第40号トップ

もくじ

アイネット40号は未来への第一歩!!  松本 俊吾

お祝いのことば  江戸川区長 斉藤 猛

アイネット40周年記念号発刊によせて  江戸川区議会議長 田中 寿一

40年のあゆみ

江戸川区視覚障害者福祉協会 歴代会長

創立40周年記念式典・第35回文化祭&事業所開設15年を祝う会

アイネット40号発刊に寄せて(本会を支援いただく皆様より)

江戸川区役所からのお祝いメッセージ

令和元年度夏期江戸川区各部意見交換会報告

  T 危機管理室意見交換会  成田貴美代

  U 福祉部懇談会  成田貴美代

  V 土木部・区内三警察署意見交換会  藤原 美子

  W 広報課・区議会事務局意見交換会  井草 恵子

  X 区立図書館意見交換会  松本 俊吾

  Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会  松本 俊吾

防災訓練と台風  藤原 美子

福耳通信(江戸川区立中央図書館より)

令和元年度 納涼懇談カラオケ大会  冨澤 豊

日帰りバスハイク 群馬への旅  成田貴美代

夏から秋へ 諸行事に参加して  藤原 美子

江戸川区 スティックボール大会で準優勝  田 孝治

第16回城東ブロック交流卓球大会  成田貴美代

夏の風物詩  星野 勇

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

えどもう歌壇

編集後記




アイネット40号は未来への第一歩!!


                             松本 俊吾


 平成12年7月に産声を上げた情報誌「アイネット」は、平成から令和に改元された本年11月9日に、第40号を、創立40周年記念号として発行することになりました。

 本会では、40周年記念事業として三つ葉マークをあしらった会旗を制作しました。この三つ葉マークは、横に伸びた2枚の葉が自立・共生を表し、その上に1枚の葉が天高く伸びています。その形は、東洋医学でもおなじみの天人相応思想にも通じる心にも例えられ、心臓の灯火としての陽気が空高く放散すると言う、まさに江戸川区視障協の未来を彷彿させる姿でもありましょう。
 同じマークで濃紺のTシャツを作りましたので、本会の会員・ガイドヘルパーの皆様にも着用して頂きたいと存じます。

 本誌「アイネット」でも、この節目の年を契機に、今まで続けてきました表紙のデザインを一新しました。三つ葉マークをあしらった新会旗のイラストを配して、模様替えを行いました。
 この記念号は、表紙をめくりますと、カラー刷りのグラビアページには、本会40年の歩み一コマ一コマの写真14枚を綴じ込んでいます。

 さらに、斉藤江戸川区長様、田中区議会議長様始め、江戸川区関係者の皆様方に、祝辞のご寄稿を頂きました。
 他方、本号でも、毎夏恒例の江戸川区各部との意見交換会報告は、編集委員の皆さんが筆を執って下さいました。

 その他、納涼懇談カラオケ大会、群馬梨狩りバスハイク等、多彩な記事で満載となりました。
 本会のありのままの活動を、創立40周年記念号として、心をこめて本会を支援して頂いて参りました読者の皆さまにお届けします。
 アイネットは次の10年に向かい、本会の発展と共に、明日への第一歩となりますよう願うものです。




お祝いの言葉


                      江戸川区長  斉藤 猛


 江戸川区視覚障害者福祉協会の創立40周年を心からお祝い申し上げます。
貴協会は、昭和54年に江戸川区盲人福祉協会として発足して以来、会員相互の親睦をはじめ、視覚障害者の自立と社会参加の促進を図るため、積極的に取り組んでこられました。

 障害のある方がいきいきと生活できる環境を整えるために、江戸川区視覚障害者福祉協会のご協力をいただき、区政の情報を発信する「声の広報」や「声のたより みんな友だち」の作成や歩道などの歩行安全確保・バリアフリー化や震災などの防災対策に貴重なご意見をいただくなど、貴協会のお力添えに対し、深く御礼申し上げます。

 会員の皆さんは、視覚障害というハンデを乗り越え、スポーツ・文化・芸術活動として10種類もの同好会・研究会・クラブ活動を行い、いきいきとしたその姿に、いつも元気と勇気をいただいています。先般もオリンピック・パラリンピック担当大臣の鈴木大臣と共にフォークダンスと社交ダンスの練習風景を拝見させていただき、皆様の躍動する姿に感銘を受けてまいりました。中でも社交ダンスの分野では、全国大会で優勝するなど、その活躍は、他の障害者の模範となり、大きな励みにもなっております。本当に素晴らしいことです。

 これも、松本理事長さんはじめ歴代の役員、会員の皆様方が、障害者の方々の幸せのために弛まず取り組んでこられた賜物であり、心から敬意を表し、感謝を申し上げます。また、日頃から活動の大きな支えとなっている、ボランティアの皆さんにも心から感謝します。

 さらに、平成15年にNPO法人の認証を受け、自ら事業者となり、全国に先駆けて実施された「ガイドヘルパー派遣事業」も早15年が経過し、視覚障害者の方々にとって、たいへん頼もしい存在になっております。今後も、事業が順調に運営されますことを願っております。
 これからも、子どもから熟年者まで、障害の有無にかかわらず、地域で暮らす方の全てが地域、暮らし、生きがいを共につくり、高め合うことができる地域共生社会を目指し、皆さんと共に力を合わせてまいりたいと思います。

 創立40周年にあたり、江戸川区視覚障害者福祉協会の一層の発展と会員の皆さま方のますますのご活躍とご多幸を心から祈念しまして、お祝いのことばといたします。




アイネット40周年記念号発刊によせて


                    江戸川区議会議長  田中 寿一


 江戸川区視覚障害者福祉協会が創立40周年を迎えられ、情報誌アイネット40周年記念号を発刊するにあたり心からお祝い申し上げます。
 貴協会は、昭和54年7月に視覚障害者の方の福祉増進を目的に江戸川区盲人福祉協会として発足され、以来、視覚障害者の方の自立や社会参加活動の支援を積極的に行い、福祉増進に大きく寄与してまいりました。これも歴代の理事長さんをはじめ関係者各位の皆様の熱意とご努力の賜物であり、敬意を表するとともに感謝を申し上げます。

 創立から今日までの40年における貴協会が果たしてこられた業績は、点字ブロックや音声誘導装置の区内公共施設への普及、区民施設への盲人用卓球台の整備、そしてこの情報誌「アイネット」の発行など、まちづくりからコミュニティづくりまで広範にわたっています。また、平成16年には「江戸川ガイドヘルプセンター」を開設して外出サポート事業を開始し、ハンディを乗り越えて活動しようとする方々にとって大きな存在となっております。

 さらに、「声の広報えどがわ」「声の区議会だより」の作成等にも携わっていただいております。これによりまして、区政の動きや議会活動を視覚障害者の方々にお伝えいただいております。誰もが平等に、そしてあらゆる情報を得られるということは、とても大切なことであり、素晴らしいことです。

 今年、江戸川区は共生社会ホストタウンとして登録しました。2020東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機に、障害のある方の人権尊重や社会参加が一層進むこととなり、貴協会に寄せる期待はますます高まるものと思います。

 このたびの創立40周年を契機といたしまして、松本理事長さんを中心に江戸川区視覚障害者福祉協会がさらに躍進し、皆さんの自立と社会参加が一層促進されますことを祈念いたしまして、お祝いのことばといたします。




NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会


(旧江戸川区盲人福祉協会)


40年のあゆみ




 昭和54年以前は、鍼灸マッサージ業者を中心に、江戸川区鍼灸按摩マッサージ指圧師会の文化部内に、本会の前身組織としての東京都盲人福祉協会江戸川支部が設けられていた。

 視覚障害者の一層の福祉増進を進めるため、独立の機運が高まり、昭和52年10月に会則を制定。

昭和54年(1979年) 7月29日
 グリーンパレスにて39人が出席、発足総会開く。

昭和58年(1983年) 10月
 小岩区民館にて第1回文化の集いを開催。

昭和62年(1987年) 4月 
 国が措置制度による視覚障害者ガイドヘルパー派遣事業を制度化。
 本会の自立と社会参加活動前進。

平成 4年(1992年) 10月
 第15回区民祭りバザー(都立篠崎公園)に区内ボランティアの支援を得て初出店。
 以後27回連続出店。

平成 5年(1993年) 9月
 江戸川区の野村基金の助成を受け、`島三郎会員とオーストラリア大使館スピノキア一等書記官、石井様のご尽力により、姉妹都市オーストラリア・旧ゴスフォード市、会員有志34名親善訪問。視覚障害者相互交流開始。
 翌年10月、同市の視覚障害者一行来区。国際交流深まる。

平成11年(1999年) 3月
 タワーホール船堀3階に本会事務所開設。
 「声の広報えどがわ」テープ版、音訳百舌の会と共に発受。
 2年後、音訳ボランティア風の会と共に「声の区議会便り」テープ版発受開始。

平成11年(1999年) 11月20日
 タワーホール船堀にて、第31回東京都盲人福祉大会・創立20周年記念式典開く。

平成12年(2000年) 7月
 情報誌「アイネット」、区内ボランティアの協力を得て第1号発行。

平成12年(2000年) 12月
 本会初代会長・故吉田軍治氏、都知事賞受賞。

平成13年(2001年) 3月
 江戸川区が視覚障害者のスポーツ振興を目的として、グリーンパレスに盲人用卓球台整備。平成19年2月、2台目の卓球台を篠崎コミュニティ会館に整備。

平成13年(2001年) 5月
 本会会員及びボランティア有志44名が、`島会員のご尽力により、第2回オーストラリア・旧ゴスフォード市訪問。視覚障害者国際親善交流一層深まる。

