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もくじ
巻頭言

平成28年度 第32回 文化祭

平成28年度江戸川区各部意見交換会報告

  T 危機管理室意見交換会

  U 福祉部懇談会

  V 土木部・区内三警察署意見交換会

  W 広報課意見交換会

  X 区立図書館意見交換会

  Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会

防災訓練

視覚障害者向け講演会報告

障害者差別解消法にいう「合理的配慮」とガイドヘルプについて

平成28年度月例会報告

  えどもサロン

福耳通信(江戸川区立中央図書館より)

納涼懇談カラオケ大会報告

上諏訪温泉と真田丸の歴史を訪ねて

  ひとことインタビュー

城東ブロック諸行事 江戸川会員大奮闘!!

  女性部だより

  第13回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会優勝

  城東ブロック・都盲 カラオケ大会

故小谷ひさ様、故田清江様を偲ぶ

電化製品「電子レンジを求めて」

文学さんぽ

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

  1.簡単おいしいクッキング

  2.便利グッズの紹介

えどもう歌壇

編集後記




巻頭言


            小野塚 耕吉


 今年の富士山の初冠雪は10月26日に観測された。例年に比べ26日遅いという。いよいよ夏の喧騒から開放され厳寒の世界に入る。この富士山に思いを残し一人の女性が散った。世界最高峰エベレストに世界で初めて登頂に成功した女性、登山家田部井淳子さんが10月20日亡くなられた。

 福島県出身の田部井さんは5年前から毎夏「震災復興を担う若者に自信と勇気を持ってもらいたい」と、東日本大震災被災地の高校生を連れて富士山に登っていた。5回目の今年7月27日の富士登山には、病院から「外泊」で駆けつけている。かなり体調が悪く、手を引かれ喘ぎながらも7合目まで登り「苦しくても一歩一歩登れば必ず日本一の頂にたどり着ける」と同行の高校生を励ましていた。そんなドキュメンタリー番組を見た。この登山が7大陸の最高峰を制覇した田部井さんの最後の登山となってしまった。

 小学生のときに安達太良山に登ったのが山登りの始まりという。昭和37年に昭和女子大を卒業してからアルピニストを目指し、社会人山岳会に入る。谷川岳や日本アルプスなどで岩登りや冬山の訓練を積む。昭和44年「女子だけで海外遠征を」と女子登攀クラブを設立。昭和50年にエベレスト日本女子登山隊に参加。ネパールからアタック。登攀隊長としてシェルパーと二人で5月16日ついにエベレストの頂上に立った。その後17年をかけて女性初の7大陸最高峰制覇を達成する。かたわら環境問題にも取り組み、国内外で清掃登山や植林などの活動を続けた。平成24年に腹膜ガンと診断され余命3ヶ月といわれる。5度の手術に耐えたが77歳の幕を閉じた。

 「目標を持ったら必ずやり遂げる強い精神力」「いつも前向きに生きる人」「明るく心遣いができる人」と知人は言う。富士登山については「あと10年続け、1000人の高校生を登らせたい」と望んでいた。わたしは田部井淳子さんの生き様にいたく感銘しました。忘れられない人となりました。

 さて本号では7月・8月に行われた福祉部との懇談会、土木部や図書館などとの意見交換会の詳しい報告が行なわれております。ほかに真田の上田城・諏訪湖遊覧一泊旅行、城東ブロック行事の記事など盛りだくさんです。お楽しみください。




NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会


平成28年度 第32回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・出前ボランティア活動部会
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川

日時 : 平成28年11月23日(祝日) 午前10時〜午後4時
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132-0025 江戸川区松江7-5-12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午前9時30分より(1階ホール前)


《プログラム》

【午前の部 10時〜12時】  午前の部は会員外の区内視覚障害者も参加

1 開会の辞 … 住山浩子                (10:00〜10:05)

2 文化講演(区視覚障害者向け講演会を兼ねる)       (10:05〜11:15)
    演題 … 視覚障がいと暮らし ─他者との関わりから出来ること─
    講師 … 益子 徹 (NPO法人 Inclusive Fellowship Promotion)

3 朗読2題 … 音訳ボランティア            (11:15〜11:50)
 @ 江戸昔話「生きている人形」 学習研究社
   朗読:大澤充二・菊地恭子・荒 雅恵・五十嵐恭子・櫻井洋子
                      (音訳ボランティア風の会)
 A 「濃紺」 幸田 文著        朗読:茅場明子(音訳百舌の会)
4 短歌発表 … 披講  青木悦子(音訳百舌の会)     (11:50〜12:00)

5 来賓・ボランティアグループ代表 テーブルスピーチ   (12:00〜12:15)
【休憩 12時15分〜13時】


【午後の部 13時〜16時】


6 式典  『多田区長さんと共に心と文化のハーモニー』   (13:00〜13:50)
   @ 区歌斉唱         A 歓迎の言葉 … 松本俊吾
   B 多田区長祝辞       C 感謝状贈呈 … 伊藤金四郎様
   D 花束贈呈 … 井草恵子  E 福本区議会議長並びに来賓祝辞
   F 来賓紹介と祝電披露    G 乾杯 … 城谷直人
【休憩懇談 10分】


7 文化クラブ発表          (14:00〜14:50)

   @ フォークダンス・カトレア
       演目 … サイド・バイ・サイド  まりと殿さま
       指導 … 高津容子先生他

   A 民謡・若竹
       演目 … 郡上節  秋田大黒舞
       指導・三味線 … 熊田 實先生

   B コーラス・若草
       曲目 … もずが枯れ木で  おお牧場はみどり  あざみの歌
       指導・ピアノ … 須賀妙子先生

   C 魅惑の社交ダンス(社交ダンスドリーム)
       ☆ ワルツ・タンゴ・ラテンによるミキシング
       指導 … 伊藤金四郎先生・池田定道他有志

8 カラオケ競演 … 来賓 会員有志           (14:50〜15:55)

9 閉会の辞 … 小野塚耕吉               (15:55〜16:00)

※ 1階ホール前に会員の生花・手芸品、舞台脇に短歌、城東ブロックカラオケ・STT表彰状・優勝楯等展示。


視覚障害者向け文化講演会 講演レジュメ

視覚障がいと暮らし ─他者との関わりから出来ること─
                 益子 徹( toru.mashiko@team-ifp.com )


T.はじめに
1.団体概要
   団体:NPO法人Inclusive Fellowship Promotion
   拠点:東京都近郊
   職員:14名(20〜40代)
   歴史:2002年に任意団体NSAとして設立
   2011年、IFPとしてNPO法人格取得
   活動:心のバリアフリーを推進する活動

2.IFPが考える心のバリアとは
(1)障がい理解の視点(健常者→障がい者)
  ・ 差別・無理解・無関心・偏見等の問題
(2)相互理解の視点(健常者⇔障がい者)
  ・ 関わり方を知らないが故に戸惑うこと
  ・ 戸惑うのが気まずいので、交流場面を回避すること
  ・ 「きっと〜だろう」と思い込み、やりとりがうまくいかないこと

3.学校、職場、地域の中で心のバリアフリーを進めるアプローチ
(1)カジュアルサポート研修会
   目的:障がい種別のカジュアルサポートを学び、関わる自信を育む
  【カジュアルサポート】気軽にできるサポート
   事例:聞きやすい話し方セミナー
(2)交流イベント
   目的:共同作業に協力して挑み、体験を共有し、仲間意識を育む
   事例:ビストロ ―誰もが食べやすくつくりやすいスープづくり―
      高尾山ハイキング お菓子の家づくり
      ディズニーシーでの交流会
(3)インターンシップ
   目的:インクルーシブなNPOマネジメントを学ぶ青少年を育てる
   期間:例年8月から3月
(4)福祉教育(調査研究)
   目的:法人の事業評価や研修プログラムの開発を科学的に実施する
   実績:査読付きの学術雑誌に2編、学会発表は10編以上

U.コミュニケーションについて考える
1.障がい当事者の自己理解について
障がい当事者の自身についての理解はどのようになっているのでしょうか。対人関係の第一歩として大事なことは互いを知り合うことです。知り合うためには、自分で自分をきちんと理解して説明することが出来ること。それから、特に障がいという問題が加わると、相手と自分では、互いに何ができて、何ができないのかという観点をしっかりと持つことが大切です。

【ジョハリの窓】 4つの窓から考える関係理解
  解放の窓:相互理解できている部分
  盲点の窓:自分は知らないが他者は知っているという部分
  秘密の窓:自分が知っていても、他者には秘密にしている部分
  未知の窓:自分も他者も知らない部分

2.健常者との交流
(1)健常者の不安
視覚障がい者にとって慣れない場所での移動は大変な不安を伴います。
しかし、初めて視覚障がい者と接する健常者も同様の心理状態です。
  「どっちに行ったら良いんだろう…」
  「誰かいないかな、でも誰にどう声をかけたら良いだろう」
  「視覚障がい者が道に迷ってるけど、どう関わったら良いんだろう…」
(2)完璧は求めない
健常者の方と一緒に行動するときは、どうしても頼み事が多くなります。仲良くなりかけると、忘れがちになりますし、仲が良いからこそ、しっかり理解してほしいと願ってしまいます。
   分かって欲しい≠完璧な支援をしてほしい
   例) 懇親会でのコミュニケーション
(3)出来ることまで頼まない(遠慮しない)
   「沢山助けてあげるぞ!」という支援者
   「あれもこれもお願いします!」という障がい者

3.他の障がい者との交流
(1)コミュニケーションの時差
   「今誰が居るんだろう」と悩む視覚障がい者
   「今何を話しているんだろう」と悩む聴覚障がい者
   「話したいけど、話すタイミングが得られない」と悩む運動障がい者
(2)大人数の中での交流
   「誰が何処に居るのかわからず、話したい人と話せない」
   「嫌がらないで話をしてくれるのは誰だろう」
   「誰か移動を手助けして欲しい」
   → 誰が悩んでいるのか。

