第14号トップ

  目次

22年を振り返って

平成18年度 第22回 文化祭

平成18年度 江戸川区各部懇談会報告
(1) 福祉部
(2) 土木部・防災課
(3) 広報課

地域生活支援事業について

松原信孝先生を悼む

稲見和夫先生おめでとうございます!!

全日本ブラインドダンス選手権大会で準優勝!!

長瀞ライン下りとSLの旅

サウンドテーブルテニス大会 報告

スティックボール大会で3位入賞!!

納涼懇談カラオケ大会

第29回区民祭りにバザー出店!!

【クラブ紹介】 No.3  民謡サークル「若竹」

第38回都盲大会で関守さんが敢闘賞!!

秋を行く 久里浜、花の国
オアシス@akiba(有料トイレ)

千歳JAL国際マラソンを走る

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト
1.便利グッズの紹介
2.本のご紹介
3.簡単おいしいクッキング

えどもう歌壇

編集後記




22年を振り返って  岡畠 信子




 暑い夏が終わり、キンモクセイの甘い香りが漂って来る今日この頃です。
 私が盲会に入会したのは昭和59年で、まだ40代の初めでした。そのころにはまだ、子育て真っ最中のお母さん達が何人かいらっしゃいました。子育てや生活の悩み等々、たまに小岩でお茶をしながら、大きい子供は小さい子供の面倒を見、弱視のお母さん達が子供達をかわりばんこに見、子育てしていました。
 そして受験生を抱える年頃になって、私達の悩みが増えてきました。目が不自由なこともあって、授業参観、子供の勉強も見てやれず、悩みは募るばかりでした。私の家庭にも受験生がその当時おりましたので、もう一人のお母さんと子供のことで、どこの学校がいいとか、偏差値が幾つないとその学校には行けないとか、毎日のように電話で話しをしながら、やっと何とか子供が高校に入学して、ほっとしたこともあります。
 そして、初めての「徒歩訓練旅行」にも参加することができました。長野県の穂高荘でした。私は下の子供を連れて参加しましたが、子供は一人だったので、バスの運転手さん、ガイドさん会員のみなさんに大変お世話になり、宿に到着してから、宴会が始まり、私はお酒が嫌いな方ではなかったので、つい子供がいることを忘れ、午後の10時くらいまでみなさんと楽しいひと時を過ごしておりました。子供は私を捜していたようでしたが、会員さんの小出さんご夫婦が見ていてくださり、本当に恐縮でした。

 その後、文化祭が待っておりました。初めての文化祭なので、どういうものかとても気になっておりましたが、小岩の婦人会館と言う所で行うこととなり、私も早く会のことを知りたいと思い、お手伝いがあったらさせていただくようにお願い致しました。会員のみなさんでいろんなことをやっていたように思います。まずは、会でみなさんにお配りするビールやお菓子、お饅頭、いろんな物を会員さんの女の方達が一列に並び、一番端から次々と袋に入れて、最後の方が袋を結び、終了になるようにうまくやっておりました。とても楽しかったですよ。あとは、炊事場でお茶碗を洗う人、拭く人、テーブルに並べる人、お湯を沸かす人、みんな自分達でやっておりました。
 そんな中でも私は、その当時藤田さんご夫妻が会長をやっておりましたので、何かとお宅へ伺ったり、お電話で相談したりしておりました。私の子供達にもよくしてくださり、下の息子などお小遣いをいただいたのを、今でも覚えております。悟郎さんには特にいろいろと助けていただきました。
 それから私も、だんだんと歳をとり、更年期を迎える歳になりました。何かと体が辛く、先輩の女性の方達にお話をし、いろいろなアドバイスをいただき何とか乗り切ることができました。

 そして、オーストラリア旅行の話がでて、娘に話したところ一緒に行ってくれるとのことで、`島さんが英語のお教室を開いてくださっていたようです。初めての海外旅行もいろいろ経験しながら無事に終わりました。
 何回目かの文化祭で、カラオケの司会をやるようになりました。私はもともと「しゃべり」のお仕事をしておりましたので、人様の前で、お話することは慣れているつもりでおりましたが、なかなか会員の皆様はお耳がよろしくて、間違ったことなど言ったからには、お叱りの言葉など度々いただいたこともございます。それでも、好きな「しゃべり」の司会のことなので、生きがいすら感じるようになりました。
 主人もそのころぐらいからは会の手伝いなどに参加してくれてなんとなくいろいろと二人でやることも多くなりました。バザーの回収なども二人で出かけるようになり、半日を主人と二人で過ごすなんてことは今までにあんまりなかったことなので、これもまた、毎年楽しみの一つとなりました。私達も60代になり、いつまで続けられるかわかりませんけどね。
 それと、私も60代になってから、パソコンを習うことになり、いろんな方に助けていただきながら、今では、少しずついろんなことを覚えてきました。特に若い会員の方達の豊富な知識を私が吸収し、これから素敵に歳を重ねて行きたいと望んでおります。
 どうぞみなさんよろしくお願い致します。




江戸川区視覚障害者福祉協会

平成18年度 第22回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・朗読ボランティアなずなの会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・つぐみ点訳友の会・
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川

日時 : 平成18年11月23日(祝日) 午前10時〜午後3時40分
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132−0025 江戸川区松江7−5−12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午前9時30分より(1階ホール前)


《プログラム》

【午前の部】
  司会   冨澤 豊

1 開会の辞 … 北澤 とみゑ

2 文化講演(区講座講習会を兼ねる)
    演題 … 『STTと私』  ※ (サウンドテーブルテニスの略称)
    講師 …  鈴木 貴彦(盲人卓球公式審判員)

3 朗読三題 … 音訳ボランティア
 @ 「地上五〇センチの世界」(松平みな著)    鈴木 洋子(風の会)
 A 「東京を歩く」(立松和平著)        小檜山智子(なずなの会)
 B 「小堀宗慶」(日経新聞「私の履歴書」より)  高見 道代(百舌の会)
 ※ 松平みな著「地上50センチの世界」の出版について … `島 三郎

4 短歌発表 … 朗読  水谷 智子

5 来賓・ボランティアグループ代表 テーブルスピーチ

【休憩】


【午後の部】
  司会   小野塚耕吉

6 式典  『多田区長さんと共に心と文化のハーモニー』
 @ 区歌斉唱
 A 歓迎の言葉 … 松本俊吾
 B 多田区長祝辞
 C 花束贈呈  … 橋谷道子
 D 来賓祝辞
 E 乾杯    … 宮地昭雄
 F 文化クラブ発表
   ☆民謡 … 民謡部(若竹)           (司会 和田 彰)
      『木曾節』 『正調生保内節』
       指導・三味線 / 上野榮美先生

   ☆合唱 … コーラス部(若草)         (司会 藤田菊江)
      『早春賦』 『星の世』 『夏の光』
       ピアノ / 瀬沼淳子

   ☆リズム運動 … 婦人部有志          (司会 北澤とみゑ)
      『コッツェ・ベルベロット』 『四季のメロディー』 『ひとりの手』
       指導  / 渡辺テイ子先生他

【休憩懇談 20分間】

7 カラオケ競演 … 来賓 会員有志

8 閉会の辞 … 小野塚耕吉


      鈴木貴彦氏(文化講演講師)の略歴
38歳  神奈川県出身  練馬区在住
東京都障害者スポーツ指導員協議会会員
日本視覚障害者卓球連盟公認B級審判員
全日本スルーネットピンポン協会公認審判員
現在、埼玉県にて通所介護の相談員に従事


     文化講演

サウンドテーブルテニスと私
                           講師  鈴木 貴彦

○ 私とサウンドテーブルテニスとの係わり
    (1)私と障害者スポーツとの出会い
○ 障害者スポーツとしてのサウンドテーブルテニス
    (1)サウンドテーブルテニスとは
    (2)他の障害者スポーツとの対比
    (3)現状のサウンドテーブルテニス
○ 今後の活動
    (1)東京審判部の活動予定


 私と障害者スポーツとの出会いは、平成9年に障害者スポーツ指導員の資格の取得に伴い、各種、障害者スポーツ(主に視覚障害者)の援助に携わり、フロアバレー、ゴールボール、グランドソフトの手伝いをさせて頂いた事です。
 サウンドテーブルテニス(STT)との出会いは、今から7年前に盲人卓球(現STT)の手伝いを機にSTTに魅力を感じる反面、当時はルールも細かく規定されておらず、戸惑う事が多々ありました。その後、簡単な審判講習を受け、審判をするようになりました。しかし、相談出来る審判員も少なく、審判としてのジャッジが曖昧に終わってしまいました。

 その後、STTボランティアをしながら、競技者の為のSTT教室がある事を知り、その会に参加しながら徐々にルールを理解する事となり、半年後、別の団体でスルーネットピンポンの会に知人に誘われ、そこで、そのスポーツの素晴らしさ、楽しさを知りました。

 入会して2年後に、スルーネットの審判員の資格を取得。今年10月に審判員養成の講師を取得。平成14年にはSTT、C級審判員を、今年はB級審判員を取得しました。
 現在は東京の他、神奈川、埼玉の審判協会に入会をし、審判員として活動しています。今後は東京にも早急に審判部の立ち上げが急務と考えます。




平成18年度 江戸川区各部懇談会報告




 例年とは異なり、梅雨明けが7月末までずれ込み、低温状態の夏の始まりとなりました。
 今年も多田江戸川区長宛要望書に基づき、恒例の江戸川区各部懇談会が開かれました。やはり10月から全面施行の障害者自立支援法について会員から多様な意見が寄せられ、中でも江戸川区が主体的に行う地域生活支援事業の移動支援について、区独自の施策が打ち出されるかが懇談会の焦点の一つでありました。また区内の生活環境の整備や、震災対策、視覚障害者に対する情報提供のあり方など意見交換は緊迫した場面もありました。

 それではまず要望書の大きな項目を掲げ、順次懇談会の意見交換の内容をQ&A方式で皆さんにご報告しましょう。


要望書(平成18年7月25日付)

