第16号トップ

  目次

巻頭言

平成19年度 第23回 文化祭

平成19年度 江戸川区各部懇談会報告

  T 福祉部

  U 土木部・災害対策課懇談会報告

  V 広報課懇談会

  W 図書館・教育委員会(生涯学習課・スポーツ振興課)懇談会

元録音部長 本間 寛さんを偲ぶ

通院介助と江戸川区の日常生活用具について

江戸川ガイドヘルプセンター便り

福耳通信(江戸川区立中央図書館より)

DoCoMo・らくらくホン講習会

来年は、上手くハズさずに唄うぞ!!

【クラブ紹介】 カラオケ同好会

地引網体験

江戸前のハゼを釣って天ぷらを楽しむ会

第2回ブラインドダンスで池田さんが優勝!

サウンドテーブルテニス大会 報告

素晴らしかった秋田若すぎ大会

城東ブロック 猿ヶ京・霧降の滝随想

長友公一さん、ピアノコンサート開催

暮らしのア・ラ・カ・ル・ト

  1.簡単おいしいクッキング

  2.便利グッズの紹介

江戸川区の音声誘導装置設置進む

ニュースあれこれ

えどもう歌壇

編集後記




巻頭言  伊藤  茂




 アイネットご愛読の皆様におかれましては日々健やかにお過ごしのこととお察し申し上げます。年月の経過は早いもので、編集委員の皆様のご尽力により、アイネット第16号を発行する運びとなりました。ご一読いただきまして、NPO法人江戸川区視覚障害者福祉協会の活動を、より一層ご理解いただければ大変幸いです。

 さて、5月の通常総会におきまして松本会長より指名をいただき、また会員の皆様方からご賛同をいただきまして、この度副会長に就任いたしました。まだまだ力不足の私ではございますが、執行部役員の皆様方のご指導のもとに、当協会の益々の発展を願って最善の努力をして参る所存です。会員、区内のボランティアの方々の一層のご支援・ご協力をいただきますと共に、叱咤激励のほど何卒よろしくお願い申し上げます。

 昨年10月より本格的に施行されました障害者自立支援法につきましては色々と問題があり、制度の早急の見直しが望まれています。障害者やお年寄りにとっては負担が大きくなってきています。この制度に対して障害者自立支援法ではなく「障害者自滅支援法?」など皮肉を込めた冗談とも本音とも思われるささやき声も聞こえてきます。江戸川区では独自の施策で色々とご配慮いただいていますが、まだまだ満足出来る状況とは言い難いところです。また、「移動支援」の利用者自己負担金についても、見直しを切望している人も多いようです。この障害者自立支援法に関しては、機会あるごとにいろいろな場面で当協会松本会長が述べています。

 今年の夏も猛烈に暑い日が続きました。気温25度以上が夏日、30度以上が真夏日、そして今年から35度以上に気温が上昇すると猛暑日と命名され、熱中症に気をつけるようにとの気象情報が出されました。何ヵ所かでは40度を超えた地域もありましたが、将来地球温暖化が進み連日40度以上の日が続くようになったら、はたして何日と呼ぶのでしょうか? 酷暑日とでも呼ぶのでしょうか。

 世界的な自然環境破壊により近年地球温暖化が急速に続き、その影響がいろいろな現象として起きています。極地的な猛暑をはじめとして北極圏の氷河の融解・氷山の崩落・大型の台風(ハリケーン)・極地的大雨・干魃・砂漠化の拡大などなど、今まで人類が経験したことの無いような現象が次々に起きています。そして、直接関係があるのかどうかわかりませんが、近年度々起きている巨大地震。また、自然環境破壊により生態系の異常な状況(気の流れの異常)。現在私たち人間が思っているよりもずっと早いスピードで、地球の破壊が進んでいるのではないかと感じます。

 江戸川区では危機管理室を設け、土木部に災害対策課が編入されて、いつ災害が起きても対応出来るように着々と準備を進めているようです。万が一災害が起きた時、私たち立場の弱い障害者やお年寄りのために、福祉部が中心になり災害対策課と連携して、要支援災害弱者のために色々と取り組んでいただいています。

 現代社会日々国の内外で次から次といろいろな出来事が起きています。今年の暦も残り少なくなって参りました。これからは日ごとに朝夕めっきり冷えてまいりますので、お身体には十分気をつけて健やかに新年をお迎えいただきますようご祈念いたしております。

                          2007年10月




平成19年度 第23回 文化祭




主催 : NPO法人 江戸川区視覚障害者福祉協会
後援 : 江戸川区社会福祉協議会
協力 : 音訳百舌の会・朗読ボランティアなずなの会・音訳ボランティア風の会
     江戸川点訳メイト・なぎさ点訳友の会・つぐみ点訳友の会・
     在宅福祉グループ・デイジー江戸川・アイフレンズ江戸川

日時 : 平成19年11月23日(祝日) 午前10時〜午後3時40分
会場 : 区立松江コミュニティ会館 1階ホール
     〒132−0025 江戸川区松江7−5−12  電話 (03)5662-5320
受付 : 午前9時30分より(1階ホール前)


《プログラム》

【午前の部】

1 開会の辞
2 文化講演(視覚障害者向け講演会を兼ねる)

    演題 … 「三人の偉人」
    講師 … 渡辺勇喜三先生 (元文京盲学校教諭)


3 朗読三題 … 音訳ボランティア

 @「心が動いたら、すぐに体を動かそう」清川妙著 富田洋子 (風の会)
 A「野菊の墓」伊藤左千夫著          山田美津江 (なずなの会)
 B アエイウエオア王物語
    妹尾せつ子・小野寺芳子・鯉渕牧子・斉藤久枝・松本恵美子 (百舌の会)

4 短歌発表

5 国体優勝への軌跡

6 来賓・ボランティアグループ代表 テーブルスピーチ

【休憩


【午後の部】

7 式典
 @ 区歌斉唱
 A 歓迎の言葉 
 B 多田区長祝辞
 C 花束贈呈
 D 来賓祝辞
 F 乾杯
 G 文化クラブ発表

   ☆民謡 … 民謡部(若竹)
      『出船音頭』 『北海鱈釣り唄』
       指導・三味線 / 上野榮美先生

   ☆合唱 … コーラス部(若草)
      『秋の子』 『冬の星座』 『翼を下さい』
       ピアノ / 瀬沼淳子

   ☆リズム運動 … 婦人部有志
      『世界はひとつ』 『コロブチカ』 『ひとりの手』
       指導  / 渡辺テイ子先生他

【休憩懇談 20分間】

8 カラオケ競演 … 来賓 会員有志

9 閉会の辞

 ● 1階ホール前に会員の生け花・手芸品、舞台脇ボードに短歌と大会優勝トロフィーなどを展示しております。


文化講演       3人の偉人

講師  渡辺勇喜三

1. 明石覚一(13??〜1371)  琵琶学、当道座
   (参考)花田春兆著 「殿上の杖」
2. 杉山和一(1610〜1694)  管鍼法の考案   鍼治講習所
3. 塙保己一(1746〜1821)

  1746 武蔵国児玉郡に生まれる
  1752 失明
  1760 江戸の雨富検校に弟子入り
  1769 賀茂真淵と会う
  1779 群書類従編纂を決意
  1793 和学講談所を開く
  1819 群書類従完成
  1821 逝去

 <群書類従>

 1779(安永8)年から1819(文政2)年の41年かけて666冊、1273種類 桜板の木版1万7244枚。内容は、日本の歴史、法律、詩歌、神道、文学その他を含む。
さらに、続群書類従1180巻を計画し、着手したが、完成はしなかった。

 <和学講談所>

 1793(寛政5)年から1868(明治元)年 国学者として弟子たちを指導した学校
 1789年 大日本史の校正に加わる。
 1815年 将軍家斉に拝謁。
 1871(明治4)年 当道座の廃止。


渡辺勇喜三氏の略歴

昭和 9年11月  浅草に生まれる
同 16年 4月  仏眼協会盲学校初等部に入学
同 33年 3月  東京教育大学教育学部特設教員養成部理療科卒業
  同 年 4月  岩手県立盲学校着任
同 38年 6月  東京都立文京盲学校に転任
平成 7年 3月  同校退職
     現在  東京都立文京盲学校並びにヘレン・ケラー学院講師
         日本点字委員会 医学用語点字表記専門委員会委員長




平成19年度 江戸川区各部懇談会報告


 猛暑の夏、今年度も多田江戸川区長宛要望書に基づき、恒例の江戸川区各部懇談会が開かれました。特に7月16日に中越沖地震が発生し、震災対策を中心に福祉部・土木部で取り上げられ話し合われました。各担当者のリポートを交え、Q&A方式で皆さんにご紹介しましょう。


T 福祉部

 (震災対策を含む)懇談会報告  成田 貴美代

 日時・会場 … 7月24日(火) 13:30〜15:00 グリーンパレス405号室
  区出席者  … 渡辺福祉部長・高原障害者福祉課長・高橋推進係長・
          桜井推進係主査

  本会出席者 … 松本・小野塚・伊藤・北澤・田名後・成田・柏谷・橋谷・
          松田・池田・千歳


Q:震災対策について。

 @ 視覚障害者団体と、行政及び警察・消防・町会・団地自治会関係代表者との懇談会の早期実現。
 A 地域別視覚障害者の名簿把握(守秘義務に配慮)、命に関わる問題なので、危機を感じている。 ※ 一部の自治体では既に実践している。
 B 第1次避難所から次避難所に移送・誘導するシステムが必要であること。
 ※ 支援ハウスがこれにあたるのか? 特に一人住まい者への対応が課題。

A(渡辺部長):災害発生時に要援護者に対し、どういう対策がとれるかは重要課題である。区では3万人程の要援護者名簿を持っている。必要が有れば災害発生時に公表し救援態勢を整える。名簿は今年度中に再確認し、救援システムは現実的な観点から取り組んで行きたい。少し時間を頂きたい。

Q(松本):阪神大震災でも言われたように、障害者は地域でのコミュニケーションがなかなか難しく、特に一人住まい者は近隣の関係が非常に弱い。町会で障害者の人数・住居を把握し、救援方法を障害者本人に伝える必要がある。防災手帳に救援法を書き込み、各自が持つようにしたらどうか。災害弱者でもレベルの差があり個々の事情を早急に整理することが大切。江戸川区は各町会への回覧板制度があり人間関係が出来ているので、区がイニシアティブを取ってやって行けば、かなり前進すると思う。

A(渡辺部長):災害時、消防などは鎮火や救出活動が中心になり、災害弱者の救援は地域の力を借りなければ出来ないので働きかけをしたいと思う。個別に誰が誰をどのように救援するかまで決められればベスト。救援するはずの人が被災する可能性もあり、二次的、三次的なサポート態勢も考慮しておかねばならない。どこまでやれるかが課題だ。

Q(小野塚):中越沖地震で柏崎市は要援護者を2千人把握していたが、町会等の支援態勢がなく、地震後2日間で連絡がついたのは2割だった。要援護者4人が亡くなってしまった。一方、長岡市は名簿作成の上、町会に自主防災班を作っていたので、発生した日に2千人と連絡が取れたと言う。各要援護者が個々に支援計画書を持っていた。町会に自主防災班を作り名簿を置く態勢を取るように区で指導して貰いたい。

A(渡辺):長岡市がサポートする人まである程度決めていた点を参考にしたい。

Q(伊藤):区は地区別に視覚障害者の数を把握出来ているのか?