平成13年(2001年) 12月
 宮地昭雄相談役、都知事賞受賞。平成15年12月、厚生労働大臣賞受賞。

平成15年(2003年) 8月
 東京都より特定非営利活動法人の認証を受け、江戸川区盲人福祉協会24年の歴史に幕を引き、会名を変更、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会設立。

平成16年(2004年) 2月
 東京都より居宅介護事業所指定を受け、本会事務所に江戸川ガイドヘルプセンター開設。同年4月、支援費制度によるガイドヘルパー(移動介護)事業開始。

平成16年(2004年) 11月
 創立25周年記念式典(第20回文化祭を兼ねる)にて、江戸川区より福祉増進のための団体活動に、感謝状受ける。

平成20年(2008年) 11月
 「声の広報えどがわ」・「声の区議会便り」、音訳百舌の会・風の会・デイジー江戸川・点訳グループの協力を得て、カセットテープ・CD(デイジー)の併用による発受開始。

平成21年(2009年) 8月
 視覚障害者の震災時の避難誘導問題を主に区と意見交換を行い、災害時に着用する視覚障害者を確認できるジャケット(防災ベスト)が個別に支給され、翌年防災手帳が会員に配布された。

平成21年(2009年) 11月14日
 タワーホール船堀に於いて、第41回東京都盲人福祉大会並びにNPO法人・事業所開設5周年・創立30周年記念式典挙行。

平成21年(2009年) 12月
 松本俊吾理事長、都知事賞受賞。平成22年11月、区政功労賞受賞。平成23年12月、厚生労働大臣賞受賞。

平成23年(2011年) 4月19日〜22日
 沖縄八重山諸島(石垣島・小浜島・西表島・宮古島)記念旅行で歴訪。
 石垣市視覚障害者協会平良常会長他会員と交流。
 翌年11月、平良会長江戸川区を表敬訪問。

平成23年(2011年) 10月
 障害者自立支援法の改正に伴い、視覚障害者の外出は、個別給付の「同行援護」に移行、江戸川ガイドヘルプセンターも同行援護サービス提供の指定を受ける。翌年10月、船堀トヨダビル5Fに業務センター開設。

平成24年(2012年) 12月
 北澤とみゑ相談役、都知事賞受賞。

平成26年(2014年) 2月
 第1回重度視覚障害者ガイドヘルパー養成研修(一般・応用課程32時間)並びに情報提供4時間・一般課程講習会各定員24名で開講。

平成26年(2014年) 11月24日
 創立35周年記念式典・事業所開設10年を祝う会、タワーホール船堀で開催。

平成27年(2015年) 6月
 区内視覚障害者の融和親睦によるインクルーシブ社会を目途に月例会えどもサロンを開設。朗読・ミニ講演・喫茶等を開き、区内ボランティアとの交流深まる。

平成29年(2017年) 11月19日
 小野塚耕吉副会長、城東ブロック創立60周年記念式典に於いて特別表彰。

令和元年(2019年) 5月19日〜22日
 創立40周年記念九州旅行、鹿児島県視覚障害者団体連合会(小山義方会長)との交流会、レインボー桜島で開催(42名)。

令和元年(2019年) 11月9日
 創立40周年記念式典・第35回文化祭・事業所開設15年を祝う会、タワーホール船堀で開催。斉藤区長より本会が感謝状拝受。記念事業として会旗とTシャツ製作。
 同日、記念式典にて、`島三郎会員、小野塚耕吉会員特別表彰。藤正商事(株) 加藤郁雄会長、東京江戸川南ライオンズクラブ、本会支援ボランティア8団体に感謝状贈呈。


江戸川区視覚障害者福祉協会歴代会長


(前:江戸川区盲人福祉協会)

初代   吉田 軍治
第2代  渡辺 桂作
第3代  藤田 悟郎
第4代  永井  宏
第5代  松本 俊吾 (令和元年11月現在)




NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会


創立40周年記念式典・第35回文化祭&事業所開設15年を祝う会




日時 : 2019年(令和元年) 11月 9日(土) 12:40〜20:00
会場 : タワーホール船堀・5F小ホール(第1部〜3部)・2F瑞雲の間(第4部)
主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・出前ボランティア活動部会
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川
受付 : 午後12時10分より 5階小ホール前


《プログラム》


【第一部】  創立40周年式典               (12:40〜13:40)

    司会  藤原美子
1 区歌斉唱 … 全員
2 式典開会の辞 … 冨澤 豊
3 創立40周年を祝って … 松本俊吾
4 斉藤猛江戸川区長祝辞
  江戸川区斉藤区長より感謝状拝受 … 松本理事長
5 花束贈呈 … 伊東喜代子
6 江戸川区視障協40年のあゆみ … 松田慎吾(パワーポイント)・松本恵美子(朗読)
7 会員・ボランティア団体顕彰
     会員表彰:`島三郎、小野塚耕吉
     感謝状:加藤郁雄様、東京江戸川南ライオンズクラブほか8団体
8 田中寿一区議会議長祝辞並びに来賓祝辞
9 来賓紹介と祝電披露 … 大里由美子
10 式典閉会の辞 … 城谷直人


【第二部】  思い出のうた 懐かしいうた         (13:50〜14:40)

   ─ 日本歌曲&ラジオ歌謡&昭和20年代の歌謡曲 ─

   曽我淑人 十文字学園女子大学 名誉教授  
   浜野範子(ピアノ)  中馬美和(鍵盤ハーモニカ・コーラス)


【第三部】  第35回文化祭                (14:50〜16:40)

    司会  冨澤 豊

1 朗読2題 … 音訳ボランティア

  @ 『人生という花』 小桧山 博 著
    朗読:大山精一・神森秀子(音訳ボランティア風の会)

  A 東京新聞連載エッセイより 『どうにもニャン太郎』 鹿子裕文 著
    朗読:田中みさを(音訳百舌の会)

2 短歌発表  披講 … 音訳百舌の会 茅場明子

3 文化クラブ発表

  @ フォークダンス・カトレア          (司会 住山浩子)
     演目  … 浜辺の歌・ビリーブ
     指導  … 高津容子先生他

  A 民謡・若竹                 (司会 和田 彰)
     演目  … 弥栄音頭・出船音頭
     三味線 … 荒井さく先生

  B コーラス・若草               (司会 植木清枝)
     曲目  … 故郷の廃家・シクラメンのかほり・You Are My Sunshine
     ピアノ … 須賀妙子先生

  C 魅惑の社交ダンス・社交ダンスドリーム    (司会 鈴木泰子)
     指導  … 山本真未先生・池田定道他有志


【第四部】  江戸川ガイドヘルプセンター開設15年を祝う会  (17:30〜20:00)

    司会  住山浩子

1 祝う会開会の辞 … 伊東喜代子
2 事業所開設15年の軌跡とご挨拶 … 松本俊吾
3 来賓祝辞(顧問・議員・城東ブロック関係者)
4 来賓紹介 … 大里由美子
5 乾杯 … `島三郎
6 事業所開設15年を祝って 演奏:小山直行・柏谷幸司(えどもサロン世話人挨拶)
7 カラオケ競演  司会 … 岡畠信子
8 閉会の辞 … 藤澤正幸




アイネット40号発刊に寄せて




今回創立40周年に際し、関係者の皆様からご寄稿がありましたので、ご紹介します。


お祝いのことば

                   元・東京都議会議員
                   江戸川区視覚障害者福祉協会顧問
                            田島 和明


 創立40周年記念にあたり一言お祝い申し上げます。
又、松本理事長を始めとする役員の皆様の日頃のご活動に深く感謝致します。
 この9月に大変大型な台風が関東を直撃しました。特に千葉県の被害は甚大で、今も苦しんでいる方が大勢います。

 昨今の自然環境の変化を考えると、特に災害時、ハザードマップ等の対策について、メディア・ユニバーサルデザイン等々、更に深く取り組む必要性を感じています。
 備えあれば憂いなし、私もお手伝いさせていただきます。

今後の貴協会の充実と存在に期待しています。
結びに、会員の皆様のご多幸を心よりご祈念申し上げます。


ご挨拶

                        江戸川区社会福祉協議会
                        事務局長  山ア 実


 協会設立40周年誠におめでとうございます。松本理事長の強力なリーダーシップのもと役員の皆様そして会員の皆様の大変なご努力によって、貴会の今日の素晴らしい姿があるのだと、ただただ感服する次第です。

 視覚障がい者への理解が日本社会に未発達だった昭和50年代前半に貴会はスタートをきられました。発足当初は様々な困難に直面したことと思います。そのたびに皆様は諦めることなく粘り強く活動されてきました。その結果が今日の姿になっていると思います。

 以降貴会は視覚障がい者への社会的理解促進や会員の幸せのための様々な活動をされてきたと承知しております。これまでの活動にあらためて敬意と感謝を表す次第です。
 来年はいよいよ東京パラリンピックが開催されます。開催を契機に皆様にとって一層生活しやすい街へと変わっていければと思います。貴会の限りない発展をお祈りしてご挨拶といたします。


お祝いのことば

               公益財団法人 えどがわボランティアセンター
                    理事長  小久保 晴行


 江戸川区視覚障害者福祉協会の創立40周年を心からお慶び申し上げます。
 この記念すべき年を迎えられましたのも、松本理事長さんはじめ歴代の役員、会員の皆様が力を合わせ、ご努力されてこられた賜物と存じます。
 貴会の皆様には、小中学生に自らの体験談をお話しいただく「出前講座」の講師として、積極的に参加していただいております。さらに、アイフレンズや点訳、音訳、デイジーなど多くのボランティアが皆様と交わる機会をいただいております。これまでのボランティアに対する貴会の皆様のご理解、ご協力に深く感謝を申し上げます。