1.視覚障害者の社会的自立と福祉の向上に関する事項(福祉部所管)
 ※ 自立支援法の全面施行(10月1日)に対し、視覚障害者の生活環境を守るための諸施策。(利用者負担減免措置、支給量、高齢者支援、就労支援等)
2.視覚障害者の区民施設利用(生活振興部他)関連事項
3.視覚障害者の情報提供(経営企画部)関連事項
 ※ 録音物発受に関し新方式の検討。CD・その他の情報機器整備。
   自立支援法に関する江戸川区特集号発行(テープ・点字版)等。
4.区図書館業務、及びスポーツ施設(教育委員会所管)関連事項
T 図書館関連事項 … 中央図書館での情報機器の利用策、デイジー図書の普及、図書目録にSPコード添付等。
U 教育委員会関連事項 … 盲人用卓球台設置、卓球審判の養成、小・中学校の総合学習の出前ボランティア活動支援等。
5.区内の視覚障害者の外出時及び災害時の安全対策に関する事項
T 土木部関連事項 … 安全歩行確保のための諸施策(違法駐車対策、点字ブロック、音声誘導装置・音声信号機等)。
U 防災課関連事項 … 災害時に備える諸施策(避難方法、団体間協議機関等)。


(1) 福祉部 田名後 浩子

  日時・会場 … 7月25日(火) 13時30分〜15時 グリーンパレス405号
  区出席者  … 渡辺福祉部長・鈴木障害者福祉課長・高橋推進係長・
          桜井推進係主査
  本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・伊藤・柏谷・藤田・成田・高橋・
          才川・坂本・橋谷・松田・花見・田名後・千歳


@ 自立支援法についての江戸川区の指針
A:この制度は3障害を一本化し、市区町村がサービスの主体を担い、利用者の一定負担の上で長期的・安定的な運営を目指すものです。障害者の方が持っている能力を最大限に発揮できる環境を作るのが目的であり、歓迎すべき制度です。福祉サービスの水準を下げることは考えていません。


A 利用者負担の減免措置について
Q:地域生活支援事業では10月以降も3%の減免措置は続きますか?
A:その方向で考えています。現在の負担割合は、身体障害者は半分程が1割、半分程が非課税。知的障害者は3分の1が非課税、3分の2が一般世帯。精神障害者は4割程が非課税となっています。

Q:都内の自治体によっては負担額が3%、あるいはゼロという所もあり、可能な限りの負担額減免を望みますが、10月以降の江戸川区の措置は?
A:区としては、介護保険も1割負担となっており、1割負担を応益負担の原則と考えます。負担率だけでなく福祉サービス全体を見て頂きたい。


B 支給量・適用範囲について

Q:2月・4月に資料提出の上で話し合いをした支給量の見直しについては?
A:10月1日を目途に検討を行っています。

Q:査定基準はどのようになっているのでしょうか?
Q:支給量不足のため、サークル活動の参加者減少、ボランティア活動参加が不可能、ガイドが使えず友人と通院するなど支障が生じています。
Q:一律に支給量を増やして頂きたい。視覚障害者は与えられた時間しか外出できず、お金もかかります。特に一人暮らしのお年寄りは、その時間しか人と交流できません。視覚障害者の気持ちをもっと理解して頂きたい。

A:皆さんが枠の中で制限されている事は充分理解しているつもりです。地域生活支援事業になって支給量を大幅に確保するということは明言できませんが、皆さんの強い思いを聞き、前向きに考えていきたい。

Q:支給量は視覚障害者だけの枠があるのでしょうか?
A:視覚障害者はこれだけという枠はありませんが、他障害とのバランスは考えます。個々の活動、一人暮らし・通院等の状況を踏まえ配慮しています。

Q:現在1ヶ月単位の支給量の翌月への繰り越しはできないでしょうか?
A:介護保険・介護給付も月単位で、上限管理の関係もあり、2ヶ月単位というのは非常に難しいと思います。

Q:移動支援利用について適応範囲の拡充(健康づくりのための散歩・買い物等)を図り、回数制限をなくして下さい。
A:地域生活支援事業では事業者の裁量になりますが、今までの制限を10月にすぐ解除はしません。徐々に江戸川区のやり方を考えたいと思います。


C 自立支援法と介護保険の適用、及び高齢者支援について

Q:65才以上の外出支援について、自立支援法と介護保険の適用指針は?
A:介護保険移行で支給量が急激に減るとは聞いていません。病院は介護保険優先が法の原則です。身体障害者相談係と介護保険係が充分連絡しあいたいと思います。運用は東京都との連携の上、ケースバイケースになります。

Q:65歳以上の一人暮らしですが、病院の検査は介護保険が使えないと言われ、支給量を使うのもだめと言われました。どうしたらよいでしょうか?
A:検査は治療ではなく介護保険適用になりません。検討します。

Q:一人暮らしの高齢視覚障害者に対し、区内の特別養護老人ホームへの入所を含め、きめ細かな支援を図って下さい。
A:今回の介護保険の制度改正に地域密着型サービスがあり、区がきめ細かくガイドするというものですので、区内で生活していけるよう考えています。視覚障害者だからと言って特別に特養ホーム入所は考えていませんが、区内の介護保険関連の施設は充足しています(特養ホーム13ヶ所、定数1000人超。老人保健施設定数1000人弱。60人規模ケアハウス建設中など)。江戸川区には老人ホーム、グループホームの民間業者がかなり参入しています。


D 日常生活用具について

Q:地域生活支援事業の日常生活用具給付では、視覚障害者のニーズに合わせて、新たな日常生活用具の適用を考えているのでしょうか?
A:これから示される厚生労働省の指示によります。当面はこのままで。


E 事業者指定について

Q:東京都の事業者指定を受けていましたが、10月1日からは「地域生活支援事業」については、江戸川区との契約になります。移動支援に関して、東京都事業者指定と同様な書類を提出するのでしょうか?
A:移動支援実績のある事業者は、最低限の書類提出となります。


F 災害時の支援について

Q:障害者支援ハウス(中葛西)を震災時に視覚障害者の二次的避難場所として利用することについて検討して下さい。
A:毎年、障害者リストを消防署と警察署に提出しています。避難場所・状況の把握やサポート等、福祉部として積極的に関わる必要があると思います。


G 就労支援(区職員として視覚障害者を採用するなど)について
A:障害者の自立が今回の自立支援法の最大のテーマですが、受け入れる体制ができていないのが現状であり課題です。区の職員の場合、正規の方と共通の試験なので、厳しい面があります。現在区内で8名の視覚障害者が就労。


H 区民施設利用について

Q:生活振興部所管の区民施設、指定管理者制度で運営されている区民施設について、障害者団体への優先利用及び使用料の軽減措置を図って下さい。
A:指定管理者制度になっても利用方法は従来通りです。不自由な点の具体例をあげて下さい。区内の指定管理者を管理・指導するセクションをグリーンパレスに設けており、コントロールしているはずです。

Q:以前、障害者センターの建設をお願いしましたが、区民の方と共に生きるのが共生とのことで既存の施設を利用させて頂いています。サークル活動の会場予約にも、ガイドヘルパーをお願いしなくてはなりません。視覚障害者なので会場をあちこちに移すのは難しいことも認識してほしいです。

 以上で福祉部との懇談会のご報告を終わります。私達障害者にとって一割負担はとても大きな問題です。これから先、年金もあてにできませんし、益々生活しにくい世の中になって行きます。自立支援法は各自治体によって障害者への助成が異なります。「福祉の江戸川区」のサービスに期待しましょう。


(2) 土木部・防災課   伊藤 茂


 日時・会場 … 8月8日(火) 13:30〜15:30  グリーンパレス402号
 区出席者  … 土屋土木部長・高井計画課長他26名
         伊藤防災課長・千葉計画係長
         小松川・小岩・葛西警察署交通管理担当者
 本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・伊藤・柏谷・藤田・高橋・坂本・千歳


 出席者の挨拶の後、議事にはいり、まず昨年の要望事項に関し経過報告がありました。音声誘導装置はすでに58ヶ所の公共施設に設置。昨年は次の13ヶ所。(東葛西コミュニティ会館・瑞江駅前広場エレベーター・瑞江駅南口広場の案内板・平井駅の北口と南口・東大島駅・船堀駅南口・一之江駅南口と環七口・篠崎駅北口と南口・葛西臨海公園駅前エレベーター・ホテルシーサイド江戸川)

 平成17年度の誘導点字ブロックの敷設は343ヶ所。区内のバス停留所における点字ブロック等の整備は367ヶ所全てで完了。新設のバス停留所は随時整備していきます、とのことでした。引き続き、要望書にそって懇談が進められました。


【土木部関係

@ 安全歩行確保に関連し違法駐車・違法駐輪対策及び諸物等の撤去について
A:6月の道路交通法改正により駅周辺の違法駐車が大幅に減少。区内14の鉄道駅周辺の違法駐輪も、駐輪場の整備により平成13年度に比べ85.3%の減少。残り14.7%(約5千台程)はスーパー・銀行などでお客様の自転車と区別しにくい。今後も駅周辺の整備を行い放置自転車に取り組んで行きます。繁華街などの諸物は駅周辺の商店と協力し、点字ブロック上だけでなく道路そのものに看板・のぼり旗・品物を置くことを注意・警告しています。
横丁や路地裏の違法駐車も各地域でタイアップして取締りを行っていきます。黄色の公用車で区内を循環し道路上の違法な諸物の取り締まり・撤去を行っています。

Q:安全歩行上、歩道の電柱やポールの移動・撤去を考えて下さい。
A:現在片側歩道の場所では電柱は歩道の反対側に立てています。ポール関係は色々な種類(信号機・交通標識・学童用もの・消火栓・車の進入防止)があり、それぞれ管理者が異なり、一概に移動・撤去することは難しい状況です。


A 点字ブロック及び階段段端の色づけについて
Q:点字ブロックの色調についておたずねします。
A:点字ブロックの敷設・補修についてはJIS規格に従って行っています。

Q:ゴム製点字ブロックについては視覚障害者に配慮して敷設してください。
A:再度フィールドワークを行って了解が得られれば採用していきたい。

Q:区内公共関連施設周辺の点字ブロックの状況は?
A:鉄道駅周辺の点字ブロックの敷設はかなり進んでいます。郵便局や銀行など公共性の高い施設周辺は、道路事情もあり個々に検討して行きたい。過去に敷設した点字ブロックや音声誘導装置も検証して問題点は直していきます。

