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もくじ

巻頭言

令和2年度 第36回 文化祭

   文化講演会   吉田 悦子

令和2年度江戸川区各部意見交換会報告

   T 危機管理室意見交換会

   U 福祉部懇談会

   V 土木部・区内三警察署意見交換会

   W 広報課・区議会事務局・教育委員会意見交換会

   X 区立図書館意見交換会

   Y 区内施設・環境整備意見交換会

福耳通信

会員集会&納涼カラオケ大会

月例会報告

新左近川&臨海公園散策


   一言インタビュー

スマホは楽しいですか?

新型コロナウイルスの夏とひとときの涼

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

えどもう歌壇

編集後記




巻頭言


                             藤原 美子


 遅くあけた長かった梅雨、暑い夏、コロナとたたかいながら皆様どのように過ごされましたか?

 秋風がほほをなでたかと思うともう台風の心配です。いつも歩いたり散策したりする近くの公園には、夏にはひまわりやあざやかな花が咲き、秋にはコスモスが揺れています。

 秋の号は編集期間が短いのですが、中味は盛りだくさん。コロナに負けずに、役所の皆さまとの意見交換会も、活発な意見が交わされました。

 オリンピックもパラリンピックも中止になり、パラリンピックの聖火ランナーに応募していて、5月28日には発表になるはずでしたが、音沙汰がありませんでした。なにやらプッツリと糸が切れたようです。

 今は伴走者の方と公園を楽しく散歩しています。早起きは三文の徳とか申しますね。これからも歩いて歩いて走る程度の運動は続けて行きたいと思います。

 人混みや県外おでかけだめだめが続いていましたね。毎日軽くお家で体操をしてはどうですか? ラジオ体操第一・第二をきちんと行うといいですね。そして続けましょう。
    会員の皆様も気をつけながら楽しくすごして頂ければと思います。




NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会


令和2年度 第36回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会・江戸川点訳メイト

日時 : 令和2年11月23日(月・祝日) 午後1時〜4時
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132-0025 江戸川区松江7-5-12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午後12時30分より(1階ホール前)

《プログラム》


1 式典                         (13:00〜13:10)
  @ 開会の辞
  A 理事長挨拶
2 文化講演                       (13:10〜13:40)
    演 題 … 地域で支えあう仕組みづくり
           江視協相談室から江視協サポートへ
    講 師 … 吉田悦子(よしこ)職員

3 朗読2題  … 音訳ボランティア           (13:40〜14:00)
  @ 音訳ボランティア風の会
    書 名 … 「幸田文台所帖」より 「うそとパン」
    著 者 … 幸田 文
    朗読者 … 田部井恵子

  A 音訳百舌の会
    書 名 … 「ふるさと銀河線 軌道春秋」より 「返信」
    著 者 … 高田 郁
    朗読者 … 多喜弘子

4 短歌発表                       (14:00〜14:10)
    披 講 … 並木初江

5 文化クラブ発表                    (14:20〜15:50)
  @ フォークダンス・カトレア
     曲 目 … 「世界はひとつ」 「ビリーブ」
     指 導 … 高津容子先生、石原忠美先生、手塚征子先生

  A 民謡・若竹
     曲 目 … 「りんご節」 「十日町小唄」
     三味線 … 丸山益平先生、小松敬子先生

  B コーラス・若草
     曲 目 … 「みかんの花咲く丘」 「秋の子」 「ふるさと」
     ピアノ … 須賀妙子先生

  C 社交ダンスドリーム 魅惑の社交ダンス
     曲 目 … ワルツ・タンゴ・ジルバ等
     指 導 … 池田定道

6 閉会の辞


文化講演会レジュメ

「地域で支えあう仕組みづくり」
江視協相談室から江視協サポートへ

令和2年11月23日(月・祝)
NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会
江視協相談室 相談員吉田悦子

1.江視協相談室誕生の経緯
2.障害者福祉を取り巻く制度の推移
  地域包括ケアシステム「なごみの家について」

3.江視協サポートのスタートに向けて
  計画相談の仕事と意義について

*** 吉田悦子 講師・プロフィール ***
昭和52年   東京都から江戸川区役所に入区。
平成25年   江戸川区 福祉部 生活援護第三課 総括係長を最後に退職。
       その後、社会福祉法人江戸川区社会福祉協議会 安心生活センター所長として在職。
令和2年5月 江戸川区視覚障害者福祉協会 江視協相談室に入職。




令和2年度江戸川区各部意見交換会報告




 新型コロナウイルス感染症の終息の見通しが立たない状況の中、今年も江戸川区各部との意見交換会が、8月4日の土木部に始まり、7日の危機管理室・福祉部懇談会、そして8月25日の広報・図書館等と、役員の皆さんの出席を得て、例年通り開かれました。その内容を各担当委員が詳細に報告します。視覚障害者の区内に於ける諸問題が早期に解決できることを願っております。


T 危機管理室意見交換会              成田 貴美代

 日時・会場 … 8月7日(金) 14:00〜15:00 グリーンパレス403集会室
 区出席者  … 本多防災危機管理課長・山田地域防災課長
         江道寺(えどうじ)防災危機管理課計画係長
         河本障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … 松本・藤原・成田・城谷・住山・松田・吉田(相談室)

Q:水害時の対策の件。
A(本多):消防や警察とも協議を進めているが、残念ながら具体的な提案を示す段階ではない。ハザードマップなどを見て頂き、自助と共助をお願いしたい。

Q(松本):昨年の台風19号について、江戸川区ではどのように考えているのか。
A(本多):台風の大きさからすると、実際の雨風は強くなかったと思うが、荒川上流の大雨で危険な状態になり、避難勧告をした。共助の形で近隣町会の方々に力を借りながら避難を進めるというのが今の考え方。

Q(松本):危機管理室として、避難して計画とは違った事があるのか。
A(本多):コミュニティ会館や図書館があいていて、まずはそこで避難の方を受け入れて、学校の開設を準備して、そこに時間的なズレがあった。

Q:一次避難所と二次避難所の役割と、避難所に於ける災害弱者への対応の件。
A(本多):昨年、避難所のリストをお渡ししたと記憶している。
A(山田):小・中学校の避難所では、近隣に住む区の職員が、地域の方達の協力を得て相談しながら判断をし、二次避難所に案内する事になっている。

Q(城谷):震災や水害の時、ハザードマップでここにいては危険という事で避難しても、避難所に入れる人が20万人と去年聞いた記憶がある。事前に判っていれば遠くの知人を頼って下さいというのが、区としての一番安全を守るための方針なのか。この人はここだと心配だという判断は見て貰えないという事か? 知らない所でトイレに行くのも大変。貼紙等も視覚障害者はわからない。
A(山田):昨年の台風19号の際の小・中学校の避難所の様子だが、65ヶ所の避難所のうち、高齢者と何らかの障害をお持ちの方専用の部屋を設けたのが25ヶ所、乳幼児専用の部屋が29個室、女性専用の部屋を設けた場所もあったようだ。引き続き区の避難所開設では、必要な方を一般の被災者とは別に、支援の受けやすいスペースに案内したい。

Q(城谷):有難うございます。話のあった20数ヶ所だが、区の方が機転を利かせてやってくれたのか。
A(山田):マニュアルを見て実際に判断して受け入れを行ったという事。

