第31号トップ

もくじ

巻頭言

平成27年度通常総会報告

同行援護・通院等介助支給量で区障害者福祉課と意見交換会

新企画 第1回「月例会・えどもサロン」盛会裡にスタート!!

   盛り上がりをみせた第1回月例会

   月例会(えどもサロン)始まる

中央図書館に桑原新館長就任・新たなサービス展開へ

   ご挨拶   桑原小枝子

   福耳通信

三浦半島日帰りバスハイク

【クラブの窓】 コーラス「若草」

女性部便り

平成27年度城東ブロック親睦旅行 河口湖散策と伊東温泉旅行記

お参りと安売りの店

豊かな人生を送るには

ちょっとそこまで 天下分け目の展覧会「大関ヶ原展」

震災地をめぐって

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

   1.簡単おいしいクッキング

   2.便利グッズの紹介

えどもう歌壇

編集後記




巻頭言


               藤原 美子


 梅の香りがたち、桜の花が咲き誇り、つつじの花が路地裏までにも花を咲かせ、あじさいは雨に濡れ、なお一層鮮やかです。

 東日本大震災から4年数ヶ月が過ぎました。あれだけ大きな声で寄付だ支援だと毎日騒いでいましたが、目に見えて静かになってしまいました。復旧復興は、どうなっているのでしょうか? 私達の気持ちは、どんなふうに伝わって使われていったのでしょうか?

 緑あふれる戸外に出て、色々な事に触れ、人と出会って、体を動かして、元気に行動する事が、何よりの江戸川視障協への協力と参加だと思います。
 江戸川視障協が明るく健全な会として発展する事は、我々一人ひとりが心も体も健全でいる事だと思います。

 今、私は3年後のマラソン大会に出場する事を夢みて、伴走者の力をお借りして日々を重ねています。伴走者と握りあうロープから伝わってくるものは、信頼と安心で一杯です。

 さて、今回のアイネットには、総会報告、日帰りバスハイクの記事など、盛りだくさんです。そして新しく始まった月例会もご紹介していますので、皆様ふるってご参加下さいませ。




平成27年度通常総会報告


 若葉の薫る去る5月16日(土)、好天に恵まれ午後1時から3時30分まで、NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会・平成27年度通常総会が、タワーホール船堀・4階研修室にて開催されました。総会開会前に、去る4月26日の区議会議員選挙で上位で当選された本会顧問の須賀清次先生と、都議会議員の田島和明先生から会員とガイドヘルパーの皆さんに心をこめたご挨拶があり、須賀先生の区議会議員5期目のご当選に満場の皆さんの拍手で祝意を表しました。

 総会は、住山浩子副理事長の開会の辞に続き、大里由美子事務局長から点呼が行われ、出席者36名、委任状3名で、総会が成立したことを小野塚副理事長から報告がありました。それでは通常総会議事に従って、議案ごとに報告します。


1.松本理事長の挨拶の要略 … 新年度に当たり次の3つの課題をあげた。

 @ 昨年11月24日の本会創立35周年を機に、平成27年度を新たな出発点として、次の10年に向けての活動の1つとして、新企画「月例会」を立ち上げたことの意義は大きいこと。
 A 6月12日に江戸川区福祉部障害者福祉課との同行援護・通院等介助支給量に係る意見交換で、昨年5回にわたって話し合いを続けてきた同行援護支給量等の課題の解決を図ることが重要であること。
 B 平成27年度に全面実施の「計画相談」における会員が提出する「セルフプラン」は、このまま一年を経過し利用者の誕生月に、問題がなければ、この計画に基づく障害福祉サービス支給量による外出支援が継続されること。

 そして、総会終了後に第2回月例会準備会が開かれるので、そのまま残って意見交換に加わって欲しいことが報告された。また6月26日から始まる、プレクストーク講習会はカセットテープからCDに切り換えるための講習になることや、午後の月例会朗読と講演、「えどもサロン」の概要が伝えられ、この総会での議案審議に協力を要請した。

 小野塚副理事長の司会で始まり、冨澤豊議長、議事録書名人に、松本俊吾・藤原美子会員を選任し議事に入った。


2.審議経過


【第一号議案】 平成26年度事業報告並びに決算承認の件

 ※ 総括報告 … 松本俊吾

 まず本会創立35周年記念式典にあわせ、第30回文化祭を兼ねて、事業所開設10年の節目の行事を、11月24日(祝日)に、170人の参加を得てタワーホール船堀にて開催したことをあげ、江戸川区から多田区長名で感謝状の贈呈が25周年に引き続き本会が頂いたことを、活動の成果として意義は大きいことに触れた。またアイネット第30号記念号に多田区長・高木議長さんはじめ多くの関係者から寄稿があったことに触れた後、次の6項目に分けて報告があった。


T 視覚障害者の防災対策、自立と社会参加の外出支援、バリアフリーの諸活動を行い、夏の江戸川区の意見交換会を福祉部・危機管理室、土木部、広報課・図書館・地域振興部等と開いた。

U 5大行事等の開催

 (1) 日帰りバス旅行(鬼怒川ライン下り) 6月2日(月)

 (2) 納涼懇談カラオケ大会 8月19日(火)・コミュニティプラザ一之江

 (3) アイフレンズ江戸川共催「奥飛騨・焼岳温泉」徒歩訓練旅行
   9月15日(月)〜16日(火)

 (4) 第30回文化祭並びに創立35周年記念事業の開催
   11月24日(月)・タワーホール船堀

 (5) 平成27年 新年会 1月17日(土)・タワーホール船堀


V 城東ブロック行事への参加(幹事区 … 足立区視力障害者福祉協会)


W 本会の組織強化に繋がる諸活動の積極的な取り組み


X 区内の友好諸団体との交流


Y 区内の障害者団体・上部団体との連絡調整と行事に対する協力
 特筆すべきはスポーツ振興課の高橋課長から、区立篠崎コミュニティ会館に新たに卓球台が設置され、7月16日に使い初め式を行うことが報告され、大きな拍手がおくられた。

 以上の事業・活動と行事を挙げて、充実した本会の活動が行われたことに、協力を頂いた会員や関係者の皆様に謝意を述べて報告を締めくくった。


 続いて総務報告が小野塚副理事長からあり、役員会開催日と内容及び情報連絡CDテープの発行回数、会員の動きが報告された。さらに各部長から挨拶があり、新入会者の小山直行さんが紹介された。

 そして決算諸表の審議に入った。大里事務局長が、収支計算書・貸借対照表・特別会計収支報告書の読み上げの後、監査報告を平野のぶえ監事が行い若干のコメントを頂いたので、ご紹介しよう。

 ※ 通常総会Q&A(参考資料)
A(平野監事):4月14日(火)にトヨダビルの事務所で決算諸表の監査をし、残高等、間違いなく処理されていることを確認した。大里さんから報告があったが、通常では特別会計は目的のために一般会計と分けて、収入と経費を処理するもので、特別会計間で動きがあったり、特別会計から一般会計へ動きがあると、本来の正しい金額が表示されないので、今後はそのような事がないよう、一般会計、特別会計で収支の処理をするように、監査の時に指摘した。それ以外の項目では、きちんと処理されていることを確認した。

A(`島顧問・補足説明):通常会費は5000円、1000円が慶弔費会計処理である。当協会はこれに助成金でまかなうことになっている。一般会計に特別会計の慶弔費会計からの支出は解散時か、経費逼迫の場合に限り、理事会の承認を受けて特別会計から必要額を捻出し、一般会計に繰り入れることになる。これが原則。慶弔費から出したのが問題である。クラブ活動費等も全て一般会計で処理をすることになる。そこで1つは慶弔費会計からの一般会計に繰り入れをしたこと。2つはクラブ活動費35万円を特別会計で処理していることである。今回は監査後であるので、来年度からクラブ活動費は一般会計での処理を原則とするべきであるとの指摘があった。