Q:区内のバス停留所における点字ブロックなどの状況は?
A:区道のバス停留所は全て完了。新設路線は随時整備していきます。都道と国道にあるバス停留所は整備を要請していきたい。

Q:公共施設などにおける階段の段端に黄色の色づけを施して下さい。
A:土木部関係の施設等については可能な所から実施して行きたい。他の公共施設についても段端の色付けを施すよう働きかけていきます。


B 区内の道路標識や道路図の充実について

A:道路標識の版の大きさ・文字の大きさや場所については設置基準があります。公共機関で設置している標識で見づらい物があれば改善要望をしていきます。


C 2センチ段差斜面ブロックについて

Q:2センチ段差斜面ブロック(江戸川方式)については視覚障害者に配慮して新方式も検討して下さい。
A:話し合いを続け何か良い方式があるのか検討していきたい。国の道路に関する考え方にも変化があり、それも視野に入れ検討していきたい。


D 音声誘導装置・音声信号機について

Q:区内バス停留所から最寄りの公共施設までの音声誘導案内装置の設置は?
A:本年度は8ヶ所設置の予定。周辺住民への影響を考え場所は検討中。

Q:区内の主な交叉点及び視覚障害者が良く利用する横断歩道に、音声信号機の設置をお願いします。
A:要望のあった箇所については検討して設置していく予定です。

Q:音声信号機の時間延長についておたずねします。信号機の音対策についてはメロガイド(発信機)があるので必要以上にはなりません。
A:音声について周辺住民に理解して貰った上でですが、前向きに検討します。


E サイクリングロードでのタンデム車走行と収納場所確保について

A:荒川河川敷と江戸川河川敷などがありますが、管理は土木部ではないので引き続き話し合いを続けていきます。荒川の河川敷が有望なようです。


【防災課関係】

Q:防災マニュアルの作成についておたずねします。
A:昨年防災ハンドブック(災害時の心得)を作成しました。テープ版・点字版も作成して配布したいと思っています。

Q:避難場所や災害時の対応や担当者などについておたずねします。
A:災害時後は福祉部が避難場所を開設し、担当していきます。防災課としては毎年防災訓練を行っています。

Q:関係団体との連携についておたずねします。
A:関係団体との協議が必要ならば考えていきたいと思います。

Q:避難途中や避難場所で視覚障害者である目印を考えて下さい。(腕章など)
A:日常的に白杖が有効だと思います。


 なお、防災課の解答は表面的なものが多く、視覚障害者の立場に立った具体的な解答が少なく、土屋部長からもっと具体的なものを出すようにとのご助言がありました。以上簡略ながら報告とさせていただきます。


(3) 広報課   成田 貴美代


 日時・会場 … 8月30日(水) 13:30〜14:15  区会議室
 区出席者  … 小田広報課長・岩瀬編集係長・橋本主査・中川主任 他
 本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・田名後・橋谷・松田・柏谷・花見・成田・千歳


 まず小田広報課長から、新たな要望について、話し合いの中で検討を重ねよりよい方向に進んで行ければとご挨拶がありました。続いて松本会長から日頃の情報提供支援への謝辞と、日進月歩で変わるIT機器などの環境を鑑み、将来に対する展望・取り組みなどを考えて行きたいと挨拶があり、懇談に移りました。


Q:声の広報や区議会便りをテープの形でずっと続けていくのでしょうか。近い将来CD化が検討課題になる事をお互い認識していたいと思います。
A:昨年度からCD化についてお聞きし考えてはいますが、まだテープも捨てがたくCD移行には早いようです。今後の課題にしたいと思います。

Q:声の便利帳の発行時期と形態は? パソコンで聞く事、デイジー化などは?
A:11月頃、テープ8本位で発行します。デイジー化等は今後検討します。

Q:「みんなともだち」は情報がコンパクトにまとまっており、本会の行事や会員のインタビューを載せて頂いたりしてとても良いと思います。地域生活支援事業などの事も特集としてこれに入れて頂けるといいのですが。
A:9月の広報で載せる予定です。「みんなともだち」では福祉部の課長に話してもらうコーナーを設けることなど、今後検討します。

Q:区内公共施設周囲の詳細点字地図の作製を検討して下さい。今は点字マップも見やすい形の物が出来ております。印刷のテクニックを利用して浮き出しで、より現実に近い物が触ってわかるように開発されています。
A:11年の3月頃に点字マップを作成しました。今回葛西に障害者施設ができ、20年には篠崎に総合施設が出来ます。区の施設建設の区切りを視野に入れ考えたいと思います。点字マップの必要性はどれほどあるのでしょう。

Q:区の広報誌や書類などにSPコードを付けて頂きたい。
A:テープやコンピュータのからみなど、我々も段々とわかって来ましたので、検討していきたいと思います。


(4) 図書館及び生涯学習課・スポーツ振興課懇談会     成田 貴美代


 日時・会場 … 8月30日(水) 14:15〜15:00  区会議室
 区出席者  … 長田生涯学習課長・鴇田スポーツ振興課主査
         市川中央図書館長他 
 本会出席者 … 広報課に同じ


【図書館関係】

Q:中央図書館での視覚障害者関連情報機器の円滑な利用を図って下さい。パソコン講習会における全面的支援・インターネットアクセスの円滑化とホットスポットの無料使用を検討して下さい。
A:インターネット接続環境は提供出来ますが、ホットスポットは全て個人負担でお願いしています。接続設定に関してはこちらで対応致します。

Q:デイジー図書の普及を図って下さい。
A:デイジー図書は少しずつ貯蔵しています。実際のご利用はカセットの方が多いようです。デイジーが将来的に便利な事は目に見えていますが、慣れたテープでという方も多く、しばらくは二本立てでというところです。

Q:テープやデイジーの新刊紹介を「みんなともだち」へ定期的に載せて下さい。
A:視覚障害者用資料目録の整理も進めています。出来上がった段階で、皆様と相談して情報提供させて頂きたい。対面朗読室はこちらで配置という形はとれませんが、ボランティアセンターの紹介も致しますので、ご利用頂きたい。

Q:新たに作成する図書目録にSPコードを添付して下さい。
A:SPコードはワードですが、今、準備中の目録はエクセルです。区の広報なども検討課題となっていますから、こちらも合わせて行きたい。

【生涯学習課・スポーツ振興課関係】

Q:グリーンパレスに視覚障害者用卓球台を設置して下さい。
A:使える時間に制約がありますが、Gスタジオでご利用頂けるという方向性が出て来ています。具体的には、これから検討させて頂きたい。

Q:サウンドテーブルテニスの審判や指導員の養成をお願いします。
A:趣旨はわかりましたので、課長に報告して対処したいと思います。

 ☆ 盲人卓球台を今年度中に設置との連絡が10月にありましたので報告します。

Q:ボランティア活動や生涯学習などの分野は教育委員会の中でどこが行っていますか?
 また生涯学習課の範囲を教えて下さい。
A:指導室です。範囲は推進係(音楽団体や文化団体、サークル団体の支援。広報江戸川への掲載・チラシ作成などの援助)、青少年係(子供会活動・青少年地区委員会などを支援)、すくすくスクール係・文化財係・社会教育係等です。

Q:当会で音楽活動などをやろうとした時には援助して貰えるのですか?
A:音楽を聞くような会を催す時などは、皆さんで実行委員会を作って頂き、広報江戸川への掲載、チラシ作成援助などをします。財源的には公演の内容を見て判断をさせて頂いております。


 年に1回の私達障害者と行政との懇談会はお互いの理解を深めるためにもとても有意義な事と思います。最近の福祉の現状は障害者にとっては厳しいものがありますがこちらの趣旨を充分にわかって頂き、検討を重ねて頂く事がきっと良い結果となって近い将来戻って来るのではないかと思います。私達も要求するばかりではなく、少しでも自分達で出来る事は自分達で考えて行きたいと思いました。

江戸川区役所ホームページ
江戸川区立図書館ホームページ




地域生活支援事業について  田名後 浩子




   江戸川区の移動支援事業

 9月12日(火)グリーンパレスにて江戸川区主催の講座・講習会がありました。今回のテーマは私達障害者に関わる大きな問題なので、天候が優れない中、約60名が参加し、講師である福祉部障害者福祉課の高橋和彦推進係長の話に耳を傾けました。以下はそのご報告です。


 “江戸川区の人口約66万3千人のうち身体障害者は1万7千人、その中で視覚障害者は1351人で、障害者の8パーセントに当たります。自立支援法は、障害福祉作りの理念に基づいた「障害福祉サービス」と、区が断片的に実施していく「地域生活支援事業」の二つにわかれています。さらに、「障害福祉サービス」は、「介護給付」と「訓練等給付」の二つを言います。今までは、「施設サービス支援事業」が大きかったのですが、新しい自立支援法では「居宅サービス」介護給付によるもので、障害者の方がノーマライゼーションのもと、地域で暮らして行くためにどんなサービスがふさわしいかに重点を置いたサービス提供内容となっています。


 一方、「地域生活支援事業」は区市町村事業として行なわれます。その中で必ず実施しなくてはならない五つの事業。また、行うことができるその他の事業に分類されています。必須事業、「相談支援事業」、「コミュニケーション支援事業」、「日常生活用具給付事業」、「移動支援事業」、「地域活動支援センター事業」。

 これまでの外出介護は、「地域生活支援事業」の「移動支援事業」として移行されます。江戸川区の「地域生活支援事業」には、68事業の障害者福祉サービスがありますが、これらは全て「地域生活支援事業」として位置付けていきます。新たに利用者負担を求めるものはありません。ただし、事前にある程度の自己負担、実費負担をいただいているものは継続します。

 名称は変わりましたが、サービスの中身は今までと変わりがないと理解してください。「日常生活用具」も「地域生活支援事業」となりますが、品目、基準額等はこれまで通り、国や都に準じて設定していきたいと思います。「移動支援」を今まで受けている方には、新たな申請をすることは考えていません。申請なしで「移動支援」の支給をします。10月以降新規で申請をされる方に関しては、「地域生活支援事業」の「移動支援」の申請書を整えて申請することとなります。今まで通り「受給者証」を交付します。