Q(城谷):65ヶ所開設して、その中の半分だったのは、配慮しなくてもよかったという事か? マニュアル通りに出来なかった所があるのか?
A(山田):もともと対象の方があまり来なかったということも聞いている。

Q(城谷):マニュアルも使わなければ意味がない。今挙げた事を推進してほしい。
A(山田):ご意見伺い、今後とも周知をしていきたい。

Q(松本):集中豪雨の際、江戸川区では排水能力の50mmを超えると浸水すると理解しているが。
A(山田):50mmを超えると道路冠水なども起こる場合がある。

Q(成田):浸水するような時、高い建物の何階まで水が来るのか?
A(山田):場所により大きく違う。ハザードマップ等で判断するのも可能な方法。

Q(成田):浸水した水は何日間も引かないのか?
A(山田):1週間くらい引かないと言われているが、規模によって異なる。

Q:視覚障害独居者、夫婦全盲者名簿の取り扱いの件。
A(中根):名簿は障害者福祉課で保管している。活用法は研究中。

Q:防災訓練の件。
A(ボランティアセンター):江戸川ボランティアセンター主催の防災避難訓練の今年度の実施は、現在のところ未定。実施の際は昨年同様あらかじめ要望を伺い方法を検討する。
A(山田):皆さんが地域の方とつながりを持てるよう、イベント等に参加することは、災害に対し備えになると思う。
A(本多):現在のところ11月19日に総合防災訓練の予定があるが、コロナの状況もあり、無観客という事も考えられる。(* 無観客での実施となった。)

Q:本会の生活サポート事業支援者を二次避難所の介助者として登録する件。
A(山田):災害時に色々な方の支援は有難い事だが、事前にこの場所へ行かなければならないなど難しいものがある。

Q:障害者福祉課と本会との携帯電話による連絡網の件。
A(中根):特定の団体との連絡網整備は出来ないが、会長の携帯は伺っている。

Q(松本):平成22年に発行して頂いた防災手帳だが、データも古くなり、新規会員も増えたので、再発行について前向きに回答頂きたい。
A(本多):今すぐという訳にはいかないが、前のデータを見せてもらい、どのように変更していくか、そこからスタートしていきたい。(* 8月25日に松本の防災手帳を本多課長に届けた。)

Q(城谷):本多課長さんにお世話になり、NHKラジオの番組で、ハザードマップの内容を色々教えて頂いた。デイジー版も配布して頂いた。江戸川区は取り組みが進んでいる。ハザードマップを出している所はあるが、それを音声にしている所はない。デイジー図書をネットで借りられるサピエ図書館に、江戸川区の防災水害ハザードマップがアップされている。今後とも宜しくお願いしたい。有難うございます。

Q(藤原):去年の台風の時、近所の道路が水浸しだったが、本当に大分改善されて、こまめに区の方で手入れして頂いており、湖のようにはなっておらず、溜まっていないのを感じている。災害時、確かに色々な人にお世話になるが、まずは自分が地域のイベントに参加したり隣近所の方に自分の顔を知って貰ったり、防災というのはそういう所から始まるのではないかと肌で感じている。

※ 震災は本当に恐ろしいです。視覚障害者のこの身にとっては、隣近所の方達と仲良くして、手助けして貰えるようになりたいものです。普段からの心がけが大事ですね。これから大きな台風もやってきます。防災リュックも点検して、怠りなく備えたいと思います。


U 福祉部懇談会                   松本 俊吾

 日時・会場 … 8月7日(金) 15:00〜16:30 グリーンパレス403集会室
 区出席者  … 森福祉部長・河本障害者福祉課長・田中庶務係長・
         山脇身体障害者相談係長・中根計画係長

 本会出席者 … Tに同じ

 令和2年度も例年通り、区内視覚障害者の福祉向上を願い、懇談会が行われた。

Q(松本):外出支援の同行援護・通院等介助などにより、区内視覚障害者の社会参加が円滑に出来るよう願っている。
A(森):今年4月に福祉部長を拝命した森淳子です。今日まで、ガイドヘルパーの派遣事業や、声の広報の発行等、江戸川区視障協の皆さんに大変頑張って頂いていると聞いている。会員も100名を越えているそうで、私達も色々とお話を伺い、皆さんと一緒に頑張るので宜しくお願いしたい。

☆ 特定相談支援事業所「江視協サポート」について。
Q(松本):計画相談事業所の来年4月1日の開設に向け、区の指定を頂けるよう準備をしている。既に定款改正は済ませており、あとは吉田職員が東京都の相談支援専門員初任者研修の受講を予定している。
A(河本):視覚障害者の皆さんが、何か不安をお持ちになっているのではと心配している。5月早々に相談室を立ち上げて頂き有難い。これからも特定相談支援事業所の指定を取得し、事業を広げて頂けるということになるので、これを4月1日迄に行うには、来年の2月迄に色々な書類の提出が必要になる。中根係長を始め一緒に申請の手続きが出来ればと思う。コロナの中、何か支障が起るかもしれず、その時相談しながらやらせて頂ければと思っている。

Q(松本):東京都の研修の終了証が出た段階で書類を作成するのでは、4月1日に間に合わないと思う。一部の区では受講をもって終了とみなしているようだ。手続きの前倒しをしている所もあるようなので、4月1日から事業が開始出来るようにしてほしいのだが、無理なのか。
A(山脇):昨年まで事業者調整を担当していた。修了証が届いていない場合には後付けで大丈夫だと思う。

Q(松本):2月末迄には他の書類は整えられると思う。
A(山脇):1月頃迄に書類を揃えて頂ければ大丈夫である。

Q(松本):吉田相談員がご相談に伺うのでお願いしたい。計画相談は同行援護だけでなく、他のサービス計画も合わせて事業所で行い、区内視覚障害者の自立を高める必要がある。区民に奉仕する気持ちでやっていかなければならない。サービス等事業計画案を作成することによって、利用者の日常生活が充実向上出来ると思う。採算ベースに乗るのには何年か掛かるが、区の全面的なご協力があれば何とかなると思う。
A(森):今日、吉田さんが受講することを聞いた。

☆ 同行援護・通院等介助について
Q(松本):65才以上は介護保険のサービスを利用することになっているが、利用していない方については障害福祉サービスの通院等介助を利用できることになっている。これはいいのか。
A(山脇):要支援1・2は介護保険の通院は利用できないので、障害福祉サービスの通院の利用ができる。

Q(松本):65才以上の介護度1から3は介護保険の通院を利用することになっていることを確認した。また事業所のケアマネージャーが通院を必要とした場合には個別に相談することになるのか? この通院に何時もこだわっている。介護保険を一つでも利用していると通院は利用できないとなっているが、以前、介護度1・2は障害福祉サービスの通院が認められていた。いつの間にかこういう解釈のもとに通院等介助の支給量が切られてきた。前は600時間位支給されていたが、現在80時間になっている。これは認めないと言うことか。
A(山脇):介護保険優先がルール。但しその地域に事業所がないとか、その他の事情で介護保険が利用出来ないと認めた場合には、障害福祉の通院が認められる場合がある。江戸川区はそれに該当せず、特別扱いはできない。しかし急病の場合は同行援護での通院は認められている。

Q(松本):院内介助についてはどうか。
A(山脇):障害福祉も介護保険も院内介助は中抜きが原則。病院内は病院側が対応することになっている。特殊な場合にのみ院内介助が認められる。待ち時間に買い物や食事をしなければならない場合には、運用面で認められる場合がある。必要があれば認められる。また江視協事業所と介護保険の取り扱い事業所間での連携とミスマッチを防ぐ必要がある。

