第13号トップ

  目次

盲会入会後27年を顧みて

平成18年度通常総会

江戸川ガイドヘルプセンター便り  

【クラブ紹介】 リズム運動

社交ダンスクラブ立ち上げ

満開の千本桜で交流の輪

白馬・大町温泉と黒部峡谷の旅

恐怖の8月20日  私の闘病記

マラソン挑戦記

えどもう歌壇

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト
  1.便利グッズの紹介
  2.本のご紹介
  3.簡単おいしいクッキング

編集後記





盲会入会後27年を顧みて  柏谷 幸司




 私がこの旧江戸川区盲人福祉協会に入会したのは昭和55年です。その頃の会員数は現在の半分以下で40数名と少なかったので、行事もそれほど大規模でなく、新年会・文化祭・忘年会・役員会のようなものを、小岩の婦人会館で行っていました。その後、少しずつ会員も増え、行事の会場も南小岩の中曽根会館を使うようになりました。

 サークルは当初、熟年部のコーラスと器楽部がありました。カラオケも江戸川区から頂いたデッキを使い、長いこと皆で楽しんだものです。中曽根会館が次第に手狭になり、一之江の瑞江会館にその活動拠点を移しました。平成7年に詩吟部が発足し、平成9年まで3年間続いたあと、翌10年には詩吟部に代わって民謡若竹が発足しました。この時にコーラスが文化部の担当となり、コーラス若草と名前を変えて再出発しました。サークルの数が段々と多くなったのは、この頃からです。

 協会自体としては、平成11年3月にタワーホール船堀が出来、ここに江戸川区盲人福祉協会の事務所が置かれました。それまで会員の本間寛さんが担当していた録音物発送を、この事務所でボランティアの方々と会員が行うようになりました。

 平成15年、この江戸川区盲人福祉協会がNPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会となり、翌16年には江戸川ガイドヘルプセンターを開設し、ガイドヘルパー派遣事業をスタートしました。今、このセンターは、事務局長の千歳さん他4名の方で運営され、ガイド派遣業務をはじめ、様々な仕事をされています。この13号では、千歳事務局長のインタビュー記事を掲載致しました。

 現在、私は文化部長として、民謡若竹・コーラス若草・リズム運動・生花教室・カラオケ同好会の五つを担当しております。今では会員も100名程になり、毎年の文化祭は松江コミュニティ会館で、民謡・コーラス・リズム運動の発表の他、生花を展示して、区長さんをはじめ来賓の方々に見て頂いております。サークル活動はこの他、体育部の水泳・卓球、熟年部としてのスティックボール等もございます。そして今、「社交ダンスをやりませんか」と言って下さる先生もおられ、6月28日に第1回目が行われました。

 こうした行事やサークル活動は、少しずつ参加者が減っています。ガイドの受給時間が足りず、活動したくとも出来ない状態があります。最も重要な行事の総会に出席できない人がいたり、長い時間が必要な徒歩訓練旅行も参加者が少なくなっています。ボランティアガイドの組織もありますが、度々ボランティアでお願いするのは考えてしまうところです。介護保険制度では予防介護に重点をおくようになりました。寝たきり状態になりたくないのは当たり前で、そういう観点から色々な活動に参加して、話したり歌ったり踊ったり、そして大いに笑う事が何よりの妙薬なのです。自由に外出できる制度の確立を願ってやみません。


 最後に、大変印象深い思い出を二つお話したいと思います。

 私が中学生の頃、戸沢男也というお医者さんの次男坊で大変頭の切れる同級生がおりました。この戸沢さんが江戸川区の福祉課長になっておられ、昭和56、7年頃、行事を行っていた小岩の婦人会館で私に話しかけて来たのです。これには驚きました。一生の内にはこんな偶然が何回かあるそうですが正にその一つでした。昭和20年の中頃、私の母が大変病気がちで、この戸沢さんのお父さんが黒塗りのオートバイに乗って颯爽と往診に来た姿が印象深く今も残っております。その母も昭和27年、私が中学2年になったばかりの春、43才で亡くなりました。残念なことに戸沢さんもその再会から数年後、亡くなってしまいました。


 もう一つの思い出は、藤田悟郎さんの事です。平成11年に江戸川区で行われた東京都盲人福祉大会の芸能コンクールに参加をお願いしたところ、「冥土の土産に歌ってみるか」と言われました。その言葉が現実となり、翌12年1月26日に帰らぬ人となってしまいました。3代目の会長を務められ、「悟郎さん」の愛称で多くの人に親しまれ信頼される方でした。多くを語る方ではありませんでしたが、その場にいるだけで明るくなりました。私はこの悟郎さんから大変多くを学び、大きな物を頂いたと思っています。ボランティア活動をするきっかけ、そして現在、その活動が継続出来ているのも、悟郎さんから頂いた大きな贈り物と感謝しております。

 この情報誌アイネットを通じ、本会のこのような活動の足跡を多くの区民の方々に知って頂き、視覚障害者への理解がより深まることを望んでいます。そして、後に続く若い皆さんへの橋渡しとなるような情報誌でありたいものです。




平成18年度通常総会  田名後浩子




 梅雨の走りのような天候の中、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の通常総会が、タワーホール船堀の4階研修室において、5月13日(土) 午後1時30分より行なわれました。足元の悪い中、ご家族やガイドヘルパーの方達に付き添われ41名の会員が出席し、小野塚副理事長の司会の元、北澤副理事長の開会の辞で、総会が開始されました。松本理事長から今年度4月から導入された障害者自立支援法の話、賛助会員の募集、社交ダンス支援ボランティアの申し出などの内容の挨拶がありました。また、今年度から事務局長に就任された千歳さん、いつも優しく応対してくださる、吉川さん、木田橋さん、加賀美さん、細根さんの事務局員の紹介があり、議長を伊藤茂さんにお願いし、通常総会が進行しました。


◆ 第一号議案 平成17年度事業活動報告並びに決算諸表承認の件

@ 事業所に於ける主な4事業

 1. 公的機関発行の録音物の発受事業(区の広報 区議会便りの発受等)
 2. ガイドヘルパー派遣事業
 3. ガイドヘルプ研修事業
   (7月にアイフレンズ共催、2月に他の事業者参加で実施)
 4. IT講習会(中央図書館で17年度は2名が受講)


A その他の運営委員会が行う事業や活動

 1. 江戸川区への要望書に基づく懇談会の開催
 福祉部・土木部・防災課・教育委員会・図書館・広報課との懇談を行ないました。この結果、音声誘導装置が100箇所、江戸川区の全ての駅、またほとんどの公共施設につきました。さらに、2年間かけてバス停から公共施設の音声案内をつけて頂く予定です。このため、江戸川区内を視覚障害者は、安全安心に外出ができるようになります。音声誘導装置用センサー(メロガイド)をお持ちでない方は、障害者福祉課相談係(電話5662-0052)までお申し込み下さい。

江戸川区ホームページ


 2. 4大行事
 徒歩訓練旅行(猿ヶ京温泉)、カラオケ大会、文化祭、新年会、さらに、9月にはガイドヘルプセンターの事業として、山梨県にぶどう狩りに行きました。
 3. その他の活動
 都盲協、日盲連の活動参加。城東ブロックとのカラオケ大会、STT(サウンドテーブルテニス)などの交流。国際親善窓口を通して、国際交流も行なっています。クラブ活動は支給量が少ないことと高齢化により、参加者が減少気味なので、積極的に参加して欲しいです。

 一方、区内のボランティア団体、ライオンズクラブ、障害者団体との交流などもあり、区民の皆さんが視覚障害者に理解を深めてきています。


B 総務報告

 理事運営委員合同会議、理事会を年9回、三役会を年5回行ないました。
 電話連絡網は3回。
 正会員は85名、賛助会員は17名、合計102名。


C 情報連絡テープ報告

   平成17年度に11回の情報連絡テープを発送。(通巻197号)