 「地域生活支援事業」の移行に伴い、みなさんには一律1ヶ月35時間の支給決定をしました。ただし、「地域活動」、「役員」などに従事している方は個別に聞き取り調査をしながら換算していきます。支払いに関しては、「居宅介護、家事援助なし」で1時間あたり1608円の単価となり、今まで通りです。低所得者対策として行っている3パーセント負担もこれまでと同様3年間の経過措置となります。

 また、これまで、通院するのに「外出介護」が利用されていましたが、「介護給付」の「居宅介護」の中の「通院介助」が新たにできました。これは、106項目の調査をした上で、「通院介助」の「時間数」を決定し支給します。新たに事業者と契約をしなくてはなりませんが、事業者を変更する必要はありません。10月から68事業でスタートしていきますが、検討しながら、順次より良いサービス向上を目差していきます。” 以上が前半の講演の要約です。


  Q&A

Q:一律に支給量を35時間と決定したのはどういうことからか?支給量に対する考え方を聞かせてください。
A:江戸川区視覚障害者の平均的な支給量が34時間、一般の平均が20時間などを勘案し、社会的な外出、レクレーションなどを1回4時間とし、月9回程度土、日をクリアできるように、経験と照らし合わせて考えました。

Q:移動支援の適用範囲について。
A:「介護給付」から「地域生活支援事業」に変わっても内容は変わりません。今回から一律35時間になりましたので、今までの支給量が上がった分、散歩や社会参加などに回すことは可能です。

Q:64歳前の「通院介助」についていつまで「移動支援」として認められるか?
A:なるべく10月中に「通院介助」の聞き取り調査を終え、「移動支援」による「通院介助」の期間が短いようにしたいと思います。尚、「通院介助」の時間が多く「移動支援」どころではないという方は、申し出てください。

Q:視覚障害者に対する「福祉サービス」の低下について。
A:そのような心配は無用です。事実、「移動支援」の支給量は上がっていますし、かえって向上していると思います。予算も「社会福祉」関連は1パーセントは上がっています。区の基本サービスは現状ベースを下げず、いかにしてサービスを提供するかです。

Q:図書給付、日常生活用具に関して変わりはなないのでしょうか?
A:図書給付に関しては、まだ、細かい情報が出てはいませんが、今までと同じと考えてください。また「日常生活用具」も同じです。

Q:今まで買い物は「家事援助」に入っていましたがホームヘルパーさんと歩くよりも、資格を持ったガイドヘルパーさんとの方が安心して歩けるのですが、どのようになっているのでしょうか?
A:「外出介護」が「移動支援」に移る大きな理由として、利用者が単独的に利用できるようにということ。「介護給付」として国の基準にしばられないように「地域生活支援事業」に移行しています。買い物に関しては国の見解として「移動支援事業」の「外出介護」として位置付けられています。支給量が増えた分を散歩や買い物にあててもかまいません。

Q:3パーセント負担の人と10パーセント負担の人がいますが、横浜市は全て無料、また、杉並区は全て3パーセント負担です。他の区とのサービス体系と江戸川区が違うのはなぜでしょう?
A:江戸川区の「地域生活支援事業」は68事業ありますが、他区に比べ、障害者の福祉サービスの水準は高いと自負しています。区独自のサービスである「福祉タクシー券」なども行っています。軽減を考慮しなかったわけではありませんが、減額措置をするということは、他の政策を見直さなくてはならないことになります。

Q:一割負担の人が35時間全て利用した場合、6〜7千円の負担になります。大阪府は、3パーセント負担者は2千円、1割負担者は4千円の上限設定を設けています。区としては、考える余地はあるのでしょうか?
A:区としては、考える余地があるかどうかはお答えしかねます。負担額については、国が全国レベルでこの程度の負担ならできるということで決定していることと思います。軽減措置の見直しをするのであれば、全ての福祉サービスを見直すことになります。

Q:35時間の支給量はこれから先ずっと続くのでしょうか?今後、支給量を決定するシステムを聞かせてください。
A:「地域生活支援事業」の有効期間は1年間です。誕生月の更新になります。当面はこの支給量で行きますが、全体的にこの支給量で足りない場合は、一律に増やしていきます。個別に増やすことは考えていません。

Q:65歳以上の介護支援についてどのように考えていますか?また、福祉タクシー券をいただいても、一割負担ですと35時間いただいても同じような金額が支払われることになります。
A:65歳以上の方は介護保険が優先されますが、障害者の場合は介護保険とは別に「移動支援」や「日常生活用具支援」のサービスを提供しています。給付の部分はサービスとなりますが、ご負担の部分は制度を支えるためとご理解ください。

Q:「通院介助」について説明してください。
A:今まで「介護給付」が居宅介護支援費としてありました。その中でホームヘルパーの分類として、「身体介護」「家事援助」「外出介護」がありましたが、これからは、「介護給付」のホームヘルパーの中に「身体介護」「家事援助」、そして「外出介護」がなくなり、通院に限り移動する時に利用する「通院介助」になりました。

Q:都営交通のパス券が変わり、写真がいらなくなったようですが、利用方法を教えてください。
A:都営交通のパスが磁気カードとなり、写真が不要になりました。これまで通り、バス、電車等は提示すると良いです。ただし1月以降都営地下鉄の自動改札が使用できるようになります。再交付については期間内に1回限りと、厳しくなります。


 10月から「地域生活支援事業」がスタートし、一律に35時間の支給量がいただけるようになり、私個人として、福祉部の方達に感謝しています。これからそれぞれの地域が独自のサービスを展開して行くわけですが、江戸川区の福祉サービスが他の地域のお手本になるような、また障害者も高齢者もみんなが安心して住めるような「区」になるよう期待します。そのためにも私達個人個人が自立して生活するためには何が必要かをよく考え、「地域生活支援事業サービス」を積極的に活用し、要望していくことが大切だと思います。




松原信孝先生を悼む  松本 俊吾




 秋も深まった昭和58年11月の第1回文化集会が小岩区民館で開かれた時のことだったと記憶しています。
 当時、朗読ボランティア「百舌の会」(現音訳百舌の会)で会長をされていた三浦さんにお願いし、本会の会合で視覚障害者に役立つお話をされる先生をご紹介頂いたところ、それが松原先生だったのです。
 先生は当時会社勤めをしながら、短歌会「冬(ふゆ)潮(じお)」を主幹され、詳しくは存じ上げませんが、確か山口茂吉門人で歌人として、後年江戸川区の短歌連盟の創立にご尽力されたようです。

 私は当時江戸川区盲人福祉協会に入会して2年目で、先輩から企画部の担当を依頼され、新しい行事を開くために、江戸川区や社会福祉協議会に問い合わせ、なにか視覚障害者が集える行事を考えていた矢先でした。そのとき先生には文学的なお話を含め自由なテーマでご講演をして頂きました。
 松原信孝先生との出会いがこれを機に始まったのです。それから会うごとに心優しいお人柄に接し、楽しいおつき合いが深まりました。
 私はまさか先生に戦争の体験が有るとは思いませんでしたので、15才の若さで通信を担当する少年兵に志願し、太平洋上小笠原の父島での体験談が始まったのには、驚きました。 太平洋戦争の開戦の年に生まれた私は、終戦当時満4才の幼児でした。数少ない戦争の思い出と言えば、今も脳裡に刻まれている一こまは、真っ赤な炎が燃え上がる中を母親の背に負ぶさって防空壕に逃げた時のことくらいなのです。
 しかし先生は語調を強められ、壮絶な当時の様子を手に取るような生々しい言葉で話されました。同じ人間でありながら、その場に遭遇した人でなければ話せない内容で想像を絶することばかりでした。
 (ここでは具体的な中身は略します)。


 会員の長谷川とくよさんからお預かりした、先生が当時のことを詠んだ短歌を二首まずご紹介しましょう。

      肝病みて日々を臥れば少年兵たりし父島しみじみ恋ほし

      玉砕の島への打電を共にせし信濃の友も老いにけらずや


 正に先生の胸中には、この時の体験を心の中にしまい込んで生きてこられた人生を、病床にあるご自分に投影させながら、戦友の安否を気遣い過ごされている日々であったろうと、お心のうちが察せられる思いです。
 そして昭和60年3月に今は鬼籍に入られた亡き藤田悟郎元会長や、元副会長で現在相談役をされておられる宮地昭雄先輩とも話し合って、松原先生を顧問(当時は相談役)としてお迎えしました。
 それ以来松原先生は、本会の徒歩訓練旅行や文化祭には必ず出席され、ボランティアとしてご協力ご指導を下さいました。また毎年の秋の行事であります文化祭(本年は第22回)で、会員の短歌選評をお願いし、作品の添削も合わせて快くお引き受け頂いたのです。

 6年前から毎年2回発行しています「アイネット」紙上でも、やはり会員の短歌の選評をお願いし、多くの会員から親しまれてきたのです。早いもので出会いの日から数えて20年余になりました。
 本会では一昨年の創立25周年記念第20回文化祭に於いて、長年のご支援に感謝の意を表し特別表彰を授与させて頂きました。心優しいお人柄の先生は何時も私たち視覚障害者一人一人に対し分け隔てなく接して下さったのです。

 ところが去る6月19日の9時頃、アイネット第13号に掲載します短歌選評添削原稿の件で、お電話をさせて頂いた時のことでした。電話口の向こうで話されている先生が少し疲れたような力のない声で「会長から頼まれた添削のことが気になっているのですよ。机に向かうが、ペンを持つ手に力が入らないんです。何とかします。」と言われた言葉が今も頭の隅に残っております。
 その1週間後には小岩のE病院に再度入院され、1ヶ月後の7月31日早朝5時45分に、最後まで文学を愛しそれを三十一文字に託し病と闘った先生は、この世に別れを告げ、天国に旅立たれたのです。

 お酒が大好きだった先生は、徒歩訓練旅行や新年会などでも美味しそうに飲まれ、私もおつき合いをさせて頂きました。同じ目線で会員の一人一人と親しく笑顔を絶やさず話をされていました先生のお姿が思い起こされます。誠に残念でなりません。
 先生のご冥福を祈り、そのお心が読みとれます三首をご紹介し、これからも私たち、目の不自由な仲間の活動を見守って頂き、何時までも灯りを高く掲げ、正道を照し導いて下さるようお願い致します。            合掌


      雪風巻く野に相寄れる寒立馬の映像にし思ふ行方なき人

      次の生は例へ虫でも目の欲しと言ひて最後の瞽女の逝きしと

      消灯時間過ぎし病室に小さき灯を点し書を読む偸盗のごと




稲見和夫先生おめでとうございます!!




