第4号トップ

  目次

巻頭言

情報バリアフリーを前進させる活力を育てよう

スポーツで健康づくり

区内の視覚障害者の自立と社会参加を!

交通バリアフリー

四万温泉  徒歩訓練旅行

【ボランティア団体紹介】 第3回 音訳ボランティア「風の会」

新聞リーディングサービス

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト
  1.かんたんおいしいクッキング
  2.電子レンジでひとくふう
  3.便利グッズの紹介

しまなみ海道 夢の100kmを走る

納涼懇談カラオケ大会及び区民祭りバザー事業に参加して

えどもう歌壇

訃報 村谷昌弘さんご逝去

編集後記




巻頭言 小野塚耕吉




 半世紀にわたり、障害者の福祉向上にご尽力されました前日盲連会長村谷昌弘さんが、9月8日亡くなられました。2年程前から江戸川区にお住まいになり、本会の顧問としてお付き合い戴き、これから色々ご指導を賜りたいと思っておりましたが、急なお別れとなってしまいました。誠に残念です。カラオケで「さざんかの宿」を歌われた事が思い出されます。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

 この秋、もう一つ驚愕の大事件が発生しました。9月11日、日本時間午後9時50分に始まったアメリカ同時多発テロです。夜10時のNHKのトップニュースは、首都圏直撃の台風15号でしたが、開始早々「ニューヨークの貿易センタービルに飛行機が衝突したニュースが入りました」との事。超高層ビルの上層部から黒煙が噴き出す映像が映し出されました。そのビルはマンハッタン島に建つツインタワー(一辺が63mの正方形、高さ415mと417m、各110階、5万人程が働く)の北棟でした。

 この時点では事故と思いましたが、まもなく画面の右から左へ、スーと飛行機が飛んだ瞬間、北棟の裏側から火炎が噴き出しました。2機目が南棟に激突した瞬間でした。旅客機のハイジャックによる自爆テロと聞き私は呆然となりました。この情景は生涯忘れられません。画面は避難する人々、救助隊で大パニック。その時、信じられない事が起こりました。近代建築の粋を集めた超高層ビルが、ケーキを潰すように相次いで崩壊し瓦礫の山となりました。まだ避難しきれない人、救助隊を巻き込んで。翌朝の新聞には、逃げ遅れ助けを求めるたくさんの人々が写っていました。他にも2機がハイジャックされ墜落しました。犠牲者は6千人ともいわれます。その恐怖を思う時、ただ安らかにと思うのみです。

 アメリカの報復が始まりました。テロとの新しい戦争、自由を守る戦争、キリスト教とイスラム教の戦いなどといわれていますが、憎悪による解決はありません。炭疽菌による新しいテロ。世界中に益々不安が増大しています。日本の年号は平成。平和達成を願いつけたとの事。勇み足をせず平成を目指してほしいと思います。21世紀の10大ニュースの一つとして記録したいと思います。

 このような状況下ですが、盲人協会は変わらず精力的に活動を続けております。その様子をこのアイネット第4号で是非ご覧になって頂きたいと思います。

平成13年 11月





情報バリアフリーを前進させる活力を育てよう 松本俊吾




江戸川区主催「IT体験講習会」を機に、本会事務所にIT機器整備

 視覚障害者の情報バリアフリーを少しでもなくそうとの願いから、江戸川区盲人福祉協会では、かねてより江戸川区に「インターネット・メール対応講習会」を開くよう要請して来ました。その結果、去る9月11日から14日の4日間、江戸川区総合区民ホール307号室に於いて「IT体験教室」が実施されました。

 この講習は、パソコン操作が始めてのA班と、キーボード操作が何とかこなせるB班に分かれ行われました。A・B班共に定員5名で、本会からは8名の会員が受講しました。1回の講習は3時間で計12時間となっており、最終的にはインターネットやメールアクセスの習得まで出来る内容でした。

 私もB班で受講し、インストラクターの指導とサポートボランティアのご協力により、何とかローマ字入力によるキーボード操作が出来るようになりました。本会では、今回の「IT体験教室」を受講した方々や、講習を希望しながらやむをえず受講出来なかった会員のIT操作技術のフォローを目的に、かねてより新たに音声パソコン機器(インターネット・メールソフト及びスキャナーをセット)を事務所に設置する準備を進めてきました。

 その結果、江戸川区社会福祉協議会を始め各方面からのご支援もあって、9月18日(火)に、1セットではありますがIT機器の総ての機能が作動し、使用できるようになりました。


「IT講習会を受けての感想」

  ☆坂本芳夫さん
 インターネットなどをどういうふうにやるか、今日初めて体験しました。すごく面白かったです。キーボードの配列が自分の物と違うので少し戸惑いました。是非用意してやりたいと思います。

  ☆星野 勇さん
 今日、インターネットというのを初めて聞きました。昨夜アメリカで飛行機がビルにぶつかって炎上しましたが、そのことを伝える朝日新聞の朝刊が聞けたんです。何ですか、たくさん亡くなって何千人もケガしてるとか、そういうのをつぶさに聞けた事がよかったなと思いました。パソコンはいい機械だけど、いろいろ揃えると高くなるので費用の面で課題があります。