Q(田名後):事前配布の総会資料には誤記があったと説明すべき。クラブ活動費を特別会計で処理しているので、総額135万円の赤字になるのか。また慶弔費からの一般会計への移動はどうか。
A(松本):ご心配をおかけし申し訳ない。処理は間違っていないが、方法論で見解の相違だと思う。クラブ活動助成金についても昨年の6月14日の第1回理事会で、特別会計で処理することにした。

Q(`島):その時はそうであったが、今後は一般会計でクラブ活動費を計上処理したらどうか。
A(松本):今年度は平野監事から監査を受けており、来年度から、クラブ活動にかかる経費は、一般会計で処理することとしたい。一般会計で計上していた13,300円は、グリーンパレスにあるリズムのロッカー使用料や、スティックボールの都盲大会参加費だったが、雑費処理に項目を変えたので了解して欲しい。最初に説明を加える必要があった。今後は一般会計と特別会計との経費の出し方について、平野監事に相談しご指導を受けて適切に処理する。

Q(田名後):ガイド派遣実績が会長は1000時間増額したと言っているが、そうではないと思う。
A(松本):昨年も一昨年も28,800時間でほぼ同額。そして平成26年度は3万時間が少しかける程度の実績で約1000時間増量になっている。ただし経費の出ることは、私としては極力経費を節減してきたが、今年度は更に会員の皆さんにご心配をかけないようにしたいと思う。これでご容赦頂きたい。27年度の予算では、これらを踏まえ組んだつもりである。

Q(`島):剰余金が減額するのはやむを得ない。会員の高齢化等があり活動も年々縮小する。背伸びをする必要はないのではないか。
A(松本):会の活性化を図る努力は必要である。皆さんのご意見を踏まえながら、月例会も始める。利用者のガイド支給量も現在40%を切っている。一般的には利用者全体の支給量は60%を基準に考えるものである。「月例会に参加して良かったな」と言う行事も行わなければ、現状維持になる。何もしなければどんどん利用は減ってくる。そして同行援護実績は、年間30,000時間に達しようとしている。113人と利用者も増えている。ある程度積極的な考え方も必要ではないか。若い利用者さんも増えている。前向き思考でしばらくは頑張ればいいのかなあと思う。当会のセンターが評価されて、利用者が増えていることも事実なのであり、ご留意頂きたい。

Q(冨澤議長):収入も増えているが、経費も増えており、一層の経費節減が必要ではないのか。
A(松本):そのように新年度予算を組んだつもりである。

 ※ 第一号議案は冨澤議長が出席者に諮り承認された。


【第二号議案】 役員改選の件


 高田会長選挙管理委員長から、立候補者がいなかったため、総会で選び方を決めて欲しいとの提案があり、冨澤議長は小野塚副理事長との調整後、4月18日の理事会で、松本現会長を再任することについて、役員の総意により松本俊吾会員を会長に推薦することについて提案があり、拍手を以て承認された。また14名の役員が任命された。(新役員のご紹介は別項に掲載しています。)


【第三号議案】 平成27年度事業計画並びに収支予算承認の件


 松本理事長から新企画の月例会を7回開催すること、併せてプレクストークの講習会を開き、カセットテープからCDに9月頃までにきり変える手順を決めること、収支予算書が大里局長から読み上げられ一括提案され、計画については情報連絡CDテープでお知らせすることが合わせ提案された。また議長からクラブ活動費の一般会計に計上することの確認があり、これを含めて承認された。

Q(松尾):支払利息が計上されていないのはなぜか。
A(大里):請求業務に手違いがあり1ヶ月振り込みが遅れ、すぐに返金したが利息が生じた。今後はそのようなことはないので、利息は生じない。

Q(松尾):予算に於ける収支のうち支出の差額が少ないように思うのだがどうか。
A(松本):前年度は35周年事業がありこれで100万円、管理費の中の職員給与が千歳前局長が年度を超えて勤務した関係で45万円管理費が少なくなっている。つまり経費の節減をしていると言うこと。

Q(松尾):前期は特別な出費があったと言うことか。
A(松本):その通り。


【第四号議案】 その他※ 3件ともに報告・了承され、議事は終了した。


 高田孝治さんの閉会の辞で総会は終了した。


 ※ 視覚障害者が区内において安心して生活できるように、本会のガイドヘルプ事業や通常の活動が、平成27年度も多くの区民の皆様に支えられ、発展することを願って通常総会の報告とします。                 (SM)




同行援護・通院等介助支給量で区障害者福祉課と意見交換会


         松本 俊吾


 昨年6月から、障害福祉サービス事業(同行援護・通院等介助と計画相談)の支給量と介護保険を利用する65才以上の視覚障害者の外出に係るサービス利用について、5回にわたる意見交換が行われてきました。この話し合いをもとに、去る6月12日に、甲斐障害者福祉課長と本会との話し合いがもたれました。

 本稿では、一連の話し合いを総括したうえで、双方が合意しましたこの内容を、Q&A方式により、報告することにしましょう。

 そして区内に於ける視覚障害者の外出が、今後も円滑に行われるように願うものです。

 会場 … 江戸川区役所4F 認定審査会室

 区出席者 … 甲斐障害者福祉課長・菊地計画係長・関口身体障害者相談係長・横田職員
 本会出席者… 松本理事長・小野塚副理事長・住山副理事長・大里事務局長


※ 意見交換(Q&A)

Q(松本):昨年6月から5回にわたって、一昨年以後の通院等介助支給量停止の方を含め、同行援護、通院等介助支給量の件で話し合いを続けてきた。甲斐課長から経過と現状について報告をお願いしたい。
A(甲斐):通院の院内介助に入り込んでしまった感があった。視覚障害者の通院を大きな観点から見直す必要があり、検証してきた。今までと同じ観点で行いたい。
  具体的には…
  1. 65才以上で、介護保険の適用の方について、要介護認定(1・2)を受けると非該当者になること。
  2. 要支援の基本は介護保険の通院を利用していただく。ただし今までの実態として、要支援の方は、時間数が週の中で限られており、病院が遠いと介護保険が利用できないことがある。これについては、障害福祉サービス事業(以下障害と略)で通院をしていただいた。今後も同様にさせて頂く。
  3. 要介護3から5度(歩行不能・介護付が主)で介護保険を全て使った方について、障害福祉サービスが受けられること。

Q(松本):一昨年9月に一時停止になった、通院等介助の支給量についてはどうか?
A(甲斐):同行援護と通院の実績を確認し、併せて50時間に満たない方については、本人に話して、通院を同行援護で利用して頂いている。また新規利用者で日常外出が多く、通院が多い方は相談して頂ければ通院等介助支給量を検討する。
 まずは実績をみて同行援護で足りると判断すれば同行援護のみで対応したい。ただ体の状況が変わり、通院を必要とする場合は増量を検討する。

Q(松本):65才以上で介護保険と障害福祉サービスを利用している一部に、同行援護と通院で50時間を超えて停止になっている方がいるようだが?
 ご本人が納得できるよう説明してもらいたい。また同行援護の支給量の増量を検討してもらいたい。
A(甲斐):この方は当面介護保険の通院を利用して頂くことになる。本人にケースワーカーから再度説明させる。要支援の方は、介護保険が不適用であれば障害のサービスでの支給量で対応する。

Q(松本):同行援護50時間で足りる方については、区のケースワーカーが利用者に通院を停止した理由を説明し、了解を取って欲しい。利用者でこれに納得いかない方があれば、区は充分に説明をお願いしたい。
A(甲斐):ご相談があれば話をして納得してもらう。

Q(松本):50時間以内で足りる人のことは言っていない。足りない人について、十分に増量を検討してもらいたい。
A(甲斐):特に役員の方々については社会的にも活躍して頂いているので配慮しなければならないと考えている。