4.コミュニケーション方法のあれこれ
(1)非言語コミュニケーションの活用
見えない、見えにくい人は非言語コミュニケーションが苦手な人も多いです。しかし、他の障がい者はコミュニケーションで視覚情報をとても大切にするので、非言語コミュニケーションも心掛けてください。
   例) 相槌を明確に打つ
      相手に顔を向けて話す
      口を大きく、早口で話さないようにする
      たまに伝わっているかどうか確認をする
      身振り手振りを交えて行う
(2)その他のコミュニケーション(聴覚障がい・運動障がいの場合)(以下略)




平成28年度江戸川区各部意見交換会報告




 毎年真夏の猛暑の時期に、江戸川区各部との意見交換会を持ち、自助・共助による地域活動を活性化させるために、話し合いを深めて参りました。本年度も、7月29日には、熊本地震直後でもあり江戸川区の危機管理室・福祉部との恒例の懇談会を皮切りに、8月2日の土木部・区内3警察署との意見交換を挟み、8月26日の広報課・区議会事務局・図書館・生活振興部・教育委員会他を含む6セクションとの会議が行われました。

 本会役員には、お忙しい中にあって時間をさいて頂き、年に一度ですが行政窓口との話し合いに加わっていただきました。
 各会議には障害者福祉課の子安計画係長のお力添えがあり、各部とも職員の皆様には、視覚障害者の自立や社会参加活動を増進出来るような未来志向の話し合いがもたれ、江戸川区の視覚障害者の活動を後押しして頂ける実りある意見交換となりました。本号ではその内容を各部別に編集委員が担当し、報告しましょう。


T 危機管理室意見交換会                 成田 貴美代

 日時・会場 … 7月29日(金) 13:30〜14:30 区役所防災センター会議室
 区出席者  … 高橋防災危機管理課長・森計画係主査
 本会出席者 … 松本・小野塚・住山・成田・藤原・橋谷・岡畠・伊東・城谷
         大里(事務局)

 今年も夏期懇談会の季節となりました。実りある意見交換会となるように願いつつ松本理事長の挨拶から始まり、高橋課長さんの「お久しぶりです。9月9日に防災についての講演会がありますので、是非おいで頂きたい」との挨拶がありました。甲斐課長さんは「暑い中、お集まり頂きありがとうございます。活発な意見交換が出来れば良いと思います」と話されました。


Q:4月の熊本地震を踏まえ災害弱者の名簿作成について。
A(甲斐):私の記憶では、名簿は江視協さんの方で、手上げ方式でまとめるとの話だったが、状況を教えて頂きたい。

Q(松本):本年はうちの会だけでも出そうと思っている。来年1月くらい迄には作成して次へ進めたい。役所を通じ消防署や警察署の方にも提出して頂きたい。
A(高橋):名簿が出れば3消防署、3警察署の方へ災害弱者の方についての情報提供をしている。

Q:震災時における区内視覚障害者支援策について。
A(高橋):水害については3日前から危ないとわかり、テレビ・ラジオ・防災無線、あらゆる手段を使って皆さんにお知らせする。怖いのは地震。いつ来るかわからない。情報メディアを使ってお知らせする。救出とか避難所の生活についてマニュアルの作成を取り組んでいるところ。2次避難所については、今1次避難所が小・中学校。どうしてもそこに入りきれない場合には区域のコミュニティ会館。まずそこからいろいろな障害をお持ちの方について、2次避難所に民間のホテルや介護施設を災害協力協定というような形で36施設、江戸川の施設だけでは足りないので、今は協定だけあってどれだけの人数があるとかは決まっていない。
A(高橋):1次避難所から2次避難所への搬送については、まだ具体的にはない。個人タクシー協会とかいろいろな協会と何かあったらお願いしてたり、福祉部と一緒にどうしたらいいのか具体的に詰めて行きたい。やはり共助とか近所の人が大事。役所ではやりきれない。3日間、72時間については、命を助けるために夏は脱水症状、冬は低体温症になったりがあるので、いろいろな自治体の方達の力を借りて避難所の運営を考える。災害弱者の移送についての課題。

Q(松本):福祉避難所の前提がないと先に進まないのではないか。
A(高橋):誰かのサポートがあれば1次避難所で生活出来るかというところ。
A(甲斐):取り組みの一つとして自立支援協議会で2年間にわたって災害時についての話し合いをしてきている。避難所ではどのような事に気をつけたらよいか。トイレの音声での案内などのマニュアルを作っている。

Q:避難所近隣の町会、自治会の支援ボランティアについて。
A(高橋):防災担当だと民政とかハード面での訓練のやり方、救助、「災害が起きた時には声をかけて下さい。向こう三軒両隣、声をかけて下さいね。避難所へ行くのは大勢で行きましょう」と指導している。町会の集まりでも言っている。

Q:防災に関し江戸川ボランティアセンター主催の避難訓練の参加について。
A(高橋):ボランティアセンターとは綿密に打合せをしている。養成講座を開いたり災害時のケガなどについて協議している。少しずつでも広げて行きたい。

Q:防災訓練や障害者の救援について江戸川区内消防署と連絡会を設けて欲しい。
A(高橋):地域訓練の中で徐々にやるのがいいのか、よく話させて欲しい。

Q:本会と区福祉部・危機管理室との間での情報交換のあり方について。
A(甲斐):組織の一員なので、江戸川区役所との連絡方法とか時間を貰いたい。

Q(城谷):訓練などでこういう事をしましたと区のホームページに載っているのか。また熊本地震の時に知人がボランティアで行ったが、指示が来ず、人がいるが何も出来ないという状況があった。弱者の方々を手助けする時に指示をする人を決めて欲しい。そういう事を考えて貰いたい。
A(甲斐):載せてはいないが、自立支援協議会を年3回行っており、議事録は載せている。
A(高橋):役所ではさばききれない実態、ボランティアで行ったのに何も出来ないとマスコミでたたかれている。そういう気持ちを受け止めて、今からどういうところにどういう方をお願いするのか、情報発信しなければいけないという課題がある。ある程度決まればお知らせする。

Q(小野塚):1次避難所に身障者用の駐車場があるが、テレビでみているとごちゃごちゃになっている。そういうところに視覚障害者が一緒に入ると移動すら難しい感じなので、そういうコーナーを設けてもらい、一時的にまとまれば動きやすいという事があると思う。
A(高橋):避難所開設マニュアルを今作っている。災害弱者の方については入り口の近くがいいとか作っている。

☆ 以上、危機管理室との意見交換会報告とします。



U 福祉部懇談会                     成田 貴美代

 日時・会場 … 7月29日(金) 14:30〜15:30 区役所防災センター会議室
 区出席者  … 斉藤福祉部長・甲斐障害者福祉課長・中川庶務係長・
         伊東身体障害者相談係長・子安計画係長
 本会出席者 … Tに同じ


Q:障害福祉サービス事業の同行援護、通院介助について。
A(伊東):基本的には同行援護は50時間、65歳以上で介護認定を受けた方は、介護保険の利用が優先とさせて頂く。
A(甲斐):同行援護については視覚障害者の方の情報収集のために利用頂くもの。入院中に外泊で家に帰りたい、また医者が許せば近くのレストランで食事をしたい、そういう場合には同行援護を利用しても差し支えなく、出ている。

Q:視覚障害者の入院中に院内での代読、代筆、音訳、点訳のコミュニケーション支援利用について
A(伊東):入院中の方は基本的に意思疎通に関しては看護師が対応する。これが大前提になる。相談があった時は障害福祉サービスの中で、検討していくという事になる。

Q(小野塚):入院した時に、もらっている50時間をそのまま認めて頂けるということか。
A(甲斐):入院中は認められていない。病院スタッフがする事で、一時帰宅の場合とか同行援護を利用出来る。

Q:通所、通勤の同行援護について。
A(甲斐):差別解消法が施行されたので、一人でどうしても行けないという方については合理的配慮で。特に通知としてはこのようにしなさいというのは受け取っていない状態。

Q:65歳以上の同行援護支給量の決定について。
A(甲斐):65歳で介護保険の対象になられた場合は、そちらでお使い頂くというのが基本的な仕組みになっている。介護保険を使い切った、更に足りない、どうしても必要だという場合については個別に相談を受けさせて頂く。
A(伊東):介護認定を受けている方は、通院する場合にまず大前提として介護保険の通院介助を利用して頂く。ただ要支援1と2の方は、介護保険の通院介助は非常に制限が多くて近くの医者に通う場合はそちらを使えるが、大学病院とか診療時間のかかる病院とか、介護保険では利用出来ない場合がある。その時はケアマネージャーさんに相談して同行援護で通院する事も可能。

Q(松本):家事援助の事で確認だけしておきたい。
A(伊東):障害福祉の制度が以前には認められていたが、制度の移り変わりがある。ご本人がサービスを利用するにあたって、例えば家事援助でも障害福祉の対象になるものと家事援助には該当しないような内容のものもある。確認はさせて頂いている。生活の様子を見させてもらい話をさせて頂く。

Q:相談事業のセルフプランについて。
A(甲斐):セルフプランというのは、どうしても自分で作りたいという方についてはだめだとは言えない。地域の中に「相談支援専門員」が足りなくて作って貰いたくても作れない、その2パターンについてはセルフプランを認めているので、セルフプランがゼロになる事はないと思う。相談支援者が徐々に増えて来てはいる。大人だと7割、子供で8割、相談支援者が作る部分は100%行くには数年かかると思っている。

