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もくじ

巻頭言

平成27年度 第31回 文化祭

平成27年度江戸川区夏期懇談会&各部意見交換会終わる

  T 危機管理室意見交換会

  U 福祉部懇談会

  V 土木部・区内三警察署意見交換会

  W 広報課意見交換会

  X 区立図書館意見交換会

  Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会

視覚障害者向け第1回講演会開かれる

第2回〜第4回月例会 ボランティアと共に中核行事に…

「明日の江戸川区視障協を考える会」開かれる!

福耳通信(江戸川区立中央図書館より)

納涼懇談カラオケ大会開催される

秋の徒歩訓練旅行

  つるつるお肌の蓬平温泉旅行

  越後路 蓬平温泉に旅する

  ひとことインタビュー

編み物クラブ「すみれの会」新たに誕生

サウンドテーブルテニス大会報告

城東ブロックカラオケ大会で関守幸男さん優勝!!

平成27年国際福祉機器展

ちょっとそこまで 外国の方を見つけに行こう!!

えどもう歌壇

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

  1.簡単おいしいクッキング

  2.便利グッズの紹介

編集後記




巻頭言


                    常任理事 冨澤 豊


 年々季節の変化が極端になる傾向にあるのでしょうか。秋も深まり寒さが増す時期となりましたが、会員の皆様はいかがお過ごしでしょうか。アイネット第32号をお届けします。

 地球温暖化の影響なのか強い台風が日本列島を襲うようになり、9月には鬼怒川の氾濫による常総市などでの堤防決壊は甚大な被害をもたらしています。私たちの住む江戸川区も、荒川や中川、江戸川などの大きな河川に囲まれた地域にあっては看過できない問題ではないでしょうか。また、東日本大震災より火山活動も活発化しており、5月に口永良部島、6月に箱根山、9月には桜島や阿蘇山が火山活動を活発にしています。この火山の大噴火は台風や地震による被害規模をはるかに超えるもので特にカルデラ噴火は甚大なものとされています。

 さらに、夏の猛暑に加えて戦後70年の今年は安全保障の問題も大きく取り上げられ、平和を考える機会となりました。食料自給率の低下や都市インフラの老朽化、無人島の増加などさまざまな安全を脅かす問題は山積しています。特に私たち視覚障害者にとっては平和な社会でなければ安心して生活することはできないと思います。

 このような中にあっても私たちの会は7月から始まった「月例会」は運営スタッフの尽力によりとても好評で、朗読や講演など楽しい企画でにぎわっています。今年も文化やスポーツに多くの会員が元気に明るく楽しく参加されています。今回のアイネット第32号でもその模様がうかがえると思います。
どうぞ、じっくりご覧ください。




NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会


平成27年度 第31回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・出前ボランティア活動部会
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川

日時 : 平成27年11月21日(土) 午前10時〜午後4時
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132-0025 江戸川区松江7-5-12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午前9時30分より(1階ホール前)


《プログラム》

【午前の部 10時〜12時15分】  午前の部は会員外の区内視覚障害者も参加

1 開会の辞
2 文化講演(区視覚障害者向け講演会を兼ねる)       (10:05〜11:10)
    演題 … 医聖・杉山検校和一の功績と視覚障害者の職業的自立
    講師 … 和久田哲司先生(公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会理事長)
3 朗読2題 … 音訳ボランティア             (11:10〜11:50)
 @ 「わが千年の男たち」永井路子著  
    ※ 日本贈収賄史の大スター・田沼意次
           朗読:柴崎由子・西山尚美(音訳ボランティア風の会)
 A 「ごはんぐるり」西 加奈子著    朗読:池田佐代子(音訳百舌の会)
4 短歌発表 … 披講  今井千恵(音訳百舌の会)     (11:50〜12:00)
5 来賓・ボランティアグループ代表 テーブルスピーチ   (12:00〜12:15)

【休憩 12時15分〜13時】    ※ 式典・宴席準備

【午後の部 13時〜16時】

6 式典  『多田区長さんと共に心と文化のハーモニー』   (13:00〜13:50)
   @ 区歌斉唱        A 歓迎の言葉
   B 多田区長祝辞      C 花束贈呈
   D 来賓祝辞        E 来賓紹介と祝電披露
   F 乾杯
【休憩懇談 10分】

7 文化クラブ発表                    (14:00〜14:50)
   @ フォークダンス・カトレア
       曲目 … エーデルワイス・ラッキーセブン
       指導 … 高津容子先生他
   A 民謡・若竹
       演目 … 十日町小唄・道南ナット節
       指導・三味線 … 熊田 實先生
   B コーラス・若草
       曲目 … 毬と殿さま・おおブレネリ・かあさんの歌
       指導・ピアノ … 須賀妙子先生
   C 魅惑の社交ダンス(社交ダンスドリーム)
       指導 … 伊藤金四郎先生・池田定道他有志
8 カラオケ競演 … 来賓 会員有志           (14:50〜15:55)

9 閉会の辞

※ 1階ホール前に、会員の生花・手芸品、舞台脇に短歌・城東ブロック表彰状・優勝楯展示。


視覚障害者向け文化講演会 講演レジュメ

「医聖・杉山検校和一の功績と視覚障害者の職業的自立」

─ 現代に生きる杉山検校の知恵と技 ─

    公益財団法人 杉山検校遺徳顕彰会
    理事長  和久田哲司


1 杉山検校和一の功績

 杉山和一は、管鍼法を創始し日本鍼灸技術を大改新した。1682年には鍼治講習所を開設して視覚障害者に鍼灸・按摩の生業の道を開き、現在の盲学校教育の基となっている。この偉業は、フランスのヴァランタン・アユイが1784年に視覚障害者教育を欧州で初めて行ったとされる100年余り前のことである。また、さらに当道座を改革し、音曲や金融業などの道をも整えている。

 杉山和一は我が国の社会福祉の先達であり、障害者教育の先駆者である。世界に誇る偉人と言えよう。

2 杉山和一の生涯
 杉山和一(1610〜1694)は、三重県津市の出身で、津の藤堂藩士杉山権右衛門重政200石の藩士の嫡男として誕生。5歳か10歳に伝染病により失明した和一は刀を捨てて盲人として生きることを決意、17、8歳、江戸に出て鍼術を盲人山瀬琢一に入門したが、5年あまり門人として修行したが、一説には生まれつきの魯鈍で物忘れが激しく鍼術も音曲も会得出来ず、破門されるが、失意のどん底から一念発起し相模国江ノ島弁財天に願を掛け、21日洞窟に籠もり寝食を絶って祈った。満願の日、和一が気付くと掌中に松葉に巻きついた枯葉を握っていた。「神のお告げ」と和一は深く考え、現在日本中の鍼師が使っている管鍼術を編み出した。管鍼術は日本独特で、盲人が鍼灸術を行い得るのは杉山検校の功績である。

 管鍼法に磨きを掛けた和一は江戸に出て杉山塾を開業。次第にその名声が高まり、1682年には鍼治講習所を開き鍼治普及に努め、この講習所のテキストとして著述した医書が「杉山流三部書」と「杉山真伝流」で、盲人の手による世界最初の医学書である。

 5代将軍徳川綱吉公のぶらぶら病を癒した功績で荒地であった本所一つ目の土地3000坪余を授かり、その地に弁天様を江ノ島から分社して詣でるように図られた。ここが、いわゆる「一つ目弁天」で後に後継者らは、ここに惣録屋敷(当道座管理所)と鍼治講習所を移して明治まで運営していた。

3 視覚障害者の職業的自立  ─ 和一の心に学ぶ ─
 杉山和一の和歌に和一の心が偲ばれる。失明、破門と失意のどん底の苦労にめげず「不倒不屈の心」によって完成した管鍼法は癒しの治法として富士の白雪のように素晴らしいものだ。しっかり習得して社会に尽せ。
 『見てはさぞ 聞きしにまさる 年月の 心ぞつもる 富士の白雪』

そして、治療者は、常に患者の心を思い、折りあるごとに心を砕いて癒すことが大切であると、「一心不乱に取り組む心」
 『よばばゆけ 呼ばずは見舞え 怠らず 折ふしごとに おとずれをせよ』
 そして、こうして完成した医療技術は、鍼治講習所を開き広く世に提供し悩める患者を癒す「福祉の心」を示された。後継者らは300年余に渡って、この三つの心を守って今日に至っている。今一度学びたいものである。


  講師プロフィール

                    和久田 哲司

略歴
 1943年 静岡県浜松市に生まれる。16歳、網膜剥離で失明。
 1966年 東京教育大学教育学部 特設教員養成部 卒業
       その後、横浜訓盲学院、岐阜県立盲学校において理療教育に当たる。
 2006年 筑波技術大学 保健科学部保健学科鍼灸学専攻 教授に就任
       同年文学博士取得
 2007年 財団法人杉山検校遺徳顕彰会会長に就任
 2012年 公益財団法人杉山検校遺徳顕彰会理事長
学位論文
 博士文学 「鍼灸・手技療法史に関する研究」

今日までの主要な活動

 @ 43年間にわたる視覚障害者に対する鍼灸・按摩療法の教育指導。
 A 24年間にわたり岐阜県下において、視覚障害者福祉協会ならびに鍼灸マッサージ師会の職業対策・福祉対策担当などを歴任し、この分野で活動。
 B 日本・中国(欧米を含む)における鍼灸・按摩療法の史学的研究。

受賞歴
 1995年 財団法人日動火災教育振興基金表彰
 2008年 社会福祉法人名古屋ライトハウス 片岡好亀賞
 2010年 毎日新聞 第47回点字毎日文化賞 (財)杉山検校遺徳顕彰会
 2014年 社会福祉法人京都ライトハウス 鳥居篤治郎賞




平成27年度 江戸川区夏期懇談会&各部意見交換会終わる




 毎年梅雨明けの猛暑の時期に、江戸川区各部との意見交換会を行って参りました。本年度も、7月29日の危機管理室・福祉部との懇談会に始まり、8月6日の土木部・区内3警察署との意見交換を挟み、8月27日の広報課・図書館・生活振興部他を締めくくりとする6セクションとの会議が行われました。

 役員の皆様には、お忙しい中にあって、時間をさいて頂き、話し合いのテーブルについて頂きました。
 何れの会議にも障害者福祉課の菊地計画係長のお骨折りで、各部とも職員の皆様には懇切丁寧に対応して頂き、視覚障害者の社会参加活動に資する多くの示唆を与えて頂きました。

