方だけではなく、聴覚障害の方、車いすの利用者、オストメートの方など、様々な障害に対応した、どなたにも使いやすい施設を目指して、工事を進めていきました。
3月のオープン以降、当時の江戸川区盲人福祉協会の20周年記念行事をはじめ、障害者団体等の多くの集会(コンベンション)をこの施設で開催していただくなど、建設に携わった者として、大変嬉しく思いました。協会の皆様とは、このような思いも重ねさせていただきながら、今日を迎えております。
結びに、節目の30年、而立の年を契機に、更に発展されることをお祈りいたします。
江戸川区 土木部長 土屋 信行
江戸川区視覚障害者福祉協会が創立30周年を迎えるにあたり、心よりお慶びを申し上げます。ここに至る歴代の会長さんをはじめ会員の皆様の熱意とご労苦に深く敬意を表すとともに、これまでも江戸川区のまちづくりに多大なお力添えをいただいておりますことに深く感謝申し上げます。
江戸川区のまちが住みやすく安全になってきたことは、視覚障害者福祉協会の皆様との連携と協働のたまものであり、高齢化社会を迎えた道づくりに大きく貢献しております。
歩道と車道の境を判別するために段差を必要とする視覚障害者と、段差を不便に感じる高齢者、車椅子や乳母車を押す方との歩み寄りの結果、現在の歩車道ブロックを採用することができました。視覚障害者の方々にとっては、ブロックの形状に慣れるまで、多大なご苦労をおかけしたものと思います。お陰様で他自治体に類を見ない先進的な道づくりができています。
実際にご利用いただいている皆様のご意見こそが、道づくりの指針となります。皆様のお気持ちを直接うかがい、話し合いを進めることこそ、やさしい道づくりの第一歩と考えています。
毎年8月の道路月間に、貴協会の皆様と意見交換を始めてから、今年で15回の意見交換会を重ねることが出来ました。今後は、災害時の避難行動計画の作成が、喫緊の課題となっております。様々な要介護の皆様の防災対策について、貴協会との話し合いをさらに深め、対応策をまとめていきたいと考えています。
終わりに、この30周年を機に貴協会が益々発展されますことと、会員の皆様のご健勝とご多幸を心より祈念して、お祝いの言葉といたします。
江戸川区社会福祉協議会
事務局長 押尾 衛
創立30周年おめでとうございます。
毎年、ご案内いただく視覚障害者福祉協会の文化祭では、いつも皆さんの生き生きとした姿と、素晴らしい作品を拝見できます。
会員さんにお伺いすると、日頃からコーラス、卓球、ダンスなどのサークルで熱心に活動を行っているとのことです。
今年、ヴァン・クライバーンピアノコンクールに視覚障害のある辻井伸行氏が見事優勝する快挙がありました。
人間の無限の可能性に希望を持たせてくれるうれしいニュースです。
この辻井氏の快挙もこのような皆さんの文化活動が背景にあったからといっても言い過ぎでない気がするほど素晴らしい文化祭の発表会でした。
また江戸川区視覚障害者福祉協会は、障害者団体の中でも自立に向けて積極的な努力を続けてきた団体の一つでもあります。
たとえば、今年設立5周年を迎えたガイドヘルプセンターの事業です。
障害を一番知っている方々が同じ障害を持つ仲間を支援するこの事業は、これからの障害者団体の活動の方向を示していると思います。
会員の皆様の努力と松本会長の卓越したリーダーシップがひとつになって、この事業は成功してきたと思います。
これからも福祉協会が松本会長を中心として、未来に向けて力強く歩んでくださることを心から願ってやみません。
江戸川区社会福祉協議会は、今後も皆さんとご一緒に歩んでゆきたいと思っていますのでよろしくお願いします。
江戸川区経営企画部
広報課長 小田 守男
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会「法人事業所開設5周年・創立30年」おめでとうございます。
平成3年、私が広報課に着任したときの最初の仕事が、「声のたより・みんな友だち」(昭和50年開始)の番組制作でした。「季節の出来事」や「区からのお知らせ」、会員の皆さんや区内で活躍されている方などのインタビューを交えて30分の番組です。番組づくりはなかなか難しく、協会の方からご指導をいただきながら制作したことを覚えています。また、番組構成も自由度が高く、内容も行政情報だけに偏らないソフトなものなので、より皆様の協力をいただいて制作していくことになり、ほかの広報業務とは趣を異にする、やりがいのある仕事でした。
私が担当していた当時は、録音、編集、ナレーション、BGMなどを専門のスタジオで行わなければならず、月に一度、東銀座の東京スタジオに通い、日本ビクター(株)のスタッフとともに制作していました。当初は、「銀座で仕事ができる」と楽しみにしてスタジオに向かいましたが、実際の仕事は窓のない壁だらけのスタジオでの録音作業で、想像していた銀座での派手やかな仕事とはまるで違うものでした。しかし、仕事はなかなか大変でしたが、とても充実していたと思っています。
このほかに、協会の皆さんには、月3回の「声の広報」や2年に1回の「声の便利帳」、そして「声のたより・みんな友だち」のダビングや発送のご協力をいただいています。また、定期的に行っている意見交換会を通して、貴重なご意見を頂戴しています。
これからも、区の広報事業・活動の充実のため、より一層のご協力をお願いいたしますとともに、江戸川区視覚障害者福祉協会の、ますますのご発展を祈念いたします。
江戸川区福祉部
障害者福祉課長 原 伸文
江戸川区視覚障害者福祉協会が、栄えある創立30周年を迎えられましたことを心よりお慶び申し上げます。
昭和54年に貴協会が、区内視覚障害者の一層の福祉増進をめざして、東京都盲人福祉協会支部から独立し新たに出発されたことは、近年の障害者の自立と社会参加の潮流を見ますと、誠に時宜を得たものであったと言えます。
貴協会は、設立以来幾多の困難を乗り越え、会員数や事業実績を着実に発展させており、他の障害者団体はもとより、各方面から大いに評価・注目されているところです。
障害者福祉を担当する者として、貴協会のご活躍を大変心強く感じるとともに、今日の発展を築いてこられた歴代の会長さん、役員並びに会員の皆様方の熱意とご尽力に深く敬意を表する次第です。
さて、近年は支援費制度の導入やこれに代わる障害者自立支援法の施行など、国の制度改革が繰り返され、障害者福祉を取り巻く環境は激しく揺れ動いております。
サービスを利用される障害者にとっても、提供する事業者や行政においても、必ずしも明快と言えない状況にありますが、私ども障害者福祉課職員は、ノーマライゼーションの理念に基づき、障害者が安全安心のもと、いきいきと生活できる環境を整えるため、精一杯努めてまいりますので、貴協会の皆様の変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。
30周年を契機として、貴協会がますますご発展されますことを心からご祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。
社団法人東京都盲人福祉協会
会長 笹川 吉彦
江戸川区視覚障害者福祉協会創立30周年、誠におめでとうございます。心からお慶び申し上げますとともに、今日までの役職員ならびに会員の皆さま、そしてご家族や多くのボランティアの皆さまの大変なご尽力に対し、心から敬意を表しますとともに感謝申し上げます。
その過程の中で、都内では本会加盟団体の中で、まっさきに特定非営利活動法人の認定を取られ、まさに日の出る勢いの今日です。その発展ぶりには目をみはるばかりです。
一方、本会にあっては松本会長は副会長としてその重責を果たされるとともに、常に新鮮な息吹を本会に吹き込んでいただいております。また、区の行政も皆さまの活発な活動により、23区でも注目されるまでの充実発展ぶりを示しており、先進区として障害者福祉の先鞭を開いていただいております。
ところで皆さまご承知のとおり、今我が国の政治は大きく変わろうとしております。そしてその一つが地方分権です。これまでにも、このことは常にいわれておりましたが、遅々として進みませんでした。一日も早く、「例え、障害があっても一人の人間として、それぞれの地域で安心して暮らせる、そして充実した人生を過ごせる社会を実現する」ことは、私たち障害者の悲願です。そのためには、視覚障害者にとって最も必要な移動の保障や、代筆・代読の保障、さらには職業的自立への道の確保が絶対条件となります。
貴協会が創立30周年を契機として、ますます発展し、国連障害者年の理念である「社会への完全参加と平等」の実現を果たされることを祈念し、お祝いの言葉といたします。
荒川区視力障害者福祉協会 会長
城東地区盲協連絡協議会 ブロック長
橋 悦子
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会が創立30周年を迎えられましたことを、心よりお慶び申し上げます。
貴協会におかれましては、今日の発展の基礎を築かれました先代の会長様方の創立時の熱い思いを今に引き継がれながら、5代目会長に就任されてからの松本俊吾氏がご活躍されていることは存じ上げております。
荒川区視力障害者福祉協会は歴史は長いのですが、私は平成18年度より引き継ぎましたまだ新米の会長ですので、他区の会長様や会員の皆様のご支援ご協力を賜りながら、今日まで務めて参りました。
そして都盲協や城東地区の活動に参加することによって、皆様との交流を持ちながら親睦を深めてきました。
特に昨年の都盲協のスティックボール大会では、荒川区は優勝という輝かしい成績で話題になり、思い出深い一日となり、忘れられない行事でありました。
平成21年度は荒川が城東ブロックの幹事区で、まず6月の研修旅行では、長野県の昼神温泉で各区との交流が深まりました。また5月から女性部の家庭生活訓練事業、7月の三療研修会、9月の盲人卓球大会は、既に多くの参加者により行われました。
10月21日の「交流カラオケ大会」、来年2月の「盲高齢者生きがい教室」など、城東ブロックの行事の色々な活動に参加し、皆様と楽しく明るく爽やかに、頑張って参りますので、今後とも宜しくご指導ご鞭撻のほど、お願い申し上げます。
そして貴協会の今後益々のご発展を心より祈念申し上げ、お祝いの言葉といたします。この度はおめでとうございます。
アイフレンズ江戸川
代表 鈴木 泰子
アイフレンズ江戸川(旧称:視覚障害者を支える江戸川ボランティアの会)は、5年前に松本理事長のご希望で誕生したボランティアグループです。
当時は移動支援サービスの時間が大変少なかったので、社会参加にも、突然の私用の外出にも困られる状態でした。一方、ガイドヘルパーの皆さんの、日時の都合がついた時にはボランティアをしても良いと言う心強い協力を得てスタートしました。
ボランティアには何の補償もないので、区で勧めるボランティア保険に入るのが第一条件です。1年間の保険料300円のうち区が250円負担してくれるので個人負担50円で活動中の事故(例えば転んで捻挫!)などでもちょっと補償があると安心です。
また、江戸川区ボランティアセンターの江戸川区福祉ボランティア団体協議会に加盟し、年間の活動状況を毎月報告することにより会員のための通信費、コピー代、スキルアップのための講師謝礼代などが認めていただけるので、会員の会費は無料で運営できます。
リズム運動、水泳、民謡、コーラス、生け花、社交ダンスの指導者の先生方、アイネットの編集スタッフ、ガイドボランティアの方々で、現在の会員数は69名です。
年間行事とは4月に行う江戸川視障協のかたがたとの楽しいお花見会、ボランティアのための講座、新年会をこれからも続けてゆきたいと思っております。
昨年は川越の視覚障害者6名の方を葛西臨海公園に案内してほしいと区から依頼があり、これにお応えして大変喜ばれました。いずれこのほうにも活動できればと思っておりますが、それにもまして皆様に対する活動を一層充実させてまいります。重ねて事業所開設5周年を心からお祝い申し上げます。
平成21年11月 吉日
音訳百舌の会
代表 妹尾せつ子
江戸川区視覚障害者福祉協会創立30周年、並びにNPO法人開設5周年、誠におめでとうございます。貴会の素晴らしいご発展と、スポーツや文化活動など皆様のご活躍に対し、日頃から心より敬意を感じております。
私ども音訳百舌の会は昭和56年5月に発足し、29年目に入りました。先輩から、当初は貴会の催しへの参加やガイドヘルプなどのお手伝いなどを通し、皆様方と交流をさせていただく中で、少しずつテープでの朗読や対面朗読のご依頼を頂けるようになったと聞いております。墨字情報の音声での提供をということで、皆様の生活の中で少しでもお役に立てるようにと活動をしてまいりましたが、今もってまだまだ至らないところが多々あるのではないかと存じます。
皆様方のご要望に応え、ご満足をいただけるよう“少しでも早く、聞き易い録音物の提供を”をモットーに、会員一同更に磨きをかけて行きたいと思っています。
さて、昨年の11月から、広報紙と区議会便りがテープ版と同時にCD版での発行が始まりました。今後は、他の録音についてもデジタル化への切り替えを早期に完了し、皆様に色々な形でのご提供が出来るようにして行きたいと思っております。今後とも引き続きよろしくお願い申し上げます。
江戸川点訳メイト
代表 綱井 佳子
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会法人事業所開設5周年、創立30年おめでとうございます。
私たち江戸川点訳メイトは、前代表鈴木恭子さんの時から、点訳を通していろいろなお手伝いをさせていただいています。
30年のあゆみを拝見しますと、平成8年に「音声ワープロ講習会」とあります。この時に使用した DOS という型式のパソコンはいまだ健在で、最新の Windows のパソコンと一緒に活躍してくれています。
区内中学生の点字体験のお手伝いをさせていただいたこともありました。会員の方が狭い事務所でやんちゃ盛りの生徒を相手にとても熱心に教えて下さいました。
点訳もすっかりパソコン点訳が主で、以前に比べてスピードは速くなり、データの保存もきちんとできるようになりました。けれどもちょっとした手紙や、メモ、絵本の点字などはやはり手打ちが基本です。常に初心忘れるべからずといったところでしょうか。
各種資料の点訳のほか、文化祭や新年会のプログラムの作成もお任せいただいています。プログラムは毎回どんな表紙にしようかとあれこれ悩みながらも、当日手にとって下さる皆様の感想を楽しみにがんばっています。本日の出来はいかがでしたでしょうか?