Q(藤原):会長の熱弁に感動した。視覚障害者が病院に行った場合に、ガイドさんがそばに居ることで安心が担保されるので宜しくお願いしたい。

Q(松本):支給量の増量はどうか。
A(山脇):今まで通りに認めることにする。また通知の通りガイドヘルパーの買い物等の代行依頼についても認める。

Q(松本):有難うございます。雇用保険との絡みがあるが、障害者雇用保険納付金制度の範疇で、通勤の行き帰りのガイドヘルパーを介助者として適応を認めて頂きたい。通勤時の事故防止にも繋がるので、具体的に検討してほしい。
A(山脇):一次的には雇用している企業が支援することになるが、個別にご相談があれば、お話は伺う。

☆ その他
Q(松本):新庁舎内にユニバーサルデザインを基とする障害者センター的機能を備えた施設を整備することについて、障害者団体連絡会の代表数名も建設に関する委員会に委員として加えてほしい。
A(森):今年度中に基本計画が出来ると思うので皆さんにお知らせしたい。障害者団体連絡会の川瀬会長も入っているので、意見をお聞きしながら進めていく。

Q(住山):点字ブロックは金属製のものではなく、ユニバーサルデザインの黄色の点字ブロックを敷設してほしい。
A(中根):今日の議事録を担当者に届ける。

Q(松本):ガイドヘルパーさんの高齢化が進み、このままで行くと外出支援が継続できなくなるので、都の事業者指定を受け養成研修を来年度に開講する予定だが、支援をお願いしたい。
A(河本):養成研修を行っても必ず会長の所に登録するとは限らない。他の事業所で養成研修はやっており、そちらでの資格取得を考えてほしい。

Q(松本):代筆代読の生活サポート事業の事は前の飯田(はんだ)課長から引継いでいるか。
A(河本):承知している。

Q(松本):聴覚は手話通訳を認めている。視覚は、代筆代読を認めて頂きたい。本会では現在数名の方が利用しており、居宅に準じて、代筆代読を意思疎通支援事業に位置づけ予算化を検討し、個別に支給量を給付してほしい。
A(河本):当面会長の所の読み書きの生活サポート事業を継続してほしい。

Q(松本):同行援護は家庭内は出来ないので、これを意思疎通支援事業で早期に制度化してほしいと思う。
Q(松本):夜盲のある網膜色素変性症用の夜間のメガネや、スマホの信号アプリ等代読機器も出てきており、日常生活用具の新たな選定を積極的にしてほしい。
A(山脇):日常生活用具の選定は色々と要望を聞きながら行っていく。

※ 今回の福祉部との懇談会は具体的な内容もあり、新型コロナウイルス感染症の緊急事態ではあるけれども、早期にコロナ問題が終息し、元通りの日常生活に戻り、この度取り上げた諸問題が一日も早く解決し、江戸川区の支援のもとに、本会の活動を正常化させたいものです。


V 土木部・区内三警察署意見交換会        藤原 美子

 日時・会場   … 8月4日(火) 13:30〜15:30 グリーンパレス(羽衣)
 江戸川区出席者 … 立原土木部長・田中計画調整課長・中沢施設管理課長
           藤川街路橋梁課長・高橋区画整理課長
           大竹水とみどりの課長・深野公園整備担当課長
           左京保全課長・中根障害者福祉課計画係長、他職員
           (司会進行:計画調整課計画係 古橋)
 警察署出席者  … 小松川警察署 石濱交通規制係長(代理)
           葛西警察署  五十嵐交通規制係長
           小岩警察署  市毛交通規制係長

 本会出席者   … 松本・藤原・成田・城谷・井草・大里(事務局)

 新型コロナウイルス感染症のため1年先送りされた、令和3年7月の東京オリンピックに続くパラリンピックに対し、海の森カヌー会場への視覚障害者のアクセス(音声信号機・点字ブロック・音声誘導装置等)の整備を万全に行ってほしい。

 平成28年4月1日施行の「障害者差別解消法」の合理的配慮の理念に基き、道路・公園や公共施設の環境整備に、視覚障害者に配慮した諸施策を講じてほしい。

☆ 三警察署への安全対策諸事項
 令和2年2月に端を発した新型コロナウイルス感染症は、区内視覚障害者にも外出制限・衛生管理等、様々な問題を抱える状況の中で、安全安心の外出を確保する必要があり、要望項目の検討をお願いしたい。

Q:区内各所横断歩道に、音声信号機を早期に設置してほしい。京葉線葛西臨海公園駅前、小岩駅北口イトーヨーカ堂前、瑞江駅北口バス通り・ツタヤ前、区役所前、中央図書館前。
A:検討している。区画整理に合わせる場所もある。

Q:区内各所横断歩道に、エスコートゾーンを敷設してほしい。船堀駅前デニーズ・きらぼし銀行側・トキビル前、瑞江駅前南口2ヶ所、松島八蔵橋交差点2ヶ所、環七通り葛西駅南側、平井駅前北・南側、篠崎駅西口。
A:検討している。

Q:交差点の信号が、全赤・全青になる、スクランブル交差点の形を取り入れると、車の右折左折の際の事故が少ないと聞いたがどうか。
A:学校周りの交差点では何ヶ所か取り入れており、これからも検討していく。

Q:音声信号機はニーズに対応した型を設置し、作動時間延長を検討してほしい。
A:鳥の鳴き声型(ピヨピヨ)を採用している。時間延長は、周辺住民との調整が難しい。

Q:信号機に、視覚障害者が所有するスマホのアプリに反応し、「赤色・青色」と音声で教える発信機の取り付け整備をしてほしい。
A:導入時期は不明だが、検討を始めている。

Q:道路交通法の違反行為の取り締まりの継続をお願いしたい。各駅周辺の違法駐車・駐輪、自動車・自転車の片手運転等。
A:引き続きおこなっていく。

* 葛西警察署五十嵐交通規制係長より、葛西駅南口横断歩道のボタンなし音声信号機の作動時間が、午前5時から翌午前1時になった事、及び西葛西4丁目サニーモールの横断歩道が、音声信号機になった事の報告があった。

☆ 土木部への項目
Q:区内6地区に分けて、要望のあった音声信号機の設置と、繋がる点字ブロックの整備や、エスコートゾーン・音声誘導装置(メロガイド)の整備を、本会安全対策部と、区土木部との合同調査検証会を立ち上げてほしい。
A:区計画調整課と、年間を通し、適時、打ち合わせ・フィールドワークを進めていきたいと思う。(* 9月30日に第1回合同委員会が開催された。)

Q:駅前・繁華街周辺の違法駐車・駐輪の撤去や、点字ブロック上の諸物の撤去について、指導・取り締まりの強化をお願いしたい。
A:今まで通りやっていく。

Q:公共施設・駅・郵便局等周辺の、安全確認ブロック・誘導確認ブロックの整備や、歩道・花壇植栽等の損傷箇所の、保守点検・改善補修をしてほしい。
  歩車道のマンホール蓋の不具合・水たまり等や、排水溝の整備をしてほしい。
A:出来る所から進めている。