 本会役員の皆様も熱心に対応、総じて実りある意見交換を終えることが出来ました。本号ではその内容を、各部別に編集委員が担当し、報告しましょう。


T 危機管理室意見交換会                成田 貴美代


 防災や福祉に関して、役所と江戸川視障協との懇談会が今年も江戸川区役所・502会議室に於いて開かれました。
 その中で、高橋防災危機管理課長さんの挨拶では、実際の区民の方の世論調査では、第一に地震対策が4割を超えており、災害に対しての不安が大きく、一歩一歩対応して行きたいとの事でした。
 甲斐障害者福祉課長さんの挨拶では福祉政策について皆さんと話し合いをして行きたいと話されました。それぞれの自己紹介が終わり、まず、区内の防災問題について前半の意見交換を行い、引き続き福祉部関係の懇談会に入りましたので、Q&Aの形で主な内容を例年通り報告します。


 日時・会場 … 7月29日(水) 13:30〜14:30 区役所502会議室
 区出席者  … 高橋防災危機管理課長・小川計画係長他
         甲斐障害者福祉課長・菊地計画係長
 本会出席者 … 松本・小野塚・住山・成田・藤原・橋谷・大里(事務局)


Q(松本):防災問題について、災害弱者名簿作成、発災時の救護策について区としての考え方を聞かせてほしい。
A(高橋):守秘義務の関係があり、消防・民生委員に対して名簿を渡していいかどうか考慮中。いわゆる手上げ方式で名簿を管理する状態と聞いている。発災時にその名簿が利用できるかどうかは問題がある。発災直後での安否確認、障害をお持ちの方の今後どうしていくかという対応を協議を進めているところ。
A(甲斐):視覚障害者の要支援者名簿が出来たら福祉課の方で預かりたい。

Q(松本):災害・震災・水害において、区内視覚障害者の支援策また視覚障害者の防災訓練について、どういう基準でいるか教えてほしい。
A(高橋):今色々なところで出ているのが土砂災害だが、江戸川区では土砂災害はない。その代わり水害がある。ゲリラ豪雨では床上浸水、下水が動いていれば1時間で水は引くが、川の決壊などに対して一番危機を感じている。避難勧告では、防災無線やエリアメールのほかFM江戸川などで、情報が流れる。ケースバイケースで色々な避難方法がある。今後とも話し合っていきたい。
A(甲斐):リアルにイメージを持って頂くのが大事な所で、災害が起きてもすぐには安否は判らない。普段から近所の人とコミュニケーションをとって一般の方の中に障害者の方も入って頂いていく方がイメージがわくのではないか。

Q(松本):障害者の避難についての考え方はどうか。
A(高橋):皆さんにお願いしたいのは、家を壊れないように対処し、室内のテレビは固定して欲しい。避難所に来るよりは安全と言っている。自分の家をちゃんと耐震を確保、そして備蓄、水や食料を備えることが必要。
A(甲斐):実際に地震が発生した時には、小・中学校が避難場所になると思うが、どうしても一緒になれない特殊な方に対しては、別の避難所を考えていくと思う。リアルにイメージを話していけたらと思う。

Q(松本):ボランティアセンターが毎年行っている避難訓練についてはどうか。これには視覚障害者のほか、聴覚、身体障害者に加え外国人が参加している。これにボランティアの方々も加われば理想的なやり方だと思う。
A(甲斐):ボランティアセンターの考え方も聞いてみたい。

Q(成田):防災無線について伺いたい。 A(高橋):無線は学校とか公園、あと公共施設など半径250mに1箇所。マンションなどは音が割れて聞きにくいと苦情が多い。来年からは少しでも聞きやすくしようとデジタル化にしようとしている。それでも聞こえないという話は出ると思う。何を言っているか判らない時は、防災放送ダイヤル3652-1284にかけて内容を確かめて欲しい。

Q(松本):本会と防災に関する福祉部・危機管理室と必要に応じ消防関係も加えた定期協議について、来年の2月頃をメドに継続して行って欲しい。
A(甲斐):そういう打ち合わせであれば、行えると思う。

Q(松本):FM江戸川の情報提供を含めて、話し合いの結果を会員に伝えて、行政の情報が周知されるように、本会も取り組みたいと思う。


U 福祉部懇談会                     成田 貴美代


 日時・会場 … 7月29日(水) 15:00〜16:00・区役所502会議室
 区出席者  … 斉藤福祉部長・甲斐障害者福祉課長・菊地計画係長
         関口身体障害者相談係長・鬼頭庶務係長
 本会出席者 … Tに同じ

 危機管理室意見交換会に引き続き、福祉部との懇談会が行われました。福祉部は、私達の社会参加活動に欠かせない同行援護や通院等介助サービスに係る計画相談や、日常生活用具の支給問題などが懇談テーマとなりました。

Q(松本):昨年6月から5回にわたり、障害福祉サービス事業に係る、通院等介助支給量停止を受けて、同行援護に通院が利用できることから、視覚障害者の外出全般について話し合ってきた。菊地係長から平成26年度の詳細データを頂き、江戸川区が視覚障害者の外出支援に配慮して頂いていることが判り、感謝申し上げたい。同行援護で通院が可能となったことから、利用しやすい制度になってきた。6月12日に、同行援護と通院等介助の利用について甲斐課長の考えを伺ったが、65才の線引き他についてどうか?
A(甲斐):65才以上は介護保険が優先だが、65才以上の介護度3〜5度の人が、通院を目一杯利用して足りなくなった場合、障害によるサービスを利用できるようにした。要支援も介護認定を受けて通院等介助が受けられる仕組みにした。

Q(松本):介護保険の通院で、中抜きでなくドアtoドアで利用できるようケアマネージャーに配慮を求めたいが、介護保険の通院の支給量は上限があるか?
A(関口):介護度によって異なる。支給量を使い切ってなくなれば、必要に応じ障害での利用は出来る。

Q(松本):両制度の中で、運用に配慮してもらいたい。また要支援の方が通院をする時には、2つの方法が考えられる。1つは、介護保険の認定を受け要支援の方が、通院等介助の支給を受ける場合と、2つには同行援護で通院が可能となったので、支給量を増量してもらう方法がある。
A(甲斐):検討課題にはなるが、区では月に限定して、役員の同行援護の利用については、事前に相談頂ければ対応してきている。
A(斉藤):この場では答えられない。個々にご相談頂きたい。

Q(松本):秋の2つの行事に月別に同行援護の支給量の増量申請を認めて頂き感謝申し上げたい。次に計画相談について、相談支援事業所で計画相談によるサービス等利用計画書の作成を行う方法と、セルフプランによる申請の違いは?
A(甲斐):国は計画相談支援事業所で作成するのが基本としている。近隣に事業所がない場合は、セルフプランで申請でき個人で作成するのも認めている。

Q(松本):行政は計画相談により、利用者の障害福祉サービスの内容が判ることになるので、制度のルールに従って申請することは必要だと思う。基本的には相談支援専門員を充実させて、しっかりと計画をたてることが望ましい。
A(甲斐):第三者が作成することが適正化に繋がり、この制度の基本だと思う。

Q(松本):日常生活用具は、国の他に区が独自に指定は出来るのか。
A(関口):毎年品目の見直しは行っている。

Q(松本):区独自に今年新たに品目を指定した物はあるのか。
A(甲斐):大活字本を指定した。
A(斉藤):国のメニューに入っている中で区が指定した物だ。
A(関口):この他、超音波による電子白杖がある。手のひらの感覚で操作するもので、ホーム上で電車の来るのを察知することが出来る。

Q(松本):それはいい、勉強になった。防災ラジオの指定はどうか。
A(斉藤):検討課題とさせて欲しい。

Q(松本):プレクストークの耐用年数の延長はどうか。
A(関口):修理を何度もしている場合には、耐用年数を満たしていなくても購入を認めている。

Q(松本):今、広報江戸川のカセットテープからCD切り替えを進めている。是非耐用年数についても、検討して欲しい。
A(関口):6年以内でも、相談して頂ければ検討したい。

Q(松本):国は施設から地域への移行を進めている。区内施設やグループホームへの入所についての考え方はどうか。
A(甲斐):障害者が住み慣れた町で暮らしていくのが方針だ。
A(斉藤):医療と介護が24時間体制で受けられるシステムが出来れば、看取りまでケアシステムとして、地域に整備する方針が打ち出されている。

Q(松本):日盲連主催のシンポジウムで厚生労働省の課長補佐が、居宅と同行援護を組み合わせた新たなメニューを考えてもいいのではないかと言っていたが、制度の運営面で研究する価値はあるように思う。
A(斉藤):このあたりは、一緒に研究させて欲しい。施設入所と地域での生活を、両方を進めていく必要がある。

Q(松本):国の方針に従って新たな制度を地域型の障害福祉サービス事業の利用について、区と視覚障害者間での話し合いを検討して欲しい。
A(斉藤):大賛成である。勉強しながら考えさせて欲しい。

Q(松本):これは共生社会(インクルーシブ社会)に道を開くものである。


 このあと、視覚障害者の自立に欠かせない「江戸川区三療サービス制度」についても取り上げられました。
 今回の懇談会は、皆さんの関心の高い福祉サービス全般にわたり有意義な意見交換となりました。
 前半に話し合われた防災問題についても、災害はいきなりやって来ます。どう対処しても防ぎようはありませんね。話を伺って我が身を守るためには、備えあれば憂いなしです。どんな事になってもあわてず落ち着いて行動が出来ればと思います。同行援護なども方針がどんどん変わって行き大変ですが、日常生活用具では職員の皆様の親切な応対に感謝しております。お陰様で、日々の生活においても、便利に暮らしていけるようになりました。これからも続けて懇談会を開いて頂き話を聞かせて頂きたいと思います。


V 土木部・区内三警察署意見交換会             藤原 美子

 今年度も猛暑の中、深野土木部長はじめ35名が出席、各警察署からもご出席いただき、我々江視協も松本会長をはじめ7名の出席者。計45名の意見交換会で活発な意見が飛び交いました。

 日時・会場   … 8月6日(木) 13:30〜15:30・グリーンパレス芙蓉の間
 江戸川区出席者 … 深野土木部長・立原土木部参事・山口計画調整課長
          田中施設管理課長・佐京街路橋梁課長・柿澤区画整理課長
          多賀水とみどりの課長・菊地障害者福祉課計画係長、他職員
 警視庁出席者  … 小松川警察署井上交通規制係長
          小岩警察署 市毛交通規制係長
          葛西警察署 山本交通規制係長
 本会出席者   … 松本・住山・高田・藤原・伊東・小山・大里(事務局)

 今年の意見交換会も警察署関係、土木部関係合わせて15ほどの要望項目がありました。
 具体的には、エスコートゾーン敷設につきましては、葛西駅周辺、西葛西駅周辺も、ほぼ年明けには目標に達するということです。

 音声誘導装置については、デジタル化が進んでいますので、順次古いものは交換しております。どこか付けたい所がありましたら、お申し出くださいとのこと。
 葛西臨海公園に整備されている二人乗りのタンデム車は使用料が免除の取り扱いとなるようです。臨海公園に出かけたときは是非ご利用下さい。