これからも点字とともに皆様のお手伝いが出来るよう、また正確で読みやすい点訳ができるよう精進していきたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
事業所開設10周年、創立40年をめざしてこれからもますますのご発展をお祈り申し上げます。
在宅福祉グループ
代表 小林 田鶴子
創立30周年おめでとうございます。
私たちのボランティアグループは「在宅福祉グループ」として、初代石丸シヅコ会長が昭和60年創立致しました。
在宅福祉とは家庭生活に支障をきたす方への自立支援ボランティア活動でした。当初高齢者や障害の方の通院介助などを行っていましたが、昭和62年ガイドヘルパー派遣事業が制度化されるに伴い、区からの要請でガイドヘルプサービスも行うことになりました。その数年後制度が区に移管され依頼も多くなり、我がグループからも十数人のガイドヘルパーが研修を受け、「遠くても区内でしょ」という石丸さんから次々に派遣され、足の丈夫な私などは、自転車を駆使しどこにでもでかけたものでした。
自転車で30分かけて、西葛西から篠崎まで着いたときは、今は亡き藤田悟郎さんから、「えらい! えらい!」と抱きしめていただき感激したものでした。
その後、江戸川視障協のリズム運動教室を始めとする、文化活動が活発になり、民謡・コーラスなど次々と参加する方も多くなりました。今では文化部が出来るほどに発展しました。
その当時先生の助手として来ていらした、高津先生には現在私の関わっている、デイサービスの方で高齢者にリズム体操の指導を頂いております。嬉しく不思議なご縁です。
それから数年後、平成7年に配食サービスを始めたときも、外出の機会が少ない江戸川視障協の皆さんに食べて頂きたいとお話ししましたが、何しろ食数・コースに制約があり一部の方にしか希望を叶えられなかったことを、残念に思っています。現在形式を変えて快食会として、月一回で行っています。
又、活動部会という会があり、小・中学校へ出向き体に障害があることの不便、あなたたちが出来ること、少し手を貸してあげることで、障害を持っていても不通の人とほとんど変わらない生活が出来る。いろんな特徴を持った人達と共に生きる。と言うことを障害者の方から直に語っていただく。という活動もし、ノーマライゼーションの種を蒔いております。障害者が工夫して生活している姿に、「すごい!」と子ども達の目が輝きます。
ガイドヘルパーをしていたのがご縁で、横浜市綱島にある、日本盲導犬協会の見学もさせていただき、障害を抱えながらしっかりと自立に向けて訓練されている方々を目の当たりにし、改めて人のお役に立たなくては申し訳ない、という思いに駆られました。
法整備も少しずつ進み、社会福祉国家として遅ればせながら、日本も仲間入りできる日も近くなってきたのではと考えます。
江戸川視障協の益々の発展を心から願い、ヘルパー・ボランティアと共に歩んでいきましょう。
長年本会のクラブ活動などにご指導・ご尽力を頂き、創立30周年記念式典において受賞の講師の先生方からコメントを頂きました。(敬称は略)
講師 渡邊テイ子・手塚征子・石原忠美
前任の猿田先生に声を掛けられ、お手伝いということで、こちらのリズムサークルに来るようになりました。もう十数年になりますが一番大きかった事はやはり猿田先生が亡くなられた事です。リズムに来られなくなってからも、何度か先生とお会いする機会がありましたが、先生はとても盲人会の皆様を大事に思っていらっしゃって、いつも皆様どうしているかと心配されていました。
北澤さんをはじめ会員の皆様と深く長いお付き合いになり、ガイドの方達とも親しくさせて頂いて、教えられることもたくさんありました。「踊らせてあげる」ではなく、「踊らせて貰う」という感じで楽しみに続けています。皆様の一生懸命な気持ちが伝わって来て、努力している姿に勇気づけられてもいます。
十年経つといろいろなことがあり、お体や家庭の事情などでリズムに来られなくなった方もいらっしゃり、またお会いしたいと懐かしく思い出します。
今回の受賞は思いがけないことでビックリしていますが、このリズムのサークルに関わって来られて本当に良かったと思います。
猿田先生のように上手には教えられないかもしれませんが、今後も先生の意志を継いで、頑張って行きます。踊っている時につまずいて転んでしまうということもありましたので、安全には注意に注意をしてお手伝いしなければと思っています。有望な若手の先生も加わりました。今後もっとメンバーが増えて、大勢で楽しく続けて行けたらと思います。
講師 渡辺 麗子
私が何時も残念に思うのは細かいところまで、教えてあげられないという事です。もう少しここのところをこうしたらとか、角度を15度くらい曲げてとか、手を添えて言葉でしか言い表せませんので、それが本当に悔しいと思います。ただ皆さんとても感が良く、上手にお花を生けますので、それは素晴らしいと感心しています。
花が大好きで、とても熱心なので、私も張り合いがあります。楽しく和気藹々とやっているのが、それが長年続いているコツでしょうか。
講師 瀬沼 淳子
「コーラス若草」の伴奏を引き受けて9年半になりました。メンバーは少しずつ変わっていますが、皆さん月に2回の練習日に集まって下さり、2月に歌い始めた時には、なかなか上手に出来なかった曲が、文化祭には舞台に立って皆様にご披露出来るほどになるのです。
これからもレパートリーを増やして、楽しく歌っていただけたらと思います。メンバーを募集しています。
講師 大橋幸江・北條千代子
プール指導で
こんにちは。私達は江戸川区水泳連盟の大橋と北條です。初めて盲人協会より、水泳指導のお話しが来た時は、とても不安に思いました。
身近に盲人の方を知りませんし、一度も会話をした事もなく、どのように接したら良いのか、又私達を受け入れて下さるかなと心配した事を思い出します。
よく考えてみれば私達よりも、もっともっと盲人の方は、不安と心配だった事と思います。
不安と心配をなくしてあげる事を第一と思い、つねに声をかけ、楽しく、又私達を信頼してもらえるようにと考えました。
でも皆さんにお会いしてビックリしました。
明るく元気で前向きな方達でしたので、安心しました。
プールでは、初歩的な事から導入して、水に顔をつけ息を吐く、から始まり、体の力を抜いてリラックスをするなど、始めは不安で恐い為でしょう、力が入っているのが私の体に伝わって来るのです。
前回よりも今回と、段々とリラックスしてくるのが良くわかり、私はとてもうれしくなって来ました。
今では背泳ぎを50メートル以上も泳いで下さるし、坂本さんは足が悪いにもめげず、平泳ぎを50メートルも泳げるようになり、盲人の皆さん以上に感動する日々です。
皆さんよりも、私達が前向きに頑張らなければと思う気持ちが強くなりました。
この度は、松本理事長様より感謝状を、とのお話しがありました。私達の方が感謝したい気持ちでいっぱいです。
感謝を込めて、ありがとうございます。
伊藤金四郎ダンススタジオ
講師 伊藤 金四郎
NPO法人事業所開設5周年おめでとうございます。
江戸川視障協社交ダンスサークル「ドリーム」の指導に携わり、早いもので4年が過ぎました。指導する事を当初は簡単に考えていた私でしたが、いざスタートをしてみると悩みました。今までダンスの指導は、視覚に頼り見本を見せることで理解をさせていたのですが、このサークルではそうはいきません。そこで私は会員に対してイメージとコンタクトを中心に指導し、私の考えを会員に伝えることにしました。そして第一に「ダンスは楽しい」という気持ちを絶えず持ってもらい、ダンスの練習に臨んでもらうことにしました。
指導が進むにつれ、会員の皆さんの熱意が感じられ、そしてその熱意が会員個人のレベルアップに繋がってきたと思います。
ダンスは必ずホールドまたは手を繋ぐ動作があります。相手のことを大切に考え、気持ちを一つにしてステップを完成していきます。またリーダー・パートナーとの間に大きく太い絆が出来上がると考えています。
これからもダンスを通じ、より多くの人達と談義をしたり、踊ったり、ダンスを楽しんでください。もちろん私自身も楽しみたいと思います。
今回、創立30周年記念号を発行するにあたり、長く本会活動で中心的役割を果たされた宮地昭雄相談役と`島三郎監査役のお二人に原稿を頂きました。
私の印象記
宮地 昭雄
一口に30年と言うが、それは私の人生後半の大部分を占める。それだけに視覚障害者を取りまく環境も現在とは大いに異なる。
特に江戸川区は都内有数の視覚障害者活動の先進区と言われているが、当時はその逆であったように思う。
2、3の例をあげてみると、盲人福祉協会は出来たばっかりだし、道路、駅などに点ブロはなく、ガイドヘルプ制度もなかった。そして視覚障害者が入会できる団体は、江戸川区鍼灸按摩マッサージ指圧師会のみであった(現在の江戸川区三療師会の前身)。つまり視覚障害者は三療の資格を取るよりほかは、団体に入って社会参加する機会をとざされていたことになる。
折から障害者の社会参加などの言葉を耳にするようになり、江戸川区でも盲人福祉協会結成の機運が高まりつつあった。初代会長吉田さんから、視覚障害であればだれでも入れる盲人福祉協会を結成するからと言う入会の勧めがあった。
そう言われてみると、盲人会も三療師の会も同じように考えていた意識の低さに我ながらはじる思いであった。
発足当初の吉田会長、石井副会長、野村副会長の3名は記憶している。吉田会長は1期ぐらいで2代目の渡辺会長に引きつがれた。忘れてはならないのは、佐藤由哉区議の紹介で平井の料亭Mさんから百万円の寄付を受けたことである。
昭和59年7月、執行部より、都盲脱会の提案があったが、受け入れられなかったので執行部は辞任した。翌8月、役員であった松本さんが会員集会をよびかけ、ほとんどの会員が自主的に脱会を認め、事態をおさめた。そのあと、野村副会長を会長に推したが、辞退したので藤田さんを会長に、宮地、松本さんを副会長として会務を継続した。たまたま、脱会しなかった本間さんを都盲支部長とし、連絡維持にあたった。情報連絡の要であるテープ事業は、本間さんならではの独壇場で、会への貢献は特筆すべきことである。
3代目藤田会長になってまもなく、障害者福祉課の戸沢課長さんが、藤田さんの家にこられ、相談したいことがあったら障害者福祉課へ来るようにとのありがたい助言を頂いた。初めて区役所から助成を受けたのは、カラオケセットであり、それをきっかけとして8月には毎年、懇談カラオケ大会が行われている。
藤田会長は、生来の明るさとギターの演奏で多くの会員から人気抜群、しかし補佐する私の力不足もあって平成2年度までを限度と判断し、次期会長の立候補者をつのったがだれも表れる兆はなかった。「横綱になるのはいいがやめる時の事を考えよ」と言う戒めもあるが、次の会長立候補者がないうちに藤田会長も私もやめるわけには行かない。思案の末、当時の永井副会長に立候補をお願いした。きいてくれなければ藤田会長も私もなげださざるを得ない。「捨てる神あれば助ける神もある」のたとえで4代目の永井会長は2人にとって助ける神であったことを今も忘れはしない。