 これからも松本理事長さんを中心に、貴会の益々の充実、発展を心からご祈念申し上げ、お祝いのことばといたします。


ご挨拶

                        江戸川区立中央図書館
                        館長  谷一 英夫


 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年、誠におめでとうございます。
また、松本会長を始め役員の皆さま方が、視覚障害をお持ちの方々の社会参加出来るよう、日頃からご尽力されて来られた賜物と、心から敬意を表させて頂きます。
 協会が設立された40年前と比べると、図書館の障害者サービスも大きく変わって参りました。1981年の「国際障害者年」を背景に1970年代から80年代にかけて、視覚障害者に対する対面朗読を主とする障害者サービスが始まりました。90年代にはパソコンを利用した点訳が始まり、2000年頃にはカセットテープが主流であった録音図書にデジタル録音のDAISYが加わるなど、様々なサービスを取入れて現在に至っています。

 現在、区立図書館の録音図書は所蔵数が多いとは言えませんが、ボランティアの皆さま方のお力を頂きながら、録音図書数の拡大を図ると共に、サピエ図書館を活用したサービスの向上に努めて参りたいと考えております。
 本年6月の読書困難者への支援を拡大する為の『読書バリアフリー法』の制定を受け、区立図書館としても所蔵資料の目録のテキスト化や、アクセシブルな電子書籍等の提供を始め、インターネットを利用して資料や情報を提供出来るシステムの構築に取り組んで参りたいと考えております。
 これからも区立図書館をご利用頂きますよう、お願い致します。


創立四十周年記念に寄せて

                  デイジー江戸川代表 音訳百舌の会
                            妹尾 せつ子


江戸川区視覚障害者福祉協会の創立四十周年、誠におめでとうございます。
私が音訳百舌の会に入会したのは平成元年の秋のことでした。きっかけは、広報に掲載された朗読講座に参加したことです。百舌の会が丁度発足十年目にあたる年でした。
私はまだ三十代半ばで、早く先輩のような良い読みができるようになりたいと張り切っていました。
しかし、一冊の本の内容を、聞いてくださる方に正確にお伝えすることは、随分難しいことだと感じました。例えば漢字や固有名詞は正しく読む。アクセントの置き方を正しくする。そして下読みで何度も声に出して読み、内容をつかんだ読みをすることが大切です。また機材の扱いに慣れることも時間がかかりました。

そんなある日、私の先輩がガイドをしての会員さんとの山歩きに参加させていただく機会があり、同行させていただきました。非常に驚いたのは、会員ご本人の感の良さと、先輩への信頼感が厚いことでした。軽い足取りで難なくずんずん歩を進められるのです。何回かの山行を通して、もっとしっかりお役に立ちたいという気持ちが自然に増して来ました。

その後、文化祭などの行事の参加や依頼本の遣り取り等、個人的にお話をさせていただく機会が増えましたが、皆さまの前向きで明るい姿勢に、素晴らしい方々と出会えた自分は、何と幸せなことかといつも感謝する思いで一杯です。

平成10年以降、録音図書はデジタル化が進み、デイジー編集が始まりました。一冊の本を1枚のCDで、見出しやページで聞きたいところに飛んで聞ける等、便利になりました。そこで当初参加した7名が地域で更に活動を続けて行こうと、デイジー江戸川を立ち上げました。その後、開始当初からみるとパソコンが得意なメンバーも増えて、区の広報や便利帳、選挙公報など、発行日当日にCDでお届け出来るようになりました。お蔭さまで現在、音訳2団体とスムーズな連携で活発に活動しています。

これからも依頼に応じた録音と編集で、聞きやすい録音図書作りを目指して少しでも長く活動して行きたいと思います。


江戸川区役所からのお祝いメッセージ




いつもお世話になっている江戸川区役所の職員の皆様から、創立40周年に際し、メッセージをいただきました。


                      江戸川区副区長 山本 敏彦

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年、誠におめでとうございます。
 貴協会は、視覚障害者の社会参加のため日々努力されており、また創立40周年にあたり、令和元年にふさわしい業務改革に取り組まれるなどその力強い行動力に心から敬意を表しております。
 これからも、松本理事長を中心に協会の更なる発展をお祈りいたします。


                         福祉部長 岡村 昭雄

 江視協創立40周年おめでとうございます。
 日頃より区の事業にはご理解・ご協力いただきありがとうございます。
 江視協の皆様とお会いすると、会員の社会参加、地域貢献のために何事も前向きに取り組んでおられます。いつも感銘を受け、見習わなければと考えております。
 そして、江視協の松本会長をはじめとする役員、会員、ガイドヘルパーの皆様に心より感謝しております。
 これからも誰もが住みやすい地域共生社会を益々進展するために江視協の皆様と共に取り組んでまいりたいと思います。


                      障害者福祉課長 飯田 常雄

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年、誠におめでとうございます。
 松本理事長をはじめ、役員の皆様、会員の皆様は、視覚障害者の社会参加や健康づくりなど、様々な活動に熱心に取り組んでいただいています。そして、皆様の活躍する姿から、私たちもたくさんの活力をいただいております。
 これからも、協会の皆様が益々元気にご活躍されますことをお祈りいたします。


                   障害者福祉課庶務係長 中川 博史

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年、おめでとうございます。会長はじめ、役員や会員のみなさまがこれまで重ねてこられたご努力に心から敬意を表します。いつも明るいみなさまを拝見し、私も元気をいただいています。今後ますますの協会の発展と会員のみなさまのご活躍を祈念し、お祝いの言葉といたします。


                   障害者福祉課計画係長 中根 章吉

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年おめでとうございます。昭和54年7月に発足されたとのこと、私が江戸川区に入区したのが昭和55年ですから。私にとって江視協さんはいつまでも超えられない一年先輩の素晴らしい団体です。これからも50年・100年と末永き発展をお祈り申し上げます。


                    障害者福祉課認定係長 室岡 誠

 江戸川区視覚障害者福祉協会の設立40周年、心よりお祝い申し上げます。
松本理事長をはじめ役員、会員の皆様が、いつも精力的にご活躍されている姿に心から敬意を表しますとともに、より一層のご発展と会員皆様のご活躍をお祈り申し上げます。


              障害者福祉課身体障害者相談係長 田中 淳一

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年おめでとうございます。視覚という重要な機能に障害を持たれた皆様が様々な場面で精力的に活躍されているのを拝見し、心より敬意と感謝を申し上げます。松本会長を始め歴代の役員、会員の皆様が重ねてこられた歴史があってのことと存じます。今後も協会の益々の発展と会員の皆様の活躍を祈念しお祝いの言葉といたします。


               障害者福祉課愛の手帳相談係長 高橋 真人

 江戸川区視覚障害者福祉協会創立40周年を迎えられたとのこと、心からお祝い申し上げます。今回、40周年をお迎えになられたのも貴協会会員の皆様の日々のご努力の成果と拝察いたします。貴協会のこれまでのご功績に敬意を表するとともに、今後益々のご発展と会員皆様のご活躍をご期待申し上げます。


                障害者福祉課自立援助係長 赤羽根 伸一

 障害者福祉課の窓口では毎日100人超のお客様とお会いする機会がございます。
私どもの係名にもありますが、障害者の自立を援助する、その一つのカタチとして、お客様に笑顔になっていただくことを目標に仕事にとりくんでおります。
 就中、視覚障害をお持ちの方には「声の力」が最重要。情報を明瞭明解に伝えることは当然のこと、言葉のキャッチボールにどれだけ親身にハートを込められるか、毎日勉強の連続です。
 これからもご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。


                障害者福祉課事業者調整係長 山脇 隆寛

 40周年おめでとうございます。
 日常生活における相談、外出の支援、レクリエーションの実施等、常に視覚障害がある方の心豊かな生活を実現するため、奔走されている皆様に敬意を表します。
 今後も皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。




令和元年度夏期江戸川区各部意見交換会報告




 今年も昨年同様、江戸川区各部との意見交換会が、7月30日の福祉部・危機管理室を始め、土木部、広報課、図書館、生活振興部、都市開発部、教育委員会等、3日間、6セクションの懇談会・意見交換会が、要望項目に従って行われました。本欄では、各編集委員の記事をまとめ読者の皆さまに報告することにしましょう。


T 危機管理室意見交換会                 成田 貴美代


 日時・会場 … 7月30日(火) 13:30〜14:30 グリーンパレス404集会室
 区出席者  … 本多防災危機管理課長・山田地域防災課長
         森防災危機管理課計画係長
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … 松本・藤原・城谷・成田・住山・伊東・花見・大里(事務局)

 まず松本会長から、「7月25日の総合防災訓練に8名が参加し、他の参加者と訓練を体験させて頂き、防災に対する意識を高めることができた」と前置きした後、役所とも相談を重ねていきたいとの挨拶があり、次いで本多課長の挨拶では、防災にご理解ご協力に謝意があり、「私の"ここにいてはだめです"という言葉がマスコミに取り上げられ、テレビに出、話をさせて頂いた。決して皆さんをあおっている訳ではなく、区の姿勢なり状況を知って頂いて、自分の命は自分で守って頂きたいとして使った表現であった」と説明がありました。この江戸川区危機管理室の考え方を主に、意見交換会は進行しました。