Q:日常生活用具関連、紙幣読み取り装置、色彩にじいろリーダーについて。
A(甲斐):前のラジオの時もそうだったが、便利には違いないということはあるが、限られた予算枠の中で、どれが一番障害をお持ちの方に役立つか、計画的に考えさせて頂いている。

Q(城谷):八王子ではタブレットなど支給を新たに認めて頂くという形になっている。拡大読書機は198,000円もするが、iPadなどはアプリを入れても7万円くらいですむのではないか。
Q(松本):ハード的な考えとソフト的な考え方、若い方達がiPadなどを使いこなしている現実がある。
A(伊東):タブレット端末は他の自治体でも要望が最近多く上がっていると認識している。日常生活用具というのは、一般に普及していないものと前提がある。パソコンやタブレット端末は一般に普及していると見なされる部分と、別の用途でも利用出来るという対象になっていないというのが実際には多い。現在では対象としていないが、検討はさせて頂きたい。プレクストークも6年の貸与期間となっている。まずは修理をして頂き、修理しても直らないという事であれば検討させて頂く。

Q:高齢視覚障害者、全盲夫婦、一人暮らしに対し滞在型グループホームの整備、並びに区内の特別養護老人ホームの入所を含めきめ細かな支援について。
A(斉藤):老人ホームについては、申し込み順ではなく必要性の高い方からなので、ポイントが違って来る。住み慣れた自宅で暮らせばコミュニティもあり、食事が作れなくなった時は、介護サービスなどが可能で、在宅生活も送れるのであれば、そっちの方を充実させていくのがいいのかと思う面もある。

Q:江戸川区高齢者、三療サービス制度の一部見直しを含め視覚障害業者の支援策について。
A(斉藤):これから高齢化が進み、75歳以上の方がどんどん増えて来ている。三療サービスを利用する方も増えてくる。三療師会さんとの話の中で、合意点だったという事で、これをしっかり守って行きたいと思っている。行政がやっている三療券以外でも、三療サービスそのものを利用する方が増えていけばいいと思っている。三療サービスの事をいろいろな機会でお知らせしている。くすのきクラブだったり、保険料のお知らせのところにも入れ込むようにしている。今、力を入れている。

Q(小野塚):生活がかかっているのにボランティアでやっているのだから2千円が千円になっても我慢しなさい、その感覚がわからない。予算が付けられないのであれば、枚数を減らすか、または皆さんが来るか来ないかは別にして、予算に合うような施策をやって頂きたい。
A(斉藤):三療師会としての考え方は一本化されているのか、いろいろな考え方があるのかまとめて頂きたい。

☆ 毎年の意見交換会、最初に実りあると書きましたが話題が難しいです。同行援護などは私たちにとってはガイドヘルパーさんと一緒に行動出来るのは同行援護のお陰です。いろいろな回答をありがとうございました。



V 土木部・区内三警察署意見交換会             藤原 美子

 日時・会場   … 8月2日(火) 13:30〜15:30・グリーンパレス芙蓉の間
 江戸川区出席者 … 深野土木部長・立原土木部参事・山口計画調整課長
         田中施設管理課長・佐京街路橋梁課長・柿澤区画整理課長
         多賀水とみどりの課長・子安障害者福祉課計画係長、他職員
 警視庁出席者  … 小松川警察署山崎交通規制係長
           小岩警察署 市毛交通規制係長
           葛西警察署 松浦交通規制係長
 本会出席者   … 松本・小野塚・住山・藤原・城谷・小山・大里(事務局)


 江戸川視障協からの要望項目に従って、懇談会は進んでいきました。
 エスコートゾーンやバスの音声案内など、とても努力して下さっているのには大変感謝しました。
 放置自転車の件については、夜間を除いて97%の達成率だそうです。なお学習塾の前などは、なかなか難しいことがあるそうです。

 音声誘導装置につきましても、区内100ヵ所以上備わったとのこと、古い所は交換して下さったようです。一つ、ここで不具合が生じました。取り替えたからといって、以前の物よりも性能が落ちていて、逆に不便になった所もあります。どうぞせっかくの親切が無駄にならないようなやり方でお願いします。
 なお、平成30年春頃までに、一之江駅に待望のエレベーターが完成するそうです。今度こそ本当に実現すると良いですね。
 また、東日本大地震のような地震がやって来た時に、荒川、新中川、江戸川などに架かる橋についての心配、その対策などの質問が出ました。
 私の受け取った役所の方の答えは、こちらの質問の中身が理解されていなかったようにうけました。まだまだ江戸川区にやっていただきたい事は、土木だけにとどまらないと思います。しかしながら、こういう懇談会を続けていくことが、理解していただく一歩だと思います。

 参加してくださった皆様、ありがとうございます。



W 広報課意見交換会                    松本 俊吾

 日時・会場 … 8月26日(金) 13:30〜14:10・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 矢作広報課長・石田編集係長・区議会事務局野村調査係長・
         子安障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … 松本・小野塚・成田・藤原・橋谷・大里(事務局)

 今夏の広報課の意見交換会の目玉は、CDダビング機器の買い替え問題を主に話し合われましたので、報告しましょう。

* 「声の広報えどがわ」・「声の区議会だより」のCDダビング機器の平成28年度中に、江戸川区設置機器の買い換え整備について。

Q(松本):本会ではCDダビング機器の見積書を広報課と障害者福祉課に提出している。またダビング発送実績資料をお渡ししている。28年度中に予算化をして、機器整備をして欲しい。この件はどうか。
A(矢作):5月28日に、第1回目の会議で伺っている。障害者福祉課と対応していくことで、同じ考え。財政課とを交え可能な方策を検討したい。

Q(松本):29年度の理解で宜しいか。
A(矢作):秋の予算編成で考えていきたい。

Q(松本):ご検討頂いて是非整備して欲しい。「声の広報」と「声の区議会だより」が遅滞なく視覚障害者にとどくように進めて欲しい。
A(矢作):この件は一度預からせて欲しい。

 広報課との話し合いは、カセットテープからCDへの切り替え問題で、「声の便利帳」のCD移行について話し合いを続けることとなった。そのほか「声の便りみんなともだち」や「点字広報えどがわ」に、毎年発災時対応策の記事を掲載することについても、熊本地震発生後間もないことから特集号などで取り上げるよう要望した。

 なお「声の便利帳」はカセットテープからCDに切り替えがなされておらず、年度内に利用者に通知、CDによる送付に移行するためには、ダビング機器の整備は必須であり、区内視覚障害者への情報提供は障害者差別解消法にいう「合理的配慮」に資するものであり、今後とも「声の広報えどがわ」・「声の区議会便り」など、情報提供が円滑に行くよう願うものです。



X 区立図書館意見交換会(文化共育部関連)         松本 俊吾

 日時・会場 … 8月26日(金) 14:10〜14:45・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 茶屋文化課長・澤田文化課推進係長・
         吉島中央図書館長・木村職員・子安障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … Wに同じ

 区内図書館に於ける視覚障害者への関連サービスに対する意見交換会が、広報課に引き続き行われました。
 指定管理による図書館サービスの現状を踏まえ、対面朗読室の利用問題や、パソコン機器の整備、CD図書の充実等、区内視覚障害者の情報提供を中心とする、図書館サービス全般について話し合いがもたれましたので、本欄では関連事項についてまとめ報告します。

Q(松本):図書館は音声情報を届けて頂くことから、重要な役割を持っている。その他に点訳書等もあり、木村さんはパイプ役として頑張ってほしい。IT講習も今後行うと思うので、ご支援を頂きたい。
A(茶屋):皆さんが利用しやすい図書館サービスを提供したい。

Q(松本):IT講習会に希望者がいればパソコンソフトも含め対応できるのか。
Q(成田):今のところ受講の申し出がないので、今後出たら対応して欲しい。
A(茶屋):了解した。

Q(松本):対面朗読室の利用状況はどうか。
A(木村):対面朗読室は中央・小岩・西葛西・東葛西の図書館で、先月は12件あった。利用者は比較的多い。

Q(松本):音訳者の紹介はしていただけるのか。
A(木村):紹介できる。

 このほか弱視者用拡大読書機の利用や、CD録音図書の希望者に対する送付、リクエスト図書や国会図書館への資料の照会などもかなりニーズが高く、視覚障害者の図書館サービスは順調に行われているとのお答えでした。
 特に対面朗読室の利用が進んでいることに、図書館サービスの広がりを実感した意見交換会でもありました。



Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会        松本 俊吾

 日時・会場 … 8月26日(金) 14:55〜15:30・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 都市開発部(眞分都市計画課長・佐藤まちづくり調整課長・
      室井施設課長・森田施設課事業調整係長)
      文化共育部(茶屋文化課長・澤田文化課推進係長 他1名・
      塩田スポーツ振興課障害者スポーツ係長)
      生活振興部(白木地域振興課長)/教育委員会指導室(百々指導主事)
      子安障害者福祉課計画係長
 本会出席者 … Wに同じ

 東京オリンピックを4年後に控えて、江戸川区もスポーツ振興課等関係行政窓口での準備を加速させているようです。またパラリンピックについても、障害者スポーツの振興もあいまって市民の皆さんの関心度は高まっているようです。また城東ブロックの事業を本年度実施しており、区内施設の利用など、活発な意見交換となりました。

Q(松本):江戸川区の障害者スポーツ関連の取り組みについて説明してほしい。
A(塩田):渡辺スポーツ振興課長のもとに障害者スポーツ担当3名を配置し、主に障害者、あるいは区民に障害者スポーツをやって頂くことに力を入れて取り組むことになる。

Q(松本):各障害者を束ねて取り組むと言うことか。
A(塩田):直近だと、HPによる障害者スポーツの紹介、パラリンピックの種目をお知らせし、コンテンツをふやして行きたい。1階の展示スペースに区内の優秀選手を紹介している。