それから吉田会長、会沢さんとの交流において、なんとなく二分されていた会員の気持ち、ふんいきをやわらかく包みこんでまとめてくれた`島さんの人となり見識についてはだれもが認めるところであろう。
終わりに私の受賞(厚生労働大臣賞・都知事賞)は、専ら松本会長中心とした江戸川区視覚障害者福祉協会のめざましい活動によるものと思っているので私の身にあまるものとして頂いたしだいです。もし、藤田会長が健在であったならば、当然行くべき所におさまったはずで、彼の早世を惜しみながら、懐かしんだ初秋の一日でした。
`島 三郎
私は視覚障害者となって数年後に当協会に入会して今年で20年になるが、その間の足跡を振り返ると、協会としてはガイドヘルプ事業を自ら行なう為のNPO法人を立ち上げた画期的な事が記憶に新しいが、個人的には数々の思い出の中でも平成5年9月に姉妹都市であるゴスフォード市で視覚障害者や一般市民との交流を主な目的として、当協会有志を中心とした34名(障害者17、付添い家族8、付添いボランティア9)と同行記者2名(読売、朝日)の団体で豪州、ニュージーランド11日間の親善旅行を行った事が大きな思い出の一つである。
前々より視覚障害者としても一般区民同様の国際交流に参加したいと願っていたが、視覚障害者ならでの海外旅行と外地での交流には様々な困難や不安感が有り、それらを少しでも除くために費用の不足分の一部を作る為資金集めのチャリティーパーティーを主催し、その上で更に区より資金補填援助を頂いたり、また英会話教室を開いたり、そして付添いボランティアの参加や国の内外関係先への事前協力要請等、2年間の準備期間を経て実施された万感を込めた旅行であった。
ゴスフォード市ではオコーナー市長を始め視覚障害者は元より市民の大歓迎を受け、当方主催のディナーパーティーには100名近い参加者となり、パーティー後半は唄やダンスなどで盛り上がり夜半遅くまでに及んだ大盛況で終わった交流会であった。
この旅行は、経費節減のため旅行業者を利用しない手作り旅行であっただけに、全員無事帰国出来た事、そして主たる目的のゴスフォード市での親善交流も予想以上の成果に世話役と団長としての責任を果たせたこの旅行は、私にとって生涯に於ける思い出多き出来事となった。
そしてこの国際交流の実現とこれをきっかけとし、その後に当協会の2回目のゴスフォード市への親善旅行(松本団長)を含め、いろいろな国際交流活動が継続出来た事は、江戸川ホームステイクラブやゴスフォード市の姉妹都市委員会を始め、国の内外のボランティアや関係各位のご支援ご協力の賜である事は申すまでもないが、その中でも忘れ得ない人々が多く、紙面に限りがあるので一部の方々となるが感謝と共に思い出としてお名前を挙げておきたいと思う。
初の海外親善旅行に当初よりバックアップを頂いた在日オーストラリア大使館の当時一等書記官スピノキヤ氏と大使館職員の石井氏のお二人は、日豪親善のためとは言え11日間のこの旅行に個人の資格で付添いボランティアとして同行して頂いたが頭の下がる思いであった。
次にゴスフォード市の視覚障害者グループの代表のノーマ・クラーク夫人とご主人のボブさんが挙げられる。英国風雰囲気と教養が感じられる素晴しいご夫妻は、翌平成6年10月にゴスフォードより8名のグループで来日されたが、目のご不自由な夫人と共に当協会や区民との交流に積極的に参加されたボブさんは、区民祭での当協会のバザー出店に飛び入り参加して自らマイクを取って数カ国語?で声を張り上げての売り込みのパフォーマンスをする等、またリーダーであるノーマ夫人を引き立て優しいエスコート振りに多くの人々に感銘を与えたお人だった。このボブさんは、平成15年に79歳で故人となられたが、直前まで続けられた私との文通を通じて示された友情は終生の忘れ難い思い出となっている。
続いて、江戸川区とゴスフォード市の文化交流に中心的な役割を果たされて来た多くの区民がご存知の松平みなサンダース夫人には、二度の我々の親善訪問でお世話になり、私と家内も親しくさせて頂いている。彼女は数年前から病気療養のため暫く第一線の活動から休まれていたが、幸いにも最近ようやく体力が戻りつつ有る由、一日も早く健康を快復され、再会を心待ちにしているのは私は元より多くの人々が願っている松平みなさんである。
他に画家のスティーブ・ウッドバリー氏や2回目訪問時の視覚障害者代表のローレン・バス夫人、そして知る人ぞ知るトニー・サムソン氏等との交流も懐かしい。
更に、初回訪問団がキャンベラでヘイドン総督閣下を表敬訪問の際、一行をティーレセプションの持てなしとお言葉を交わして頂いたご夫妻には風格とお人柄に強く魅力を感じるとともに感激も一入であった。
最後に、当時としてはこの様な前例の無い障害者グループによる海外親善旅行を理解と多大なご支援を頂いた故中里区長及びその後にア福祉部長(現副区長)の強い後押しと多田区長のご支援ご協力のお陰で平成13年に2回目の親善旅行が実現したが、これらの海外親善旅行へのご理解とご支援のみならず常に変わらぬ行政当局と歴代トップの方々の障害者への温かい姿勢が、当協会の今日における発展の支えになっている事を改めて認識する次第である。 (了)
記念号発行にあたり、多くの会員の皆さんからコメントが寄せられました。 (50音順)
石塚 綾子
☆ 6年前に入会致しましたがとても楽しませて頂いております。会員の皆さんが精力的に活躍なさってるのも素晴らしいと思います。自分としてはしっかりと活躍出来ないのが残念です。皆さん方には色々と教えて頂き、それはとても良かったです。リズム活動は好きで通ってますので、とても楽しいです。
伊東 喜代子
☆ 去年の4月から入会させて頂き、まず皆さんの明るさにびっくりしました。そして皆さんから元気を頂きました。そして安心して皆さんとお話が出来ます。毎月のカラオケ同好会も行くのが楽しみで、喜んで出かけております。
植木 清枝
☆ いつもコーラスを楽しみにしています。
太田 智満子
☆ 視覚障害者になり、このような機会にめぐり合えた事を感謝しています。出来る限りいろいろなことに参加したいと思っております。
岡畠 信子
☆ 最近は部活動が盛んになりましたね。高齢者が楽に出来るようなものはないでしょうか? 例えばフラダンスやヨガなどいかがでしょうか?
柏谷 幸司
☆ 早いもので、江戸川区盲人福祉協会が発足して30周年。私が江盲協に入会したのが昭和56年でした。当時の会員数も今のような賛助会員制度というのもなく、現在の半分くらいではなかったでしょうか? 当時は日帰り旅行も、サークル活動等も、今ほどありませんでした。ただコーラス・器楽部といったところで、行事としては文化祭や新年会がありました。
その頃の活動拠点は、小岩の婦人会館でしたね。この時の盲人会の会長は吉田軍治さんから渡辺桂作さんに替わった頃でした。当時印象に残っている事は、婦人会館での文化祭だったか新年会だったでしょうか? 紅白に分かれ歌謡曲のイントロを流して歌を当てるという事をやったんですね。女性軍は藤田菊江さんで、男性軍は藤田悟郎さんでした。私がこのイントロを流して曲名を当てるということでした。結果は女性軍の勝ちでした。私が昭和58年に企画・文化部の担当を仰せつかった時だと思います。
それからもう一つ、前にアイネットで記述したことですが、私の田舎の同級生の戸沢さんが、江戸川区の障害者福祉課長になっていたんですね。これには驚きました。この方もとうに亡くなり今はいません。
またその後、何年か経ちまして、南小岩の中曽根会館で文化祭をやった時に、落語家の茶楽さんを招待し、舞台の座布団に座ってもらいました。その時に出囃子を流すのが私の役目だったんです。ところが、落語家さんが座ってからも、ずっとこれを流してしまったんです。「あ、そこで結構です」なんて言われまして、本来ならば座ったと同時に出囃子も止めるんですが、そんな事で流しっぱなしで、非常に失敗した事があるんです。これも思い出の一つです。
現在ほど行事も多くなくて集まる事が非常に楽しかったんです。まあ言わばファミリー的といいますか家族的雰囲気だったんです。器楽部にあっては藤田悟郎さんが責任者として、現在はそのメンバーが3人くらいしかおりません。いずれにしても理屈抜きで楽しかった。義務的・事務的な事、何もなかったんです。この組織の規模が大きくなればなる程、義務的要素が大きくなって来るのは当たり前の事だと思うんです。よく昔はよかったと言いますが、理屈抜きで楽しかったんです。30年を振り返ってみますと、やはりこの事だけが蘇って来るんです。
昭和58年に文化部を預かって、今日までの27年間、一体私は何をやって来たんだろうと反省するのみです。
ただ現在自分は色々な活動を出来ている、その土台が小岩での文化部の活動にあったのかなあと思っております。
北澤 とみゑ
☆ 20号、おめでとうございます。長いこと、ご苦労様でした。私も会に入ってほぼ20年が過ぎました。20年というと成人式ですね。いろいろやって来ましたが、みんなに支えられて本当に楽しく過ごして来ました。これからも頑張って、続けていきたいと思います。
草野 育子
☆ 入会してから3年くらいになると思いますが皆さんの明るさには感動します。とても楽しそうです。私も楽しみにカラオケ同好会に参加してますが、歌っていると嫌な事も忘れてしまうほど、楽しませて頂いてます。私にとって歌は命なんですよ。
工藤 博史
☆ 当協会に入会して、早いもので10年になりました。以前は、仕事上の付き合いしかなかったのですが、サークル活動を通して会員、並びに、ボランティアの皆様と知り合うことが出来ました。特に、鍼灸腹診研究会では、松本会長に、ご指導、ご鞭撻を賜り、心より感謝申し上げます。視覚障害で周りが見えにくくなってきた代わりに、今まで見えなかったものが見え、視野が広がりました。その一つに録音図書があります。以前は、仕事関係の書物しか読まなかったのですが、録音図書によって、いろんなジャンルの図書を聴くことが出来、大変助かっています。今後も、多くのボランティアの皆様に支えて頂きながら、交流の和をひろめて情報交換が出来たらと思います。
小谷 ひさ
☆ コーラスの練習がいつなのかいつも思っています。
参加できることを楽しみにしています。
斉藤 昭子
☆ 比較的グリーンパレスが家から近いので楽しませてもらってます。だんだん年を取って来てるので、歩かないと足から衰えると言いますから、身体を動かすのがいいですね。リズムでは何時も先生方やガイドさんにお世話になっております。
坂本 幸枝
☆ 旅行など、いろいろ楽しませてもらいましたが、だんだん行事参加も大変になってきました。そろそろ引退かな?