Q(松本):通院等介助の支給量についての一連の話し合いの結果を、この内容で了解したい。役員の支給量の2名の増量についても了解した。
 現在役員で同行援護と通院ともに支給量を頂いている方については、今後もこの形で利用できるのか。
A(甲斐):それでいいと思う。
A(横田):新たに2名が要介護になったので、この方については、介護保険の利用となる。要支援の場合には従来通りで良い。
A(甲斐):要支援の方は、認定調査の際、ケアマネージャーによく相談して欲しい。介護保険の通院では院内介助が無理なことを説明し、また病院が遠方にあることなどを伝えて、通院等介助支給量を出して頂けるよう依頼して欲しい。

Q(松本):要支援で65才以上で現在同行援護と通院等介助を支給されている方は、誕生月の契約時には、そのまま継続される理解でいいのか。
A(甲斐):それで良いと思う。今後介護度が変更になれば別の話になる。

Q(松本):それは理解している。現状で健康状態もそのまま推移している場合には継続されると理解した。
A(甲斐):区内十数カ所ある熟年相談室・分室のケアマネージャーに相談して欲しい。

Q(小野塚):要支援が要介護になったときにはその境目はどうなのか?
A(甲斐):医師の診断書に基づき、ケアマネージャーの訪問によって要支援・要介護への移行を判定することになり、非該当・要支援・要介護度が決まる。非該当というのは介護保険は利用できない方である。だから障害の同行援護・通院等介助を利用せざるを得なくなる。
A(横田):要支援は歩行ができるが要介護になると歩行が難しいという判定になる。身体機能だけでなく、認知機能も加味されるので判断は難しい。

Q(松本):概ね現在の支給量が継続されると言うことで了解した。
A(甲斐):ケースバイケースで対応したい。気づいた点があれば知らせて欲しい。

Q(松本):役員の支給量増量について、本年度2名の登用役員に10時間の増量を認めることでよろしいか。
A(甲斐):本人には担当のケースワーカーから連絡している。何れも6月1日から10時間が増量される。

Q(松本):今秋、次の行事の支給量の増量をお願いしたい。
  1. 第47回東京都盲人福祉大会板橋大会 … 10月20日(火)・板橋文化会館
    8:00〜17:00 9時間  10名の見込み
  2. 第31回文化祭 … 11月21日(土)・松江コミュニティ会館
    9:00〜17:00 8時間  15名の見込み
A(甲斐):参加者が決まったら知らせて欲しい。

 ※ 計画相談支援について

Q(松本):本会はセルフプランで対応している。これは暫定だと思うので、一定期間を経て指定特定相談支援事業所に、サービス等利用計画を、相談支援専門員に作成してもらい、報酬を伴う方法で手続きをするつもりである。どこの事業者にするかは決めていないが、今のところ新宿のTOMOにお願いする予定。
 現在セルフプランから誕生月に計画相談によるサービス等利用計画案の作成をお願いすることを検討しているが、江戸川区ではこれについて了解して頂けるか。
A(甲斐):プランを立てるのは利用者が選択すれば良い。

Q(松本):視覚障害者の外出は多岐にわたる。精神・知的を扱う事業所では、視覚障害者の特性を十分に理解していない専門員がみられる。これらの事業所の専門員に大切な計画をお願いできない。やはり、視覚障害者に特化した事業所に作成を委ねたいと思う。
A(甲斐):それは問題はないと思う。ただ事業所が新宿区であることが利用者を訪問するのに遠距離になることだけである。それが大丈夫であれば、問題はない。江戸川区の社会資源を把握していれば良い。

Q(松本):セルフプランはいつまで続くのか。
A(甲斐):国はいつまでとは言っていない。本来は専門員が作成するのが本筋であり、そのためのプランである。江戸川区の高齢者のケアマネージャーも相談支援計画に参入しようとしている。

Q(松本):本来なら江戸川ガイドヘルプセンターが江戸川区指定の特定計画相談支援事業所を立ち上げるのがいいのだが、まだまだそこまで行っていない。
 一般的にはガイドヘルプ事業と計画相談によるプランを作成できる事業所が理想であるが、コンセンサスを得ておらず、専門員の確保や採算ベースなどを考えると未だ時間がかかると思う。
 私は計画相談支援事業は、区市町村の格差を解消するための拠り所になると思っており、これがうまくいけば、国はサービスの内容を把握できて、格差解消のためのサービスになるのではないかと考える。とにかく利用者が一番いい方法を選ぶ必要があると思う。

Q(住山):まだ通院は使っていないが、病気になって通院するようになれば支給量はいただけるのか。
A(甲斐):区内に熟年相談室があり、専門員がいるので相談に乗ってもらえる。区に相談頂ければ、障害の方で出せるのであればお伺いをする。

Q(松本):その月で同行援護支給量が不足した場合には、月単位で増量は今まで通りで良いか。
A(関口):それで良いと思う。
A(甲斐):個別な相談はその都度ケースバイケースで伺い、必要に応じて相談に乗る。

 ※ 1年間をかけて区障害者福祉課と本会があらゆる角度から知恵を絞って、真剣に話し合いを続けてきました。江戸川区障害者福祉課の職員の皆様が、視覚障害者が直面する諸問題に対し利用者の置かれている立場を熟慮しご検討を頂いたことに謝意を表したいと思います。
 またこの意見交換を通じて、区内の視覚障害者の外出支援体制が見えてきたような気もします。
 この制度を発展させるために、視覚障害者の自由な外出が保障され、地域に於いて自立や社会参加活動が共生社会の中にあって、育まれることを念じています。

江戸川区ホームページ http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




新企画 第1回「月例会・えどもサロン」 盛会裡にスタート!!




 本欄では、今年度からスタートする月例会(えどもサロン)のリポート記事を、編集委員の視点で参加者の声を取り上げまとめてみました。


盛り上がりをみせた第1回月例会

            松本 俊吾


 昼夜の時間が同じの夏至を過ぎ、ツユの雨に紫陽花の青がひときわ彩りを添え、本会の月例会のスタートを後押ししてくれているようでした。
 6月26日(金)朝は曇り空で明け、午前中のパートTは、日盲連の小川さんと、シナノケンシの伊藤さん・大塚さんのご指導のもと、プレクストーク講習会を開き、十数名の会員の皆様が熱心に受講してくれました。また並行して「編み物講習会」の準備会も行われ、梅原光子先生を講師として、このままクラブに移行しご指導を頂くことになりました。

 昼食を挟み、午後1時からパートUの朗読とミニ講演では、小野塚副理事長の司会で始まり、百舌の会の松本恵美子さんが、山本周五郎作の日本婦道記のなかから「松の花」のすばらしい朗読がありました。次いで萩原ツヤコ先生から、「めざせ、生涯現役」と題して、戦前の中国(満州・大連)の現地で看護師として活躍された時代の思い出をまじえはなされました。また山本国子さんのお手伝いを受けながら、91才とは思われない声と上品なお話は、お人柄が一聞でわかるほどにすばらしい内容でした。

 パートVは、お楽しみの喫茶コーナー「えどもサロン」の始まりです。会場の306号室は、世話人の皆様がテーブルのレイアウトを終え、利用者とガイドヘルパー、支援ボランティアを含め50名を超える参加があり、熱気に包まれていました。クラッシックのCDの音もかき消されるほどに、各テーブルでは交流の輪が広がり、柏谷さんの「忠犬ハチ公物語」の語り部の声もかき消されるほどのパワーアップとなり、世話人の皆様方からご寄贈を頂いたお菓子も美味で、各テーブルにコーヒーや紅茶・リンゴジュース・ウーロン茶を世話人(神尾雅代・小川淳子・長谷川真理子・鈴木洋子・相原容子・小林富士子)の皆さんが汗だくでオーダーに対応して休む暇がありません。やがてくじ引きが始まり、11名の当たりくじを読み上げられるごとにそこここで歓声が上がり、えどもサロンは最高潮に達したのでした。