Q(松本):区内の「えどねっと」による施設の利用について、地域振興課どうか。
A(室井):篠崎は木曜日の午後は競合団体が多く、卓球はご迷惑をおかけしている。出来るだけ皆様の利用が出来るよう努力をしている。

Q(松本):合理的配慮はどうなりますか。視覚障害者は篠崎の施設しか卓球台がないという現実がある。これはどうか。役所が観点を変えてイニシアティブを取って頂きたい。他団体にも理解を求めて欲しい。
Q(成田):4時間は続けて利用しなければならない。
A(室井):他団体に事情をお話しして協力を求めたいと思う。他の時間帯も含めて、持ち帰って相談したい。

Q(松本):先日青山一丁目駅での盲人の転落死亡事故があった。ホームドアの設置は区内の場合はどうか。
A(佐藤):都営新宿線では平成31年にホームドアが整備される。他の東京メトロ、JR、京成にも働きかけている。

Q(松本):一之江駅環七口のエレベーター設置は本決まりなのか。
A(佐藤):この9月から工事に入り、平成30年3月に完成予定である。
 この他、トイレの音声誘導や、エスカレーターの音声誘導装置の整備などを要望しました。また、出前ボランティアの講師派遣について教育委員会から本会に対し謝意が述べられました。

 以上、今年の夏期6セクションの意見交換は江戸川区のご理解のもとに、障害者差別解消法に言う「合理的配慮」をふまえた、実りある意見交換に終始しました。今後も共生社会を目指して、地域に根ざした活動を進めていきたいものです。

江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




防災訓練


                             藤原 美子


 7月28日(木)、江戸川河川敷にて大々的な防災訓練が行われました。当日は天候にも恵まれ、区の各所より小学生からお年寄りまで大勢参加されました。河川敷は、参加者でビッシリ埋まっていました。

 自衛隊、警察、消防署、区役所の方々、総出で訓練が行われました。
 号令とともに練習が始まり、家屋に火がはなたれ、それを消火する消防車。
地震により崩壊した家屋を重機にて取りはらい、中にいた人を救出し、救急隊が人命救助をするなど。
 子供たちは、起震車に揺れを体験しに出かけたり、伝言ダイヤルの体験をしに行ったりと。

 子供たちの出かけたあとのシートには、持って来た荷物が全部置いてありました。災害訓練なのに、なんと平和なことでしょう。
 はしご車やヘリコプターが飛びかう中、我々は配給された非常食をいただきながら、川に向かって放水される様を見ていました。
 なお、今回参加者は、小野塚副会長、小山さん、星野さん、藤原でした。




  視覚障害者向け講演会報告


                              井草 恵子


 恒例の視覚障害者向け講演会が、初秋の9月9日(金)、グリーンパレス5F常磐の間において開催されました。ここでは、その内容をご紹介しましょう。

 甲斐江戸川区福祉部障害者福祉課長、本会松本理事長の挨拶に続き、いよいよメインの講演へと続く。

 今回は高橋区危機管理室防災危機管理課長を講師に迎え、「江戸川区の防災対策と熊本地震から学ぶもの」がテーマ。

T. 熊本地震発生と江戸川区の対応
 熊本地震  4月14日 : 本震 震度7 マグニチュード7
         16日 : 余震 震度7 マグニチュード7.3
 熊本平野は関東平野と異なり、地盤が強いとされていたが、九州地方では地震が起こりづらい地盤ではあったようだが?
 4月17日、東京都から江戸川区に物資の支援要請により区職員が現地調査、簡易トイレを送る。なお、東京都では1500個の簡易トイレを被災地に送った。
 発災後1週間、熊本市から本区に毛布、食べ物、衣類等の支援要請により、区のトラック協会によって、防災クラッカー、水の袋(3千個)、毛布、ブルーシート等、4トントラック1台で被災地に運んだが、被災地へ全国からの支援物資集中のため、物資を下ろせたのは到着12時間後。(第1弾)

 発災後2週間、ゴミ袋(5万枚)、ブルーシート(1千枚)を再び送った。
 保管場所は大量の国内外からの支援物資。人手不足により、避難所によって、物資が行き届かないケースがあった。

U. 江戸川区の情報発信
 報道等による情報の認識強化  ボランティアとの連携強化
 区内の人口69万人のうち25万人が避難不可能
 東京湾では最大3メートル(江戸川区最大2.1メートル)区内の津波は想定外

V. 江戸川区の防災対策
 ・ 災害時ボランティアセンターの設置と連絡会の立ち上げ(トラック協会、医師会等)
 ・ 防災訓練  講演会(区担当者、関連会社)
 ・ 区内の支援物資保管場所  防災施設(葛西)  総合文化センター前
   各避難所に配布
   各避難所に洋式トイレの設置
 ・ 江東5区広域避難推進協議会
   足立、江戸川、葛飾、江東、墨田の5区
   260万人中250万人浸水(荒川氾濫の場合)
   アドバイザーとして、釜石市・内閣府も参加
   区の避難協定  市川 清里
 ・ 身近な防災対策  家具の転倒防止  水、乾パン、ペットボトルの備蓄
 ・ 災害時の情報入手  FM江戸川、江戸川メールニュースを活用

W. その他
  避難時には、ペットボトル、チョコレート、飴等を持参。

    Q&A

      Q:江戸川区の防災情報の入手手段は?
      A:区の防災メールニュースを活用して欲しい。

      Q:避難所内のアナウンスを大きくして欲しい。
      A:避難所では困難。周囲の人の声かけが重要。

 このところ、「地面チャン」のご機嫌が斜めになっている昨今。
 この講演会で私が感じたのは、いかに日常から、ご近所とのコミュニケーションが重要だという点です。皆さんもぜひ、これを機会に、じっくり考えてみてはいかがでしょうか?




障害者差別解消法にいう「合理的配慮」とガイドヘルプについて


                               松本 俊吾


1.ガイドヘルプに於ける社会貢献とは
 本稿の主題である障害者差別解消法と視覚障害者の外出支援に於ける諸要件は多岐にわたる。
 そこで、初めに四つの視点を事業者の立場から述べ、「合理的配慮」の意味するところを考えてみたい。
 一つに、視覚障害者の自立と社会参加を国が制度面で支援する個別給付のガイドヘルプサービスに、同行援護と通院等介助がある。この二つの制度は、利用者に対し、ガイドヘルプ途上における情報提供を行いながら、目的地まで優しく安心安全に誘導し、介助する視覚障害者に対し合理的配慮に裏打ちされた職務であることは周知の通りである。それ故に、社会参加活動が円滑に行われるようサポートしなければならないこと。

 二つに、視覚障害利用者とガイドヘルパーとの相互の信頼関係による会話や、自然なかたちでの行動と目の不自由をフォローするための気くばりが欠かせないこと。
 三つに、江戸川ガイドヘルプセンターの事業概要を、HPやセンター便りに掲載し、情報発信を継続して行い、事業方針等あらゆる情報媒体を通じてPRすること。
 四つに、江戸川ガイドヘルプセンターは、前身の江戸川区盲人福祉協会が平成15年にNPO法人を立ち上げ、ボランティア精神に裏付けられた地元密着型の事業所を母体として立ち上げたものであり、視覚障害者のことを一番熟知している団体の特徴を生かし、優しく安心安全の外出支援を12年間継続してきたことにあり、視覚障害者自ら事業を主管、きめ細かなサービスが提供できること。
 このガイドヘルプ業務は、視覚障害者の自由な外出を保障する事を意味しており、視覚障害者の支援に特化した二つの制度を利用することによって、限りなく行政当局との連携のもとに、共生(インクルーシブ)社会による福祉増進を結実させ、いわゆる「社会貢献」に道を開くものであることをまず認識して欲しい。そして、ガイドヘルパーの皆様は、職業人として誇りを持って優しく視覚障害者をサポートして頂きたいと思う。


2.同行援護における読み書き業務と意思疎通支援事業
@ 合理的配慮に繋がる代筆代読はどのような場面で必要なのか
 視覚障害は情報障害であることは今更言うまでもない。このハンデを補うサービスの一つが同行援護サービスである。代読は、自分で対応できない場合、朗読サービスや他人に説明してもらう等の手段があり、視覚障害者への対応としてひとくくりにできる。
 代筆とは、代わりに書いてもらうという意味ではあるが、視覚障害者の中には、自署できる人、できない人、文字を認識したことがない人、点字は分かる人、以前は分かっていたが文字の形を忘れてしまっている人等いろいろで、ガイドヘルプは利用者のニーズによってそれぞれに合った代筆や代読をする必要があり、ガイドヘルパーがこのことを充分認知していなければならない。代筆とは自分の生活に絡んでおこなわれるものであるが、それを誰がするのか、何のためにするのかによって意味合いが違ってくるので、代筆・代読はワンセットで考えられることが多いが、代筆は大変デリケートな問題であることを先ず認識しておくことが必要である。
 代筆・代読については、行政は意思疎通支援事業に位置付けていることが多い。意思疎通という言葉はコミュニケーションが主体かとイメージさせられるが、代筆・代読も組み込まれている。
 代筆は情報保障の一環としては、受け身で考えがちだが、発信するという意味でも情報保障であることを意識すべきである。
 4月1日からの障害者差別解消法を改めて考えてみよう。
 差別とは機会の平等が保障されないことであり、合理的配慮とは機会の平等をつくり出すために必要なことである。
 福祉サービスとして代筆代読を実現するのは総合支援法ではあるが、機会の平等を保障する差別解消法においても、必要な場面で代筆代読が保障されていなければ、法に触れることになるといえる。そのためにも、代筆代読を制度的に安定したサービスに位置付けることが必要である。
 また、差別解消法第5条に、国は環境整備をせよという条文があるが、これは視覚障害者全般にあたるものにおける環境を整えよという意味でもある。
 先にも述べたように、代読は環境整備で可能であるが、代筆は個別性があるため、場面や対応する人の条件をそれぞれの場合で分けることが必要となってくる。そのため、代筆は環境整備ということで一律に行かない問題がある。