坂本 芳雄
☆ 江戸川区へ転居した当時は、知人も数人でしたが入会してから色々な人と出会い、楽しみました。
住山 浩子
☆ それなりに楽しませて頂いています。ダンスもやった事はないのですがやりませんかと誘われて始めました。カラオケにもたまに参加させて頂いてます。最近盲導犬を持ったので早く色々なところへ出かけられるようにと頑張っています。
関守 幸男
☆ 入会して2年くらいになります。以前は家にこもっている事も多かったのですが、今はカラオケ同好会や色々な行事に参加させて頂き皆さんと仲良くさせて頂いてます。また都盲協の福祉大会で江戸川の代表として、カラオケを歌い敢闘賞を頂いたのは、自分に対してとても励みになりました。それからは江戸川区のカラオケ大会などにも出場したりして楽しんでいます。
高橋 満子
☆ 私はお花が大好きなので、長い事お稽古をしていますが上達もしません。でも先生が良い方なので、楽しく和やかにみんなでやっています。
冨澤 豊
☆ 協会創立30周年、情報誌アイネット発行、通算20号の記念誌発行、誠におめでとうございます。私も入会して10年を過ぎ、皆さんには体育部の活動をはじめたいへんお世話になっています。今後ともよろしくお願いします。
永井 宏
☆ 有益な情報と会員による短歌やエッセイは何時も楽しく、内容そのものも充実さを増し、会員が作り上げていくという姿勢はとても良いと思います。それにしても、毎号編集に当たる方々の御労苦には感謝するばかりです。これからも、ホームページとともに、良い発信源となり本会の活動もますます用いられますように願っています。
長友 公一
☆ 私が旧江戸川盲協と関わりを持ったのは、故・吉田軍治さんの後を継いで会長の任に預かっていた故・藤田悟郎さんの時に、少しの間、女性のコーラスの伴奏のお手伝いに参加させて頂いておりましたことに遡ります。
そんな時、或る会員のお一人の方から、「入ってみませんか?」との個人的なお誘いが有りました。その頃、私は自主コンサートの企画をしようと、密かな構想を練ってもいた時でした。結局、会のお仲間に入れて頂きましてから、皆様に私の自主コンサートのご協力を仰ぐこととなり早くも10年の年月が過ぎました。
そして現在まで、同好会での皆様の活躍を見て参りましたが、コーラスを楽しむ方。日本各地方の民謡を、いろいろとこなしている方々。各国の音楽とともに、リズム・ダンスを楽しむ方々等等。その活動もさまざまに行われ、そのかたわら、ITの活動にも、結集した仲間の協力が一体となり、現在このように、「アイネット・20号」記念の情報誌を発行するまでに、漕ぎ着けたのだと思います。
一方では、会員個々に、物事への執着の気持を常に持ち続けながら、或る方は、点字ブロックの研究に、特許を取られたり、或る方は、盲人用卓球での日本一に輝いた方。更に、その視覚に問う身体の技術を、ダンスに託した方までが、日本一になったとの、色々なニュースに接しながら、私、個人的には、ハンディや、ネックを味わいながらも、これまで開かせて頂いた、未熟なコンサートも、会員の皆様全てのご協力や、陰で支えて下さるヘルパーのご尽力も有って、今日までの私の世界を披露する機会を持たせて頂くことが出来た訳でございます。思えば、「ピアノ」などと言う楽器を、ただ好きなだけでやって来た私が、かなり遅い時期からこの楽器に触れて、まがりなりにもコンサートを持たせて頂いたのも、持ち続けた長年の夢と、皆様のご協力有ってのこと…。
結びに、このような経過を経て記念すべきアイネット20号の作成に至ったことや、本年30周年の記念の会を持てましたこと、併せて、心よりお喜び申し上げ、この度のお祝いのメッセージとさせて頂きます。
尚、私の今の気持を歌に込めるなら、こんな気持と言うところでしょうか…。
宵モミジ(宵紅葉)三十路の祝賀こもごもに 過ぎし思い出夢も紅葉
橋谷 道子
☆ 盲会に入会させて頂いてから10年になります。クラブはリズム運動や卓球・スティックボールなどに参加して楽しんでおります。今年は区から防災ベストを頂き安心して過ごす事が出来るようになりました。これからもお世話になりますがどうぞよろしくお願い致します。
長谷川 とくよ
☆ 80の手習い。数年前、「足の太い人は、泳げる」と言うお話を聞き、さっそく江戸盲水泳部に入部。支えて頂きながら、背泳ぎ100mに挑戦中。昨年からは、リズム運動にも参加。若い方々と楽しく踊っています。
朗読ボランティア・各種ボランティアの皆様に心より感謝申し上げます。
花見 とみ子
☆ 楽しんでいます。みんなに会えて楽しいです。
早川 つるゑ
☆ 外に出て行きたいので、コーラスがある日を楽しみにしています。
藤田 菊江
☆ 私は小さい頃から歌が好きで、大きくなったら保育園か幼稚園の先生になるつもりだった。でもそれは夢で終わった。今は会員や、またガイドさんの協力で、コーラスを始めて15年になる。やっと夢が実現出来てよかった。でも年には勝てない。この頃は思うように声が出ない。でもやっと思い通りになったので、コーラスの部長として頑張るつもりでいる。
星野 勇
☆ 今年は創立30年となり、おめでとうございます。今、中秋の名月そして満月の頃です。本会はこれからも一層、明るく楽しい会となりますように。それから、今年はタンデム元年になります。葛西臨海公園で思いっきり、サイクリングしてみませんか。
松田 恵子
☆ 多数のクラブ活動や会合があり、参加出来たことを感謝しております。導いて頂く皆様と仲間。これからも宜しくお願い致します。私にとって色々な方とめぐり合える交流点です。
丸山 美代子
☆ 盲会に入り、10年ほどになります。最初の頃はいろいろと参加していましたが、今はコーラスだけになってしまいました。でも、元気に参加出来る事を感謝しています。今年はお休みもしないで参加出来た事がとても嬉しいです。
三橋 竹志
☆ 数年前本会に入会させていただき、時たま会に出席させていただく程度ですが、病院勤務とは違う本当に同じ環境の会員の仲間に入れていただき、気楽に意見もかわせられ喜んでおります。これからは、いろいろのサークルにも入れていただき、残された人生を楽しませていただきたいと思っています。卓球やカラオケのサークルにも、頑張りたいと思っています。今後ともよろしくお願いします。
村井 伊都子
☆ 私は、動き回る事がわりと好きでしたが、年を重ねるにつれてそれが少なくなって来ました。それで、定かではないのですが、10年前後になるかもしれません、リズム運動サークルに、そしてまた、約3年前に縁がないと思っていた社交ダンスドリームに入れて頂きました。先天盲にとって社交ダンスは、かなり難しいものと思いますが、音楽にあわせて体を動かす事がとても楽しく、この先私の健康のために出来るだけ続けて行きたいと思っていますので、リズム運動の皆さん、ドリームの皆さん、お世話になると思いますがどうぞよろしくお願い致します。会のご発展をお祈り申し上げます。
平成21年度も多田区長さん宛の要望書に基づく懇談会が8月7日の福祉部の意見交換に始まり、厳しい暑さの中、役員が手分けして、各部懇談会に臨みました。去る8月30日の衆議院議員選挙で自民党に代わり民主党が政権交代を成し遂げ、障害者自立支援法が廃止される見通しとなり、新たに障害者総合福祉法(仮称)の施行に向け、国は福祉施策の抜本的見直しに着手しようとしています。地域に住む私達は、この成り行きに注目しながら独自の取り組みをする必要が有ります。このような不透明な状況の中での意見交換でしたが、特に災害時に所持する防災手帳の内容等、具体的に動き出したようです。また在宅ケアや移動支援に関わる諸問題について熱心な意見交換となりました。読者の皆様に各部ごとに報告します。
日時・会場 … 8月7日(金) 13:30〜15:30 タワーホール・障害者協議室
区出席者 … 渡辺福祉部長・原障害者福祉課長・橋本推進係長・
加藤身体障害者相談係主査
本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・田名後・成田・工藤・藤田・池田・橋谷・松田
事務局(千歳・鈴木) 計12名
まず渡辺福祉部長から「要望を通じ相互理解を深めて行きたい」と挨拶があった。松本会長は、要望書の前文に取り上げた重視する以下の三つの視点について説明した。(1)「江戸川区障害認定審査会」への視覚障害者代表の参加。(2)十分な支給量による外出権を守る施策。(3)情報のバリアフリー化。続いて行われた意見交換の内容は次の通り。(※ 災害時の対応は、土木部の報告にて詳しく触れる)
Q(松本):現在準備を進めている第41回東京都盲人福祉大会に関する件は、会場の手配・助成など江戸川区のご協力に感謝している。当日のボランティアの配置については、40数名の実行委員を集め既に2回の会議を終え、マンパワーの部分では予定通りの配置が出来ると思う。ボランティアが動きやすい状況を作るためにお力添え頂きたい。
A(渡辺・原・橋本):ボランティアの目印になる腕章は、役所で用意は出来ないが、借りられるものがあるか調べる(ボランティアセンターよりバッジを借用見通し)。船堀駅・葛西警察署への協力要請は、原則協会でやって貰いたい。
Q(松本):大会のある11月の移動支援支給量に関し、特段の配慮をしてほしい。
A(原):一律何時間上乗せと言う考え方ではなく、実際の利用状況を見ながら足りない方についてはその分を上乗せする。実務的なことは後日連絡する。
Q(松本):江戸川区障害認定審査会の委員に視覚障害者を加えて貰いたい。近い将来、法律改正で同行援護というメニューが自立支援給付に入ると、今まで以上に審査会による障害程度の審査・支給量の決定が大きな意味を持つことになる。その決定には視覚障害者の状況を良く把握できる人が加わるべきだと思う。
A(渡辺):委員全体で30名と言う枠。福祉分野は障害者団体連絡会に人選して貰っている。ここで、委員に加えるとは言えない。
Q(松本):厚生労働省がホームヘルプに係る利用者程度区分認定基準の内容を24年4月から見直すが、江戸川区独自の裁量は考えているか?
A(加藤):通院介助の部分では、不足のないように出している。新しく視覚障害に関わる評価項目が加えられれば、その部分を考慮できるようになる。
Q(松本):車椅子になった高齢者が介護保険に回されると、外出できにくい状況が生まれ危惧している。介護付きの移動支援は認められないのか?
A(原・加藤):介護の有り・無しは自立支援給付の程度区分で認定。移動支援の枠は程度区分と関係なく、今のところ、介護付きは認めていない。介護保険適用者で障害者の方は、介護保健サービスが優先されるが、介護保険にその障害特性が該当しない場合には、部分的に障害福祉サービスを併用出来る。介護移行した方も介護保険課と連携しサービスを決めフォローしている。
Q(松本):支給量のプール制について、昨年は全体の消化率が少なく時期尚早との回答だったが、江戸川ガイドヘルプセンターの登録者は使っている人が多い。自己管理のできる人を対象に導入できないか。
A(原):自立支援法が改正され、移動支援が自立支援給付の同行援護に移行すると、国保連が全国一律のシステムのもとで管理することになる。国保連が複数月を認めれば可能だが、今は未知数。
Q(松本):日常生活用具の自己負担に関する減免措置の現状は?
A(原):一割負担のうち7%を区で負担し、自己負担は3%。これは江戸川区独自の減免措置。
Q(成田):日常生活用具の同品目の再給付は6、7年後ということだが、プレクストークはその間に何度も修理に出す状況。期間を短くは出来ないか?
Q(田名後):あるいは修理代の補助は出来ないか?
A(原):確かに機械も精密なほど複雑になり故障の頻発もあると思う。この場で耐用年数の短縮は明言できないが、皆さんの声を聞き検討していく。
Q(松本):一人暮らしの視覚障害者の病気入院に際し、支援策の検討を。
A(渡辺・原・加藤):入院中の病院の中の介護にヘルパーを付けることはない。入院の際は移動支援を使える。退院の際にも支給決定が切れてはいないので、移動支援を使えるが、入院中に荷物を取りに行って貰うようなことは出来ない。入院が長期間で在宅の状況から外れてしまった場合は、経済的給付にも関係して来るので、個別に窓口の方で丹念にお伺いする。
Q(松本):施設入所の際、土・日に自宅に帰りたい場合、移動支援を使えるのか?
A(加藤):今の移動支援の中では使える場合もあるが、個別給付になった時には同じ日で違うメニューは認められないかもしれない。
Q(松本):板橋区では読み書き専用に支給量を出している。江戸川区の考え方は?
A(原):江戸川区では用いていないサービスであり、研究課題とする。
Q(松本):支援費制度が出来る前には、江戸川区は多くのガイドヘルパーを養成してくれていた。自治体として取り組んでいる例もあり、今後、区独自で養成講座を開講し、ガイドヘルパーの確保につなげて貰いたい。
A(原):新しく同行援護のメニューができ個別給付の枠に入れば、事業所は事業者指定が必要になるし、ヘルパーの資格要件も新たに示されるので、そのことが養成講座と大きく関係してくる。
Q(松本):ガイドを集めるのは難しい状況で高齢化も進んでいる。放っておけば人材が枯渇してしまう。江戸川ガイドヘルプセンターは養成研修を行う資格はあるが、弱小事業者が研修会を立ち上げるのは大変なこと。行政が経費の半分くらいを助成するようなことを検討して頂きたい。
A(原):地域に於いて福祉に関わる人材の養成については、基本的には行政がお手伝いする方向で行かなければいけないと思う。検討課題とする。新しい法体系の状況を見極め、お互いに情報交換しながら進めたい。
A(渡辺):民間の事業者が担い、区が補助金か委託の形で関わることも有り得る。
Q(松本):本会及びガイドヘルプセンター利用の一人暮らし視覚障害者4名が、ここ半年の間に相次いで亡くなり、そのうち3人は数日後に発見された。在宅が基本というのはわかるが、在宅にも限界がある。何か解決策はないか?