  ☆`島三郎さん
 まず大変面白いですね。熱中してしまい、時間のたつのも忘れちゃうくらいです。実用的な問題を別とすれば、皆さんが「オモチャみたいになっちゃって」というのがよくわかりました。大変びっくりする程の仕組みですね。
 講習を受けて良かったと思います。ぼくの場合は趣味と実益を兼ねて、Eメールぐらい出来るようになればいいなと思っています。

  ☆村井伊都子さん
 今までMS−DOSでいろいろやっていましたが、ウィンドーズは難しいと思います。メールは何とか出来そうですけど、ホームページがなかなか出来ません。機械によって操作が違いますので、自分のもっている機械で教わりたかったと思います。
 例えば、2000リーダーを持っている人、PCトーカーを持ってる人、と分けて講習を開いて頂ければ良かったなと思います。そんな企画でもっとIT講習会を増やして頂きたいと思います。

 ☆松田恵子さん
   皆さんと一緒に講習を受けることが出来て良かったです。
   一人で考えて行き詰まってしまう事も、皆さんの意見を聞いて突破していけるし、
   こういう機会を利用してスタート出来るといいなと思いました。




スポーツで健康づくり  冨澤 豊




第1回江戸川区視覚障害者卓球大会が開かれる

 第1回江戸川区視覚障害者卓球大会が9月6日(木)、午後1時半からグリーンパレスの4階ホールで、来賓に江戸川区役所から学習スポーツ振興課の長田課長、障害福祉課の田中課長を迎えて、晴れやかに開催されました。開会式に続いて、江戸川区盲人福祉協会の松本会長と来賓による始球式が行われ、優勝を目指して熱戦が開始されました。

 試合は11点制の3セットマッチで行われ、予選より、北沢さんが松本会長を2−0のストレートで破った他、有馬さんが小野塚さんを接戦の末、2−1で勝利する等の好ゲームが展開されました。この後、有馬さんは準決勝まで勝ち進み大健闘されました。

 準決勝第1試合では、冨澤が成田さんを2−0で破り、第2試合では坂本さんが有馬さんを2−0で降し、決勝へと進出しました。決勝戦は、坂本さんが、冨澤に第1セットを先取されましたが、第2、第3セットを連続して取り、栄えある第1回の優勝に輝きました。閉会式で、準優勝者には銀メダルが贈られ、優勝した南小岩の坂本芳夫さんには、金メダルに加えてアンチモン製で外側が緑色に塗られ、内側は黄金色に輝いて重量感のある優勝杯が授与されました。


第1回水泳教室を開催

 第1回水泳教室が10月13日(土)、午前10時から菅原橋の総合体育館プールで開催されました。水泳の指導員に、大橋幸江(さちえ)さん、北条千代子さんのお二人をお願いして、松本会長を含む9名の会員を2グループに分けて指導をして頂きました。はじめに準備体操を行い、プールの中に入り、全員で水の中を歩いた後、2グループに分かれて、それぞれの指導員の指導が始まりました。Aグループは、呼吸の仕方、ビート板を用いての足の使い方から始めました。Bグループは、水の中での歩き方から始めました。

参加者は、 松本 俊吾   星野 勇    小野塚耕吉
       長谷川とくよ  太田智満子  原口 康博
       橋谷 道子   坂本 幸枝   冨澤の9名でした。

 今回は、参加した皆さんが、きちんとした水泳の指導を受けるのは初めてという方が大半だったため、水泳の基本から分かりやすく教わることができて、とても良かったというお話を終了後に伺いました。 この水泳教室は、菅原橋の総合体育館で、10月、11月の第2・4土曜日の午前に全4回行われ、今年度は終了となりますが、来年度も要望がありましたら、継続して行っていきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願い致します。水泳教室開催にご尽力頂いた区役所、総合体育館、指導員等の関係者の方々に厚く御礼申し上げます。




区内の視覚障害者の自立と社会参加を! 松本俊吾




平成13年度・本会と江戸川区各部との懇談会報告

 厳しい暑さが続いていた7月から8月にかけて、視覚障害者の自立と社会参加及び地域に於ける福祉を一層前進させるため、本会と江戸川区各部との平成13年度懇談会が例年通り開かれました。本号では、4項目にまとめました多田区長宛要望事項につきまして、4回の各部との意見交換の内容を要約し、会員の皆様に報告することにします。


@福祉部との懇談会

 日時・会場 7月27日(金)  午前11時〜12時 江戸川区役所会議室
 出 席 者 高崎福祉部長ほか  松本・小松・北沢・小野塚・`島

【内容】

 高崎福祉部長・田中障害者福祉課長にご出席頂き、区内の視覚障害者の福祉に関わる問題や、本会の活動のあり方や今後の取り組みについて話し合いました。中でも、平成15年から障害者施策の一部が介護支援費制度に移行することから、会員の生活に直結するホームヘルパーの派遣や、区内の特別養護老人ホームへの入所等について、30分位の時間をかけ意見交換を行いました。