 そこで皆様からワンコメントを頂きましたのでご紹介しましょう。

小林田鶴子さん(運営委員):本日の運営を早くから松本会長に頼まれまして、百舌の会(高桑)、風の会(藤村)の皆さん、小野塚さん、事務所の大里さんと一緒に「どんなふうにしたら皆さんが楽しくなるのかなあ」と…、「結局自分が楽しければいいんじゃないの」と結論はそうなりまして、このように楽しく、大勢が来てくださる会、その第1回がこんなにすばらしい会になったことはとってもうれしいことです。お天気も作用したかもしれません。皆さんが美味しいものを食べていい物を聞いて色々な会話を楽しんで、今日はバラエティーに富んでいましたね! これからもずーっと楽しい会を続けましょう。そして会話という何でもない自由に話せることが、お互いにとって大事なんです。是非脳トレーニングの1つとしておしゃべりでいいんですよね! 私たち支える側も1回でも多く長く地道に続けて頂きたいと思いますので、月1回第4金曜日を頭にたたき込んで頂いて、病院は入れないようにして、このタワーホールにおいて楽しい一時を過ごして下さい。

冨澤洋子さん:今日は色々とありがとうございました。朗読の作品なんですが、芥川賞作家の宮本輝さんの「螢川」を読んで頂きたいと思います。

藤原美子さん:何時もお世話になっています。こんなすてきな会が行われるなんて驚きでした。皆さんボランティアの方々もとってもすてきでした! 次回もずーっとこんなふうに続けられたら、この行事はすばらしいと思います。

小野塚耕吉さん:今日は差し入れのお菓子もあって、会費が入らないくらいでしたね。会場から「こんなに食べれば全員糖尿病になるよ」との声もかかったほどでした。講演の方も7月も萩原先生のお話を続けて頂くことになっています。

井草恵子さん:今日初めてこのような会に出ました。萩原さんの体験話もよかったし、このようなお茶会も初めてだったんで本当に楽しかったです。ありがとうございました!

住山浩子さん:今日はすごく良かったんですけれども、前半の1時間が少し短かったように思います。前半を1時間半くらいに延ばしてもらったらと、私個人は思います。お話ももっと聞きたかったので、少しもったいなかったと思います。また朗読に関しても、限られたものしかできないと思いますので、時間配分を考え直したら良いと思いました。今日は本当に楽しい時間をありがとうございました。

神尾雅代さん:世話人の神尾です。この日のために世話人6人で、みんなが楽しむにはどうしたらいいのかなぁ、どんな物を出しましょうかとか、みんなで考えながら、この日を迎えたんですね。私たちも初めてのことなので、どんな風な運びになるのかなぁと心配しながら、今日を迎えたんですけれども、こんなにたくさんの方が来て頂き、皆さんが楽しそうに話している姿を見ましたら「これからまたみんなで頑張ろうね」という気になりました。これは1回だけで終わりではないので、なるべく皆さんが足を運んでもらって、この時間を楽しく過ごして頂ければ、最高かなぁと思っております。本当にありがとうございました。

相原容子さん:私たちは在宅の会でボランティアとしてお手伝いを引き受けたのです。皆さんとは文化祭等でお話をする機会があったと思います。そして今日、二人が参りました。これからもローテーションを組んで皆様とお会いする機会を作ると思いますのでよろしくお願いします。

 小野塚副理事長の締めの言葉で盛り上がりを見せたえどもサロンは、参加者に和の大切さと、心に爽やかな余韻をのこし、無事終えることができました。


月例会(えどもサロン)始まる

            井草 恵子


 去る6月26日、タワーホール船堀3階障害者協議室と306号室において、梅雨真っ最中、月例会(えどもサロン)が催されました。
 何しろ、本会初の試みとして、第1部は障害者協議室での朗読とテーマごとの講演、第2部では、出席者全員306へ移動後、会員同志がお菓子を食べ、語り合うという内容。

 1部では、松本会長の挨拶に続き、朗読ボランティアによる山本周五郎の世界へと皆を導いていきました。そして、元看護師の萩原ツヤコさんによる講演。戦時中、中国の大連での苦労話を、まるで記憶を辿るように語りました。一日、15人もの赤ちゃんのお産に立ち会ったのですから、平和な今日では想像できないほどの過酷な生活ではないでしょうか。
 ここで、当日、出席された方々のコメントを、いくつか紹介しましょう。


◇ 北澤とみゑさん:全体的に周囲の音が騒がしかった。
◆ 太田智満子さん:今日の話は、尊敬に値する。
◇ 柏谷 幸司さん:今日の話を頼まれた時、予定があり困ったが出て良かった。
◆ 庄司 綾子さん:とても楽しかった。
◇ 松本 清二さん:このような機会を設けて、とても良かった。

 みなさん一様に評判が良かったようで、私自身も、チッポケな脳ミソが、「知恵」という栄養分で一杯になる事が、とても楽しみです!
 始まったばかりの有意義な時間が、いつまでも続きますように・・・。

 ※ 私と井草、二人の編集委員の今回の月例会の報告は以上で終わります。

この第1回月例会に都合によりご参加できなかった会員の皆さん、ガイドヘルプセンター登録者及びガイドヘルパーの皆様、第2回以降、来年3月まであと6回にわたり月例会を行いますので、ふるってご参加頂き、交流と親睦の輪を広げ、インクルーシブ社会(共に助け合う共生社会)に道を開く行事になればと思います。

 第1回月例会を準備の段階から、支えて頂きました運営委員・世話人の皆様に改めて感謝申し上げ、第1回月例会報告とします。

音訳百舌の会 - 公益財団法人えどがわボランティアセンター

音訳ボランティア風の会 - 公益財団法人えどがわボランティアセンター



中央図書館に桑原新館長就任 新たなサービス展開へ




 区立中央図書館は、前森館長に代わり、新たに桑原館長が就任しました。
 対面朗読室の利用等、図書館のサービスも多様化してきました。
 視覚障害者が利用しやすいような環境作りにも取り組んで頂いています。
 対面朗読室の活用はもちろんですが、CDの配信やパソコンの活用を通して、区内図書館を利用することにより、視覚障害者に対するサービスの改善に繋がることは間違いありません。
 本稿では、桑原館長のご挨拶と、図書館サービスについてご紹介しましょう。


ご挨拶

           江戸川区立中央図書館長 桑原 小枝子


 みなさまお元気でお過ごしのことと拝察いたします。
 私は、今年の4月より中央図書館長に就任いたしました株式会社図書館流通センターの桑原小枝子と申します。はなはだ微力ではありますが、専心努力して参りますので、前任者同様ご指導いただけますようお願い申し上げます。

 中央図書館が指定管理者となって3年目となりますが、地域の情報センターとして区民の方々の学びの場・交流の場を目指して、さまざまな図書の展示やイベントを開催し、多くの区民の方々に図書館をご利用いただくように努めております。

 図書館に求められるものは今後ますます多様化することと思います。様々なニーズに迅速に対応できるように、皆様方の意見に耳を傾け、時代とともに成長する図書館サービスの提供を目指していきたいと考えております。

 視覚障がい者サービスにつきましては、皆様方のご要望にお応えしながら、更なる充実を図っていきたいと考えております。
 みなさまのご利用を心よりお待ち申し上げております。


福耳通信

 本格的な夏は目の前ですが、皆様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
 中央図書館はこの4月に新館長のもと、指定管理による運営の3年目をスタートさせました。障害者サービス担当にも新しいメンバーが加わっています。全員一丸となって、今まで以上に利用しやすい図書館となるよう、努めてまいります。

 さて、前回ご案内いたしました「シネマ・デイジー」や「バリアフリー映画会」には多くの反響をいただき、ありがとうございました。「バリアフリー映画会」は今年度もいくつかの図書館で開催を予定しています。日程や上映作品については、中央図書館の担当までお問い合わせ下さい。

 今回は、利用者の皆様の声をもとに中央図書館で新しく受け入れを始めた資料を、いくつかご紹介いたします。全国の点字図書館や博物館、江戸川区の施設から寄贈していただいた定期刊行物です。