A(渡辺):施設が必要と認識しているが、必要がある人全員に作る事は現実的に難しく、在宅をどう支えるかでやっていかないと財政的にパンクする。特養は一般の方も大変な思いで待っており、特別枠を作るのは難しい。国が高齢者の住宅確保法を改正し、介護・医療の機能をもった住宅を増やす方針を示し、小規模な養護老人ホームの認可やグループホームなど再整理の動きがある。グループホーム等は民間がやっており、区はその支援を考える。
Q(松本):この問題は長い間、膠着状態。10月1日から視覚障害者のグループホームも認められるようになったが、そのようなものの設立を本会が考えた時、行政から支援は得られるか?
A(渡辺・原):具体的なプランが有れば、助成の仕組みや行政側の支援メニューなど、話し合っていけると思う。立ち上げのための補助メニューや給付費もある。また都営住宅の活用なども考えられる。
Q(松本):本会が全面的に出来るわけではなく、行政にある程度関わって貰い、一歩でも前に進むようにしたい。小規模なものしか考えていないが、資料を見せて頂き、こういう方法なら出来るのではというような勉強をさせて貰いたい。
Q(松本・北澤・成田):先日発行されたバリアフリーマップにはSPコードを付けて頂きとても良かった。役所からの書類なども、自分で聞き返し確かめられるように、可能な限りSPコードを付けて貰いたい。
A(原):文字量に限界があるので適していないものもあるが、“隗より始めよ”ということで障害者福祉課が率先して付けていくつもり。手始めに「障害者福祉のしおり」で課の中でプロジェクトを組み進めている。
Q(松本):福祉バス団体助成制度で一泊12万の他に日帰り6万円を追補し、年2回適用して貰いたい。
A(渡辺):現在、社会福祉協議会の補助のあり方を見直しているところ。トータルでどんな形の支援ができるか検討中。事業所として活動している所への支援は薄くなるかもしれないが、関連団体には相談しながら進める。
Q(松本):区内の特別養護老人ホームに、視覚障害者マッサージ師を機能訓練指導員として採用して貰えるよう、施設に働きかけてほしい。
A(渡辺):現在区内で5名が雇用されている。雇用の環境は厳しい現状だが、特養を中心とした施設長が集まる熟年者福祉施設連絡会という会があり、話をする機会を設けるのは可能。
Q(松本):現在、障害者福祉課からはFAXで連絡が来るが、FAXは視覚障害者にとっては不便。メールでの情報提供は出来ないか?
A(渡辺):個人情報漏洩の問題があり、区役所でも管理が厳しくなっているが、今回のインフルエンザ関係などの緊急情報はメールで頻繁に流している状況。どういう形で出来るか検討する。
※ 江戸川視障協でも高齢化が進み、その事に関し真剣に考えていかなければならない時ですね。懇談会を通して何時も感じる事は、法律の中で出来る事と出来ない事があると思いますが、困った事は黙っていないで口に出して聞いて貰う事だと思いました。すぐの解決策に結びつかなくても少しの方向性でも道が開いて行くような気がします。不便な生活をいかに便利に過ごすかといっても、やはり墨字は把握出来ません。自分の耳で、聞いて納得したいです。メールの配信やSPコードを付けて下さるよう切に希望したいと思います。
日時・会場 … 8月11日(火) 13:30〜15:30 グリーンパレス401号
区出席 … 土屋土木部長・秋元災害対策課長他・小松川警察署宮崎交通規制係長
本会出席 … 松本・小野塚・高田・小島・工藤・成田・田名後・藤田・
高橋・事務局(千歳) 計10名
15回目となった今回の懇談会は、代表者の挨拶に続き、まず防災ジャケットの引き渡し式が行われた。災害時に視覚障害者と一目でわかるものを作ってほしいということは長年の懸案だったが、この度防災ジャケットという形で要望が実現。土屋土木部長から松本会長に手渡された。意見交換の内容は次の通り。
【安全歩行に関する事項】
Q1:警察庁がエスコートゾーン設置指針を制定して2年。江戸川区にはまだ1箇所もないが、主要横断歩道にエスコートゾーンの敷設を進めてほしい。
A :エスコートゾーンは音声信号機があり横断歩道が斜めでない事が設置の条件。現在、各署から本部に要請をしている状況。 船堀駅前についても要請して行く。
Q2:違法駐車・違法駐輪・点字ブロック上の諸物の撤去について。
A :パトロールで改善指導や撤去作業を実施している。障害物があった時、道路監察係にご一報頂ければ、即、改善指導・撤去に向かう。(道路監察係5662-1884)
Q3:点字ブロックの色調と公共施設階段の段端の色づけについて。
A :国の基準制定前に設置した点字ブロックは、カラー舗装の所など黄色以外のものも残っているが、改修時に黄色に交換する。新設は黄色にしている。公共施設などの段端の色付けは土木部以外の施設もあり、関係部署に要請していく。
Q4:区内の主要な公共施設周辺の点字ブロックの敷設について。篠崎駅西口から篠崎コミュニティ会館までの直近ルートにブロックが敷けないのはなぜか?
A :篠崎の直近ルートは車道で、安全歩行には歩道を使って貰いたい。区画整理のエリアなので、今後道路の形状が変われば、また検討する。
Q :篠崎コミュニティ会館は卓球サークルが月に2〜3回利用しており、来年は100人以上集まる城東ブロックの大会もある。もう一度フィールドワークをやり一緒に検証して貰いたい。
A :安全な道を作るために、現地でご意見を伺いたい。
Q5:誘導ブロック及び歩道の損壊箇所の補修・保全について。
A :昨年度から8地区に分け、業者に維持管理委託し、問題箇所の早期発見・補修を実施している。
Q6:区内の交差点・横断歩道における2cm段差斜面ブロックについて。
A :区道では7割が斜面ブロック。形状はより良いものの研究を続けている。
Q :統一が望ましく、安心して歩行ができるよう取り組んでほしい。
Q7:歩道上の電柱等の地下埋設や交差点付近のポール他諸物の再整理について。
A :水道工事・区画整理時等に検討するが、具体的事例があれば知らせてほしい。
Q8:音声誘導装置を都営新宿線船堀駅・JR小岩駅に整備してもらいたい。
A :改修時にあわせ設置を行う。船堀駅はバス乗り場の雨よけの改修時に設置を考えている。小岩駅は今後検討していく。
Q9:公共施設周囲における音声誘導案内装置の設置について。
A :懇談会での話し合いを元に、誰もが安心して歩けることを目指し設置して来ており、腰の重いJRの駅なども設置・管理している。ほとんどの公共施設に設置済み。故障があった時には連絡があれば、すぐに補修をする。
Q :有効に利用していきたい。設置完了のリストを頂きたい。
Q10:横断歩道の音声信号機の設置について
A :毎年、区内で3〜4箇所設置しているが、要望から設置まで約2年かかっているのが現状。今後も警視庁本部へ要望を続けていく。
Q11:タンデム(二人乗り自転車)について
A :規則により道路は走行不可能なため、葛西臨海公園に整備することを決定。9月に開始する区のレンタサイクル事業の一環として、葛西臨海公園駅にタンデム3台を整備の予定。一般の利用と同じ扱いで有料。詳細は要項を作成する。
Q :区内でタンデムが整備され大変有難い。要項をお待ちしている。
【災害対策に関する事項】
Q1:震災などの災害時の備えについて。
A :要援護者の避難については、福祉部と協議をして方針を決めていく。震災時には区長を本部長とする災害対策本部が設置され、福祉部が主となり要援護者の支援をする。
Q2:視覚障害者団体と江戸川区及び防災関連団体間の懇談会開催について。
A :今まで通り障害者福祉課を窓口として、必要な情報を提供すると共に、必要に応じ情報交換の場を設けて行きたい。
Q3:第1次避難所・第2次避難所について。
A :被災直後は1次避難所である小・中学校に避難。その後、重度障害者など1次避難所で対応が難しい方は2次避難所へと、被災者の実態にあわせ対処していく。どういう施設を2次避難所にするかは状況によって変わり、現段階で固定的にお知らせ出来ない。
Q4:要援護者リスト作成について。
A :約3万人の要援護者リストは作成して消防署に提出済み。区にもその控えがあり、一人暮らしの視覚障害者の方もそのリストに含まれている。
Q :発災時にはそのリストを有効活用して救援して頂けると理解してよいか?
A :この約3万人のリストは行政機関として必要な行動をするためのもの。区のほか、消防・警察・自衛隊で使うが、個人情報が厳しく公表は難しいので、別に地域コミュニティの中で相互に助け合う制度を作り、その要援護者リストは手上げ方式を検討している。援護をしてほしい人から名簿登載許可を取り、その名簿を町会単位で持ち、近所で助け合うという制度。
Q :その手上げ方式要援護者リストはいつ、どのように作られるのか?
A :水害時の避難について避難誘導計画策定委員会を作るが、この委員会の中で手上げ方式要援護者リストの件を議題にする。リストの作り方を今年度中に決定し、来年度から募集を開始する。
Q5:防災手帳の配布について。
A :見ず知らずの人に「私の状況はこうだ、助けてください」と危機的状況を端的に伝えられるページ立てが防災手帳には必要。引き続き作成に向けて内容を協議させて頂き、災害対策課が窓口となって納得のいくものを作りたい。
Q6:区内町会・自治会の防災訓練参加について。
A :町会・自治会には機会があるごとに働きかけている。地域防災訓練のスケジュールは、今まで通り定期的にお知らせする。
Q7:現在のテレビによる緊急速報の音声化促進について。
A :テレビ・ラジオの他、防災行政無線に載せる工事を進めている。
※ 以上、多岐にわたる江戸川区の対応に謝意を述べ、意見交換会は終了した。
江戸川区 区視障協の要望受け 防災ジャケット配布
点字毎日(平成21年8月20日)
東京都の江戸川区視覚障害者福祉協会(松本俊吾会長)が、災害時における視覚障害者に対する避難誘導や情報提供について江戸川区に要望を続けた結果、同会会員に対してナイロン製の防災ジャケットが今年度中に配布されることが決まった。一般区民にも視覚障害者であることが一目でわかるように、白杖を持った視覚障害者をデザインした青色の国際シンボルマークを背中と左胸に配した。同会では、町会や自治会単位で実施する防災訓練から着用するなどして、いざという時に支援が得られるように地域での関係を築いていきたいとしている。
同会によると、視覚障害者の災害時対策について区との協議を重ねた結果、安否確認や避難時の誘導がスムーズに行われるのを目的に、避難場所で着用するジャケットと、各自で所持する防災手帳が区から配布されることになった。防災ジャケットは今月にも配布される。防災手帳は記載事項について会員から意見や要望を募って内容を決定し、年度内の配布を目指す。
日時・会場 … 8月25日(火) 13:45〜14:30 グリーンパレス407号室
区出席者 … 矢作編集係長・高野編集係主査
本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・田名後・小林・橋谷・松田・池田
事務局(吉川) 計9名
折りしも区内では新型インフルエンザの流行と、小・中学校の新学期とが重なり、小田広報課長は直前に欠席となりました。先に要望書として提出していた、
@ 「声の広報えどがわ」・「声の区議会だより」のCD・カセットテープ併用発受の暫定方式を当分の間継続して実施してください。
A 江戸川区の各種発送文書の電子メールによる情報提供を検討してください。
B 「みんなともだち」の編集について、視覚障害者向け情報を加味した編集を行うと共に、図書館CD版新着図書紹介覧を設けてください。
C 「点字広報えどがわ」の記事については、視覚障害者関連情報を掲載し発行を継続して下さい。
D 区内公共施設周囲の詳細点字地図の発行を検討してください。
以上@〜Dの件に関し意見交換しました。
@ Q(松本):心配していたが、CD化はなんとか上手く順調に移行してきている。しかし、中には未習熟でカセットでなければ情報を享受できない人もいて、完全移行には踏み切れない。引き続き併用発受をお願いしたい。
A(矢作):区もそのように考えている。
A Q(松本):ちょっとした簡単な情報は、メールが便利で使いやすい。
A(矢作):私もそう思うが、所内のセキュリティが厳しい。添付メールを開くにも苦労している。そこをクリアできればよいが、研究させて欲しい。
Q(松本):(視覚障害者のFAXでのやり取りの不便さと情報の共有に関して説明し、強く要請。)
※ 情報を便利で手軽に受け取る方法の第一は、今のところパソコンです。私たちの多くが、それに習熟出来ていれば、お互いの意思の疎通もずっと楽になるでしょう。みなで頑張って、こちらはパソコンに習熟し、受け入れ態勢が十分出来ているのだから、それによるソフト・ハードの支援をと堂々と要求できるようにしたいものです。
W 文化共育部・教育委員会・生活振興部・都市開発部懇談会
小林 智恵子
日時・会場 … 8月25日(火) 14:30〜15:30 グリーンパレス407号室
区出席者 … 文化共育部・文化課(石塚課長)・スポーツ振興課(根本係長)・
中央図書館(吉田館長、秋山障害者担当)/教育委員会(赤津指導主事)/生活
振興部・地域振興課(松尾課長・木根渕係長)/都市開発部・施設課(虎渡係長)
本会出席者 … 広報課に同じ
【図書館関連事項】
Q:新着図書(CD・拡大文字図書等)の目録の電子メールによる配信について。
A:情報の容量を考慮しメール配信を検討する。デイジー、カセットテープ、フロッピーディスクでの目録作成を考えている。
Q:本会が行うパソコン講習会に対し、全面的支援を。
A:インターネットが繋がりにくい状況だったが、職員が講習会当日に前もって接続を行っておくことで解決。Vistaの使用にも対応していく。
Q:「声の広報えどがわ」・「声の区議会便り」の編集に関し、デイジー江戸川のパソコンによる活動の支援を。
A:録音はデジタル録音機を図書館で用意しており、円滑に行っている(現在、デジタル録音機は3台あり、常時2台は使える)。編集は自宅のパソコンで作業して貰っているが、図書館にパソコンがないと立ち行かない状態ではない。
Q:区広報や「みんなともだち」でデイジー化された新刊図書等の紹介を。
A:新刊図書は寄贈に頼っており、年間10タイトル以下だが、広報課と話し合い、最低年1回はお知らせする機会を持ちたい。
Q:新しい図書館ができる時の図書の整備、機器の整備について。
A:来年中に開館する江戸川2丁目の図書館は、蔵書が10万冊ほどで、東部地区全般をカバーする立派なものになる予定。録音室や機器は備えていない。
Q:視覚障害者用図書(カセットテープ・デイジー図書・拡大文字図書)の蔵書は、予算的に年間計画で徐々に入れて行くことは考えているか?