D 各部長の挨拶

 婦人・熟年・文化・体育・職業・企画・広報事業・安全対策・都盲協・国際親善の部長から一言ずつご挨拶がありました。


E 収支計算書・貸借対照表・財産目録・特別会計(運営委員会収支計算書)

 平成17年度より特別会計が加わり、会員の方達からいただいた6千円の内、5千円を会費として従来の一般会計にし、千円を特別会計として、会員のための慶弔費、及び見舞金費用として使われます。


F 監査報告

 監事の`島さんが、4月18日に監査を実施し、会計処理について公正かつ適正なることを認め、監査承認しました。一方、業務監査として、平成17年度における本会の運営に関しては,「業績も堅調に推移し、運営管理も堅実なものと思います。しかし、4月からの障害者自立支援法施行に伴い、一部負担の問題で、これからの需要に関しては不透明な面もあり、楽観視できません。そのため、費用・経費・運営の面で、慎重を要します。」と報告がありました。

 以上、第一号議案は、拍手を以て承認されました。


◆ 第二号議案 平成18年度事業計画並びに予算承認の件


@ 事業計画
 前年度に準じて行なっていきますが、7月9日(日)タワーホール船堀において、「ボランティアフェスティバル」が開催されます。区民の皆さんと接して、視覚障害者がどのような取り組みをしているか理解を深めるために、本会はリズム運動とスティックボールの参加協力をすることにしました。

 またガイドヘルプセンターの事業として、昨年9月に「ぶどう狩り」を行ないましたが、今年度は9月18日(月)に、荒川の「長瀞の船くだり」を予定しています。


A 収支予算書

  事務局の吉川さんが予算案を読み上げ、松本理事長が補足説明を行いました。

 以上、第二号議案は、2案ともに拍手を以て一括審議採決されました。


◆ 第三号議案 その他    ※ 松本理事長より下記事項を報告。


@ 事業所利用者契約について
 事務局では、皆さんのプライバシーに関する問題、守秘義務を堅持し、トラブルが起きないように配慮していきます。


A 徒歩訓練旅行について
 今回は1人21,000円、ガイドヘルパーさんの分も会員が支払うので42,000円になります。
介助についてはご家族、ガイドヘルパーの皆さんに依頼。


B 賛助会員入会について

 本会の活動を一緒に楽しみ、支援してくださる賛助会員の方は、年会費2千円ですので、ご協力お願いします。


C 社交ダンスについて

 江戸川区在住の伊藤金四郎先生から、ボランティアで社交ダンスを教えたいとの申し出がありました。今後、どのように活動して行くか、池田さんを窓口にして行ないたいと思いますので、皆さんの参加協力をお願いします。


 今回の通常総会は、第一号議案から第三号議案まで休憩時間もなく行なわれましたが、会員の皆さんは熱心に耳を傾け、スムーズに進行し、滞りなく終了しました。4月から障害者自立支援法が開始されました。視覚障害者が社会参加するための法律ですが、ほとんどの視覚障害者は一人で外出ができませんので、ガイドヘルパーさんの助けが必要になります。また、視覚障害者には高齢者が多く、私達が外出するたびに1割の負担は大きすぎます。消極的になり家にひきこもってしまっては、社会参加の目的が達成できません。誰もが、障害者になりたくてなっているわけではありません。もっと、国、自治体の理解、協力をお願いしたいと思います。

 以上、今年度の通常総会報告とします。




 障害者自立支援法の概要と今後の課題  松本 俊吾




 本年4月1日より障害者の社会参加と福祉の更なる増進を目的に「障害者自立支援法」(以下自立支援法と略す)が施行されました。本号では、読者の皆さんが現在一番関心の高い障害者施策の変革の成り行きにスポットをあて、併せ今後の本会が取り組むべき課題を上げてみました。

 ところで、現在支援費制度下で実施されています「外出介護事業」は、移動支援(ガイドヘルプ)事業として10月1日から正式にスタートします。この事業は国が行う自立支援給付事業ではなく、自立支援法の第77条に定める「地域生活支援事業」に位置付けされ、視覚障害者の社会参加活動として都内区市町村に於いても、移動支援事業として運用されることになります。

 改めて言うまでもありませんが、自立支援法は障害者が地域で安心して暮らせる社会の実現を目指し、江戸川区に於いても、現在制度以降の新たな仕組みを模索している途上であると思われます。

 私達は、地域で生活する視覚障害者の立場から、この法律の内容をしっかりと受け止め、視覚障害者の自立と社会参加がより一層前進するよう、自らも努力を傾けたいものです。そして本会が今後取り組むべき課題について考えてみましょう。


T 支援費制度の問題点

@ 身体障害・知的障害・精神障害の種別ごとに縦割りでサービスが提供されており、施設・事業体系が不透明で利用しにくいこと。

A サービス提供体制が不十分な地方自治体も多く、自治体間格差が大きいこと。

B 支援費制度では、増え続けるサービス利用のための財源を確保するのが困難であること。


U 障害者自立支援法のポイント

@ 障害の種別(身体障害・知的障害・精神障害)のサービスを一元化する。
A 市町村が責任をもって一元的にサービスを提供することになる。
B サービスの利用量と所得に応じた負担(定率負担)を行うと共に、国と地方自治体が責任をもって費用負担を行うことになる。
C 就労支援を抜本的に強化。
D 支給決定の仕組みを透明化、明確化(二次判定を審査会に委ねる)。


V 自立支援給付 … 居宅介護(ホームヘルプ)・重度訪問介護・行動援護等


W 地域生活支援事業

@ 移動支援 … 円滑に外出できるよう、移動を支援する。
A 地域活動支援センター … 創作的活動又は生産活動の機会の提供や相談業務。
B 福祉ホーム … 住居を必要としている人に、低額な料金で、居室等を提供するとともに、日常生活に必要な支援を行う。
C コミュニケーション活動(手話通訳者派遣事業)
D 日常生活用具の給付


X 利用者負担の仕組みはこう変わった(平成18年4月から)

 利用者負担は、応能負担から1割の定率負担となり、所得に応じた月額上限額が設定された。

【4区分の月額負担上限額】

@ 生活保護 … 生活保護受給世帯
  月額負担上限額0円
A 低所得1 … 市町村民税非課税世帯で、サービスを利用する本人の収入が80万円以下の方
  月額負担上限額15,000円
B 低所得2 … 市町村民税非課税世帯
   例)3人世帯で障害基礎年金1級受給の場合、概ね300万円以下の収入
   例)単身世帯で障害基礎年金以外の収入が概ね125万円以下の収入
  月額負担上限額24,600円
C 一般 … 市町村民税課税世帯
  月額負担上限額37,200円

 なお、所得を判断する際の世帯の範囲は、住民基本台帳での世帯が原則であるが、住民票で同じ世帯となっていても税制と医療保険で被扶養者でなければ、障害のある方とその配偶者を別世帯の扱いとすることができる。

 ※ 東京都では低所得1・2の該当者について、7%の減免措置がなされている。


Y 障害程度区分を判定するための審査会が設置される(二次判定)

 ※ 障害程度区分や支給量に対し、不服審査申立が出来る(都道府県・障害者介護給付費等不服審査会)。


Z 自立支援給付と地域生活支援事業の予算の裏付け

@ 自立支援給付事業 … 義務的経費で、予算が不足した場合には、補正予算で対応(視覚障害者関係ではホームヘルパー派遣等)。
A 地域生活支援事業 … 裁量的経費で、当初予算の不足が生じた際には区市町村の財源次第では補正されない場合がある(ガイドヘルパー派遣事業等)。