☆ 震災時・水害時の防災対策の件
Q(松本):新入会の人もいるので、来年2月頃、名簿を提出させて頂く。
A(本多):地区ごとに町会や自治会にも参加頂いて啓発活動を継続していくという事になる。視覚障害者の方達にも防災に関して知って頂きたい。「声の便り」に11月頃に掲載するよう手配している。

Q(松本):関東、東京湾の直下型地震における視覚障害者の支援策は。
A(本多):避難所などはホームページでも掲載している。区の施設では希望の家や鹿本学園、民間の施設では協定を結んでいるホテルや老人ホーム・ケアホームなどが指定されている。

Q(松本):二次避難所に行く方法は。
A(本多):各小・中学校が避難所になるが、その施設で開設の際に職員と学校の先生や地域の役員さん等で「運営協議会を立ち上げよう」と取り組んで頂いている。その方達がリーダーとなり、障害のある方々にも配慮して貰えるよう話をしているところである。その中で、一次から二次避難所に移るという時に、支援もお願いしたいと思っている。

Q(松本):本会の事業として行っているサポート事業で動いている支援員の方たちの避難所手伝いについて。
A(本多):慣れた方がいるなら活躍して頂ければ有りがたい。


☆ 防災訓練等について
Q(松本):来年は会場にテントを一つ借りて、視覚障害者用の便利グッズなどを展示して区民の皆さんに見て頂きたいと思うが可能か。
A(山田):来年はそのように用意して参加頂ければと思っている。

Q(城谷):実際に発災した時に役に立つか否かは疑問があるが、例えば臨海公園等でベンチが釜戸になっていたり、木場公園ではマンホールが組み立て式の簡易トイレに使えるなど、江戸川区ではどれくらいあるのか。
A(山田):前のプールガーデンがあったところが防災公園になっている。地域の方がそこを運用するといいと思う。

Q(城谷):ホームページだけでなく、何かの際に防災についてこういう事をしている等の発信があれば良いと思う。
A(山田):地域の方々が実際に避難訓練や防災訓練などをやっている。近くの会場に参加して欲しい。

Q(城谷):マンションなどの掲示板に張り紙があっても我々は分からない。情報障害という事であり、先日、山形・新潟で地震があったと思うが、家から出た瞬間に交通量が多く、歩行者も急いでいて、避難する事が出来なかったそうだ。事前にはボランティアとか地域の方が来て一緒に避難するという事になっていた。発災した時は全て避難者。動くか否かの判断等少し考えて欲しい。視覚障害者はこうだから、こういう時はこうしてあげればいいという事をわかって貰うために、訓練等に我々が出かけていく事も大事なことである。私は視覚障害リハビリテーション協会に所属しているが、熊本地震の時にも、視覚障害者の人にどういうケアをしたらいいのか伝えるために、発生してすぐに何人も向こうに行ったと聞いている。江戸川区などでもそこと繋がりをもって欲しい。
A(山田):地域の方々に視覚障害者の方もいると配慮して手を伸べて頂けるような啓発をしていきたい。
A(山田):防災無線が聞こえなかった時は、03-3652-1284 にかけて欲しい。

Q(松本):平成22年に防災手帳を配布して頂いたが、8年経過して内容も古くなっており、再発行して頂きたい。
A(山田):データとしては残っているので、相談するという事でお願いしたい。


※ 危機管理室との意見交換の内容は具体性があり、自助・共助をまず実践することの大切さを感じました。皆さまは如何でしょうか。


U 福祉部懇談会                     成田 貴美代


 日時・会場 … 7月30日(火) 14:30〜16:00 グリーンパレス404集会室
 区出席者  … 岡村福祉部長・飯田障害者福祉課長・中川庶務係長
         田中身体障害者相談係長・中根計画係長

 本会出席者 … Tに同じ


 はじめに松本会長から創立40周年を迎えるにあたり、11月9日にタワーホール船堀で記念式典を開くことについて江戸川区のご支援をお願いし、次のような挨拶がありました。「障害者総合支援法が昨年度に見直しが図られ、ガイドヘルパーの報酬の一本化により、本会の事業内容も改善に向かっている。また処遇改善加算申請により、財務の健全化が図られているところである。本年は創立40周年にあたり、会旗を製作するための準備をしている。第35回文化祭を兼ねて行いたいと思う。他に、昨年10月から自主事業で開始した生活サポート事業も、少しずつではあるが、代筆代読を主に進めてきている。近い将来、区の事業として位置づけて頂ければ有りがたいと思う」と懇談の要旨を述べました。

Q(松本):船堀に建設予定の新庁舎内に、区内視覚障害者が集えるスペースを組み込んで頂きたい。
A(岡村):話し合いを続けながら検討しているところである。最短としても6、7年はかかると思う。跡地の方も一緒に検討している。移転後の現在の区役所の利用方法についても検討課題となる。


☆ 同行援護支給量と生活サポート事業の件
A(田中):同行援護は50時間を基本に、必要に応じ増量申請をして頂き、これを認める形で決済をしている。

Q(松本):令和元年度も増量については現状の形で行うという理解で良いか。
A(飯田):その通りで良い。通院については、同行援護サービスで利用出来るようになったので、65才以上の方は介護保険の通院となる。
A(岡村):通院介護の方については別の考え方で、時間をオーバーして足りなくなった時はケアマネさんを通じて言って頂きたい。

Q(松本):意思疎通支援事業の範疇である代筆代読を主とする本会が行っている生活サポート事業を、将来区の事業としてやれる可能性はあるか? 板橋区、我孫子市の実績も聞いている。
A(岡村):今話を聞いたばかりで、いいか悪いか分からない。検討課題となる。
A(飯田):意思疎通支援の範疇で視覚障害者福祉協会の独自事業として始めて数名の利用者が受けていると言う事は区としても認識している。どのくらいのニーズがあるとか実績をみて、事業化ができるかは引き続き話を伺って行きたい。

Q(城谷):何事も相談から始まり、個別に掛け合っていき、ケアマネさんを通していくという流れが良く分かった。意思疎通支援事業は、福祉に優しい江戸川区として取り組んで頂けたらうれしい。


☆ 通院、入院、施設入所に関する件
A(田中):通院の際は、基本的に病院内のスタッフが対応するというのが原則で変わりはない。院内介護で不都合な事があれば対応出来るケースもある。個別のケースにより一律には決められないこともある。

Q(松本):通院等介助に関し、厚生労働省通知で、介護保険の認定調査を必要としない場合があると聞いている。大阪市で事例があると聞いたが。
A(田中):確認してみる。

Q(松本):入所中の同行援護利用の場合、例えば青梅の老人ホームに入所の場合は施設所在地の利用になるのか。又、区内の病院や老人ホームに入所の場合は。
A(飯田):施設入所の場合には所在地の区市町村が窓口となる。区内の病院入院は、江戸川区で対応。


☆ ガイドヘルパー養成研修の件
Q(松本):本会でもヘルパーの高齢化で、ガイドさんが不足している。一つは、区で同行援護の資格付与研修は出来ないか。他区で行っているところがあると聞いている。二つに、広報にガイドヘルパー募集記事の掲載は可能か。
A(飯田):世田谷区で実施している。

Q(松本):調布、杉並等でもやっており、江戸川区ではどうか。
A(飯田):研修ができるかとか人材が確保できるのか密接に関わってくると思う。講習については、江視協さんでやって頂いて非常に負担だったとの話を伺ってわかった。研修自体は各自治体で出来るのかと思っている。HP上で民間事業者25箇所でやっている。

Q(松本):当事業所に実施マニュアルはある。研修費が100万円必要だが、スタッフの確保も課題。今、40から50才のガイドヘルパーの確保が必要。取りあえず広報に募集記事掲載はどうか。
A(中根):広報課に聞いたところ、ガイドの募集記事は認めないことはないとの見解。掲載条件は、区主催等、公共性のある研修会も範疇。記事内容を見て掲載出来るよう図りたい。

* 障害者福祉課の計らいで、9月1日号の広報にガイド募集記事が掲載された。


☆ 日常生活用具関連事項
A(田中):原則として基準の範囲内で、利用者負担で変更はない。プレクストークPTR3については、耐用年数6年で対応している。故障、修理などは相談して欲しい。日常用具として相応しいものを認めていこうという場合もある。防災ラジオについては指定に向けて手続きを進めているところである。

Q(松本):防災手帳の見直しを、危機管理室と障害者福祉課で協議して欲しい。
A(飯田):了解した。


☆ その他
Q(松本):特養ホーム入所要件をふまえ、グループホームについても、視覚障害者に特化した施設について、具体策はどうか?
A(飯田):これを立ち上げる事業者、法人を探すことが課題。
A(岡村):専用施設ではなく、色々な人がいていいのではないか。

Q(松本):障害者協議室の利用について、現状を教えて欲しい。
A(中川):毎月初めに申し込み者で抽選で決めている。公平性を考え、先着順から変更した。
A(岡村):江戸川区高齢者三療サービス制度の一部見直しと視覚障害者の支援策の件については色々と聞いているが、利用実態にあわせ現状通りである。


※ 福祉部との懇談会も、概ね私たちでお願いしてきました懇談項目の内、かなりの部分で理解が深まったように思います。このような話し合いが持つ意味は大きいと感じました。


V 土木部・区内三警察署意見交換会             藤原 美子


 日時・会場  … 8月9日(金) 13:30〜15:30 グリーンパレス(芙蓉)
 区出席者   … 立原土木部長・田中計画調整課長・大竹施設管理課長
          藤川街路橋梁課長・高橋区画整理課長
          多賀水とみどりの課長・深野公園整備担当課長
          左京保全課長・中根障害者福祉課計画係長、他職員