A:計画には入れて行く考え。
Q:新たに作成する図書目録にSPコード(テルミー対応)の添付を。
A:目録は容量が多すぎて無理。ワープロ用紙1枚程度のものは検討する。
Q:点訳ボランティアが活動拠点とする区内全ての図書館に点字プリンタ整備を。
A:現在、ボランティアセンター、中央・東葛西・西葛西の各図書館に1台ずつあり、足りていると思う。
【文化共育部・教育委員会・生活振興部及び都市開発部関連事項】
Q:平成22年度城東ブロック行事(当会が幹事)会場の優先予約に配慮を。
A:区の施設は公平公正な利用を考えているが、特別要請目的に合致する場合は、一般の抽選申込みの前に承認を取って場所を押さえる事が可能。城東ブロックの行事であれば、障害者福祉課が窓口となり内容を精査・判断する形で進めていく。
Q:区内スポーツ競技団体へ盲人卓球審判のボランティアの要請を。
A:審判には公認の資格が必要で、ボランティアでお願いするのは難しいと思うが、要望があることを引き続き卓球連盟に呼びかける。
Q:小・中学校の総合学習で現在行われている障害者やボランティア活動等の体験学習や出前ボランティア活動を今後とも発展させ、相互理解が図られるよう進めて貰いたい。
A:今後も共生社会に向けて、人権教育の取り組みを中心に、各学校に働きかけをして前進していきたい。
Q:タワーホール船堀(11月14日記念行事会場)のトイレに音声案内装置設置を。
A:現在、どのような機能を持ったものが良いか検討中。記念行事には間に合うようにする。
Q:区内主要施設のエレベーターに、どの程度音声装置が付いているか?
A:現在、53台のエレベーターに付いている。残り6台にも徐々に設置していく。
Q:点字ブロックの色は国の定めた基準(黄色またはそれに準ずる色調)に。また公共施設階段の段端の色づけを。
A:建物のグレードを考えると全て黄色という訳にはいかないが、はっきり分かる形で整備する事を基本としている。新築・改修時には、相談しながら計画していきたい。
※ 健常者にとって便利な物であっても、視覚障害者には使いにくいということがよくあります。少しでも暮らしやすい社会を実現するために、私たちの要望を聞いていただける懇談会は、とても有意義な場であると感じました。
安全対策部
去る8月18日(火)の納涼懇談会では会員の皆様と防災手帳の内容に関して、意見集約が行われました。これを受け、区内に於ける視覚障害者が携帯する「防災手帳」の形態と記載項目について土木部災害対策課と障害者福祉課及び本会役員との本年度第2回目の協議が、9月11日(金)にグリーンパレス401号室で開かれました。
本号ではその協議の内容から、本会が提出した試案を掲げ、会員の皆様と共に、災害発災時の対応について考えてみたいと思います。
当日提案した、内容は次のとおりです。
1 防災手帳の形態
@ 障害者手帳と同型とする。
A 表紙は厚めの用紙とし、ビニールカバーをつける。
B 綴じ込む用紙はやや厚めの用紙(バリアフリーマップと同じ程度)。
C 表紙に点字表記(手帳名・氏名)、用紙にSPコードを貼付する。
D 表紙の色は目立ちやすい色彩とする。
※ 例えば、黄色に赤文字 空色に紫赤文字 黄緑に黒文字
E ページ数は10〜20ページで5〜10枚程度の用紙とする。
2 構成(パート別分類)
@ 表紙 … 防災手帳(ゴシック太文字)
A 表紙の裏側・1ページの見開き … 救助要請及び基本的個人情報
1) 目が不自由であること、助けを必要とすることを知らせる文字。
2) 写真・氏名・生年月日・身長・体重・血液型・住所・電話番号
3) 身体に関する特記事項
a. 目以外の傷病の有無
b. アレルギー疾患の有無(ソバアレルギー等)
c. 身体に関する特徴(めがね・補聴器使用の有無等)
4) 所属町会・自治会・救援者(氏名・電話番号)
B 2ページ・3ページの見開き … 個人情報詳細
1) 氏名・職業
2) 同居家族氏名・続柄
3) 自宅以外の連絡先住所・電話番号
4) 主治医の病院名・住所・電話番号
5) 移動支援・居宅介護事業所名・住所・電話番号(担当ヘルパー)
6) 傷病名・傷病に関わる投薬名(複数記載も可)→6ページ以降に詳細を記載
7) 健康に関わる証書・手帳番号
a. 健康保険被保険者証番号・介護保険被保険者証番号
b. 障害者手帳番号及びマル障受給者証番号
c. 移動支援・居宅介護受給者証番号(身体介護・家事援助・通院介助等)
d. 傷病健康手帳番号
8) その他、日常生活に必要な証書・手帳番号
a. 年金手帳番号
b. 預貯金通帳番号
c. 火災保険証書番号
d. 土地建物証書類番号
C 4ページ・5ページの見開き … 救援側情報
1) 東京都・江戸川区(区役所・地区事務所・消防署・警察・保健所)・
町会・自治会、連絡先・住所電話覧
2) 1次避難所・2次避難所の施設名と電話番号等
D 6ページ以降 … 健康に関する詳細情報
1) 傷病名
2) 傷病に関わる投薬の記録
3) 体調の記録(血圧等の変化など)
E 10ページ以降 … 空白用紙
以上ですが、この試案を元に12月中旬に第3回協議を行い、平成22年3月頃をメドに防災手帳が発行出来るよう、協議を加速させていく予定です。読者の皆様のこの問題に対するご意見や要望を事務局までお寄せ下さい。
安全対策部
本会では江戸川区土木部を介してタンデム自転車の区内での利用について要望して参りましたが、この度、葛西臨海公園のレンタサイクルでの自転車の利用が可能となりました。区内の環境キャンペーンの一つとして、江戸川区のご配慮により毎月2回、本会会員のペアについて無料で貸し出しが受けられます。
日頃、運動不足になりがちの視覚障害者にとって、緑の木立と潮風の爽やかな公園内でのタンデムをお楽しみ下さい。
10月2日(金)から次の要項にて、ご利用できます。
なお、タンデム自転車のご利用については安全対策部タンデム担当の高田孝治(3878-7405)までお問い合わせ下さい。
1. 場所 … 葛西臨海公園東駐輪場(江戸川区臨海町6)
2. 利用できる日時
毎月第1金曜日の13:00〜16:00及び第3火曜日の13:00〜16:00
3. 利用料金
区の行事扱いになりますので、上記の日時に限り、2台まで無料(当日、他に空きがあれば、もう1台ご利用できますが、一般利用料金の2時間100円を負担してください)。
4. 利用申し込み方法
必ず利用10日前までに、担当の高田孝治まで、タンデム自転車に対応できる介助者と共に、申し込みをしてください。
その他の日は、午前9時から午後17時まで空車が有れば一般利用できます。
5. 利用手続き(登録カードの作成)
最初の1回に限り、代表者は受付で身分証明書(身体障害者手帳)を見せて、登録手続きをしてください。当日登録カードを配布しますので、次回以降は登録カードをお持ちいただければ申請書の記載は不要です。
6. 緊急連絡先
@ 土木部 駐車駐輪課 駐輪対策係 03-5662-1997
A 土木部 計画課 計画係 03-5662-8389
朝夕が過ごしやすくなり、夜は秋の虫の合唱が心地よい季節になりました。シルバーウイークと命名された秋の大型連休が終わり、新政権がいよいよ動き出しました。身近なところでは著作権法改正の詳細も気になるところです。
今回は、第18号に続いて、「録音図書」のできるまで、PARTスリー(スリー第)「録音作業」をご紹介しましょう。
第18号でご紹介した準備のための下読み・下調べ・機材のチェック等が無事完了すると、いよいよ本番の録音が始まります。
音訳は、一冊の本に対し、一人の音訳者が「同じ環境」「同じ状態」で読み通すことが望ましいとされています。
「環境」は、図書館などの防音措置が施された録音室で行なうのが理想ですが、ボランティアの方々が仕事や家事の合間をぬって録音作業を進めるには時間的な制約もあり、家庭で録音されることが多いようです。この場合でも、極力雑音や物音などが入らないよう、部屋を閉め切り、家族にも協力してもらって環境を整えているそうです。どちらも一度読み始めたら最後まで「同じ環境」で行います。
「同じ状態」とは音訳者の「声」の状態のことです。同一人物でも、日や時間帯により異なる「声」を同じ状態に保つことは容易ではないでしょう。声のトーンも高すぎたり、音量が大きすぎると音が割れてしまいます。また、内容を正確に伝えるため、語句の区切り方・アクセント・イントネーション・間(ま)の取り方に細心の注意をはらいます。朗読と異なり、感情移入を極力しないことも音訳の特徴と言えるでしょう。
また、読むことに集中するだけではなく、正しく録音されているか、消し忘れや頭切れが無いかなど、繰り返しチェックをしながら作業を進め、ようやく一冊を読み終えます。健康管理も含め、相当期間緊張感を継続するのは並大抵のことではないでしょうから、音訳者の方々にはただただ脱帽です。
江戸川区立 中央図書館
住 所 江戸川区中央3−1−3
電話 3656−6211〔代表〕
中央図書館の担当は私たち(秋山 藤村 高津)3名です。
平成21年度の本会の行事及び城東ブロック活動をご紹介します。
城東ブロック活動は、荒川区視力障害者福祉協会が幹事区で行われています。女性部担当のストレッチは、昨年に引き続き中山小夜子先生のご指導で5月から全8回が行われました。このほか、6月の親睦旅行会(アイネット19号で紹介)・7月の三療研修会・9月の第6回盲人卓球大会、10月の第6回交流カラオケ大会が実施されました。
10月21日(水)・荒川区ムーブ町屋での城東ブロックカラオケ大会には、江戸川区から5人が出場しました。会員・家族・ボランティア総勢29名の声援の中で、工藤・高田・高橋・井草・草野の代表の皆さんは、熱唱しましたが、残念ながら入賞には至りませんでした。来年の江戸川区で行われる第7回大会(10月14日・タワーホール船堀)には、入賞を目指して再挑戦することになります。
本欄では江戸川区での盲人卓球大会と城東ブロック大会を冨澤体育部長からリポートして頂きました。また8月の納涼懇談カラオケ大会については、井草編集委員、9月の日帰りバスハイクは田名後編集委員から報告します。
なお、8月23日(日)、神奈川県ライトセンター体育館において、第4回全日本ブラインドダンス選手権大会が行われ、当協会ダンスサークル・ドリームの池田定道さん、田名後浩子さんのペアが、ワルツ・タンゴ・ルンバ・チャチャチャの全種目で優勝しました。
池田さん、田名後さん、完全優勝おめでとうございます!!