A(渡辺):町会等の小さな生活範囲に限定しての名簿はない。どこにどういう形で渡すかということを含め検討していく。双方向的に作る必要性がある。

Q(松本):地域の代表の方々と直接話をして、相互に共通認識を持つことが必要。昨年要望した関係者による懇談会を今年度中に開いて頂きたい。

A(渡辺):懇談会の早期開催を検討中。(※ 11月13日、防災対策関係打合せ実施。)

※ 以下福祉関連事項

Q(松本・伊藤):審査会(障害程度区分・支給量の審査機関)の委員について。視覚障害者の数は比較的少ないが、障害者手帳の等級の判定基準では一番障害程度が高いと言われる。視覚障害者の代表を加え、適正な認定作業が行われるようにして頂きたい。委員の2年の任期が終了し次の委員を選ぶ際に検討課題にしてほしい。現状では、視覚障害者が公正に障害程度区分の認定をされるという基本的な土俵が整っていないところで、職員の方々が調査し資料が作成されている。視覚障害者が地域で生きていく基本は障害程度区分審査会でのしっかりした位置づけである。前向きにご検討頂くようお願いする。

A(渡辺):代表は障害者団体連絡会を通じ選ばれている。視覚障害者の代表がいないと公正な判断が出来ないと言うのは私共の考えと基本的に違うが、未来永劫このままとは言っていない。審査会は18年にスタートしたばかり。これからどういう形がいいのか検討されると思う。

Q(松本・柏谷):支給量のプール制について。移動支援支給量変更及び65才以上の通院介助の件ではご配慮頂き、大変感謝している。健康保持・社会参加両面で有効的に利用している。移動支援では毎月の使用量が非常に偏る。半年のプール制を採用している自治体もあり、2ヶ月(3ヶ月)のプール制度にして欲しい。利用者が自ら利用量を管理する自己責任も生じるが検討して貰いたい。

A(高原):月別に利用して頂くのが原則だが、研究し検討課題とする。

Q(松本):個人負担額については、独自の軽減策を実施している自治体もあるが江戸川区では非課税3%、課税世帯1割負担を堅持するのか?

A(高原):その通り。江戸川区も特別対策を含め居宅介護事業でのホームヘルプ等利用者に対する3%の定率負担軽減策や、日常生活用具・補装具も定率1割のところを3%にしている。

Q(松本・伊藤):所得の算定について。現在は所帯を支えている人の所得で負担額が算定されている。これは明治以降の民法上の流れであり、日本古来の家族制度の中で生まれたものと思われる。本来は生活するのは個人なので、本人の所得を算定基準にして貰いたい。

A(渡辺・高原):世帯単位で見るのは、今のところ変えられない。視覚障害者だけ本人所得で算定できない。低所得の方に軽減策が図られるよう考えている。

Q(松本・成田):日常生活用具給付について。江戸川区は6月から新たに4品目(ものしりトーク、よむべえ、おしゃべりレコーダー、点字ディスプレイ)を認定。視覚障害者も就職の際、パソコンが出来るかを問われる。スクリーンリーダー(音声パソコンソフト)を指定して頂きたい。 ※ 音声ソフト申請可。

A(高橋):皆さんの意見・要望を聞きながら必要に応じどんどん増やしていく。

Q(松本):給付単価について。江戸川ガイドヘルプセンターで事業を開始した平成16年と比べると、給付費は約20%減少。事業者として経費削減等の自助努力の上、ガイドヘルパーの時給を下げ対応している。移動支援の給付単価は各自治体でバラバラ。江戸川区は現在、1時間1608円。1.5時間を越えると1時間1500円。この単価を継続していくのか?
 状況を勘案し適正な報酬基準を作って頂きたい。

A(渡辺):基本的に現在の給付単価を継続して行く。

Q(松本):代筆・代読について。視覚障害者に対する代筆・代読は、聴覚障害者の手話通訳者と同じくコミュニケーション事業の枠組みで、専門職員を派遣して行われるのが理想的。だが今の制度の中でも、家事援助の際に代筆・代読の必要が生じた時、30分乃至1時間の延長を認めるという厚生労働省の通知が出ているはず。

A(高原):厚生労働省の通知については承知している。

Q(松本):高齢視覚障害者が江戸川区内で一生を過ごせるシステムを、早急に考えて欲しい。区が有料老人ホームの部屋を幾つか借りて、そこに視覚障害者を入れるということは出来ないか? 現在は区内に受け入れ態勢がなく、遠方に移送されてしまっている。前向きに取り組む姿勢を出して欲しい。

A(渡辺):非常に大きな重たいテーマである。障害者だけでなく高齢者にも共通の問題。誰もが共通の負担で全ての施設に入れるようにするのは、財政的な面で非常に厳しい。在宅で暮らしやすい環境を作って行く。ショートステイや訪問看護など地域に密着した形のサービスを整備して行くのが課題。

Q(松本):福祉バスについて。現在は年1回12万の助成を受けバスを借り切っている。この上限を緩め年2回(1泊1回、日帰り1回)組み入れて頂きたい。区として社協に指導して貰えないか?

A(渡辺):これは社協の予算で動いている。全体のバランスを見ながら、活動の実体に合わせて考えたい。

Q(松本):その他。再来年、東京都の盲人福祉大会が予定されており、都内から多くの人が来区、江戸川区の環境整備の良さを見て貰う機会となる。

Q(田名後・柏谷・北澤・松本):視覚障害者が主に使え、サークル活動がいつも出来る施設を作って頂きたい。グリーンパレスも耐震補強工事を行うが、この間サークル活動が出来ないクラブが有る。江戸川区は障害者も健常者も共に集える施設を整備するそうだが、視覚障害者は空いていればどこでもいいというわけにはいかない。インターネットによる申し込みなども難しい。

A(渡辺):障害者に限らず、どなたも借りるのに苦労をしている。新しい施設を作り、施設の絶対量を増やしていくことで対応したい。


 福祉部懇談会は全体に具体的な内容が出てこない面もあり、少し消化不良になるきらいがありました。今後の本会の取り組みが課題になると思われます。


U 土木部・災害対策課懇談会報告  伊藤 茂

  日時・会場 … 8月7日(火) 13:30〜15:30  グリーンパレス401号
  区出席者  … 高井保全課長・山口災害対策課長他22名
          小松川警察署早田交通規制係長
  本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・伊藤・柏谷・藤田・橋谷・松田・高橋・千歳

 司会の土木部計画課計画係・松尾主査より進行の説明ののち、意見交換会は平成7年から始まり13回目であることの報告があり、松本理事長より、環境整備に対する感謝の言葉とともに、新潟県中越沖地震にふれる挨拶がありました。

 次に高井保全課長より、危機管理を充実させるため環境防災部が土木部に編入され災害対策課となったと報告があり、また来春の東西線葛西駅地下駐輪場完成に伴い、周辺環境の再整備も行うので忌憚のない意見を聞きたいとの挨拶がありました。昨年の要望事項以外の回答では、船堀駅からタワーホールまでの誘導点字ブロック改修の報告があり、その後、要望書に添って意見交換が行われました。

【街作り関連】

Q:駅周辺等の違法駐車・駐輪、及び点字ブロック上の諸物撤去の件について。
A:違法物の撤去の前に点字ブロック上に物を乗せない指導を行っている。葛西駅と篠崎駅の地下駐輪場の完成とともに対策を強化する。区内に10ある駅周辺でも係員が巡回し、点字ブロック上に諸物を置かないよう指導する。諸物の撤去は警察署と協力しているが、場合によっては写真撮影をして撤去するまで指導している。今後も視覚障害者が安心して歩行出来る環境を考えていく。

※ 点字ブロックの幅は30cm程、人間の肩幅は45cm前後。点字ブロックのそばに自転車や諸物があると、白杖やバック等で引っ掛けて倒す事もある。その点も考慮し点字ブロックの幅に余裕を持たせてほしい。

Q:点字ブロックの色調・形状と公共施設等の階段などの段端の色付けについて。
A:点字ブロックはJIS規格に従っている。過去に黄色以外で敷設した箇所はその都度改修している。今年度よりシート式を採用しているが、これからも形状や敷設については話し合って良い方向にもっていく。段端の色付けは土木部関係の施設等では要望のある優先順位の順に可能な場所から実施していく。他の公共施設についても具体的な所があれば関係方面に依頼していく。

※ 各駅の階段はほとんど段端の色付けがない。各駅に働きかけをお願いする。
※ 歩車道の段差のない道路で、歩車道の区別が出来る方策を考えてほしい。

Q:主要な各公共施設・駅・郵便局等周辺の点・線ブロックの敷設を要望する。
A:駅内階段等の色付けについても話し合う。特に区道に関しては積極的に進めていく。区道の歩車道の区別のないバス停留所の点・線ブロックの敷設は平成16年度に全て完了。今後も区道の新設バス停留所における敷設は行っていく。