 「読書」…日本ライトハウス情報文化センターが発行する点字の情報誌です。点字・録音図書の新刊案内を中心に、便利グッズの紹介など、さまざまな情報を掲載しています。
 「声の新聞」…茨城県立点字図書館が製作する、多くの新聞から様々なコラムを選んで収録したデイジーです。
 「みんぱく」…国立民族学博物館の広報誌をデイジーにしたもので、世界の国々の最新情報を掲載しています。
 「えどがわの女性」…江戸川区に生活し、強く逞しく生きた女性の姿を残すため、江戸川区女性センターの区民ボランティアの方が聞き手となって編集したリーフレットです。デイジーでご利用いただけます。

 新しい資料は少しずつ増えていますので、またご紹介できればと思います。皆様のご利用を心よりお待ちしております。

  住所 江戸川区中央3−1−3
  電話 3656−6298〔直通〕

中央図書館の担当は私たち5名(木村 高津 川原田 豊嶌 竹下)です。

江戸川区立図書館ホームページ





三浦半島日帰りバスハイク


              成田 貴美代


 2015年6月8日月曜日、お天気にも恵まれ、お馴染みの岡田運転手さん・中蔦バスガイドさん、そして今回は女性添乗員の鶴見さんに迎えられ、参加者44名を乗せ、三浦半島へ向けて出発した。

 小野塚さんの点呼に始まり、理事長挨拶。参加者の自己紹介では、昼食が楽しみと言う人が多かった。

 大黒パーキングエリアで休憩を取り、バスは京急油壺マリンパークに到着。広い敷地にいくつかの建物があり、最初にペンギンのいるところへ寄った。ものすごく人相の悪いペンギンがいるとバスガイドさんに聞いていたので、付添いのガイドさんに聞いたら本当に人相が悪い怖い顔をしていると話してくれた。珍しい種類で、キタイワトビペンギンと名前が付いていた。どんな顔をしているのか見たいものだ。

 他の建物では、決まった時間に魚のパフォーマンスを見せている。3号館に入り、係りの方の説明を聞きながら、イシダイのパフォーマンスを見学した。光や赤外線に反応して進んで行く様子には感心させられた。
 またキャベツをエサに食べているアイゴという魚もいた。雑食性でなんでも食べるそうだ。ここのマリンパークには主に小さな魚が多いとの話で、魚の名前には詳しくないが、タイなどもいろいろな種類がいた。

 昼食は城ケ島に渡り、マグロづくしのごちそう。おいしい食事に皆さん、ご機嫌の様子。
 三崎の市場へ寄り、買い物。海産物がいっぱい、私はマグロの味噌漬けと横須賀海軍カレーをお土産に購入した。

 帰りのバスでは、カラオケ競演を楽しみながら、江戸川へ向かう。順調にバスは走り、夕方5時頃には無事に到着。早速夕食で、味噌漬けをおいしく頂きながら、お世話になった皆さんに感謝しつつ、見えない私にはごちそうを頂くのが一番とうれしいバスハイクの旅でした。


ひと言インタビュー

☆ 尾田洋子さん
 初めてのバス旅行に参加しました。今、城ヶ島でのマグロづくしの昼食、全部残さずいただきました。美味しかったです。水族館ではダイオウイカをさわらせて貰い、大きさにビックリ!! とても楽しいです。

☆ 逃げ腰の星野勇さんをつかまえて
 水族館での魚の餌づけに興味をもった。水族館の魚たちは、アジだの、マグロだののうまいものを食べているんだなぁ。また野菜のキャベツを食べる魚が海の中にいるとは…。今回のバスハイクもとても楽しいよ。

☆ 戸坂美智子さん
 2回目の参加ですが、バスの中の雰囲気が和やかで、皆さん楽しく過ごしてたくさんのエネルギーを頂きました。失敗したのは水族館でカワウソを見せてあげられず、ヘルパーとしてはダメでした。食後海岸を思いがけず散策でき、ルンルン嬉しい気分になりました。いつも利用者さん(藤原さん)に助けられて感謝です。楽しい一日ありがとうございました。

☆ 植木清枝さん
 楽しかったです。どこかもう一ヶ所くらい見学できればよかったと思う。

☆ 北澤とみゑさん
 遠いところでなく、沢山の方が参加できてよかった。

☆ 金子曜子さん
 バスの中の雰囲気も楽しく、それにお土産付き。昼食も沢山お皿があり、食べられるか心配でしたが完食。島では猫がお土産屋さんの店先でのんびり、草原でのっそり。ボランティアさんが面倒をみているとの事。こっそり連れてきて放す不届き者もいるとの事。灯台でたぬき発見。のんびりとしたバスハイクでした。

京急油壺マリンパークhttp://www.aburatsubo.co.jp/




クラブの窓  コーラス「若草」


須賀妙子先生を迎え再スタート

             井草 恵子


 長年、コーラス「若草」のピアノ指導を行っていた瀬沼先生が、この4月をもって辞められ、5月から須賀先生を新たに迎えての再スタートとなりました。ここに、瀬沼先生への感謝を述べると共に、須賀先生からのご挨拶を下記に記しました。

 皆様、初めまして須賀妙子と申します。松本理事長様からご紹介を頂き、5月より、コーラスの指導をさせて頂くこととなりました。私は十数年来、くすのきカルチャーコーラスの指導者をしておりますが、本年度4月より、第1、第3木曜日の9時の授業が空きました。ちょうど、皆様の授業時間とぴったりでしたので、本当にびっくりでしたが、お受けする事と致しました。11月に松江コミュニティ会館で行われます発表会に向けて、精一杯、頑張らせて頂きます。どうぞ、よろしくお願い致します。




女性部便り


              住山 浩子


 今年度の東京都委託家庭生活訓練は荒川区が担当で、町屋の「アクロスあらかわ」で行われています。
 今回はヨーガを体験したので、その様子をお知らせ致します。

 ヨーガの基本はリラックスを大切に、動作はゆったりと、呼吸は自然に任せる。
 身体におこる感覚と、内臓におこる感覚を感じる。これはまだ私にはわからなかった。  姿勢(ポーズ)。自分にとって、安定した楽な姿勢をとる。これらを基本にヨーガの始まりです。

 足首を回す運動は両方一緒だとうまく回らないこと。両手首も同じでした。
 今回は靴を脱いで、椅子に座って行いました。
 一つの動作は、1回目は指導者の説明をよく聞きながら、2回目には動作がきちんとできているかをガイドさんに見てもらい、3回目には自分に合った姿勢をとるという方法でやります。そこで椅子に背中を付けてゆったりと目をつぶってひと休み。このようにして手足の指先から手足をしっかり伸ばしたり、体幹を前後左右に曲げたり、ひねったり、首も前後に曲げたり、ひねったり。  全身を動かしてきました。それらの動きは例えば手を伸ばしたまま、10秒から20秒位保っているのは、自分にとって無理のない姿勢なのですが、結構疲れるものです。

 全身のヨーガが終わった時には、身体が温かく感じられ、帰りの足取りが軽く感じられました。
 最後に、このヨーガがゆったりと気持ちがいいので、ふっと動きが止まって寝ていたことが、後ろのガイドさんに見つかってしまいました。




平成27年度城東ブロック親睦旅行 河口湖散策と伊東温泉旅行記


              松本 俊吾


 今年の城東ブロックの幹事は、荒川区視力障害者福祉協会の野田会長が担当して行われました。城東6区(足立・荒川・江戸川・葛飾・江東・墨田)から47名が参加し、江戸川区からは松本とガイドの関さん、住山さんとガイドの神尾さん、そして北澤さんご夫妻の6名で参加し、親睦の和と交流の実をあげることができました。それでは駆け足ですが、この1泊2日の旅行記をひもとくことにしましょう。

 第1日(6月30日)は、高曇りの空模様で時々薄日がもれる蒸し暑さを感じる天候でした。梅雨前線が九州南岸に停滞し、関東地方もその影響を受けて、初日は雨は落ちませんでしたが、第2日目(7月1日)の朝から断続的に雨模様で、伊豆修善寺の竹林の散策が中止になりました。