[ 移動支援支給量の決定

 地域生活支援事業は、区市町村の独自の施策によって、利用者の支給量に格差が生じることになるので、障害者団体の地域に於ける福祉増進を図るための積極的取り組みが支給量と定率負担等の問題解決のキーポイントとなるであろう。


 以上、自立支援法の概略とその問題点について取り上げました。現在江戸川ガイドヘルプセンターでは、定率負担がほとんどの利用者に生じることから、移動介護利用者に対する説明会を2回にわたり行い、負担金の口座振替手続きも既に完了しました。今後は10月1日の正式な新法下での業務を円滑に行うために、より一層努力を傾ける所存です。また、利用者の皆さんの支給量についても、定率負担をしている以上、支援費制度と同じ視点ではなく、適応範囲の拡大はもとより、江戸川区独自の施策を講じて頂けるよう、現在要請しているところです。

 視覚障害者の社会参加活動が自立支援法の施行によって、制度上の問題で不利が生じないよう、都盲協や日盲連を通じ行政当局に働きかけることは勿論ですが、現在よりサービスレベルの低下につながらないよう、会員の皆さんが、問題意識をもって組織活動に対し積極的な参加や協力を行うことを心より願うものです。

 なお上部団体であります東京都盲人福祉協会では、10月1日開設を目指して、NPO法人居宅移動支援事業所TOMOの立ち上げを準備しています。

 障害者福祉サービス事業は、今後多様なサービス形態による事業展開が予想されます。江戸川ガイドヘルプセンターも、このような厳しい現実の中で、しっかりした運営方針をもつ事業者として社会貢献できますよう、ガイドヘルパーの皆さんと協力し安心・安全のよりよいサービス提供に心がけ、利用者への支援を継続していきたいものです。

 自立支援法に関するお問い合わせは、事務局(電話 3877-0089)まで。

e-mail:edomo@hyper.ocn.ne.jp


   江戸川ガイドヘルプセンターだより


   ── 2006年 No.1 ──


 鬱陶しい梅雨に一段と映える紫陽花の青が目にしみる6月から7月へ移り、やがて真夏の陽光が木々を育み、自然の恵みを与えてくれるでしょう。区内の街路樹は若葉から深緑へと季節は着実に変化しています。

 障害者自立支援法が施行され、利用者の定率負担の事務処理や、第1回ガイドヘルプ講習会の準備も始まり、千歳雅行事務局長を始め4人の職員は、利用者の皆さんからの電話やガイドヘルプのコーディネートは勿論ですが、訪問者や電話での問い合わせなどの対応に汗を流しています。

 今回は、4月1日から江戸川ガイドヘルプセンター事務局職員の束ね役として、事務所の運営に当たっている千歳さんのインタビューの内容を掲載します。
(聞き手は編集委員の成田貴美代さんです。)


 成田 : 今回は新しく江戸川ガイドヘルプセンターの事務局長になられた千歳さんをご紹介します。千歳さんとはどんな方でしょうか?楽しい話をどうぞご期待下さい。


  千歳 雅行(江戸川ガイドヘルプセンター事務局長)
     生年月日  昭和23年 1月 1日
     前の職業  市場関係の冷凍倉庫経理
     趣味    釣具製作・写真


 成田:千歳さん、こんにちは。今日はよろしくお願いします。初めて事務所に面接に来た時の印象はいかがでしたか?

 千歳:早く言えば間違って応募してしまいました。ハローワークで、人数の多い所は嫌だったので、従業員の少ない所を捜したんです。NPO法人でしっかりした組織という感覚でしたので、紹介して貰ったんですね。ハローワークの担当者から「ここは女性4人だけですね」と言われたので、間違ったかなと思ったんです。だめならだめでもと思っていたら、面接に来て下さいと連絡がありました。面接では嫌な思いをする事も多いですが、ここでは途中からカラオケやお酒の話になり、私はカラオケはやらないですが「聞く分には批評は出来ます」と言いました。


 成田:面接する側が視覚障害者ですが、どうでしたか?

 千歳:それは違和感はなかったです。まちかどで盲人の方に声をかけるのには勇気がいりますが、良く行く秋葉原駅周囲などは結構、多いんですよね。危ない格好をして歩いていたりするのを見ると、「危ないですよ」と声をかけたりしています。逃げられることもあって、自立してる人は手助けしなくても大丈夫なんだということが最近わかって来ました。


 成田:前はどんな仕事だったのですか?

 千歳:経理は経理なんですけど築地の市場関係なんです。男性ばかりの職場でした。仲買さん達は喧嘩腰で来るので、こっちも負けていられず若い頃は過激だったですよ。一度「手かぎ」を振り上げられたので私も目の前にあった「手かぎ」を持って応戦したこともあります。それくらいしないと甘く見られますからね。


 成田:ここへ勤めてからの周りの感想はいかがですか?

 千歳:ここで仕事を始めてから周りの友人に顔つきが変わった、穏やかになったと言われます。こういう仕事が合っているんじゃないかとも言われましたね。


 成田:事務所で初めて電話を受けた時はどうでしたか?

 千歳:最初、慣れる迄は電話に出なくてもいいと言われていたんですが、一人が出ていてもう一つの電話が鳴りっぱなしになり、つい出てしまったら「あなた誰?」と言われました。そういう電話には慣れているので「今度入りました千歳です。宜しくお願いします。」と応えました。物怖じしない性格かもしれません。無理難題をいう人には笑って対処します。喧嘩をしてしまうと後を引くので笑ってしまえばそこで終わります。それで段々仲良くなっていけます。


 成田:電話を受けてびっくりしたり、失敗したことはありましたか?

千歳:それはないですね。話の相手にはなってます。定期便みたいな方もいます。空いていれば話し相手になったりもしますが、忙しい時は断ったりもします。


成田:女性スタッフに関してはいかがですか?

千歳:皆さんの言葉遣いがとても丁寧でびっくりしました。自分に出来るだろうかと考えてしまいましたよ。本当に感心します。よくこれだけのメンバーが集まりましたね。何時も同じ態度で対応してるのにはびっくりです。


成田:毎日の仕事の内容を教えて下さい。

千歳:皆さんからの電話を受けたり、後はパソコン入力ですね。今までの経理と様式を変えて帳簿を付け始めたのですが、その帳簿の整理がなかなか時間が足りず大変です。パソコンは大好きなんです。一人で経理をやらなくてはいけない時期があって、その時、パソコンを使わなくてはできないと思って、色々覚えながらやりました。事務所でのパソコン入力もそんなに困った事はないですね。


成田:サークルに写真を撮りにいかれてますが、利用者さんの顔は覚えましたか?

千歳:写真でだいぶ覚えました。重なってしまう人もいますが。


成田:団体としての行事をお手伝いした感想はいかがですか?

千歳:まだ新年会と総会にしか出てませんが大体わかって来ました。要するに当日はバタバタになるということですね。前に決めた計画でも、当日は変わってるんですよ。皆さんが納まるまでが大変です。スタッフには言われてましたが、そんなことないでしょうなんて言ってたら、本当でした。


成田:身近に視覚障害者に接して感心したことはありますか?

千歳:ここでやっている生け花ですね。あれはすごいです。私も花を売っていたことがありまして、売る時は形を整えなければならないので、そういうのはわかります。とても素晴らしいです。顔がいいですね。写真を撮ると本当にこんないい顔をするんだと感心します。ちょっとここを直したらなんていって手を出してしまい、後で先生に謝りましたよ。別に目の不自由な人と接してるという気持ちはないですね。普通の人と同じと思っています。


成田:ご家族はと聞いてよろしいですか?