Q:都道の改修に区土木部として介入することは出来ないのか。
A:事前調整をして、都側に依頼出来る事はお願いしていく。

Q:区役所から新小岩駅まで、誘導点字ブロックを敷設して貰いたい。
A:担当部署は東京都の第5建設事務所補修課。現地を確認し話をしていく。

Q:東西線葛西駅前の地下駐輪場新設に伴い音声誘導装置や音声誘導板は視覚障害者の要望に添った新設・再配置を。
A:現場の設計図が出来た時点で配置図面や見積書等をもって意見を聞きたい。公共施設・交番・バス停留所等の触擦図や音声で対応していく予定。

Q:交差点・横断歩道における江戸側方式2cm段差斜面ブロックについては視覚障害者の意見を含め新方式も視野に引き続き整備してほしい。
A:色々な形状を参考にし検討・改善していきたい。

Q:区内歩道上の電柱・電話ケーブル・消火栓の地下埋設や、歩行者の安全を確保するために交差点付近のポール等諸物の再配置を検討して貰いたい。
A:集架はできるところから進めている。

Q:音声誘導装置・音声信号機(メロガイド対応)の設置・時間延長について。
A:区内公共施設・バス停留所付近の音声誘導装置は、今年度も8ヵ所の設置を予定。(※ 40ページに関連記事) 区内主要交差点の音声信号機は、今年度区役所前の横断歩道に設置したが、中央図書館前は未設置。警察では公共施設・駅・病院等に続く横断歩道には音声信号機の設置を考えている。視覚障害者がよく利用する横断歩道は、具体的な場所と利用人数の資料があれば各署に連絡し手続きを進める。昨年要望のあった11ヵ所は、道路整備等で遅れている。

※ 改めて協会で横断歩道の利用状況・目的等の資料提出を検討したい。
※ 音声信号機の文言が色々ある。最善のものを考慮して貰いたい。

Q:サイクリングロードでタンデム(二人乗り自転車)が利用出来るよう道路を整備し、タンデムを収納出来るスペースを確保してほしい。
A:区の自転車ネットワークの中で考えているが、あまり進展していない。自転車振興会が主催しているタンデムの方に参加するのもいいのではないのか。

Q:タンデムに関しては区からの提案であり全国キャンペーンも展開した経緯もあり、大変心外な回答である。経過を良く調べて納得いく回答をしてほしい。
A:当初考えていたよりハードルが多く、また自転車ネットワークでは駅前の放置自転車問題が優先され遅れている。道路改正法も変わり条件も整いつつある。


【災害対策課関連】

Q:本会と江戸川区および防災関係者との懇談会について。
A:9月か10月に開く予定。(※ 11月13日、防災対策関係打合せ実施。) 福祉部が中心に危機管理室と災害対策課が支援する形で枠組みを作る。その上で名簿作成を含め活用方法等を検討。会に所属しない障害者の対応等も話し合う。

Q:視覚障害者の名簿を作成し、災害時の連絡・救援方法を早急に示してほしい。
A:(※福祉部の回答を参照) 平成5年に内閣府から災害要援護者の名簿を作成し、その個人のニーズにあった支援態勢を整えるよう通達がでている。
Q:避難途中や避難場所などで視覚障害者であることがわかる目印について。
A:腕章は400用意した。障害別にした方がいいのか勉強していきたい。

※ 大きな災害時には白杖を持たずに飛び出すこともありうるので、避難所に白杖を備えて貰えば、視覚障害者であることがわかる。

Q:土木部に防災対策課が編入されたことは高く評価されるが、要望書の回答としては全く納得出来ない。大きな災害時における災害要援護者・災害弱者のことを考慮して早急に具体的な対応策を示していただきたい。
A:区・行政の足元を固め、皆様の切実な声に応えていける環境作りと職員のスピードアップの必要性を痛感している。近々区長より危機管理・防災に関する訓示があり、危機管理室を設け、全庁的に組み込まなければならないことを把握して取り組んでいく。今まで机上訓練や連絡訓練等は行ってきたが、実際の避難場所の開設や災害要援護者の対応訓練はしていなかった。色々と取り組まなければならない事項もあり、回答にはもう少し時間がほしい。


 最後に松本理事長のお礼の言葉があり、近藤土木部参事より「色々と課題はありますが緊急性のあるものから改善していきます」と閉会の挨拶がありました。今後の区内の環境整備の取り組みを視覚障害者の立場から見守りたいものです。


V 広報課懇談会  田名後 浩子

  日時・会場 … 8月31日(金) 13:30〜14:15 区役所第5委員会室
  区出席者  … 小田広報課長・矢作編集係長・橋本主査・中川職員
  本会出席者 … 松本・小野塚・北澤・成田・橋谷・松田・花見・田名後・吉川


 8月31日の午後、要望書の二つの大きな項目のうち、まず視覚障害者の情報提供(経営企画部関連)について広報課との懇談会が行われました。

Q(松本):カセットテープからCD(デイジー)への情報提供方式移行について。広報課と視覚障害者で「検討委員会」を作り、数年後を目標に情報提供方式を煮詰めて行くことが必要だと思う。テープを継続しつつ、希望者にはデイジー版という2つの方式を並行して実施してみてはいかがか。
A(小田課長):それは良いと思う。デイジーの利用率を把握し一番効率の良い方法を考えていく。話し合いは必要。

Q(松本・成田・田名後):テープのダビング機も、あと数年が限界(製造は中止)。将来デイジーに移行せざるをえない。高齢者もプレクストーク(日常生活用具)の最低限の操作を勉強する事が必要。図書館もデイジー化を進めている。

Q(松本):デイジー化を前提とし、江視協では皆がプレクストークを持ち、自由に使えるよう講習会を行っていく。21年度位を目処に発送方式(送り付けorリース)・予算等を検討委員会で煮詰めていきたい。来年度は希望者へデイジー送付を試行したい。人為的なこと・予算等、行政の力をお借りしたい。
A(小田・矢作):予算もかかるので、充分に調査・話し合いをし調整して行く。同じ方向を向いていることはご理解頂きたい。話し合いの窓口は矢作係長。

Q(松本):区内施設の点字触擦地図について。10年に1度程は作る必要がある。
A(矢作・橋本):点字ができる方が少なくなっている。どの位の方が利用するのか?

Q(松本):たった一人でもやらなくてはいけないと思う。音声ガイドだけでは伝わりにくい位置関係や全体の感じを把握するには点字地図が必要。新施設も増えており継続して検討して頂きたい。

Q(北澤):点字地図はそれぞれの欲しい場所の地図を作って頂きたい。

Q(松本):「点字広報」を作って頂き有り難い。うまく編集され内容的にも良いと思う。「みんなともだち」のテープは視覚障害者のことだけでなく、伝統工芸の話題等もあり江戸川区の理解を深められる。行事の生録(なまろく)も、福祉関係や図書館の情報等もよくまとまっている。デイジー化後も今まで通りお願いしたい。

Q(松本):SPコードについて。区の文書にSPコードを付けて配送している自治体も増えているが、江戸川区はどのように考えているのか?
A(矢作):スピーチオ(又はテルミー)の普及が大前提。容量が800文字という情報量の少なさや皆さんの使い勝手などから、今現在ではすぐにやろうとは考えていない。普及状態・利用状況をふまえ、再検討ということになる。

Q(松本):本会の普及率は50%を超えている。役所の文書には添付可能では?
A(矢作):広報課としては絶対量が違う。各課に関してはそれぞれ考え方も量も違う。行政は効率的なものを取り入れてやっていこうと考えている。


W 図書館・教育委員会(生涯学習課・スポーツ振興課)懇談会  田名後浩子

  日時 … 8月31日(金) 14:15〜15:00
  会場・本会出席者 … 広報課に同じ
  区出席者 … 市川中央図書館長・中央図書館障害者サービス秋山職員、他
         飯山生涯学習課長、竹内スポーツ振興課長・田島職員


 まず「図書館関係」の問題について意見交換が行われました。

Q(松本):アイネットに図書館の情報を頂き、繋がりが深まり大変有難い。
A(市川):中央図書館に障害者サービスを一元化し、全ての郵送を担い点字資料を一括して置いている。やっと軌道に乗り、使い勝手が良くなったと評価を頂いている。これからも利用者に使いやすい図書館にして行きたい。

Q(松本):パソコン講習会で使用する中央図書館のパソコン(ハード・ソフト)整備についての見通しは?
A(市川):今年度新たな機種に換える予算は獲得している。OSをVistaにすると音声ソフト等がうまく対応するかわからないので現在検討中。

Q(松本):視覚障害者が情報を得るために、インターネット接続に必要なホットスポットの利用料500円を図書館のサービスの一環として貰えないか?
A(市川):公共機関である図書館のパソコンを使用する場合、インターネットの利用は閲覧機能のみとし、発信する機能の利用は不可。視覚障害者の講習ではメールの送受信など発信する部分が含まれ500円の使用料が必要。

Q(成田):ホットスポットが講習中にうまく繋がらない。
A(秋山):原因が究明できないので再度確認する。

Q(松本):カセットテープとデイジー図書の比率は?
A(市川):カセット457タイトル、デイジー図書54タイトルで、デイジー図書が12%。徐々にデイジーが増えているが、まだカセットテープの需要も多い。需要を見極めながらデイジー化を進めて行く。

Q(松本):高齢者も多く、3分の2以上の人がプレクストークの操作ができるようにならないと円滑に切り替えられないだろうが、「デイジー江戸川」を生かし、地元志向型の特色のあるデイジー化を進めて頂きたい。
A(秋山):デイジー図書は他所との重複を避け墨字でリクエストの多いものを、年間10タイトル程作成。現在ある457タイトルのテープも、可能な物はデイジー化を検討。現在は全てデイジー江戸川に依頼。


 次に「教育委員会関連事項」では、スポーツ振興課から意見交換を始めました。

Q(松本):STT(盲人卓球)・スティックボールとリズム運動でグリーンパレスを利用中。耐震工事に伴い1月以降どこかでやれるような状況か?
A(竹内・田島):STTは篠崎コミュニティ会館、東部区民館、上一色コミュニティセンターが候補。月2、3回の利用が可能。移設費用は福祉課と相談する。

Q(松本):卓球の審判を江戸川区で養成したい。
A(田島):区の卓球連盟等の各団体に働きかけたい。

Q(松本):社交ダンスのサークルの会場も取りにくく、併せ協議させて頂く。

Q(松本):生涯学習課関連。震災時の避難所、視覚障害者の出前ボランティアなどについてのお考えを聞きたい。
A(飯山):皆さんの要望については一緒に工夫して行きたい。小中学校の体育館が避難所となる件は教育委員会全体が関わる話。出前ボランティアの際に子供達が障害者の生活の実態を垣間見て、理解や思いやりの心が育まれる。