 次に印象深かったことは自転車のマナーのことです。駐輪の仕方はもちろんですが、少しぐらいのことでもパトカーが出動することもあるようです。
 また一つのお話で、出勤を急ぐために自転車でバス通りをつっきろうとした人がトラックと接触して命をおとしました。その人は一時停止を怠ったのです。もっと悲しいことに、その方は都バスの運転手さんであわてて出勤する途中でした。車のハンドルはプロでしたが、自転車のハンドルを握ったときの彼はどうだったのでしょう。

<土木部>

 歩きにくい道や、点字ブロック、ガードレール、街路樹のこと、何でも気づいたこと、困ったことを申し出てくださいとのことでした。
 そこで副会長の小野塚さんが自宅前の歩道の街路樹に実がなる頃、一斉に椋鳥がやってきておびただしい糞を歩道に屋根に撒き散らすとのこと。これも何とかなるでしょうか。
 2時間あまりの懇談会でした。いつもながらの江戸川区土木部、三警察署の対応に感謝したいと思います。何が変わったかはわかりませんが、温かいものが流れていたような気がします。


W 広報課意見交換会                    松本 俊吾


 平成27年度の広報課との意見交換会が、8月27日(木)・区役所防災センター会議室で開かれました。思い起こせば、「声の広報えどがわ」・「声の区議会便り」のCDとカセットテープによる併用発受が、区内の音訳ボランティア(百舌の会・風の会)とデイジー江戸川のご支援により、平成19年度から暫定発受が開始され、今年度末で足かけ10年になります。この間、カセットテーププリンターのメーカーの製造中止やメンテナンスの不可、そしてカセットテープそのものが一部を除いて製造中止を含め、新たに購入しがたい状況にあります。
 これらの状況を踏まえ、矢作広報課長、区議会事務局と今後の取り扱いについて詰めの話をしましたので、この問題にしぼり、会員読者の皆様に報告します。


 日時・会場 … 8月27日(木) 13:30〜14:10・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 矢作広報課長・石田編集係長・区議会事務局野村調査係長・
         障害者福祉課菊地計画係長
 本会出席者 … 松本・小野塚・成田・藤原・橋谷・花見・大里(事務局)

 本会では広報課と「声の広報えどがわ」・「声の区議会だより」について、視覚障害者利用者へのCD方式切り替えのための文書による第1回目の通知を、8月20日号の「声の広報えどがわ」発送時に該当リスナーに墨字・点字文書にて、お知らせしたところです。

 そして平成28年3月まで暫定発受を行い、CDに切り替えのためのプレクストーク講習会を受講希望者を対象として、9月11日(金)にタワーホール船堀・障害者協議室で行いました。
 これに伴い、平成28年度当初から、CD(デイジー版)による発受に切り替えるための準備を開始したところです。
 この問題についての意見交換の内容を、Q&A方式で掲載します。


Q(松本):広報課からカセットテープからCDへの切り替えに際し、9月11日にプレクストークによる再生機能習得講習会の開催について、墨字・点字文書を郵袋に同封してすでに送信した。カセットテープの方が18名前後いるようだ。これを受けて、暫定発受期間をどのようにしたらよいか。
A(矢作):今すぐカセットテープによる発受を休止するのはどうか。段階を追って行うのがいいのではないか。

Q(松本):百舌の会や風の会にも、27年度3月まで続けることを伝えてほしい。
A(矢作):今年度中とか、少し猶予がほしいと思う。

Q(松本):次の通知を出すときには、3月までということになるのか。広報課がそれであれば異存はない。
A(矢作・野村):それでお願いしたい。

Q(松本):皆さんいいですか。プレクストークの講習会も、来年の1月ころに再度必要があれば本会独自でも開講できると思う。
A(矢作):その方向でお願いしたい。

 以上、カセットテープの暫定発受を平成27年度までとし、平成28年4月から、CDによる方式に全面的に切り替えることが確定しました。その他、広報江戸川に障害者団体関連記事の掲載や、メールによる連絡体制など、必要に応じ協議することとなりました。また本会が本年度より開始しました「月例会」の取材、「みんな友達」に収録記事として編集して頂くよう要請しました。
 読者の皆さんにも上記の意見交換の内容についてご理解をいただき、視覚障害者の情報提供が円滑に行えますようご協力をお願いし、広報課、区議会事務局との意見交換会の報告とします。


X 区立図書館意見交換会(文化共育部関連)         松本 俊吾


 区内図書館に於ける視覚障害者への関連サービスに対する意見交換会が、残暑が一息ついた去る8月27日(木)午後、広報課に引き続き、区役所内防災センター会議室で行われました。
 本欄では、指定管理による図書館サービスの現状を踏まえ、桑原中央図書館館長にもご出席をお願いし、対面朗読室の利用問題や、パソコン機器の整備、CDの図書の充実等、区内視覚障害者の情報提供を中心とする、図書館サービス全般について話し合いがもたれましたので、関連事項についてまとめ報告します。


 日時・会場 … 8月27日(木) 14:10〜14:45・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 茶屋文化課長・澤田係長・桑原中央図書館長
         障害者福祉課菊地計画係長
 本会出席者 … Wに同じ


Q(松本):中央図書館を中心とする図書館サービス全般について現状を伺いたい。
A(茶屋):例年通り要望項目を頂いている。引き続きサービス向上を行ってきている。
A(桑原):例年通り木村職員を含み5名体制でサービスを行う。またITパソコン講習会については、8月に対面朗読室に新たにスキャナを整備し、音声ソフトによる対応が可能となっている。ホットスポットによるインターネットアクセス等、環境の整備が図られている。
 また対面朗読室は中央図書館に3室、小岩・西葛西・東葛西図書館に各1室整備されている。これらの図書館での対面朗読の希望があれば、即対応できるようになっている。
 この他、電子メールによる利用は行わず、当面は図書館に於ける貸し出しサービスの利用をお願いしたい。またサピエ図書館サービスは引き続き継続して行っていく。

Q(松本):よくやって頂いていると思う。対面朗読室は7月に桑原館長ともお会いしてお話しさせて頂いた。それによって文字読み取りスキャナを整備して頂いたと理解している。この他、百舌の会・風の会が自主製作した音訳CDが20数タイトルあると聞いている。これを図書館で貸し出す予定はあるか。
A(桑原・木村):23タイトルがあり、全てがまとまった段階で図書館蔵書音訳CDとして貸し出せると思う。

Q(松本):これは墨字と点字の目録を作成して自由に貸し出しできるようにして欲しい。
A(木村):目録を作成し、貸し出しできるよう検討したい。

Q(松本):点訳ボランティアにもこちらからも協力して頂くようお願いしてみたい。とりあえずこの23タイトルの整備と貸し出しサービスを始めて欲しい。
A(木村):中央図書館に申し込んで頂ければ郵袋による貸し出しサービスができるように準備したい。

 この他、拡大文字図書、点字図書の貸し出しや、点字プリンターのメンテナンス問題が取り上げられましたが、点字を読める視覚障害者が減少していることも事実なので、視覚障害者の唯一の情報提供手段としての点字の習得も含めて、これから視覚障害者も情報取得のあり方について、考えなければならないと思います。当面は、音訳CD図書の円滑なサービスが図られるよう、要望したいところです。そして音声パソコンの活用による新たなサービスを、今後とも区内図書館の視覚障害者向けサービスに活かして頂くよう引き続き要望し、平成27年度の区内図書館関係意見交換会の報告とします。


Y 区内施設・環境整備・教育委員会意見交換会        松本 俊吾

 平成27年度の夏期恒例の江戸川区各部意見交換会を締めくくる、都市開発部・生活振興部・教育委員会等意見交換会が、8月27日に図書館意見交換会に引き続き防災センター会議室にて行われました。
 昨年度の意見交換会で要望しておりました、盲人卓球台が多田区長様始め関係者のご尽力によりまして、区立篠崎コミュニティ会館に新たに設置され、去る7月16日に高橋スポーツ振興課長さんをお招きし、使い初め式を行うことができました。本欄をお借りしてあらためてお礼申し上げます。
 特に今回は、平成28年度に実施を予定しています城東ブロック行事を、江戸川区に於いて開催する関係から、東京都委託家庭生活訓練事業(8回)や、盲人卓球・スティックボールの会場確保を内定する必要がありましたので、この問題を主に、意見交換の内容をQ&A方式にて報告することにしましょう。


 日時・会場 … 8月27日(木) 14:55〜15:30・区役所防災センター会議室
 区出席者  … 都市開発部(吉沢まちづくり調整課長・眞分施設課長・森田係長)
        文化共育部(茶屋文化課長・高橋スポーツ振興課長)
        生活振興部(白木地域振興課長)/教育委員会指導室
 本会出席者 … Wに同じ


1.平成28年度公益社団法人東京都盲人福祉協会・城東地区盲協連絡協議会による、諸行事の会場確保の件
Q(松本):事前にメモをお示ししているところ。白木課長さんの担当だと思うが、家庭生活訓練事業8回の実施についてコミュニティプラザ一之江のスポーツルームの利用を主にお願いしているが、これについてはいかがか。
A(白木):当然事前協議の対象となる。同一会場で全て行うのはきびしいと思う。

Q(松本):グリーンパレスとコミュニティプラザ一之江と分けるのはどうか?
A(白木):前向きに検討したいと思う。
※ 検討の結果、5月・6月をグリーンパレス、7月・9月をコミュニティプラザ一之江で実施することで調整中。使用料については福祉部と今後煮詰めることになる。

Q(松本):もう一つ10月中旬に、タワーホール船堀で交流カラオケ大会を実施予定。文化課にご相談するので、タワーホールのマツヤさんに話を通して欲しい。これはきちんとルールに従って申し込みをしようと思う。
A(茶屋):ご要望に添うよう検討したい。


2.区内JR・京成・東京メトロ東西線・都営地下鉄各駅ホームドアの早期整備と、都営新宿線一之江駅環七口のエレベーターの整備について、両年度内に設置の件
Q(松本):これは昨年もお願いしてきたところ。
A(吉沢):鉄道各社にお願いしているところである。京成小岩駅と江戸川駅の内方線点字ブロックの整備は今年度中に終了予定。都営新宿線にはホームドアが平成31年度には整備される予定。また一之江駅のエレベーター設置は、工事契約手続きが遅れているが設置は決まっているので、少し遅れる見通しである。

 以上ですが、来る11月21日の第31回文化祭は、区立松江コミュニティ会館にて開催されますが、前日の夜間から準備に入り、当日の会場は確保されています。当会場は暖房等の改装工事を終了しており、予定通り実施されます。

 視覚障害者の区内施設利用問題は、来年度の城東ブロック行事も、江戸川区の格段のご配慮により会場確保の見通しとなり、他区の皆様をお迎えすることができそうです。また教育委員会のご配慮により、本会会員の区内小中学校への出前ボランティアも予定通り行ってきております。