タワーホール船堀・太陽の間で旭日小綬章叙勲祝賀会
                              松本 俊吾

 平成18年秋の彼岸明けの9月28日、午後6時より、前区議会議員で本会顧問でもあります、稲見和夫先生の旭日小綬章受章叙勲祝賀会(平成18年春受章)が、タワーホール船堀・太陽の間で盛大に行われました。
 議員生活32年の幅広いおつき合いをしておられることから、会場には450人を越えるご招待客がお祝いの席にかけつけ、私たち江戸川視障協も4組の夫婦を含め9人が招待されました。

 本会と稲見先生のおつき合いは平成8年に始まり、早いもので10年になります。
 この間、毎年の要望書提出時期に、私は先生のお家にご相談に伺ったことも度々でした。その際に当年度の重点要望項目をじっくりと読まれた上で、先生からは的確なアドバイスやご指導を頂くことが出来ました。
 また先生のご紹介で東京電力労働組合からは毎年本会に助成金を頂き、さらに本会が管理する自動販売機設置等について多大のご尽力を賜り、これが現在の活動基盤の一つになっていることは言うまでもありません。

 区議会議員として、8期32年間に先生の区政に残された足跡は計り知れないもので、正に金字塔としていつまでも光り輝いて消えることはないと思います。
 第1部の式典は、須賀清次先生(本会顧問)の司会で、和やかなお祝いムードで始まりました。多田区長さんが発起人代表でご挨拶をされ、島村宜伸衆議院議員の祝辞をはじめ、区内各界の皆様方からお祝いの言葉が述べられました。鏡割りで樽酒が振る舞われ、出席者の皆さんは緊張から解かれ、料理に舌鼓をうち、談笑がそこここのテーブルで聞かれました。

 第2部の宴席では、稲見先生のお嬢様が素晴らしいソプラノの歌声を披露され、ピアノやバイオリンの演奏が会場一杯に流れ、先生のお人柄と同様に、ソフトなムードで宴は進行しました。
 このような雰囲気で終始したお祝いの会は久しぶりに体験したように思います。
 これを機に、稲見先生が益々ご健勝にてご活躍されることをお祈りし、ご報告させて頂きました。

タワーホール船堀ホームページ




 快挙 池田定道さん

全日本ブラインドダンス選手権大会で準優勝!!



                   小野塚 耕吉


 日本のダンス界の最高機関である日本ダンス協議会の主催による世界で初めての視覚障害者ダンス選手権大会が、平成18年8月27日(日)東京ビックサイトで開催され、見事池田さんがスタンダード部門(ワルツ、タンゴ)とラテン部門(ルンバ、チャチャチャ)の4種目全てで準優勝となる素晴らしい成績を収めました。この大会は今年から始まった記念すべき第一回大会でありました。当日は12時の開会式のあと16時までの長時間にわたり男性部門と女性部門合わせ8種目が行われました。男性部門は4種目とも一次予選、準決勝、決勝の3戦が行われました。男性部門の参加資格は男―視覚障害者、女―健常者のペアとなります。参加者は福岡、関西地方、関東地方、北海道と全国からエントリーがありました 。男性部門のワルツとルンバが30組、タンゴが29組、チャチャチャは18組によって競技が行われました。当日は芸能人の参加もあり、テレビ中継が入る賑やかな応援の中での熱戦となりました。


 池田さんのダンス歴は20年とのこと。始めはサークルでの練習でしたが、より上を目指し教習所に通うようになり、現在も通っているそうです。D級のライセンスをお持ちとのこと。D級は1級の上の腕前となります。今回ペアを組んだスタンダードの西村早苗さん、ラテンの川上弘子さんとは新宿区の生活支援センターのサークルで一緒に踊った仲間で、共に視覚障害者とのこと。素敵な仲間と勝ち取った準優勝誠におめでとうございます。

 本会のダンスサークル「ドリーム」の部長として益々のご活躍とご指導をお願いいたします。「ドリーム」でダンスの指導を頂いております伊藤金四郎先生が今大会の大会委員長でありました。皆さんもご参加ください。なお和田彰さんも大会に出場しましたが、残念ながら決勝進出はなりませんでした。次回の活躍を期待しましょう。




長瀞ライン下りとSLの旅  吉成 百合子




 9月18日(月)、江戸川ガイドヘルプセンター主催の第2回長瀞ライン下りとSLの日帰り旅行が行われました。
 当日は台風13号の影響を心配しつつ、総勢45名の参加となりました。  長瀞ライン下りでは長さ10メートルの船に20人が乗り込み、前後2人の船頭さんが4メートルの竿をもち、巧みに竿をさばきながら、個性溢れるガイドで楽しませてくれました。大きな岩肌や木々の間を下り、静かな流れから急流まで変化に富んだ流れに身を任せながらスリルと迫力を存分に楽しみました。水面はとても澄んでいて水かさもいくぶん多かったようで、20分の所要時間はあっと言う間のことで、ライン下りにはもってこいの日だったのではないでしょうか?

 昼食は、有隣(ゆうりん)倶楽部でたけかご料理を頂き、宝登山(ほとさん)神社でお参りしました。ここで最近東京では見ることのなくなった黄色いチョウチョが飛んでいました。酒造りの森では秩父にしきの酒蔵を拝見し、試飲コーナーではさっそく飛んで行かれた方々もいたようです。

 さて、いよいよ二つ目のめだま、埼玉県北部を東西に走る秩父鉄道。始発の熊谷駅から終点三峰口駅までの56.8キロを約2時間40分かけて走る秩父路のSLパレオエクスプレスに、私達は秩父駅から熊谷駅まで1時間40分の旅を楽しみました。田園風景、荒川、秩父の山々など広大な自然の中をのんびりと走り四季折々の美しい車窓を眺めながら、ゆったりとした気分で汽車旅を楽しみました。汽笛の音や黒い石炭のにおい、そして客車内にはぬりえ作品が飾られていました。
 ここで、今回参加されましたみなさんの感想を紹介したいと思います。


石塚綾子さん─ 楽しみにしていた船下りが良かった。水しぶきが水よけシートを乗り越えて足元まで来たのもまた良かった。

梅澤英子さん ─ 久しぶりの早起きで1日がとても有意義でした。SLも体験できてワクワクでした。娘に同行して貰い参加しましたが、娘にもガイドの資格をとって貰いたいと思いました。
 (娘さん) 皆さん、積極的でとても感心しました。

大野文江さん ─ SLの煙のにおいがとても良かった。川下りの時、水しぶきがかかった人がいて気の毒だった。日帰り旅行をまた楽しみにしています。

柏谷幸司さん ─ 船下りをとても楽しみにしていました。できれば船上で尺八を吹けたら風情があったかもと思った。

草野育子さん ─ 中3の修学旅行以来30年ぶりに来たので、懐かしかったです。SLに乗ったりでゆったりとした旅らしい1日でした。

関守幸男さん ─ ライン下りでもっと水をかぶってもよかった。SLは青春時代を呼び戻してくれ青春讃歌など歌い楽しんだ。

高田清江さん ─ SL車中で買ったSLのホルダーが鳴ったらお父さんに呼ばれたと思いハイハイと参上します。(ごちそうさま、高田さん御夫妻。)

永井 宏さん ─ 船下りを楽しみに来たのでとても良かった。もう少し長く乗りたかった。

藤田菊江さん ─ 船下りとSLが良かった。悟郎さんと来た昔を思い出していた。

星野 勇さん ─ 昼顔、彼岸花、さるすべり、コスモス、ひまわりなど、たくさんの花々に慰められた。牛、ブタなどの匂いもして、のどかな田舎の風情だった。

宮地昭雄さん ─ 待ちに待った長瀞は激流に飲み込まれるかと思っていたが、穏やかな流れでそれほどでもなかった。泳げるかと思い聞いてみたら、遊泳禁止とのことだった。

金子曜子さん ─ 昔々上京したおりに故郷から乗ったSLの匂いが懐かしく、窓を開けて思い出に浸りました。




サウンドテーブルテニス大会 報告  冨澤 豊




第6回江戸川区サウンドテーブルテニス大会

 第6回江戸川区サウンドテーブルテニス大会が、平成18年8月19日(土)に、グリーンパレス4階ホールにて開催されました。今回の参加者は8名で、4名ずつ2グループに別れて予選リーグを行い、上位2名が決勝トーナメントに進出するという形式で実施しました。今年度は3位までが表彰されることになり、優勝は成田貴美代さんでした。
以下は参加者と成績です。


Aグループ:星野 花見 坂本 吉成
Bグループ:成田 福知 北澤 冨澤

【準決勝】

吉成0〔@9−11A5−11〕2冨澤 成田2〔@11−5A11−7〕0坂本

【決 勝】

成田2〔@11−5A7−11B11−6〕1冨澤


第3回 城東ブロック交流卓球大会

 第3回城東ブロック交流卓球大会が平成18年9月16日(土)に、北区十条台の東京都障害者総合スポーツセンターで開催されました。江戸川支部からは成田、吉成、坂本、冨澤の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田支部の参加者12選手とでトーナメント形式で実施されました。本会では冨澤、坂本選手が初戦で敗退し、吉成選手が準々決勝、成田選手が決勝に進み接戦の末、江東の福元選手に敗れ準優勝となり、団体部門では連続で江東支部が優勝しました。


第3回城東ブロック交流卓球大会成績

【予 選】

成田2〔@11−1A11−8〕0高山 坂本0〔@6−11A8−11〕2甲斐 吉成2〔@11−8A11−4〕0石井 冨澤0〔@5−11A5−11〕2福元

【準々決勝】

成田2〔@11−6A11−3〕0横山 吉成1〔@11−7A14−16B9−11〕2山本

【準決勝】

   成田2〔@11−9A11−7〕0甲斐

【決 勝】   成田1〔@19−21A21−11B10−21〕2福元


第3回 全国サウンドテーブルテニス大会

 第3回全国サウンドテーブルテニス大会が平成18年9月17日、18日の2日間にわたり国立の障害者スポーツセンターで開催され、本会から成田貴美代さんが参加しました。大会は女子36人を4人ずつ9グループに分けてリーグ戦を行い、成田さんはリーグ戦で、北海道・埼玉・茨城の選手と対戦し、3連勝でトーナメントに進出。トーナメントでは、初戦の千葉の選手に勝利し、準決勝で川崎の選手に敗退し3位となりました。

 成田貴美代さんの感想です。「初めての全国大会は夢中で終わってしまいました。対戦する度に、足が地につかず、ふわふわしている感じで落ち着かなかったです。第3位になっても、信じられないという状態でした。今はもっと、練習して上を目指したいです。」

 全国大会で3位はたいへん喜ばしいことであり、本会としても名誉なことなので謹んでお祝い申し上げたいと思います。




スティックボール大会で3位入賞!!