 今回の懇談会でも話し合われましたが、今後、カセットテープからデイジー化の移行が大きな問題になります。機械操作の苦手な方も多いと思われますが、プレクストーク等のデイジー再生機を使いこなせませんと情報化社会に取り残されかねません。プレクストーク講習会には、是非参加して頂きたいと思います。毎年区との懇談をしていますが、視覚障害者の気持ちを理解して頂き、少しずつでも私達の生活が向上するよう検討して頂けることを信じ要望を続けていきたいと思います。




元録音部長 本間 寛さんを偲ぶ  松本 俊吾


 初秋というのに、まだ残暑の陽光が照り朝から蒸し暑い9月3日の8時少し前でした。本会の相談役の宮地昭雄さんから、「本間寛さんが、亡くなったそうです」との電話がありました。私はまさかともう一度「本当ですか?」と聞き返したのです。西小岩にお住まいの本間さんは、2ヶ月前の6月末に、やはりご本人から、私の自宅に「食事が進まず、排尿も思わしくなく、腰痛などもあり…」と相談の電話を受けました。私はお話の内容から、すぐに東小岩にお住まいの宮地さんの奥様に様子を見に行って頂いたのでした。とにかくお医者様に見てもらおうと、近所のE病院に付き添って行って頂き、診察を受けたのでしたが、そのまま入院となってしまったのです。約1ヶ月の入院のあと、介護保険のお世話になり、地元ボランティアの方々にもお願いし、通院しながら自宅療養を続けておられました。ご病気は泌尿器系と聞いておりましたので、まさかこんなに早くお亡くなりになるとは信じられませんでした。本間さんは昭和13年のお生まれですのでまだ69才で、これからの人生を仲間の皆さんと楽しく送るべき年回りになっていましたのに、誠に残念でなりません。

 あれは、今から20数年前の昭和59年8月だったと思います。その頃、上部団体の都盲協と地元業界(鍼灸マッサージ業)との間に問題が生じ、当時の江戸川区盲人福祉協会の会員の殆どが都盲協を脱会してしまいました。その中で本間さんは、都盲協とのパイプの大切さを考えて、江戸川支部長をお引き受け頂き、上部団体との連絡調整を細々ですが3年間継続して頂きました。そして、当時から録音部長を兼務して頂き、会員向けのカセットテープ年間約6000本のご自宅にてのダビング作業と郵袋による発送を十数年にわたり行って頂きました。そして丁度船堀に事務所が設けられ、そこでの作業を引き継ぐまで、奥様のご協力を頂きながら、会員への情報提供の重要な業務に専念して頂いたのでした。この本間さんのお力が無ければ、現在の本会の発展は無かったかも知れません。

 9月4日のお通夜、翌日のご葬儀には多くの関係者が弔問され、本間さんとのお別れをさせて頂きました。本当に長年お世話になりました。

 7年前の平成12年1月に先立たれました藤田悟郎元会長とともに、これからも本会の活動を天国より見守り頂き、会員を良き道にお導き下さい。  “合掌”




通院介助と江戸川区の日常生活用具について  松本 俊吾


平成19年度・江戸川区福祉部障害者福祉課、視覚障害者向け講演会


 恒例の江戸川区福祉部障害者福祉課主催の視覚障害者向け平成19年度第1回講演会が、9月13日午後、タワーホール船堀4F研修室で開かれました。この日は前日までの蒸し暑い天候からこの時節本来の初秋の風が肌に爽やかに吹き抜け、会場のタワーホール船堀4F研修室には、仲間の皆さん40数名が出席しました。

 講師は、身体障害者相談係の関口 成係長。
 私たち視覚障害者に関係する二つの課題、つまり、昨年全面施行されました「障害者自立支援法」(以下自立支援法と略す)の居宅介護事業に含まれました「通院介助」と、地域生活支援事業の中の一つのサービスでもあります「日常生活用具」の給付内容について、詳細で具体的な話でした。まず始めに関口係長の講演の概要を要約したうえで、特に後半の参加者からの、関口係長及び司会をされた高橋推進係長に対する質問と、それに答えて頂きました内容を、Q&A形式で読者の皆様に報告しましょう。


T 関口係長の講演の内容

1. 通院介助について
@ 支援費制度から自立支援法への経過
 平成18年9月までは、身体介護、移動介護を利用していた。同年10月1日からは、居宅介護の中に於ける身体介護と新たなメニューの「通院介助」により給付を受けていた。同時に移動介護から地域生活支援事業に移行された「移動支援」では原則、通院には利用できなくなった。
A 通院介助を利用するための手続き
 身体障害者相談係に介護給付申請手続きが必要になった。利用者は、居宅介護の申請→障害程度区分の認定調査→審査会での障害程度区分の決定→認定→該当すれば「区分1」以上であれば「通院介助」の支給決定→障害福祉サービス事業受給者証での支給量が決まり事業所によるサービス提供を受けることになる。

 但し、非該当になれば利用は出来ないので「移動支援」のみによる利用となる。
 ※ 現在まで視覚障害1級の人が非該当になった例は無い。
B 介護保険対象の方は、介護保険でのサービスを受けることになる。
C 利用者が要介護から要支援1或いは要支援2に介護の程度区分が改善され非該当になった場合に、通院介助が原則認められなくなった。ただし、真に利用者が通院介助を必要とするかどうかを調査し、障害程度区分による判定により、該当すれば、通院介助の利用が可能となる。要支援の方は週2回程度通院では、包括支援・介護予防メニューがあるので相談の要あり。
 これ以外は、移動支援によるサービスによって対応。

2. 日常生活用具の給付について
@ 地域生活支援事業のうちの必須事業の一つ。
A 6月より新たに、江戸川区独自に次の用具を追加認定した。
  1) ものしりトーク       2) よむべえ
  3) おしゃべりレコーダー    4) 点字ディスプレイ
  5) 一部のパソコンソフト(10万円以内・スクリーンリーダーは適応可能。)
B 認定の経過と基準
 国の例示を基準に、利用者からの問い合わせを勘案し、安全容易に使用できること等をもとに認定を行う。また開発に専門技術を要し、日常生活用品として、障害者間に普及しているかどうかが認定の要素になる。(詳細はアイネット15号参照)

※ 関口講師より「大活字カフェ」の紹介がありました。
  大活字カフェ…視覚障害者のための便利な製品を紹介・販売している店舗
         (千代田区神田神保町1-3 冨山房ビル6階 03-3259-2200)
大活字カフェ
http://www.daikatsuji.co.jp/?so=google&gclid=CNerk7jz4o8CFQQRegodDhUeDw


 以上のお話の後、質問コーナーに移りました。

U 質問コーナー(講師と出席者のQ&A方式で紹介)

Q:プレクストークを2年前に給付して頂いた。新たに同品の再給付の期限はどのくらいか?
A:ポータブルレコーダーにプレクストークは含まれるので、耐用年数は6年。おしゃべりレコーダーもポータブルレコーダーに含まれる。よむべえは拡大読書機の範疇である。

Q:パソコン周辺機器の給付についてはどうか? また申請方法は。
A:日常生活用具の申請方法 … 江戸川区に給付申請→見積書提出(業者委託が可能)→給付券の交付→業者に給付券を送付→宅配便で給付品が届く。

Q:パソコンのソフトウェアは対象外か?
A:視覚障害に関わるもので、拡大文字読みとりソフトを始め、音声読みとりソフト(スクリーンリーダー)は10万円以内であれば申請できる。ただし上肢障害の方については大型キーボード等の周辺機器は認めている。これ以外のソフトについては、原則不可。具体的なソフトを提示頂き確認する必要がある。10万円を超えれば自己負担。また一割の負担が生じる。

Q:拡大読書機を2年前に頂いている。その後視野が狭くなり、視力も低下したが、よむべえの拡大読書機能のないものは給付可能か?
A:拡大読書機の耐用年数は8年。2年だと申し訳ないがあと6年後になる。

Q:平成18年度末までの国の制度でのパソコンソフトは15万円の3分の2で、10万円までであった。現在は上限10万円であると聞いたが、例えば3万円のソフトであれば、全額給付できるか?
A:その通りである。

Q:通院介助で、視覚障害1級と仮定すると、審査会では要支援でなく介護度1に該当するのか? 審査106項目のうち視覚障害者に該当するのは確か2項目。江戸川区の審査会はどのような判定をしているのか?
A:大変大きな問題で難しい点を含んでいる。 介護保険の適応79項目については医療を中心に作られたもの。また行動面とIADL(生活の質を重視)、つまり、買い物・掃除・調理等の項目が負荷されており、そちらで視覚障害者は加点になる。それに対し特記事項を区は書くことになる。加えて医師の診断書と調査結果をあわせ2次判定で審査する。一部介助・全介助が有る方では、非該当は通常無いと考える。

Q:視覚障害者の家事援助利用は、原則1回1.5時間とされている。例えば手紙が来て読んで貰いたい時など、文書の読み書きのために30分、1時間の延長が、今年4月の国からの通知により、認められていると思うが?
A:それについては、こちらで勘案し認めることになる。なるべく早く申し出て欲しい。

Q:江戸川区は移動支援35時間利用者に認めて頂いている。当月に35時間を越えて、公的外出等、必要な移動支援サービスを申請すれば、受けられるのか?
A:どうしても超過する場合は原則自己負担でお願いしている。ただし公的外出についてはケースバイケースで考慮する。

Q:移動支援について、2ヶ月・3ヶ月のプール制を考えることは出来ないのか?
  (会場から拍手が起こる)
A:プール制については、今後継続的に話をしていきたい。利用者の時間の管理の問題、事業支出の問題等、移動支援だけではなく家事援助・身体介護すべて関わってくる問題である。今後前向きに検討するが、ご意見を伺いたい。

Q:私も使う月と使わない月があり、時間の割り振りは3ヶ月位が良いと思う。
A:今後、支給形態について区としても考えていきたい。

Q:日常生活用具は年に1品しか申請出来ないのか?
A:要件が合っていれば複数の品目の申請は可能である。

Q:家事援助の読み書きの時間延長は64才までのことか? また65才以上の読み書きはどうなのか? 障害者も65才以上の方が多くなっている。
A:障害福祉サービスの支給基準は身体介護は3.0時間、家事援助の1回は1.5時間である。また介護保険の65才以上の適用については判らない。