 今年も猛暑の中、恒例の意見交換により、秋の行事を行えることになりました。自助共助の地域密着型の本会の活動が継続することを願いながら、江戸川区各部との意見交換会報告とさせて頂きます。

江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




視覚障害者向け第1回講演会開かれる


                              井草 恵子


 恒例の江戸川区福祉部主催の視覚障害者向け講演会が、今年も夏の名残の中、9月4日(金)グリーンパレス5階常盤の間において、午後2時から開かれました。
 甲斐障害者福祉課長、松本会長の挨拶に続き、講師である江戸川区の高橋防災危機管理課長による本題に入りました。以下、当日の内容を報告します。


1.自分の住む場所の再確認
(1) 江戸川区ってどんな所?
 東京湾満潮以下の場合 区の7割が水没 葛西地区の水、天然ガスの汲み上げ
 機械導入による地盤沈下  砂町方面では5m  区役所前2.1m沈下
 昨年9月10日、平井・中央・小岩地区で集中豪雨による浸水(葛西地区を除く)
 雨量94.5mm 床下浸水40軒が発生した。短時間の豪雨では、下水道の排水能力には限界があることを理解して欲しい。
(2) 地震発生率
 直下型地震 30年以内に7割  南海トラフ地震 30年以内に9割。
 江戸川区では、東京湾北部震源の直下型地震による影響が大きく、冬の18時に被害が大きい。全壊2万(火災、倒壊)。
 葛西沖 マグニチュード7.3クラスの地震が発生した場合 火災1万4千軒、建物9千軒が倒壊すると予測(2万3千軒) 死者600人 負傷者約8千人
(3) 江戸川区の対策
 集中豪雨、台風の巨大化、高潮、葛西臨海公園周辺に堤防を設置。
 東京湾北部の直下型地震による津波は、最大で2.1mで、現在、堤防の高さは、6〜7mである。


2.災害時の避難行動(大地震の時には、どこに逃げるの?)
(1) 地震の場合
@ 発災直後の対処
 地震の発生時には頭を守り、ある程度落ち着いたら、火の元の始末、コンセントを抜き、その後、近隣の人に声を掛け、外に出る。
 * 安全だと判断した場合は、自宅等に戻っても良い。
A 江戸川区の行動計画
 広場、小さい公園等、一時的に集まってもらい、一次避難所(小・中学校 区内106校)に自主避難。
 * 火の手が上がっている場合は、区指定の避難場所(9箇所 土手、篠崎公園等)へ避難。
 避難する時間帯  日中ならば、区内の公共施設・小中学校。夜間ならば、近隣の人と声を掛け合いながら、安全な小中学校に避難する。

(2) 水害の場合
@ 集中豪雨堤防決壊の場合
 場所によって異なるが、学校の1階部分から2階、3階
(最大の深さ5m)まで浸水する。
 * 50cmでも、マンホールの蓋が飛ぶ事がある。
 昨年の集中豪雨の際、30分で浸水し、雨が上がった後、下水は50mm、水捌けが進む。
 大雨の場合、慌てる必要はないが、大型台風では、昭和22年以来、直接の洪水被害にあっていないが、堤防工事、下水道整備は現在も進行形。
A 江戸川区の台風対策
 2日前に避難指示発令(広域避難)  * 区では23区協定に基づき、山の手、及び、隣接する市川市に協力を依頼。
 時間に余裕がある場合は、早めに高台の親類、知人宅等に避難する。
 土砂災害の場合、避難指示・避難勧告は、防災無線、及びテレビ等で情報を得る。
 時間がある場合  江戸川区外へ避難 
 時間が無い場合  学校、自宅(3階以上)に避難
 ハザードマップで、避難場所の確認、及び、自宅がどれぐらいの深さで浸水するか調査する。

(3) 避難する場所は?
 学校、区外の知り合い宅等  避難場所が無い場合、区が施設指定?
 1次避難場所  人口68万人(最大避難想定、約25万人)
 避難後3日間 畳1枚2人、座るだけ
 住民の帰宅後、1週間、畳1畳分のスペース
 障害者への配慮  1次避難所(小中学校)、もしくは、2次避難所(区の施設、障害者施設、都立学校、ホテル、特別養護老人ホーム、社宅等)
 * 区では、2次避難所、34箇所と協定を結んでいる。
 視覚障害者専門の施設が区内にないため、障害者施設(モグラの家等)に避難する。
  体調の悪化  病院


3.区からのお願い事
(1) 自宅の耐震性、耐火性の確保
 昭和56年以前の住宅について、区で相談受付。区内で92%、耐震補強済み(3月31日現在)、残り8%、未補強(耐震助成制度を活用)  無料で、自宅の耐震構造かどうかを調査。防災カウントで、危険だと判断された場合(精密診断)、耐震改修設計(面談等) 金額 最大80%補助  実際の工事費50%
 * 住まいの耐震相談会  9月5日〜10月25日 
   お問い合わせ  住宅課事業係 電話(5662)6389
(2) 家屋の倒壊、家具類の転倒・落下・移動の対策
 阪神淡路大震災では、死者の8割が家屋倒壊によるもの。
 65歳以上の障害者 1人住まいの場合、ボランティアが家具を固定。
 補助、助成は無料  住宅課相談係  電話(5662)0517
(3) 自己備蓄
 3日分の水(1人9リットル)、ご飯、簡易トイレ、マスク、
 カップラーメン、缶詰(普段より多めに購入)
(4) 情報
 区の防災行政無線(平成31年にデジタル化)
 防災放送確認ダイヤル 電話(3652)1284 通話時から24時間テープ視聴可能
 区のホームページ  FM江戸川(周波数84.3メガヘルツ)  江戸川メールニュース
(携帯)


4.その他
 防災ブック  各家庭に配布(750万部)  一家に一部ずつ  SPコード(視覚障害者向け)  9月中に配布予定
 江戸川ボランティアセンター  外国人障害者の被災体験  テーマ「SOSは自分から」 9月27日(日)午前10時〜午後3時(午前 江戸川消防署 
 午後 松江第3中学校)


<Q&A>

Q(星野):大災害の発生時、避難が困難な場合、公民館や小さい施設などにたどり着くのも大変なので、避難場所のアドバイスは?
A(高橋):時間によって異なり、夜間は、小中学校は午後9時から、翌朝8時30分まで開放。
  * 駅は帰宅困難者が多く、かえって危険で、避難所にはむかない。

Q(星野):FM江戸川と防災行政無線の同時放送は可能か?
A(高橋):今現在、江戸川行政無線の依頼で割り込みだが、今度、同時放送が可能となる。

Q(星野):視覚障害者もラジオの取り扱い方を、月例会で習うべき。自分の住んでいる所の状態が知りたい。
A(高橋):名簿があれば、1ヶ月程度で自宅の情報が入手可能。

Q(松本):視覚障害者も災害弱者なので、被災後の支援を継続。
A(高橋):ボランティアセンターからボランティアを受け、各避難所の要望を聞き、視覚障害者の必要な物や困った事などを聞く。自宅が被災した場合は、仮設住宅へ入居。

Q(松本):防災マニュアルの音声化は?
A(高橋):東京都と検討中。視覚障害者用の音声(CD)化は、区の要望として東京都に提案する。


 このところ、火山の噴火や地震、台風など、予期せぬ自然災害に襲われている日本に住む私達は、発災時を考え、平常時「地面ちゃん」が静かにしている内に、災害に備えなければいけませんね。




第2回〜第4回月例会 ボランティアと共に中核行事に…


 平成27年度から新たに本会の中核行事として、本会を支援していただいている区内のボランティア団体の有志、また、江戸川ガイドヘルプセンター登録のガイドヘルパーさんにもご協力を頂き、既に4回の月例会を開きました。

 おかげさまで、去る10月23日に開催しました第4回月例会は45名の参加の下に、パートTの朗読と、ミニ講演は小林田鶴子さんが保護司で経験された青少年の犯罪歴のある方の、更生保護の立場から、すばらしい内容のお話を伺いました。その後のパートUでは、世話人の皆様のご協力もあり、お菓子などの持ち込みも多く、大いに盛り上がり、楽しい2時間を過ごすことが出来ました。一番特筆すべきは、世話人を含めたガイドヘルパーの皆様方のお力添えもあり、親睦と交流の輪が広がったことです。
 12月18日にはクリスマスパーティーを予定しています。この月例会にまだ出ていない方は、是非お時間を取っていただき、ご参加をおまちしております。
 過去3回の内容を次に挙げておきましょう。


1.第2回月例会   (朗読会と講演)
 @ 日時 … 7月24日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀401会議室
 B 内容 
  1) 朗読 … 山本周五郎著 「日本婦道記」 「箭竹」 風の会:柴崎由子
  2) ミニ講演 … 「目指せ、生涯現役」 ※ 私の半生 (2)
    講師 … 萩原ツヤコ先生
 C えどもサロン  参加者 … 40名

2.第3回月例会  ※ 第2回プレクストーク講習会を兼ねる。
 @ 日時 … 9月11日(金) 10:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀3F障害者協議室・306号室
 B 内容
  1) 朗読 … 山本周五郎著 「日本婦道記」 「尾花川」
    百舌の会:高桑孝一
  2) ミニ講演
    振り込め詐欺と江戸川区の防犯について
    講師 … 葛西警察署本間生活安全課長
 C えどもサロン  参加者 … 42名

3.第4回月例会
 @ 日時 … 10月23日(金) 13:00〜16:00
 A 会場 … タワーホール船堀3F障害者協議室・306号室
 B 内容
  1) 挨拶 … 松本俊吾
  2) 会務報告
  3) 朗読 … 森まゆみ著 「歌めぐり」
         風の会:藤村礼子・坂井敏子
  4) ミニ講演 … 保護司から見た家族の絆
    講師 … 小林田鶴子(元在宅福祉グループ代表)
 C えどもサロン  参加者 … 45名
  1) 昔話 … 柏谷幸司
  2) お楽しみコーナー(くじ引きほか)
    進行 … 伊東喜代子・松尾勝文
 ※  パートTの朗読・講演のみ参加は無料。えどもサロン 300円。

  《運営スタッフ》
    世話人 … 神尾雅代・小川淳子・鈴木洋子・長谷川真理子
          小林富士子・相原容子(第4回・中島)




「明日の江戸川区視障協を考える会」開かれる!