千歳:子供が二人います。一人は結婚して小岩に住んでいます。孫ももう小学校2年ですよ。家は新小岩と四つ木の間の葛飾区で、もう50年以上になりますね。


成田:ガイドの資格を取られたそうですが経験しましたか?

千歳:1回しました。東京駅まで送りましたがガイドして貰ったという感覚です。人が多くて、誰かがガラガラと引っ張っていた荷物を蹴飛ばしてしまったら、「千歳さん、今何か蹴飛ばしませんでしたか」と言われてしまいました。


成田:会の旅行にも行かれるのですか?

千歳:行きます。布団に入るとすぐ寝てしまうので何か用事でもあった時に心配です。お酒は付き合い程度で酔うのは好きですが酔っぱらうのは嫌いですね。


成田:何かやってみたいことはありますか?

千歳:一つ計画してることがあります。総会から一緒に帰った利用者さんに、野球をまだやっている事を話したら、ものすごく羨ましがっているんですね。その方は前に野球をやっていてピッチャーだったそうです。「一度思いっきり投げてみたい」という事で、考えています。場所を探さなければいけないですね。


成田:千歳さん、今日は本当にいろいろ答えて頂き有り難うございました。
 千歳事務局長は、思った通り穏やかな良い方でとても親しめました。女性スタッフに囲まれ、どうぞ江戸川ガイドヘルプセンターを盛り立てていって頂き、これからもよろしくお願い致します。

     事務所へのお問い合わせは (03) 3877-0089 まで




【クラブ紹介】  No.2


リズム運動  北澤 とみゑ


 リズム運動の歴史は、猿田英子先生との出会いからです。
 私が盲人福祉協会に入って間もない平成3年の総会で婦人部を任されました。
 第1回婦人部会で、視力を失った者にとって「何が必要」で「何が出来るか」が議題になりました。そこで、区の障害者福祉課に相談すると、フォークダンス協会理事の猿田英子先生を紹介されたのが先生との出会いとなりました。

 先生は視力のない人に教えることのむずかしさを克服され、身体の動きはマイクを握り言葉でやさしく、親身になって指導してくださいました。体調を崩されて、車椅子になられても、休むことなく仲間の友人に助けを受けて続けてくださいました。

 また、おしゃれで研究熱心な先生には、かわいいスカートも作っていただきました。
 残念なことに先生とは、一昨年お別れしましたが、その後は友人の先生方に引き継いで教えていただいています。

 一方で、クラブ発足当時はガイドヘルプ制度が不充分で、一人のガイドさんが、タクシーで2・3人の利用者の送り迎えをしたり、弱視の方に頼っていましたが、現在は制度の充実で、その心配はなくなりました。

 秋の文化祭には、区長さんとマンボや四季の歌などを踊って16年になりました。平成11年11月の本会創立20周年記念・第31回東京都盲人福祉大会でも、披露 することができました。

 これからは渡辺・手塚・石原の3人の先生に加え、新しく辻村先生が応援してくださり、音楽に合わせて身体を動かし、休憩時間にはおしゃべりを楽しんでいます。


   活動日  毎月第1・第3 月曜日
   時 間  13:30〜15:30
   場 所  グリーンパレス 4Fホール

 みなさんも、遊びに来てください。橋谷・松田ともどもお待ちしております。

 最後に、婦人部・リズム運動の基礎を作ってくださいました、猿田英子先生のご冥福をお祈りし、心からの感謝を申し上げます。




社交ダンスクラブ立ち上げ  池田 定道




 5月31日に、伊藤金四郎先生をお迎えして立ち上げの打ち合わせ懇親会を行いました。出席者は、江視協会員12名と、それにボランティア、事務局の方など総勢約30名でした。引き続き、定例会日・会費、などについて話し合いを行いましたが、さしあたり年内は、水曜日の午後に、コミュニティプラザ一之江に場所をとって行うこととしました。

 6月28日の水曜日の午後には、タワーホール船堀の4階リハーサル室で第1回の講習会を開催いたしました。
 伊藤先生から、ダンスの基本的な事についての説明の後に、ブルース・マンボの基本ステップを教えて頂きました。
 リズム運動等で、ちょっと経験のある会員もいましたが、ほとんどの会員が、初めての体験で、なかなかすぐには動けませんでしたが、慣れてくると面白くついつい夢中になっていました。

 やはり、伊藤先生のような著名なプロの先生ともなると教え方もとても上手で、レッスンも2時間連続の休憩なしの長い時間でしたが、アッという間の短い出来事のようでした。
 会員からは、「疲れた」の声もありましたが、「次のレッスンはいつか」とか、「もっとレッスンの日を多くしてほしい」などの声も多くあがっていました。
 手前味噌ながら、とっても良いサークルが立ち上がったと喜んでおります。こんな良いサークルですので多くの皆さんが利用しない手はないと思います。沢山の会員の参会を、お待ちしています。




満開の千本桜で交流の輪  吉成 百合子




 4月1日(土)、アイフレンズ江戸川のボランティアのみなさんと、東大島駅にある千本桜公園でお花見がおこなわれました。

 前日まではっきりしないお天気が続いていましたが、当日はみごとなお天気で雲一つない青空のもと、染井吉野が満開に咲きほこっていました。
 小松川にお住まいの平良はるみさんが場所取りをして下さり、案内のもと総勢40名程の参加者で輪になり、なごやかな雰囲気の中、みなさんが持ち寄って下さった手料理やワイン・お酒などを頂きながら、しばしお話を楽しまれていたようで、私も煮物やサラダ、そしてワインなど少々頂きながら、開放感の中、久し振りのお友達やガイドさんたちとの交流を楽しませて頂きました。

 その後、鈴木泰子さんのお声で自己紹介がおこなわれ、みなさんと「故郷」や「四季のうた」を歌い、楽しいひと時を過ごしました。
 私たちのグループ以外にもたくさんの家族連れやお友達などがバーベキューなどをしながらお花見を楽しんでいたようでとてもにぎやかでした。
 こういう雰囲気を私たち視覚障害者はなかなか味わうことが出来ません。これを機に、来年もまた千本桜にて、お花見をしながらみなさんと楽しい交流が出来たなら良いと思いました。




白馬・大町温泉と黒部峡谷の旅




 6月4日・5日両日、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会主催にて黒部峡谷・大町温泉へ徒歩訓練旅行に行って参りました。日頃の行いが良いせいか、お天気にも恵まれ、快適な旅行になりました。

 冬季オリンピックで日本中をわかせたスキーのジャンプ台ではテレビの映像ではなく、実際に飛んでいるところを見学する事も出来ました。
 次の日の新聞によれば、海外遠征を目指して選手達が白馬で強化合宿中と出てましたので、私達はとてもラッキーだったと思います。

 旅行の感想文などを工藤博史さんに書いて頂きました。その他色々なところを見学した皆様の感想はいかがだったでしょうか? 一言お聞きしましたので、どうぞご覧になって下さい。楽しい雰囲気が伝われば幸いです。


                              工藤 博史

 関東地方が入梅前の6月4、5日の両日、天候に恵まれまして、長野県は白馬・大町温泉郷と黒4ダム・黒部峡谷に行って参りました。
 参加者は39名、その内、会員以外では、小林さんと藤巻さんが八王子から参加して頂きました。

 午前7時25分、予定通り船堀駅を出発、江戸川区役所で乗車する皆さんと合流し、一路バスは平井大橋から中央環状線に入り、荒川の土手沿いを進んで行きます。

 今回の旅行をお世話してくださるスタッフはジャパンスタートラベルの佐々木一馬さんをはじめ、バスガイドの中蔦さんは昨年同様の顔ぶれで参加者もおなじみの方々です。また運転手さんは東都観光バスの小山さん、新緑の美しい、残雪の黒部を目指して快適なバスの旅の始まりです。やがて車は群馬へと入り、上毛三山の赤城、榛名、妙義山を過ぎ、標高923mの碓氷峠トンネルを抜け長野県に入り、善光寺に11時45分に到着。お参りの際に、文金高島田を着たお嫁さんに本堂の横で遭遇しました。12時40分に善光寺を出発し、昼食はすぐ近くの「そば蔵」で、ざるそば、栗のおこわをいただきました。長野は晴れで、少し暑くなってまいりました。