Q:区画整理地区の工事中の安全確保のため、街路灯・標識の設置、誘導員の配置等をお願いする。
A:安全確保をしていく。

Q:交差点・横断歩道の点字ブロックの新設・再配置の際には、巻き込み部分や斜面ブロックは、視覚障害者の意見に配慮し整備してほしい。点字ブロックの色は、ユニバーサルデザインの形状と黄色等を用い、公共施設の階段、段端の色付けもお願いしたい。
A:調整検討して、整備していく。

Q:小岩駅南口・瑞江駅南口・篠崎駅京成バス停留所の音声案内を、都バス方式に切り替えるよう、京成バス当局に働きかけをお願いしたい。
A:京成バスから、音声案内の変更は難しいとの回答あり。

Q:令和6年度に着工が見込まれる、新区役所の建設にあたり、点字ブロック・音声誘導装置の整備を図ってほしい。
A:まだ計画段階だが、適正に配置されるようきちんと進める。

※ 暑い中、コロナ対策(3密回避・リモート参加等)をし、区土木部・三警察署との意見交換会を、開催して頂き有難うございました。


W 広報課・区議会事務局・教育委員会意見交換会   井草 恵子

 日時・会場 … 8月25日(火) 14:00〜14:40 グリーンパレス304集会室
 区出席者  … 田森広報課長・大網編集係長・森区議会事務局調査係長・
         教育委員会 関指導主事・小島文化財係長
         河本障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … 松本・藤原・成田・橋谷・花見・井草・窪田・松田(事務局)

☆ 視覚障害者情報提供に関する事項
Q:区内視覚障害者への情報提供は、主に「声の広報」「区議会便り」で、音訳2団体が音声CD版を作製している。現在、中央図書館の音訳機器が老朽化し、作業不能の状況。刷新のため、来年度の予算措置・整備をお願いしたい。
  (7月22日付で、音訳2団体から本会に要望あり。)
A:要望を検討する。(詳細は図書館意見交換会で報告)

Q:令和2年8月現在の「声の広報えどがわ」「声の区議会便り」「みんな友達」の、視覚障害者利用者の人数、及びCD化について今後の見通しはどうか。
A:「声の広報」「区議会便り」は、音声CD利用者、56名。「みんな友達」はカセットテープ利用者28名。カセットテープ希望者もいて、CD化はなかなか困難。

Q:「声の広報」に障害者団体のシリーズ形式での掲載を検討してほしい。
A:スペースが限られ、全部の記事を掲載するのは不可能だが、声の便り「みんな友達」に掲載は可能。

☆ 教育委員会他関連事項(三密を避け、広報課での意見交換に移行)
Q: 区内小中学校の総合学習での障害者・ボランティア活動等の体験学習や出前ボランティアを今後も発展させ、相互理解が図られるよう進めてほしい。
A:前年度と同様、出前ボランティアの協力を得て行っていく。

Q:江戸川区内の史跡文化財等、資料の音訳・点訳を検討してほしい。
A:現在資料の音訳を検討している。(図書館意見交換会にも関連項目を報告)


X 区立図書館意見交換会(文化共育部関連)    窪田 あずさ

 日時・会場 … 8月25日(火) 14:40〜15:20 グリーンパレス304集会室
 区出席者  … 藺草(いぐさ)文化課長・澤田文化課推進係長
         谷一中央図書館長・中川視覚障害者担当職員
         河本障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … Wに同じ

 「年に1回この機会を通して率直な話し合いをすることにより、新たな方向性が見つかるのではないかと期待している」との挨拶の後、意見交換が行われた。

Q(松本):音訳2団体(百舌の会、風の会)からの要望だが、中央図書館の2つの録音室の音訳機器の刷新のため、来年度の予算措置・整備をお願いしたい。最近の音訳方法の主流は"パソコン直接録音"に完全に移行しており、遅くとも来年度には2つの録音室に必要な機器を設置して頂けるようお願いしたい。
A(藺草):音訳機器に関し環境整備に努めていかなくてはならないと考えている。来年度までに2台のパソコンを揃え、録音室等で利用できるようにする。パソコンの導入をした上で、修理ができる限り現行の録音機器も使えるようにしたいが、このことについては、音訳2団体と文化課とで協議し、併用方式も含め、今後の方針を模索していく。

Q(松本):新型コロナウイルス感染症による図書館施設(対面朗読室等)の視覚障害者の利用制限をなくしてほしい。
A(谷一):三密防止、ソーシャルディスタンスの感染防止対策のため、対面朗読室も含め、図書館利用を2時間までとしているが、対面朗読室の換気やパーティションの設置を行っており、相談によっては部屋の利用の延長に柔軟に対応していきたい。

Q(松本):中央図書館において、視覚障害者専用ソフトの利用が円滑に行えるよう、担当職員を配置して頂きたい。
A(谷一):本年度から職員を1人増やし、5人態勢で、より充実したサービスを行い、デジタル資料も円滑に使えるよう対応していく。

Q(松本):中央図書館で行っているスマホ講習会等を従来通り支援してほしい。
A(谷一):引き続き支援していく。

Q(松本):対面朗読室の視覚障害者利用の円滑化を図ると共に、文書読み取りスキャナー等の機器整備、音声ソフトのバージョンアップをお願いしたい。
A(谷一):対面朗読室がない図書館でも希望があればスペースを確保したい。中央図書館では、PCのアップデートを行い、読み上げソフトにも対応している。

Q(松本):視覚障害者への図書貸し出しサービスについてHPによる情報提供、電子メールによる情報配信を、令和2年度以降も引き続き行ってほしい。
A(中川):今まで同様に、希望に合わせて資料のプリントアウトとメール送信サービスは継続する。

Q(松本):「サピエ図書館」の利用等、新着図書(CD・拡大文字図書等)の目録について、広報課とも協議し、電子メールによる配信を含め情報提供の円滑化を。
A(谷一):サピエリクエストには随時対応していく。電子メールによる情報提供は行事案内や発刊日などを検討している。書籍の目録については、デイジーのデータでは情報量が膨大になるため、テキストを検討している。

Q(松本):対面朗読室のある区内図書館の朗読者の配置や利用時間・使用申し込み方法等を、「広報えどがわ」に図書館特集として年数回掲載してほしい。
A(谷一):対面朗読室の朗読についてはボランティアの紹介で対応したい。「広報えどがわ」の記載については図書館特集があった際、掲載できるか検討する。

Q(松本):CD・デイジー図書の普及を図ると共に、「声の広報えどがわ」「声の区議会だより」の編集について、デイジー江戸川の活動を支援してほしい。
A(中川):引き続き支援していく。

Q(松本):区内図書館所蔵のカセットテープ図書のCD化を早期に行うと共に、デイジー図書・新刊書の紹介を区広報誌・声の便り「みんな友達」等で、引き続き定期的にPRをお願いしたい。
A(中川):カセットテープ図書については、数年前から区の郷土資料などのデイジー化を進めている。資料によっては劣化が激しく、デイジー化が困難なものもある。新刊図書については広報誌などでは定期的な紹介は行っていないが、広報課の情報誌の図書館特集で掲載している。