 高崎部長からは「具体的事例があれば是非出してほしい」とのお話でした。ガイドヘルパー制度は、視覚障害者の自立にとって最も大切な制度であることから、適応範囲の拡大について行事・研修・音楽鑑賞等、地域に生活する視覚障害者の立場から意見を述べ、個々のケースについて円滑に適用が計られるよう要請しました。

 また介助研修会についても、現在の方式を続けて行うようお願いしました。小松副会長からは「福祉バス助成制度の年2回適用について検討してほしい」との意見も出ました。北沢副会長からは「本会には高齢者が多いので、施設入所に出来る限りの配慮をしてほしい」との発言がありました。本会では今後共自宅介護や施設入所について、話し合いの機会を多く設けて頂けるよう、皆さんのご意見をお聞きしながら、障害者福祉の一層の向上を目標に、要請活動を続けたいと思います。


A土木部との懇談会

 日時・会場 8月1日(水) 午後2時〜3時30分
         江戸川区第2庁舎会議室
 出 席 者 倉嶋土木部長他  伊藤・坂本・松本・北沢・小野塚・藤田

【内容】

 「道との触れあい月間」に合わせ、毎年土木部の各担当者、多数の職員の方々にご出席頂き、点・線ブロック・音声誘導装置等、視覚障害者の外出時の安全施策について有意義な意見交換が本年も行われました。伊藤安全対策部長の司会で意見交換は進行し、倉嶋部長からは「視覚障害者の意見を良く聞き、区内の安全施策に生かしたい」との主旨の挨拶がありました。高井計画課長・施設工事担当者からは「バス停のグリーンゾーン(安全地帯)を両3年の内に整備したい」との話がありました。

 これは江戸川方式として、他区に先駆けバス停の点ブロック等の整備がなされることになり、視覚障害者や高齢者の外出時の安全確保が大きく前進することに繋がり、感謝の気持ちで一杯でした。また音声誘導装置について、適用を広げ「郵便局周囲についても検討したい」とのことでした。このほか駅前周囲の放置自転車の取り締まりや、区内を走る鉄道駅構内エレベーターの整備についても、江戸川区から働きかけをしたいとのお話でした。

 土木部の職員の方々には、具体的危険個所の改善について問題点を個々に詳しく聞き取って頂き、早期改良・改善をお約束頂きました。会員の皆さんの毎日利用される公共施設周囲や交差点で危険個所等ありましたら、是非ご連絡下さい。


B広報課懇談会

 日時・会場 8月28日(火) 午後2時30分〜3時30分
        江戸川区役所内教育委員会会議室
 出 席 者 福原編集係長他  松本・小松・北沢・小野塚

【内容】

 本会事務所にて、平成11年から発受を行って来ました「声の広報えどがわ」のダビング発受作業の現況を説明し、本会が受託後に新たに40名の視覚障害者のテープ発送申込みがあったことや、ダビング機器のメンテナンスの必要性等について私からお話させて頂き、今後の支援を要請しました。

 このほか、声の便り「みんな友だち」の発送形態について、事務所での本会テープ発受との兼ね合いから、トラブル防止を第一に検討をお願いしました。さらに点字広報について、レイアウトに余裕を持って編集して頂くなど、読みやすい方法について相互に意見を出し合い、より良い広報の点字書になるよう話し合いました。広報課懇談会は、例年になく有意義な意見交換となりました。


C教育委員会・区図書館懇談会

 日 時 8月28日(火) 午後3時30分〜4時30分   会場はBに同じ
 出席者 長田学習スポーツ振興課長・吉田中央図書館長他 本会Bに同じ

【内容】

 初めに本年3月、グリーンパレス4Fホールに盲人卓球台が江戸川区のご配慮により整備され、月2〜3回の卓球の練習が出来るようになったことについて、長田課長に感謝の意を伝えました。そして、9月6日(木)の第1回卓球大会の審判が見つからず苦労していることをご理解頂き、課長から「当日区内の卓球連盟等関係者に試合を見に来て頂けるよう連絡を取ってみたい」と、大変有り難い回答がありました。

 このほかのフロアーバレーボール・スティックボール等、視覚障害者スポーツの普及活動に協力を要請しました。一方、区内の図書館に於ける視覚障害者のための対面朗読室の活用や、CD・テープ図書・拡大文字図書・点字図書の蔵書を引き続き進めたいとの吉田中央図書館長のお話がまずありました。私からは、点訳・朗読ボランティアの養成をボランティアセンターと連携を取って継続し行うよう要請しました。また、昨今のIT時代に乗り遅れないよう、バリアフリーを目標とする中央図書館に音声ソフト内蔵のパソコン機器を整備し、図書館に足を運べばどんな本でもすぐ読めるシステムを作ってほしいと要望しました。吉田館長からは、早急に検討してみたいとのお話でしたので、本会ではこの件の話し合いを継続したいと考えています。

 尚、同日午後1時30分よりグリーンパレス1階の区民公社にて、及川次長・土屋総合体育館長と話し合い、江戸川区総合体育館を会場に、10月、11月の第2・4 土曜日の午前に、指導員による水泳教室を開くことになりましたので、併せ会員の皆様に報告しておきます。