 バスは3時、冬季・長野オリンピックがありました、白馬スキージャンプ台に到着。70m級ジャンプ台では、水を撒いて、ジャンプの練習をしているところに出会いました。バスガイドさんに聞きますと、ジャンプしているところを観るのは、めったにないとのことでした。目では見えませんでしたが、目前で滑走する音と、着地する音は、はっきり聞こえました。空では、パラグライダーをやっている人もいるようです。

 バスは、白馬から、一路、今晩の宿泊地である 大町温泉郷・立山プリンスホテルへと向かいます。
 宴会場では、司会のお手伝いをして下さった岡畠さんのご主人、また北沢さんのご主人にも大変お世話になりました。厚く御礼申し上げます。

 二日目の朝、5時57分、星野さん・金子さんと一緒に、ホテルの近くを散策しました。ちょっと雲がかかっていますが、すがすがしい空気で鳥が鳴いています。ホテルから左に遊歩道を歩いていると猿に出会いました。途中、泉獄寺を通って、川に出たところで、散策中の丸山さん達とすれ違いました。この川は、一級河川の鹿島川で大町市大町温泉郷で日本海まで河川延長、303kmだそうです。

 8時25分、立山プリンスホテルを出発。天気は晴れです。今から、黒部・立山アルペンルートの玄関口である、扇沢へと向かいます。
 ダムで黒部の雪解けの水が飲めるそうで、ペットボトルをいただきました。早速、水を入れるため、中のお茶を飲み干します。

 扇沢ターミナルを9時31分出発、トロリーバスで黒部ダム駅に向かいます。このトロリーバス、かつては東京・江戸川でも走っていたみたいですが、今では、アルペンルートのこの区間と、立山トンネルの二箇所だけだそうです。黒部川は槍ケ岳の北西にある、鷲羽岳を水源として、剣・立山連峰と、後立山連峰の東西に挟まれた峡谷を日本海に注ぐ、全長86kmの日本でも屈指の急流です。現在、関西電力の黒部川にある発電所の数は10箇所で、総出力はおよそ89万キロワットだそうです。

 バスは、標高1565mの地点、長野県と富山県の県境を通ります。後立山連峰の分水嶺にあたります。トンネルの中でバスがすれ違うため、一時停止します。9時40分。まとめて、5台、通過しました。

 黒部ダム駅に着き、展望台まで220段の階段を上ります。展望台からは、ダムを見下ろしながら、階段歩道を下りて行き、雄大で美しいアーチを描く黒部ダムを目の前に望むことができます。

 ここは黒部ダムの中心、ダムの高さ186m、ダムの長さ492m、標高1454mの地点に立っています。雪解けの水でしょうか、「アルプスのしずく」をペットボトルに汲んで飲みます。実においしい。

 10時55分、黒部湖を望みながら、喫茶店で星野さん、丸山さんたちと、コーヒータイムです。目の前には雪渓が見えます。黒部湖のトンネルの中は9℃で、天然のクーラーです。これを土産に、東京まで持って帰れればいいですね。

 12時5分、黒部峡谷に別れを告げ、扇沢ターミナルを出発。
 12時50分、豊科のスイス村に到着、ここで昼食です。
 1時45分、スイス村を出発し、豊科インターから高速道路に入り、一路、小諸にあるマンズワイナリーへ向かいます。
 ワイナリーでは、試飲する前に、ワイン造りのビデオを10分間、視聴しました。ワイン用の葡萄は、雨が多すぎてしまうと、その湿気等で病気に弱くていい葡萄にならないそうです。ここ信州・小諸から西側、上田にかけて、このあたりが日本でも雨の少ない地域で、日本の年間降水量は約1300mmぐらいですが、このあたりは800mm程度ということで、その降雨量が適しているとのことです。雨が少ないということは、逆にいえば日照時間が長いということになりますので、葡萄にちゃんと太陽が当って、いい葡萄が造れる、いいワインが造れるということで、ここにワイナリーを考えたそうです。ビデオを見終わって、ワインの試飲をしましたが、甘口、辛口、酸味のあるもの、いろいろでした。

 この後、横川サービスエリアで有名な釜飯を買い、最後の休憩地である三芳パーキングエリアに立ち寄り、午後7時前に、無事に船堀駅に到着しました。

 以上、徒歩訓練旅行の感想というか、報告になってしまいましたが、渋滞に巻き込まれることなく、時刻通りに各目的地に着いたこと、運転手の小山さんに感謝です。
 今回の旅行で、準備段階から携わってくださった事務局並びに役員の皆様に、厚く御礼申し上げます。お疲れさまでした。


小林文雄さん(八王子市視覚障害者福祉協会・ゲスト参加)… 今回、松本会長にお誘いを受けて参加させて頂きましたが、とても江戸川の皆さん、ホットな方が多くて、良い雰囲気で参考になりました。有り難うございました。スキーのジャンプ台、ああいうシーンはめったに見られない事なのでよかったです。


宮地昭雄さん … 考えてみると私にとって、興味深い事が多かったような気がする。その一つは川中島の戦いというが川の中州ではなく千曲川と犀川の間にある、ちょっとした広場だと言う事である。戦いの始まりは武田信玄に攻められた村上義清が越後に逃れ、上杉謙信に武田攻めを懇願したからだと言う。ガイドさんの説明はなかなかよかった。朝もやに包まれた暁の千曲河畔を鞭声粛々と渡る千兵の動きを彷彿とさせ、思いはしばし私を四百数十年前にさかのぼらせた。またジャンプ台見学もよかった。幸運にも練習風景に出会い、音によってスピード感を察知する事が出来た。


Hさん … 黒4ダムに着きました。トロリーバスは懐かしかったです。いつもアウトドアだと高齢者が多くて、あちこちから高齢者の女の人の声が聞こえたけど、今日は中学生の団体が多くて若い女の子の声が聞こえて本当によかった。黒4ダムを一回りしたら6千歩になりました。ケーブルカーのところまでいったら室温9度でした。非常に寒かったです。


Kさん … 今日は思い出に残る事をしたんです。前からこの黒4ダムは見たいと思ってたんですが、黒4ダムの真ん中で尺八を吹かさして貰ったんです。最初で最後と思うのですがこれが最高の思い出です。ちなみに曲は長野の小諸馬子唄・群馬の上州馬子唄・秋田馬子唄3曲やらしてもらいました。良い思い出になりました。


Tさん … 30年ぶりで黒部に来ましたが、何といっても黒4ダムの素晴らしさには感動しました。


Oさん … 長野に来てよかったです。北アルプス連山に雪がたくさんあって、本当に素敵でした。


Kさん … 今回初めて参加させて頂きまして、最初大変だなと思ったのですが来てよかったです。驚いたのはホテルの料理が多くて食べ切れませんでした。もう一つ、黒4、良かったです。景色は見えないですがガイドさんが説明をしてくれるので情景がよくわかりました。またよろしくお願いします。


Mさん … 2日間とても楽しかったです。本当に有り難うございました。


Iさん … 皆さんと旅行が出来て大変よかったです。お天気もいいし、皆さんほがらかな顔をして、よかったですよ。


Hさん … 2日間の旅路ももう終わりに近づいています。小諸のワイナリーで試飲があり、おいしく頂きました。私も小諸の近くの出身なので、故里に帰ったつもりで、兄の所に電話したりして、小諸を後にしております。有り難うございました。