 警察署出席者 … 小松川警察署 石濱交通規制係長
          葛西警察署  五十嵐交通規制係長
          小岩警察署  土井交通規制係主任

 本会出席者  … 松本・藤原・成田・城谷・住山・松田・大里(事務局)


 令和2年(2020年) 7月の東京オリンピック、続くパラリンピックを控え、会場の、海の森カヌー会場への、視覚障害者のアクセス(音声信号機・点字ブロック・音声誘導装置等)の整備を万全に行って欲しい。

 また、平成28年4月1日施行の「障害者差別解消法」の"合理的配慮"の理念に基づき、区内の道路・公園や公共施設の環境整備に、視覚障害者に配慮した諸施策を講じて欲しい。

☆ 三警察署への安全対策諸事項
Q:区内各所横断歩道に音声信号機を早期に設置してほしい。葛西臨海公園駅前、一之江駅今井街道、小岩駅北口イトーヨーカドー前、瑞江駅北口ツタヤ前。
A:葛西臨海公園駅前は設置をしない。

Q:利用頻度が少なければ設置しないという事は、弱者にとって人命に関わるものなので、もしもの時はどういう形をとってくれるのか?
A:言い方が充分でなく失礼した。持ち帰る。

Q:区内各所横断歩道に、エスコートゾーンを敷設して欲しい。船堀駅前デニーズ側、船堀駅前トキビル前、瑞江南口駅前、松島八蔵橋交差点、環七通り葛西駅北・南側、平井駅前北・南側、篠崎駅西口。
A:検討している。

Q:音声信号機はニーズに対応した型を設置し、作動時間延長を検討して欲しい。
A:時間延長は、周辺住民との兼ね合いにより難しい。

Q:道路交通法の違反行為の取り締まりの継続をお願いする。
A:引き続きおこなっていく。


☆ 土木部への項目
Q:区内6地区に分けて、要望のあった音声信号機の設置と、信号機に繋がる点字ブロックの必要箇所を、本会安全対策部と区土木部の合同調査検証会を立ち上げて欲しい。
Q:音声誘導装置(メロガイド)を必要に応じて整備して欲しい。
A:今まで通りおこなっていく。

Q:公共施設・駅・道路・歩道の点字ブロックの整備、歩道や花壇植栽箇所等の整備・保守点検・改善補修をして欲しい。
A:出来る所から進めている。

Q:区画整理地区の工事中の安全確保(街路灯・標識・誘導員の配置等)のお願い。
A:安全確保をしていく。

Q:土木部より交付された防災手帳の、内容の見直しをお願いしたい。
A:防災チョッキ・手帳の在庫を確認して連絡をいれる。


※ 8月10日は道路の日で、やさしい道作りという事で、8月いっぱいいろいろなイベントを行っています。小・中学生を対象に標語を募集しました。
「たいせつに みんなをつなぐ 道だから」


W 広報課・区議会事務局意見交換会             井草 恵子


 日時・会場 … 8月26日(月) 13:30〜14:10 グリーンパレス402集会室
 区出席者  … 田森広報課長・大網編集係長・武井区議会事務局調査係長
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … 松本・藤原・成田・住山・伊東・松田・花見・井草
         大里(事務局)


 松本会長から、区内視覚障害者への情報提供が、CD版「声の広報」・「みんな友達」・「声の区議会便り」の3つの媒体を通じ、行われていることの意義は大きいと述べました。そして、毎年8月末に行われてきました意見交換が、区内に居住する視覚障害者にとって、必要不可欠になっていることから、「この広報課とのコミュニケーションを深めるための意思疎通を通じ、区の諸施策を享受出来ている意味は大きい」との挨拶があり、意見交換会は始まりました。

Q(松本):「声の広報えどがわ」「声の区議会便り」のCDダビング機器の買い換えについて、去年も要望を出したが。
A(飯田):まだ区所有の機器が故障せず利用されていることや、江戸川区視障協が所有しているダビング機器も使用して、しばらくダビング発送を続けて欲しい。財源がないので、当分、機器の設置・買い換えの予定はない。

Q(松本):了解した。当分の間、現状のままでダビング作業と視覚障害者への発送を行いたいと思う。
Q(松本):令和元年8月現在、「声の広報えどがわ」「声の区議会便り」のカセットテープ・CDの視覚障害者利用者はどのくらいか。
A(田森):「声の広報」「区議会便り」とも63名が利用している。こちらはカセットの方はいない。「みんな友達」のカセットテープ利用者は30名。

Q(松本):CD-RやCD-RW などのCDの送り付け、複製の分別についてや、カセットテープを引き続き希望する利用者への対応についてはどうか。
A(田森):現在の分け方で対応し行う。

Q(松本):「声の広報」「声の区議会便り」1回あたりのダビング、発送手数料の引き上げについて検討して欲しい。
A(田森):平成27年度に引き上げして3年余になる。当分の間、現在の手数料でお願いしたい。現在謝礼の形。これが契約となると税金の関係とかで問題がある。今後検討課題としたい。

Q(松本):「広報えどがわ」に障害者団体紹介記事を、シリーズ形式で掲載して頂きたい。
A(田森):掲載する記事が多く、シリーズ化は難しい。
A(飯田):障害者が頑張っている様子を記事にするのは意義があると思う。様々な機会を通じて区民に知らせることはいいと思う。

Q(松本):「広報えどがわ」等に事業所のガイドヘルパー募集記事を載せて欲しい。
* 募集記事が9月1日号に掲載された。

Q(松本):声の便り「みんな友達」の編集について、区内視覚障害者の紹介取材記事がしばらくないので収録を検討して欲しい。
A(大網):了解した。現在、東京パラリンピックで注目の選手への取材を行っている。また昨年9月より配信の「広報えどがわ」のテキスト版について、引き続き配信予定である。

Q(松本):危機管理室が検討中の、災害時二次避難所の設置場所を、「広報えどがわ」に掲載して欲しい。
* 11月の「広報えどがわ」紙上に一覧を掲載することになっている。

※ 視覚にハンデがある分、どうしても入る情報が限られる私達にとっては、何よりも音だけが頼りであり、私自身も出来るだけあちらこちらに、「アンテナ」を無数に張り巡らせたいものです。


X 区立図書館意見交換会(文化共育部関連)         松本 俊吾


 日時・会場 … 8月26日(月) 14:10〜14:40 グリーンパレス402集会室
 区出席者  … 藺草文化課長・澤田文化課推進係長
         谷一中央図書館長・中川職員
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … Wに同じ


 「視覚障害者にとって図書館関連項目は多いと思います。年1回、この機会を通じて図書館利用について意見交換を行い、円滑な図書館サービスが提供されることを願っています」との挨拶の後、意見交換が行われました。

Q(松本):マラケシュ条約(視覚障害者やプリントディスアビリティのある人々のための新著作権条約)をふまえ、江戸川区でも図書館サービスの充実を。
A(藺草):この条約の意義と内容は文化課、図書館でも認識を共有している。視覚障害者を含め、多くの区民に図書館サービスが提供されるよう考えている。

Q(松本):中央図書館で、ITパソコン・スマホ講習会等を開講しており、従来通り支援して頂きたいが、現在担当は何人なのか。
A(中川):4人で担当している。今、中央図書館の点字プリンターの調子が悪く、早期設置に向け手配中。

Q(松本):文化課長はご存じなのか。谷一館長、現況を知らせて欲しい。
A(谷一):現在、西葛西図書館で1台作動。東葛西図書館の1台が戻ってきた。中央は10月に代替機が設置される予定。新規購入は来年度予算にて整備予定。
A(藺草):代替機なので、来年度の予算で設置を予定している。小岩図書館のプリンターは点字ボランティア団体所有なので、利用可能かどうか確認する。
* 9月上旬に中央図書館に代替機が設置された。

Q(松本):スマホ教室を中央図書館でやっている。利用状況はどうか。
A(中川):4月から現在まで月平均7回程度。また拡大読書機は9回程度。
A(谷一):7が来年1月にサービスを終えるので、現在10の整備を検討中である。

Q(松本):了解した。宜しくお願いしたい。スマホ教室も月2回程度実施予定なので、レファレンスサービスも含め、中川さん、宜しくお願いする。
A(中川):了解した。

Q(成田):PCトーカーの新ソフトが6万円くらいで発売予定。これをパソコンに入れて10で作動出来るよう整備して欲しい。
A(藺草):検討して整備出来るようにしたい。

※ この他、サピエ図書館による蔵書のCD送信や、ダウンロードでの週刊誌(朝日・文春等)や単行本のCD送付等、図書館サービスについて前向きなお話もあり、有意義な意見交換会となりました。情報享受が苦手な視覚障害者の利用改善は、今後もこの話し合いの中から、新たな取り組みが芽生えようとしていることを実感しました。中央図書館の4人の視覚障害者担当職員に深謝申し上げます。


Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会        松本 俊吾


 日時・会場 … 8月26日(木) 14:55〜15:30 グリーンパレス402集会室
 区出席者  … 都市開発部(眞分参事・乙訓まちづくり調整課長
         梅原施設課長・前塲施設課事業調整係長)
         文化共育部(藺草文化課長・澤田文化課推進係長
         渡邊スポーツ振興課長)・生活振興部(永塚地域振興課長)
         教育委員会指導室(千葉指導主事)
         飯田障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … Wに同じ

 毎年この夏の暑い時期に多くの部門からご出席頂き、意見交換することにより、本会の諸活動が会場確保など、多面的に活動を継続されていることに感謝します。
 また本会が創立40周年を迎えることから、11月9日に記念行事を行う計画で準備を加速させている所です。今回の意見交換会もこれらの施設利用等行事開催に向けて、区各部のご協力を仰ぐことになります。