  江戸川区ホームページ




交通バリアフリー   伊藤 茂




鉄道の駅構内

 近年バリアフリーという言葉がよく聞かれます。バリアフリーとは自由な障壁と訳されているようです。すなわち、バリアフリーとは高齢者や障害者が外出する時などに、健常者と同じように安全かつ安心しあらゆる交通機関を利用して、公共施設をはじめ色々な場所へ出かけられるようにする運動の標語であります。バリア(障壁又は障害物)と言いましても現代社会には色々なバリアがあります。大きく分けると、心のバリアと物のバリアがあります。また、物のバリアにもいくつかあります。今回は、交通バリアフリーの中でも最大の交通機関である鉄道の駅構内のバリアフリーについて考えてみます。

 人間にはそれぞれの身体的条件がありますが、ここでは全盲の私が駅構内を単独歩行する時に遭遇するバリアについて述べてみます。現在江戸川区内には5本の鉄道が通っています。そして、区内には合計12の駅があります。南側からみてみますと

 JR京葉線(1駅)
 営団地下鉄東西線(2駅)
 都営地下鉄新宿線(5駅 東大島駅も含む)
 JR総武線(3駅 新小岩駅も含む)
 私鉄京成電鉄(2駅)
があります。全ての駅の情況を把握出来ている訳ではありませんが、現在12駅においてエレベーターまたはエスカレーターが設置もしくは設置中のようです。JR京葉線がまだのようです。私達視覚障害者にとってどのような事物がバリアになっているのか、駅構内におけるところの安全確認点字ブロックと位置確認誘導線ブロックの意味、エレベーターの設置場所、エスカレーターの設置方法、ホームドアの設置意義について述べてみます。

1)安全確認点字ブロックと位置確認誘導線ブロックについて
 視覚障害者用の黄色いブロックについては、すでに多くの方々に認識していただいていると思います。しかしながら、これには2種類があることはあまり知られていないようです。このブロックは丸いものと細長いものがあります。丸いブロックを安全確認点字ブロック(通称点ブロ)と細長い物を位置確認誘導線ブロック(通称線ブロ)と呼んでおります。点ブロはホームの前後や、ホームと電車の軌道との間や、階段の上や下などに危険を知らせる意味で設置されております。これである程度安全が確保できます。

 線ブロをたどって行くことによって券売機や改札口などの目的の場所に行けるようになっております。またこの線ブロは位置を確認するためにも必要なものです。例えば、電車の乗車口が確認出来るようにその前に敷設されていたり、ホーム上では階段のところから3メートルくらいのところに真横に敷設されており、その線ブロから階段に向かって直角に線ブロが敷設してあり、階段が解りやすくなっております。

 しかしながら、私達全盲の人間がホーム上を歩行する時は、ホームの端に敷設してある点ブロの内側を歩行することになります。[島型ホーム]の中央を歩行すると、駅事務所・ベンチ・売店・案内板などにぶつかります。また、[片側ホーム]の場合は壁側を歩行すると安全に歩行が出来ますが、やはりベンチや他の事物が置かれております。それでも線路側を歩行するよりずっと安心して歩行出来ます。

 余談になりますが、駅前や街中に敷設されてある点ブロ・線ブロの上に自転車や看板などの諸物が置かれておりますと、私達視覚障害者にとっては大変歩行しにくいし危険でもあります。放置自転車・諸物を置かぬよう、ご理解とご協力をよろしくお願い申しあげます。




四万温泉  徒歩訓練旅行




 去る6月13日(水)・14日(木)に徒歩訓練旅行で群馬県の四万温泉に行って参りました。残念ながら2日目は雨になってしまい、白根山などへも行く予定でしたが、あきらめるという結果になりました。そこで参加された会員の皆さんに感想などを聞いてみましたので、ご覧になって下さい。


 ☆ S:今回は旅館に着いてからものんびり出来て、それが一番楽かなと思います。
     翌日雨で白根火口に登れなかったのが残念です。来年は少し高い山・高原
     みたいなところがいいですね。

 ★ H:小布施での昼食の栗御飯がとてもおいしかったです。
 ☆ O:バスガイドさんのおしゃべりがとても楽しくてよかったです。
 ★ M:ボランティアの皆様、大変お世話になりました。

 ☆ N:ホテルでいろいろな種類の温泉を楽しむことが出来よかったです。
     炭泥石鹸というのが置いてあり桧の香りがして、とても気に入りました。
     どこの温泉にも置いてあるのでしょうか。


★小松さん(幹事)

 今年の徒歩訓練旅行・四万温泉の旅、お楽しみ頂けましたでしょうか。早めにホテル到着、そして朝はゆっくり出発という少し余裕を持った行程と致しましたが、皆様のご感想・ご希望をお伺いしたいと思います。皆様のご協力そして多くのご寄付に感謝申し上げます。