Q(松本):「アイネット」に「福耳通信」の原稿を引き続き掲載してほしい。
A(中川):引き続き掲載していく。

Q(松本):国立国会図書館等の図書掲載情報の提供について、障害者差別解消法にいう「合理的配慮」の理念に基づき便宜を図ってほしい。
A(中川):承知した。

Q(松本):図書のリクエストなど図書館サービスに関わる要件が生じた時には、必要に応じ意見交換ができるよう図ってほしい。
A(中川):図書のリクエストも気軽に連絡いただきたい。ソフト化されていないものは、サピエ図書館や国会図書館のデータベースでヒットしたものを提供できるよう工夫していく。

※ 区文化課と中央図書館担当者の皆さまの前向きな取り組み、嬉しく思います。


Y 区内施設・環境整備意見交換会     井草 恵子

 日時・会場 … 8月25日(火) 15:25〜16:00 グリーンパレス304集会室
 区出席者  … 都市開発部(室井参事・武藤まちづくり調整課長・
         梅原施設課長・近藤施設課事業調整係長)
         文化共育部(藺草文化課長・澤田文化課推進係長・
         塚田スポーツ振興課長)・生活振興部(永塚地域振興課長)
         河本障害者福祉課長・中根障害者福祉課計画係長

 本会出席者 … Wに同じ

Q:東京五輪・パラリンピック開催に関し、カヌー会場の施設見学会を実施してほしい。会場最寄りのJR京葉線葛西臨海公園駅のエスカレーターとエレベーターの設置・改修を検討してほしい。また駅からカヌー会場迄の送迎バス等交通アクセスと、駅前のバス停留所までの点字ブロック、音声誘導装置の設置をお願いしたい。
A: 8月4日の土木部懇談会でも出され回答。合同委員会に参加し音声誘導装置、音声信号の整備設置を検討することになる。

Q:本会のクラブ活動の円滑化のため、区内施設利用につき支援をお願いしたい。
A:定期的に利用は可能である。「えどねっと」で申込みが出来る。会場の確保を支援する。コロナ感染防止のため、現在は各施設とも利用人数を制限している。

Q:区内施設内のトイレ(個室を含む)に、案内装置を設置して頂きたい。
A:既にタワーホール船堀内のトイレに、音声案内装置を設置している。その他の視覚障害者の利用の多い施設も検討する。

Q:転落事故防止のため、区内主要施設(タワーホール船堀等)のエスカレーター乗降時の音声案内装置の整備をお願いしたい。
A:タワーホール船堀のエスカレーターのスピード調整は不可能。(近日中にタワーホール船堀のエスカレーターの音声誘導案内整備のための調査を検討。)

Q:音声信号機に繋がる点線ブロックの整備等について。
A:江視協安全対策部と区土木部・都市開発部の合同調査検証会を開き、区内視覚障害者歩行環境の整備を図りたい。(土木部意見交換会で詳述)

Q:区内鉄道各駅のホームドアの早期整備、及びホーム上の安全確保のため、終日駅員の配置、声かけ運動の励行を鉄道事業者に働きかけて頂きたい。
A:引き続き、鉄道事業者に要請して行きたい。またJR総武線小岩駅ホームドアの年度内整備が決定した。

※ 土木部と都市計画担当者を加えた調査委員会に期待が持たれる意見交換会となったと思います。区内視覚障害者の安全安心の歩行環境が一日も早く実現するよう、私たちも安全対策に力を注ぎたいものです。


江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




福耳通信




こんにちは、中央図書館の障害者サービス担当の中川です。
気づけばもう秋も深まり、2020年も残すところ1カ月余りとなりましたが、今年は新型コロナウィルスの感染予防を常に考えながら生活していく年となりました。未だこの先の状況はわかりませんが、感染予防に効果のあるワクチンや新しい治療薬などの開発が進むことを切に願うばかりです。
図書館としても、今後もなお一層の感染予防を行いながら、みなさまに安全にご利用いただけるように、つとめてまいります。

今回は、新しく図書館資料として受入したDAISY資料のうち、一部をご紹介します。ボランティアの皆様のご協力のもと製作した資料です。

『雅楽がわかる本 千年の楽家が伝える雅楽の世界』は、京都方楽家の楽師である安倍季昌さんの作品で、歴史や楽器の由来などだけでなく専門的な内容も交えながらも、雅楽についてわかりやすく解説されている本です。音楽にご興味のある方には、ぜひおすすめしたいと思います。

『魔女の宅急便 その3』『魔女の宅急便 その4』は、江戸川区ゆかりの作家である角野栄子さんの作品です。子どもから大人まで幅広い年代の方に親しまれているお話です。続巻につきましても製作を行っています。

図書館ではサピエ図書館を活用した業務を行なっております。お読みになりたいタイトルがございましたら、中央図書館の担当までお問い合わせください。
例えば雑誌については、この号だけという1冊からのご希望も、定期的に継続でのご希望の場合も、遠慮なくお伝えください。継続の場合は、以降都度のご連絡はいただかず新しい号を継続的にご自宅へお送りできます。
みなさまそれぞれのご希望にそって提供させていただいておりますので、ぜひお気軽に、図書館をご活用いただければと思います。
ご利用を心よりお待ちしております。

 住 所  江戸川区中央3−1−3
 電話 3656−6298〔直通〕 中央図書館の担当は私たち5名(中川 津 川原田 竹下 新洞)です。

江戸川区立図書館ホームページ




会員集会&納涼カラオケ大会


                         藤原 美子


 去る8月8日(土) 13:30よりコミュニティプラザ一之江にて、感染対策を万全に行い、44名が集い、無事終えることができました。
 成田貴美代さんの司会で、冨澤豊副会長の開会の辞、続いて会長を囲んで集会が始まりました。今回は急遽、懇談会でなく会員集会の形に変えて行いました。

 いくつかの質疑応答があり、お弁当をいただく時間となりました。
 いよいよカラオケ大会が始まりました。
 ボランティアの方と小野塚さんの協力により、楽しく、おもしろく、おかしく、カラオケ大会は進みました。

1位 さだまさしの「案山子」を歌った冨澤豊さん
2位 「ふたりの大阪」を歌った花見とみ子さんと小野塚耕吉さん
3位 松本清二さん、「悲しみよ一粒の涙も」
4位 大野文江さん、「故郷(ふるさと)」
5位 和田彰さん、 「好きになった人」

今回、城東ブロックの大会もなく、都盲大会のカラオケも中止ということで、事務局長の大里さんと花見さん、藤原で選ばせて頂きました。
会は小野塚さんの一本締めにて終了。
ご出席くださった皆さま、ありがとうございました。




月例会報告




 新型コロナウイルス感染症のため、多数の会員やボランティアの皆さまが集まる月例会は、江戸川区のご指導もあり、令和元年度第9回(3月27日)から中止せざるを得ませんでした。

 令和2年度も4月・5月・6月と開催できませんでしたが、7月にタワーホール船堀・福寿の間をお借りして再開し、10月に第2回目を行い、来年2月に第3回目を予定しています。内容は月例会とサロンを合体させて規模を縮小し、飲食物の持ち込みはなし、その代わりに松屋サロンのケーキと飲み物を取ってコーヒータイムを設けています。
 それでは、令和元年度後半以降の月例会の概要をご報告します。

【令和元年度】
第4回月例会  @ 日時 … 令和元年7月26日(金) 13:00〜16:00
        A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
        B 朗読 … 「私の八月十五日」  百舌の会:今井千恵
        C えどもサロン

第5回月例会  @ 日時 … 9月20日(金) 13:00〜16:00
        A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
        B 朗読 … 佐野洋子著「ヨーコさんのことば」より抜粋
               風の会:西山尚美
        C えどもサロン