 しかし、第1日目は、山梨県河口湖周囲のラベンダーが咲き誇る薫りの公園に立ち寄り、紫や赤色のラベンダーの薫りを嗅ぎながら、隣のバラ園にも足を伸ばし、曇り空で頂上の優雅な姿の富士山は雲に隠れて裾野のみをながめることになりましたが、富士山麓の爽やかな空気と今盛りの紫陽花に触れ、ラベンダーの花の香と薫風に包まれて大満足でした。ここにも、アジア系の外国人の観光客が多くみられ、現在の円安の社会現象の一端を垣間見る思いでした。

 今日の観光の目玉の1つでもありました湖畔に近いオルゴール館に立ち寄り、小ホールの舞台でオルゴールを含め演奏された重厚な迫力を堪能しました! その後、別室に移り世界でも数個しかない十数種類のオルゴールの音色を観賞しました。ニューイヤーコンサートでおなじみのラデツキー行進曲や、バッハのピアノ曲など数十曲の音色を、中年の女性の優しい口調での解説を聞きながら、約30分くらいでしたが、中世ヨーロッパの貴族が楽しんだというオルゴールの様々な音色を聞き比べ、金属の回転盤が奏でる演奏に夢のような一時を過ごしました。

 昼食後、河口湖を後にして山中湖から御殿場を経由して伊豆半島に入り、大仁から相模湾に面した伊東温泉の小高い丘に立つ、今夜の宿泊場所でありますホテル聚楽に旅装を解きました。

 私は支部長会に出席した後、ガイドの関さんと共に、一風呂浴びて、6時半からの宴席に臨みました。腰掛けに座っての宴会で、美味しい山海の珍味に舌鼓をうち、各区代表者2名のカラオケが始まり、宴席は盛り上がりました。

 2日目の7月1日は、冒頭にも触れましたが、早朝から断続的に雨が降り続き、朝食を済ませ、午前中の修善寺の散策を中止し、バスは伊豆半島を横切り、大正天皇の保養地でもありました沼津の御用邸に向かいました。

 約1時間、松の梢の擦れ合う音と潮騒の音が頭上から降ってくるような錯覚を覚えるほどに、風の強さを肌で感じました。沼津の御用邸記念公園の園内は、紫色や青・ピンクの大輪の紫陽花が、雨に濡れて色鮮やかに今が盛りと咲き誇っていました。水を含んだ花びらを触ると大玉の水滴が地面の芝生に落ちて、手のひらがびしょ濡れになるほどでした。この大正ロマンがいっぱいの沼津の御用邸で、ガイドの関朝之さんと屋内の各部屋を板の廊下を踏みしめながら、接見の間や台所や居間の見学を行いました。

 そして、午後3時45分からは、キリンビール横浜工場の美味しい一番搾りのプレミアムビールを試飲しました。私は3杯のノルマを1杯超えて、4杯を飲んだのでした。思ったよりすんなりと胃の中に入っていたようです。やはり生ビールの「一番搾り」は最高!!
 ほろ酔い気分の皆さんは一路東京の秋葉原駅そばの岩本町にバスを止めてもらい、帰途に就きました。

 来年は江戸川が幹事区になりますので、宿泊地をどこにするかで、今から悩みの種を抱えることになりますが、城東地区の視覚障害者の親睦と交流の原点はこの親睦旅行ですので、平成28年度も楽しい旅ができることを念じながら、旅行記の筆を置きます。

   ガイドの神尾さんからのコメント
 城東ブロック1泊2日の旅は河口湖から伊東泊、2日目沼津の御用邸見学と楽しい時間を過ごす事ができました。その中でも富士の麓に広がった河口湖の7万株のラベンダー。旅のひとときをラベンダーの香りに癒された江戸川の6人は“楽しかったー”の余韻を残して帰途につきました。

感動の富士山に出逢う 小さなヨーロッパ オルゴールの森

感動の富士山に出逢う 小さなヨーロッパ オルゴールの森

ホテル聚楽(じゅらく)公式ホームページ 水上温泉 飯坂温泉 伊東温泉 万座温泉



お参りと安売りの店


             星野 勇


 亀戸は神社・寺院の多い所である。そんな春盛りの雨上がり、4月21日(火)、私は白い杖を持ち、Oさんに導かれ徒歩訓練を始めた。家、小松川から北進、逆井橋高速下を歩く。亀戸9丁目から京葉道路に出て西へひたすら歩いた。汗ばむ。水神森先、明治通りに入る。亀戸駅前を通り北進した。鳩がいる豆屋さんの亀戸4丁目を左折し、ここは蔵前橋通りだ。数分西へ行くと右側に社(やしろ)がある。

 亀戸天神様鳥居を入り、太鼓橋を渡る。藤は2、3分咲きで、まだ早い。人声。女性たちの笑いも遠くに聞こえるほどの静けさだ。そうだ。歩いた時間は休みなしで1時間3分だった。お賽銭を少しあげて少し祈った。

ここは亀戸天神社といい、菅原道真を祭神とする東京10社の1つで由緒ある神社だ。そうだったのか。梅の咲くころは多くの人でにぎわう。私は小さな梅の実に触れた。創建は1646年頃で道真の末裔が大宰府天満宮の神官で神のお告げにより、飛び梅の枝で刻んだ天神像を祭ったのに始まる。
    「東風吹かば匂いおこせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」

この飛び梅の木を持って神官はあちこちを巡り、本所亀戸村にたどり着き天神像を祭ったという。また境内には弁天様がある。芸能成就の神様、それから天神様は学業成就、合格祈願の神様で願い事の絵馬がたくさんあった。出口で江東区立のトイレを借りた。  蔵前橋通りを東に歩く。葛餅で有名な船橋屋がある。数分歩き次は香取神社に詣でた。店が並ぶ参道を通り、参拝した。Oさんは「八重桜が左右にあって満開は過ぎたが見事ですよ」 静かな風情です。小さな社が並んでた。また香取神社は亀戸七福神の1つである。神社の由緒書きによると、創建は665年頃、藤原鎌足が東北に下って来た時、亀の島、今の亀戸に船を寄せ、一振りの太刀を奉納して旅の安全を祈願したのに始まると言う。のち、藤原秀郷が反乱、戦勝を祈願してそれが成就され、感謝のしるしに弓・矢を奉納した。これを勝ち矢と命名した。

 祭神は大国主命(おおくにぬしのみこと)他で、武道剣豪の神、スポーツの神様として信仰されている。なるほど、そうだったのか。今から1350年前は島で海だったのか。船でお参りしたのか。それから境内の絵馬には必勝・優勝の願いが多かった。

 さてお参りを終えて戻る途中、Oさんが「サンケイスーパー」と看板を読んでくれた。せんべい屋手前右に入る横道がある。その先に安売りの店がある。
 営業時間は10時から19時、無休。正月は休み。入店すると品物は所狭しとたくさん並んで、さらに人もたくさんいて歩きにくい。そんな所でもガイドさんはたくましく導いてくれる。賞味期限、消費期限の近いものは安い。日持ちのしないものも安い。メンチ88円は大きくて美味しかった。トンカツは119円。これらはまだ温かい。弁当も売ってた。バターピー、花豆は味が良かった。階段あがって行くと2階もたくさんの品物が並んでいた。しっかり歩かないと。コーヒー類も安かった。でも保存の良い缶詰類、レトルト食品、日持ちのする品物はそんなに安くはなかった。


亀戸天神社|公式ホームページhttp://kameidotenjin.or.jp/


 6月末、JR本八幡南口にあるABS卸売りセンターに行く。ガード下小岩方面に向かって歩いて行くとある。営業時間は10時から20時。店に入ると品物に正価と割引価格が書かれていた。ほぼ半額の物が多かった。私はゴールドブレンドとクリープを買った。900円以下だった。K1さんは30袋入ったドリップ式のコーヒーが398円+税なので安いと言って2袋買った。レトルトや保存の利くもの、目玉商品は良く見て買うとよい。この店は7店舗あり、江戸川区一之江の元天神家具がABS卸売りセンターになっている。帰りはショッピングセンター・シャポー本八幡に入り、短い一人乗り上りエスカレーターに乗り、次の長いエスカレーターには乗らないで階段を下りて都営新宿線本八幡駅改札に行く。