1.区内施設利用・スポーツ関係設備等に関する事項
Q(松本):本会は創立40周年行事を軸に後半の活動に力を注ぐことになる。オリンピック・パラリンピック、海の森カヌー会場の見学の件や、都市計画で区内や鉄道事業者等の安全確保について、新たな取り組みはあるのか。
A(渡邊):カヌー・スラロームセンター担当は経営企画部・五輪パラ五輪推進担当課。都の施設見学は、担当課の吉沢課長を介して申し込むことになる。可否の確認を要する。コースは完成しているが、観客席や会場の交通アクセスはバリアだらけで現状では無理。引き続き、都に要望する。回答待ちである。

Q(松本):飯田課長より確認結果を知らせて欲しい。
A(飯田):了解した。
A(乙訓):臨海公園駅、カヌー会場までの交通アクセスを含め、引き続き要望していく。
Q(松本):了解した。


2.区内鉄道駅のホームドアのメンテナンス、駅前バス停などの点字ブロックの整備について
Q(松本):本会は、新宿線のホームドアの設置に次いで、JR、東京メトロ、京成線のホームドアの設置を今後要望していくので、区としてもご支援を頂きたい。


3.区民施設の利用の円滑化について
 この他、地域振興課との意見交換では、成田さんから、区立篠崎コミュニティ会館スポーツルームの盲人卓球の会場確保が困難な状況が説明され、打開策が話し合われたが、施設利用については、代替施設を含めて再検討し、利用時間、午前利用等、今後話し合うこととなった。

※ 結びに、出前ボランティアによる小中学校への視覚障害者の講師派遣についても、アイフレンズ江戸川の星谷代表、出前ボランティア体験の山本代表のご尽力に敬意を表したいと思います。

江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




防災訓練と台風


                             藤原 美子


 7月25日、江戸川区防災訓練に参加して来ました。
 ヘリコプター、消防車、パトカー、いろーんな重機が河川敷せましと訓練をくりひろげています。ビルの屋上からの救出、こわれた家屋からの救出、火災の発生した家からの人命救助。ウーン、カンカン、ブルブル、空も陸も川も大騒ぎ。
 この訓練に参加して、道の大切さを改めて学びました。水道管の破裂。それにともなう道路の冠水、陥没。助けたくても助けられません。

 なお、小松川、小岩、葛西の警察には、自衛隊による訓練をうけた救助隊員が大勢いるとのことでした。臨海・森山・江戸川、各病院は災害救急病院になっています。
 冷たいひやむぎ、たきだしが配られ、斉藤区長さんのお話で訓練は終わりました。
 区長さんが我々に笑顔で挨拶しにきて下さり、うれしい思い出です。

 なお、9月15日の消防署との防災訓練は中止となりました。
 9月9日未明から朝にかけてのものすごい嵐で、篠崎公園の大木や枝がことごとくなぎ倒され、引き裂かれて、山のように木々が道をふさぎました。
自然の前ではなーんにもできないことを見せつけられたようです。

 10月12日の台風19号の際には、知人のビルの3階に家族と犬2匹で避難しました。翌朝9時過ぎに車で帰宅の途中、娘が「川の水が満パンだ」と悲鳴をあげていました。上流では何が起こっているのかわからないなあと思いました。
 自然のこわさをぶちまけて通り過ぎていった台風たち。公園の木々たちはめちゃくちゃです。
 ハザードマップ真っ赤っかの江戸川区に、水の害がなかったことはホッとしますね。




福耳通信




こんにちは、中央図書館の障害者サービス担当の中川です。
一年の中でも爽やかで過ごしやすい季節がやってきました。秋と言えば美味しい食べ物の実りの季節でもあり、ハイキングなど外出も楽しい季節ですね。
ぜひ素敵な秋をお過ごしください。

今回は、これから予定している中央図書館のイベントについてご案内します。
12月8日日曜日13時半から14時半、「若手音楽家が奏でる ヴァイオリンとピアノ」を行います。今年は4回目の開催で、大人も子供もクラシック音楽を楽しもう!という主旨で行っているバリアフリーコンサートです。ヴァイオリンを松原倭花子さん、ピアノを神代あゆりさんが演奏します。曲目は「愛の挨拶」「リベルタンゴ」「ラカンパネラ」他を予定しています。クラシック音楽以外にもクリスマスソングなど織り交ぜた親しみやすい構成になっておりますので、ぜひ素敵な演奏を聞きにいらっしゃいませんか。尚、ご参加には事前申し込みが必要なため、中央図書館までお問合せくださいますようお願い致します。

そのほか、12月14日土曜日14時から16時15分、バリアフリー上映会「春との旅」(2010年公開、邦画、小林政広監督)を行います。
音声ガイド、字幕付きの上映会です。主人公中井忠男は足が不自由な頑固な老人で孫娘の春と暮らしていますが、春の仕事の事情から、疎遠の親族を訪ね歩くことになります。家族との確執や過去と向き合うことによって、今までの人生をみつめなおしていくという物語です。主演は仲代達也、孫娘役を徳永えりが演じます。他に菅井きん、大滝秀治、小林薫といった名だたる俳優が出演しており、その演技も見どころです。

図書館のイベントや資料のこと等、ご不明な点がございましたら、お気軽に中央図書館の担当までお問い合わせください。
皆様のご利用を心よりお待ちしております。

 住 所  江戸川区中央3−1−3
 電話 3656−6298〔直通〕
中央図書館の担当は私たち4名(中川 高津 川原田 竹下)です。

江戸川区立図書館ホームページ




令和元年度 納涼懇談カラオケ大会


                               冨澤 豊


 令和元年度納涼懇談カラオケ大会が、8月10日(土)の13:00〜16:20まで、コミュニティプラザ一之江4Fでにぎやかに開催されました。
 懇談会は「ガイドヘルプセンターの情報提供システムの構築と江視協だよりのあり方について」というテーマで、松本俊吾理事長が講師を務めました。
 懇談会の要旨は、節目の令和元年に組織全般の見直しとして、情報提供を主に、一つに新たに江視協だよりの発行、二つに入会案内の作製配布、三つにガイドヘルプサービスの改善を図るためにコミュニケーション活動を始動させたことを挙げていました。他方、会費の見直しの一体化により若者の入会を促し、ガイド利用契約の際、本会活動の内容をこの入会案内を元に説明し、会員登録に繋がるよう勧めることにより、会員の増強の必要性を訴えていました。これらの取り組みから、今年度に入り会員が80名を超えたことや、特に意思疎通支援事業の生活サポートの範中でもあります代筆代読サービスの提供で、一人暮らしの同行援護利用者宅にサービス提供責任者が二人一組で訪問し、お話を伺う形を始めたこと等、約30分お話をし、質問も出て有意義な懇談会となりました。

 お楽しみのカラオケタイムとなり、15名の会員が歌われた中から以下の方々が選ばれました。

第一位     松本清二さん 「悲しみよ一粒の涙も」(高山 厳)
第二位     角谷琢磨さん 「揺れる想い」(ZARD)
第三位     住山浩子さん 「鳥取砂丘」(水森かおり)
第四位     関守幸男さん 「人生かくれんぼ」(五木ひろし)
第五位     吉田聰子さん 「お祭りマンボ」(美空ひばり)
楽しかったで賞 廣木ツネさん 「この世の花」(島倉千代子)
頑張ったで賞  田中誠子さん 「しあわせの花」(石原詢子)

 以上の方々おめでとうございます。なお、城東ブロックカラオケ大会の代表歌手5名の選考を兼ねておりまして、選出された中に城東カラオケ大会出場辞退者がおられ、第一位から第四位までの方と残り一名は藤原美子さんが出場することになりました。以上、盛会のうちに納涼懇談カラオケ大会は終了となりました。




日帰りバスハイク 群馬への旅


                           成田 貴美代


 とてもとても暑い、9月10日の火曜日、日帰りバス旅行で群馬へ行って来ました。
 江戸川視障協・アイフレンズ共催にて東都観光バス、岡田運転手・中蔦ガイド・土館添乗員が船堀で迎えてくれました。
 8時に出発、江戸川区役所からも乗車、参加者40名、元気に旅立ちました。

 高坂サービスエリアで、トイレ休憩、富岡製糸場を目指します。
 到着はしたものの、とにかく暑い。案内のガイドについて歩き始めたが、吹き抜けのような感じの広いところで、耐えられるかと心配になりました。
 明治5年に政府は洋式の製糸技術を導入する事を決め、外国人の指導者を迎え、全国から工女を募集し、伝習を終えた工女は出身地へ戻り、器械製糸の指導者とする事を目的に富岡製糸場は設立されました。
 初めは、募集に対し一人の応募者もなく、どうした事かと聞いて回ったら、外人が赤い色の飲み物を飲んでいる、あれは人の生き血に違いない、そんなところへ娘はやれないと噂になっていたようです。さすがはるか昔の明治時代の話です。そんな事はない、あれは葡萄酒だと説明して、やっと工女さん達が集まったそうです。

 ガイドさんの話で耳に残ったのは、当時のフランス人技師の1か月の給料が、現代のお金で換算すると2千万円で、工女さん達は4万円くらいとの事でした。明治の時代で、給料が2千万円とは驚きました。
 レンガ作りの2階建て倉庫はとても高く、近くの小学校の4階建てと同じ高さという事でした。

 「どうして富岡に」ですが、養蚕が盛んで、土地も広く、水も豊富という事で選ばれたそうです。
 明治26年に三井家に払い下げられ、明治35年には原合名会社に譲渡され、昭和14年には現・片倉工業株式会社に合併され、昭和62年、操業が停止されたようです。その後、富岡市に寄贈されました。