 秋たけなわの10月18日(日) 午後1時30分に、タワーホール船堀3F障害者協議室において、「明日の江戸川区視障協を考える会」(青年部主幹)が、関係者9名が出席して開かれました。出席者は、松本俊吾会長・長谷川ガイド、冨澤 豊常任理事、藤澤正幸青年部長、井草恵子会員・及川ガイド、城谷直人会員、青木弘子会員とご主人の9名でした。

 冨澤常任理事の司会で、藤澤青年部長の挨拶に続いて、松本会長から江戸川区視障協の発足の経緯と、活動の概要説明がありました。
 あとは出席者の皆さんでフリートーキングによる意見交換が行われましたので、その内容をご紹介しましょう。

松本:本会も会員の高齢化が進み、若い会員のお力を生かして会活動の活性化を図りたいと思っています。何かいい提案はありませんか?
冨澤:何かありましたらお話し下さい。
城谷:筑波大学の仲間が立ち上げたNPOの団体があるのですが、毎年ディズニーシーで視覚障害者と健常者が集まって遊ぶという行事を行っています。また先週にも高尾山に行き、日常的にサポートを出来るような参加した学生さんに、視覚障害者のサポートをする場合にはどのようにしたら良いのかなど、手助けの方法などを行楽を兼ねて行っています。私は練習台になったんですよ。このような団体とのつながりを持って、普段やっていない事をやったらどうかと思います。
松本:それはいい提案ですね。
城谷:平日は勤務があるので土曜や日曜日に山登りなどの行事を行い、他の団体との支援をいただき行うのもいいのではないかと思います。筑波大学の学生さんを中心に立ち上げ、現在愛知教育大学の先生をやっている弱視の方で、これはVIWA(びわ)と略して現在愛知教育大学でメルマガを発行している組織、夫婦で活動をされているグループです。このような団体との交流を通じて、活動をするのもいいのでは。ILBという組織で「あいば」さんという方がやっています。
松本:詳細な情報をプリントなどあれば教えて下さい。
城谷:代表の方も30才代で若い方の集まりです。僕が行くと一番年寄りなのですよ。(笑い) 一緒に遊ぼうよと言う感覚です。カジュアルサポートというのでしょうか。例えば駅で困っている方がいれば、何かお手伝いしましょうか? というように。

冨澤:青木さん何かありますか。
青木弘子:私はヘルスキーパーをやっていますので、土曜・日曜日にしか活動に参加できません。
松本:ご主人も参加できそうですか。
青木ご主人:土曜・日曜日であれば参加できそうです。
青木弘子:今聞いていて、社交ダンスとか、水泳は面白そうだなあと思いました。
松本:社交ダンスは平日の水曜日の午後やっていますので、これは少し無理でしょうか。水泳は土曜日に菅原橋の総合体育館で行っています。宜しかったら参加してみませんか。
青木弘子:私は聴覚に障害があり、補聴器をつけていますので、汗をかいたりすると良くないんですよ。
松本:都合のつく範囲で参加されたらどうでしょうか。

井草:私どもはコーラスクラブ若草に参加しています。第1・3木曜日の午前中に合唱練習を瑞江のフレンドホールで行っています。毎年文化祭に向けて須賀先生のピアノでコーラス練習をしています。宜しかったらどうぞ。
松本:城谷さんも青木さんも勤務がありますので、藤澤さんも含めて土曜・日曜でなければ行事に出られないようですので、今後青年部会を開き少しずつでいいと思いますので、皆さんが参加できる日程を相談してください。それでは、1階の「キリンシティ」で交流会を予定していますので、会場を移して飲食をしながら、親睦交流を深めたいと思います。

 今回の考える会により、江戸川区視障協を継承できる第一歩が踏み出されたようです。これからの若い力と活力が、必ず本会の活性化に繋がることが約束される1回目の意見交換会となりました。
                                 (SM)




福耳通信




 日増しに秋の深まりを感じる季節となりましたが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
 今回は、ボランティア団体さんより寄贈いただいたデイジーと、12月に開催予定のバリアフリー映画会についてご案内いたします。

 中央図書館では、音訳ボランティア風の会さん、音訳百舌の会さん、ボランティアグループデイジー江戸川さんにご協力いただき、新しいデイジー23点を所蔵する予定です。これらのデイジーは、ボランティア団体さんが個人の方から依頼を受けて製作したプライベートの音訳資料を、依頼者の方の承諾を得て、図書館用に再編集したものです。作品については次のページでご紹介いたします。
 現在、所蔵の準備を行なっていますので、貸出をご希望の方は中央図書館の担当までお問い合わせください。

 同じくボランティア団体さんのご協力で、所蔵しているカセットテープのデイジー化にも取り組み始めました。第一弾として、『江戸川区の史跡と名所』という地域資料のカセットをデイジーにしました。区内の寺社や文化財を地区ごとに紹介しています。それぞれの史跡の歴史や由来についても、とても詳しく書かれています。

 最後に、バリアフリー映画会のご案内です。江戸川区内のいくつかの図書館で開催し、ご好評をいただいたバリアフリー映画会を中央図書館でも行なうことになりました。12月6日(日曜日)の午後2時から、「ハンサムスーツ」を上映します。目や耳が不自由な方も一般の方も、一緒に鑑賞していただけるよう、音声ガイドや字幕が付いた映画ですので、ご家族やご友人と一緒に映画をお楽しみいただけると思います。みなさまのご来場を心よりお待ちしております。

  住所 江戸川区中央3−1−3
  電話 3656−6298〔直通〕
中央図書館の担当は私たち5名(木村 高津 川原田 豊嶌 竹下)です。

江戸川区立図書館ホームページ


中央図書館で所蔵予定のデイジーは以下の23点です。

『舟を編む』/三浦しをん著
新しい辞書の刊行のため辞書編集部に配属された主人公が、個性豊かな仲間たちと辞書の世界に没頭していく姿を描いた作品です。本屋大賞を受賞し、映画化もされました。

『下町ロケット』/池井戸 潤著
町工場と大企業の、特許をめぐる攻防を描いた直木賞受賞作。こちらもテレビドラマ化で話題になっています。

『ビブリア古書堂の事件手帖〜栞子さんと奇妙な客人たち〜』『ビブリア古書堂の事件手帖2〜栞子さんと謎めく日常〜』/三上 延(えん)著
古書店の若く美しい女主人が、古書にまつわる謎を解いていく人気シリーズです。

『魔女の宅急便』『魔女の宅急便その2 キキと新しい魔法』/角野栄子著
大ヒットしたアニメ映画の原作としても有名な児童文学。作者の角野栄子さんは幼いころに小岩にお住まいだったという、江戸川区にゆかりのある方でもあります。

『新・平家物語』全16巻/吉川英治著
吉川英治の歴史小説の超大作です。『平家物語』だけでなく、『保元物語』『平治物語』など複数の古典をベースにしながら、源平や公家などの盛衰を描いています。

『赤毛のアン』/モンゴメリ著
想像力豊かな赤毛の孤児アンの成長を描いた名作。世界中で愛されるシリーズの第1作目です。

音訳:「音訳ボランティア風の会」さん、「音訳百舌の会」さん 編集:「ボランティアグループデイジー江戸川」さん




 納涼懇談カラオケ大会開催される


                             井草 恵子


 今年も恒例の納涼懇談カラオケ大会が、残暑厳しい中、8月18日(火)、コミュニティプラザ一之江で行なわれました。

 第1部では、出席した会員の点呼の後、来賓でお招きしましたボランティアセンターの檜山所長、障害者福祉課菊地計画係長と、本会を支援して頂いておりますボランティア団体代表の皆さんの挨拶が続き、プログラムは第2部へと進みました。

 第2部では松本理事長の講演がスタート。今年のテーマは「江戸川区の障害者の現状と外出支援のあり方」。
 江戸川区の平成26年度の同行援護・通院等介助の実績(当事業所実績)
  同行援護  … 人数:1,958人(937人) 時間数:49,724時間(27,641時間)
  通院等介助 … 人数:257人(167人) 時間数:4,030時間(2,190時間)
で、全体の55%のようです。(同行援護によって通院介助可能)

 また、65才以上の通院介助は介護保険が優先し、主治医の診断書を必要とし、認定調査により支給量の決定(年1回の認定が必要)、要支援の場合には障害福祉サービスの利用も可能。
 月内支給量不足については要支援の場合、増量可能。
 介護度1〜2の場合 介護保険の通院を利用(介護保険の通院は、ケアマネージャーと会い、院内介護はケアマネージャーが認めれば可能。)
 この他、年1回の計画相談によりセルフプランについて個人の支給量が決定。


 Q:支給量の増加可能の時間は?
 A:計画相談はTOMOで行い、ガイドヘルパーの派遣は江戸川区。

 Q:江視協の事業所だけでなく他の事業所に登録している人は誰か? その人達の時間の割合はどのぐらいか?
 A:そういうことを公表する必要はないし、いろいろな事業所を使って、様々な人と交流するのもいいのでは。
 A:出来たらガイドセンターを利用してほしいが、会員の努力が必要。

 ガイドヘルプセンターのおかげで、散歩だけでなく、カラオケや旅行など、外出する事ができるようになり、楽しく過ごせるようになったという利用者さんの声も聞かれました。
 真剣なまなざしが注がれた2部が終わり、いよいよ、お楽しみの3部「カラオケ競演」の始まり。これは、10月に行われる城東ブロックカラオケ大会の予選も兼ね、会員の投票により上位5名が選出されるので、出場者は皆、自慢のノドを披露しました。投票の結果、次の5名が決定。

  吉田聡子さん 関守幸男さん 住山浩子さん 北村昌樹さん 井草恵子
 選ばれた5名の中に、私の名前が呼ばれた瞬間、放心状態になった自分がそこにいました。城東ブロック大会には、数年前に出場した経験がありますが、今回は当時と違い、私自身、とてもワクワクしています。どうか、会員皆さんの応援がパワーに変わるので、私を含む5名の「勇者たち」をお願いします。
 サー、頑張るゾー。(心の叫び)




秋の徒歩訓練旅行




つるつるお肌の蓬平温泉旅行

                             成田 貴美代


 9月27日(日)・28日(月)の2日間、雨がポツリポツリと降る中を、江戸川視障協主催の徒歩訓練旅行で、新潟県にある蓬平温泉に行って参りました。

 総員36名、おなじみの運転手さん、中蔦ガイドさん、土舘添乗員さんの案内で、それぞれ船堀・区役所で乗り込み、新潟へと向け出発しました。

 早速、小野塚さんの点呼に始まり、会長挨拶、副会長挨拶、自己紹介ではつるつる温泉に入るのが楽しみと言う人が多かったです。

 三芳パーキング・赤城高原パーキングでトイレタイムを取り、バスは関越トンネルを抜け湯沢へ入り、一番目の見学地は禅宗関興寺です。禅寺というのは修行僧にとって一番厳しいようで、朝はおかゆに梅干し・たくあん、昼は一汁一菜で一日二食、修行僧の中には脚気になってしまう僧もいるそうです。私たちもそのような体験をして鍛える事も大事かなと思いました。