A 福祉サービス(音訳・点訳)としての代筆代読について
 現在、福祉サービスとしての代筆代読は、総合支援法の中の、同行援護と、地域生活支援事業の意思疎通支援事業の2つに含まれている。
 外出の際に情報保障してもらう際、同行援護の支援としてガイドヘルパーの援助を受けられる。
 しかし、自宅に居る際、図書館に居る際、福祉施設の中に居る際などの代読代筆は、同行援護は外出保障の観点からは難しい。研修会で配布される資料についての代筆代読についても、完全に同行援護だと言い切れるのかも難しい場合がある。
 自宅に居ながら代筆代読を実現するには、地域生活支援事業の意思疎通支援事業が該当するが、自治体で意思疎通支援事業を実施しているところは1割くらいであるし、実施している自治体であっても、サービス提供場面は限定的とも言えよう。

B 預貯金の出し入れのための代筆手続き
 同上の代筆の場合、ガイドヘルパーが手続きが出来るのは、利用者(視覚障害者)本人がそこにいるということがポイントとなる。その上で、代筆してもらう書類を、トラブルが起こりにくい簡単な内容の書類に限定することが必要であろう。

C 代筆代読に関して意志疎通支援と今後の方向性について
 外出時の代読代筆は同行援護の利用で可能であるが、自宅内での代筆代読も同行援護で対応してほしいとの声が強い。同行援護で実現できれば全国一律にはなるが、意思疎通支援事業であれば、地域生活支援事業のため全国一律になりにくいし、代筆代読だけで事業所が成り立つのは難しいのではなかろうか。
 それ故に意志疎通支援拡大という位置付けで代筆代読の保障が約束された意義は大きい。


3.意思疎通支援の厚生労働省課長通知
 意思疎通を図ることに支障がある障害者等の入院中における意思疎通支援事業(地域生活支援事業)の取扱いについて
 「意思疎通支援事業については、地域生活支援事業の都道府県及び市町村必須事業として、地域の実情や利用者のニーズに応じた事業実施ができることとなっておりますが、「地域生活支援事業実施要綱」(平成28年3月30日改正)において、事業対象者を「聴覚、言語機能、音声機能、視覚、失語、知的、発達、高次脳機能、重度の身体などの障害や難病のため、意思疎通を図ることに支障がある障害者等」と明確化したところです。
 また、利用範囲については、入院中における利用も可能となっているところですが、改めて本通知により、入院中においても、入院先医療機関と調整の上で、意思疎通支援事業の利用が可能である旨をお知らせいたしますので、各都道府県におかれては、御了知の上、管内市町村にその周知徹底を図られますよう、お願い申し上げます」

 ※ 以上の通知の内容は、あくまでも地域生活支援事業の範疇に於ける通知である。この制度を個別給付の同行援護の代筆代読サービスに組み入れる運動を日盲連・都盲協と共に力を注ぐ必要がある。
 障害者差別解消法に言う「合理的配慮」をキーワードに、区内視覚障害者の自由な外出を、より一層前進させるために、やはり一人の力ではなしえないが組織力をフルに生かし、日盲連や都盲協を介して国の視覚障害者の自由な外出を保障する必要があろう。  それが差別解消法にいう「合理的配慮」の一つの選択肢なのである。




平成28年度月例会報告




 アイネット33号でも掲載しましたが、第4回以降の実施内容と、それ以後の予定をお知らせします。

第4回月例会
 @ 日時 … 9月23日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
 B 内容
  1) 朗読 … 江本孟紀著「プロ野球を10倍楽しく見る方法」
         百舌の会:田中みさを
  2) ミニ講演 … なごみの家の現状について
    講師 … 深津康二(江戸川区社会福祉協議会事務局長)
 C えどもサロン


第5回月例会
 @ 日時 … 10月28日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
 B 内容
  1) 朗読 … 西 加奈子著「ごはんぐるり」
         風の会:西山直美
  2) ミニ講演 … 昭和のヒットメロディー
    講師 … 渡辺昭洋先生(暖心苑職員)
 C えどもサロン

以下予定
  第6回月例会
     @ 日時 … 12月16日(金) 13:00〜16:00
     A 会場 … タワーホール船堀 障害者協議室・303号室
     B 朗読 … 山本一力著「八つ花ごよみ」  百舌の会:野村博子
     C えどもサロン(クリスマスパーティー)

  第7回 : 2月24日(金)  ※ 朗読とミニ講演
  第8回 : 3月24日(金)  ※ 朗読とミニ講演


  えどもサロン

                    在宅福祉グループ 相原容子


 「えどもサロン」を在宅福祉グループのメンバー2名がお手伝いをするようになり、早いもので1年が過ぎました。
 在宅の「会食会」でお会いしたことのある方は数人いらっしゃいますが、ほとんどの方が初対面。私たちで「本当にお役にたてるのかしら?」「どのようにお話をすればよいかしら?」等々とても緊張と不安のスタートでした。そんな心配をよそに、お世話役も会員の皆様も温かく仲間に入れてくださり、本当に感謝しています。

 「えどもサロン」では美味しいお茶とお菓子をお供に、歌をうたい、昔話を聞き、ゲームをし、楽しいひとときをみなさまとご一緒できることが、嬉しいことと思っております。
 第1回目を終え、次回に何人の方が参加してくださるか心配しておりましたが、お陰さまで沢山のみなさまに2回目、3回目とお会いすることができ、スタッフはとてもとても喜んでおります。みなさまが笑顔で帰られる様子を見て、私たちもほっと胸をなでおろします。

 毎回参加してくださる方々に楽しんでいただけるように事前打ち合わせをし、少しずつ変化のある新鮮な会を作ろうとリーダー達は一生懸命考えて下さっています。もちろん私達も微力ではありますがお手伝いをしながら、会を楽しませていただいております。「えどもサロン」の日は皆様の足元が気になり、数日前から天気予報を見る習慣になりました。私には“てるてる坊主”を作るくらいしかできないのですが・・・。

 これからも「えどもサロン」で、みなさまの元気なお顔にお会いできることを楽しみにしております。今後ともどうぞよろしく!!




福耳通信




 日増しに寒さが募ってまいりましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。さて今回は、障害者週間にあわせて12月8日に中央図書館で開催する、川畠成道さんのヴァイオリン・コンサートについてご案内いたします。

 川畠成道さんは視覚に障害をお持ちですが、英国王立音楽院史上2人目となる「スペシャル・アーティスト・ステイタス」の称号を授与されるなど、輝かしい経歴を誇り、1999年のデビューアルバムがクラシック界では異例ともいえる20万枚の大ヒットを記録した世界的ヴァイオリニストです。また、デビュー当初より音楽活動の傍ら、積極的に国内外でチャリティ・コンサートを行っていることでも知られています。当日の演奏曲目は、クライスラーの「愛の喜び」など、なじみのある名曲ばかりです。ぜひ足をお運びいただき、素晴らしい演奏をお楽しみいただければと思います。ご参加には事前の申し込みが必要になりますので、中央図書館までお問い合わせください。

 同じ時期、中央図書館では障害者週間に関連した展示も行います。ご来館された際には、1階の特集展示のコーナーにもお立ち寄りいただければと思います。
 また、ボランティア団体さんにご協力いただいているデイジーに新しく3作品が加わりました。どうぞご利用ください。

『火花』/又吉直樹
人気お笑い芸人の手がけた純文学小説です。昨年7月の芥川賞受賞をきっかけに大ブームに発展し、累計発行部数240万部のベストセラーとなりました。

『風が強く吹いている』/三浦しをん
箱根駅伝出場を目指す大学陸上競技部員10人の奮闘を描いた青春小説です。

『アンの友達』/モンゴメリ
「赤毛のアン」シリーズの1つで、アンの周囲の人々の物語を収めた短篇集です。

  住 所  江戸川区中央3−1−3
  電話 3656−6298〔直通〕
  中央図書館の担当は私たち5名(木村 高津 川原田 豊嶌 竹下)です。

江戸川区立図書館ホームページ




納涼懇談カラオケ大会報告


                              井草 恵子


 恒例の納涼懇談カラオケ大会が、残暑の中、8月13日(土)コミュニティプラザ一之江で行なわれました。
 第1部式典は成田さんの司会で始まり、松本理事長の挨拶、来賓の檜山ボランティアセンター所長、子安障害者福祉課計画係長のほか、ボランティア団体の皆さんの挨拶に続き、第2部では松本理事長による懇談会が始まりました。テーマは「江戸川区視障協の未来像を考える」。

 本会もご多分に漏れず、会員の高齢化が加速しているそうで、会自身の勢いが弱体化にならないかと憂慮します。本会はこの現状を何とか打破したいと考え、昨年10月、青年部を立ち上げ、現在、あれやこれやと模索中です。やはり、若者が増えないと会の活性化は不可能です。

 ところで、「障害者差別解消法」が今年4月施行され、日本も遅まきながら、障害者に対する偏見をなくそうとする第一歩を踏み出したところです。その一つとして、一之江駅の環七口付近にエレベーターが設置の予定。
 意見交換の一部をQ&Aでご紹介します。

 Q:情報連絡CDの音が小さいので、何とかして欲しいのだが?
 A:録音の際、最大限の音量で行っている。現在、ダビング機器3台を使っているが、今後、10枚ダビングできる機器の購入を検討中。どうしても音が小さい場合はボリュームを大きくしてもらいたい。