 現在は世界遺産として各地から大勢の人たちが見学に来ているそうです。
 土産品の絹織物をいろいろ触りましたが、手触りは誠にいいのですが、値段が高くて手が出ません。暑さにも参り、バスに戻りほっとしました。

「暑さにも めげず話すは ガイドさん 製糸場跡にて 歴史を語る」

昼食はすずめのお宿の磯部温泉ですませ、悴田梨園でいよいよ梨狩りです。
 梨の木は低く、頭を下げて歩かないと枝がぶつかります。幸水と二十世紀の種類がありました。
 2個が持ち帰りで、試食用の梨も頂き、果樹園を後にしました。

 最後は、道の駅ららん藤岡で買い物タイム。ここはドームのようになっており、真ん中には噴水があり、水の音が聞こえますが、暑さのせいか涼しさは感じませんでした。いろいろなお店もあって、見て回るのは楽しいです。

 三芳パーキングで休憩して、帰りはゲームやカラオケを楽しみ、お土産をいっぱい積んで東京へ戻りました。
 お世話になった皆さま、ありがとうございました。


富岡製糸場

フルーツ狩り | ようこそ!悴田(かせだ)梨園へ


一言インタビュー

☆ 松本俊吾さん:梨がおいしかった!
☆ 成田貴美代さん:ただただ暑い!
☆ 星谷弘子さん:成田さんと同じく暑ーい!
☆ 星野 勇さん:腹いっぱい。
☆ 住山浩子さん:良かったー。
☆ 秋葉喜一さん:楽しかったよー、また行きたいよ。
☆ 加納万里子さん:梨狩り、良かった!
☆ 植木清枝さん:楽しかったー。
☆ 小林美和さん:楽しかったわー。
☆ 窪田 謙さん:すごい盛りだくさんで、てんこ盛りで、とても美味しい旅でした。楽しかった!
☆ 窪田あずささん:富岡製糸場に初めて来ました。資料を参考にしたり本などを買って勉強してみたいです。
☆ 関守幸男さん:グー?
☆ 田中誠子さん:とっても楽しかった。だけどね、疲れちゃった。
☆ 吉成百合子さん:梨がとーっても甘くておいしかったです。
☆ 花見とみ子さん:それどころじゃない。ジャンケンばかりで疲れた。
☆ 和田紀代子さん:からっぽのリュックいっぱいに野菜買いました。
☆ 藤澤正幸さん:富岡に来て新しい発見ができました。
☆ 伊東喜代子さん:暑い! 楽しい!




夏から秋へ 諸行事 に参加して


                              藤原 美子


ボランティアフェスティバル

 7月14日タワーホールにて、区長さんをお招きして、ボランティアフェスティバルが開かれました。1階会場にて受付。ブースを回りました。
 わがカトレアの出演する時間、ご来場のみなさまとおおきな輪になって、先生がたのリードでフォークダンスを何回も楽しみました。
 たーっくさんのやさしい手が、わたしたちを守ってくれているのを感じました。

東京2020オリンピックに向けた1年前イベント
 8月4日、オリンピックまであと1年。
 受付でパラリンピックのバッジをいただきました。
和太鼓、空手、かっこいいダンスなどのパフォーマンスが賑やかに行われました。
 わがカトレアもフォークダンス、おどりましたよ!
ちーいさなかわいいお手々にリードして貰って楽しかったー。
 ブラインドサッカーのコーナーではキック体験をしました。私は見事、シュートがゴールに決まりました。!

障害者家族激励大会
 9月22日11時より小岩アーバンプラザにて、障害者と家族の会が開かれました。今回で68回だそうです。
 ご来賓には斉藤区長がおみえになり、川瀬実行委員長が指揮をとり、式典のあと、楽しいアトラクションが会を盛り上げました。
 相撲甚句や猿回しの小太郎クンが大人気。我が江視協からも20人ほど参加しました。お天気にめぐまれて、良い一日でした。




江戸川区 スティックボール大会で準優勝


                        田 孝治


 本年も恒例となった城東ブロックのスティックボール大会が、去る8月7日に葛飾区高砂のエイトホールで開催されました。10回目となった本大会、今年も熱戦が繰り広げられました。江戸川区からは監督兼選手の田以下、小野塚さん・花見さん・北澤さん・伊東さんの5名が出場しました。

 まず各区によるリーグ戦6試合が行われました。Aブロックでは足立・荒川・江東区が対戦し、各区1勝1敗の熱戦の結果、合計得点の多かった順で江東区と足立区が決勝トーナメントに進出しました。

 Bブロックになった江戸川は墨田と葛飾と対戦しました。初戦墨田との対戦は2対2で引き分けとなりました。次の葛飾との対戦は高得点を取ったものの16対18の僅差で敗れ1敗1分となり決勝トーナメントへの進出が危ぶまれましたが、同じく1敗1分で得点合計16の墨田を2点差で上回った江戸川が規定により決勝トーナメント進出となりました。なお葛飾との対戦で我がチームの伊東喜代子さんが11点を取って、今大会の個人最高得点賞を獲得しました! この伊東さんの得点のお陰で決勝トーナメントへ進めたわけです。

 さて休憩をはさみ決勝トーナメントが始まりました。江戸川はAブロック1位の江東区と対戦し9対3で勝って決勝進出を決めました。もうひとつの準決勝は足立が葛飾を5対2で下し決勝進出を決めました。決勝戦の前に3位決定戦が行われ、11対8で江東が葛飾に勝って3位になりました。

 さあ足立に勝てば優勝となった江戸川でしたが優勝へのプレッシャーか、なんと全員0点で足立に0対15で完敗してしまいました。残念な結果とはなりましたが準優勝は立派な結果だと思います。今年もチームワークの良さが感じられた大会でした。
 最後に暑い中、応援に駆けつけてくれた大野さん、才川さんや当日ガイドしていただいたヘルパーさんに感謝いたします。ありがとうございました!




第16回 城東ブロック交流卓球大会


                            成田 貴美代


 令和元年10月1日火曜日、北区にある王子障害者スポーツセンターにて城東ブロックの交流STT大会が開催されました。
 足立区が幹事区となり、今回は葛飾区は参加を見送り、各地区、20名の選手が2リーグに分かれ熱戦を繰り広げました。
 応援の皆さんも大勢みえており、その中での試合ですから、選手の皆さんも緊張したことと思います。

 去年までは、2セットマッチで、同点の場合はジャンケンで決めるところを、今年は3セットマッチ、2セット先取で、はっきり勝敗が決まるのがよかったです。来年も3セットマッチで試合ができるよう希望したいです。

 江戸川区では才川美千代・伊東喜代子・松本俊吾・成田貴美代の4人が選手として参加、頑張りましたが結果はリーグを上がれずでした。年々、レベルが上がり皆さんうまくなったなあというのが、感想です。
 また練習を重ねて来年を目指したいですね。
 江戸川の選手の皆さん、お疲れ様でした。

 優勝   江東区 北村選手
 2位   江東区 岡田選手
 3位   足立区 吉沢選手
 団体優勝  江東区




夏の風物詩


                             星野 勇


 近くに旧中川が南北に流れている。ボラが跳ねたり、鴨・鷺などが多種群れている。カヌーの練習も下流でしている。南には京葉道路、国道14号線、中川新橋が。北にはふれあい橋、総武線の鉄橋がある。ふれあい橋では毎年終戦の日に灯籠流しが催される。これは後述する。川の堤防の上は一方通行のバス道になっている。日照りになると南風もきて暑ーい。近くにはコンクリート会社やプレス工場はあるが、コンビニや食堂とか食べられる店は一軒もない。そしてここは平井になるがその隅っこに住んでいる。

1 川崎大師 風鈴祭り
 ここから川崎に行くには、総武線平井駅からも行けるが、そばに平井2丁目のバス停がありこれを利用するとした。梅雨明けしていない7月の半ばに実行した。付添いはMさんだ。都営バスに乗って7、8分で都営地下鉄東大島駅に着いて降りた。地上駅だ。さらに旧中川に架けられた橋の上に対向ホームがのっている。都内では珍しい橋上駅である。上り線に乗り、馬喰横山で降り少し歩いて都営浅草線東日本橋駅に着いた。ここは3種の電車が走り行先が違う。又、各停、快速や特急も走っている。京浜急行の川崎に行くのだから西馬込行きや羽田空港行きには乗らないことだ。久里浜行きや三崎口行きに乗るのだ。快速に乗れば早い。私達は新逗子行きに乗った。座れた。品川まで各停で止まりここから快速になって京急蒲田京急川崎で降りた。1階に下りると4両編成の小島新田行きが待っている。座ったら発車。3つ目の川崎大師駅に着いて降りた。乗り越し精算は泉岳寺駅からの分を支払った。外は曇るも晴れると暑かった。

 大師様へ向かう。両側には店々が続いているが賑わいはない。昼近くでも静かな風情だ。蕎麦屋とか中華屋はうっすらと匂う。饅頭屋も蒸けた香りがした。Mさんが情景を教えてくれる。煎餅屋、葛餅屋さんもやっている。それから縁起物の達磨を売っている店、風鈴の店もあった。歩くとカタカタと音が聞こえてきた。飴細工の店だ。小気味よいカタカタの音やのんびりした音を聞きながらやがて到着した。