Sさん … 7・8年くらい前に黒部は室堂まで行ったのですが、その時もやっぱり今日みたいに天気がいい日で恵まれていて幸せでした。今回は一番ジャンプ台が印象に残っています。


Oさん … 楽しかったです。病気をしてたので自信がなかったのですが、これでまた自信が出来ました。黒部峡谷に前から行きたいと思ってましたが、念願かなって行く事が出来ました。一番心に残った事は中島みゆきが地上の星を歌ったトンネルを通った事です。本当にいい旅でした。来年も行けたらいいと思います。有り難うございました。


千歳事務局長 … 結構皆さん、時間にしっかりしてて、  楽だったです。楽しかったですよ。


佐々木一馬さん(添乗員) … 皆さん何時も元気で、皆様からパワーを頂いてます。今日も立山黒部アルペンルートを行きまして、半分以上の方が220段の階段を上がっていったのにはびっくりしました。皆さんお元気でまた来年もお会い出来るのを楽しみにしております。


中蔦さん(バスガイド) … 昨年の猿ヶ京に引き続き、今回大町をご一緒させて頂きましたが、本当に皆さんお元気でどこに行っても、進んで見学に行こうという事で、リタイヤされることもなく、色々な所を見て頂けるので本当に皆さんのパワーはすごいなあと思います。あと皆さんお酒が強いですね。おいしく飲んでらっしゃって本当に楽しい旅行で、笑顔が絶えなくて良い旅行会だと思います。


大町温泉 http://www.media-japan.co.jp/trv/chuubu/nagano/omachi/menu.htm

   立山プリンスホテル




恐怖の8月20日


── 私の闘病記  星野 勇──


 今、17年8月20日の記録を見ている。
 朝から夏晴れ、熱帯夜だ。午後から江東区で、城東ブロック・サウンドテーブルテニスの大会に参加するため、Tさんに付き添っていただき出かけた。都営線車内で、YさんNさんと出会い、「これから応援に行く」とか、ありがたきなり。しかし、私はなんとなくだるい。住吉駅下車。地上から4人はタクシーで向かった。センターに着いたらほとんど集まっていた。やがて開始され、私も対戦したが突然背痛(背中の痛み)を発した。これはおかしいと思った。でも、競技が終わればすぐ背痛は消えた。帰りも歩きたくない。バスと電車を利用して、夕食の鳥唐弁当を買って帰宅した。今日の気温は、34.3度蒸し暑かった。

 19時半頃、夕食の鳥唐弁当と野菜を美味しくたくさんいただいてホットする。たばこを吸ったり…。すると20時過ぎ、突然強い背痛が来た。これはいつものこと。1、2時間で消えると思い耐えた。たばこを吸う。痛みが増して、あわてて灰皿に捨てた。これが46年も喫煙してきた最後の1本になった。時は過ぎて夜は深まる。しかし、背痛は消えないのだ。横になっても、起きても消えない。立っても、歩いても背痛は変わらない。もうじっとしていられない。ただ、意識不明にならなかったのが幸いだった。夜中になり、2時、3時と過ぎる。くたびれる。痛みは去らない。午前4時ついに病院に行こうと決断した。迷惑をかけるがTさんに電話して来ていただいた。そして119番に通報し、自ら住所、氏名、状況を言い、電話番号も告げた。折り返し電話があり、まもなく到着した。ストレッチャーは苦しいので、車椅子で運ばれ白い公用車に乗せられた。


   搬送 救急 入院

 車内で酸素マスクを受ける。Tさんも乗ってくださる。「どこの病院にしますか?」と聞かれた。「墨東病院でお願いしたい」「葛西循環器もある」と言っていた。消防庁に無線連絡し2、3分待った。連絡あって「墨東で引き受ける」と返事があった。ピーポーピーポーと発進。病院に向かった。さて病院について「背痛がある」と言ったら、どの科にかかるか医者は決めかねていた。「多分心臓だと思う」と私は伝え、エコーなどされた。4階に行き心臓カテーテル検査を受けた。心筋梗塞部を見つけたようで、ステン治療をしていただいた。背痛が少しは軽くなった。これからどうなるかと思う。すると、点滴・心電図・酸素マスク・導尿の管など色々な電線・管が取り付けられたベットに移され、どこかの部屋に運ばれた。Tさんに電話していただく。家族がビックリして早朝から駆けつけてきた。「迷惑をかけた」と思う。移された部屋はICUで、ここに来て初めて重症患者になったことがわかった。絶対安静に近い。医師、ナース等が管理するから、私は楽に寝ていればいいのだが、しばらくして、安静による腰痛を発して苦しく、さりとて、寝返りも起きるのも許されず大変だった。ナースに文句を言った。ただ、背痛は徐々に消えていった。

食事は食べさせてくれるし、至れり尽くせりだったが、ザワザワとうるさくて、早く別の部屋に移すようお願いした。ICUには、重症患者が何人もいたようで、意識不明者もいた。


   循環器科へ

 ICUには1〜2日いて、6階の循環器科の個室に移された。ここは静かだ。ナースの勤務室に近くて常に監視されている。管・電線はまとわりつき、さらにナースコールや電動ベットのパネルなども手の届くところにあった。食事は美味しく食べられたが、血圧が100以下と低く心臓も弱々しかったので、ナースが何回も測定していた。個室には10日以上はいたと思う。


   トイレに近い部屋

 9月に入って、大部屋4人部屋に移った。もう起きたり、立ったりできる。点滴は続いている。再び、心臓カテーテル検査を受けた。「若い時の古傷、梗塞が2箇所ある」と言われ、「ステン治療は90パーセントは保障する」と部長先生から聞いて承諾した。このことは、人間のやることは100パーセントはないということだと思う。90パーセントは最高に近い治療だと考えたからだ。それにしても、若いとき強い背痛が2回ほどあったことを思い出したが、いつの間にか痛みも消えていた。でも、治ったのではなく、古傷として残っていたのが発見されたのだ。


   見えないがゆえに…

 入院中色々学習した。それで、思うままに2、3書いてみたい。

1 視覚障害者を知っていただくために
 まず私は白い杖、白杖を活用したと言っても何の事はない。白杖をみなさんが見える所に置いておくだけである。しかも堂々と置いておく。歩行時は持って歩く。これだけで余計な説明は不要になった。さらに、手助け、目助けはしてくれる時がある。

2 トイレ
 ベットに近い所にあれば一人で行ける。これは、医者に強くお願いして実現した。しかし、女性はどうかだが、基本は同じでも、現実には異なるかと思うので、学習する必要があるかもしれない。ポータブルトイレを使用するのもよいと思う。

3 食事
これには最も心を使った。ナースが「食事ですよ」と、配膳をテーブルに置いていってしまう。熱いお茶、熱いおかずは手がつけられない。白杖を長くしたりして、ナースにメニューと食器の場所を3度の食事ごとに聞いて説明を受けた。たまに納豆が出れば、かき混ぜてご飯にかけていただく。パンにはバター、ジャムを塗っていただく。醤油・ソースはビニール袋で来るからかけてもらうなど、ちいさなことでも話をしてお願いした。これらが行き届くまでに3、4日はかかった。粗食は楽しくが大切であるからだ。腕が利かない患者さんは、ナースが食べさせる。見えなくても手が使えれば説明でよいのだ。

4 歩行訓練とナース
 病状がよくなれば、リハビリの一つ、歩行が大切であるが、ナースは未経験者が多かった。「くすぐったい、こそばゆい」と言って逆に私の肩や腕を掴んで押したりして不安定だった。白杖は絶対に必要だ。たとえ室内歩行でも必要だ。なぜなら、やっと歩き出した患者さんもいるからだ。それにしても、日頃お世話になっているヘルプセンターのガイドさんは、くすぐったい思いなどあったかと、しかし、安全第一でしてくださる心がとても嬉しいです。