体育部長 冨澤 豊
第9回 江戸川区サウンドテーブルテニス大会
標記大会が、平成21年7月9日木曜日に、篠崎コミュニティ会館2階スポーツルームにて開催されました。今回の参加者は9名で、2グループに分かれて予選リーグを行い、上位2名が決勝トーナメントに進出しました。
以下は参加者と成績です。
Aグループ:坂本芳雄 橋谷道子 松本俊吾 工藤博史 北澤とみゑ
Bグループ:松田恵子 成田貴美代 星野 勇 冨澤 豊
準決勝 坂本芳雄 0 − 2 冨澤 豊
成田貴美代 2 − 0 北澤とみゑ
決 勝 成田貴美代 2 − 0 冨澤 豊
第6回 城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会
標記大会が平成21年9月18日金曜日に、北区の東京都障害者総合スポーツセンター2階集会室で開催されました。江戸川からは成田貴美代、北澤とみゑ、坂本芳雄、冨澤 豊の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田、荒川、足立の参加者20選手とで熱戦が展開されました。
今大会では、3名ずつ8グループに分けて1ゲーム2セットのリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝トーナメントへ進出しました。
江戸川の各選手は予選リーグでは北澤選手が健闘しましたが、残念ながら予選で敗退しました。冨澤選手は予選を通過しましたが準々決勝で接戦の末、足立区の戸部選手に敗れました。坂本選手は予選リーグを1ポイント差で通過し、準決勝で足立区の小林選手を破り、決勝戦に進み、成田選手は順調に勝ち進み2対0で坂本選手を破り優勝となり、金メダルを獲得しました。坂本選手は準優勝で銀メダルでした。団体部門でも江戸川チームが第1位になり、個人・団体ともに優勝となりました。
来年度は江戸川支部が当番区となるため、団体2連覇を目指したいと思います。
更に本年は6名の方がSTTの審判資格を取得され、この審判の方々で江戸川大会を運営することができました。また、城東大会にも副審として活躍されました。誠にありがとうございます。
STT審判資格を取得された方々は次の通りです。
江沢礼子さん、金子曜子さん、星谷弘子さん、肥田野千鶴子さん、小倉たきさん、大森恵子さんです。今後ともよろしくお願いします。
井草 恵子
夏恒例の納涼懇談カラオケ大会が、残暑の厳しい中、去る8月18日、コミュニティプラザ一之江にて行なわれた。第1部の北澤副会長の「開会の辞」、各ボランティア団体代表の挨拶に続き、第2部の懇談会へとプログラムは進行・・・。今回のテーマ「視覚障害者が所持する防災手帳の記載内容について」を、講師の松本会長を中心に、出席者からの活発な意見が繰り広げられた。
主な記載内容としては、氏名や住所、緊急時の連絡先や家族構成などだが、その他、身長・体重などの身体的特徴や既往歴、糖尿病など持病が有る者については、投薬名、障害者手帳番号や、健康保険証(マル障)番号など、1人1人の情報を詳細に掲載し、救助者が一目で把握しやすいような内容・・・。ほとんどが、個人のプライバシーに関わる内容のため、とてもデリケートだ。
会員に、防災ベストが支給された。防災ベストと防災手帳を非常用持ち出し袋の中に、日ごろから準備しておくことが重要である。
第3部のカラオケ大会では、会員、ボランティア有志が、自慢のノドを披露し、私自身も誘惑に負けて歌ってしまった。
最後のカラオケはともかく、今日の懇談会は、地震が多い日本に住む私達が、より敏感に意識する必要がある。
いつ、地面が揺れるのか予測できない状況の中、出席者は皆、真剣な眼差しで、松本会長の講義に耳を傾けていたのがとても印象的だった。
受賞者
優秀賞 関守幸男
敢闘賞 草野育子
おもしろかったで賞 星野 勇
若々しかったで賞 高橋満子
頑張ったで賞 小谷ひさ
事務局特別賞 工藤博史
田名後 浩子
9月17日(木)、ガイドヘルプセンター主催の日帰りバスハイクが開催されました。バスハイクは毎年好評で、今回も会員外の方を含め48名の方が参加しました。バスは、朝7時過ぎに船堀駅前を出発、東名高速へ。最初の見学地、アサヒビール神奈川工場には、予定より30分ほど遅れて到着。
工場では、初めにアサヒスーパードライができるまでの工程を見学しました。麦芽・水・ホップを煮込んでの仕込み室。ここでは、麦芽とホップを、触らせていただきました。ホップはビールの苦味や、香りをつけます。癖のあるホップの香りは、安眠効果や女性ホルモンを活性化させると聞いて、女性の人達はあらためて香りを嗅いでいました。
次は、濾過室。ビールには、発酵・熟成して、約1ヶ月ほどでできあがるとのこと。濾過されたビール酵母は捨てずに、整腸剤のエビオス錠や加工食品のうまみ成分にリサイクルされているそうです。
次はパッケージの工程。ここで作られたビールは東京、神奈川、静岡及び山梨の4都県に出荷しているとのことです。ビールの生産から出荷までの見学を終え、いよいよお楽しみの試飲会場へ。特に男性陣は、出来たてのビールを朝から試飲できるとあってニンマリ。ビールの味を存分に楽しんでいました。ビールを飲めない方もジュース・コーヒーなども試飲でき、楽しく満足の行く試飲会となりました。
尚、神奈川工場から出る麦の殻は家畜の飼料に、ビール瓶は8〜10年間リサイクルされ、ペットボトル10本から制服一着が作られるなど、リサイクル率100パーセントを達成。ゴミは50種類にも分別されていると聞き、驚くとともに非常に感銘を受けました。ビールを造る量に対してゴミがとても少なく、地球に優しい工場でした。私達も1人1人地球環境を考えて、エコ生活を実践していきたいものです。
ほろ酔い気分で、御殿場の昼食会場の「カメヤ」へ。蕎麦・ご飯・お刺身・天ぷら・煮物・焼き魚などおなか一杯。昼からこんなに食べて巨峰は食べられるかな? 御殿場を後にして、標高900メートルの山中湖へ。気温は16度ですが、日射しは強く、風は心地よく天気も良好。これで富士山が見えると最高。
山中湖では白鳥の遊覧船、「プリンセスオデット号」が私達を待ち受けていました。さわやかな風を受けて、山中湖を35分間かけて一周しましたが、残念ながら富士山は雲に隠れて顔を出しませんでした。よく「赤富士」と言われている富士山はこの山中湖から見る朝日を浴びた明け方の富士山のことを言うそうです。湖水の周辺には、コスモスやベゴニアが今は盛りにと咲き乱れ、もみじも少し赤く色づいていました。
御坂峠を越え、バスは一路巨峰狩りの勝沼へ。葡萄は皮と実の間に栄養素があるので皮ごと食べるのが一番良いそうです。また、種を食べても自然に体から出るようになっているとのこと。山梨県では、巨峰の他に、甲斐路・マスカット・デラウェア・ピオーネ・ベリーA・ロザリオビアンコなど様々な葡萄が作られています。また、つやのある、粒の揃った葡萄が良いそうです。
勝沼の浅間園に16時頃到着。さあ、いよいよ巨峰狩りです。1人ずつザルをいただきぶどう棚へ。ぶどう棚の下にはテーブルがあり、冷えた巨峰が置いてありました。まず、冷たい巨峰を一口。冷えていておいしい!! ぶどう棚は思っていたよりも低く180センチくらいでしょうか? 見えなくても手をぶどう棚に沿ってずらして行くと、シャンデリアのようにぶら下がった巨峰に触ります。一粒取って口に入れると、お日様に当たってほんのり暖かいのですが、これまた、甘くておいしい!! 始めはガイドさんの中津田さんに教えていただいたように皮ごといただいていましたが、だんだん口の中が渋くなってきたので、今度は皮を出しながら食べました。何房くらいいただいたでしょうか? 昼食であんなにお腹一杯だったのに…。我ながらよく食べました。満腹満腹。浅間園では、みなさんたくさん巨峰をお土産に買っていました。
お腹一杯になった私達とたくさんのお土産、楽しい思い出をたっぷり詰込んで、ずっしりとおもくなったバスは帰路江戸川区へと向かいます。途中、渋滞で予定時刻よりも大分遅れて夜8時頃に船堀駅前に到着。渋滞にはまってもバスの中では、みなさん思う存分にカラオケを楽しみました。
今回は朝早くから遅くまで丸一日の長丁場のバスハイクになりましたが、お天気にも恵まれ、事故もなく楽しい一日を過ごすことができました。お世話になりました皆様、ありがとうございました。
参加した方たちの感想
小池 いい時と、悪い時とあってね。この次はまた、仲間に入れてくれればそれなりに楽しい。楽しいことは楽しいのだから。
橋谷 巨峰は甘かったです。木から取ったほうがおいしかったです。いっぱいいただきました。ありがとうございます。
高田清江 楽しかったです。葡萄はいっぱい食べました。腰を支えながらどうにか無事に終わりました。ありがとうございました。
星野 今日はいろいろありがとうございました。一番良かった所は「プリンセスオデット号」で、説明が良く聞こえなかったけど、良かった。葡萄狩り、バスの中と違って水々しくてとってもおいしかったです。
岡畠 山中湖で船に乗ったのは、とても気持ちが良くて楽しかったです。巨峰狩りは思ったより面白くなかった。東京で買うのと大して違わないし、まあ、あんなものかと思って一房買いました。疲れにきたようなものですけど、楽しかったです。
石塚 今日の一日はとっても楽しかった。葡萄を100パーセント、星谷さんは110パーセント食べたそうです。私も満足です。また、来年も楽しみたいと思います。宜しく。
関守 いつもいつも和気藹々と楽しいバスハイク。楽しみにして、期待通りの旅行でした。本当に楽しかったです。また、宜しくお願いします。
長谷川とくよ とっても今日は楽しゅうございました。ありがとうございました。
田中 初めて参加したのですが、みなさんがにぎやかで楽しくてとてもいい旅をしました。
伊東喜代子 参加して本当に楽しかったです。みなさん本当にありがとうございます。次回また、参加しますので宜しくお願いします。これだけの仲間でどこへ行くにも本当に楽しかったです。何も言うことないです。
和田 彰
皆さんこんにちは。民謡の若竹会です。民謡は心の故郷、皆さんの故郷の民謡は何ですか?