Q:プレクストークの給付を受けて3年になる。この機械は6年は使えない。給付の年数を縮めることは可能か。よむべえ等の精密機械は耐用年数が短いので、考慮して欲しい。
A:日本テクノエイド協会等の調査研究を参考に、東京都とも協議し、日常生活用具の耐用年数を今後の課題として検討したい。

Q:拡大読書機の給付を受け、それ以後、視力低下で使えなくなった方について、支給の検討を。
A:貴重なご意見で、日常生活用具全体のバランスがあるが、要望は認識したので、今後の課題としたい。

Q:白い杖は補装具か。耐用年数は何年か?
Q:わかりました。(笑い…)

 大変活発な質疑応答で、中味のある前向きなお答えを頂きましたので参考にしてください。




江戸川ガイドヘルプセンター便り


  ── 平成19年 第2号 ──

 本年5月に行われました通常総会に於きまして、「障害者自立支援法」(以下自立支援法と略)による居宅介護事業を新たに実施するための「定款変更」が承認され、東京都より8月に認証通知を受け取りました。

 そして9月26日に東京都への居宅介護事業指定申請を行い、無事書類申請を終え、11月初めに指定事業所番号1312301185を頂きました。
 これにより当センターでは、自立支援法による障害福祉サービス受給者証に基づく次のサービスを行うことが出来ます。

 @ 身体介護  A 家事援助  B 通院介助
これらのサービスを開始するには、新たに居宅介護事業に係る契約書類の作成準備を行い、実績記録表の整備、請求業務体制と事務作業の見直し等、全てのシステムを稼働させるには約1ヶ月を要します。

 そこで10月末現在、高田馬場のNPO法人 居宅移動支援事業所 TOMO(とも)で通院介助のサービス提供を受けている江戸川ガイドヘルプセンターに登録契約をしている14人の該当者につきまして、12月5日(水)10時〜12時・13時〜16時にタワーホール・障害者協議室において、居宅介護事業の契約手続きをまとめて行うことになりました。

 また新たに通院介助の派遣サービスを希望される方は、江戸川区福祉部障害者福祉課・身体障害者相談係(電話直通(03)5662-0052)にお問い合わせ下さい。
 調査員の訪問から江戸川区審査会の程度区分の認定を受け、通院介助のヘルパーの派遣が受けられるまでに、約3ヶ月を要しますのでご注意下さい。

 この他従来の移動支援サービス事業も、会員の皆様のご支援によりまして派遣実績も9月には1600時間を越えています。
 当センターでは安心安全のサポートをこれからも進めますので、関係者の皆様のご指導とご協力を引き続きお願い致します。

    問い合わせ先 … 電話(FAX) 03-3877-0089まで




福耳通信


 今年は猛暑に見舞われ、秋の訪れを心待ちにしていたのも束の間、朝夕めっきり冷え込んできました。朝自転車のサドルに残る夜露に季節の移り変わりを実感しています。
 「秋」と言うと「夜長の読書」を連想しますが、皆さんはいかがですか。

 今回は江戸川区立図書館に所蔵する「録音図書」のできるまでPART1「選書から著作権許諾処理まで」をご紹介しましょう。

 作業は本選びから始まります。利用者の方々がどんな本を望まれているのか、どんな本を選べば多くの方々に読んで(聴いて)頂けるのか、責任重大です。区内で貸出し数の多い墨字(一般)本をリストアップし、「録音図書」の作品数を一つでも増やすため、他の都市で製作されている本を除外します。その後各図書館の障害者サービス担当者が集まって、内容を吟味し選定を行います。

 次に「著作者」に対して「著作権許諾」の手続きを行います。日本文藝家協会による著作権一括許諾制度(承諾者の著書に関して、著作権許諾の手続きを省略して録音図書を製作できる)はあるものの、まだまだ承諾者は少ないため、この作業は不可欠です。また最近では、個人情報保護の視点から著作者の連絡先を容易に知ることができず、出版社を経由することが多いのですが、出版社でも「録音図書」や「著作権許諾」についてよくご存じない方が多く、手続きは難航します。ようやく著作者からの許諾をいただき、「録音図書」の製作段階に入れるわけです。

 先日利用者の方から、公立(一般)図書館の録音図書製作に関する著作権緩和の記事が新聞に掲載されていることを教えていただきました。早速 8月25日付日本経済新聞朝刊の記事を読みました。実現までには相当時間がかかりそうですが、私たち担当者も、一日も早く欧米のように視覚障害者向け音訳資料の著作権緩和を実現してほしいと切に願っています。

 住所  江戸川区中央3−1−3
 電話 3656−6211〔代表〕
担当は私たち(秋山 瀧澤 飯塚 桜井)4名です。

江戸川区立図書館ホームページ
https://www.library.city.edogawa.tokyo.jp/




DoCoMo・らくらくホン講習会  成田貴美代


 8月19日(日)タワーホール船堀3F・障害者協議室に於いて、NPO法人「竹箒の会」の皆様方を講師に迎え、携帯電話「らくらくホン」の講習会が賑やかに開催されました。

 当日は初めて携帯を使う人、持ってはいるが使い方のよくわからない人などが一堂に集まり、電話のかけ方やメールの送受信などを実際にやってみました。講師の先生方は教え方がとても上手で慣れており、受講された皆さんは携帯とは便利だなと再確認された事でしょう。

 「竹箒の会」とは平成12年に発足、主に携帯やパソコンなどのIT関係の活動を幅広く行っており、携帯に関してはほぼ1万人くらいの人を教えて来たそうです。
 私たち視覚障害者にとって携帯はとても便利なものです。まずは電話を受けたりかけたりする事から慣れていくのが良いと思います。受講された皆さんは携帯に関してどのような印象を持たれたでしょうか? また講師の先生方にも感想をお聞きしましたので、ここにご紹介します。


松本 俊吾 : 非常に参考になりました。これから練習をしてメールが出来るようにしたいと思います。また皆さんの希望があればお呼びしようと思います。先生方、どうも有難うございました。

花見とみ子 : 今日は勉強になりました。有難うございます。難しかったです。

藤田 菊江 : 今日はとても楽しくて携帯も出来そうな気がします。頑張ります。

坂本 芳雄 : 入力がなかなか慣れないです。慣れれば出来ると思います。

大野 文江 : 初めてでこれからなんですけど、メールの方、一生懸命やってみます。

村井伊都子 : ちょうど1ヵ月前、携帯電話を買いまして、どうにか出来そうです。有り難うございました。

池田ひさ子 : 1回ではわからないです。何回でもやって欲しいですね。

才川美千代 : ボタンが小さくてやりにくかったです。

池田 定道 : どうも有り難うございました。自分なりに色々やってみましたが、いかにスピーカーを切ってやるのは大変かとわかりました。
(※今日は大勢でやりましたのでスピーカーを切りましたが、一人でやる時にはスピーカーから音声を出した方が操作しやすいそうです。)


講師の先生方

Sさん : 今日は皆さん、お疲れ様でした。ボタンも小さいし、声を聞く時もいちいち耳にあてなければならないので、聞き逃したりして、大変だったと思います。一人でやる時はスピーカーにして、もっとスピーディーに出来ると思います。頑張って下さい。

Oさん : 携帯は慣れる事が大事です。家へ帰ってから深呼吸などをして、文字の入力などを勉強して下さい。

Tさん : 皆様、お疲れ様でした。私共、なかなか皆様に質問された事に対して、ぱっとうまく答えられたかどうか不安なところですが、こちらも勉強させて頂きました。皆様の指先の感覚の鋭さはすごいなと思いました。これからも皆様にうまく対応出来るよう一生懸命勉強して参りますので、宜しくお願い致します。

Nさん : どうもお疲れ様でした。皆様とても熱心にやって頂きましたし、集中力のすごさと、あとそれに楽しかったと言って頂いたので、きっと覚えて頂けると思います。頑張って下さい。またいつかお会い出来る日もあると思いますのでよろしくお願いします。

Yさん : 今日は本当に皆さん、一生懸命やられて、とにかく焦らずに頑張って下さい。

橋爪さん(代表) : 今日は私どもも心ウキウキというところと、不安と両方で参りました。大変楽しくご一緒させて頂きまして、皆様方の記憶力はすごいなというのはビックリで、高齢者の方などは大変ですが皆様あっという間に覚えて頂いて、本当にびっくりしました。音声読み上げというのは何よりも視覚障害の方にとっては大事な機能ですが、肝心な部分で読み上げてくれないとか色々ありますので、メーカーの方にも更に使いやすくなるような提案をさせて頂くよう私どもも勉強させて頂きました。また是非次のステップとかで、お目にかかれるとうれしいなと思います。今日は本当に有り難うございました。




来年は、上手くはずさずに唄うぞ  池田 定道!!