 さい銭10円を納めお参りした。願いは届かないと思い、手を合わせただけだ。
 境内を歩き巡る。Mさんが「風鈴の小道がありますよ」。歩く、賑わっている。若い声、小学生は筆記具を持って何か調べていた。高齢者のドラ声も聞こえた。風鈴の音(ね)があちこちから聞こえてくる。風にふれて、吹かれて、大きく、小さく、高く、低くたくさんの音色を響かせていた。風鈴を触ることもできて形や大きさがよくわかった。順番に巡る。回り切れないようだ。北海道から九州、沖縄、900種類、3万個全国からきているとわかった。訛声のおばさん、娘さんやお父さんなどの静かな売り声、雰囲気が心地好い。

 こうして巡り終えて思ったことは、風鈴には岩手県の南部鉄器風鈴、東京は江戸川のガラス江戸風鈴、神奈川県は川崎大師のガラス製達磨風鈴、富山県の仏具お鈴を応用した風鈴、佐賀県の有田焼陶磁器風鈴、それから和歌山県の備長炭の黒い風鈴、これは触ると手が黒くなると説明を聞いた。それから細いガラス棒のようなのを組み合わせた風鈴などいろいろ売ってて全国から集まってるとわかった。外国製のも鳴ってた。値段は1500円から2000円台が多かった。高いのもあり白金の風鈴は値段がなかった。私は1100円の金属風鈴を買った。サービスで団扇を受けた。

 Mさんに様子を聞いたら「とても楽しくよかったです」と言ってくれた。手引きすれば緊張し、気配りをし気遣って下さっている。愚痴や不平を聞くより良いと思った。帰りに達磨の店で350円のちいさなカタカタ鳴る達磨を買った。中に福石が入っていると聞いた。歩く。Mさんが路地を見て田舎作りの食べ物屋があると言う。入った。注文し、ビールを飲むうちにメニューが一通り運ばれてきた。ご飯、焼き魚(鯖・鮭)小鉢に浅蜊の佃煮、白菜の漬物、味噌汁は熱いくらいだ。バナナ4分の1、そして普通のカップにコーヒーが付いて税込み800円。美味しかった。帰路につく。大師線、京急線、都営地下鉄を利用。浅草橋から平井。そしてバスに乗って帰宅した。

参拝のご案内|川崎大師


2 ふれあい橋 灯籠流し
 昭和20年3月9日・10日夜中のあの忌まわしい東京大空襲から今年で74年目の夏がやってきた。
 後にふれあい橋が架けられ完成した頃から灯籠流しが、終戦の日8月15日に夕方から行われる。今年で21回目になるという。

 Sさんに付添っていただき19時前家を出た。花火が鳴った。橋に近づくと人が増えてきて賑わってきた。私の背中が痛い。橋のたもとに着いたら生ビールが売っていた。すぐ買って休憩し飲む。この間、Sさんが灯籠を買って祖父の名前を書いて小さなローソクに火を点して川岸から流してくれた。感謝。
いつもはこれで離れたが背中の痛みも消えたし橋の上に上がった。今日は台風の影響で午後から強い雨が降ったりやんだりして夕方には晴れた。
 南風強く橋がかすかに揺れる。静かな音楽が流れ人の声が賑わう。満月が雲間から出て明るく照らす。川面は船灯籠が淡いオレンジの光を灯して南風に押されて行く。あちこちたくさん流れて行く。この風景を見ていたSさんが、「きれいで美しい」と言っていた。若い女の方たちの声が聞こえ香水の香り近づく。なりを聞いたらサンドレスとか言って肩まで出した長いドレスで南風にヒラヒラ揺れて涼しそう。小さな子は浴衣とスカートを合わせたようなのを着ているとか。空には飛行機が高く飛んでいると言ってた。対岸には江東区の人達も慰霊の灯籠を流していた。上流は墨田区でも同じように慰霊されると思った。

 Sさんが灯籠を流し終えて戻った頃、突然声「J:COMですが」といって取材を受けた。私は祖父が空襲でこの世を終えたことなど簡単に話した。遠くに太鼓が鳴り響いていた。
 今私は趣味の一つに鉄道模型Nゲージを走らせている。よく走るが脱線したり、引っ繰り返ったり、線路にのせれば走り続ける。
 灯籠流しでも平和の声が聞こえたが、平和だから模型も動き続ける。
                               終わり




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング

〔藤原美子さんのレシピ〕


◎ キャベツとサバ缶煮

材料  キャベツ半分 サバの水煮缶 しょうが少々 めんつゆ少々
作り方(1)キャベツを一口大に切って、鍋にバラバラに入れる。
   (2)サバ缶を全部鍋に入れ、サバをほぐしながらキャベツとまぜる。
   (3)しょうがを細切りにしてまたまぜる。
   (4)めんつゆ少々を材料の上からふりかけて、水50ccを入れ、またよくまぜる。
   (5)鍋のふたをして弱火くらいの火加減で15分ほど煮る。
       おいしいよ〜


2.便利グッズの紹介  **日常生活に役立ちます**


磁気防止ケース

 磁気帯びで故障しやすい時計やクレジットカードなどを、携帯電話やパソコンなど身の回りの磁気や電磁波から保護する軽量ケース。パスポートやクレジットカード情報の不正読み取り防止にも役立ちます。携帯電話を簡単に圏外にできる電波遮断の機能もあります。
  価 格 : 970円
  大きさ : (縦) 19×(横) 10×(厚さ) 1cm
  重さ : 45g
  色  : ベージュ
  素材 : ナイロン

  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751

日本点字図書館販売サイト わくわく用具ショップ


3.視覚障害・江東の山本さん、UD調理家電を体験


                      (東京新聞 9月3日版より)

 見えなくても、安心安全に家庭で料理を楽しみたい−。全盲の山本恭子さん(63)=江東区=は先月までの約半年間、音声で操作案内をする電子レンジと炊飯器を、開発した三菱電機から借りてモニターとして利用した。便利で安全なことを実感した山本さんは、障害などに関係なく使いやすいユニバーサルデザイン(UD)の調理家電の普及や公的補助の実現を願っている。

 28歳で視力を失った山本さんは以前から料理好き。夫が亡くなり、一人暮らしになった後も「自分の味を楽しみたい」と続けてきた。
 普段使っているレンジは温め機能だけのタイプ。それでもタイマーを合わせるのは難しく、中にニンジンを入れて「1、2、3ー」と数え、ときどきふたを開けては指で具材の硬さを確認。触れた指が熱くて、すぐに水で冷やすことも。それでも「見えないから触るしかない」と山本さん。

 ただ、「火が他の物に移ると怖いから」と、揚げ物は作らないという。料理はやけどなどの危険と隣り合わせ。オーブンを使っていて、やけどしたこともあるという。
 山本さんはモニターとして、3月からメニュー選択や設定状況を音声で案内するUDレンジと炊飯器を交互に利用。レンジはスタートボタンを押せば中のセンサーが温度を察知し、適切な温度になるまで温めたり、グリル機能に自動で移行したりする。山本さんは「このレンジで唐揚げにも挑戦できた。間違えたボタンを押しても、音声案内があり安心」と声を弾ませる。こうした体験を三菱電機の社員と意見交換した。

 だが、UDレンジは1台約7万円と簡単には手が出せない価格。多くの自治体では、視覚障害者向けの音声式体温計など日常生活用具を補助・貸与しているが、UD調理家電は認知度が低いこともあり、多くで補助対象になっていない。
 江東区視覚障害者福祉協会長も務める山本さんは「(UD調理家電は)便利で安全に調理できる。補助などの対象になってほしい」と話している。




えどもう歌壇




〈藤原 美子〉
    歳月はみえぬ見えるの区別なく 無色透明においなしかな
    いつの日かいつの日にかとこの日まで 春夏秋冬かぜまかせかな


〈長谷川 とくよ〉
    ふるさとの漬物うまし少しずつ 食べるはたのし生きいる限り
    両手持てたたき励ますわが体 痛むとこなし感謝して生く


〈渡邊 登〉
    目路(メジ)なくも心のほとり花は散る 香りなきほど色なきほどの
    七十年江戸川区に生きひとりから 家族(ウカラ)十一人ここがふるさと
    三本の河川の街に住みなれて 地震(ナイ)おそれつつも「住めば都」と


〈松本 俊吾〉
    江戸川の地元に根付き四十路過ぎ 今日より後は流れるままに
    じゃりじゃりと砂をすくいて重みまし 夢心地かな指宿の初夏


〈成田 貴美代〉
    噴水の水流れども道の駅 涼求めつつ土産さがさん
    絹織りの手触り優し富岡の 明治の御代にはるけき思い


〈井草 恵子〉
    アスファルト暑い日差しを照り付けて ポタポタ落ちる汗の雫よ
    15号静まり返った建物に いつか灯るる希望の光


〈窪田 あずさ〉
    毎年の秋を伝える金木犀 街いっぱいに香り広がる


〈小野塚 耕吉〉
    江戸川視協四十周年染めあいて 揃いのTシャツ ヘルパーとダンス


〈和田 彰〉
    風は秋 陽光は夏 杖を手に 妻に引かれて町中歩く
    石段をたどりて歩く杖の先 昔を語る太きさくら木
                     (伊豆山神社の参道歩きて)




編集後記




 暑い夏を乗り越えて、いろいろな行事やイベントがありました。皆さまのご協力により行うことができました。猛暑や台風にさんざんではありましたが、皆さまのパワーにより、楽しい、優しい、江視協であります。秋の日に盛りだくさんのアイネット、ごゆっくりお読みいただければ嬉しいです。      (F)

情報誌編集委員
 井草 恵子  金子 曜子  窪田あずさ  鈴木 洋子
 成田貴美代  日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾  (50音順)




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