楽しいバスガイドさんの小話

 ある大きなホテルにお日様とお月様と雷様が泊まったそうです。夜が過ぎて朝になり雷が目を覚ますと、お日様もお月様ももう寝床にはいません。驚いてフロントに行って「おいおい、わしと一緒に泊まっていたお日様とお月様の姿が見えないんだが知らないかい」「あっ、これはこれは雷様、おはようございます。お探しはお日様とお月様ですか、先程お発ちになりましたよ」「なるほど月日のたつのは、早いなあ」「ところで雷様、お日様とお月様はお発ちになりましたが、雷様は何時頃お発ちになりますか」「そうだなあ、私は夕立としよう」

四万温泉ホームページ




【ボランティア団体紹介】 第3回 音訳ボランティア「風の会」




 視覚障害の方たちが、私たちのテープを楽しく聴けるように。そのためには、聴く人の身になって、その人が目の前にいるように、はっきりと丁寧に依頼された本を家でテープに吹きこむ。なぜか今日はいい声が出る。充分な下読みのかいがあってか、トチリもなしで2頁以上読めた。絶好調!さて聴き直し。ところが、無音。アレ!なんで?録音ボタンを押してなかった。また始めからやり直し。すると宅急便のピンポーン、マンションのセールス電話に邪魔される。

 子供たちを育てる手が離れて少しは社会にお返しがしたい。もともと本が好きだったからと軽い気持で首をつっこんだ音訳初級講座。「お綾や親におあやまりなさい」が、「おややおやにおややまりなさい」というていたらく。練習すればするほど難しくなるのはどの世界でも同じことと悟る。それでもテープが出来上り依頼された方から「ありがとう。とても聴きやすかったですよ」と喜ばれて舞い上がる。

 盲人福祉協会の交流会で「始めまして」とごあいさつしたら、「ああ、区議会だよりで聴き慣れている声の方ですね」と言われて心の底から喜びを感じる。「風の会」のメンバーの中には、対面朗読で料理の本を読んでいるうちに実際に料理のレパートリーが増えて家族に喜ばれた方。短歌を注文されてついに自分も短歌の講座に入って歌を詠むようになった方。英字新聞を読み、手紙を英訳しているうち学生気分で勉強を再開した人。人様のお役に立てるかと始めたものが、今ではすっかり私たち自身の喜びや生きがいになっています。初級講座を終えた人だけで手さぐりで結成した「風の会」も4年になろうとしています。

 皆様からのお声が返ってくるのが何よりの喜びです。たとえお一人でも私たちの声を待っている方がいる限り、私たちは大張り切りで誤読のない聴きやすいテープを作ろうと努力いたします。どうぞお気軽にこんな物を読んで欲しいとおっしゃって下さい。会員18名はそろってお待ちしています。また図書館にも何冊分かのテープがありますので、試しに聴いていただけたらと思います。




新聞リーディングサービス




目の不自由な方や小さな文字が読みにくい方に電話で新聞をお読みします

 「ゆいの会」は視覚障害者に電話を通して新聞を朗読するボランティアグループです。1985年1月、NTTの社会貢献活動の先駆けとして発足しました。視覚障害の方々に少しでもお役に立ちたいと無から始めたボランティアは、むしろ盲人の方から教わることが多く、新しい発見と感動の毎日です。
共に助け合い、励ましあい、豊かな心を育てようという「結いの精神」が着実に根付き、17年の歳月が流れました。「ゆいの会」の会員は盲人の方々に優しさと活力を頂戴しながら、新聞リーディングを生き甲斐としています。

サービス内容
☆ 朝日、毎日、読売、産経、日経、東京新聞の朝夕刊の中からお好きな記事をお読みします。
☆ 各種説明書、手紙、お知らせなどFAXで送っていただいた文書をお読みします。
☆ 文字や単語、熟語、季語など辞書を調べ、その内容をお読みします。
  受付電話番号     TEL 03−3365−2000
                FAX 03−3360−2000
   受付時間       月〜金曜 午前10時 〜 午後4時まで
               (但し 祝日、新聞休刊日、年末年始は除く)




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.かんたんおいしいクッキング


 ☆今回は会員の有馬妙子さんより、おいしいカレーのレシピを教えて頂きました。材料などを聞いているだけで、是非食べて見たいなと思う程です。

カレー

材料(4人分)
  タマネギ3個 人参大1本 ベーコン2〜3枚
  牛すね肉400〜500g  にんにく少々 ビーフコンソメ2個
  ハチミツ大サジ1 ローレル1枚    根生姜少々
  リンゴ1個 バナナ1本 キウィフルーツ1個
  カレールー(いつも使っているものでよい)カレー粉茶サジ1

作り方

 (1)厚みのある鍋にサラダ油を熱し、タマネギ1個の半分の薄切りと、にんにくの薄切り、
    ベーコンの薄切りを1cmくらいに切ったものを、弱火で20分くらい炒めます。
 (2)人参・すね肉を適当に切ったものを加えてさらに炒めます。
 (3)いつも作るだけの水を入れます。ローレル1枚・ビーフコンソメ・ハチミツと根生姜を
    加えて1時間くらい弱火で煮ます。
 (4)残りのタマネギとカレー粉を入れ、リンゴ・バナナ・キウィフルーツを好みの大きさに
    切って加えてしばらく煮ます。
 (5)最後にカレールーを入れてトロミが付くまでさらに弱火で煮ます。
(カレールーはペーパータオルなどに包み、細かくしてから入れると、むらが出来ずによく溶けます。最初から最後まで弱火でやるのがコツです。何回でも作ってご自分の好みに仕上げていって下さい。 有馬妙子)