 修行僧たちは味噌を作って保存していますが、昔、戦に巻き込まれ火をかけられ寺が全焼という時に、大事な経典を守りたいと必死で、味噌蔵の中に経典を投げ込み助かったという話です。それからは、お参りに来た人たちが是非味噌を分けて下さいと言われ、分けるようになったという事でした。

 昼食は田畑屋で、名物の“へぎそば”を頂きました。そばの入れ物を“へぎ”というので、それで“へぎそば”との事でした。ちょっと太目のそばで、量がたくさんあり、食べきれませんでした。のど越しの良いそばで、美味でした。

 バスは中越地震で被害を受けた山古志に入り、地元のボランティアの人が一緒にバスに乗り、1時間半かけて案内を受けながら回りました。
 毎月2回行われるという闘牛場見学、可愛がって育てた牛を戦わせるため、最後まで勝負はさせず、途中で勢子さん達がここまでというところで、綱を引っ張ってやめさせるそうです。きっと迫力のある戦いでしょう。

 土砂崩れで沈んだ家も見ました。風化させてはならないとそのままに残してあるが、新潟は雪が多くその重みで、だんだん家も沈んでいってしまうとも話していました。

 宿泊は蓬平温泉和泉屋ホテル、早速旅の疲れを温泉でと入りました。本当にお肌もつるつるになり、毎日温泉に入れたらいいのにと思います。宴会は6時半から、おいしい食事を頂いて皆さんのすばらしいカラオケを聞いて満足な夜でした。


 2日目は9時出発、ホテルの方たちの見送りを受け、最初の見学は朝日酒造へ、ここの銘柄は久保田、有名ですね。飲まない私も知ってます。重いけどお土産に買いました。
 酒造店の近くには、玉砂利を敷き詰めた道の奥に昔ながらの屋敷があり、見学させてもらいました。座敷や応接間もあり、トイレもびっくりするくらい広かったです。

 続いて宝徳稲荷神社を見学です。魔除けのためか柱などは全部赤く塗ってあり、はでな印象を受けました。

 深雪の里で昼食、米すくいをやりました。両手ですくっただけもらえますが、多く取れたひとは5合くらいあるみたいとの話です。少ない人でも2合はあるようでした。野菜を詰め放題、500円というので、やってみました。私は一杯入れたつもりですが、お店の叔母ちゃんは、「もっと入るよ」と言ってどんどん入れました。「ほら、こんなに入ったよ」にビックリ、持ってみたら何と重い事。うれしいやら帰りが心配やらで複雑です。

 帰りは楽しいカラオケタイム。歌った人には藤原文化部長からご褒美がありました。
 バスは順調に走り江戸川へ到着しました。皆さん、大変お世話になりました。来年もまた楽しい旅をご一緒しましょう。出発時は雨が心配でしたが降られもせず楽しい旅行になりました。

和泉屋 新潟県 蓬平温泉旅館 http://www.yomogi-izumiya.com/


越後路 蓬平温泉に旅する

                              和田 彰


 平成27年9月27日午前8時15分に江戸川区役所前を出発した。岡田運転手、中蔦バスガイドそして土舘添乗員に引率されて参加者36名が元気にバスに乗っている。土舘添乗員の本日の行程の案内があった。小野塚副会長の司会で松本会長の挨拶や参加者の自己紹介があった。

 道路はすいているのでバスは快適に走り、三芳パーキングエリアを9時25分に出発した。高速道路は防音壁がしてある。埼玉県を出て高崎と前橋の間を抜けていく。赤城山が曇り空にうっすらと見える。赤城山の山頂には一周5キロメートルの大沼がある。毎年8月第4日曜日にはここでマラソン大会があり妻の伴走でここを走っている。

 車窓からは青田や稲穂が出ているたんぼが見える。ああ、もう秋だと実感する。バスは赤城高原サービスエリアにつき、トイレタイム、10時50分に出発する。群馬県と新潟県のトンネル、関越トンネルに11時15分に入る。オレンジ色のライトを左右に見、新潟県側は白い蛍光灯になる。途中空気抜けが山の上に出ている。トンネルに入ってから4分の所が県境で、トンネルを抜けたのが11時22分で、トンネルは7分で走った。

 そして越後湯沢に入る。ここは中里スキー場、岩原スキー場、加山雄三のスキー場がある。私が始めてすべった所が中里スキー場だったので懐かしかった。

 臨済宗関興寺に11時45分に着く。1410年開山したお寺は味噌が有名で入口には「味噌なめたか」と言う看板があった。ご住職より法話を聞き、味噌とお茶がふるまわれた。

 ここを12時20分に出発し、昼食の場所、そば処田畑屋に着く。ここは“へぎそば”が有名である。土地の名物はやはりその場所にこなければならない。1時30分に田畑屋を出発する。

 次の山古志村はガイドさんが案内してくれた。まず闘牛場へ行く。ここは山古志の角突きで有名である。闘牛の大きいのは700キロから1000キロ位の牛がいると言う。闘牛場に行く通路の壁には牛の戦っている写真があり、角は太くて立派だ。浅いすり鉢型の闘牛場の回りは鉄のワイヤーで囲われている。外には牛舎があり、多い時には60頭もいたと言う。ここに闘牛場があることに驚いたが、昔は何の娯楽もない時代なので牛を育てて力を競わせたのだろう。

 次に平成16年の中越地震で橋の下に水没した家の屋根が見えた。そばに中越地震の記念碑が建っていた。

 次は中山隧道、横幅1.4メートル高さ1.8メートル長さ877メートル、日本一の手掘りのトンネルで、16年間かかったトンネルである。「人の一念は岩をも通す」と言う諺があるが正しくこの事である。ガイドさんが山古志は錦鯉も有名であると話していた。

 単純硫化水の温泉、蓬平温泉に4時に到着。一息ついてからランニング姿に着がえて30分位、和泉屋から左手の車道坂道を走る。長さ200メートル位の金山トンネルを抜けて、少し走ると高龍(こうりゅう)神社があった。坂道のためか汗ばんでいる。ホテル前に戻って来ると入口の右側に池があり錦鯉が沢山泳いでいた。色とりどりで小さいのは50センチ、大きいのは7、80センチあった。

 身体は汗になったので家族風呂に入った。温泉に入ると、身体がぬるぬるし、すべすべになった。6時30分から宴会が始まった。カラオケに入り賑やかに盛り上がった。9月27日の月は中秋の名月である。蓬平温泉で名月を見るとは何と素晴らしい事か。27日はそれで暮れた。


 9月28日朝5時30分にランニング姿で外にでる。千歳さんがいて我々を写真に撮ってくれた。昨日走っておいたトンネルを抜けて高龍神社へ行く。社殿は高い山の上にある。かなり狭くて高い。階段が3段階になっていて、第一階段は66段、第二階段は37段、第三階段は12段だった。脇に第一段と第二段の高さまでエレベーターがついていた。この階段を我々は一気に登った。千歳さんも後ろから来て登った。このような足場の悪い所に神社を建てた事にびっくり驚いた。下りは怖いと感じる。「絶壁の如くである」と妻は言う。道路の脇から小川のせせらぎが聞こえる。空気は寒いくらいだが汗ばんでくる。

 ホテルの前の坂を右へ下りブナ林の中へ入る。道は登りとなり奥の院と言う所まで走った。そこにはクマに注意の看板が立っていたので驚いた。6時40分頃ホテルに戻った。池を覗くと寝ているのか、錦鯉はじっとしているので何匹いるのかと妻に聞いたら妻は49匹まで数えた。随分いるものだ。汗を落とすべく温泉につかり、7時30分に朝食、お土産に一刀彫りの置物を妻は買っている。

 9時にホテルの人に見送られてバスは出発した。9時30分に朝日酒造に着く。案内人から酒作りの説明を受ける。スライドを見ながらの見学で全てオートメーション、中の様子がガラス越しに見える。酒・ビンの流れは壮観である。原料の米が全て新潟産米で50%米を削って仕込むので上手い酒が出来るのだと言うことだった。こう言われると酒を買わずにいられない。酒の他に粕づけやゼリー、酒の珍味もありお土産に買い求めバスに乗った。近くにオーナーのりっぱな家がある。久保田の酒を全国に広めた有名な酒蔵を見て10時30分出発。

 次の宝徳山稲荷大社に着く。大社の参道には赤く大きな鳥居が沢山そびえ建っていた。柱の大きさは直径2メートル、高さ7メートル位ある。平成19年建立と書いたのもあった。稲荷大社は商売繁盛で信仰する人が多い。境内をあちこち歩く。  11時15分出発、昼食の場所深雪の里に向かった。バスは稲刈りの済んだ田んぼを左右に見て一直線の道路を走る。越後はやはり米の国だ。こしひかりの由来を中蔦さんがはなしてくれた。―「越の国に光にかがやく」ことを願って付けられた ―。

 11時50分深雪の里に着く。昼食のご飯が美味(うま)い。お土産屋さんを見て歩く。バスを降りた時は足を動かすようにしている。1時45分に出発。次の目的地お米すくいの味里鮮魚センターへ向かう。お米すくいではみんなニコニコしている。袋に入れて持ち帰る。これは面白い。

 2時15分バスは快調に走り帰路に着く。藤原さんの案でクイズが始まった。私が解かったのは△の中に秋(秋の味覚)○の中に話(まるで話にならない)てんの下に話(てんで話にならない)6問中3つが解かった。

 車内はかえるの歌とカッコーの合唱で盛り上がった。バスは高坂サービスエリアでトイレタイム。4時5分出発。後は江戸川区役所前まで直行、5時20分に到着した。船堀へ行く人達と別れを惜しみながら松本会長にお礼を言い車外へ出た。ガイドさんや運転手さんにお礼を言って別れた。

臨済宗 円覚寺派 関興寺 http://kankouji.coolblog.jp/

山古志ホームページ http://www.yamakoshi.org/culture/culture06.html

朝日酒造株式会社 http://www.asahi-shuzo.co.jp/

宝徳山稲荷大社 http://www.houtoku.or.jp/


     ひとことインタビュー

星野 勇さん:(今回の旅行の感想は?) つまんねぇ〜???
久保田のご先祖様のお屋敷はすごく良かったなぁー。試飲は万じゅだか千じゅだかの常温を呑んだよ。うまかったなぁ。甘かったし。そしてここは宝徳稲荷だろ〜? ここに来ている我々は、もうろく稲荷?!