 終わりに、思えば去年の6月の旅行の時、日光の滝めぐりで背痛があった。食べ過ぎても痛んだ。ニトロを年中口に含んでいた。体重も増えていた。医者に話したら、「その頃から慢性心不全があったと思う。又、体重増加は肺水腫かもしれない」と言っていた。  1ヶ月半の入院で全てのステン治療は終わり、10月初旬に退院した。

去年の8月21日から禁煙を続けてもう10ヶ月になる。
 今年の4月、病後久しぶりに高尾山登山ができた。山頂から遠くまで良く見え視界はよく、上は真っ青空でガイドさんは「素晴らしい景色よ」と喜んでいた。私は山頂でその達成感を味わっていた。道すがら白や黄色、赤、紫などの花が咲いていて、触れたり匂いをかいだりした。

 最後に、お見舞いくださいました多くの皆様に心から感謝、御礼申上げます。




     マラソン挑戦記  小野塚 耕吉




 本会には、都道府県のマラソンを全て走破したマラソンの帝王 和田彰さんがおられますので、マラソンの話はお恥ずかしいのですが、実は私がマラソンに挑戦してみたいと思ったのは、テレビで走っている和田さんを拝見した時だったのです。

 平成11年暮れ、少し運動しようと妻とスポーツジムに通い始めました。眼を患ってから20年、室内のベルトの上とはいえ、汗を流して走る爽快感は久しく忘れていた快感でした。ランニングマシーンは障害物を気にすること無く自分のペースで歩いたり走ったり出来ますので、盲人にとって最適な運動器具だと思います。

 ジムに通い始めて2年目の平成13年春、和田さんがテレビ出演するという情報がありました。「東京・荒川市民マラソン」で河川敷道路を和田さんや大勢のランナーが楽しそうに走っていました。それを見ていて私も走ってみたいと思いました。平坦な一本道の往復で、私の視力でもコースに迷うこと無く走れるとその気になった訳です。こんな事を書くと学生時代に走っていたのではと思われることでしょう。そうです、2年間毎日休まず走った経験があります。あれは中学1・2年生の時でした。新聞を脇に抱えてよく走りました。これが唯一の私のランニング経歴です。

 私はスポーツジムのナイト会員として、夜8時半から11時まで、週4日利用しています。夜9時頃から出かけて行き、先ずストレッチから始め、足慣らしに10分間ほど歩き、ランニング30分を予定コースとして行っています。ランニングは時速8kmから徐々にスピードを上げ、後半は時速10kmで走っています。

 フルマラソン初挑戦を、平成14年3月24日(日)「第5回 東京・荒川市民マラソン大会」と決めて練習に入った。ランニング時間を長くし、時にはベルトに角度をつけて坂として走ったが、俄かランナーの悲しさ、脚に故障が続発し練習を度々休むことになる。特に右ふくらはぎの内側のヒラメ筋が硬直して痛み出すのには参った。とにかく完走を目指すには脚の故障は致命的。練習方法を変えて、スピードを抑えて距離を長く走ることにした。

12月に出走申し込みを行ったあとで妻に話すと、驚き呆れ無謀な事と反対された。無理は承知のエントリー、会場への同行を頼み込む。送られてきたプログラムによると、申し込み人数は全国から15139人、うち60歳以上が1303人。コースは板橋区の戸田橋の上流側から下流へスタートし、第一折り返しは墨田区の堀切橋15km過ぎ地点。ここから上流へ向かい、スタート地点31kmを通過し、第二折り返しの埼玉県和光市の幸魂大橋上流側36km過ぎ地点をUターンし、スタート地点がゴールとなる。42.195kmはさすがに長いと実感する。

 初挑戦の大会開催日、平成14年3月24日(日)曇、朝6時に起床、おにぎりを食べて、7時に会場に向かう。地下鉄神保町で三田線に乗り換え蓮根駅下車、徒歩で荒川の河川敷会場に入る。多くのテントが張られ、人々で混雑するなか受付を済ませてゼッケンとRCチップ(記録処理用発信器)を受け取る。RCチップは靴に取り付け、この大会では10km毎の通過タイムを自動的に記録させる。ゼッケン番号は12098。ゼッケンとRCチップを取り付け、出発ゲートに向かう。ゼッケン番号が1000番単位で表示されている該当箇所に並び9時スタートの号砲を待つ。タイムはともかくゴールまで歩くこと無く走り続ける決意を固める。号砲一発、先頭集団がスタートするも周辺に動きは無く暫くしてノロノロと動き出し、出発ゲートを通過したときは10分を経過していた。人の流れは徐々にスピードを上げバラケ始める。同じ速さが一団となって進む。やはりベルトで走るより気分は爽快だ。しかし油断をしていると、急に前に割り込まれ接触してつまずきそうになるので危険だ。それを避けるため前走者との間隔を狭めて走ることにした。コースは平坦な舗装道路で走り易く、応援のステージも各所にあり賑やかだ。給水所はおよそ3km毎に設置されており15ヶ所ある。そこには水、ブドウ糖、バナナ、パン、オレンジのうち何種類かが用意されている。

 距離表示板は5km毎にあるのだが確認できなかった。始めの10kmは1時間10分といいペースで走れた。堀切橋の第一折り返し地点(15km過ぎ)を回った所に、息子が応援に来ていたのには驚いた。土手に座って靴下を交換したとき、頑張れと足を揉むではないか、泣かせるぜ。さて再出発、時間は11時半を過ぎ腹が減ってきた。これからの給水所にはバナナかパンの何れかが用意されているはずだ。やっと辿り着いた給水所には、先行組みが残した3cm位に刻まれたバナナの両端ばかりが、お盆に転がっていた。三つばかり摘んで次に向かう。残り物に福は無かった。その後小さなクリームパン1個にありついた。

 スタート地点(31km)を通過するときは声援も多く、余力ありそうに駆け抜けたが、もう限界に来ていた。脚は棒のようになり歩幅が広がらない。時間は午後1時半近い。後10km余りだが、その距離は何倍にも感じた。第二折り返し地点を回り後6km、ここからが一層長かった。走っても走ってもゴールが来ない。歩きたい誘惑が襲う。反対車線を走る最後尾ランナーの後ろには、リタイヤした人を収容する車がピタリと付いている。妻がコースに沿って走りながら声援している。ゴールは近い。皆さんが帰り支度をしているなか、ついにゴール。妻に駆け寄り熱い抱擁といきたいところだが、これはホノルルの夢としておこう。よろける体を支えられて着替えのテントに向かう。帰宅途中で飲んだビールが美味かった。


 完走タイム6時間6分52秒、出走者総数12354人・完走者数11474人、一般男子出走者数9842人・完走者数9178人中順位8882位。

 今回の挑戦は、平成18年3月19日(日)の「第9回 東京・荒川市民マラソン大会」で二度目のフルマラソンでした。コースが一部変更され、戸田橋から下流にスタート、江戸川区の首都高速7号線の下で折り返し上流に向かい戸田橋ゴールでした。走路の一部が狭く大渋滞が起きたり、強風に悩まされ、脚の故障も加わり散々でした。後半は歩きも入りましたが、何とか制限時間7時間に間に合いゴールしました。


 完走タイム6時間48分8秒、出走者総数15547人・完走者数14653人、一般男子出走者数11723人・完走者数11075人中順位10971位。  次の機会には万全の状態でリベンジしたいと思います。