2.電子レンジでひとくふう

〈温めなおしのこつ〉 600ワットのレンジを使用
冷凍と冷蔵では加熱時間が違います。「冷凍は冷蔵の約2倍の加熱時間」を目安に覚えて。この法則は、どのおかずにもあてはまります。

 ☆煮物:ひじきや切り干し大根など水分の少ない煮物は、1人分(100g)につき大さじ1の
  水を加えふたをして。冷蔵のもので1分、冷凍で2分。
 ☆ご飯:茶碗ごとすっかり冷えたご飯。霧吹きをシュッとひとふきし、
  ふんわりとラップをかけて、1分20秒チン。冷凍ご飯は倍の2分40秒で。
  冷凍ご飯は加熱途中で混ぜた方がベターです。
 ☆焼き餃子:焼き目を上にするのがポイントです。
  基本通りに耐熱の器の回りに餃子を等間隔に並べて。
  100gにつき冷蔵で1分、冷凍で2分。
 ☆肉まん:できたての口あたりを再現したい肉まんは、水にくぐらせ耐熱の器に乗せて
  ふたをして冷蔵で40秒、冷凍で1分20秒。


3.便利グッズの紹介

ピタットレー(お盆)
  コップやお皿など食器類を乗せて傾けても食器が滑らないお盆です。
  特殊加工されています。
     大きさ:45cm×35cm×2cm  重さ:400g
     価 格:2800円(税込み)


音声式血圧計
  バンドを腕にはめ、ボタンを押すだけでOK。
  最高血圧、最低血圧、脈拍数を音声で2回教えてくれます。
     価格:15000円(税込み)

  日本盲人会連合用具購買所 電話  03-3200-0011(代表)

日盲連用具購買所ホームページ





しまなみ海道 夢の100kmを走る 和田 彰



宣誓

 世界平和発進の地広島の夏空の下、我々選手一同は日頃の訓練の成果を発揮し、瀬戸内海の風光に親しみ、島の人達の温情に接し、福山城から愛媛今治城へ6つの島を走破し、100kmを完走すべく精一杯走りぬくことを誓います。

平成13年6月3日 選手代表 JBMA日本盲人マラソン協会
東京支部長 和田 彰

 これは実際したものではありませんが、私の100kmマラソンに対する心意気を表わしました。さて、白々と夜の明けた午前5時、福山城の広場からスタートする。約530名である。私は妻の伴走で走り出す。鈴をつけた人が走りぬけ鈴の音が遠ざかってゆく。ゆっくりしたペースなので後方より続く。10km位までは、線となって走る。うぐいすや鳥の声がにぎやかだ。トンネルをいくつか通りぬけ、やがて最初の橋、尾道大橋を渡り向島(むこうじま)につく。瀬戸内海へふみだした。

 25km地点のエイドステーションに着く。私を知ってくれているボランティアの一団が大歓声で迎えてくれた。朝飯がわりのウドンがうまい。因島大橋を渡る潮風が気持ちよい。30km地点を通過する。時間は10時頃である。もうランナーは点となってまばらである。暑さもだんだん加わってくる。アイスキャンディを買って口にしながら走る。サポートとして島田、斉藤両君が自動車で応援してついてくれ、飲料水と氷を補給してくれる。妻の身体が不調になった。

 40kmからの生口橋(いくちばし)へ渡るだらだら坂がきつい。ここは歩く。ただ我慢である。やがて遠くに見えていた生口橋を渡り、ホッと一息入れてサポートの水を飲む。もう少しで50km地点の海洋センターのエイドステーションである。走っているスピード感はまったくない。エイドステーションでは、バナナ・トマトが口にうまい。パンやおにぎりは食べる気がしない。ただ水を飲むばかりで、50km地点では午後2時30分である。予定より2時間オーバーしている。妻の疲労が激しい。走る気力がない。私はあせるが如何ともしがたい。私は一瞬このレースはここで終わるのかなーと不安な気持ちになる。

 55km地点でサポート隊に出会う。妻のリタイヤを告げると島田君が伴走を引き受けてくれた。すぐ走る用意ができていた。私は走る気力を取り戻した。今度は自分の走力を信じて走るしかない。足取りも軽く、多田羅(たたら)大橋を渡り大三島(おおみしま)に入る。大三島のエイドステーションは腰掛けを用意し、冷たいタオルを出してくれた。生き返る思いだ。波の音を聞きつつ走る。スピードは落ちない。大三島橋を渡り、伯方島(はかたじま)に入る。

 伯方島は塩の名産地である。橋の下のエイドステーションで歓待を受ける。塩をなめ、塩あめをもらう。走る元気が出る。足は私の意志と関係なく軽く走っている。70km地点を午後7時頃通過する。ここからは未知の距離に入る。口に含む氷と汗を飛ばす心地よい風が私を助ける。伯方大島大橋を快走して渡る。最後の島である大島に来た。80Km地点、午後9時に通過する。もう暗い。