関守幸男さん:(食事中) 今まででとてもおいしい!! 今までで最高に楽しい! 嬉しい!! 何より美人揃い!! 頭のきれるガイドさんで非常に助かる。

門脇美恵子さん:はじめて参加させていただいて、一言ではとても言い表せないぐらい、とても楽しかった。
(昨日の温泉はいかがでしたか?)
 帰ったら主人が見違えるのではないでしょうか?(笑)

小林美和さん:昨日行った山古志も、今日参拝したところも、とても良い研究材料になりました。

犬飼キヨ子さん:お天気も良く、食事もおいしく、温泉つるつる。山古志村はだんだん沈んでいって、屋根だけが残っている状態。今に忘れられないようにしたいです。

秋田精三さん:山古志の闘牛場、そして被災した村。今、屋根だけが見えている。東北の被災地もこんな風なのかなぁと思った。山古志の人たちの力を合わせた復興ぶりに感心しました。

秋葉喜一(きいち)さん:地震は一番イヤだなぁー。地震と雷はふせげないなぁー。とても楽しい旅行でした。

藤澤正幸さん:はじめての参加で、すごく楽しくて、どこも緑が濃くていいですね 。久保田の豪邸には驚きました。




編み物クラブ「すみれの会」新たに誕生




 去る6月26日(金)の第1回「月例会」の午前中に、本会事務所で編み物クラブの準備会がもたれ、友人の賛助会員の水谷さんを介して葛西在住の梅原光子先生を講師としてご指導頂くよう打診、試行的に本会で管理しながらクラブとしての形を調えてきました。

 そして10月23日(金)の第4回月例会当日の午前中に開いた準備会の席上で、再度話し合いを行い、梅原光子先生を正式に講師に招請することになりました。
 その結果、本会に待望の新たなクラブが誕生することになり、当面は、文化祭に向けて毎月1回金曜日の午前中に障害者協議室を会場に、主に「指編み」の講習とすることで話がまとまりました。
 そして、部長に暫定ですが、橋谷道子さんにお願いすることになり、正式に編み物クラブがスタートすることになりました。

 講師の梅原先生は、数年前に会員の坂本幸枝さんの自宅でミシンを使った縫い物を教授していた経験から、この度編み物教室を開くことでお話をしましたところ、快くお引き受け下さいました。
 梅原先生は「会員の皆さんが熱心に指編みに取り組んでいる姿に感動しました!」と答えられ、「11月21日の文化祭に手芸品の作品展示を目指して、共に頑張ります」と笑顔でお話しされました。

 編み物クラブには、大野文江さん、北澤とみゑさん、坂本幸枝さんと部長の橋谷道子さんの4人が当面参加されて運営されます。
 梅原先生は数年前まで音訳百舌の会で朗読ボランティアとしてご活躍されていました。過去2回の東京都盲人福祉大会江戸川大会では式典などでボランティアとしてご協力を頂いておりました。
 会員の皆様の中で、毛糸の指編みに興味のある方は、是非編み物クラブに参加してみませんか。

 なお材料費は参加される皆様のご負担になりますのでご承知おき下さい。
編み物クラブの申込先 … 本会事務所 03-3877-0089




サウンドテーブルテニス大会報告


                          体育部長 冨澤 豊


第15回 江戸川区サウンドテーブルテニス大会

 第15回江戸川区サウンドテーブルテニス大会が、平成27年7月16日木曜日の午後から、篠崎コミュニティ会館2階スポーツルームにて開催されました。今回の参加者は7名で、成田貴美代さんと松丸善之さんはオープン参加で試合は11点3セットマッチで行いました。今回も全員総当たりのリーグ戦を行い、上位4名を例年通り表彰しました。以下は参加者と成績です。

   参加者
     伊東喜代子  坂本芳雄  竹橋一成  成田貴美代
     橋谷道子   松丸善之  冨澤 豊

   成績
     第1位 坂本芳雄  4勝0敗
     第2位 冨澤 豊  3勝1敗
     第3位 伊東喜代子 2勝2敗
     第4位 橋谷道子  1勝3敗


第12回 城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会

 第12回城東ブロック交流サウンドテーブルテニス大会が平成27年9月7日月曜日の午後12時半から、北区の東京都障害者総合スポーツセンター2階集会室において荒川支部の幹事で開催されました。江戸川区からは、坂本芳雄、竹橋一成、松本俊吾、冨澤 豊の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田、荒川、足立の各区の参加者20選手とで熱戦が展開されました。今大会は、3名ずつ8グループに分かれて1ゲーム11点2セットマッチのリーグ戦を行い、各グループ1位が決勝トーナメントへ進出しました。

s 江戸川の選手は予選リーグでは松本会長が健闘し、竹橋選手は予選リーグで荒川の選手に勝利。冨澤は予選通過ならず。坂本選手は準々決勝で、江東区の岡田選手に惜しくも敗れてしまいました。個人では江東区の岡田選手が同じ江東区の甲斐選手を破り優勝。団体部門では江東支部が第1位、足立支部が第2位、江戸川チームは第3位に終わりました。応援ありがとうございました。

東京都障害者総合スポーツセンター http://www.tokyo-mscd.com/




  城東ブロックカラオケ大会で関守幸男さん優勝!!


                          藤原 美子


 10月2日金曜日、城東ブロック・カラオケ大会が荒川区ムーブ町屋にて行われました。
 江戸川区からは、吉田聡子さん、関守幸男さん、住山浩子さん、井草恵子さん、北村昌樹さんの5人が、活躍してくださいました。

 もちろん優勝は我が江戸川視障協の関守幸男さんで〜〜す!!
 団体でも準優勝を勝ち取りました!

 そして、10月20日火曜日、都盲大会において、板橋文化会館にて、吉田聡子さんが元気にステキに歌い上げて活躍して下さいました。
 皆様、どうもありがとうございました。
 次回の当番区は江戸川でございます。
 ご協力を!!




平成27年 国際福祉機器展


                               星野 勇


 10月8日は晴れて北よりの風、数メートル吹いて乾燥していた。私はSさんに付き添っていただき、10時過ぎ家を出た。Sさんはハツラツとした若き女性だ。都営新宿線東大島駅から乗車、森下から大江戸線に乗り換え汐留で降りた。エレベーターであがり、汐留駅。福祉ボタンを押して半額切符を買った。ゆりかもめ豊洲行きに乗った。混んでいた。国際展示場正門前で降りた。たくさん人が降りていた。ビッグサイトに着いたが受付まで3、4分歩いた。車椅子と付き添い者の方もあちこちにいた。ビッグサイトの中は広い。お土産屋前を通った。

 受付で葉書を提出した。Sさんは住所、氏名など書いていた。入場シールを腕に貼ってもらった。お昼が近い。食堂・レストラン街に行った。ここはトンカツ、ヒレカツ、幕の内など弁当類がたくさんいろいろと売っていた。そば、うどん、カレーライスも匂っていて、人々は食していた。私は中華屋のところで麻婆豆腐弁当850円を買って食べたが、おいしかった。Sさんは「お腹すいてない」と言っていた。コーヒーも匂っていた。

 展示場へ行く。エスカレーターで下(1階)におりて近くから回りはじめた。まずは歩行補助器だ。大きいの、小さいのがあって、腰掛や荷物入れもついていた。高いなぁと思い、聞いたら、18万円と言う。ここのブースは介護用品が多い。ベッドは寝心地良さそう。床ずれ予防のクッション的なものに触れた。いろいろ説明を聞いた。

 次はガス、石油機器のブースに行った。手を出したら立派なガス台に触れた。説明によるとガスと電気を組み合わせた音声案内のついた器具、圧電素子で点火する。操作するとしゃべるのだ。リンナイ製(ビルトインコンロ)で30万円とか。でもSさんが言うには、「停電になると動かないですよ」と言ってくれた。
 その隣にパロマのガステーブルあったが10万円。軽いタッチで操作ができ、筋力が少なくても使えそうだ。音声案内はない。それから石油ファンヒーターの説明では、大地震など転倒時自動消火する装置は付いているが、給油タンク、つまりカートリッジを持ち上げると自動的に消火する装置も付いたと言っていた。ふた、ネジをきちんとしめることが大事だと言っていた。しかし給油時は自分で消火してさめてから石油をカートリッジに入れる、給油するのが良い。

 アンケートを書いて抽選器を回すくじがあって、鍋とかコシヒカリの米が当たると言うので、書いてもらい、くじを引いたらシャープペンシルが当たって、Sさんにあげたが、これってハズレかなぁー。Sさんはいろいろと聞いたり見たりしていた。というのは、ガス屋さんに勤めていることがわかった。油は火がつきやすい。点火、着火しやすいから気をつけることは誰でも知っているが、私の経験では石油も恐いがガソリンはもっと着火しやすいから、本当に気をつけてほしい。ここは長居をした。料理教室もあると聞いたが、人が多くて通り過ぎた。

 次は、コミュニティのブースに行くと視覚障害向けの機器があると総合案内の人に聞いて行ってみた。しかし、視覚障害向けの機器は少ない。でも点字プリンターがあった。これは100万円以上と聞いている。が、今回、個人向け小型のプリンターが展示してあった。説明を聞くと、限定品で注文を受けてから作ると言っていた。机の半分以上の大きさのようで49万円。そしてパソコンが、別売で必要になる。

 次は床に置くマットに触れた。人が乗ると無線で遠くの部屋に知らせる装置、例えば夜に見えない人や徘徊者、低筋力の人がベッドから降りると、マットを踏んで、ピンコンと鳴って知らせる装置。4、5万円と言っていた。

 次は聴覚のところに行く。集音器を展示していた。軽度難聴者向けで一つ目の店はスイッチ類が6、7個ありイヤホンで聞く。一之江に取扱店あると聞いた。30400円余。高いと思った。高齢女性には難しいと思った。二つ目の店に行き、Sさんがこれも集音器ですと言ってくれた。いじくりまわしていたら、若くなさそうな女性が寄ってきて説明をしてくれた。それによると電源は単4電池2本。200時間はもつ。携帯ぐらいの大きさで、丸いスピーカがあって、耳にあてて細長いボタンを押した時だけ聞こえるのだ。ボリューム付きイヤホンも付いている。 「価格は10500円よ」と言う。だが今日は特別に7500円でいいです。まだ迷っていたら、偉いおじさんが実は工場長さんが来て、私を貧乏と見たのか、それとも寂しそうな顔を見てか、7000円でいいよと言う。おばさんは「それでいいんですか?」 聞かなくてもいいのに。しかし7000円でいいと言ってくれたので、ピンクを買った。工場長さんといろいろ話したが、小さな高い補聴器20万もするのはイヤホンとマイクが近すぎて発信して操作も細かいし高齢者には使えないと言っていた。また今日は混んでいても歩きやすかったと話したが、ブースを借りる業者、会社が減ったと言う。私は宣伝が行き届いたのか聞いたら、それもあるが、1ブース借りるのに3日間で50万円は高いと言っていた。ここをあとにした。

 あとは思い出すと猫ちゃんのぬいぐるみの店があり、社長さんが説明してくれた。20センチくらいか背中をなでるとニヤーと鳴き、喉をいじるとゴロゴロいう。しっぽをつかむと威嚇する。特別価格5200円だ。日本点字図書館に売込みの話していると言っていた。