 あと新小岩・船堀・篠崎などにあるアタックも安い。夕方になると物によっては半額になるし、しかしよーく見てもらって、自分でもよーく考えて買う。でっかいリュックサックを背負って、でも買いすぎないように。先日ダイソーでミニ扇風機買ってコーヒー屋であけたらもう分解してた。  終わり。

 追伸
  サンケイスーパーにはOさん、K1さん、Mさん、K2さんとも入店した。




豊かな人生を送るには


            和田 彰


 皆さん毎日の生活は充実してますか? 長年に渡って生きてきましたが、ここで次の6項目について再確認してみませんか。

(1)お金と蓄財(2)健康(3)家族(4)友人(5)趣味(6)社会貢献

(1)お金と蓄財について
 生きていく為にはお金が必要です。命の次に大切なものです。
 お金には収入と支出があります。皆さんの毎日の収入にはどんなものがありますか。仕事をして稼ぐ、厚生年金、障害年金、企業年金、信託投資があります。支出について、生活費、教養費、娯楽費、運動費、ゆとりをもたせるには蓄財が必要です。豊かな人生を送るには、お金の使い方が大事です。

(2)健康について
 盲人にとっては目の不自由さがハンディとしてありますがそれ以外は丈夫で元気でいますか。身体障害者にとっては医療費の控除があり社会福祉の恩恵にあずかっています。身体だけでなく心の健全さも必要です。健康の維持には食べる事、運動する事、眠る事が必要です。規則正しい生活が望まれます。

(3)家族について
 私は夫婦二人で生活しています。家庭生活は助け合いが必要です。私は洗濯物の係りをしています。

(4)友人について
 人間の高齢化により単身世帯が増えています。その人達に会話がなくなってきました。人生が寂しくなりますね。友人がいればお互いが刺激し合って楽しい関係が生まれます。

(5)趣味について
 趣味を沢山持つことは活性化させます。楽しくなります。
 盲人だから何もできないという事ではありません。私は現在マラソン、社交ダンス、民謡、カラオケ、コーラス、短歌、デイジーによる読書、CDによる音楽、たまには音楽会にも行きます。民謡やカラオケは毎月2回覚えています。
 マラソンは妻の伴走で日本全国47都道府県マラソンを走破しました。現在2巡り目の27走っています。
 社交ダンスのデモストレーションのダンスは33回終わりました。
 スキーは北海道・東北近県に至るまでほとんどのスキー場に行っています。

(6)社会貢献について
 働く事やボランティアによって人を喜ばせる事です。私は毎週土曜日に老人ホームでマッサージのボランティアをしています。勇気を持って外へ一歩出ませんか。あなたの人生が楽しく、豊かになります。




ちょっとそこまで


天下分け目の展覧会 「大関ヶ原展」

             藤原 美子


 5月のとある日、私は両国にある江戸東京博物館へ。400年前に没した徳川家康が関ヶ原の戦いにおいての諸々の武将との関係や、残された日本の宝物であろう戦いに使われた鎧兜を始め、刀・槍・弓矢・密書など、すばらしい掛け軸や屏風とともに、展示されていた。

 鎧兜などは黒・赤・青・銅色など、色々な色があり、それを鎧として作り上げている糸は絹糸を織ったり、組んだり、編んだりしたものを色々なつなぎ方でデザインされている。それぞれの大将の鎧には兜にも違いがあり、戦国の世にも大将専属のデザイナーがいたのかなとも思わせるほどです。

 巻紙に書かれている密書には、命がけで運んだ人の心が偲ばれます。
 しかしいつの時代でも、世の中、生きている者がいるかぎり、戦い・争いがなくなることはなく、全く変わってはいない。瞬時に伝わる手段が沢山あるから、地球のすみまでわかってしまう。のろしや手紙で知らせていた時代は、便利じゃないけど、心のありようとしてはどうだったのかな〜?

 美子のちょっぴり江戸博散歩ミニ情報でした。




震災地をめぐって


            金子 曜子


 4年前の3月11日、私はガイドの仕事で平井南税務所に行っておりました。混雑の中、手続きも終わりホットしてタクシーを待っている時でした。今までなんでもなかった空からチラチラと雪が降ってきました。雪が降るような空ではないのにと思いながら、利用者さんに「雪が降ってきたよ」と話して、タクシーに乗り込みました。自宅に着いたときは雪の姿もなく、その事さえ忘れていました。トイレを借りて入った途端、がたがたとものすごい音と共に家が大きく揺れました。地震だ。「動かないで」大声で叫びました。慌てて出て、窓のそばにいた利用者さんを窓のない壁の方へ移動して座って頂きました。大きな揺れが繰り返しきたのを覚えています。息子さんが夜遅くでないと帰らない事を気にしながら、揺れが治まるのを待って帰りました。家に帰る途中の街並は、地震があった事などなかったように異様に静かだったと記憶しています。家へ携帯で何度も連絡しましたが通じませんでした。

 あれから4年、今年4月25日私たち家族は石巻のルートインに居ました。翌朝従妹の家へ向かいました。石巻の町は震災があった痕跡もなく穏やかでした。震災直後、主人と息子が家の片づけを手伝いにきました。今は波が押し寄せて家が荒らされたとは思えないほど片付いておりました。しかし当時は掻きだしても掻きだしても泥や砂が出て来て大変だったと話しておりました。

 老人ホームで暮らしている叔母に会いに行く途中、街路樹が斜めに傾き天に向かって黒い姿をさらして立っていました。津波の流れに逆らうことができず傾いたと思われます。黒い姿は塩を被ったためでしょう。車が行く先は埃っぽく土煙が舞い上がります。工場が動いています。少しずつ復興している様子も伺えました。りっぱな瓦屋根と柱だけを残して建っているお寺の前を車は通ります。

 北上川河口に位置する日和山公園は56mの丘です。鶯が鳴き色とりどりの花が咲くこの丘に登れば今通ってきたところが一望に見渡せました。一瞬息を呑んでしまう。家の土台と墓石だけが残り寒々しい土地が海まで続いていました。従妹が「南浜町という町があったのよ」と説明してくれました。又この日和山を境に後ろの町は津波に遭わなかったとも話しておりました。

 叔母と合流し、震災の前に住んでいた女川町に向かいます。私も震災前に何度か伺った事があります。前は海、後ろは山と日本の典型的な港町でした。今は南浜町と同じ、茶色の土地となり昔の面影はどこにも見当たりませんでした。「あそこに家があったのよ」と指して教えてくれたところにはコンテナが置かれてあり、近づく事は出来ません。海の近くにあったお魚市場マリンパル女川も津波で流されてしまいました。震災前は叔母がここで買ったさんまやホタテを送ってくれました。山の中腹には震災者の方の仮設住宅も建っておりました。16mの高台にあった町立女川病院(現在の女川町地域医療センター)が災害時の避難場所になっていました。20mに達した津波に一階部分に避難していた人たちは二階まで避難したとの事です。病院前の駐車場に避難して止めてあった車もプカプカと濁流に流されてしまったそうです。叔母は車で孫を山の方にあった保育園に迎えに行き助かったそうです。でも津波に追いかけられたと話しておりました。叔母86歳の時の事でした東日本大震災で亡くなられた方は女川町が一番多かったそうです。

 女川町からリアス式海岸を車は走ります。至るところに建設機械が置かれてあり、いくつもの町が津波でやられた爪跡が伺えました。硯と書かれた文字が目に入ります。雄勝硯(おがつすずり)といえば日本の伝統工芸品で震災前は硯を作って売るお店が軒を連ねていたとの事です。ここも建物の影はなく工事人相手のうどん屋がポツンと一軒あるだけでした。