 記録的な猛暑となったこの夏ですが、今年も8月21日(火曜日)恒例の納涼懇談カラオケ大会がコミュニティプラザ一之江にて開催されました。ギラギラと照りつける太陽にもかかわらず、80名近くもの方々が参加して下さいまして、これからの我らが法人の発展を示唆しているかのように思われました。

 まず、昨年ご逝去された松原信孝先生をはじめ、故人に黙祷を捧げ、ありし日を偲びました。先生の添削で、その一句がますます生き生きとしてくるのが、思い出されます。
 田名後さんの初々しい司会のもとに、開会の辞、理事長挨拶、ボランティア団体代表挨拶と会は進行し、その後松本理事長から、『通院介助と読み書き及び日常生活用具の給付について』という懇談テーマのもとに意見交換が交わされました。
 ついつい情報を見逃して、必要な給付を受けられなくなってしまわないように、日頃からアンテナはしっかりと張り巡らし、積極的に行動する必要を感じました。

 また、最近インターネットの導入で、サークルの会場確保が大変になってしまいましたが、これに対し、障害者枠で何とかならないかという要望も出ました。しかし、他とのバランスのこともあり慎重に運動していく必要があるのではないかという事でした。

 そして、宮地さんの乾杯の音頭で本日のメインテーマのカラオケ大会の開始となりました。皆さん、日頃の訓練は、怠ることなくやってるようで、随分腕をあげたなという感じです。今年の城東ブロックの大会が、楽しみになりました。
 私も一曲トライしてみたのですが、実際に唄ってみるとなかなか上手く唄えないものですね。カラオケの難しさを思い知らされました。総数30曲あまりを唄いあげ、松本理事長の「オオトリ」で全てを締めくくりました。

 なかには、常連の皆さんの中で参加出来なかった方も、いらっしゃいましたが、怪我や病気でなく、仕事やのっぴきならぬ用事があったものと念じております。




【クラブ紹介】No.5   カラオケ同好会  小野塚 耕吉


 毎日元気にお暮らしですか? たまにはカラオケご一緒しませんか。楽しい仲間が居りますよ。音痴だから、歌詞が覚えられないなどぜんぜん問題ありません。優しいボランティアさんがサポートしてくれます。お菓子、飲み物も用意しています。お菓子を摘みながら聞くだけでも結構です。上手な方はコンクールで賞を取って居りますが、それなりの人も居ります。80代でも素晴らしい声で歌っています。きっと楽しいひと時が過ごせると思います。さあ生活にチョット味をつけてみませんか。歓迎の拍手を送ります。

 開催日時は毎月第二月曜日、午後1時から4時半。会場はコミュニティプラザ一之江(地下鉄新宿線一之江駅環七出口)4階第4集会室。参加費は飲食代として500円。会員以外の視覚障害者も参加可能。ボランティア大歓迎。

 この同好会の発足にはエピソードがあります。
現在使用しているパイオニアレーザーカラオケセットは、平成10年5月、中ノ郷信用組合さんから寄贈して頂いた機器であります。その当時は事務所が有りませんでしたので、会員宅で保管して頂きました。利用は文化祭など年3回ほどでした。

平成11年4月に現在の事務所が開設され、当直とテープのダビング発受事業開始。カラオケセットも事務所に移管。事務所運営も落ち着いた平成12年3月、カラオケ同好会の立ち上げを提案。会場は集会室、問題はガイド時間でした。新規のクラブ活動参加にガイド時間充当は厳しく、全てボランティアで行うこととしました。ボランティア情報誌「やまびこ」に募集記事を掲載して頂き、女性9人から応募があり感激しました。

 記念すべき第1回カラオケ同好会は平成12年5月8日(月)参加者23名、内ボランティアさん13名。大変嬉しい思い出です。
 その後同好会にも曲折があり、平成15年12月にガイド派遣事業立ち上げ準備が始まり、個人情報守秘義務を理由に事務所への立ち入りが制限されたため、それから8ヶ月間カラオケボックスで例会を行うこととなりました。今のコミュニティプラザ一之江に落ち着いたのは、平成17年11月からであります。なお只今ボランティアして頂いております深町さんは、募集記事に応募されたお一人です。また勝さんは第5回目からボランティアとしてご支援を頂いております。感謝の気持ちを持って安らげる会に致しましょう。




地引網体験  田名後 浩子

 台風第11号の影響でどうなるかとても心配でしたが、台風の進路がそれて、9月17日は天候に恵まれ「地引網体験日帰りバスツアー」が予定通り行われました。当日は朝7時に船堀駅前に集合。長女と共に早起きして参加しました。

 3連休の最終日ということで渋滞を考慮し一部予定を変更しての行程となりました。初めに千葉の漁業センターに行き、買い物をしました。お魚・海草・山菜・落花生・全国金賞のお菓子等々。改めて千葉県は海の幸、山の幸に恵まれた土地なんだなあと感じました。長女と焼きたてのおいしいクリームメロンパンを食べ、さあ、地引網体験に出発です。

 岩井海岸ではもうすでに地引網を引いている方達がいました。軍手をはめ、長靴やビーチサンダルにはき替えて用意してくださった地引網の綱を思いっきり引っ張ります。昔、子供の運動会でやったPTAの綱引きを思い出し、腰を低くしてエンヤコラ! ある程度引っ張ると前に移動してエンヤコラ! そのうちにソーラン節を口ずさみながらエンヤコラ! 2本に分かれていた綱をだんだんに窄めていき浅瀬にはねる魚が見え始めました。

 大漁とはいえませんが、あじ・エイ・たい・ふぐ・はまちの子供・クラゲ等結構網にかかっていました。獲れたての魚を千歳さんがすぐに「MY包丁」でさばいてお刺身にしてくださいました。プリプリと歯ごたえがあり、おいしい。足を洗い、バスに乗り込み、次は昼食会場へ。座敷に上がり、ここでもお魚尽くしのおいしい昼食をいただきました。食事を終え、立ち上がってみるとどの座布団も細かい砂だらけ。お店の皆さんごめんなさい。

 地酒の酒蔵へ行き、試飲。お酒の飲めない私はここで冷たくて美味しいお水や「ブルーベリーソフト」をいただきおなか一杯。最後は「海ホタル」へ行き、「幸せの鐘」を鳴らし、集合写真をパチリ!「海ホタル」はものすごい風でした。神奈川県と千葉県を結んでいるので、売店にはこれまた、たくさんの食材がありました。お台場を通って帰路江戸川へ。特別渋滞もなく6時前に船堀駅前に着きました。獲れたさかなを希望者が持ち帰り、その日の夕食はご馳走だったことでしょう。楽しい体験をさせていただきありがとうございました。


 参加くださった人達の声

橋谷道子さん : 地引網は初めての体験で楽しみにしていました。「綱引き」のように聞いていましたので、尻餅をつかないようにやりました。おさかなを手の平に載せてもらいました。キスなども獲れて、私の手のひらの上でおとなしくしていました。名前はわかりませんが、20センチもあるおさかなを触らせてもらいました。活作りを千歳さんに作っていただきおいしくいただきました。1日楽しませていただきありがとうございました。

関守幸男さん : 何十年振りかで地引網をやりました。かなりスケールが小さかったようで軽くて、労働力がなくて楽しかったです。獲れた魚が樽のなかでバタバタと跳ねて活のいい感じが印象に残っています。帰りの「海ホタル」は風が強いのはわかっていましたが、ひとしお風が強かったです。スリルがあってすごく楽しかったです。

池田定道さん : 早く帰れたのは疲れなくて丁度良かったです。ついつい欲張りになって疲れてしまうのですが、あれくらいだと疲れなくて帰ってからもゆっくりできたので良かったです。労働の後の試飲もありましたし、とても良かったです。やっぱり獲れたてのカブリツキが一番おいしいです。

花見とみ子さん : 地引網するので、途中まで歩こうと思ったが砂に足をとられるので途中まで行ったが風が強かったので座っていました。お刺身を持って来てくれたので、とてもおいしかったです。「海ホタル」も風がとっても強かったけどみんなで鐘を鳴らしました。




江戸前のハゼを釣って天ぷらを楽しむ会  小野塚 耕吉


 毎日不順な天候が続いていましたが、9月28日(金)は雲一つ無い秋晴れでした。久しぶりの釣りに心ウキウキ北澤さんの車に乗り込む。大野さんご夫妻も同乗し江戸川放水路へと向かう。船宿集合は午前8時。すでに千歳さん、関守さん、有賀さんはスタンバイOK。竿を借りて桟橋をボートに向かう。8人乗りのボートを予定していたが、盲人を気遣い、沖に繋留してある乗合船に運ばれた。早速エサを付けてもらい第一投。私はリール竿を持っていきましたので広い範囲で釣ることが出来ました。有賀さんが一匹目を釣り上げた。その後私が数匹釣ったが、のべ竿で釣っている皆さんにはまったくアタリが無い。

 真夏日となった炎天下、ボヤキでハゼも寄り付かない。トイレの関係で自重したビールが出てきた。美味い! 関守さんの講釈が始まる。じつに面白い。ボツボツ催してきたか、船端につかまり揺れている。時間は過ぎるばかりで釣果は上がらない。納竿の11時半も過ぎたので上がることにした。釣果は12匹に終わったが水面のキラメキ。心地よい川風。自然との一体感を十分満喫した。千歳さんにはエサ付けからハリはずしまで全て面倒みていただき有難うございました。

 恥ずかしながら12匹を持って天ぷら会場の瑞江会館へ向かう。会館では鈴木さん、勝さん、星谷さん、深町さんが調理に当たっている。10時から準備にかかるとのことで到着した時には準備万端天ぷらにかかっていた。釣りをパスして食べる会だけの参加者は21人。こちらは大盛況。合わせて26人分の天ぷらに挑戦中。材料はオオバ、マイタケ、シメジ、ナス、カボチャ、サツマイモ、エビ、キス、メゴチと盛だくさん。それに江戸前ハゼ少々。おにぎり、サラダ、漬物、デザートなど満腹満腹。カラオケも入り大満足。

 調理していただきました皆様、お疲れ様でした。感謝申し上げます。ご寄付、差し入れくださいました皆様、有難うございました。




第2回ブラインドダンスで池田さんが優勝!  田名後 浩子

 去る8月26日(日)浅草ビューホテルにて、第2回ブラインドダンスの全国大会が行われました。当日は猛暑の中、多数の参加者と応援客で会場は活気に溢れていました。
 私達江戸川ドリームのダンスサークルからは、池田さんと和田さんが出場しました。ゼッケンを着けて、女性部門・男女部門・男性部門が「ワルツ・タンゴ・ルンバ・チャチャチャ」の4種目を2分ほどテンポよく優雅に次々と踊ります。私達は、池田さんと和田さんのゼッケン番号を叫んで応援しました。

 モダン(ワルツとタンゴ)は男性は礼服、女性はロングドレスでまるでシンデレラの舞踏会のようです。そして、ラテン(ルンバとチャチャチャ)では、大胆な動きやすい服装に変わります。準決勝、決勝と進むごとに発表されるゼッケン番号が少なくなり、ハラハラ、ドキドキしながら、大声で応援し、あっと言う間に大会が終わりました。蓋を開けて見ると、何と何と我がドリームの池田さんが男性部門4種目全て1位、そして、和田さんもタンゴで入賞という、素晴らしい結果でした。

 昨年の6月から伊藤金四郎先生のご好意で立ち上がったばかりのダンスサークルですが、今年4月からは、自主練日を設けてみんなで頑張っています。いつかドリーム全員で素晴らしい衣装を着て、優雅に大会で踊れるよう、第2、第3の池田さん、和田さんになれるよう夢を見ながら、これからも練習に励んで行きたいと思います。
 池田さん、和田さん、おめでとうございます。