第6回月例会  @ 日時 … 10月18日(金) 13:00〜16:00
        A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
        B 朗読 … 「私の八月十五日」  百舌の会:奥原美恵子
        C えどもサロン

第7回月例会  @ 日時 … 12月20日(金) 13:00〜16:00
        A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
        B 朗読 … 中島 敦著 「山月記」  風の会:柴崎由子
        C えどもサロン

第8回月例会  @ 日時 … 令和2年2月21日(金) 13:00〜16:00
        A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
        B 朗読 … 池波正太郎著 「よい匂いのする一夜」
               百舌の会:高桑孝一
        C えどもサロン

【令和2年度】
第1回月例会
 @ 日時 … 7月17日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀・福寿の間
 B 内容  1) 自己紹介 … コロナで感じたことや過ごし方など
       2) 手拍子で遊ぼう
       3) レッツショータイム  山本国子さんのおはなし
       4) クイズ(景品付き)
       5) 川柳
       6) 歌 … 夏の思い出  テーマソング「待ってるわ」

第2回月例会
 @ 日時 … 10月16日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀・福寿の間
 B 内容  1) 自己紹介 … 近況報告
       2) 柏谷さんによるハーモニカと尺八(荒城の月・月の砂漠・柔)
       3) サラリーマン・コロナ川柳
       4) ゲーム … 頭の体操(景品付き)
       5) 歌 … 旅愁・赤とんぼ  テーマソング「待ってるわ」

* なお令和3年2月26日(金)に第3回月例会(えどもサロン)を開催する予定となっています。




新左近川 & 臨海公園散策


                             成田 貴美代


 毎年行われていた1泊の徒歩訓練旅行が新型コロナ感染症のため中止となり、代わりに9月27日(日)緑と水と人のふれあうウォーターフロント&葛西臨海公園散策となりました。小岩方面からの方達は、観光バスで先に左近川を散策、カヌー乗り場でパドルの使い方などを教わったそうです。

 私も後日散歩で左近川に行き、実際に乗り場でパドルを持たせて貰い、こぎ方を習いました。3メートルの横80センチというので、何だか頼りなく、落ちないかどうかよく確かめてから挑戦する事にします。川辺もきれいに整備され、今は新左近川親水公園との名称になっています。

 直行組は自由行動で、12時シーサイドホテルに集合の約束です。早速パークトレイン(3両だけの小さなトロッコ電車)に乗車、車掌さんの説明を聞きながら園内を一回りして到着です。25分くらいはかかったようです。

 それからは、日本庭園を散策、家族連れも多く子供たちの楽しそうな声も響いていました。前に来た時よりもいろいろ充実しており、一日を楽しめそうです。

 シーサイドホテルに全員集合、昼食タイム、藤原さんの司会で、ゲーム大会も行われ楽しい雰囲気でした。

 午後も自由行動で、水辺を散策したり、水族園を見学、タンデム(二人乗り自転車)に乗ったり、観覧車を体験したり、皆さん活発に行動されたようです。

 現地解散という事で、来年は1泊が実施されるようにと願いつつ家に帰りました。久しぶりに温泉に入りたいです。お世話になりました皆様、ありがとうございました。


一言インタビュー

☆ ガイド牧 文子さん:ガイドしてないんだー。食事だけ来たのにラジオ体操やらされちゃった。

☆ 成田貴美代さん:トロッコ電車に始めて乗りました。25分乗りました。これからラジオ体操します。

☆ ガイド星谷弘子さん:トロッコ電車で一回りして、日本庭園とかいろいろ回って、散歩もして皆さんが遅いなあと待っていました。お食事は美味しかったです。コーヒーが出ればいいなあと思いました。

☆ 北澤とみゑさん:まあね、まあ平民が楽しかったら良かったと思います(笑)。

☆ ガイド森 和子さん:今日は素晴らしい。楽しくて。雨かと思ったら晴れたじゃないですか。私と北澤さんは晴れ女なの。

☆ 才川美千代さん:何やってんだかわかんない。弁当食べてた。トロッコは乗ったよ。1番に乗っちゃったよ、10時に。

☆ 関守幸男さん:今日は最高です。あはははは。早く帰りたーい。ゲームはその場飛び100回だったよ。「だるまさんがころんだ」って言ったんだ。

☆ 秋田精三さん:なんか休憩が多かったな。でも楽しかったよ。観覧車に乗ったんだ。始めてだった。

☆ ガイド犬養キヨ子さん:しばらくぶりに来てみました。お天気も良くて良かったです。楽しい企画をありがとう。

☆ 松本清二さん:こういうのもいいじゃないですか。歩いたりして。皆さん運動不足なんだから。コロナなんで、こういうのをまたやったらいいんじゃないですか。

☆ ガイド井戸川定義さん:新左近川で、新しくガイドになった信田(のぶた)さんに教わって、皆さんがカヌーのパドルを持って仮想体験ができたのがよろしいんじゃないですか。

☆ 藤澤正幸さん:また新しい江戸川を見ることが出来て楽しかったです。なかなか来ない所だったので。

☆ ガイド赤塚克江さん:久しぶりのバスハイク、面白かったです。何だか知らないけど、コロナどこ行っちゃったんでしょう。参加して楽しかった。

☆ 星野 勇さん:自宅を出て中川新橋・葛西・葛西臨海公園とバスの旅。公園の売店で飲んだコーヒーが美味しかった。シーサイドホテルの昼食、煮物・ローストビーフ・蟹の爪の揚げ物・お刺身でお腹が一杯になった。お土産に塩けんびを買った。甘かった。うまかった。帰りも同じコースで帰ったよ。

☆ ガイド金子曜子さん:臨海公園に入り正面にクリスタルビューを見た時、今は亡き藤田さん達と「歩け歩け」に何回か来た事を思い出しました。何年かぶりで来て懐かしかったです。昔のように「歩け歩け」をした方がいいですね。

☆ 冨澤 豊さん:いやー、良かったですね。近場のね、葛西臨海公園だったけど、久しぶりの、20年ぶりに来たけど、楽しかった。ビールも美味しかったし、ゲームも楽しかった。

☆ 松田慎吾さん(職員):今、晴れて来まして、暑かったと言いますか、天候にも恵まれ、雨にも降られず、本当に短い間でしたけど楽しかったです。葛西臨海公園には20回ほど来ています。ゲームのその場ランニング100回もやりましたよ。

☆ 松本俊吾さん:タンデムをやって楽しかったです。これ以上聞かないで。

☆ ガイド長谷川真理子さん:ありがとうございました。楽しかったです。最高。また一緒に。

☆ ガイド加藤園子さん:とても楽しかったでーす!

☆ 大野文江さん:観覧車にも電車にも乗れてとても楽しかったです。

☆ 窪田謙(ゆずる)さん:皆さんに直接会えてよかった。ありがとうございました。

☆ 窪田あずささん:皆さんと一緒に食べたランチがおいしかった。砂浜で海水に触れてうれしかったです。

葛西臨海公園|公園へ行こう!




スマホは楽しいですか?