 私の後に走るランナーは打ち切られた。私がラストランナーとなる。私のシューズの蛍光色が暗闇の中に弧を描いて走る。走力は落ちていない。長い登り坂を苦しみながらも走り、下りに入る。スピードは落とさないようにする。エイドステーションに着く。約85km地点。ミニトマトがうまい。温かいウーロン茶が冷えた身体を暖める。島の人と話をする。身体も心も暖まる。手を振り別れを告げる。最後の橋、来島(くるしま)海峡橋に来る。高さ30m位の階段を登る。もう制限時間は午後9時で終わっている。
私のためにエイドステーションの人が待っていてくれている。感謝の思いで走るしかないと走力を上げる。橋の上では月が照り、島々は闇の中に眠る。汽笛が鳴る。心地よい風が私を包む。ここは、三つの橋が連結され全長4km程である。ヘッドランプと懐中電灯、そして背中には光尾灯が光る。そして、後走自転車の2人が私を見守る。

 90km地点を11時、通過する。やがて愛媛県今治市に入る。エイドステーションで話をする。私を見て感銘を受け、走る気を起こした人もいる。町に入ると風は止まり、道は舗装中で足元が悪い。信号もある。だが、もうゴールまでわずかだ。ゴール地点では、関係者スタッフ一同が今や遅しと待っている。伴走の島田君は第1回で走っているので、道順を迷わずに走ってくれる。力強い味方だ。ゴール500m手前で妻と伴走を替わる。
そして並走して今治城のゴールに、ありがとうの声を大きく手を振り、みんなの歓声の中にゴールインした。時間は6月4日真夜中の0時33分である。全員で記念写真を撮ってもらう。私の長い100kmマラソンは19時間33分で終わった。

 これは瀬戸内海の風光明媚と人情豊かな応援、そして最後まで私の完走を期待して気配りをしてくれた海宝(かいほう)実行委員長をはじめスタッフの協力に負うものである。ただ感謝と感激の100kmであった。今年は、私の夢である100kmマラソンを実現した私のマラソンライフ最高の年である。みなさんも100kmマラソンを走りませんか。




納涼懇談カラオケ大会及び区民祭りバザー事業に参加して


小松栄次

納涼懇談カラオケ大会

 今年の夏は記録的な猛暑で、また残暑も厳しい8月25日(土)、夏の恒例行事「納涼懇談カラオケ大会」が行われました。今年は瑞江会館から総合文化センター2階の会議室に変わりました。初めての会場で戸惑われたことと思います。そんなわけで準備も少し手間取ってしまいましたが、広さも余裕があり今後の行事に利用出来ると思います。

 参加者はお客様を含め80名で、お酒も入り和気あいあいの楽しい1日を過ごしました。顧問の田島和明先生から、この度の都議会選挙での本会関係者の支援に感謝の言葉がありました。(見事当選の一同拍手)


《懇談会》

 この度のオーストラリア親善訪問の成果について、松本会長が、ゴスフォード市長さんの歓迎ぶり、訪問団の一致協力した親善を強調され、今後の継続のための皆さんの協力と次の世代の若手の皆さんに期待したいと結ばれました。


《カラオケ大会》

 演歌あり、民謡あり、手拍子、拍手で大いに盛り上がりました。司会の岡畠さん、藤田さん、ご苦労様。また、カラオケ係りのボランティアの深町さん、有り難うございました。そして、いつもながら手際の良いヘルパーさん達のお手伝いに感謝いたします。


区民祭りバザー事業

 暖かい日差しと秋色の風が心地よい10月7日(日)区民祭りが行われました。 都立篠崎公園のライフアップ広場がバザー会場で、20を超えるテントが立ち並びました。あらかじめくじ引きによって割り当てられたテントに、朝8時前には搬入も終え、商品も配置し準備OK。目玉商品を探して早くもちらほらお客様も見え始めました。22名の我がスタッフは8回目のバザー参加で慣れてきたこともあって、みんなそれぞれの持ち場で活動開始。

 松本会長・小野塚さん・柏谷さんが手製のメガホンで呼び込み。山口さんが黙々と空き箱の片付け。牛久さんは初めてながら販売に。北沢さんと私はお金の係り。お昼頃は人出もピークで、おにぎり・弁当もそこそこに交代で販売に精を出します。激励に見えた会員やヘルパーさんも手伝ってくれました。金子 勇さんの声が聞こえなくて残念。早く元気な声、聞かせてね。

 4時ごろにはほぼ完売し閉店しました。不景気の中、昨年を上回る売上げとなりました。これもバザー品を提供された会員やヘルパーの皆様、そして回収、値付け、販売、後始末とボランティアで奉仕して下さいました賛助会員、いつもお手伝い頂いているヘルパー、家族の方々のお陰と頭が下がります。本当に有難うございました。


速報 三橋竹志さん、福祉大会で3位入賞!