 11月4日(土)、都盲労連主催のスティックボール大会が王子スポーツセンターで行われ、16チームのトーナメントの結果、江戸川区が見事3位を勝ち取りました。 小野塚耕吉監督、北澤とみゑ、星野 勇、長谷川きよ、池田久子の代表選手の方々をはじめ、サークルメンバーの皆様、おめでとうございます!!




納涼懇談カラオケ大会  井草 恵子




 ── 地域生活支援事業と移動支援について ──


 本年も「納涼懇談カラオケ大会」が、去る8月22日に、コミュニティプラザ一之江にて行われました。今年10月1日から、これまでの「支援費制度」にかわって、新しく「地域生活支援事業」が本格的に導入され、いよいよ私達視覚障害者にとって、より気を引き締めるべき時期がやって来ました。

 本号では、当日の内容を簡単にご報告します。

(1) 懇談会
 まず開会の挨拶に続き、本会松本理事長による講演が行われました。テーマは、「地域生活支援事業と移動支援について」。私達に直接関係の深いテーマだけに、参加者全員が、皆、真剣な面持ちで話を聞いていました。

    主な内容

 @ 江戸川区が移動支援支給量の独自の加算を検討中。
 A 移動支援のガイドヘルパーの業務に代筆・代読が明文化されたこと。
 B ガイドヘルパーの資格の位置づけと外出介護が地域生活支援事業の移動支援となり、通院介助が新たに居宅介護の中に加わった。(65歳までの通院はこれまでの外出介護(移動支援)から居宅介護に。65歳以上は介護保険。)
 C 江戸川区の移動支援利用者自己負担
   (1割負担…65%、 3%負担…30%、 無料…5%)
 D 日常生活用具に新たな品目の江戸川区独自の追加が可能となったこと。
 E コミュニケーション支援事業(手話通訳、点訳、音訳)
 この中で、移動支援の利用者自己負担額が各自治体により異なっている点が、とても気がかりです。


(2) カラオケ大会

 私は五輪真弓さんの「恋人よ」を下手な声で歌いましたが、適度な緊張に包まれながらも、とても楽しかったです。
 これから先、視覚障害者にとっては、益々頭を使わないと、どんどん知らない所で都合のいいように決まってしまうので、変化する社会に取り残されないよう、「アンテナ」を常に張りたいものですね。




第29回区民祭りにバザー出店!!  小野塚 耕吉




 平成18年10月8日(日)、都立篠崎公園で開催されました区民祭りにおいてバザーを行いました。当日は時折強風が砂塵を巻き上げていましたが、抜けるような青空に羊雲が二つ三つ浮かぶ快晴でした。

 我々は午前7時前に会場入りし準備を始めました。8時には売り子さん(ボランティアさん)も揃い販売を開始。好天に誘われてか例年に比べ人出が早く、9時には売り場に人垣が出来るほどの大盛況でした。この時点で目ぼしい贈答品やシーツ、タオルなどはたちまち売り切れとなり、賑わいも一段落。この後からが売り子さんの腕の見せ所。元気な呼び込み、商品を持っての販売、値引きを迫るお客さんとの掛け合い等、いかに売るかの工夫が続く。

 おにぎりとウーロン茶の昼食もそこそこに持ち場に戻り大奮闘、着々と売上を伸ばしました。
 「まさに小銭も積もれば山となるだ!」
 今年のバザー品にはバッグ類と縫いぐるみが多くありました。何れも好評でしたが、特に縫いぐるみはお子さん方に大人気でした。もしご家庭内に眠っているものが有りましたら、再び子供達のアイドルとしてデビューさせて下さい、お願いします。ところで、今回最後に売れていった大きなゴリラの縫いぐるみ、「人気者になっているかなぁ」、抱えて売っていたので情が湧きました。青いアイシャドーの大きな瞳が印象的でした。

 今年もボランティアさんの大活躍により大きな成果をあげることが出来ました。ご支援有難うございました。また荷物の運搬等に車を出していただきました皆様には重ねて御礼申し上げます。
 最後になりましたがバザー品を提供していただきました会員並びにご家族またボランティアの皆様には心より感謝申し上げます。なお売上金につきましては会の運営に大切に使わせて頂きます。また会計報告等は次回発行のテープでご報告致します。

 追記 ご寄付、飲み物等の差し入れ有難うございました。




【クラブ紹介】 No.3  柏谷 幸司


民謡サークル「若竹」


 民謡サークル「若竹」ができる前、平成7年から9年の3年間、詩吟クラブがありましたが、平成9年に解散しその翌年、平成10年1月にこの民謡サークルが発足して、来年平成19年には10年目になります。

 好きな事をしていると実に月日の立つのは早いものです。詩吟クラブが解散になって何をやろうかと考えていましたが、私は親譲りで飯よりも民謡が好きで、これしかないと思い、民謡サークルを始めた訳です。このサークルを始めるに当たって、何時、どこで、どういう形でやるか、講師の先生のことなど、江戸川視障協の関係者に相談した上で、社会福祉協議会にお願いしてみました。そして紹介して頂いた講師の先生が南小岩にお住まいの上野榮美先生でした。

 上野先生の民謡歴は40数年という長いものです。私の民謡好きの友達が、江戸川公会堂がある時分、上野先生が舞台で三味線を弾いていたのを見たそうです。この民謡サークル発足の時、上野先生はカルチャーで教えておられました。そんな忙しい中、いわゆる手弁当で私達に教えて下さるようになったのです。

 発足時、会員は15名で、その後多い時で18名になりましたが、高齢化などで現在は10名になっています。
 平成10年の発足から今までに教わった曲は、北は北海道から南は九州まで丁度40曲になりました。東北の人間はなかなか関東から南の歌は歌わないものですが、上野先生に教わってからは関西以南の歌もだいぶ覚えました。逆に関東から南の人たちは東北の歌や北の歌もだいぶ覚えたようです。


 上野先生は唄・三味線はもちろん、お人柄・人間性も素晴らしく、教わる事がたくさんあります。先生の指導は実に分かりやすいものです。ですから会員の方々は上手に覚えてどんどん進んでいくのです。こうして教わった曲の発表の機会は、江戸川視障協の文化祭と新年会の2回です。こういう時には、会員の皆さんは精一杯張り切って、先生に失礼のないようにという気持ちで歌っております。

 この他発表の機会は上野先生の「まつみ会」のおさらい会。このおさらい会は今年が29回目で、来年は区切りの30回です。「若竹」は「まつみ会」で平成11年から連続して出場させて頂いております。おこがましいかもしれませんが、先生へのお返しになるかと、喜んで歌わせて頂いております。

 童謡唱歌に「故郷」という歌があります。「兎追いし かの山 小鮒釣りし かの川 夢は今も巡りて 忘れがたき故郷」 この歌を口ずさんだり、目を閉じてじっと聞いてみると、その場で子供に戻り故郷に帰れるのです。民謡も同じです。子供の頃、村の神社の境内にやぐらを組んで村の若者がねじり鉢巻をして、尺八・三味線・笛・太鼓でおらが国の歌を歌い、舞台の下では村の人達が一体となって、輪になって踊ったものです。出店のカーバイトの匂いや、お面をかぶって綿飴をしゃぶった頃が頭に浮かんで来るのです。民謡は心の故郷です。

 鮭は生まれた川に戻って参ります。人にはそれぞれ故郷があります。お年寄りはこうした童謡・唱歌・民謡を、楽しく喜んで歌います。今から15年、20年程前は民謡ブームで盛んにテレビ・ラジオで放送されていました。しかし時代の流れでしょうか、段々に民謡人口も少なくなってしまいました。こういった素晴らしい童謡・唱歌・民謡が末代孫子の代まで受け継がれる事をみんな望んでいるのです。上野先生はおさらい会で毎年民謡の普及に関して話しておられます。

 江戸川視障協の会員の皆さん、この民謡に少しでも興味のある方はまず一度聴講してみて下さい。そしてこれならばと思ったら、我々と一緒にお茶を飲みながら、そして楽しく笑いながら一日を過ごそうではありませんか。民謡は上手にやる必要はありません。楽しければいいのです。皆さんと一緒に勉強してみようではないですか。そして間もなく民謡サークル若竹は、10年目を迎えます。




第38回都盲大会で関守さんが敢闘賞!!