 そこは川のそばにありました。北上川をのぼってきた津波に、たくさんの子供や教師の命が奪われた石巻市立大川小学校です。そのそばには慰霊碑が建てられたくさんの花や千羽鶴に飾られておりました。津波で壊された校舎は、春の暖かい日差しの中、どこまでも続く青空の下に子供の声も聞こえず悲しみだけが渦巻いているような場所でした。裏山の杉の木が静かに見守っていました。校舎の中には入れないようになっておりました。「慰霊碑の前では写真を撮らないで下さい」との但し書き。私たちの他にも、手を合わせていく方が何人もおりました。我が家のお嫁さんも感極まって涙をぬぐっていました。

 新北上大橋を渡り、南三陸町防災対策庁舎へと向かう。赤茶けた鉄骨だけの姿で建っていました。町職員の遠藤未希さんが他の職員の「逃げて」の声を振切って、最後まで防災無線で避難のアナウンスをして命を落したことは何度も放送されましたね。近くに志津川病院もありました。津波に全て持ち去られた荒涼とした大地にぽつんと残っている二つの建物、心が寒く震えました。報道関係者らしい方もおりました。

 最後に南三陸さんさん商店街へ寄りました。復興を願う地元の業者の方の仮設商店です。32店舗あり、地元で生産される品物を利用して販売されているとの事です。観光もかねているので大型バスの駐車場もあり、沢山の方がくるそうです。お腹ペコペコです。一通り見て回って、やはりここは三陸「春つげ丼」をいただきました。丼に海の産物、マグロ・いか・ホタテ・いくらなど山盛りのっていました。他に蛸の空揚げや海鞘(ほや)もいただきました。海蛸には酢が添えてありましたが、私はそのままでいただきました。海の塩味がして、甘くて美味しかった事。従妹が「新鮮だからだよ」と言っておりました。今まで見てきた光景を忘れ夢中で食べました。食べ物とは恐ろしいですね。  「この近くから三陸自動車道に乗れるよ、無料よ」(これも復興支援の一環)と教えていただき、今まで案内してくれた従妹と別れました。

 介護していた義母が昨年亡くなり、90歳になる主人の叔母が元気なうちに会いたいと思って訪ねたのですが、震災地めぐりをさせていただきました。叔母も津波が来なければ、老人ホームなどに入らず、女川の町で花屋をして娘や孫、近所の人たちと老後を楽しんでいたと思います。

 もっと早く行っていれば、目を覆いたくなる悲惨な状態を目にしていたと思います。今は津波で壊され、散らばった物は撤去、整理されていますが、震災地の方々は不自由されている様子が伺えました。震災から4年、道路が整備されたからこそ回ることができたのだと思います。
 災害とは人生を大きく狂わすものですね。人間の力では太刀打ちできない自然の驚異をまざまざと見せつけられた数時間の震災地訪問でした。また自然に立向かう人間の力強さも知ることができました。




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング

〔岡畠信子さんのレシピ〕

◎ キャベツの稲荷焼き

材料(2人分) 油揚げ(稲荷用)3枚  キャベツ2枚程  生姜少々
作り方(1) 油揚げは半分に切る。
   (2) キャベツは千切りにし、少量の塩を加えて軽くもみ、水気をしぼる。
   (3) 生姜は千切りにしておく。
   (4) 油揚げの中に千切りキャベツを詰め、少量の生姜も一緒に入れ、爪楊枝で油揚げの口を閉じ、熱したフライパンに並べて両面を焼く。
   (5) 好きなタレでいただく。(酢醤油でも、辛子醤油でも、ドレッシングでも何でも良い)


〔金子曜子さんのレシピ〕

◎ 肉とニラの卵とじ

材料(2人分) 豚肉薄切り100g 卵3〜4個 ニラ1束 油大さじ3
     下味用(ミリン小さじ1/2 酒小さじ1 生姜汁少々 醤油小さじ1/2)
作り方(1) 豚肉は食べやすい大きさに切り下味調味料でもみこむ。ニラは3〜4cmに切 る。
   (2) フライパンを強火で熱し、油をひいてかき混ぜた卵を一気に入れ、固まってきたらフライ返しで大きくかき混ぜて半熟状態でお皿に取る。
   (3) フライパンに油を足して豚肉を炒める。
   (4) 肉の色が変わったらニラを加えて炒める。卵を戻して混ぜる。
    ※ 味が薄かったら塩コショウを加える。

レシピ検索No.1/料理レシピ載せるなら クックパッド レシピ検索No.1/料理レシピ載せるなら クックパッド


2.便利グッズの紹介

  クリスタルパズル

 クリスタルパズルに、挑戦してみませんか。透明なピースを組み上げる立体ジグソーパズルです。
 最近、視覚障害者の友達がクリスタルパズルを作って楽しんでいると聞き、面白そうなので、皆様へご紹介しようと思いました。値段は1000円くらいからあるようです。私も早速りんごに挑戦してみようと思います。
 一番簡単なのがりんごの形で、ピースが小さいと合わせるのも大変なようで、最初はピースの大きめで、やると良いそうです。簡単なのから難しいのに挑戦といろいろ楽しめるようです。
 完成後はお部屋に飾ってステキなインテリアになります。

☆ リンゴ  44ピース  864円
  甘く香るような、きらめくリンゴが出来上がります。

☆ ブドウ  46ピース  864円
  芳醇な香りを思わせるもぎたてブドウが出来上がります。

☆ ネコ  親ネコ41ピース・子ネコ8ピース  864円
  くるりと巻いたしっぽがかわいい愛くるしい親子猫。

☆ スカイツリー  63ピース  1728円
  東京スカイツリーがクリスタルパズルで新登場!
  完成サイズは全長約33cm

※ オモチャ製品なのでどこのお店でも購入できると思います。
  価格はお店によりまちまちで、上記は参考価格です。




えどもう歌壇




〈藤原 美子〉

   はつまごは春といっしょにやってきて 野山も川もさくら一色


〈和田 彰〉

   正月の寒空の下桜の木 春咲く待ちて芽吹きふくらむ
   これ鮪これかずの子と妻の言う 口に極むる正月の味


〈長谷川 とくよ〉

   背泳ぎの六百メートル成してきて 定家葛(ていかかずら)の香(か)に励まさる
   パンジーがハイビスカスにかわりたり 友と踊らんエーデルワイス


〈渡邊 登〉

   悪(あ)しきこといつしか忘れ追憶は 唯(ただ)美しく裡(うち)につもれり
  「満月よ星もきれい」と妻云えば 視野はなけれどどのあたりかと


〈松本 俊吾〉

   中世の貴族が奏でたショパンの調べ オルゴールはうたう夢ごこちなり
   ラベンダーの紫の穂に頬寄せて 富士山麓の梅雨の晴れ間よ


〈成田 貴美代〉

   怖い顔イワトビペンギン悠々と マリンパークで凄味を利かす
   城ケ島マグロづくしのごちそうに 笑顔の裏でダイエットの文字




編集後記


 梅雨明けとともにまた暑い夏がやって来ます。年々暑さが増し気温もどんどん上がり、身体の方が付いていけなくなっているこの頃です。
 記念号の第30号を発行して、ほっとしたのも、つかの間、すぐに第31号の発行となりました。
 総会報告や今年から始まったえどもサロンの話題に続き、旅行の原稿なども掲載しております。
 どうぞお楽しみ下さい。

 また旅行記や短歌、感動した本の話題など募集しております。お声をかけて下さいませ。お待ちしております。                   (N)

   情報誌編集委員 (50音順)
井草 恵子  金子 曜子  鈴木 洋子  成田貴美代 日高真木子  藤原 美子  松本 俊吾




第31号トップに戻る



アイネットONLINEにもどる



かんたん、おいしいクッキングへジャンプ



えどもう歌壇へジャンプ



江戸川視障協にもどる