                           成田 貴美代


 私は最初、iPod touchを購入して、2年前から iPhoneに変えてつかうようになりました。
 音声を聞きながらのフリックがうまくいかず、苦労しました。1本指・2本指・3本指・4本指を使っての操作なので、慣れるまでは、頭が混乱していました。

 幸い上手に使いこなしている友達がいたので、スカイプを通じて教えてもらい、少しずつ出来るようになりました。習うより慣れろと言う言葉がありますが、まさにその通りでした。
 このiPhone は買ったからといって、すぐには思うように動かないのです。ネットで調べて使い方を一人でマスターして上手に使いこなす方もいると思いますが、私はだめでした。少しずつでも、毎日操作して動かさないと忘れてしまいます。

 よくiPhone はどうなの?と聞かれますが、凹凸がなく平らなのよと言えば、難しそうねと答えが返って来ます。覚えるまで月日がかかるのも本当です。
 まだまだ奥が深く詳しいところまではわかりませんが、自分が教わって出来るようになったら、今度は困っている人に教えてあげれば、その繰り返しで、iPhoneユーザーが増えて行くのではと思います。

 好みのアプリを入れて音楽やニュース・予定表。もちろん電話やメールなどいろいろあります。一緒にやってみませんか?
 触って体験してみたいという方は、是非声をかけて下さい。どんなものか感じて頂きたいです。お待ちしています。




新型コロナウイルスの夏とひとときの涼


星野 勇


 令和2年の元旦は、ご来光、寒かった。穏やかに明けた。
ガイドさんに導かれ氏神様お参りに出る。少し歩くとにわかにもよおしてきた。
年をとると我慢がきかない。やっと公衆トイレで腰掛けた時はホッとした。
間に合った。それで思ったのだ。正月からこれじゃ波乱の年になるかと…。
氏神様の初詣も何とか無事に終えた。

 1月半ば頃から新型コロナウイルスの事が、ラジオ、テレビから聞こえてきて中国の方から広がってきたという。日本では、横浜港に停泊中の大型船から感染していく。
 私は徒歩訓練を続けている。それでも背中の痛みは続いている。歩くと痛くなり休むと消える。その繰返しだ。
 コロナウイルスは春から夏にかけて広がり、飛沫感染、接触や空気感染で増えると言う。それでお上の方から人混みは避けよ。外出は控えよ。飲食店は早目に店仕舞いされたい。つまり三密(密集・密接・密閉)にならないようにとお達しがあった。それで街は静まりマスク人が行きかうも少ない。昼時でも食べ物屋からの美味しい匂いも少ない。売れないのだ。生活が困難になっていく。報道によると有名人が呼吸困難や肺炎でこの世を去って行った。重症化すると進行が速い。怖いのだ。

 そんな中、7月頃定額給付金10万円が振込まれた。マスクは寄付もあり有難かったが、日本でも世界でも不足していった。
 コロナウイルスの症状は、若い人は無症状、軽症の人が多い。
 高齢になり糖尿病、心不全、呼吸器系病気、喘息などがあって、それから透析患者や、免疫抑制剤を飲んでいる人がある日、咳、だるい、息苦しい、喉・身体が痛い、下痢、味・匂いの変化、発熱(微熱、高熱)などの症状が出て風邪かと思ったらかかりつけ医、保健所に連絡する。この時、視覚障害者は一人歩きできないことを伝えると良いと思う。そしてPCR検査になるかも。今のところワクチンはできにくい。 多難のようだ。それはウイルスが変異(ウイルスの遺伝子が変わっていく事)と聞いた。日本は感染者が少ないが世界では増えているという。これから冬が来る。気を付けよう。

 季節は梅雨になる。霧雨も降れば、ザーザーと強い雨が通り抜けびしょぬれになる。気温は高く蒸していた。
 徒歩訓練は続く。私が入るような安い店は少ない。ジュース、お茶、アイスコーヒーは自販機で売れていた。喫茶店は休み。かつてはコンビニやスーパーでコーヒーは飲めたが今は椅子が置いてない。かき氷なんて売ってない。

 涼しさを求めて行く。ラーメンや日本蕎麦があった。ラーメン類は塩が多いからやめて、日本蕎麦屋に入った。冷房が効いている。メニューを見てもらう。
あった、あった、もり蕎麦、ざる蕎麦、天ざる、冷やしたぬき蕎麦、冷やしきつね蕎麦、冷やしとろろ蕎麦などいろいろあった。ここ平井、小松川には昔からの店がある。その内で冷やしたぬき蕎麦を食すとした。
記憶を書く。8月に入ると梅雨が明けた。そうしたら猛暑がやってきた。連日34度から36度と多湿が続いた。街はマスク、マスク、大汗して涼しきはお蕎麦屋さんか。徒歩訓練は新型コロナと熱中症を気にしながら、ガイドさんにお世話になって続けた。家ではクーラーなしではいられない。Gさんたちに日本蕎麦の事を書いてみると言ったら協力してくれると言う。それでひとときの涼を求めて蕎麦屋を巡った。

冷やしたぬき蕎麦巡り

 1店目 川清  創業26年余 小松川3丁目 パルプラザショッピング街
出て来た器も冷えている。具はきゅうり・わかめ・揚げ玉、ねぎとわさび混ぜてもらい食す。香ばしくて蕎麦はシコシコで美味しかった。
店内はゆったりしていた。薄味だった。価格750円。トイレは2階。
9月8日(火)34.2度 晴 東京のコロナウイルス感染者170人(以下コロナと言う) 

2店目 玉川屋 1店目近くに構える 26年余り営む。
具はきゅうり・錦糸卵・なると・揚げ玉・ねぎ、わさびを混ぜて食べた。塩控え目、きゅうりも香ばしく美味しかった。蕎麦シコシコしてる。この店もゆったりしている。怪獣ゴジラがいた。電池入れ操作すると歩いたり手を上げたりすると言う。
価格は780円。トイレは1階。
9月12日(土)雨 27.7度 コロナ224人

 3店目 蕎麦うどん小川 都営地下鉄東大島駅小松川口近く 商い中とある。
15時まで。落ち着いてゆったり。具はなめこ・わらび・きゅうり・海苔・カニタマ・揚げ玉(時には海老入り)・ねぎ・わさび。味は濃い目だが器も冷えて美味しい。食後コーヒーが供される。店に入ると女店員が優しく迎えてくれる。この店の店主は三味線の先生、おかみさんは踊りの師匠だという。他で教えていると言う。
価格は830円。トイレは1階。
9月15日(火)曇り 蒸す 27.7度 コロナ191人

4店目 蕎麦どころ満留賀(まるか)  平井駅南へ2、3分
昭和28年から創業しているという。蕎麦は多いから年寄は小盛を頼めば良い。具はきゅうり・わかめ・卵焼き・かいわれ大根・なると・海苔・揚げ玉・わさび・ねぎと賑やかだ。かいわれとわさびでピリッとして美味しかった。蕎麦湯もでた。黒塗りの四角い急須で。これも飲むと美味しい。それから袋詰めの揚げ玉もいただける。ガイドさんは普通盛を食べて「満腹よ」と言っていた。
価格930円。トイレは借りてない。
9月16日(水)晴 28.1度 コロナ163人