サウンドテーブルテニス大会 報告  体育部長  冨澤 豊


第7回 江戸川区サウンドテーブルテニス大会

 平成19年7月31日火曜日に、グリーンパレス4階ホールにて開催されました。今回の参加者は8名で、4名ずつ2グループに別れて予選リーグを行い、上位2名が決勝トーナメントに進出するという形式で実施しました。今年度は3位までが表彰される事になり、優勝は成田貴美代さんでした。

 以下は参加者と成績です。

       Aグループ:星野 橋谷 成田 冨澤
       Bグループ:坂本 北澤 松田 松本

   準決勝  北澤 1〔@12−10 A3−11 B2−11〕2 冨澤
        成田 2〔@11−3 A11−7〕0 坂本
   決勝   成田 2〔@10−12 A11−8 B11−6〕1 冨澤


第4回 城東ブロック交流卓球大会

 平成18年9月7日金曜日に、葛飾区堀切の地域福祉・障害者センター「ウェルピアかつしか」で開催されました。江戸川支部からは成田、北澤、坂本、冨澤の4選手が参加し、他の葛飾、江東、墨田、荒川、足立支部の参加者20選手とでトーナメント形式で実施されました。本会では、北澤、坂本選手が準々決勝、成田貴美代選手が決勝に進み接戦の末、江東の清水選手に2対1で勝ち優勝し、団体部門でも江戸川が優勝しました。




第7回 全国障害者スポーツ大会秋田大会




 10月13日から15日までの3日間にわたり、秋田県下で開催され、江戸川区視覚障害者福祉協会から、東京都代表として成田貴美代さんがサウンドテーブルテニスに出場し、見事金メダルを獲得しました。本当におめでとうございました。
 その大会の模様と感想を寄せてもらいました。


素晴らしかった秋田わか杉大会  成田 貴美代


 今年で第7回目となる全国障害者スポーツ大会が初秋に入る秋田県下で華々しく開催されました。その「秋田わか杉大会」と銘打った大会にサウンドテーブルテニス通称「STT」の部門で私も参加して来ました。
 東京を10月11日に出発、12日は公式練習、13日は皇太子様をお迎えしての開会式となります。いつもはテレビで見る側から今回は見られる側になり不思議と思いつつ胸を張り入場行進しました。帽子を上に掲げての行進は何とも言えず感動で胸が一杯でした。

 「STT」の競技は秋田市立体育館のA・B・Cコートを使い、部屋の中には20人しか入れず、咳払い一つ出来ないような静けさの中で試合をやります。ものすごい緊張感に圧倒され参りました。平常心で試合出来る人がいたら尊敬してしまいます。試合はリーグ戦で行い、21点ポイント3セットマッチでやります。21点とは長いようで短く意識しているとわかりますが夢中になるとどっちが勝っているのかと時々確かめないとわからなくなります。大変だったのは2試合目で1セットを取られ2セット目で挽回し、3セット目は10対5と離されここから頑張るぞと思いリターンをミスしないように相手のミスを待ち、最後は21対17でやっと勝利を納めました。

 審判の判定は厳しいもので、誰もがホールディングを取られる事が多く、明確な音を出して下さいとの言葉に、もっと練習をしなければとつくづく思いました。
 表彰式になり、君が代を斉唱、名前のコールがあり、金メダルを頂きました。感激もひとしおです。

 閉会式は開会式と異なりリラックスした中で行われ高円宮妃殿下の挨拶があり、お帰りになった後では招かれた歌手の北島三郎が祭りという歌を歌い、会場は割れんばかりの大拍手でそれはとても賑やかでした。秋田のきりたんぽ鍋がとてもおいしかったです。この障害者スポーツ大会は障害者のスポーツを広める事と交流を深めるのが目的と聞きました。そういう意味では私も充分にその目的を果たしたのではないかと思います。お世話になった皆様に感謝しつつ国体参加の感想を終わります。




城東ブロック 猿ヶ京・霧降の滝随想  松本 俊吾




 城東ブロックの親睦旅行に今年も参加することになりました。上越国境の猿ヶ京温泉のお湯と民話に耳を傾け、殿様ガエルの声を遠くに聞きながら上州の一夜を過ごし、勿論美味しいお酒も楽しみました。翌日は上州側からロマンティック街道を日光に向かい、道沿いの三つの滝を巡り、目に映る景色を想像しながら、梅雨明け前の夏の自然の中に身を置いた二日間の想い出のページを繙いてみましょう。

     7月20日(金) 晴れのち曇り

 朝、梅雨明けを思わせるような晴天で夏の太陽が肌を刺す。湿度もあり、出発地の新小岩駅北口から蔵前通りの集合場所に着いた頃には汗だくで、首から肩や背を玉のような汗が噴き出している。バスに乗り込み、ほっと一息ついた。添乗員のSさんが、冷房を入れますと言ったときには既にバスは首都高速の平井大橋を超えていた。そのうち、葛飾区の島田会長の挨拶があり、参加者45人から自己紹介が行われ、私も支部長として、「お酒は嫌いなので何を飲もうか?」と冗談を交え挨拶をさせて頂いた。

 昼食は群馬の酒蔵「誉国光」で美味しい原酒を頂き、その後、蕎を頂いた。
 猿ヶ京に入る前に迦葉山の天狗にお目にかかり、たくみの里で工房を見学している頃から、小雨が落ちてきた。見学もそこそこに、午後3時過ぎに「猿ヶ京ホテル」に旅装を解いた。

 今年は城東ブロックの創立50周年記念行事を実施するために、支部長会議がもたれ、記念誌や関連行事の打ち合わせを終え、早速別棟にある大浴場に降り、久しぶりに歩いたので疲れの残る体を温泉に沈めた。やはり旅に来ればお風呂が一番である。
 楽しい宴会を終え、このホテルの売り物である「餅つきと炉端での上州民話(昔話)の語りべ」の始まりである。

 私は餅つきに早速挑戦した。杵を真上からふり下ろす所作は、もう50数年前の中学生の頃、四国の生家で体験しているのだ。杵を両手でつかみ難なく「ぺったんぺったん」と気持ちよい音を発し、臼の中の餅が杵のふり下ろす圧力で見る見るうちにつきあがってきた。この躍動的な音を心地よく聞きながら、久しぶりの生気を感じ爽快感を味わった。
 あとでキナコ餅にして頂き、粘りのある味に満足しながら、炉端にあぐらをかき、民話の語りの始まるのを待った。囲炉裏には薪がくべられ、くすんだ淡い煙と熱気が頬に伝わってくる。
 70才前の品のある女将さんの上州なまりの民話の語り口は、2年前にこの場所で聞いたときと同じように心にしみる語り口である。宴会で飲んだ酒のほろ酔い気分の私は、聞きながら思わず「こっくりこっくり」と睡魔に襲われ、ふと我に返り、何とか眠気に負けないよう聞き入ったのである。
 9時過ぎだっただろうか? そのまま露天風呂でひとふろ浴びていると、山間の棚田から殿様ガエルが「ゲロゲロ」と声高に鳴きはじめた。


     7月21日(土) 雨のち晴れ

 早朝5時半に目覚め、霧雨が降っていたが、ガイドヘルパーのMさんと仲間のKさん達4人でホテル周囲の散歩に出かけた。ホテル裏の赤いつり橋のところまで、せまい石段とだらだら坂を降り、湿気はあるが朝の空気を胸一杯に吸い込んで、曇天だが気分は最高。
 今日は滝巡りである。まず雨上がりの吹き割りの滝の豪快な流れの音を聞くことができた。

 奥日光の竜頭の滝を経て、中禅寺湖で昼食を取る。いろは坂を下り、杉並木の先に霧降の滝についた。
 私はこの滝を訪れるのは始めてである。バスを降り遊歩道を進む頃に、「霧降」の名の通り目の前が真っ白の霧に覆われ、遠くの谷底から滝の落ちる音が聞こえてくる。上り下りのなだらかな勾配と石作りの段坂を一歩一歩前に進むと、やがて右の岩壁に青苔が水分を含み覆っている正に見事な色合いの壁が暫く続いている。左手に白杖を持ち替えて、私は右手に触れた苔の感触に思わず凄いと声を上げた。水分を吸いきって、水を吹き出すような充分に肥沃した青苔に始めて触れたのである。

 その時、霧に育まれた杉と雑木の木立を縫って、晩夏には早い7月半ば過ぎなのに、「ひぐらし蝉」の「カナカナカナ…」がそこここから谷底の渓流の音に混じって響き渡ったのである。私は震え上がるような感動を覚えた。
 この蝉が鳴く環境の素晴らしさに包まれ、霧降の滝を目指してぬかるみの遊歩道を急いだ。やがて滝の音が直下に聞こえる展望台に到着。15分くらいは歩いただろうか? 前方に木の手すり、霧雨が降り注ぎそっと右手のひらを触れた途端に、手先がぬるっと滑って思わず転びそうになった。しかし、目の前の霧降の滝は姿を見せず霧に包まれて滝の流れ落ちる音が「ザーザー…」と響くばかりである。
 しかしそこに立つ私は、霧雨の湿気の漂う中、姿を見せない「霧降の滝」を脳裡に浮かべながら、「五感」の目を除く、四つで感じる滝音が、身体に迫る微かな気流によって、見た感覚と同じように旅情を楽しむことが出来るのを再認識したものである。そして自然の生命を育むこの森の佇まいの素晴らしさに言いしれぬ感動を覚えたのである。やはりこの滝は霧がよく似合うのだろう。
 バスは霧降の滝を後に、一路東京に向かって発進した。




長友公一さん、ピアノコンサート開催




 10月27日(土)午後3時より、タワーホール船堀の大ホールにおいて、長友公一さんがピアノソロと弾き語りのコンサートを開催しました。当日はあいにくの雨模様でしたが、多くの会員が長友さんのコンサートを観賞しました。
 当日のプログラムは次の通りです。


          私の音楽万華鏡

    【第1部】  「紅のカリオン」(ピアノ・ソロ)
       滝廉太郎  二つの小品(憾、メヌエット)、
       ショパン  ノクターン19番、マズルカ41番、
             遺作のポロネーズ・嬰ヘ短調、
       リスト   「三つのペトラルカのソネット」より、
       プーランク インプロビゼーション15番 他