 第3部はカラオケ大会で、ここで選ばれた上位5名は10月に行われる城東ブロックカラオケ大会に出場するとあって、皆、自慢のノドを披露しました。その結果、藤原・北村・竹橋・井草・松本(順不同)の5名が決定し10月のブロック大会にコマを進むこととなりました。

 今回のテーマは私に密接する事なので、真剣に耳を傾けました。

    P.S. 10月の城東ブロック大会、ガンバルゾー。




上諏訪温泉と真田丸の歴史を訪ねて


            成田 貴美代


 9月の25日・26日と江視協の旅行で、上諏訪に行って参りました。雨の降りそうな様子でしたが皆さんの熱気に負けたのか降られませんでした。
 今回の参加者は26人と少ないですが楽しく見学して来ました。

 現在NHKで放映中の大河ドラマ、真田丸の地元を訪ね上田城跡や昔のままに保存されている真田邸を見学しました。真田の殿様が母上のために建てた邸との事で、時代小説によく出てくる武家屋敷、見応えがありました。あの部屋この部屋、全部で36部屋もあるそうです。ボランティアの男性が案内して下さり昔の生活が偲ばれました。まるで江戸時代にタイムスリップしたようです。時間がないのが残念でもっとゆっくり見たかったです。

 諏訪大社を参拝して上諏訪温泉、華乃井ホテルに到着、温泉・食事・宴会で楽しみました。

 2日目は蚕の博物館を見学、文芸委員の方の案内で絹の出来るまでを一回りしながら説明に聞き入りました。珍しい体験に何とか蚕に触ろうとしましたが、やっぱり怖くてだめでした。平気で手のひらに乗せている人もいました。

 峠の茶屋の釜飯屋さんで昼食をとり、味噌蔵を見学、いろいろな種類の味噌が並んでおり、どれにしようかと迷いました。ここには小さな貧乏神神社があり棒を持って柱に「貧乏神アッチイケ」と柱を叩きます。面白い体験でした。恒例の酒蔵にも寄り、帰りのバスではゲームをしたりカラオケを聞きながら江戸川へ帰り着きました。
 今回も付き添いの皆様には大変お世話になり、ありがとうございました。
 参加者の皆様にも感想を伺いました。どうぞご覧頂きたいと思います。


  ひとことインタビュー

☆ 藤澤さん:大変楽しい旅行でした。ホテルも良かったし、全体的に良かった。

☆ ガイド井戸川さん:信州・長野のおいしいものを堪能しました。キノコにはじまり、塩羊羹など。優しいガイドさんからの差し入れの大福、やわらかくて最高! 太っ腹のガイドさん、ありがとう!

☆ ガイド星谷さん:松代の真田邸が最高。丁寧に説明してくれたボランティアの小池さん、ありがとう!

☆ 秋田さん:お天気が良かったのと同じに全般的に良かった。広々とした真田邸は特に良かった。

☆ 秋葉さん:夜の宴会は最高。とても楽しかった。下諏訪神社では御朱印に忙しくて、見学できずじまい。酒蔵は飲めないのでつまらん!! しかし、松代の真田邸は良かった。本当に居住していたままの形で残されているのが最高。

☆ 植木さん:天気に恵まれ、上田城の途中まで行けて良かった。

☆ 美和さん(娘さん):NHKのドラマ館もとても勉強になりました。諏訪湖の船も良かった。食事はおぎのやさんが最高!

☆ 小野塚さん:お食事がとてもお上品でした。やはり真田邸が印象に残りました。寝屋とお便所に興味がありました。

☆ 関守さん:出発からお天気が良く最高。食事が良かった。わが妻からの宿題で、真田幸村のことをよく勉強してきてねと言われましたが、すっかり忘れました。パンフレットだけはいっぱい貰いました。

☆ 北澤さん:自分の故郷なのです。全部思い出の地をまわりました。岡谷の博物館(お蚕さん・蚕糸試験場)は、とても昔を思い出させてくれるところです。

☆ 松本さん:一日目、真田邸が最高。二日目、岡谷の蚕糸試験場が良かった。

☆ 和田さん:25日の上田城から松代の真田邸まで、歴史にまつわる私の大好きなところで、とても嬉しかった。中蔦ガイドさんのわかりやすい歴史をひもとく話には感動しました。
 26日は、諏訪の街と湖がとても嬉しい。お蚕さんのところは、今も続く仕事ぶり。新しい発見、感動しました。モデルになった時にかぶった帽子、思わず買ってしまいました。良い記念になりました。酒蔵では大吟醸を買いました。

☆ 和田さんの奥様:今朝は雨の中を1時間ほど走りました。 (諏訪湖にはランニングロード1周16kmほど)霧雨の中、とても走りやすかったです。

真田邸|施設のご案内

諏訪大社 | 信濃國一之宮 諏訪大社(公式サイト) http://suwataisha.or.jp/

峠の釜めし本舗おぎのや http://www.oginoya.co.jp/




城東ブロック諸行事




江戸川会員大奮闘!!

 城東ブロック平成28年度の諸行事のうち、7月3日と4日に実施しました、お台場のサンルート有明(宿泊)・ディズニーシー見学は、梅雨明け前の猛暑のなか、55名の参加で、交流の実をあげることが出来ました。

 また東京都委託家庭生活訓練は、フォークダンスとヨガ教室には、6支部の皆さんが江戸川区に集い、盛り上がりのある健康づくりを兼ねた楽しい交流となりました。

 一方、7月のスティックボールでは、竹橋さんが個人得点王に輝きました。
 また、9月に行われました盲人卓球(サウンドテーブルテニス)STT大会では江戸川区が総合優勝し、成田さんが個人で金メダルを獲得しました。

 さらに10月の第13回交流カラオケ大会でも、江戸川区が第1位となり、藤原さんが個人優勝しました。
 幹事区として江戸川区代表の会員の皆様のご健闘に拍手を送りたいと思います。
 本欄では、これらの行事を担当しました会員の報告記事をまとめご紹介しましょう。


女性部便り

                             住山 浩子


 今年度の東京都委託「家庭生活訓練」事業を江戸川の女性部が担当する事になりました。まず8回の内容を決めて、それぞれの先生方と日程調整をしました。
 会場は江戸川区と交渉してグリーンパレスとコミュニティプラザ一之江の2ヵ所に決定、内容はフォークダンスとヨガとなりました。

 27年12月の城東の女性部会を経て、都盲協の許可を得て、正式に決定されました。
 各区からの参加者の名簿を集め、名札を大里さんに作って頂きました。
 4月に入り都盲に書類・講師の謝礼等を受け取りに行き、JRの高田馬場でやっとできた「ホームドア」体験して、御徒町で飴を買い込み準備をしました。

 前半4回はフォークダンスを行いました。場所はグリーンパレスで時間は午後1時30分から3時30分で、日時は5月2日・16日、6月6日・20日(月曜日)。
 講師の先生方は、いつもフォークダンス・カトレアでお世話になっている高津先生をメインに、渡辺先生・手塚先生・石原先生でした。5月2日、開講式では甲斐障害者福祉課長・子安計画係長・松本会長の順に挨拶をいただきました。講師の先生方の紹介に続き、各支部女性部長の挨拶がありました。

 いよいよダンスに入るのですが、参加者が60名を超え、円を2重にしました。中には江戸川のメンバーが入りました。
 最初は基本のステップの練習をして曲に入りました。最初の日には「イッツ・ア・スモールワールド」を練習しました。そして回を重ねるたびに「一人の手」「ビリーブ」「河内音頭」「ムートン」これは羊の毛を刈って洗い、糸にして機織り機で反物にして売りに行くという仕事の歌で、フォークダンスの基本ですという説明を聞きました。そして最後の日には江戸川のメンバーは真っ赤なスカートで参加しました。

 今まで習った曲を踊り、休憩の後「エーデルワイス」を披露し、最後は全員で「炭坑節」で楽しく盛り上がっておしまいとなりました。
 フォークダンスは本当に大勢の方達に参加頂き、うれしい悲鳴をあげました。
 ガイドの皆さんには、多くの椅子出し、休憩時間のお茶出し、飴の配布と大変お世話になり本当にありがとうございました。
 最後に飴の中での一番人気は「イチゴミルク」でした。

 後半の4回はヨガ教室で、会場はコミュニティプラザ一之江で行いました。
 講師は東京ヨガ協会の羽成(はなり)千亜希(ちあき)先生でした。

 参加者は40人ぐらいで、7月5日・19日、9月6日・20日の火曜日で、時間は午後1時30分から3時30分で行いました。
 ヨガは、ゆっくりと動かしながら、本人の気持ちいいポーズで、呼吸は普通にを基本に、全身の運動をしました。
 呼吸法として鼻から息をすって、鼻からはく事をしましたが、私はかなり口呼吸をしているらしく、けっこう難しかったです。

 最後の9月20日の日は、かなりの大雨になり大変でした。
 靴をふくタオルや靴を入れるビニール袋を用意したりと大忙しでした。
 最後の閉講式には、甲斐課長・子安係長・松本会長が出席。羽成先生からは「少しずつ日常生活の中で取り入れて、健康を保つ一助になればいいと思います」とのお話があり、それから参加された皆さんにも感想をいただき、全日程を終了しました。

 江戸川区の参加者は、秋田さん・北澤さん・高橋さん・長谷川さん・廣木さん・松田さん・吉成さん・和田さん、それと女性部の岡畠さん・橋谷さん・住山でした。
 皆さん、ご協力ありがとうございました。



第13回 城東ブロック交流 サウンドテーブルテニス大会 優勝

                          体育部長 冨澤 豊


 第13回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会が、平成28年9月8日木曜日の12時から、江戸川区上篠崎の区立篠崎コミュニティ会館2階スポーツルームを会場に、本会の幹事で開催されました。