民謡若竹会は上野先生のご指導の下、平成10年1月に発足しました。現在会員数は8名です。初代会長は柏谷さんで11年間、今年から花見さんが2代目の会長になりました。毎月第2・第4木曜日の午前10時から12時まで、一之江の瑞江会館で、民謡の会を開いています。皆さんも一緒に来て歌いませんか。
上野先生の肩書きは郷土民謡協会(松美会支部)名誉教授です。
上野先生と盲人会との出合いは江戸川区のカルチャーの職員さんから盲人会に民謡を教えませんか、というお誘いにより始まりました。上野先生の元気で大きな声に励まされ、平成21年1月で12年目に入りました。その間、平成19年には上野先生は若竹会10周年に合わせて、江戸川区より諏訪善行賞を受賞されました。上野先生は民謡を教えて47年、サークル会員は140名に教えています。沖縄を除く日本全国にまたがっています。そして毎年11月に松美会民謡おさらい会が開かれます。今年は平成21年11月1日に鹿骨会館で、第32回松美会民謡おさらい会が開かれます。大勢の人が歌います。若竹会からは花見会長始め5名が歌います。裏方さん(三味線・尺八・太鼓)13名余りとお囃子2名が付いてくれます。普段の練習の成果を発揮し、最高の気分で歌うことが出来ます。
民謡はその地方地方の生活が描かれています。山の風、海の潮の香りがします。有名な民謡をたずねますと、北海道はソーラン節、福島県は会津磐梯山、山形県は花笠音頭、新潟県は佐渡おけさ、東京は東京音頭、三重県は伊勢音頭、高知県はよさこい、鳥取県は貝殻節、福岡県は黒田節などです。
江戸川区にも江戸川盆唄といって民謡があります。それには小松川、影向の松、お聖天様などが歌われています。皆さんご存知でしたか。皆さんも自分の故郷の民謡を歌ってみて下さい。
そして若竹会は毎年11月の文化祭に全員で歌うべく練習を重ねています。今年は江戸川視障協の30周年祝賀会において全員お揃いの緑色のハッピを着て、山梨県の市川文殊、宮崎県のいもがらぼくとを歌います。皆さんご声援をよろしくお願いします。
星野 勇
今、文芸春秋デイジー9月号、戦争戦災体験記を聴いている。
私にも忘れられない体験がある。昭和20年3月10日下町大空襲で、ここ平井、小松川も焼け野原になった。家と祖父を失い、翌朝父が中川新橋の近くで祖父を捜し、遺品をいくつか引き取ったと言っていた。私ら子供たちは宇都宮に疎開していた。
7月12日の晩、父、兄も集まり祖父の新盆に備えて、夜も遅くなり就寝。私は寝入っていた。突然起こされた。空襲のサイレンが鳴り、急いで母親と布団を被り田圃へ逃げて行った。泥だらけになる。空はB29の大群がきて、たちまち火の海に変わっていった。今まで寝ていた家も周りの家も真っ赤に燃えていた。敵機が低空で焼夷弾を落とす。爆弾は飛び越え、あのいやーなエンジン音。地響きとものすごい爆音、火の雨など、耳の奥、目の奥に鮮明に残っている。
その後、家族は無事だったが逃げて行った田圃に見に行った。不発弾がゴロゴロ埋まっていて子供ながらにぞっとした。間もなくして秩父に移ったが蝉、小鳥、虫の声、そして山林が多くてここは天国だった。そんなある晴れた日の昼頃、川遊びから帰ると大人の人達がみんな泣いていた。不思議に思った。誰かが「もう戦争は終わったよ」と教えてくれた。
終戦後、翌年の秋、東京小松川に戻った。食糧難と停電が続いているある日の夕方、父と兄が大きな木の箱を買ってきた。電気に差し込んでしばらくすると人の声や音楽が聴こえてきた。ラヂオだという。「鐘の鳴る丘」、「おらあ三太だ」など思い出す。誰もいない時、裏蓋を開けると丸いガラスが並んでいて触ったらとっても熱かった。ラヂオの組み立てに興味を持つ。
また、ある時、兄が秋葉原で鉱石ラヂオを買ってきた。外に長いアンテナ線を張ってこれに取り付けレシーバーで聴くのだ。一人で聴くのだ。よく聴こえた。中学2年になり兄が少しずつ秋葉で部品を買ってくれて、ついに5球スーパーラヂオを作り、初めて音楽を聴いた時は感激した。ハンダ付け、火傷もしたがますます音の良いラヂオが欲しくなった。美空ひばりの「あの丘越えて」は通学の帰り道、パチンコ屋の電蓄がガンガン鳴らしていた。昭和29年暮れ頃、ラヂオから島倉千代子のきれいな声が、「この世の花」が聴こえてきた。
数年たってから14インチの大きな箱のテレビが入り楽しく見た。これは音と画が同時なのですごいと思った。
一方、レコードプレーヤーも手に入り妹達がドーナツ盤を買ってきて聴いた。
昔ながらのSP盤も聴いたがノイズが多かった。LP盤も発売され30センチ盤で16曲も入っていた。暇があると秋葉へ行き、音響機器をいろいろ聴いたり見たり触れたりした。やがてステレオアンプやスピーカーを買ってきて取り付け鳴らしたが素晴らしい音質だった。さらにオープンリールの大きなテープレコーダーも手に入り楽しんだ。
忘れられないのは昭和40年の夏、初めてボーナスを貰って電気冷蔵庫とテープレコーダーを買った。そうしたらすぐ貧乏になった。ソニービルに行ったら録画の大きなVTRが展示され、でも高値だった。小型ラヂオを作ったり買ったりした。FM放送は音質が良い。今でも聴いている。
カセットテープレコーダーとの出会い。
昭和41年に秋葉で売っているのを見た。フィリップスとソニーから発売されたと思う。私は翌年、ソニーのカセットを買った。2万円だった。ソニーは修理が容易に頼めるからだ。今までは重いオープンリール機で講座、講演を録音してきたが、これからは楽になる、軽くなるのだ。
この頃、理学療法の勉強テープ5インチ19巻をコピーした。オープンリールの大型機を4台つないで300〜400巻コピーしたが迫力があった。4倍速でしたので、夏の夜中ではピロピロ鳴って、近所のおばさん達から秋でもないのに変な虫が鳴いているねと言われたことを思い出す。昭和45年夏結婚したが、いつの間にか二人の子供を授かっていた。アンプ、プレーヤー、カセットとの出会いが続いていく。カセットデッキも扱う。
ところで、江戸川視障協は今年創立30年になる。発足は昭和54(1979)年。この頃はアマチュア無線の免許を取得して、アンテナを立てて交信に明け暮れていた。無線では機械やアンテナの事が課題になった。特に電波妨害には気を付けた。また、話し方、話術の練習もできた。私はもともと無口だったから良い訓練になった。それから10年程過ぎて、友人からCD機を譲り受け音質の良いCDに出会った。小型無線機をリュックサックに詰めて交信しながら山歩きをした。
プレクストーク(デイジー)との出会い。平成12年か? 機械が抽選に当たると入手できると日点から手紙がきて申し込んだ。しばらくして宅配されてきた。操作すると朗読のCDが聴けるとわかり、日点、日盲図書館から借りられて聴きだした。外部スピーカーを取り付け音質を良くした。以後コピー機を購入して保存し聴いた。これは今に至っている。製造元は長野県のシナノケンシ、機械はPTR1、PTR2、PTN1と次々発売されていった。
これとは別に音声パソコンも目覚ましい発展をしているが、値段が高いのだ。また、録音の媒体はカセットからCD、MD、FD、CFと進歩してきた。SD機は数年前から音楽用が発売されていたと思う。講座、講演の録音はPTR1、PTR2でしていたが、今年の夏、PTP1という小型SD ICレコーダーを購入し、目立たず気軽に録音ができるようになった。音楽も聴けるし、9月にはPTN2というCD SD機が売り出されたという。画面のDVD機器、レーザー機器は扱ったことはない。
こうしてざっと書いてきたが、本を読むことは頭を心を活性化して知識も広まるが、見える方は本を買って読めばよい。しかし見えない方はそうはいかない。それでも昔から朗読ボランティアの恩恵を受け、無料郵送の恩恵を受け、本を聴く事ができるのはとても有難い。これからも継続して頂きたいです。ただ、機械を買いたくても高値だから気軽に買えません。もっと国費で補助してもらえると、聴く方が増えていくだろう。私は今日も江戸川区の中央図書館に電話をし、著者名、題名を言ってデイジー図書を借りる依頼をした・・・。
2009年9月 秋晴れの日
ガイドヘルパー養成研修受講者募集!!
都盲協が立ち上げた、居宅移動支援事業所 TOMOでは、下記の実施要項により、ガイドヘルパー資格取得のための養成研修の受講者を募集しています。
期間 … 平成21年12月3日(木)〜6日(日)の4日間(全27時間)
会場 … 東京都盲人福祉センター2F研修室(新宿区高田馬場1-9-23)
電話 … 03-3208-0014 受講料 … 28,000円
1.簡単おいしいクッキング
〔岡畠信子さんのレシピ〕
ウナギチャーハン
材料(4人分)ウナギのかば焼き1尾 長いも10cm 長ネギ1本
たれ(あん)…中濃ソース大さじ4 醤油大さじ1
片栗粉大さじ1 水180cc
(味はお好みで加減してください。)
作り方(1) ウナギは千切りにし、耐熱器に入れ、酒少々とかば焼きについてきたたれをまぶして、ラップをかけて電子レンジで1分半ほど加熱する。
(2) 長芋は皮をむき、千切りにする。
(3) 小鍋にたれ(あん)の材料を入れて煮、水溶き片栗粉でトロミをつける。
(4) 炊き立ての温かいご飯をフライパンで炒め、ウナギと長いもも加えて炒める。
(5) 器にウナギチャーハンをよそい、たれ(あん)をかけ、小口切にしたネギを散らし、風味にごま油を垂らす。
変わり牛丼
材料(4人分)国産牛の切り落とし(すき焼き用でも可)300〜400g
玉ねぎ大1個 しらたき大一袋 しめじ1パック
豆板醤少々 すき焼きのたれ適宜
作り方(1) 鍋に大さじ2杯の油を入れ、玉ねぎ・しらたき・しめじを炒める。
(2) しんなりしたら豆板醤を小さじ2杯くらい入れて炒める。
(3) 最後に牛肉、すき焼きのたれ、水(お好みで加減)を入れ、
5分ほど汁が無くなるまで煮る。
(4) 温かいご飯にかけて召し上がれ。
2.便利グッズの紹介
プレクストークポータブルレコーダーPTN2
据え置き型デイジー図書再生機「PTN2」は、従来機種同様、全ての操作が音声案内される他、以下の特徴があります。(1) 基本再生操作を行うキー以外を隠す簡単カバーを標準装備。カバーをつければ初心者も安心して操作でき、カバーを外せば多くの機能が利用可能。(2) 従来のCD-ROMに加え、SDカードやUSB機器の利用も可能。パソコンを使わずにデイジー図書をバックアップ。(3) お休みタイマーを押すごとに、15分、30分、45分、1時間迄のタイマー設定可能。
サイズ:(幅)21.9×(奥行)17.0×(高さ)5.6cm
重 さ:約1.2kg(簡単カバー装着時は約1.35kg)
価 格:36,750円(税込)
お問い合わせ:日盲連用具購買所 03-3200-6422 など
アンブレラグリッパー(他人の傘と見分けるグリップカバー)
「アンブレラグリッパー」は、ビニール傘の持ち手を覆うカバーで、他人の傘との区別がつきやすくなります。装着できる傘の柄の太さは、一般的な1.6から2cm。色は12色。東急ハンズやロフトなどに置いてあります。
大きさ:(幅)2.5×(長さ)26cm
価 格:399円(税込み)
お問い合わせ:ノルコーポレーション 042-485-3100
浮かせてネット(何役もこなす調理ネット)
「浮かせてネット」は、野菜のアク抜き、水切り、塩もみなどを一つでこなす調理ネット。ネットには枠があって水に浮くので、水を流しながら野菜をさらすこと
ができ、ザルや布巾がいらなくなり、調理時間が短縮できます。又、
野菜と塩をネットに入れてもめば、即席漬物ができあがります。
大きさ:(直径)15×(深さ)25cm 価格:840円(税込み)
お問い合わせ:家庭用品研究所 0424-40-8537
〈長谷川とくよ〉
足さぐり手さぐりなれど前向きに 生きんと思う導びかれつつ
伸べくるる君の手ぬくし夕映えの ときながくあれいそしみゆかな
〈成田貴美代〉
コーラスの二部合唱に声あわせ 歌うもみじに秋が来たりぬ
おいしさに頬ふくらませ食べまくる 巨峰の味に満足の笑み
〈工藤博史〉
我知らず円舞太鼓に酔いしれて 秋空高く舞うはエイサー
〈和田 彰〉
朝に咲き夕べにしぼむ朝顔の 日々を彩る可憐な命
風さやか舟は静かに山中湖 見たしと思う富士の峰(たかね)を
〈松本俊吾〉
祖谷渓(いやだに)の葛(かずら)の綱に触れあゆむ つり橋ひと揺れ渓流にたつ
〈渡邊 登〉
猿田先生の遺せし「リズム」素晴らしき 夢追うごとく花舞うごとし
濡らすまいかばい合いつつ一つ傘 日照雨(そばえ)に妻と白杖の吾(あ)と
今年の夏は猛暑も無く、また、冬は暖冬と予想されています。日本独特の四季の変化が無くなってきているように感じます。早いもので本誌も20号になりました。今回は江戸川視障協創立30周年、事業所開設5周年の記念号となり、多田区長さんはじめ、多数の方達に投稿いただき誠にありがとうございました。
創刊号はホチキスで止めるだけの情報誌でしたが、回を重ねるに従ってページ数も増え、写真などもきれいに取り込むことができるようになり、少しずつ進化してまいりました。何よりも毎号みなさんからの投稿があり、掲載記事に苦労をしたことが無いのはありがたいことです。
この度の総選挙で、民主党が政権をとり、障害者自立支援法が廃止されることとなり、今後どのように変わっていくのか?期待と不安が入り混じっています。人生の途中で障害を持ち、生きる気力もなくなり、悩み抜いた末にやっと立ち直り、外に出て、残りの人生を障害を持ちながらも楽しみ、充実した人生を送りたいと望んでいる私達を心の目で、暖かい目で見守ってくれるように風向きが変わってくれることを期待します。この冬は新型インフルエンザが流行するとのこと、みなさんお身体にご留意してお過ごしください。 (T)
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