 あと霧による冷房装置も展示していた。霧の出るところは10センチほどあり、手を出したら数秒でびしょぬれになった。説明によると百畳以上の部屋に細かーい霧を出して部屋を冷房するとか。機械は大きくて6リットルの水タンク3個で4時間冷やすと言い、大部屋向きです。家庭用の小さいのはないと言っていた。そろそろ夕方になる。

 帰り。スターバックスでコーヒーを飲み、会場が広くてほんの一部しか回れなかったが、よく二人で歩いた。出口近くにお土産屋あった。「東京限定の柿の種売ってるわ、箱入りで1080円ですよ。」買わなかった。それで駅に行き、都営線ゆりかもめで汐留、地下鉄大江戸線森下、新宿線東大島下車。帰路についた。日はとっぷりと暮れていた。
                              終わり

               平成27年10月14日(水) 晴れ 記す

東京ビッグサイト(東京国際展示場) http://www.bigsight.jp/




ちょっとそこまで


外国の方を見つけに行こう!!
                           藤原 美子


 9月半ば、私たち、昔乙女だったグループが、英会話サークルの課外授業として、「浅草橋から雷門まで」という歩け歩けを実施いたしました。その目的は、日本に観光に来ている外国の方と「英語で話そう!」という突拍子もない目標をかかげ出発しました。

 そして、しかし、浅草橋をおり、江戸通りを歩き始める間もなく、あちらの店、隣の店とひっかかり、乙女たちは目的も忘れ、キャーキャーと喜ぶばかり…。
 はじめに外国の方とお会いした神社は、榊神社。そこにおられたのは、台湾から来られた5、6人の方々でした。流ちょうな英語でお話ししようと思ったのですが、素敵な日本語がかえってきました。それでも4泊5日の滞在で、これからお国に帰るとのこと。まずは一つ目的を果たしました。

 次に見つけたのは蔵前神社。以前は京都が本家の石清水神社という名前だったらしい。神様にもどうやら力関係があるらしく、昭和になって蔵前神社となったらしい。そこには素敵な桜の木があり、直径20cmほどの幹がまっすぐ空に伸びており、傘を開いたように枝が出ているとのこと。春には、口コミによって年々見物と参拝の方が増えているそうです。その木は、宮司さんの奥様が20年ほど前、土から芽を出しているのを発見し、今に至っているそうです。

 次に駒形どぜうの角を曲がって黒船神社。そこを今守っているという宮島さんに出会いました。彼女は駒形堂の並びにとつぎ、現在浅草で行われるいろいろな行事、あるいは刑務所などにもボランティアとしてお話に行っているとのこと。是非、江視協にもお話に来てほしいとお伝えしたら、連絡先を教えてくれました。久しぶりに気持ちの良い江戸っ子女に会った気持ちです。

 吾妻橋を渡り、アサヒビールのビルの中でランチをいただき、もう一度吾妻橋を渡って雷門へ。いました。いました。目的の外国人。

 かわいい台湾からの姉妹二人。かわいい着物を着て、髪は編み込みに結ってもらい、足袋と下駄、そして巾着をぶらさげて、仲見世と浅草寺をお参りして、一日中着物を着て歩いてもレンタル料は2800円とのこと。安〜い!!
 出会った外国の方、「日本は清潔だ」と言っていました。ずっとそうだといいなぁーと思います。英会話の勉強にはならなかったかもしれないが、楽しかったー!!

浅草情報何でもお任せ http://www.asakusa-e.com/

第六天榊神社 http://www.tesshow.jp/taito/shrine_kuramae_sakaki.html

藏前神社HP http://kuramaejinja.justhpbs.jp/kuramaejinjahomepage.html

嘉永・黒船神社 http://www15.plala.or.jp/timebox/top/06komainugoya/kitiroku/edoki-kaei-1.html

浅草寺 雷門 http://www.senso-ji.jp/guide/kaminari.html




えどもう歌壇




〈渡邊 登〉

    落ち日背に影ふみ渡る踏切の 鐘鳴れば心かげも急(せ)くなり
    二度三度呼ぶ声は母夢の中 八十七歳少年となる
    真夜(まよ)ビルの高処(たかど)に光る窓ひとつ 今日まだ了(お)えぬ人の在るらし


〈和田 彰〉

    手拭いを肩にカラコロ下駄の音 渋温泉の湯めぐり歩く
    台所まな板音コトコトと 聞こえ伝わる幸せの音
    二階家の屋根が浮いてる土の上 地震の跡を今に伝える
    朝早く澄みたる池の錦鯉 底に沈みて動かず眠る


〈松本 俊吾〉

    棚田には黄金(こがね)の稲穂頭(こうべ)たれ 実りの秋の山古志の郷(さと)
    アルパカのまるき背にふれ手のひらは 毛並みは深く柔きかな


〈藤原 美子〉

    さわやかな山古志里にすすきゆれ 十五夜の月今かと待たん
    山古志は緑深きし情けあり 清き流れに秋茜舞う


〈長谷川 とくよ

    幾重(いくえ)にも重なりたる赤き実よ 触(ふ)るるはたのし庭の万両
    カトレアの友と踊ろう文化祭 エーデルワイス・ラッキーセブン


〈井草 恵子〉

    心臓の鼓動が飛び交うステージ上 届けて欲しいなあなたの胸に
    アルコール泡に紛れて紅葉より 赤く染まる私のほほよ


〈小野塚 耕吉〉

    杖かすめ左折の車身が凍る 一歩で奈落神に感謝


〈成田 貴美代〉

    三度(みたび)来て秋田でまみえ友たちと 熱き戦い笑顔で握手
    山古志の里はいずこに震災の いえぬ傷跡沈みし家か




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング


      〔岡畠信子さんのレシピ〕

◎ かわりポトフ

材料(4人分) 人参1本 ジャガイモ4個 玉ねぎ中2個 
       パプリカ2個(色どりよく) 小間切ベーコン100g 豚ばら150g
       シャウエッセン1袋 トマト缶1缶 コンソメ3、4個

作り方(1) 野菜を大きめに切る。(季節によっては、さつま芋を加えてもよい。皮はまだらむきにする)。
   (2) 大きめのなべに豚ばらをしき、次にウインナー、ベーコン、玉ねぎ、人参、パプリカ、ジャガイモ、材料がかぶさるように水を入れて煮る。
   (3) ジャガイモがやわらかくなったらコンソメを入れてコトコト1、2分煮て味をみる。
   (4) 最後にトマト缶を入れ、ひと煮立ちしたら出来上がり。


       〔金子曜子さんのレシピ〕

◎ 肉豆腐

材料(2人分) 豚小間100g 玉ねぎ半分 豆腐半丁 白滝100g めんつゆ(お好みで)

作り方(1) 玉ねぎを少し厚めに切り、白滝は2cmの長さに切る。
   (2) 水とめんつゆを入れて煮立て、玉ねぎ、豚小間、白滝を入れる。
   (3) 玉ねぎ、豚小間に火が通ったら豆腐を入れて蓋をして少し煮込む。
    (時間を置いた方が味がしみこんで美味しい。又温かいうちに卵を溶いて掛けても美味しい。他人丼の出来あがりで〜す。)


◎ オムレツもどき

材料(3人分)  卵3個 小松菜2株 もやし半分 人参3cm程(上の太い部分)
       豚ひき肉50g 油少々

作り方(1) 小松菜は3cm間隔に切り、人参は千切りにする。
   (2) 全ての野菜を個々にレンジでチンする。
   (3) 豚ひき肉は油を引きフライパンで炒める。
   (4) 全ての材料を冷まして、溶いた卵の中にいれ、塩、コショウをしてかき混ぜる。油をしいて一気にフライパンで焼く。(ひっくり返す時が大変。なべの蓋に乗せてからフライパンに戻して下さい。)
   (5) 等分に切ってケチャップを掛けて食べて下さい。


2.便利グッズの紹介  **日常生活に役立ちます**


  おしゃべり熱中症計

 音声で気温と湿度をアナウンスし、計測した数値をもとに、夏は熱中症、冬は風邪ひきの危険性を音声とLEDライトでお知らせします。危険性の表現は、危険、厳重警戒、警戒、注意、ほぼ安全の5段階です。
 形は鶏の卵よりひとまわり大きなしずく型で真ん中に可愛らしい顔が描かれています。顔の右上には、音声の大、小、切のスイッチが、左上には、熱中症指標と風邪ひき指標の切り替えスイッチがあります。
 お部屋のマスコットとして身近に置いていただき、環境管理、体調管理にお役立てください。

  価 格  : 3,990円(税込)
  大きさ  : 幅6.1×奥行6.1×高さ8.4cm
  重 さ  : 60g
  計測範囲 : 気温0℃〜50℃ / 湿度20%〜90%

  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部 03-3209-0751


  おしゃべりテディ

 音声認識で会話が楽しめる、お返事上手なクマのぬいぐるみです。「こんにちは!」「いってきます!」など特定の17種類の言葉にお返事したり、録音した声をものまねしたりします。「歌って」と話しかけると、歌も歌ってくれます。ふわふわした手触りで、大人の手のひらに乗るくらいの可愛いサイズです。

  価 格 : 4,290円(税込)
  大きさ : 幅19×高さ18×奥行14cm
  重 さ : 216g(乾電池含む)
  問い合わせ先 : 日本点字図書館用具部 03-3209-0751

                (日本点字図書館ホームページより抜粋)

日本点字図書館販売サイト わくわく用具ショップ


  いろキャッチペン

 いろキャッチペンは、身の回りの色を24色で読み取って、音声で読み上げて教えてくれる、いろさがし遊びのできるオモチャです。3つのモードが搭載されており、色の名前と、そのモノの色を教えてくれたり、色を探すクイズをしたり、色を音に変換して遊ぶことができます。
 価 格  : 3,000円程(量販店などで)

 大きさ  : 15×22×5cm(パッケージサイズ)
 問い合わせ先(メーカー) : タカラトミー 0570-041031




編集後記




 暑い盛りの江戸川河川敷の防災訓練をはじめ、役所との懇談会、納涼懇談カラオケ大会、城東ブロック大会、そして都盲大会、その他、各部の活躍、そして新潟県蓬平温泉への一泊旅行と、数々の行事も無事にこの秋とともに終わりを告げていきそうです。どの行事においても会員の皆さまやガイドの皆さま、ボランティアの方々の温かいお力をいただいて、なごやかで楽しい時を共有することができました。

 盛りだくさんのアイネット32号となっております。編集委員一同、毎回感謝しています。
 次号に向けても楽しさ、おもしろさをたくさん掲載できるように皆さまのご協力もお願いします。  (F)


   情報誌編集委員 (50音順)
     井草 恵子  金子 曜子  鈴木 洋子  成田貴美代
     日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾




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