 開会式ではブロック長の松本俊吾理事長の挨拶に続き、来賓として子安英次障害者福祉課計画係長が挨拶をされました。城東ブロックの各支部長の挨拶の後、田島審判長の挨拶と審判員の紹介。最後に坂本芳雄選手が選手宣誓をされました。

 江戸川支部からは、成田貴美代選手、坂本芳雄選手、竹橋一成選手、伊東喜代子選手の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田、荒川、足立の各支部の参加者20選手とで熱戦が展開されました。

 今大会は、3名ずつ8グループに分かれて1ゲーム11点2セットマッチのリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝トーナメントへ進出しました。
 江戸川の選手は予選リーグでは伊東選手と竹橋選手が健闘し、坂本選手は準決勝で足立の原選手にセットカウント2対1で勝利。成田選手は準決勝で、足立の吉岡選手にセットカウント2対0で勝利。個人では江戸川の坂本選手と同じく成田選手の決勝戦となり、セットカウント2対0で成田選手が勝ち優勝され、坂本選手が準優勝となりました。団体部門では江戸川支部が優勝、足立支部が第2位、第3位が江東支部でした。

 個人、団体ともに江戸川支部が優勝となりました。おめでとうございました。
 皆さん応援協力ありがとうございました。



城東ブロック・都盲 カラオケ大会

                           藤原 美子


 10月13日(木)、タワーホール船堀にて180人の参加のなか、ボランティアの皆様、ご協力くださったすべての方々の力をいただき、楽しくなごやかで元気な大会を行うことができました。わが江視協の侍と姫?たち(竹橋・井草・北村・藤原・松本)は存分に力を発揮し、みごと団体優勝、そして個人でもみなさまの応援におくられて、私藤原が優勝しました。皆さま、ありがとう。

【審査結果】
 団体
   優勝   江戸川区  1337点
   準優勝   荒川区   1317点
   第3位   墨田区   1316点
   第4位   足立区   1291点
   第5位   葛飾区   1280点
   第6位   江東区   1272点

 個人
   優勝  江戸川区  藤原 美子   奥入瀬      286点
   準優勝  足立区   柳川富士雄   愛をありがとう  279点
   第3位  江戸川区  松本 俊吾   踊子       274点
   敢闘賞  荒川区   相沢 栄子   君こそわが命   273点
   努力賞  墨田区   鍋島 道男   高杉晋作     271点
   特別賞  荒川区   岩月 三男   島唄       270点

 さてさて10月19日の都盲大会が、パルテノン多摩で行われました。午後の部のカラオケ部門では、21人の侍と姫で戦って参りましたが、うまい話はチョイチョイあるわけはなく、しかし藤原も頑張りまして、見事3位になり、賞状と楯、そして参加賞、とっておきのご褒美は12個入りのカップラーメンでした。
皆さま、応援ありがとうございました!




故小谷ひさ様、故田清江様を偲ぶ


                              松本 俊吾


 東京地方が梅雨明け前の去る7月20日、長年にわたり行事等本会活動にご協力を頂いて参りました、小谷ひささんがお亡くなりになりました。前日まで、いつも行動を共にしていましたお嫁さんの貴子様と、お話が出来ていたそうです。小谷さんはお二人で文化祭や新年会にも出席され、仲間の皆様とも親しくおつき合いをされていました。

 私が江戸川区視障協に入会後まもなくで昭和58年5月頃でした。小田急ロマンスカーを利用して、徒歩訓練に箱根の強羅ホテルに宿泊し1泊2日の楽しい旅のひとコマでした。彫刻の森周囲を散策し、若葉の香りが心地よい雑木林の谷間を流れる清流にしゃがみ込み、二人で小川の水に手指を入れて水温が指先を通して森の静寂の中に伝わり、「気持ちいいね!」と、まだまだ元気いっぱいの60才を過ぎた小谷さんは、谷間を縫って登る狭い道も難なく朝の散歩を終えてホテルに戻ることが出来たことを懐かしく思い出しています。

 また、日頃仲良しの早川つるゑさんと、本会の夏の納涼懇談カラオケ大会で、「木曽の御嶽山」を可愛い声で合唱し、「頑張ったで賞」を私からお渡ししたときの、満面の笑顔を昨日のように思い出されます。享年97才でした。

 他方、北葛西在住の田清江さんが10月5日に心不全のためご逝去されました。
 田清江さんは、20年前に本会に入会してまもない頃でしたが、瑞江の東部フレンドホールで、都盲協主催の「点字ブロック研修会」にご参加いただき、視覚障害者の安全歩行に関心をもたれ、私に「視覚障害者のために、安心安全の外出歩行が出来るよう頑張って下さい。私も応援しますから」とこれは心強いエールを送って下さいました。ご主人の田孝治さんが現在本会の安全対策部長として、奥様の意を受けてご活躍されていることは、ご存じの通りです。

 私が9月18日のお彼岸前日に臨海病院にお見舞いした時には、「今まで生きてきた人生を振り返り思い出しているんですよ」と、仰向けに寝たままでしたが、しっかりした口調で応えてくれました。
 そして、手を握り合って、清江さんの優しいお心を垣間見たような気がしました。享年75才でした。
 小谷ひさ様、田清江様、お二人のご冥福をお祈り申し上げます。




電化製品 「電子レンジを求めて」


                              星野 勇


 8月末の蒸し暑い日の午後、バスに乗って平井駅で降り、りそな銀行にちょこっと寄って、近くのワンコイン(500円)の店で定食食べて満腹になった。
 平井駅から総武線で西都心に向かった。今日は物知りMさんが付き添ってくれる。

 秋葉原で降り、昭和通り口に出た。いつものメディアの店(MAG−LAB)に寄って、CD-R、SDカード3枚買った。ここの店が言うには、国産のCD-Rはないと言う。もう製造してない。太陽誘電でもやめたと言ってた。そこでシナノケンシの機器に合うCD-Rを見つけて貰い、買った。台湾製だ。SDカードは4ギガ3枚。これも台湾製でシナノケンシのICレコーダーや小型テレビの録画用に使うのだ。値段はCD-R700MB50枚で1050円。SD4ギガは1枚560円。それからカセットテープは10分、60分、90分を売っていた。

 ヨドカメに入った。ここは安くはないが、いろいろな品物が多くて、見るには良いかと思う。1階で案内嬢に聞いて5階に行く。あった、あった。電気洗濯機。大きいの小さいの、たくさん並んでた。「いろいろカラフルですよ。家族の多い家ならこっちかな」とMさんが導く。8リッター、10リッターが並んでた。フタを開けて触ると洗濯物を入れるドラムがでかいし深い。価格は10万円以上が多かった。メーカーによっては安いのもあった。気がつくと各スイッチに点字がついているのだ。スタート、電源、水位、脱水とか、これはわかりやすくなったと思った。その中に風乾燥というスイッチがあった。すぐフタを開けて「扇風機、どこにあるの」ってMさんに聞いたら、「そんなの見えません」と笑ってた。あとでわかったが、脱水の後、ドラムが回るのかと思った。3〜5時間回すらしい。そうすれば部屋干しで乾くという。また店員に聞いたら、全自動洗濯機は洗濯、洗剤、すすぎ、脱水までを言い、400ワットぐらい消費すると言ってた。なお、乾燥機付き洗濯機、90分で乾くとか言ったが、価格も電気代も高そうなので見もしなかった。それから小人数用4、5、6リッターなどたくさん並んでたが、4、5、6万ほどで買えそうだ。これらも点字表記してあった。

 Mさんは洗濯機が壊れて、新しい全自動洗濯機8リッターをK電気で12万程で購入して便利に使っているという。月半ば、CD-Rを買いに行ったついでにヨドカメに行き洗濯機売場へ行く。たくさん洗濯機が並んでいる。先日購入したのと同じ洗濯機を見つけた。しっかり見た。なんと2万円も安かったという。びっくり、がっかりしたという。しかしこの大きな店、全商品が安いとは限らない。買う時は良く見て気を付けたほうがよい。

 電子レンジ。ここにもいろいろたくさんあった。片っ端から開けて中に手を入れて調べた。去年、私はゆで玉子をあたためてたら、突然バンと音がした。すぐ開けたが、玉子がない。あちこち触れたらレンジの中にくっついていてガックリした。仕方なく掃除をしたが、結局見える人にお世話になり、キレイにしていただいた。レンジにはあっための電子レンジと、料理ができるオーブンレンジなど多種あったが、あっためのレンジがいいと思った。触れてたらワットのスイッチとタイマーの2つしかないのを見つけた。でも買わなかった。お金、足りな〜い。それでオーブンレンジに触れたら、上に石英ヒーターの熱源が並んでた。石英ヒーターにくっついた玉子は落とせないと思った。

 後日、近くのダイエーに行ったら、ヨドカメで見たあっためのレンジと同じのがあった。お金持っていたので買った。8100円余。配送料は108円。持ったら重かった。家事援助の女性が見て、「このレンジは簡単でいいわ」と人ごとでも喜んでた。

 扇風機、DVD。エスカレーターで2階に降りた。売り場に行くと涼しい風が吹いて来る。昔ながらの大きな丸い扇風機が並び、動かすと上下したり、強く弱く回ったり。また羽でなく1メートルくらいの筒が立っていて、そこから縦に風が吹いて来る、そんな扇風機もあった。50センチくらいの短い筒のもある。これは部屋の隅に置いても使えて場所を取らないと思った。
 それからサーキュレーターの扇風機。これは首が左右に上下に動く物で、部屋の洗濯物を干した時など、風がめぐるからいいかと思った。安い物では左右は首を振るが、上下は手で動かすのもあった。3、4千円くらいか。私が夏に買ったのは、上下左右とも自動で便利だと思う。
 かわったのは、しっかりした土台の上に5、60センチの長い楕円の輪から風が吹いて来るのがあった。又楕円でなく、4、50センチの丸い輪から風が来るのもあった。手を輪の向こうに出してもぶつかる物はない。子供には危なくないと思ったが、6万円余と高い。さらにかわった扇風機は土台の上に、3、40センチぐらいのサッカーボールみたいな丸い玉が乗って、いろいろな隙間があって、そこから風が出て来る物で、360度首を振ると言う。「赤い色でとてもキレイな玉ですよ」とMさんが言ってた。風の隙間に手を入れても安全だった。以上の扇風機は交流100ボルト、家庭で使用する。