 去る10月24日(水)、足立区西新井で第33回東京都盲人福祉大会が行われました。午後の芸能コンクールには、小岩の三橋竹志さんが江戸川区を代表して出場し、北島三郎の『橋』を熱唱。客席の参加者も、どこの区にも負けない応援で盛り上げ、三橋さんは見事3位に入賞しました。本当におめでとうございます。




えどもう歌壇




選評:短歌会「冬潮」主幹 松原信孝先生
(掲載順不同)


〈延原光子さんの短歌〉

  原作  「江戸川を終のすみかと戻り来て 障害仲間と区歌をうたえり」
  添削  「終(つい)の住処(すみか)と決めて戻り来し江戸川区に 身障者仲間と        区歌を唱えり」

(評)よく纏まっている作品で、このままでも採用できる作品です。ただ、初句の「江戸川に」から「終のすみか」とあるところが、作歌する意識の中に「江戸川」即「江戸川区」という形で詠まれているので、不自然な感じはないように思えるが最後の「区歌」と噛合わないのではと思っています。上句は字余りでも「終のすみかと決めて戻り来し江戸川区に」としてもよいかと思いました。添削ように作り変えてもよいでしょう。


〈工藤博史さんの短歌〉

  原作  「走りさるマラソン人(びと)のあと行けば 秋風わたり江戸川の空」
  添削  「マラソン人(びと)走り去りたるあと行けば 江戸川の街に秋の風吹く」

(評)素材的にはよい作品です。秋にふさわしいと思いますが、全体に語句の斡旋がありますと、作品に血がかようように思いますので、初句は「マラソン人」とされて、それから「走り去りたる」と続けられるとよいでしょう。「江戸川の街に秋の風吹く」とされますと、マラソン人の健康そのものが風を呼び寄せたような錯覚を感じさせ、よい作品になるでしょう。


〈長谷川とくよさんの短歌〉

  原作  「こんなにも愉しきものか水の中 ウォーキングするつま先立ちて」
  添削  「こんなにも愉しきものか初めての 水中ウォーキングせり爪先立ちて」

(評)素直に喜びを歌いあげていてよいと思いました。一首の中に「初めて」という語をいれますと、より感動が深まるのではと思い、このようにしてみました。


〈伊藤 茂さんの短歌〉

  原作  「ふしぎかなまるい地球のきた(北)みなみ(南) 春秋もまた逆なり」
  添削  「不思議なる地球の丸さ春秋も 北も南も逆になりけり」

(評)最初に「ふしぎかな」と歌い、次に「まるい地球」とありますが、二句目は「地球の丸さ」としますと、それ以下が歌いやすくなるのではと思い、このようにしました。よくなると思います。


〈神田香子さんの短歌〉

  原作  「しあわせの坂道登る二人連れ 仲良く子等を育てゆくかな」
  添削  「しあわせの坂道登り子育てを 仲良く二人連れにて励む」

(評)一首から、作者の気持ちのよくわかる作品ですが、一首の核になるものがやや欠けているように思います。「二人連れ」は三句目でなく、四・五句目に据え、「子育て」を三句目に置くとよいでしょう。


      えどもう歌壇では皆様の投稿をお待ちしております。




訃報 村谷昌弘さんご逝去




 日本盲人会連合名誉会長で本会顧問の村谷昌弘前日盲連会長(江戸川区船堀3丁目)は、新宿区戸山町の国立国際医療センターにて入院加療中のところ、去る9月8日午前0時12分、薬石効なく、大腸癌のため永眠されました。享年80歳でした。
 故村谷昌弘先生は、太平洋戦争末期のインパール作戦に従軍中、戦傷で失明(1944年)。戦後、逆境の中から立ち上がり、昭和23年(1948年)8月の日盲連結成に参加。以来、常に日盲連活動のリーダーとして視覚障害者運動の先頭に立ち、盲人の職業である三療による職業的自立は言うに及ばず、障害者福祉の向上に多大の功績を残されました。

 昨年3月に勇退されるまで、20年間、日盲連会長・日本身体障害者団体連合会会長等多くの要職を歴任。1988年に藍綬褒章、1991年には勲三等旭日中綬賞を受賞。現日本盲人福祉委員会理事長。平成11年4月からは、江戸川区盲人福祉協会の顧問として、力強い張りのある声で激励・御指導頂きました。ここに謹んで村谷前日盲連会長のご逝去を悼み、ご冥福をお祈り致しますと共に、改めて会員の皆様に御報告申し上げます。




編集後記




 今年は例年になく季節の移り変わりが早い様で、夏から一挙に秋になりました。秋といえば芸術の秋・食欲の秋・スポーツの秋といろいろありますが、和田さんの100キロマラソンをはじめ盲人卓球や水泳など私達もスポーツの秋を楽しんでいます。

 さて、IT講習会も開かれ事務所にも待望のパソコンが入りました。是非、今後ともパソコンを通じて色々な方達との交流を深めて行きたいと思います。このたび、皆様の投稿の御協力のお蔭を持ちまして「アイネット4号」が出来上がり編集員一同ホッとしているところです。

 また、9月11日の同時多発テロから起きた戦争が早く終結し、皆なが平和に暮せる様になります事、そして日本では、狂牛病問題が早く解決して安心して牛肉が食べられる様になります事を祈りつつ、編集後記とさせて頂きます。 (T)



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