  第38回東京都盲人福祉大会が去る10月20日に開かれ、午後のカラオケコンクールに江戸川区代表として出場した関守幸男さんが、フランク永井の「おまえに」を熱唱し、敢闘賞に選ばれました。
 関守さん、おめでとうございます。




秋を行く  星野 勇


  ── 久里浜、花の国 ──


 去年の今頃は、入院していたが回復して元気になった。
 夜来の雨が止んだ中秋のある月曜日、昼前からMさんに付添っていただき久里浜に向った。都営新宿線を利用し乗換えて東日本橋に着いた。時刻を見られて、「12時35分快速久里浜行きがある」と言う。これに乗るとした。しかしどんな車両かわからない。と言うのはまだ昼食前でお腹が鳴っている。やがて京浜急行が入ってきた。すいていた。乗って見渡し「4人席がありますよ」私は嬉しかった。ゆったりと腰をかけた。この電車は4人掛けの席が車両の前後にあり中央は長椅子でした。電車は泉岳寺から地上、品川に出た。昼食のおにぎりも美味しく落着いて頂いた。停車駅も京浜蒲田、川崎、横浜と少なく72分で久里浜着降りた。清算して目的の道順を聞いた。

久里浜海岸
 外に出た。曇りだ。道は乾いている。国道に沿って歩いて行く。交差点で渡ったが、この道の名前がシリコスリザカミチドウリ(尻こすり坂道通り)と言う。思わず笑いがあったが、何かいわれがあるのかと思った。歩道の脇にはきばなコスモスが背高く川添い状に続いていた。その奥にビクターの会社が並んでいた。反対側もよく聞いたが覚えきれなかった。また交差点を通過しひたすら歩いた。

海の匂い、潮の香りがきて海岸に着いた。入り江になっていた。船が遠く近く、波音が心地よかった。海風も弱い。
 久里浜から千葉県の金谷と大分に行くカーフェリーがあったのを思い出した。
またここは公園になっている。ペリー公園と聞いた。歩いていくと大きなペリーの記念碑、碇が二つあった。すぐそばにペリー記念館もあり近づいて押したり引いたりしたが開かなかった。「月曜日は休館だとさ」と、哀れに聞こえた。無料だったのに、すごすご引き上げた。国道を戻る。乗り合いバスが走っていた。「あそこに黒船食堂がありますよ」でも休みだった。江戸時代のペリーと黒船のことはデイジー図書「竜馬が行く」で聞いたのを思い出した。

 ここを後にして又駅に向って戻り、目的の「久里浜花の国」に行くことにした。道すがら店の人に聞いたり、ビクターの事務所で聞いたりした。僕は音響の事に興味があるので「ここは何を作っていますか」と聞いた。「テレビやDVDを作っています」「見学はできますか」と問えば「総務に電話して問い合わせて下さい」と言っていた。私はさらに聞いた。「コスモスのところに行きたい」と。そうしたら丁寧に教えてくれた。

 工場の塀のフェンスを右折して歩く。道は良いが上り坂の森林で視界がきかないという。人気もない。途中汽車が客車3両を連結してあるのに出会った。タイヤで回るのだ。上がって座席に触れたら小さくて可愛かった。ひたすら歩く。汗がでる。通りすがりの叔父さんに聞いたら「もうすぐですよ」と教えられた。

 やがて視界が開けて休憩所がありました。ホテルも駐車場もあります。観光バスが止まっていた。久里浜駅から70分も歩きづめ「疲れたから休みましょう」店に入り、コーヒーとソフトクリームを食して休憩した。休憩所の名前は「うおくに」という。いろいろなお寿司やケーキが食べられるところだった。外は明るい曇りだった。


フラワートレイン
 「さっきの白と赤の汽車が止まっていますよ」すると足音が近づいてきながら「一人200円ですよ」という。若い女の車掌さんだ。キョトンとしていると続けて「身障手帳があれば付き添い者共に半額になりますよ」と、横からも「乗りましょうよ」ささやかれる。それで私は手帳を提示して200円大金を支払って乗った。椅子が子供用で小さい。「これではお尻の大きい女性だとずり落ちるよ」と話したら何やら言われてしまった。15時半、眠たそうな汽笛が鳴って発車した。石炭の臭いでなくガソリンの臭いがする。回りの様子を案内してくれる。が、車掌さんの声とMさんの声がステレオで聞こえていた。

 走る、走る。山の坂道を登っている。それがグングン力強く登っていくのだ。「夕方だから乗ってよかった。もし歩いて登ったら夜になったかも」とMさんも言っていた。ハーブ園から下り坂になり、ハーブレストランで降りた。17分も乗った。「トイレを借りにレストランに行こうよ」「駄目です。休みです」トレインの道を戻る。坂道を登る。あえぎながら行く。県木の公園があった。Mさんが都道府県の木を読み上げるが覚えきれない。しかし、東京都は銀杏、北海道は蝦夷松とわかった。木々は若くて小さいのが並んでいた。

 坂道を上がったところにハーブ園がある。500円です。通過した。Mさんが「ここから見る久里浜の海は波が白くて光ってとても綺麗ですよ」と言っていた。やがて下り坂になり、白・ピンクと濃淡が咲きみだれたコスモスの道の間を通り、花や木の垣根に触れたりしながら坂を下りる。
 子供の冒険の国に出た。滑り台やゴジラがいて子供たちが遊んでいた。通過する。コスモスに触れて行くうちに、木造の階段が現れて降りる。ひたすら降りた。駅に向い歩く。駅の近くのすずらん商店街を通過する。「魚や野菜はいきがよいが値段は東京と変わらないわ」と言っていた。久里浜駅に着く。「次は16時52分発、特急押上行きがありますよ」

 特急に乗り座った。長椅子だった。居眠りをする。「進行方向が真っ暗ですよ」東京は雨かと思った。泉岳寺を経て東日本橋に降りた。78分乗った。本八幡行きに乗換えて東大島で下車。外は霧雨が柔らかく降っていた。


  ── オアシス@akiba(有料トイレ) ──

 10月24日は、雨や北風が強く昼間でも13〜4度と寒かった。そんな午後高崎線から上ってきて上野から秋葉原に着いた。このJRの駅はいつも混雑している。体が冷えて、もよおしてきた。しかし駅構内のトイレが混んでいて利用しにくい。千代田区秋葉原に新しいトイレが10月16日に開設されたと聞いた。場所がわからない。急ぐ。中央改札口の駅員に聞いた。なぜなら「聞くは一時の恥、漏らすは一生の恥」だからだ。そうしたら、「左、左」と教えてくれた。

 改札口から1分くらいのところにガラス張りのきれいな建物オアシス@akibaの文字が目に入った。
 入口には受付があり、男女のスタッフがいて丁寧に対応してくれた。本来は、100円を入れるか、スイカをかざすとドアが開いて中に入れるという。

受付に向って右が「男性トイレ」、そちらの方に案内された。大便器が3個、小便器が2個と、今までの男性トイレと違っている。大便器の1個は男でも赤ちゃんと一緒に入れるようになっていて、ベビーチェアーやベビーシートが備えられてあった。又ウォッシュレットも付いているという。手洗いの場所は水や温水も自動的に出て、姿見も設置されているという。トイレ全体の大きさは判らなかったがゆったりとして落着いた雰囲気でした。小鳥のさえずりが聞こえた。CDで小鳥や波の音を流しているという。

 男性トイレの隣が「だれでもトイレ」です。車椅子が回転できる広いトイレで大人用のオムツ換え台や手すりが備えつけられていた。ここは障害者用のトイレかもしれない。  受付の正面は「子供トイレ」、子供が一人でも使える大便器、小便器、手洗いが備えられていて、オムツ替えベットもあります。一番左端が「女性トイレ」です。大便器が4個設置されてあり、従来と同じように、ベビーチェアーやベビーベットがあるのはもちろんのこと、大きな姿見や着替え台が設置されているという。個室のような感じがする。見ることは出来なかったが、女性トイレにもウォッシュレットがあると思う。「こどもトイレ」以外はドアで閉められていて独立性が保たれています。

 受付の前には、情報コーナー、総合案内、案内パネル(タッチパネル3台に触れてみた)、メッセージウォールがあります。又トイレは全面的に禁煙ですが、喫煙スペースもあります。
 「駅構内のトイレは混んでいて男性のトイレには仕事と思って入っていくが、このようなトイレができて助かります」とガイドのKさんは言っていました。

オアシス@akibaの使用注意
◎ トイレの使用時間 午前7時から午後10時
◎ 料金100円硬貨、電子マネーシステム「スイカ」も使用できます。
  両替は係員に申出てください。
◎ 障害者(手帳の提示)や小学生以下は無料
◎ 一度納入した料金の返却はしません。
◎ トイレ、情報コーナーの長時間使用及び目的外使用は禁止
◎ トイレ利用時の係員の介添えはお断りします。
 (トイレを使用して分からなかった部分はインターネットで調べました)




千歳JAL国際マラソンを走る  和田 彰




 平成18年6月4日、北海道は千歳市の会場となっているスポーツセンターを出てスタート地点の青葉公園へ走っていく。そこは土がふわふわと盛り上がっている。木から葉が落ち土となって重なっている。これが腐葉土なのだなーと実感した。

 北海道は町の中に自然がある。試走して休んでいると、北海道新聞の記者が東京へわざわざ来て、私達を記事にすべく取材していった。それが私達夫婦の写真と共に載っていたのだ。お陰様で多くの人たちが私達を見ていてくれ、話しかけられた。マスコミの力は大きい。みんなの声援に答えようと午前10時にスタートした。

 フルマラソン出場者2,444人。これが舗装されていない林道を高低差200m(21km付近が最高標高地点)まで登りのコースである。パンフレットには「日本で最も気持ちのいい林間コース」「新緑の6月原生林に囲まれた森林浴ランを楽しみませんか」というキャッチフレーズに誘われていったのだが、スタートして道は登りとなり、もう林道に入っている。このまま登りに入るのかと思ったがやがて下りとなり、5km地点へ来た。


 スタートして一団となっていたランナーはやがて姿を消し足音も消えた。7kmくらいから気にはならない登りとなるが、伴走の妻のスピードに合わせて走る。
 10km地点で1時間11分、快調な走りである。林道の空気はさわやかで汗を飛ばしてくれる。だが足元が次第に悪くなってくる。山道に変わって来た。延々と直線コースが続く単調なコースとなる。石ころの道では足をとられ、急坂の砂利道では靴は滑り、走るというよりは歩きに近い。銀砂の道では足がもぐり重い。十数人のグループランナーが脇を通っていく。砂ほこりが舞い上がる。我々は自然を変える事は出来ない。我々は自然を超えていかねばならないのだ。

 時々、冷たい風が顔にあたり、気分を和やかにして通り抜けていく。林道には応援する人の声はない。とても静かだ。蝉の声と鳥の鳴く声、とりわけ鶯の鳴く声が響き渡る。あたかも声援してくれているかのようだ。