    【第2部】  「懐かしの昨日、平和への明日へ」(弾き語り)

       千の風に乗って、ガラスの部屋、死ぬほど愛して、
       TOP OF THE WORLD 〜トップ・オブ・ザ・ワールド〜
       ラ・セーヌ、ミラボー橋、ルナ・ロッサ、
       オルタンシアお嬢さん、さよなら東京、過ぎ去りし思い出、
       感謝状、帰らんちゃよか 他

    【友情出演】
       松山眞智子(山田流箏曲家)
       助演:松山美帆(声楽出身)
        中野島欽一作曲新潮。
        カッチーニ作曲アベマリア

    【会場の皆様と共に】
       坊がつる賛歌、学生時代、紅葉、娘さん、囚人など。




暮らしのア・ラ・カ・ル・ト




1.簡単おいしいクッキング


◎ 大根のスゲ笠  〔鈴木泰子さんのレシピ〕

   材料   大根・大葉・スモークサーモン適量
        甘酢(酢300ml・砂糖大サジ8・塩小サジ2)

   作り方(1) 大根は薄い輪切りにする。(太いものの方がいい)
   (2) 甘酢の材料を全部なべに入れて砂糖が溶けるまで煮たたせる。さまして使う。たくさん作って冷蔵庫に保存しておいてもよい。
   (3) 薄切りにした大根を塩でもみ、しんなりしたら甘酢に漬ける。
   (4) 大根、大葉、スモークサーモンの順にのせていき、半分に折って半月のようにする。


◎ 梅風味マカロニ  〔金子曜子さんのレシピ〕

   材料(4人分)ペンネ200g 玉ねぎ1個 昆布茶小サジ1(好みに応じて)
         梅干(あまりしょっぱくないもの)3〜4個
         サラダ油(オリーブ油)小さじ1/2 細ねぎ(みず菜)適量

作り方(1) たっぷりのお湯を沸かして塩大さじ1 1/2を加えてパスタ表示の時間通りゆでる。
   (2) 玉ねぎはくし切りにして薄くスライスする。梅干は種をとり叩く。
      水大さじ2と昆布茶を混ぜる。
   (3) フライパンを熱して油をしいて玉ねぎが透き通るまで炒める。火を止めて茹でたパスタと梅干しと昆布茶を入れて絡める。
   (4) 味をみて塩、梅干し、昆布茶で調える。皿に盛り、小口切にした小ねぎを散らす。(みず菜の場合は混ぜる)
    ※ 昆布茶は水と混ぜなくても、梅干しを混ぜる時粉のままふりかけて混ぜてもよい。


◎ ジャガイモのみそマヨ和え  〔金子曜子さんのレシピ〕

   材料   ジャガイモ1個
        みそ・マヨネーズ各大さじ1(みそは辛さに応じて調整する)

作り方(1) ジャガイモを細切りにしてさっと湯でて水きりをする。
   (2) みそ、マヨネーズを混ぜてジャガイモを加え和え、パセリをかける。



2.便利グッズの紹介


◎ 多機能音声コンパス

 音声方位計、音声温度計、音声時計、音声光チェッカーの4機能を持った機械。4つのボタンが付いており、それぞれのボタンを押すと、方位、明るさ、時刻、温度を読み上げてくれます。どれかのボタンを押すと自動的に電源が入り、読み上げ終わると自動的に電源が切れます。

1. コンパス機能…ボタンを押して知りたい方向に向けると、「東・西・南・北・北東・東南・南西・北西」の8方向を女性音でお知らせ。
2. 光チェッカー機能…光センサーの有る方向の明るさを「とても暗い・暗い・少し暗い・少し明るい・明るい・とても明るい」と光の強さを6段階でお知らせ。
3. 時計、アラーム機能 … 音声時計が内蔵されており、現在時刻・時報・タイマー・アラームのセットが可能。
4. 温度機能 … -10度から+40度までの範囲で、温度をお知らせ。

      サイズ:(幅)4cm×(奥行)12.9cm×(高さ)2.5cm
      重 さ:約120g    価 格:19,950円(税込)

      お問い合わせ:(株) ネリマサウンド 03-3925-2786

(株) ネリマサウンド http://nerima-sound.com/


◎ たまごじょうず

 「たまごじょうず」は、水を入れてセットするだけで電子レンジでゆでたまごができます。お好みに応じて、黄身の固さも調節できます。コンロを占有しないので、同時進行で調理時間の短縮にもなります。一度に3個まで作れます。500Wの電子レンジの場合、約10分で固ゆでたまごができます。

  サイズ:(長さ)15.5cm×(幅)12.9cm×(高さ)13.7cm
  重 量:162g    価 格:1470円(税込)送料別

  お問い合わせ:(株)ヨシカワ 0256-91-2216


◎ なくしもの発見器 千里眼

 日本盲人会連合用具購買所から10月の新商品として「なくしもの発見器 千里眼」が発売された。これは、親機と子機との間での電波送受信を利用して、探し物をしやすくする商品。親機から送信された電波を受信した子機から警告音が鳴り、これを目印にして探し物をする。キーホルダーと同じ程度の大きさで、鍵などに取り付けても目立たない。電波送信距離は約10m。

  価 格    : 4,200円(税込) 親機1台、子機1台のセット

  サイズ    : (縦)5.2cm×(横)4cm×(幅)1.1cm(親機・子機共通)
  重 さ    : 親機約15g 子機約17g
  電 源    : リチウム電池 CR2032(親機・子機共通、各1個付属)

  お問い合わせ : 日盲連用具購買所 03-3200-6422

日盲連用具購買所ホームページ
http://www.normanet.ne.jp/~nichimo/yogu/index.html




江戸川区の音声誘導装置設置進む  安全対策部




 区内の公共施設への案内を主に平成10年前後から毎年設置が進んできました音声誘導装置は、今年度中に100ヵ所を越えるまでになりました。
 区内の視覚障害者の社会参加のための安全歩行に欠かせないこの装置は、メロガイドセンサーに対応し、音声で目的地を案内するものです。
 今年度は新たに、水泳教室で利用する江戸川体育館に向かう菅原橋交差点の箇所や、篠崎駅北口から→本郷→篠崎公園案内やグリーンパレスの耐震工事による盲人卓球の代替施設として、篠崎コミュニティ会館への案内等、音声誘導装置が設置されます。

 メロガイドセンサーは日常生活用具として申請できますので、詳しくは障害者福祉課身体障害者相談係(直通5662-0052)までお問い合わせ下さい。

江戸川区ホームページ
http://www.city.edogawa.tokyo.jp/




ニュースあれこれ




プレクストーク体験会開催についてのお願い

                     (都盲協発第68号・9月15日)
 皆様ご承知のとおり、視覚障害者に対する情報サービスは、技術開発によって大きく変化しようとしていますが、その中でも音声情報については、カセットテープからデイジー(約50時間録音可能なCD)が、普及しつつあります。一部の点字図書館では、近い将来、カセットテープ廃止を明らかにしています。

 こうした動きに対し、本会としても対応しなければならず、関係方面と協議した結果、日盲福祉センター用具購買所とプレクストークメーカーの協力により、ご希望に応じて体験会を開く事にいたしました。具体的には、各支部で体験会を企画していただき、その場へ担当者が出向いて、機器取り扱いの説明をいたします。体験会は、20名程度が限度で、プレクストークは、10台ほど用意いたします。費用は全て無料です。詳細については、用具購買所が窓口となりますので、電話、03‐3200‐6422担当木村まで、お問い合わせ下さい。

※ 江戸川視障協では平成20年1月16日(水)・23日(水)・30日(水)の何れも13:30〜16:00、タワーホール船堀・3F障害者協議室において、日盲連の支援によりプレクストーク体験講習会を実施する予定です。


プレクストークお問い合わせ相談窓口
連絡先電話0570‐064‐177
受付時間平日9時30分〜12時と13時〜17時。土・日・祝日、ならびに同社特別休業日は休業。




えどもう歌壇




〈工藤 博史〉
    父と子で休みつ歩く九段坂 木立の中は蝉時雨かな


〈松田 恵子〉
   江戸川の岸辺群れ飛ぶ「あかとんぼ」 憩(やす)むもありてすすきの穂さき


〈田名後 浩子〉
    秋日(しゅうじつ)の陽光浴びて猫たちと いたずら犬の寝息かすかに


〈松本 俊吾〉
    積丹の渚は白くどこまでも 波音寄せて穏やかに明け
    岩かげのワラビの枯れ葉風に揺れ 潮香(しおか)ゆかしき積丹の秋


〈伊藤 茂〉
    迎え火をたてればじきに時流れ 故人しのびて送り火をたく


〈長谷川 とくよ〉
    金木犀しるく香りて清すがし 朝の公園友と佇む
    白杖の吾追い越さずエスカレーター 支うる手あり有難かりき


〈成田 貴美代〉
    夢叶(かの)う和みし笑顔卓球の 国体終えしきりたんぽ鍋


〈和田 彰〉
    海鳴りと波引き寄せて足さらう 潮風強き九十九里浜


〈渡辺 登〉  * 会員外の方からの投稿です。
  さあ傘寿いよよ花道見栄切って 踏めるか六方目線を上げて
  若き日の吾(あ)を輝かせ呉れしひと 美しく老ゆふるさとの町




編集後記




 「アイネット16号」、いかがでしたでしょうか? この夏から秋にかけても、江戸川視障協では携帯メール講習会や地引網のバスツアー、ハゼ釣りなど様々なイベントが行われ、またダンスの池田定道さん、STTの成田貴美代さんと、個人の活躍も目覚ましく、16号の誌面を色とりどりに飾ってくれました。今後も皆さんの活躍を記事にして行きたいと思います。

 アイネットを作り始めて8年。その間、パソコンを使っての編集技術もだいぶ身に付きました。切り貼りで写真やイラストを入れていたのは今はもう昔のこと。現在ではWindowsのパソコンを駆使し、このアイネットを作り上げています。会社勤めのOLさんにはかないませんが、巷のおばさんとしては中々なものだと自己満足に浸っています。今回も頑張って編集しました。多くの皆様に読んで頂ければ幸いです。 (H)




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