    えどもう歌壇




〈工藤 博史〉

   潮入の 池のほとりに たたずめば  浜風ふきて 八重の花散る
   連れ立ちて 緑親しむ 感謝祭  日比谷の園に ホルンの音響く


〈和田 彰〉

   桜見に 何処へ行かん 走りだす  風の吹くまま 気の向くままに
   谷川の 流れる音に 添い走る  風は汗ふく カッコーは鳴く


〈岡畠信子〉

   美容室 似合うと言われ 新色を  それ見て家族 目が点だった
   サンビーチ おしゃれな海辺 異国風  きどって歩く 犬づれ親子


〈成田貴美代〉

   散策の 新宿御苑 春うらら  梢に高き ひよどりの声


〈福岡明夫〉

   乗車口 別れを惜しみ 握る手を  奪うがごとく ドア強く閉ず
   (川柳)   かどの犬 杖見て吠えて 道しるべ


  * 今回は松原先生のご都合により、添削はありません。




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.便利グッズの紹介


◎ ツヤコ 食器洗いクロス(水だけで汚れが落ちるスポンジ)

 「ツヤコ 食器洗いクロス」は、汚れを吸い取る吸着力が水に濡らすと生れるスポンジです。スポンジは綿100%でゴムの微粒子を染み込ませ、表面にゴムの突起をつけてあります。そのため、汚れを取り除くゴムの吸着効果と強い摩擦力で、洗剤が無くても汚れを落とすことができます。また、皿やコップを傷つける心配もありません。洗剤を使わずに洗えるので、還境保存にも役立ちます。

   大きさ    : 20cm×20cm
   価格     : 473円
            (送料・代引手数料負担で取り寄せ可能)
   お問い合わせ : エー・ジー  03-3664-7001


◎ 炊きたて一膳(ご飯が炊ける茶碗)

 「炊きたて一膳」は、電子レンジを使ってご飯が炊けるお茶碗です。使い方は約100g(茶碗内部の下の線までの量)の白米を、ザルなどを使って濁りのなくなるまで洗います。茶碗に洗った白米を入れ、茶碗内部の上の線まで水を注ぎます。付属の蓋をして電子レンジの弱くモードか解凍モードで15分加熱します。電子レンジから取り出し、約10分むらしたら出来上りです。

 大きさ    : 幅約13cm×高さ11cm
 価格     : 2,625円(百貨店、東急ハンズ、ロフト等)
 お問い合わせ : 山下陶器  0956-85-6570

東急ハンズ


◎ 携帯電話用ミニイヤホンマイク

 ストラップとして使用できて、いつでも電話機と一緒に持ち運べます。伸縮するコイル式のストラップの採用で、電話機に取り付けたままでイヤホンマイクプラグを差し込めます。携帯電話のイヤホンマイクソケットに差し込むだけで使用できます。手もとの応答オン/オフスイッチで、簡単に電話を受けたり、切ったりできます。ワンプッシュ発信機能付。

 巻き込み後の大きさ:(幅)100×(奥行)25×(高さ)12mm
 重さ       : 約15g
 価格       : 1,350円(税込)

 お問い合わせ   : 日本点字図書館 用具事業課
             03-3209-0751

日本点字図書館 用具事業課


2.本のご紹介

 会員の有馬妙子さんより皆様に読んで頂きたいと本の紹介がありました。
「自分が読んで、とても感動しました。こんな大変な経験をした人がいるということを大勢の皆さんに知って欲しい、是非読んで頂きたいのでご紹介します。」とのことでした。

    書名  シベリア抑留抄 青春の涙凍りて
    著者  井上 隆晴
 日本点字図書館に問い合わせして下さい。カセットとデイジーがあります。
貸し出し希望で対応して頂けると思います。


    日本点字図書館 03-3209-0241

日本点字図書館


3.簡単おいしいクッキング


◎ 厚揚げとナスの味噌いため  〔村井伊都子さんのレシピ〕

 おナスもインゲンもやわらかくなって、美味しくなりました。ご飯によくあうおかずだと思います。(調味料はおおよその目安です)


材料(4人分)豚もも肉切り落としorこま150g 厚揚げ1枚(200g前後のもの)
      ナス5個、インゲン1袋 トーバンジャン小さじ1
      砂糖・醤油・酒各大さじ1 赤味噌(梅干大のもの3〜4個)
      生姜・葱のみじんぎり少々 コンソメスープの素1個

作り方(1) 厚揚げは油抜きをして、よく水気を絞っておく。
   (2) インゲンは先を切り落とし、1本を3ないし4本の斜め細ぎりにする。
       レンジでやわらかくしておく。
   (3) ナスはへたをとり、縦半分にし、横から1cm弱の斜めぎりにする。
   (4) 生姜と葱のみじん切りを少々作る。
   (5) 調味料の砂糖・酒・醤油・赤味噌・コンソメの素1個を合わせ
       味噌をといておく。
   (6) いため鍋に少々の油を入れて、生姜と葱のみじん切りを入れていため
       香りが出てきたところにトーバンジャンを入れてさっと香りを出す。
   (7) (6)に肉を入れ焼き目がついてきたところにナスを入れる。
       やわらかくなるまで炒める。
   (8) あらかじめレンジで熱くした厚揚げとインゲンを(7)に入れてかきまぜる。
       厚揚げは熱効率が悪く、なかなか味が染み込みにくいので
       熱くしたほうがいいと思う。
   (9) 厚揚げが熱くなったら、鍋はだから調味料を回しいれ
       全体にかきまぜて味をなじませる。


◎ かつおの生姜漬け  〔村井伊都子さんのレシピ〕


 かつおの美味しい季節となりました。お刺身やたたきも美味しいのですが、たっぷりと生姜をきかせたたれに漬け込んだかつおも美味しく、何より簡単ですので、是非お試しください。


材料(2人分)かつお1さく 生姜親指大1個〜2個(30〜50g)
       醤油大さじ4〜5、ワカメ一にぎり

作り方(1) 深めの器(タッパーのようなもの)に生姜をすりおろし醤油を入れる。
       (生姜の多いほうが美味しい。)
   (2) かつおは刺身状に切る。
       1枚ずつ生姜醤油をまぶしつけるようにしながら入れてふたをする。
       少なくとも、1時間以上冷蔵庫にいれる。
   (3) ワカメは塩抜きをして水気をよく絞って、食べよいように切っておく。
   (4) 食べる直前に、お皿にワカメをしき、かつおをのせ、つけ汁をかける。

 このかつおを、「鉄火丼」のように、炊きたてのご飯にのせ、つけ汁を少しかけて小口切りの葱ともみ海苔をたっぷりかけたものを「漁師さんのかつお丼」と言い、とても美味しくいただけます。


◎ 豚ロースの梅巻き  〔岡畠信子さんのレシピ〕

材料(4人分)豚ロース薄切り肉400g 梅干10個 レタス キュウリ

作り方(1) 豚肉はさっと塩ゆでにしておく。
   (2) キューリは短冊切り、レタスは手で適当にちぎっておく。
       梅干は種を出しておく。
   (3) レタスに豚肉、梅、キューリを一度に巻く。
   (4) マヨネーズ適量、レモン1個、胡椒、砂糖を混ぜドレッシングを作る。
   (5) ドレッシングはつけて食べても、かけて食べてもいい。




編集後記




 早いもので「アイネット」も、もう13号になりました。毎号、皆さんの投稿、体験談など寄せていただきありがとうございます。今号からA4サイズになり、SPコードがつき、視覚障害者にはとても読み(聞き)やすくなりました。各ページに切手大の物がありますが、この中に900文字程が入っています。これを専用の読み上げ装置を使ってそのページを聞くことができます。この「アイネット」は、墨字、点字、カセットテープ、デイジー、SPコードなど、どのような方法でも聞けるようになりました。情報化社会はどんどん進んでいます。取り残されないように「アイネット」をご活用していただけると幸いです。
  (T)




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