 15km地点では2時間となっていた。給水所で水を飲む。水はとても冷たくておいしい。一息入れる間もなく走り続ける。ハーフ地点の関門を通過する。2時間53分、制限時間までには7分の余裕があるとは言っても、予定では2時間30分だったので、予定よりはかなり遅れている。給水場では30人位の人達が歓声と拍手で迎えてくれた。水と食べ物等は、千歳の自衛隊の隊員が5kmごとに設けてくれ、オートバイで監視してくれている。給水場の人達はJALの社員達である。


 Uターンした時は3時間。さっき通過した関門はもう閉鎖されている。道は下り坂となる。伴走者の妻のスピードが上がる。今までの時間を取り戻すべく一気にかけ下る。前方の2〜3人を目標に走り、追い抜く。これが30km地点までに35人は抜いた。みんな疲れている。30km地点で4時間、制限時間としてはギリギリのタイムである。

 水を飲み頭に水をかける。応援の人たちは和田さん、和田さんと名前を呼んで応援してくれる。北海道新聞を読んで覚えてくれていたのだなーと思う。手を大きく振って答える。しかし32km地点までの林道は走るにはきつい登りである。
 伴走者の妻はスタミナが切れたのかスピードが上がらない。我慢の歩きである。33km地点、やっと町中の舗装道路に出た。足が走りやすくなり歩きから走る事が出来、これなら何とか制限時間に間に合うかなーと思い、妻を引っ張りまた横に並び後に下がったりして走る。気力を奮い立たせる。36km地点の関門は5時間の4分前に通過。「もう走れない」という声に「努力して通過出来なければあきらめるがそれまでは力を出せよ」と励ます。

 後ろの監視者は我々をラストランナーとして励ましてくれる。「ありがとう」の声を出して関門を通過した。一息入れまた走り始める。1km 10分ペースに落ちている。39km地点では5時間28分。2分の余裕でかろうじて通過する。拍手と声援がすごい。「よくここまで来たもんだ」と言う感嘆の言葉が聞こえて来る。自衛隊の人もJALの人達も何とか走ってもらいたいという気持ちが我々の背中を押してくれる。

 水を飲みたいと思いながら走るが、ここにはお茶・ジュースの自販機もない。ただ我慢である。残り3kmだ。もうそこまで来ているという気持ちでロープを握りただひたすら走る。ここにはお互いを思い気持ちを合わせて走る事は、人生を共にする夫婦の姿が実感 される。40km地点で給水場があった。ゴールまではないと思っていただけに、オアシスに出会った思いだ。水を飲みバナナを口にしながら走る。

 道端には声援の声が増えてきた。走り終わった人達が清流千歳川の川辺でバーベキューとビールで乾杯している。拍手と歓声が上がる。マイクで1400番のラストランナーが間もなく来るとアナウンスしている。
 千歳川の橋を渡る手前、「あと2分」と妻が言う。それを合図に猛然とラストスパートをかける。一段と大きくなる歓声と拍手。我々は最高の笑顔で手を上げて答える。ゴールイン。時計は6時間を25秒上回っていた。だがネットタイムでは5時間59分38秒となっていた。スタートラインまでに47秒のロスタイムがあったのに救われた。

 最高の感激を持って「ありがとう、ありがとう」を繰り返し出迎えの人たちに感謝の言葉を出した。我々にとっては今までにない最高の劇的なゴールインであった。北海道のさわやかな風が我々を包んでくれた。日本で最も気持ちのいいマラソンだった。


                   JBMA 東京支部長
                   フルマラソン長寿健走会 副会長




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.便利グッズの紹介


◎ タイマークリスタル

 「10分」「1分」「10秒」の3つの独立したボタンで設定する簡単操作のカウントダウンタイマーです。表示画面やボタンが大きいので、操作しやすくなっています。時間になると、「イッツ・ア・スモールワールド」のメロディーが流れ、音量は大小2段階あります。裏面には磁石がついておりますので、スチールの棚や冷蔵庫に貼り付けることができます。キッチンの利用でも、汚れがサッと拭き取れるように、全面アクリルカバー加工がしてあります。

  大きさ    : (幅)70×(奥行)110×(高さ)20o
  重さ     : 97g
  価格     : 1,700円(税込)

  お問い合わせ : 日本点字図書館 用具事業課
            03-3209-0751

   日本点字図書館用具事業課URL http://www.nittento.or.jp/YOUGU/index.htm


◎ レンジマジックトレー

 電子レンジで温めたときに、中にいれたものが熱くて持てないことがあります。このトレーは熱くならないので、この上において温めると、熱い思いをせずに取り出せます。また滑りにくいマットがついているので、電子レンジから取り出す時に、傾いてもすべりにくく、持ち手もあるので、取り出しやすくなっています。
万一ふきこぼれても、ヤケドの心配なく運ぶことができます。洗うのも簡単です。また、電子レンジの庫内も汚れにくくなります。

   大きさ    : (外径)260 × (高さ)27mm
   重さ     : 210g
   価格     : 1,155円(税込)

   お問い合わせ : 日本点字図書館 用具事業課  03-3209-0751

◎ レシピカッター

 タックペーパー、タックテープ、ネームテープを切るときに、シートの台紙を残してシールだけを切ることができるので、とてもはがしやすくなります。新聞・雑誌などは、紙1枚のみを切ることができますので、必要な部分だけを無駄なく切り取ることができます。セラミック刃を使用しているので、刃が長持ちします。

  大きさ    : (幅)45×(奥行)45×(厚さ)5mm
  重さ     : 12g
  価格     : 525円(税込)

  お問い合わせ : 日本点字図書館 用具事業課
              03-3209-0751


2.本のご紹介


◎ 『煌夜祭』

    多崎 礼 著  中央公論新社  900円(税別)
 第2回C★NOVELS大賞受賞作。著者の多崎 礼さんは、当協会友好ボラン  ティア・ホームステイクラブ会員のご家族の方です。


◎ 『地上50センチの世界』

    松平 みな 著  東京図書出版会  1200円(税別)

 江戸川区の姉妹都市であるオーストラリア・ゴスフォード市在住の松平みな  さんには、協会の訪豪時など国際交流の面で、たいへんお世話になっています。  今回、エッセーを出版されましたので、ご紹介します。
 興味のある方は、『煌夜祭』・『地上五〇センチの世界』ともに、江視協事務所(3877-0089)までお問い合わせ下さい。


3.簡単おいしいクッキング


◎ シラスごはん  〔江沢礼子さんのレシピ〕

材料(4人分)米3合 シラス適量(多いほうがおいしい)
       梅干2〜3個 大葉10枚 白ごま適量

作り方(1) 大葉は千切り、梅干はたたいておく。
   (2) 温かいご飯にシラス、梅干、大葉、白ごまをまぜる。


◎ ゴーヤチャンプルー  〔編集委員の知人からのレシピ〕

材料(4人分)ゴーヤ1本 豚肉100g 厚揚げ半分(木綿豆腐も可) 卵1個        かつおぶし1パック 油・醤油・こしょう適量 牛乳小さじ1

作り方(1) フライパンに油をしき、豚肉を炒める。
   (2) 薄切りにしたゴーヤをいれて、サッと炒める。
   (3) 厚揚げをいれて、醤油とこしょうを加えて、ザッと混ぜ合わせる。
   (4) とき卵に小さじ1の牛乳を加え、(3)にとじる。
   (5) 火をとめて、かつおぶしを1パックいれて出来上がり!

  ※ 豚肉の代わりに、ベーコン・ハム・ウィンナー・ツナでもOK。
    ゴーヤの量を減らし、もやし・キャベツを加えても、美味しいですよ!


◎ ホウレン草のゴマ和え  〔金子曜子さんのレシピ〕

材料(4人分)ホウレン草 煎りゴマ 醤油 ゴマ油

作り方(1) ホウレン草を固ゆでにして食べやすい長さに切ってしぼる。
   (2) 水っぽさがなくなるように、ほうれん草に少量の醤油をかけ
        よく混ぜて醤油をしぼる。
   (3) 適量の醤油、ゴマ油、ゴマ(好みで量を加減)でホウレン草をあえる。


◎ 大根、大葉、みょうがのサラダ  〔金子曜子さんのレシピ〕

材料(4人分) 大根輪切りで5cmを2個 大葉5枚 みょうが2個          ドレッシング(市販のもの)

作り方(1) 大根を半分にして千切りにする。大葉、みょうがも千切りにする。
      大葉、みょうがの代わりにニンジン、ピーマンでも彩りがよい。
   (2) 好みのドレッシングをかける。




えどもう歌壇




〈和田 彰〉

   風さやか 北の大地の 林道を  走るは静か 鳥蝉の声

   きれいよと 咲きし朝顔 夕べには  しぼみて我の 手のひらにあり


〈田名後 浩子〉

   川遊び 暑さわすれて 清水の  せせらぎの音に 心やすらぐ


〈岡畠 信子〉

   パソコンを あける楽しみ 友からの  毎日届く がんばれ便り

   夕暮れに 海岸通り 散歩する  挨拶されて もう熱海人


〈工藤 博史〉

   すすき原 思いにふけて 眺むれば  涅槃に見ゆる 阿蘇の五岳よ

   物言わぬ 父を見舞て 帰路行かば  羽田の空の 秋はふけゆく


〈松本 俊吾〉

   車窓ごし 炭香漂い コトコトと  心地よきかな 秩父路の秋

   船頭の 吐息迫りて み竿揺れ  たたみ岩ぬい しぶきあと追う


〈渡 登茂郎〉
    * リズムでお世話になっている渡邊テイ子先生のご主人です。

   めいっぱい 空蹴あげつつ 競う児ら  「ふらここ」踊る 公園は秋

   「乗馬」とふ 健康器具に 遠き日の  はだか馬馳せし 血の戻りくる

                      (「NHK短歌」の入選歌)




編集後記




 秋も深まりつつある中、今回のアイネットはいかがでしたでしょうか?  10月1日から障害者自立支援法の地域生活支援事業がスタートしましたが、まだまだ戸惑うことも多いようです。私達にとってより良いサービスであることを願いたいものです。

 さて、9月5日(火)に嬉しいニュースがありましたね。天皇家、秋篠宮ご一家に悠仁親王様が誕生され、天皇皇后両陛下もお慶びのご様子。すこやかに成長されることを願っています。                    (Y)




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