 店員に「乾電池の扇風機はどこ」と聞いた。案内されてUSB扇風機の所に来た。数種あり小さな3枚の羽を回すので、千円から3千円ぐらいで売ってた。USBだからパソコンで使う直流5ボルトを使うと言う。しかしUSB用の電源器、バッテリーは売っていて、これでも代用できる。私はすでに使っている。
 今回は2時間余り歩き回ったかと思う。

 最後に小型テレビを見た。これは4インチのテレビでラジオ付き、1万円余した。もう一つはDVDで画面は10インチ、CD、DVDが使用できる。それとテレビも映ると言ってた。1万5、6千円と聞いた。
 外に出て、ガストで少し休んで、地下鉄岩本町から下り電車に乗って帰路についた。
                                終わり

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文学さんぽ


                            藤原 美子


 9月3日(土)、江戸三十三観音めぐりに出かけました。今年になって何度か目の散策です。
 今回は高輪あたりのお寺をまわりました。
 地下鉄の泉岳寺をおりますと、そこは早速に坂道が続きます。
 25、26、27、29番をめぐることとなりました。魚籃寺(ぎょらんじ)、済海寺(さいかいじ)、道往寺(どうおうじ)、高野山東京別院とまわり、御朱印をいただいて参りました。

 高輪あたりは全てが坂道。私たち江戸川区に住む者としては、日常生活を思うと、江戸川区で良かったと心から思いました。
 坂につきましても、桂坂という坂は、昔々、この坂の途中で倒れ、こときれていたお坊様のかぶっていたカツラがはずれていて、その名が付いたとか。私の疑問は、なぜお坊様がカツラまでかぶって夜遊びに行ったのだろう? 品川あたりの宿場町まで何か大事な用があったのかな〜!

 第一京浜寄りには趣のある消防署や警察署などがあり、坂道の途中には立派な公園がポツンポツンとありまして、私の想像するところ、代々伝わって来た家屋敷を手放さなければならない事情に至り、お国に物納し、今や下々の憩いの場になっているのかな? と感じました。

 最後に高輪泉岳寺に立ち寄りました。皆様、赤穂浪士でお馴染みのお墓のあるところです。
 鉄道唱歌にも歌われている「右は高輪泉岳寺」でございます。左側は海がグッと迫っていたのでしょう。
 私たちが訪れたその日も大勢のお参りの人で、線香の香りが境内一面に漂っていました。

曹洞宗 江戸三ヶ寺 萬松山 泉岳寺 http://www.sengakuji.or.jp/




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング


〔藤原美子さんのレシピ〕

◎ 塩こんぶの炊き込みごはん

材料(4人分) 米3カップ ツナ缶小1個 塩こんぶ一つかみ だし少々
作り方   米は普通にとぎ、水加減も同じ。ツナ缶・こんぶ・だし少々、みんないれて軽くまぜて、スイッチポン。


〔会員さんのレシピ〕

◎ 豚肉のマヨネーズ焼き

材料(4人分) 豚薄切り肉300g グリーンアスパラ6本
       塩少々 サラダ油大2 マヨネーズ大3
       つけ汁(醤油・酒各大2 砂糖少々)

作り方(1) アスパラ、肉は食べやすいように切り、肉はつけ汁にからめておく。
   (2) フライパンに油をなじませ、アスパラを強火で炒め取り出し、軽く塩をふる。
   (3) 肉は汁ごと強火で炒め、火が通ったらマヨネーズを加えて混ぜる。
   (4) 肉を器に盛ったらアスパラを添える。


〔金子曜子さんのレシピ〕

◎ 豚バラもやし蒸しポン酢

材料(4人分) もやし2袋 豚バラ肉(薄切り)200g(好みで多くしてもよい)
       酒少々

作り方(1) 洗って水を切ったもやしをざっくりと切る。肉も食べやすい大きさに切る。
   (2) もやしをフライパンに入れて、肉が重ならないように並べる。
お酒をふりかけ、ふたをして弱火から中火にして肉に火が通るまで蒸す。ポン酢で食べる。



2.便利グッズの紹介  **日常生活に役立ちます**


  体操ブーブー

 いつでもどこでもラジオ体操ができる、ちいさなブタのマスコット。マスコットのブタの色は白で、「B」の文字の書いてある赤いTシャツを着ています。
 コンパクトなので、どこにでも置けて、どこにでも連れ出すことができます。
 鼻のボタンを長押しすると、「ラジオ体操始まるよ!」のかけ声の後に、ラジオ体操第一が流れます。鼻のボタンを短く押すと、ラジオ体操継続をサポートし、やる気が出る9語のおしゃべりをします。

  価 格 : 1,390円
  大きさ : 幅7.0×奥行5.5×高さ8.5cm
  重 さ : 約107g
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751


  こぼれにくいフチ付きミニまな板

 まな板の左側面、奥側、右側面に2pのフチがあり、切った食材や汁をこぼさず調理できます。
 まな板は傾斜して手前が高く、奥に行くにつれて低くなっています。フチの深さは約1.5pあり、奥に食材の汁が溜まります。まな板は表と裏の両面、使えます。色は白のみです。

  価 格 : 1,295円
  大きさ : 幅22.5×奥行22.5×高さ2.0cm
  重 さ : 277g
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751


  指先が出るやわらか手袋

 S、M、Lの3サイズで、デザインは雪柄、ブロックチェック、幾何学柄の3種類です。両手の親指、人差し指、中指の指先の横にスリット(穴)があり、手袋をはめたまま指先を出すことができます。通勤・通学時、携帯電話操作時、お買物の際など、様々なシーンで便利にお使いいただけます。
 素材はアクリル・ナイロン・ポリウレタンの混紡糸で、やわらかくて軽く、チクチクしないのが特徴です。

  価 格 : 1,970円
  大きさ : 高さ約21cm
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課 03-3209-0751


  ポケットトーク DA208K

 時刻や日付を音声でお知らせする薄型の電波時計です。
 時報機能、時刻を12時間制と24時間制へ切り替えられる機能、音声を日本語と英語に切り替えられる機能、1分毎に15分間現在時刻を音声でお知らせするオートスピーキング機能がついています。

  価 格 : 7,000円
  大きさ : 幅6.7×厚さ1.0×高さ10.8cm
  重 さ : 70g
  メーカー : セイコークロック株式会社
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具事業課  03-3209-0751

                 (日本点字図書館ホームページより抜粋)

日本点字図書館販売サイト わくわく用具ショップ




えどもう歌壇




〈藤原 美子〉

   秋雨に寂しくぬれしすすきさえ 明日の月夜をゆめみつ揺れん
   秋晴れに万国旗ゆれてたからかに 孫泣き出してる運動会
   寺巡り心ははるか鎌倉の 戦国の世の香りみつけん


〈長谷川 とくよ〉

   あんこ練りお萩を供え栗おこわ そなえて祈る日日の平安
   彼岸花赤あかもゆる秋津洲(あきつしま) 災害あまた涙ぐましも
   手鞠うた友と踊れば幼日(おさなび)の 父買いくれし手まり思ほゆ


〈井草 恵子〉

   汗雫白杖突き突き路面(ろおもて)に ポタポタ汗流れ落ち
   ドキドキと鼓動が響くステージに リズムに乗れ私の心(城東カラオケ大会にて)


〈成田 貴美代〉

   いくつかの時代を過ぎし真田邸 上田にありて何を思うや
   さわさわと小時雨(こしぐれ)の音聞こえくる 紡ぎ出されるひとすじの絹


〈松本 俊吾〉

   温かく丸き繭玉なめらかに 冷たき蚕掌(てのひら)に這う(岡谷の蚕糸博物館にて)
   頭領のエイオーの声高らかに 杉山弁天棟上げの朝
                 (昨年11月の杉山和一記念館上棟式にて)


〈渡邊 登〉

   ささやかに置かれた場所で咲きました 未だ咲いてます米寿のあした
   何処(いづこ)へか行方もしれぬはぐれ雲 北指すならば若しやふるさと
   赤き薔薇庭にひとつと妻云えば しばし晴眼の追憶をよぶ


〈和田 彰〉

   この道もこの橋も今上田城 手に触れて見る大手門かな
   朝冷気諏訪湖のほとり遊歩道 かも百羽浮く妻共走る
                    (平成28年度 徒歩訓練旅行にて)


〈小野塚 耕吉〉

   走りきてただ朦朧と夜更け道 これが良いのだお湯割り二杯




編集後記


 何度も上陸した台風にもめげず、実りの秋を迎えた日本列島。
 美味しいものをいただける喜びに、感謝をしないわけにはまいりません。
 数々の行事も、今年当番区であるわが江視協は、力いっぱい責任を果たせたと思います。

 さて、アイネット34号は、皆様のご協力をいただき、ボランティアの皆さまと共に、編集会議を重ねて発行となりました。どうぞ皆さま、今後ともご協力をお願い致します。
 これからの年末・年始、お体にお気をつけくださいませ。      (F)

   情報誌編集委員 (50音順)
     井草 恵子  金子 曜子  鈴木 洋子  成田貴美代
     日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾




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