 5店目 小粋そば  平井駅北口
冷やしたぬきはないが冷やし海老かき揚げ蕎麦はあった。食券を買う。430円 券を出す。かき揚げは温かく蕎麦は冷たい。かき揚げの中身は玉ねぎ、ぱらぱらの人参、海老は2・3個、ねぎ、わさび。テレビが聞こえる。美味しい。味は薄い。ガイドさんは塩控え目、汁控え目、蕎麦はうどん粉多目と言っていた。猛暑の時は涼しく有難い。この店では、ご飯とおかずつめ放題で350円と500円の弁当も売ってた。容器の大きさが違う。駅蕎麦屋の風情だ。
トイレは近くに公衆トイレ、西友2階にある。
9月17日(木)晴 28.4度 多湿 コロナ161人

 6店目 花月庵  一之江4丁目 44年前からやっているという。
引き戸を開けると杖をついたお母さんが下りて来た。Gさんが手を添えた。今日は墓参りを終えてその帰りだ。お清めだ。ビールを飲む。するとキリンの瓶ビールだ。懐かしい。夫婦で営んでいるようだ。老いても化粧はしっかりしていてきれいだとGさんは言う。運ばれてきた。写真をパチリ。具はいんげん2本・なると・わかめ・揚げ玉・わさび・ねぎ。塩は薄めで器も凝っていて、涼しく美味しかった。
価格600円。トイレは水洗、汽車便(しゃがむ)だ。これも懐かしい。
9月19日(土)曇り 多湿 27.1度 コロナ218人

冷やしたぬき蕎麦の具はどの店も細切り、千切りで味がしみて食べよかった。それからどの店も段差があった。車椅子は人手が必要だ。どの店にもアルコール消毒液が備えてあった。店の人は対応が良い。

 やがて秋、冬がくる。コロナウイルスも増えていきそうだ。
 予防に努めて行きたい。
 蕎麦もうどんも温かいのが恋しくなる。             終わり




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング


〔藤原美子さんのレシピ〕

◎ たまご丼
材料(2人分) 卵3個 玉ねぎ1個 長ネギ1/2本 人参2cm 生姜少々
       ゴマ少々 焼きのり1枚 つゆ(麺つゆ・水各大さじ3)
作り方(1)玉ねぎは薄切り、人参は細い千切り、長ネギは小口切り、生姜はみじん切りにする。
   (2)玉ねぎ、人参、生姜をフライパンに入れ、つゆも入れる。(つゆは濃い目に作る。)ふたをして100数えたら、長ネギを入れて1分ふたをして煮る。
   (3)卵3個を割りほぐして上からかけまわして1分ふたをして煮る。
   (4)どんぶりにご飯をよそって具をたーぷりかけて、ゴマとのりをかけて、おいしいよー。


〔鈴木洋子さんのレシピ〕

◎ ねばねば丼
納豆、生卵、とろろ、ナメコの缶詰、ゆでて切ったオクラ
以上をぬるぬるになるまで混ぜ、しょうゆで味付けしてごはんにかける。

平松洋子著、「食べる私」の中の 小泉武夫の話より「人生最後に何を食べたいか」という質問の答えのひとつを紹介しました。
みなさまは、人生最後に何を食べたいか、考えたことがありますか?


2.便利グッズの紹介  **日常生活に役立ちます**


◎ ハガキ・封筒宛名書定規セット

 ハガキ用と封筒用の2個セット。プラスチックのシートが2枚重なっていて、シートの間にハガキや封筒を挟み、切り取られた行の枠の中に字を書きます。
 封筒用は、7桁の郵便番号枠と縦書きの宛先住所2行、名前1行の枠があります。ハガキ用は、表面に7桁の郵便番号枠と縦書きの宛先住所2行、名前1行、差出人住所1行、名前1行、裏面には通信文6行の枠があります。
色は目が疲れにくいツヤ消しの黒。
   価 格 : 2,770円
   大きさ : 封筒用  (長さ)約215×(幅)約100×(厚さ)1.5mm
         ハガキ用 (長さ)約158×(幅)約111×(厚さ)4mm
   材 質 : 塩化ビニール

   問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課  03-3209-0751


◎ レター用スミ字ガイドセット

墨字で文書を書く為のプラスチックシートで、縦書き用と横書き用の2枚セットです。シートを紙の上にのせ、シート上の穴のあいた行の中に字を書きます。行の残り1/3のところに目印の突起があります。色は目が疲れにくいツヤ消しの黒。サイズをA4とB5の2種類からお選び下さい。
   価 格 : A4 1,280円   B5 1,160円
   大きさ : A4 (長さ)約290×(幅)約210mm
         B5 (長さ)約250×(幅)約177mm
   材 質 : 塩化ビニール

   問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課  03-3209-0751

    (日本点字図書館ホームページより抜粋)

日本点字図書館販売サイト わくわく用具ショップ




えどもう歌壇




〈井草 恵子〉
    コロナさん 日本列島 駆け巡る みんなで願う 早い終息
    いつもとは 勝手が違う 夏の日々 マスクの下に 流れる雫
    ドリフ見て 早口言葉 ヒゲダンス 笑いの天才 今も忘れぬ


〈藤原 美子〉
    七五三 はらいきよめて まごたちの はしゃぐ姿は ふたたびの幸
    雨や風 かみなりにのせ つたえしは 先祖の教え ふたたびまなべ


〈和田 彰〉
    公園を 走りておれば 蝉の声 今が盛りと 聞こえてきたり
    炎天の 夏の日のもと 走りたり なにもせぬ身を 動かすために
    風さやか 季節はめぐる 走る我 蝉の声から こおろぎの声


〈長谷川 とくよ〉
    敷布団 二枚を干して 掛け布団 毛布も干しぬ 背なの温(ぬく)とし
    木犀の しるく香れる 公園に 二人し座せば すずめ寄りくる
    水害の なきこと祈り 生きるべし ここはふるさと 平和よ永遠に


〈渡邊 登〉
  いくつかの 見果てぬ夢を そのままに 加齢九十二 断崖に立つ
  残るいのち 神よいささか 伸ばしてよ コロナ恐れて ちぢんだぶんを
  歳月は 夢かまぼろし われ老いて イヴも老いたり 陽はなお照るも
  すがやかな 涼南風(すずはえ)につい さそわれて 弓張月の 見おろす小庭


〈成田 貴美代〉
    公園の 中走りいく ガタゴトと パークトレイン 子供に人気
    散策の 臨海公園 広きなり 日本庭園 コスモス咲きぬ
    滑(すべ)らかに パドル両手に カヌー乗り 親子ワイワイ 川走りいく


〈松本 俊吾〉
    穏やかに 寄せるさざなみ 沖合に 返す彼方は 故里の海


〈窪田 あずさ〉
    しその実が プランターたわわ 秋の午後 しその実可愛 ためらう収穫


〈窪田 謙(ゆずる)
    横浜の サザンライブに おうちから 無観客でも 大歓声
    コロナ禍で 自粛のイベント 復活し 早押しボタンに イントロドン




編集後記




 いつ終わるかと思った猛暑も過ぎて、秋を伝える虫の音も静かになり、今は徐々に、冬支度を始める頃になろうとしています。
 「アイネット」42号はいかがでしたでしょうか。
 新型コロナウイルスの影響を受けて、夏は休止していた各部会も現在は感染防止に努めながら、活動を再開しています。

 来年4月からは、トヨタビルに相談支援事業所「江視協サポート」が開設します。そのころまでには、マスクを外して、みんなで明るく微笑みあえるといいですね。                             (K)

情報誌編集委員
      井草 恵子  金子 曜子  窪田あずさ  鈴木 洋子
      成田貴美代  日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾  (50音順)




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